JP2583801Y2 - コアドリル - Google Patents
コアドリルInfo
- Publication number
- JP2583801Y2 JP2583801Y2 JP3240793U JP3240793U JP2583801Y2 JP 2583801 Y2 JP2583801 Y2 JP 2583801Y2 JP 3240793 U JP3240793 U JP 3240793U JP 3240793 U JP3240793 U JP 3240793U JP 2583801 Y2 JP2583801 Y2 JP 2583801Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- core drill
- core
- abrasive
- cylindrical core
- cutting tip
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Drilling Tools (AREA)
- Processing Of Stones Or Stones Resemblance Materials (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、コンクリート等の被削
材に穿孔を行う乾式タイプのコアドリルに関する。
材に穿孔を行う乾式タイプのコアドリルに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の乾式タイプのコアドリル
は、図4に示すように筒状コア4a’の先端にダイヤモ
ンド粒をバインダ材で保持した切削チップ10’が固着
されたコアドリル4’をモータ等の駆動源(図示せず)
で回転駆動して被削材S’の切削を行っている。
は、図4に示すように筒状コア4a’の先端にダイヤモ
ンド粒をバインダ材で保持した切削チップ10’が固着
されたコアドリル4’をモータ等の駆動源(図示せず)
で回転駆動して被削材S’の切削を行っている。
【0003】そして、このようなバインダ材でダイヤモ
ンド粒を固めて切刃を形成した切削チップ10’では、
良好な切削状態を保つために、表面のダイヤモンド粒が
損耗したり脱落した後にバインダ材が摩耗して順次内方
の新しいダイヤモンド粒が表面に現れる、自生作用ない
し目立て作用が促進されることが要求されるため、エア
ホース11’から駆動軸8’と支持部9’間に形成され
たスイベルジョイントJ’、駆動軸8’内の水平供給路
8a’及び垂直供給路8d’を通して圧縮空気とともに
研磨材を筒状コア4a’内面下方に噴射し、被切削材
S’の切削時に空気流で切削チップの冷却を行いながら
研磨材により切削チップ10’の目立てを行っている。
ンド粒を固めて切刃を形成した切削チップ10’では、
良好な切削状態を保つために、表面のダイヤモンド粒が
損耗したり脱落した後にバインダ材が摩耗して順次内方
の新しいダイヤモンド粒が表面に現れる、自生作用ない
し目立て作用が促進されることが要求されるため、エア
ホース11’から駆動軸8’と支持部9’間に形成され
たスイベルジョイントJ’、駆動軸8’内の水平供給路
8a’及び垂直供給路8d’を通して圧縮空気とともに
研磨材を筒状コア4a’内面下方に噴射し、被切削材
S’の切削時に空気流で切削チップの冷却を行いながら
研磨材により切削チップ10’の目立てを行っている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来技術にあっては、圧縮空気に研磨材を混入して
もコアドリルの筒状コア内面全体に研磨材が拡散して筒
状コア内側の被削材上に滞留してしまい、切削部位には
十分に供給することができない欠点があった。このため
切削チップのメタルボンド等のバインダ材が研磨材と十
分接触できないことから目立てが十分に行われず切削性
能が低下するという問題点があった。
うな従来技術にあっては、圧縮空気に研磨材を混入して
もコアドリルの筒状コア内面全体に研磨材が拡散して筒
状コア内側の被削材上に滞留してしまい、切削部位には
十分に供給することができない欠点があった。このため
切削チップのメタルボンド等のバインダ材が研磨材と十
分接触できないことから目立てが十分に行われず切削性
能が低下するという問題点があった。
【0005】本考案は、従来のコアドリルの上記の問題
点を解決し、切削部位に研磨材が効率的に供給でき、切
削チップの冷却と目立てが十分に行われることによって
高い切削性能を維持することができるコアドリルを提供
することを目的としている。
点を解決し、切削部位に研磨材が効率的に供給でき、切
削チップの冷却と目立てが十分に行われることによって
高い切削性能を維持することができるコアドリルを提供
することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に、本考案は、先端周縁にダイヤモンド粒をバインダ材
で保持した切削チップを有する筒状コア内に、筒状コア
が取り付けられた駆動軸に穿設された流体供給路と一端
側が接続され他端側が筒状コア内に開口された可撓性ホ
ースを設けたものである。
に、本考案は、先端周縁にダイヤモンド粒をバインダ材
で保持した切削チップを有する筒状コア内に、筒状コア
が取り付けられた駆動軸に穿設された流体供給路と一端
側が接続され他端側が筒状コア内に開口された可撓性ホ
ースを設けたものである。
【0007】
【作用】コアドリルを回転すると筒状コア内の可撓性ホ
ースが遠心力により筒状コアの内壁に押し付けられ、駆
動軸内の流体供給路から供給される研磨材を混入した冷
却流体が可撓性ホースを介し、筒状コア内壁に沿って切
削チップに供給される。
ースが遠心力により筒状コアの内壁に押し付けられ、駆
動軸内の流体供給路から供給される研磨材を混入した冷
却流体が可撓性ホースを介し、筒状コア内壁に沿って切
削チップに供給される。
【0008】
【実施例】本考案の一実施例について、図面を参照して
説明する。図1において、1は本考案の適用される乾式
タイプのコアドリル装置の概略を示したもので、装置本
体部2、モータ等の回転駆動源3、コアドリル4、切削
屑を吸引して回収する集塵手段5、圧縮空気供給手段
6、及び、研磨材を供給する研磨材供給手段7が設けら
れている。
説明する。図1において、1は本考案の適用される乾式
タイプのコアドリル装置の概略を示したもので、装置本
体部2、モータ等の回転駆動源3、コアドリル4、切削
屑を吸引して回収する集塵手段5、圧縮空気供給手段
6、及び、研磨材を供給する研磨材供給手段7が設けら
れている。
【0009】コアドリル4は、回転駆動源3に連結さ
れ、図2に示すように、装置本体側2の支持部9に回転
自在に支持されている駆動軸8の下端に取り付けられた
筒状コア4aを有しており、その下端周縁にはダイヤモ
ンド粒をメタルボンド等のバインダ材で焼結した切削チ
ップ10が連続的に固定されている。
れ、図2に示すように、装置本体側2の支持部9に回転
自在に支持されている駆動軸8の下端に取り付けられた
筒状コア4aを有しており、その下端周縁にはダイヤモ
ンド粒をメタルボンド等のバインダ材で焼結した切削チ
ップ10が連続的に固定されている。
【0010】駆動軸8内部には、その径方向に水平供給
路8aと一端側がこれに連通した軸方向の垂直供給路8
bとが設けられている。そして、垂直供給路8bの他端
側には開放端が筒状コア4a内に開口している可撓性ホ
ース8cが接続されている。
路8aと一端側がこれに連通した軸方向の垂直供給路8
bとが設けられている。そして、垂直供給路8bの他端
側には開放端が筒状コア4a内に開口している可撓性ホ
ース8cが接続されている。
【0011】前記水平供給路8aには、駆動軸8と支持
部9の下端部間に形成されたスイベルジョイントJを介
してエアホース11が連結されている。エアホース11
は図1に示されているエアコンプレッサ等の圧縮空気供
給手段6及び開閉バルブ12を介して研磨材供給手段7
に接続されている。
部9の下端部間に形成されたスイベルジョイントJを介
してエアホース11が連結されている。エアホース11
は図1に示されているエアコンプレッサ等の圧縮空気供
給手段6及び開閉バルブ12を介して研磨材供給手段7
に接続されている。
【0012】コアドリル4下方の周囲には吸引ヘッド1
3がコアドリル4を回転可能な状態に囲繞して設けられ
ており、この吸引ヘッド13には集塵ホース14を介し
て図1に示されている集塵手段5が接続されている。
3がコアドリル4を回転可能な状態に囲繞して設けられ
ており、この吸引ヘッド13には集塵ホース14を介し
て図1に示されている集塵手段5が接続されている。
【0013】次に本考案のコアドリル装置1による穿孔
過程を説明する。コンクリート等の被削材S上でコアド
リル4を回転駆動源3で回転駆動しながら下降させるこ
とにより筒状コア4a先端の切削チップ10はコンクリ
ート等の被削材Sに食い付いて穿孔が開始される。
過程を説明する。コンクリート等の被削材S上でコアド
リル4を回転駆動源3で回転駆動しながら下降させるこ
とにより筒状コア4a先端の切削チップ10はコンクリ
ート等の被削材Sに食い付いて穿孔が開始される。
【0014】穿孔が開始されるとともに、圧縮空気供給
手段6から高圧の空気がエアホース11を介して支持部
9と駆動軸8により形成されているスイベルジョイント
Jから駆動軸内8内に送り込まれ、駆動軸8内の水平供
給路8a、垂直供給路8b、及び、可撓性ホース8cを
順次通過してコアドリル4内に送り込まれる。
手段6から高圧の空気がエアホース11を介して支持部
9と駆動軸8により形成されているスイベルジョイント
Jから駆動軸内8内に送り込まれ、駆動軸8内の水平供
給路8a、垂直供給路8b、及び、可撓性ホース8cを
順次通過してコアドリル4内に送り込まれる。
【0015】この時、開閉バルブ12を開放すると研磨
材の貯留されている研磨材供給手段7内の研磨材がエア
ホース11内に混入され、圧縮空気と共にコアドリル4
に供給される。可撓性ホース8cは駆動軸8と共に回転
しているため、遠心力が作用して筒状コア4aの内壁に
押し付けられるように屈曲する。
材の貯留されている研磨材供給手段7内の研磨材がエア
ホース11内に混入され、圧縮空気と共にコアドリル4
に供給される。可撓性ホース8cは駆動軸8と共に回転
しているため、遠心力が作用して筒状コア4aの内壁に
押し付けられるように屈曲する。
【0016】この可撓性ホース8cを通って圧縮空気と
研磨材は噴出速度50m/secで筒状コア4aの内壁
に沿って下方の切削部位に誘導され、切削チップ10の
バインダ材が研磨材と十分に接触して磨減され、自己ド
レッシング作用(目立て作用)が促進される。
研磨材は噴出速度50m/secで筒状コア4aの内壁
に沿って下方の切削部位に誘導され、切削チップ10の
バインダ材が研磨材と十分に接触して磨減され、自己ド
レッシング作用(目立て作用)が促進される。
【0017】また、この時可撓性ホース8cから流出し
た空気流は筒状コア4aの内壁に沿ってこれを冷却しな
がら下方に流れ、切削チップ10を冷却したのち切削屑
や研磨材と共に吸引ヘッド13に導かれ、集塵ホース1
4を通って集塵手段5に回収される。
た空気流は筒状コア4aの内壁に沿ってこれを冷却しな
がら下方に流れ、切削チップ10を冷却したのち切削屑
や研磨材と共に吸引ヘッド13に導かれ、集塵ホース1
4を通って集塵手段5に回収される。
【0018】図3は本願考案の他の実施例を示すもので
あってコアドリル4を水平にして用いる場合を示してい
る。この場合にも可撓性ホース8cから筒状コア内面に
沿って切削チップ10側に噴出される空気流により研磨
材は駆動軸側の筒状コア4a内面に無駄に堆積すること
なく切削チップ10に供給される。
あってコアドリル4を水平にして用いる場合を示してい
る。この場合にも可撓性ホース8cから筒状コア内面に
沿って切削チップ10側に噴出される空気流により研磨
材は駆動軸側の筒状コア4a内面に無駄に堆積すること
なく切削チップ10に供給される。
【0019】
【考案の効果】本考案によれば、コアドリル内の駆動軸
の垂直供給路の下端に可撓性ホースを連結し、駆動軸の
回転により生ずる遠心力の作用を利用して、可撓性ホー
スを筒状コアの内壁に押し付けるようにしたため、可撓
性ホースの部分で研磨材を含んだ空気流が遠心力で加速
されるため管路の抵抗による流出速度の低下を防止する
ことができ、研磨材を混入した圧縮空気を効率よく供給
することができる。
の垂直供給路の下端に可撓性ホースを連結し、駆動軸の
回転により生ずる遠心力の作用を利用して、可撓性ホー
スを筒状コアの内壁に押し付けるようにしたため、可撓
性ホースの部分で研磨材を含んだ空気流が遠心力で加速
されるため管路の抵抗による流出速度の低下を防止する
ことができ、研磨材を混入した圧縮空気を効率よく供給
することができる。
【0020】また、可撓性ホースを用いたことによっ
て、研磨材が混入した圧縮空気が筒状コア内壁に案内さ
れて下方に流れながら内壁面を冷却した後、切削部位に
流れ切削チップを通過するため、研磨材がコアドリル内
に無駄に拡散されることなく効率的に切削チップに供給
され、切削チップの目立てと冷却が効率良く行われるの
で、コアドリルの切削性能を向上することができる。
て、研磨材が混入した圧縮空気が筒状コア内壁に案内さ
れて下方に流れながら内壁面を冷却した後、切削部位に
流れ切削チップを通過するため、研磨材がコアドリル内
に無駄に拡散されることなく効率的に切削チップに供給
され、切削チップの目立てと冷却が効率良く行われるの
で、コアドリルの切削性能を向上することができる。
【図1】本考案に係るコアドリルを用いるコアドリル装
置の概略図である。
置の概略図である。
【図2】本考案に係るコアドリルの一実施例を示す断面
図である。
図である。
【図3】本考案に係るコアドリルの他の実施例を示す断
面図である。
面図である。
【図4】従来のコアドリルの切削状態を示す断面図であ
る。
る。
1 コアドリル装置 2 装置本体部 3 回転駆動源 4 コアドリル 4a 筒状コア 5 集塵手段 6 圧縮空気供給手段 7 研磨材供給手段 8 駆動軸 8a 水平供給路 8b 垂直供給路 8c 可撓性ホース 9 支持部 10 切削チップ 11 エアホース 12 開閉バルブ 13 吸引ヘッド 14 集塵ホース J スイベルジョイント S 被削材
Claims (1)
- 【請求項1】先端周縁にダイヤモンド粒をバインダ材で
保持した切削チップを有する筒状コア内に、筒状コアが
取り付けられた駆動軸に穿設された流体供給路と一端側
が接続され他端側が筒状コア内に開口された可撓性ホー
スを設けたことを特徴とするコアドリル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3240793U JP2583801Y2 (ja) | 1993-06-16 | 1993-06-16 | コアドリル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3240793U JP2583801Y2 (ja) | 1993-06-16 | 1993-06-16 | コアドリル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH072013U JPH072013U (ja) | 1995-01-13 |
JP2583801Y2 true JP2583801Y2 (ja) | 1998-10-27 |
Family
ID=12358104
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3240793U Expired - Lifetime JP2583801Y2 (ja) | 1993-06-16 | 1993-06-16 | コアドリル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2583801Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS536454U (ja) * | 1976-06-30 | 1978-01-20 |
-
1993
- 1993-06-16 JP JP3240793U patent/JP2583801Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH072013U (ja) | 1995-01-13 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |