JP2001303822A - 自動車におけるバックドアのロック解除防止機構 - Google Patents

自動車におけるバックドアのロック解除防止機構

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JP2001303822A
JP2001303822A JP2000117119A JP2000117119A JP2001303822A JP 2001303822 A JP2001303822 A JP 2001303822A JP 2000117119 A JP2000117119 A JP 2000117119A JP 2000117119 A JP2000117119 A JP 2000117119A JP 2001303822 A JP2001303822 A JP 2001303822A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動車の後突時など、バックドアにその後方
から衝撃力を与えられた場合において、車体に対するバ
ックドアの「ロック状態」が不意に解除されないように
する。 【解決手段】 バックドア4をドア開口3の下部開口縁
6にロックさせるロック手段8を備える。操作ハンドル
9にリンク機構11が連動して往移動Cし、ロック手段
8によるロック状態が解除されるようにする。上記バッ
クドア4に対するその後方からの衝撃力Iで、このバッ
クドア4が変形するとき、この変形に連動して上記リン
ク機構11の往移動Cを規制する規制部材52を設け
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、ドア開口を閉じて
車体に対しロックされているバックドアにその後方から
何らかの物体が衝突した後突時に、上記バックドアのロ
ック状態が不意に解除されないようにする自動車におけ
るバックドアのロック解除防止機構に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】バックドアを備える自動車には、従来、
特開平10‐54168号公報でも示されるように、次
のように構成されたものがある。
【0003】即ち、自動車が、その車体の後面壁に形成
されるドア開口と、このドア開口を開閉自在に閉じるバ
ックドアと、上記バックドアの下端部に取り付けられて
上記バックドアが上記ドア開口を閉じるとき、上記バッ
クドアの下端部を上記ドア開口の下部開口縁にロック解
除可能にロックさせるロック手段と、上記バックドアに
支承される操作ハンドルと、この操作ハンドルに上記ロ
ック手段を連動連結させて往、復移動自在とされるリン
ク機構とを備えている。
【0004】また、上記ロック手段は、上記バックドア
の下端部に固定される基部材と、この基部材に回動自在
に枢支され、上記ドア開口の下部開口縁に係脱自在に係
止される係止フックと、上記基部材に回動自在に枢支さ
れると共に上記リンク機構を介して上記操作ハンドルに
連動連結され、上記ドア開口の下部開口縁に係止された
上記係止フックをその係止状態のままにロック解除可能
にロックするラチエットとを備えている。
【0005】そして、自動車の通常走行時など、上記ド
ア開口をバックドアが閉じているときには、上記係止フ
ックはドア開口の下部開口縁のストライカに係止させら
れて「係止状態」とされており、また、上記ラチエット
は上記係止フックを上記「係止状態」のままにロックさ
せる「係止保持状態」とされており、もって、上記バッ
クドアは上記車体にロックされた「ロック状態」とされ
ており、つまり、上記ドア開口がバックドアにより閉じ
られたままに保持されている。
【0006】一方、上記ドア開口を開放させようとする
場合には、上記操作ハンドルを操作して、上記リンク機
構を往移動させる。すると、これに連動して上記ラチエ
ットが回動させられて、上記「係止保持状態」が解除さ
れ、上記係止フックによる「係止状態」が解除可能とな
る。即ち、上記車体に対するバックドアの「ロック状
態」が解除されて、上記バックドアを開動作させること
が可能となって、上記ドア開口が開放可能とされる。
【0007】また、前記公報のものでは、次のように構
成されている。
【0008】即ち、自動車の後突時に、仮に、その衝撃
力によりバックドアが大きく変形したときには、これに
伴い上記ロック手段も変形して、このロック手段による
バックドアの下端部の「ロック状態」が不意に解除され
るおそれがある。
【0009】そこで、上記従来の技術では、上記ロック
手段に補強部材を取り付けて、これを補強し、もって、
後突時でも、上記ロック手段による「ロック状態」が保
持されることとされている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、自動車の後
突時に、前記したように、その衝撃力で、バックドアが
大きく変形し、この変形したバックドアの一部が上記リ
ンク機構のいずれかに接触して、これを往移動させた場
合には、上記した従来の技術のようなロック手段の補強
に関係なく、上記「係止保持状態」が解除されることと
なり、これが原因して、上記ロック手段による上記「ロ
ック状態」が不意に解除されるおそれを生じる。
【0011】本発明は、上記のような事情に注目してな
されたもので、バックドアがドア開口を閉じてロック手
段により車体に対し「ロック状態」とされている場合
で、自動車の後突時など、上記バックドアにその後方か
ら衝撃力を与えられた場合において、上記した車体に対
するバックドアの「ロック状態」が不意に解除されない
ようにすることを課題とする。
【0012】また、上記課題が簡単な構成で、かつ、よ
り確実に達成されるようにすることを課題とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の自動車におけるバックドアのロック解除防止
機構は、次の如くである。
【0014】請求項1の発明は、車体1の後面壁に形成
されるドア開口3と、このドア開口3を開閉自在に閉じ
るバックドア4と、上記バックドア4の下端部に取り付
けられて上記バックドア4が上記ドア開口3を閉じると
き、上記バックドア4の下端部を上記ドア開口3の下部
開口縁6にロック解除可能にロックさせるロック手段8
と、上記バックドア4に支承される操作ハンドル9と、
この操作ハンドル9に上記ロック手段8を連動連結させ
て往、復移動C,D自在とされるリンク機構11とを備
え、上記操作ハンドル9への操作で、この操作ハンドル
9に上記リンク機構11が連動して往移動Cし、この往
移動Cに上記ロック手段8が連動してこのロック手段8
によるロック状態が解除されるようにした自動車におい
て、
【0015】上記バックドア4に対するその後方からの
衝撃力Iで、このバックドア4が変形するとき、この変
形に連動して上記リンク機構11の往移動Cを規制する
規制部材52を設けたものである。
【0016】請求項2の発明は、請求項1の発明に加え
て、上記規制部材52が、上記バックドア4に支持され
このバックドア4の変形に連動して上記リンク機構11
の往移動C時の移動軌跡59内に入り込む規制部材57
を備えたものである。
【0017】請求項3の発明は、請求項2の発明に加え
て、上記規制部材52が、板厚の厚さ方向が車体1の前
後方向にほぼ一致し、かつ、その長手方向の一端部53
が上記バックドア4側に支持され他端部55が自由端と
される帯板形状の支持プレート56と、この支持プレー
ト56の他端部55に突設される上記ストッパ57とを
備え、上記バックドア4の変形に連動して上記支持プレ
ート56が屈曲するようにしたものである。
【0018】請求項4の発明は、請求項3の発明に加え
て、上記ロック手段8が、上記バックドア4の下端部に
固定される基部材22と、この基部材22に支持されて
この基部材22を上記ドア開口3の下部開口縁6にロッ
ク解除可能にロックさせるロック手段本体23とを備え
た自動車において、
【0019】上記基部材22に上記支持プレート56を
一体成形したものである。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
により説明する。
【0021】図において、符号1は自動車の車体で、矢
印Frは、この自動車の前方を示している。
【0022】上記自動車は車体1の後部にバックドア装
置2を備えている。このバックドア装置2は、上記車体
1の後面壁に形成されるドア開口3と、このドア開口3
を開閉自在に閉じるバックドア4と、このバックドア4
の下部側が後上方に向って往、復回動A,B自在となる
ようこのバックドア4の上端部を上記ドア開口3の上部
開口縁に枢支させる枢支具(不図示)とを備えている。
【0023】また、上記バックドア装置2は、上記ドア
開口3の下部開口縁6の車体幅方向におけるほぼ中央部
に取り付けられたストライカ7と、上記バックドア4の
回動端である下端部に取り付けられ上記バックドア4が
復回動Bして上記ドア開口3を全閉にさせるよう閉じる
とき、上記ドア開口3の下部開口縁6のストライカ7に
上記バックドア4の下端部をロック解除可能にロックさ
せるロック手段8と、上記バックドア4の外面側に支承
される操作ハンドル9と、この操作ハンドル9に上記ロ
ック手段8を連動連結させて往、復移動C,D自在とさ
れるリンク機構11とを備えている。
【0024】上記バックドア4は、その車外側を構成す
るアウタパネル13と、車体1内部の車室側を構成する
インナパネル14とを備えている。車体1の背面視(正
面視)で、上記各パネル13,14の外縁部は互いに結
合させられており、また、これら各パネル13,14の
中間部は前後方向に少し離れて対面させられ、これら各
中間部の間には偏平な内部空間15が形成され、上記リ
ンク機構11はその下端部を除いて上記内部空間15に
収納されている。
【0025】上記インナパネル14の上記中間部は、上
記アウタパネル13とほぼ平行に延びる中間部本体16
と、この中間部本体16の下端縁から上記アウタパネル
13側に向って後方に延出しこの延出端がこのアウタパ
ネル13の下端の外縁部に一体的に連なる延出部17と
を備えている。車体幅方向におけるバックドア4のほぼ
中央部で、上記延出部17には上記内部空間15の内外
を上下方向で連通させる開口18が形成されている。上
記両パネル13,14の各下端の外縁部は上記ロック手
段8をその後方から覆っている。
【0026】上記ロック手段8は、上記バックドア4の
下端部における上記延出部17の下面側に左右一対の締
結具21,21の締結により固定される基部材22と、
この基部材22に支承されて上記バックドア4の下端部
を上記ストライカ7にロック解除可能にロックさせるロ
ック手段本体23とを備えている。
【0027】上記基部材22は、上記各締結具21によ
り上記延出部17の下面側に上下に重ね合わされて共締
めされるブラケット25とベースプレート26とを備
え、上記ブラケット25の上部は上記開口18を貫通し
て上記内部空間15に位置させられている。上記基部材
22のブラケット25とベースプレート26は共に、上
記各パネル13,14の各部分の板厚よりも厚肉とされ
て、より大きい強度を有している。
【0028】また、上記ベースプレート26は、車体幅
方向の各端部が上記各締結具21により上記延出部17
に締結され、中間部が上記ブラケット25から少し下方
に離れて位置するベースプレート本体27と、このベー
スプレート本体27の後端縁から上方に向って延出する
延出プレート28とを備えている。この延出プレート2
8はベースプレート26の断面係数を大きくして、その
剛性を高めており、また、上記ロック手段本体23をそ
の後方から覆ってこれを保護すると共に、ロック手段8
の内部が容易に見えることを防止して、このロック手段
8の見栄えを向上させている。
【0029】各図中実線で示すように、上記ロック手段
8のロック手段本体23は、ほぼ鉛直方向に延びる軸心
31回りに回動自在となるよう第1枢支軸32により上
記基部材22に枢支されその回動で上記ドア開口3の下
部開口縁6のストライカ7に係脱自在に係止されて「係
止状態」とされる係止フック33と、この係止フック3
3を上記「係止状態」にさせようとする係止方向Eに向
って上記係止フック33を付勢するばね(不図示)と、
ほぼ鉛直方向に延びる軸心35回りに回動自在となるよ
う第2枢支軸36により上記基部材22に枢支され、そ
の回動で上記係止フック33をその「係止状態」のまま
にロック解除可能にロックしてこの「係止状態」を保持
する「係止保持状態」とされるラチエット37と、上記
ラチエット37を上記「係止保持状態」にさせようとす
る係止保持方向Fに上記ラチエット37を付勢するばね
38とを備えている。
【0030】上記リンク機構11は、車体幅方向に延び
てその一端部側が下方に向って往、復回動G,H自在と
なるよう他端部が前後に延びる軸心40の第3枢支軸4
1により上記ブラケット25の上部に枢支される回動ア
ーム42と、上下方向に延びてその下端部側が上記回動
アーム42と共に往、復回動G,H自在となるよう上端
部が上記軸心40の第4枢支軸44により上記ブラケッ
ト25の上部に枢支される他の回動アーム45と、上記
ラチエット37に一体成形され、上記他の回動アーム4
5が往回動Gする方向の前方近傍に位置するロック解除
アーム46と、上記回動アーム42の回動端部(一端
部)を上記操作ハンドル9に連動連結させるリンクバー
47と、上記各回動アーム42,45を復回動Hさせる
方向に付勢するばね48とを備えている。
【0031】上記状態では、各図中実線で示すように、
前記係止方向Eへの付勢力で上記係止フック33はスト
ライカ7に係止させられて「係止状態」とされており、
また、係止保持方向Fへのばね38の付勢力で、上記ラ
チエット37は上記係止フック33を上記「係止状態」
のままにロックさせる「係止保持状態」とされており、
もって、上記バックドア4は上記車体1にロックされた
「ロック状態」とされ、つまり、上記ドア開口3がバッ
クドア4により閉じられたままに保持されている。
【0032】一方、上記ドア開口3を開放させようとす
る場合には、上記操作ハンドル9を操作して上記リンク
機構11を往移動Cさせる。この際、このリンク機構1
1における回動アーム42と他の回動アーム45とが一
体的に第3枢支軸41と第4枢支軸44の軸心40回り
に往回動Gする。すると、この他の回動アーム45に連
動して上記ラチエット37が上記ばね38の付勢力に抗
して上記係止保持方向Fと反対方向に回動させられ、上
記ラチエット37の「係止保持状態」が解除される(図
3,4中、一点鎖線で示したラチエット37)。これに
より、上記係止フック33の「係止状態」が解除可能と
なり、即ち、上記車体1に対するバックドア4の「ロッ
ク状態」が解除される。
【0033】そこで、上記バックドア4を往回動Aさせ
れば、上記ストライカ7に対し上記バックドア4の下端
部が上記ロック手段8と共に後方に離反する。この際、
この離反により、上記係止フック33は、ばねの付勢力
に抗して上記係止方向Eとは反対方向に回動させられ
(図3中、一点鎖線の係止フック33)、上記ロック手
段8はストライカ7の後方に離反する。このバックドア
4の開動作(往回動A)によって、上記ドア開口3は開
放される。また、上記したようにバックドア4を往回動
Aさせたとき、上記係止フック33は上記係止方向Eの
反対方向に回動したままの状態(図3中、一点鎖線)に
保持されるようになっている。
【0034】このため、上記バックドア4を往回動Aさ
せた後、復回動Bさせ、ドア開口3を閉じると、上記ロ
ック手段8の係止フック33が自動的に「係止状態」に
なると共に、ラチエット37が自動的に「係止保持状
態」となって、上記バックドア4は車体1に対し「ロッ
ク状態」にさせられる。
【0035】上記構成において、自動車の後突時など、
バックドア4に対するその後方からの衝撃力Iで、この
バックドア4のアウタパネル13やインナパネル14の
各部が折れ曲るなどして塑性変形するとき、この変形に
連動して上記リンク機構11の往移動Cを規制する規制
部材52が設けられている。
【0036】上記規制部材52は、板厚の厚さ方向が車
体1の前後方向にほぼ一致し、かつ、その長手方向の一
端部53が上記バックドア4側であるブラケット25に
締結具54の締結により固定され、他端部55が自由端
とされる帯板形状の板金製支持プレート56と、この支
持プレート56の上記他端部55に上記支持プレート5
6の厚さ方向に突設される軸形状の金属製ストッパ57
とを備えている。
【0037】上記支持プレート56とストッパ57は、
上記リンク機構11の一部分である回動アーム42より
も前側に位置させられ、上記支持プレート56は車体1
の幅方向に延びて、上記一端部53よりも他端部55の
方が前側に位置するようその中途部が折り曲げられてい
る。一方、上記ストッパ57は上記支持プレート56の
他端部55から後方に向って突設され、その突出端は上
記リンク機構11の往移動C時における上記回動アーム
42の往回動G時の移動軌跡59の前方近傍に位置させ
られている。
【0038】上記構成のバックドア4がドア開口3を閉
じてロック手段8により車体1に対し「ロック状態」と
されている場合で、自動車の後突時など、上記バックド
ア4がその後方から衝撃力Iを与えられたことにより、
このバックドア4が前後に圧縮されるよう変形し、この
バックドア4の一部分である上記インナパネル14の中
間部本体16の下部が大きく変形して、前後方向で上記
リンク機構11に相対的に接近(J)するときには、上
記規制部材52の支持プレート56において、その一端
部53よりも前側に位置する他端部55に対し、上記変
形したインナパネル14の下部がまず圧接し、このイン
ナパネル14の下部により上記他端部55が後方に押さ
れて上記支持プレート56がその厚さ方向(前後方向)
で屈曲させられる(図1,3,4中、一点鎖線)。
【0039】すると、上記他端部55に連動する上記ス
トッパ57の突出端側が上記リンク機構11の往移動C
時における上記回動アーム42の往回動G時の移動軌跡
59内に入り込み、もって、上記ストッパ57の突出端
側により、上記回動アーム42が往回動Gすることが規
制され、つまり、上記規制部材52によって、上記リン
ク機構11の往移動Cが規制される。
【0040】よって、上記したように、後突時など、バ
ックドア4がその後方から衝撃力Iを与えられたときに
は、上記リンク機構11の往移動Cが規制されることか
ら、このリンク機構11の往移動Cにロック手段8のラ
チエット37が連動するということが防止される。この
結果、このラチエット37が上記「係止保持状態」のま
まに保たれて、上記ロック手段8による上記「ロック状
態」が不意に解除されるということはより確実に防止さ
れる。
【0041】また、上記の場合、支持プレート56の厚
さ方向は車体1の前後方向にほぼ一致しているため、上
記支持プレート56の他端部55が前後方向で上記イン
ナパネル14の下部に押されて外力を受けるときには、
上記支持プレート56は容易に屈曲して上記ストッパ5
7を上記移動軌跡59内に円滑に入り込ませる。一方、
上記リンク機構11の往移動C時における上記回動アー
ム42の往回動Gの方向は上記支持プレート56の幅方
向とほぼ一致させられている。このため、上記ストッパ
57が回動アーム42の往回動Gを規制する際、このス
トッパ57を介し上記支持プレート56に与えられる上
記回動アーム42からの外力は上記支持プレート56の
幅方向で支持され、よって、上記回動アーム42からの
外力は強固に支持される。
【0042】よって、上記規制部材52によれば、上記
リンク機構11の往移動Cはより確実に規制される。
【0043】また、上記インナパネル14の中間部本体
16の下部が、その変形により更に上記リンク機構11
の回動アーム42に相対的に接近しようとする場合、上
記リンク機構11の回動アーム42の前側には上記ロッ
ク手段8の基部材22のブラケット25が位置してお
り、このブラケット25の板厚は上記インナパネル14
よりも厚肉であって大きい強度を有しているため、上記
ブラケット25が上記インナパネル14の下部に押され
るとき、上記ブラケット25は上記インナパネル14か
らの外力に強固に対抗する。
【0044】よって、上記インナパネル14の中間部本
体16の下部からの外力が上記リンク機構11に与えら
れるということは、上記基部材22のブラケット25に
より防止されて、上記外力により上記リンク機構11が
無意図的に往移動Cするということが防止され、このた
め、上記「ロック状態」が不意に解除されることは、よ
り確実に防止される。
【0045】なお、以上は図示の例によるが、規制部材
52は、上記移動軌跡59内に入り込み可能なストッパ
57を駆動するソレノイドなどアクチュエータと、上記
バックドア4の変形を検出するセンサーとを備えて、こ
のセンサーの検出信号により、上記アクチュエータを作
動させ、上記ストッパ57を移動軌跡59内に入り込ま
せるようにしてもよい。
【0046】また、上記ロック手段8の基部材22のブ
ラケット25に上記支持プレート56を一体成形しても
よく、また、上記支持プレート56は上記ブラケット2
5の一部の切り起しにより成形してもよく、更に、上記
支持プレート56の他端部55の一部分を折り曲げるこ
とにより、この支持プレート56に上記ストッパ57を
一体成形してもよく、このようにすれば、上記「ロック
状態」が不意に解除されるということの防止は、簡単な
構成で達成される。
【0047】
【発明の効果】本発明による効果は、次の如くである。
【0048】請求項1の発明は、車体の後面壁に形成さ
れるドア開口と、このドア開口を開閉自在に閉じるバッ
クドアと、上記バックドアの下端部に取り付けられて上
記バックドアが上記ドア開口を閉じるとき、上記バック
ドアの下端部を上記ドア開口の下部開口縁にロック解除
可能にロックさせるロック手段と、上記バックドアに支
承される操作ハンドルと、この操作ハンドルに上記ロッ
ク手段を連動連結させて往、復移動自在とされるリンク
機構とを備え、上記操作ハンドルへの操作で、この操作
ハンドルに上記リンク機構が連動して往移動し、この往
移動に上記ロック手段が連動してこのロック手段による
「ロック状態」が解除されるようにした自動車におい
て、
【0049】上記バックドアに対するその後方からの衝
撃力で、このバックドアが変形するとき、この変形に連
動して上記リンク機構の往移動を規制する規制部材を設
けている。
【0050】このため、バックドアがドア開口を閉じて
ロック手段により車体に対し「ロック状態」とされてい
る場合で、自動車の後突時など、上記バックドアがその
後方から衝撃力を与えられたことにより、このバックド
アが変形した場合には、上記規制部材によって、上記リ
ンク機構の往移動が規制される。
【0051】よって、上記したように、後突時など、バ
ックドアがその後方から衝撃力を与えられたときには、
上記リンク機構の往移動が規制されることから、このリ
ンク機構の往移動にロック手段が連動して上記ロック手
段による上記「ロック状態」が不意に解除されるという
ことはより確実に防止される。
【0052】請求項2の発明は、上記規制部材が、上記
バックドアに支持されこのバックドアの変形に連動して
上記リンク機構の往移動時の移動軌跡内に入り込む規制
部材を備えている。
【0053】このため、上記バックドアが変形したとき
には、上記規制部材が上記リンク機構の往移動時の移動
軌跡内に入り込み、この規制部材によって上記リンク機
構の往移動が機械的に、より確実に規制される。
【0054】よって、上記ロック手段による上記「ロッ
ク状態」が不意に解除されることは、更に確実に防止さ
れる。
【0055】請求項3の発明は、上記規制部材が、板厚
の厚さ方向が車体の前後方向にほぼ一致し、かつ、その
長手方向の一端部が上記バックドア側に支持され他端部
が自由端とされる帯板形状の支持プレートと、この支持
プレートの他端部に突設される上記ストッパとを備え、
上記バックドアの変形に連動して上記支持プレートが屈
曲するようにしてある。
【0056】このため、上記バックドアが変形して、こ
の変形したバックドアの部分に上記支持プレートの他端
部が前後方向で押されたときには、上記支持プレートが
屈曲し、この支持プレートの上記他端部に連動する上記
ストッパの突出端側が上記リンク機構の往移動時におけ
る移動軌跡内に入り込み、上記規制部材によって、上記
リンク機構の往移動が規制される。
【0057】また、上記の場合、支持プレートの厚さ方
向は車体の前後方向にほぼ一致しているため、上記支持
プレートの他端部が前後方向で上記インナパネルの下部
に押されて外力を受けるときには、上記支持プレートは
容易に屈曲して上記ストッパを上記移動軌跡内に円滑に
入り込ませる。
【0058】よって、上記規制部材によれば、上記リン
ク機構の往移動はより確実に規制される。
【0059】請求項4の発明は、上記ロック手段が、上
記バックドアの下端部に固定される基部材と、この基部
材に支持されてこの基部材を上記ドア開口の下部開口縁
にロック解除可能にロックさせるロック手段本体とを備
えた自動車において、
【0060】上記基部材に上記支持プレートを一体成形
してある。
【0061】このため、上記規制部材に、上記ロック手
段の基部材が利用されたのであり、その分、部品の増加
が防止されて、上記「ロック状態」が不意に解除される
ということの防止は、簡単な構成で達成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】バックドアの下部側面断面図である。
【図2】図1で示したものの背面部分断面図である。
【図3】ロック手段の平面部分断面図である。
【図4】規制部材の斜視図である。
【符号の説明】
1 車体 2 バックドア装置 3 ドア開口 4 バックドア 6 下部開口縁 7 ストライカ 8 ロック手段 9 操作ハンドル 11 リンク機構 22 基部材 23 ロック手段本体 25 ブラケット 26 ベースプレート 52 規制部材 53 一端部 54 締結具 55 他端部 56 支持プレート 57 ストッパ 59 移動軌跡 C 往移動

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体の後面壁に形成されるドア開口と、
    このドア開口を開閉自在に閉じるバックドアと、上記バ
    ックドアの下端部に取り付けられて上記バックドアが上
    記ドア開口を閉じるとき、上記バックドアの下端部を上
    記ドア開口の下部開口縁にロック解除可能にロックさせ
    るロック手段と、上記バックドアに支承される操作ハン
    ドルと、この操作ハンドルに上記ロック手段を連動連結
    させて往、復移動自在とされるリンク機構とを備え、上
    記操作ハンドルへの操作で、この操作ハンドルに上記リ
    ンク機構が連動して往移動し、この往移動に上記ロック
    手段が連動してこのロック手段によるロック状態が解除
    されるようにした自動車において、 上記バックドアに対するその後方からの衝撃力で、この
    バックドアが変形するとき、この変形に連動して上記リ
    ンク機構の往移動を規制する規制部材を設けた自動車に
    おけるバックドアのロック解除防止機構。
  2. 【請求項2】 上記規制部材が、上記バックドアに支持
    されこのバックドアの変形に連動して上記リンク機構の
    往移動時の移動軌跡内に入り込む規制部材を備えた請求
    項1に記載の自動車におけるバックドアのロック解除防
    止機構。
  3. 【請求項3】 上記規制部材が、板厚の厚さ方向が車体
    の前後方向にほぼ一致し、かつ、その長手方向の一端部
    が上記バックドア側に支持され他端部が自由端とされる
    帯板形状の支持プレートと、この支持プレートの他端部
    に突設される上記ストッパとを備え、上記バックドアの
    変形に連動して上記支持プレートが屈曲するようにした
    請求項2に記載の自動車におけるバックドアのロック解
    除防止機構。
  4. 【請求項4】 上記ロック手段が、上記バックドアの下
    端部に固定される基部材と、この基部材に支持されてこ
    の基部材を上記ドア開口の下部開口縁にロック解除可能
    にロックさせるロック手段本体とを備えた自動車におい
    て、 上記基部材に上記支持プレートを一体成形した請求項3
    に記載の自動車におけるバックドアのロック解除防止機
    構。
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