JP2585546Y2 - 車体構造 - Google Patents

車体構造

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JP2585546Y2
JP2585546Y2 JP1991071954U JP7195491U JP2585546Y2 JP 2585546 Y2 JP2585546 Y2 JP 2585546Y2 JP 1991071954 U JP1991071954 U JP 1991071954U JP 7195491 U JP7195491 U JP 7195491U JP 2585546 Y2 JP2585546 Y2 JP 2585546Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、車体構造に関し、さら
に詳しくは、屋根を開閉できる構造の車体に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車の屋根構造にあっては、
屋根の一部に窓を形成し、この窓を開閉できるようにし
たサンル−フ構造あるいは、屋根を幌状とし、この幌状
屋根を車室後方に折り畳めるようにしたり、また、取り
外すようにしたコンパ−チブル構造がある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところで、上述した屋
根構造にあっては、前者の場合、車体側のフレ−ムの一
部が残ることでさほどの開放感が得られず、また、後者
の場合には、開放感に関していうと前者のものに比べて
勝るものの、転倒時での安全性に問題があるため、その
構造での工夫、具体的には、ロ−ルバ−を設けるなどの
特別な構造が必要であったり、また、取り外した屋根を
収納するためのスペ−スを車内あるいはトランク部に確
保しなければならず、そのスペ−スに制約を受けやすい
という新たな問題があった。
【0004】そこで、本考案の目的は、上述した従来の
屋根構造、特に、開閉可能な屋根構造における問題に鑑
み、上述した両構造の利点を一方の車体構造においてそ
のまま適用することのできる構造からなる車体構造を得
ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、請求項1の考案は、車体の屋根が車体前後方向にお
いて、前席側屋根と後席側屋根とに分割されており、前
席側屋根の車幅方向の両端縁が左右ドア開口の周縁上部
に、前席側屋根の前端部がフロントウインドガラスの上
端部にそれぞれ接し、後席側屋根の下部に前席側屋根が
収納される車体構造であって、後席側屋根において車体
前後方向に延設されているレール部材と、前席側屋根に
おいて車体前後方向に延設され、レール部材に摺動自在
に支持されている可動レ−ルとを有する摺動案内部と、
可動レ−ルをレール部材に沿って車体前後方向に摺動さ
せて、前席側屋根を後席側屋根に収納する開放態位と、
前席側屋根の前端縁をフロントウインドガラスの上端部
に当接する閉じ態位とにそれぞれ駆動する駆動部と、フ
ロントウインドガラスの上端部に設けられ、前席側屋根
が閉じ態位であるとき、前席側屋根の前端部をフロント
ウインドガラスの上端部に係止するロック部材とを備え
た構成である。
【0006】請求項2の考案は、請求項1記載の車体構
造において、可動レールが、レ−ル部材の内部に摺動可
能に支持されていて前席側屋根の車体前後方向における
長さの略半分の位置まで延長されている第1の可動レ−
ルと、第1の可動レ−ルに摺動可能に支持されていて前
席側屋根の前端縁までの残りの長さを設定されて前席側
屋根に固定されている第2の可動レ−ルとを有する構成
であり、駆動部が第2の可動レ−ルを車体前後方向に摺
動し、この第2の可動レ−ルの摺動に連動して第1の可
動レ−ルが車体前後方向に移動する。
【0007】請求項3の考案は、請求項2記載の車体構
造において、ロック部材が、第2の可動レ−ルの前端縁
に固定してあるテ−パ付鍔部材と、ウインドガラスの上
端部に設けてあって嵌合面をテ−パ面とされ鍔に係合可
能なシャッタ部材を備えた嵌合部材とを有する構成であ
り、テ−パ付き鍔部材が嵌合部材内に嵌入したとき、シ
ャッタ部材により鍔を係止する。
【0008】
【0009】
【作用】本考案によれば、前席側屋根を開放する場合に
は、前席側屋根に有する第2の可動レ−ルが牽引部材に
より牽引されることで第1の可動レ−ルと共に後席側屋
根に有するレ−ル部材を介して摺動し、後席側屋根の内
部に収納される。
【0010】
【実施例】以下、図1乃至図11において、本考案実施
例の詳細を説明する。
【0011】図1は、本考案実施例による車体構造を適
用した車体の外観図であり、この車体1は、前席側上位
に位置する屋根(以下、前席側屋根という)2と後席側上
位に位置する屋根(以下、後席側屋根という)3とが分割
されている。すなわち、前席側屋根2は、本実施例の場
合、ドア4におけるドアガラス4Aの上縁に沿う長さを
設定され、その後端部は後席側屋根3の内部に形成して
ある袋部内に一部を嵌入させている。
【0012】上述した後席側屋根3は、車体側部を構成
しているコラム及びパネルと一体構造とされており、そ
の内部に有する袋部に後述する前席側屋根2の案内部を
設けられて前席側屋根2を摺動可能に支持している。す
なわち、図2に示すように、後席側屋根3の内部におけ
るル−フパネル5と天井部材6との間の空間部には、例
えば、天井部材6における上面においてル−フサイドレ
−ル7近傍には、同サイドレ−ル7に沿って配置された
レ−ル部材8が固定してある。上述したレ−ル部材8
は、前席側屋根2の摺動案内部の一部をなすものであ
り、例えば、アルミニュ−ムのダイキャスト部品で構成
され、底部近傍には、幅方向中心位置を境にして両側に
凹部が形成され、この凹部内には、後述する第1の可動
レ−ル9に取り付けてあるコロ9Aが嵌合するようにな
っている。
【0013】上述した第1の可動レ−ル9は、前席側屋
根2の摺動案内部の一部を構成しており、図3に示すよ
うに、延長方向の長さを、前席側屋根2の略半分とさ
れ、その後側の一部をレ−ル部材8に嵌入させ、その底
部近傍両側面には延長方向に沿ってレ−ル部材8の凹部
に嵌合する複数のコロ9Aが設けてあり、このコロ9A
を介して自由にレ−ル部材8上を摺動できるようになっ
ている。そして、この第1の可動レ−ル9の摺動範囲
は、図4に示すように、第1の可動レ−ルの下面から張
出している規制片9Bをレ−ル部材の底面に形成して
ある孔8Aの前端縁に衝合させることで(図中、一点鎖
線で衝合関係を示してある)車体前方への突出量を、ま
た、レ−ル部材の底面における車体後方側に固定して
ある係止片8Bに第1の可動レ−ル9の後端面を衝合さ
せることで収納位置での衝止が行われることで設定され
るようになっている。
【0014】一方、上述した第1の可動レ−ル9には、
前席側屋根2に設けてある第2の可動レ−ル10が摺動
可能に支持されている。すなわち、第2の可動レ−ル1
0は前席側屋根2の裏面に固定されて上述したレ−ル部
材8及び第1の可動レ−ル9とともに前席側屋根2の摺
動案内部を構成するものであって、延長方向を前席側屋
根2の略半分、換言すれば、第1の可動レ−ル9が占め
る前席側屋根2の長さの残りの長さを設定されて前席側
屋根2の前端縁まで延長させてあり、第1の可動レ−ル
9に対向する面に、第1の可動レ−ル9に設けてある凹
部に嵌入するコロ10Aが延長方向に沿って複数取り付
けてある。上述した第1可動レ−ル9および第2の可動
レ−ル10は、前席側屋根2を支持する片持ち梁を構成
しており、各レ−ルに加わる前席側屋根2の荷重を受け
る割合を分担することで後席側屋根3に設けてあるレ−
ル部材8での応力の集中を防止するようになっている。
【0015】一方、第2の可動レ−ル10の側面には、
板金部材で構成された作動片10Bが固定してあり、こ
の作動片10Bは、図4に示すように、図示しない不動
部に固定してあるマイクロスイッチ11のアクチュエ−
タと衝合できるようにしてある。
【0016】上述したマイクロスイッチ11は、図示し
ない不動部において、前席側屋根2の閉じ態位に相当す
る第2の可動レ−ル10の突出位置と前席側屋根2の開
放態位に相当する第2の可動レ−ル10の収納位置とを
設定できる位置にそれぞれ設けてあり、後述する駆動部
12の駆動態位を設定するようになっている。
【0017】すなわち、駆動部12は、第2の可動レ−
ル10の摺動動作を制御するためのものであり、具体的
には、図5に示すように、第2の可動レ−ル10の後端
に固定された保持ブラケット13を介して同レ−ル10
と一体化されているワイヤ14を牽引することで第2の
可動レ−ル10を摺動させるようになっている。つま
り、上述した駆動部12は、図6に示すように、減速機
構を介して駆動モ−タ15により回転駆動され、ワイヤ
14と噛み合いながら回転するプ−リ16を備えてい
る。そして、上述したワイヤ14は、一対で設けてあ
り、そのうちの一方における延長方向一端が上述した第
2の可動レ−ル10の一方側に連結され、延長方向他端
が図示しない巻き取り部材に連結され、これら各端部間
の延長方向途中が上述したプ−リ16に噛み合わせてあ
り、プ−リ16に対する噛み合い位置は、プ−リ16の
回転中心を挾んで逆位相位置とされている。従って、駆
動モ−タ1が回転すると、その回転はプ−リ16に伝
達され、このプ−リ16が回転することで一対のワイヤ
14が相対方向に移動するので、第2の可動レ−ル10
が車幅方向で同一方向に摺動でき、第2の可動レ−ル1
0と一体の前席側屋根2を閉じ態位と開放態位とに選択
的に設定することができるようになっている。また、上
述した駆動部12における駆動モ−タ15は、その作動
開始時期として、ドアガラス4Aが下げてある時点に作
動を開始できるように予め設定されており、これによ
り、前席側屋根2が摺動する際にドアガラス4Aとの干
渉が起こる危険を回避できるようにしてある。
【0018】一方、上述した前席側屋根2における前端
縁には、この屋根2の閉じ態位を設定する際のロック部
材17が設けてある。すなわち、上述したロック部材1
7は、図7に示すように、前席側屋根2の前端縁におけ
る両側位置に設けてあるオ−トロック機構17Aと、こ
れとは別に設けてある手動式のル−フキャッチ17Bで
構成してある。上述したオ−トロック17Aは、前席側
屋根2の閉じ態位への移行時に自動的に前席側屋根2の
前端縁をロックできるものであり、具体的には、図8に
示すように、テ−パ付き鍔部材17A1と嵌合部材17
A2とで構成してある。すなわち、テ−パ付き鍔部材1
7A1は、前席側屋根2の前端部近傍の裏面に固定され
ている支持部17A1aを有し、この支持部17A1a
にはロッド17A1bが固定され、この先端には、テ−
パ面を有する鍔部17A1cが設けてある。
【0019】一方、嵌合部材17A2は、例えば、図7
におけるフロントルーフレール18、すなわち、フロン
トウインドガラスの上端部におけるテ−パ付き鍔部材1
7A1と対向する位置に設けられており、具体的には、
例えば、図8に示すように、テ−パ面で構成された嵌合
面に連続する孔を形成されて基材に固定してある嵌合部
17A2aとこの嵌合部17A2aの裏側に位置するシ
ャッタ部材17A2bとで構成してある。上述したシャ
ッタ部材17A2bは、基材に支点軸を支持されて揺動
可能な部材であり、支点位置から揺動端に至る途中に
は、テ−パ付き鍔部材17A1のロッド17A1bの外
周面形状に合わせた凹部が形成してあり、また、揺動端
には、切欠きが形成され、この切欠きにワイヤ18の端
部が連結してある。このシャッタ部材17A2bは、揺
動端側に掛けてあるスプリング19の付勢により通常態
位を、上述したテ−パ付き鍔部材17A1のロッド17
A1bに凹部を係合させる向きの揺動習性を与えられて
おり、この通常態位において、図9(A)に示すように、
テ−パ付き鍔部材17A1の鍔と基材との間に入り込む
ことでテ−パ付き鍔部材17A1をロックするようにな
っている。そして、上述したワイヤ18は、シャッタ部
材17A2bの通常態位を解除して、テ−パ付き鍔部材
17A1のロックを解除するための部材であり、シャッ
タ部材17A2b側と反対側の端部を図8における中間
作動部材20に掛け止めてある。この中間作動部材20
は、例えば、円盤で構成され、回転中心を挾んで対向す
る位置に上述したワイヤ18の掛け止め部となる孔が形
成してあり、この回転駆動は、一方の孔に連結された今
一つの駆動ワイヤ21を連結したセクタギヤ22および
このセクタギヤ22と噛み合うギヤを出力軸に設けたス
テッピングモ−タ23とにより行われるようになってい
る。すなわち、ステッピングモ−タ23は、上述したシ
ャッタ部材17A1bの通常態位を設定できる位置に中
間作動部材20の孔の位置を配置できる状態を初期態位
とされ、この態位からシャッタ部材17A2bがロッド
17A1bとの係合を解除される向きに回転させるよう
にされている。従って、通常態位にあるシャッタ部材1
7A1bは、ステッピングモ−タ23が回転することに
よりセクタギヤ22の変位を介してスプリング19の付
勢に抗した状態でロッド17A1bから離間する向きに
揺動するので、図9(B)に示すように、テ−パ付き鍔部
材17A1のロック状態を解除することができる。
【0020】なお、上述したステッピングモ−タ23に
代えて、図10に示すように、各シャッタ部材17A1
bに連結してあるワイヤ18をアクチュエ−タに連結さ
せたソレノイド24を用いてシャッタ部材17A1bの
態位設定を行うようにして中間作動部材20及び駆動ワ
イヤ21を省略してもよい。
【0021】一方、手動式のル−フキャッチ17Bは、
その具体的な構造として、図11に示す構造とされてい
る。すなわち、このル−フキャッチ17Bは、前席側屋
根2に固定してあるブロック材17B1と、フロントル
ーフレール18側に設けてある挟持部材17B2とで構
成してあり、挟持部材17B2は、前席側屋根2の摺動
方向に平行する案内溝17B2aを有する基板17B2
bと、この基板17B2bに設けられたトッグルリンク
機構で構成されている。つまり、上述したトッグルリン
ク機構は、上述した案内溝17B2aを摺動可能なピン
が延長方向一端に固定され、他端がブロック材17B1
に形成してある凹部17B1aに嵌合可能とされている
作動レバ−17B2cと、上述した案内溝17B2a内
のピンに一端を固定されている駆動レバ−17B2d
と、この駆動レバ−17B2dにおける他端側に位置す
るピンを枢着されることで連結されている中間レバ−1
7B2eと、この中間レバ−17B2eと端部に枢着さ
れているピンを介して連結されているハンドルレバ−1
7B2fとで構成してあり、ハンドルレバ−17B2f
の揺動支点の位置を思案点として設定され、この位置か
らの延長上線に上述した案内溝17B2aの長手方向に
平行する中心線を位置させてある。従って、ハンドルレ
バ−17B2fの揺動変位に応じて中間レバ−17B2
eおよび駆動レバ−17B2dのピンの位置が変位し、
かつ、駆動レバ−17B2dにおける作動レバ−17B
との連結ピンに角度変化が生じるのを受けて作動レ
バ−17B2cの先端が揺動する。
【0022】なお、上述したハンドルレバ−17B2f
における支点位置と案内溝17B2aとの延長線上にお
ける支点位置をはさんだ案内溝17B2aと反対側に相
当する位置には、案内溝17Ba側に向けハンドルレ
バ−17B2fを引くためのスプリング(図示されず)の
一端が掛けてあり、思案点を外れた際のハンドルレバ−
17B2fの態位を保持できるようにしてある。
【0023】そして、図11(A)は、前席側屋根2が閉
じ態位にある状態を示しており、この状態から図11
(B)に示すようにハンドルレバ−17B2fを揺動させ
ると、中間レバ−17B2eを介して駆動レバ−17B
2dは作動レバ−17B2cと一体化されているピンの
位置を作動レバ−17B2cがブロック材17B1の凹
部17B1aから外れる方向に変位させるとともにその
ピンを回転させて作動レバ−17B2cを揺動させる。
そして、さらにハンドルレバ−17B2fを揺動させる
と、図11(C)乃至(D)に示すように、案内溝17B2a
の一方の縁部に作動レバ−17B2cのピンが衝合する
まで上述した変位及び揺動を継続し、ブロック材17B
1の凹部17B1aから完全に作動レバ−17B2fの
先端が離間してブロック材17B1を固定している前席
側屋根2の摺動を許容することができる。
【0024】なお、このル−フキャッチ17Bにおける
ハンドルレバ−17B2fにおいて、作動レバ−17B
2cがブロック材17B1の凹部17B1aから離間し
た状態を設定したことを検知するスイッチを対応させ、
このスイッチを駆動部12の駆動モ−タ15の作動開始
判別に用いるようにして開放態位設定時での安全を高め
るようにしてもよく、このような安全対策は、オ−トロ
ック17Aにおけるシャッタ部材17A1bの揺動位置
を検出することも併せて設定するようにしてもよい。
【0025】本実施例は以上のような構造であるから、
前席側屋根2の閉じ態位は、上述したロック部材17に
より維持される。
【0026】一方、上述した前席側屋根2を閉じ態位か
ら開放態位に設定する際には、例えば、運転席に設けて
あるスイッチが用いられる。そして、このスイッチによ
り態位設定が行われると、ロック部材17におけるル−
フキャッチ17Bが解除されている場合には、オ−トロ
ック17Aにおけるステッピングモ−タ23あるいはソ
レノイド24を駆動させてシャッタ部材17A2bをテ
−パ付き鍔部材17A1のロッド17A1bから離間さ
せてロック状態を解除する。
【0027】そして、ロック状態が解除されると、ドア
ガラス4Aが下げられているときに限って駆動部12に
おける駆動モ−タ15が回転を開始し、ワイヤ14を牽
引することで第2の可動レ−ル10が後席側屋根3の袋
部に向け摺動し、第1の可動レ−ル9も前席側屋根2及
び第2の可動レ−ル10の重量を受けることで連動し、
後端面がレ−ル部材8の係止片8B(図4参照)に衝合す
るまで摺動する。
【0028】また、第2の可動レ−ル10は、作動片1
0Bがマイクロスイッチ11に対応するまでの間、摺動
を継続し、マイクロスイッチ11に対応した時点で駆動
モ−タ15の駆動が停止されることで後席側屋根3の収
納位置に到達することになる。
【0029】さらに、上述した開放態位から閉じ態位に
前席側屋根2を摺動させる場合は、前述した場合と同様
に、運転席側のスイッチにより屋根の設定が行われる。
そして、前述した場合と同様に、ドアガラス4Aが下が
っているときに限って、駆動部12の駆動モ−タ15が
開放態位の場合と逆方向に回転し、プ−リ16を介して
ワイヤ14を牽引し、第2の可動レ−ル10における作
動片10Bがマイクロスイッチ11のうちの車体前方側
に位置するものと対応するまでの間、第2の可動レ−ル
10を押し出す。第2の可動レ−ル10が押し出される
のに連動して第1の可動レ−ル9は、規制片9Bがレ−
ル部材8の孔の前端縁に衝合するまでの間、前述した開
放態位設定時と同様に摺動する。
【0030】上述した前席側屋根2の前端縁がフロント
ルーフレール18側のロック部材17に対向すると、オ
−トロック17Aにおけるテ−パ付き鍔部材17A1が
嵌合部材17A2に嵌入し、シャッタ部材17A2bに
よりロックされる。この時点で、ル−フキャッチ17を
手動操作することで前席側屋根2の前端縁をフロントル
ーフレール18の縁部に密着させることができる。
【0031】
【考案の効果】以上のように本考案によれば、前席側上
位の屋根と後席側上位の屋根とを分割して、前席側屋根
を後席側屋根に収納できるように構成したので、後席側
の車体構造においてロ−ルバ−などの特別な構造を設け
ることなく屋根の開放を可能にする構造とすることがで
きる。また、前席側屋根を後席側屋根に収納したときに
は、屋根開口が左右ドア開口にそれぞれ連続するので、
コンバーチブルと略同様の開放感を得ることができる。
従って、コンパ−チブル構造をサンル−フ構造の車体で
得るようにすることができ、安全性を損なうことなく快
適性を発揮させることができる。
【0032】また、前席側屋根を後席側屋根の内部に収
納するようにしてあるので、前席側屋根を格納するため
のスペ−スを特別に設ける必要がなく、車体構造におい
て、車室内あるいはトランクル−ムの使い勝手が悪くな
るようなことを未然に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案実施例による車体構造を適用した自動車
の外観図である。
【図2】図1中、符号−線で示す方向の矢視断面図
である。
【図3】本考案実施例による車体構造の要部を説明する
ための模式図である。
【図4】図3中、符号で示す方向の矢視拡大斜視図で
ある。
【図5】図3に示した要部構造における一部の詳細を示
す斜視図である。
【図6】図3に示した要部構造における駆動部の構造を
示す模式図である。
【図7】図3に示した要部構造におけるロック構造を説
明するための図3相当の模式図である。
【図8】図7に示したロック構造の詳細を説明するため
の分解斜視図である。
【図9】図8に示したロック構造の作用を説明するため
の平面図である。
【図10】図8に示したロック構造の一部変形例を示す
図8相当の分解斜視図である。
【図11】図7に示したロック構造の他の構造を説明す
るための模式図である。
【符号の説明】
1 車体 2 前席側屋根 3 後席側屋根 8 レ−ル部材 9 第1の可動レ−ル 10 第2の可動レ−ル 12 駆動部 14 ワイヤ 15 駆動モ−タ 16 プ−リ 17 ロック部材 17A オ−トロック 17A1 テ−パ付き鍔部材 17A2 嵌合部材 17A2b シャッタ部材 17B ル−フキャッチ 17B1 ブロック材 17B2 挟持部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−127125(JP,A) 特開 昭59−6131(JP,A) 実開 平2−126923(JP,U) 実開 昭62−13720(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B60J 7/02 B60J 7/185

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】車体の屋根が車体前後方向において、前席
    側屋根と後席側屋根とに分割されており、上記前席側屋
    根の車幅方向の両端縁が左右ドア開口の周縁上部に、上
    記前席側屋根の前端部がフロントウインドガラスの上端
    部にそれぞれ接し、上記後席側屋根の下部に上記前席側
    屋根が収納される車体構造であって、 上記後席側屋根において車体前後方向に延設されている
    レール部材と、上記前席側屋根において車体前後方向に
    延設され、上記レール部材に摺動自在に支持されている
    可動レ−ルとを有する摺動案内部と、 上記可動レ−ルを上記レール部材に沿って車体前後方向
    に摺動させて、上記前席側屋根を上記後席側屋根に収納
    する開放態位と、上記前席側屋根の前端縁を上記フロン
    トウインドガラスの上端部に当接する閉じ態位とにそれ
    ぞれ駆動する駆動部と、 上記フロントウインドガラスの上端部に設けられ、上記
    前席側屋根が閉じ態位であるとき、上記前席側屋根の前
    端部を上記フロントウインドガラスの上端部に係止する
    ロック部材と、 を備えたことを特徴とする車体構造。
  2. 【請求項2】請求項1記載の車体構造において、 上記可動レールが、上記レ−ル部材の内部に摺動可能に
    支持されていて上記前席側屋根の車体前後方向における
    長さの略半分の位置まで延長されている第1の可動レ−
    ルと、第1の可動レ−ルに摺動可能に支持されていて上
    記前席側屋根の前端縁までの残りの長さを設定されて上
    記前席側屋根に固定されている第2の可動レ−ルとを有
    し、上記駆動部が第2の可動レ−ルを車体前後方向に摺
    動し、この第2の可動レ−ルの摺動に連動して第1の可
    動レ−ルが車体前後方向に移動することを特徴とする車
    体構造。
  3. 【請求項3】請求項2記載の車体構造において、 上記ロック部材が、第2の可動レ−ルの前端縁に固定し
    てあるテ−パ付鍔部材と、上記ウインドガラスの上端部
    に設けてあって嵌合面をテ−パ面とされ上記鍔に係合可
    能なシャッタ部材を備えた嵌合部材とを有し、上記テ−
    パ付き鍔部材が嵌合部材内に嵌入したとき、上記シャッ
    タ部材により上記鍔を係止することを特徴とする車体構
    造。
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