JP2581583B2 - 磁気記録媒体 - Google Patents
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Description
【発明の詳細な説明】 [発明の分野] 本発明は、磁気記録媒体に関するものであり、さらに
詳しくは、少なくとも二層の磁性層を有する磁気記録媒
体の改良に関する。
詳しくは、少なくとも二層の磁性層を有する磁気記録媒
体の改良に関する。
[発明の技術的背景] 一般にオーディオ用、ビデオ用あるいはコンピュータ
用等の磁気記録媒体として、強磁性粉末が結合剤中に分
散されている磁性層を非磁性支持体上に設けた磁気記録
媒体が用いられている。そして、オーディオテープやビ
デオテープは、カセットに装着されて使用されることが
多くなってきている。
用等の磁気記録媒体として、強磁性粉末が結合剤中に分
散されている磁性層を非磁性支持体上に設けた磁気記録
媒体が用いられている。そして、オーディオテープやビ
デオテープは、カセットに装着されて使用されることが
多くなってきている。
通常、このような磁気記録媒体の磁性層は、帯電防止
を主な目的としてカーボンブラックを含有している。一
般に使用されるカーボンブラックの平均一次粒子径は10
〜150mμのものである。一般的には、粒子径の小さいカ
ーボンブラックを使用すると、得られた磁性層の表面は
平滑となるが走行性、走行耐久性、の点で劣る。一方、
カーボンブラックの粒子径が大きい場合は走行性および
走行耐久性は良好であるが平滑性に劣るため、電磁変換
特性、ビデオテープの場合には特にS/Nが小さくなり好
ましくない。
を主な目的としてカーボンブラックを含有している。一
般に使用されるカーボンブラックの平均一次粒子径は10
〜150mμのものである。一般的には、粒子径の小さいカ
ーボンブラックを使用すると、得られた磁性層の表面は
平滑となるが走行性、走行耐久性、の点で劣る。一方、
カーボンブラックの粒子径が大きい場合は走行性および
走行耐久性は良好であるが平滑性に劣るため、電磁変換
特性、ビデオテープの場合には特にS/Nが小さくなり好
ましくない。
このため、磁性層が単層の系で、カーボンブラックを
その平均一次粒子径の種々な組み合わせで磁性層中に含
有させることが試みられた(特公昭54−9041号公報、特
公昭53−20203号公報、特公昭57−12208号公報、特開昭
58−218039号公報に開示)が、走行耐久性および電磁変
換特性が共に満足するものは得られなかった。
その平均一次粒子径の種々な組み合わせで磁性層中に含
有させることが試みられた(特公昭54−9041号公報、特
公昭53−20203号公報、特公昭57−12208号公報、特開昭
58−218039号公報に開示)が、走行耐久性および電磁変
換特性が共に満足するものは得られなかった。
一方、磁性層が二層以上とした重層系において走行耐
久性が優れ且つ電磁変換特性の良好な磁気記録媒体を得
る方法として、特開昭58−200425号公報に次のような開
示がある。磁性層は二層の磁性層から成っており、第二
磁性層(上層)だけにカーボンブラックを含有させ走行
耐久性および耐熱性の向上を図る。また第一磁性層(下
層)にはカーボンブラックを含まないで磁性層中の磁性
粒子の充填率を上げることにより電磁変換特性の向上を
図っている。しかしながら、上記の磁気テープは、上層
のみに平均一次粒子径が30mμという小さいカーボンブ
ラックを含有した程度であり、充分な走行耐久性は得ら
れていない。また、電磁変換特性を向上させるため、上
層を1μm以下という薄層にした場合、磁性層の遮光性
が低下するため、VHS方式のビデオデッキに採用されて
いる光によりテープの終端を検出する機能がテープの走
行中に作動し易くなるとの問題が生ずる。すなわち、テ
ープの終端は遮光性が低い状態にあるため、磁性層の遮
光性が不充分な場合は、テープ途中にもかかわらず、検
出装置が終端の部分と間違えて誤動作を起こし易い。
久性が優れ且つ電磁変換特性の良好な磁気記録媒体を得
る方法として、特開昭58−200425号公報に次のような開
示がある。磁性層は二層の磁性層から成っており、第二
磁性層(上層)だけにカーボンブラックを含有させ走行
耐久性および耐熱性の向上を図る。また第一磁性層(下
層)にはカーボンブラックを含まないで磁性層中の磁性
粒子の充填率を上げることにより電磁変換特性の向上を
図っている。しかしながら、上記の磁気テープは、上層
のみに平均一次粒子径が30mμという小さいカーボンブ
ラックを含有した程度であり、充分な走行耐久性は得ら
れていない。また、電磁変換特性を向上させるため、上
層を1μm以下という薄層にした場合、磁性層の遮光性
が低下するため、VHS方式のビデオデッキに採用されて
いる光によりテープの終端を検出する機能がテープの走
行中に作動し易くなるとの問題が生ずる。すなわち、テ
ープの終端は遮光性が低い状態にあるため、磁性層の遮
光性が不充分な場合は、テープ途中にもかかわらず、検
出装置が終端の部分と間違えて誤動作を起こし易い。
さらに、本出願人が既に出願している特願昭62−1363
64号明細書には、上層に80mμ以上の粗粒子カーボンブ
ラックを含み、下層に40mμ未満の微粒子カーボンブラ
ックを含む磁気記録媒体が示されている。このような磁
気記録媒体の磁性層は、下層は微粒子カーボンブラック
を使用しているため表面の平滑性が優れ、この影響で上
層もかなり平滑な表面が得られる。従って、優れた電磁
変換特性を獲得することができ、走行耐久性についても
良好である。
64号明細書には、上層に80mμ以上の粗粒子カーボンブ
ラックを含み、下層に40mμ未満の微粒子カーボンブラ
ックを含む磁気記録媒体が示されている。このような磁
気記録媒体の磁性層は、下層は微粒子カーボンブラック
を使用しているため表面の平滑性が優れ、この影響で上
層もかなり平滑な表面が得られる。従って、優れた電磁
変換特性を獲得することができ、走行耐久性についても
良好である。
しかしながら、上層に粗粒子カーボンブラックを使用
しているため、分散が充分でない場合があり、充分に優
れた電磁変換特性および耐久性が得られないことがあ
る。さらに、上層が粗粒子カーボンブラック使用のた
め、遮光性が低くなり易く、VHS方式のビデオデッキ場
合は、テープ走行途中に誤動作するという問題がある。
しているため、分散が充分でない場合があり、充分に優
れた電磁変換特性および耐久性が得られないことがあ
る。さらに、上層が粗粒子カーボンブラック使用のた
め、遮光性が低くなり易く、VHS方式のビデオデッキ場
合は、テープ走行途中に誤動作するという問題がある。
従って、電磁変換特性、走行耐久性そして遮光性が充
分に優れた磁気記録媒体は得られていない。
分に優れた磁気記録媒体は得られていない。
[発明の目的] 本発明は、少なくとも二層の磁性層を有し、電磁変換
特性、走行耐久性そして遮光性の優れた磁気記録媒体を
提供することを目的とするものである。
特性、走行耐久性そして遮光性の優れた磁気記録媒体を
提供することを目的とするものである。
[発明の要旨] 本発明は、非磁性支持体の表面に第一磁性層および第
二磁性層をこの順に設けてなる磁気記録媒体において、
第一磁性層が、平均一次粒子径が20mμ未満のカーボン
ブラックを含み、そして第二磁性層が、平均一次粒子径
が40〜80mμの範囲にあるカーボンブラックを含んでい
ることを特徴とする磁気記録媒体にある。さらに、第一
磁性層が、磁性層中の強磁性粉末100重量部に対して上
記カーボンブラックを1.0〜20重量部の範囲内で含み、
そして第二磁性層が、上記カーボンブラックを1.0〜10.
0重量部の範囲内で含んでいることが好ましい。
二磁性層をこの順に設けてなる磁気記録媒体において、
第一磁性層が、平均一次粒子径が20mμ未満のカーボン
ブラックを含み、そして第二磁性層が、平均一次粒子径
が40〜80mμの範囲にあるカーボンブラックを含んでい
ることを特徴とする磁気記録媒体にある。さらに、第一
磁性層が、磁性層中の強磁性粉末100重量部に対して上
記カーボンブラックを1.0〜20重量部の範囲内で含み、
そして第二磁性層が、上記カーボンブラックを1.0〜10.
0重量部の範囲内で含んでいることが好ましい。
尚、本発明のカーボンブラックの平均一次粒子径は、
以下の測定方法により規定した。
以下の測定方法により規定した。
透過型電子顕微鏡を使用してカーボンブラックを10万
倍に拡大した写真を撮影し、その写真に写ったカーボン
ブラック500個の平均一次粒子径を測定し、その平均値
を求めた。
倍に拡大した写真を撮影し、その写真に写ったカーボン
ブラック500個の平均一次粒子径を測定し、その平均値
を求めた。
本発明の上記磁気記録媒体の好ましい態様は以下の通
りである。
りである。
(1)第一磁性層が、上記カーボンブラックを強磁性粉
末100重量部に対して3〜15重量部の範囲内にて含むこ
とを特徴とする上記磁気記録媒体。
末100重量部に対して3〜15重量部の範囲内にて含むこ
とを特徴とする上記磁気記録媒体。
(2)第二磁性層が、強磁性粉末100重量部に対して0.1
〜6.0量部の範囲内で研磨材を含むことを特徴とする上
記磁気記録媒体。
〜6.0量部の範囲内で研磨材を含むことを特徴とする上
記磁気記録媒体。
(3)第一磁性層の層厚が3.0μm以上であり、第二磁
性層の層厚が、1.5μm以下であることを特徴とする上
記磁気記録媒体。
性層の層厚が、1.5μm以下であることを特徴とする上
記磁気記録媒体。
(4)第一磁性層に含まれる強磁性粉末のBET法比表面
積が40m2/g以下であり、第二磁性層に含まれる強磁性粉
末のBET法比表面積が30m2/g以上であることを特徴とす
る上記磁気記録媒体。
積が40m2/g以下であり、第二磁性層に含まれる強磁性粉
末のBET法比表面積が30m2/g以上であることを特徴とす
る上記磁気記録媒体。
(5)第二磁性層に含まれる強磁性粉末の抗磁力が1000
Oe以下であり、第一磁性層に含まれる強磁性粉末の抗磁
力が6000Oe以上であって、且つ第一磁性層および第二磁
性層に含まれる該強磁性粉末がコバルト変性γ−Fe2O3
であることを特徴とする上記磁気記録媒体。
Oe以下であり、第一磁性層に含まれる強磁性粉末の抗磁
力が6000Oe以上であって、且つ第一磁性層および第二磁
性層に含まれる該強磁性粉末がコバルト変性γ−Fe2O3
であることを特徴とする上記磁気記録媒体。
[発明の効果] 本発明の磁気記録媒体の第一磁性層は、上記のように
特定の微粒子カーボンブラックを含んでおり、優れた帯
電防止性を得ることができる。そしてその着色力が優れ
ていることから高い遮光性を獲得している。
特定の微粒子カーボンブラックを含んでおり、優れた帯
電防止性を得ることができる。そしてその着色力が優れ
ていることから高い遮光性を獲得している。
一方、本発明の第二磁性層は、比較的粗粒子のカーボ
ンブラックを比較的少ない量にて含んでいる。これによ
り、強磁性粉末の充填度を高くすることができ、また磁
性層表面の平滑性が良好となることから優れた電磁変換
特性が得られる。
ンブラックを比較的少ない量にて含んでいる。これによ
り、強磁性粉末の充填度を高くすることができ、また磁
性層表面の平滑性が良好となることから優れた電磁変換
特性が得られる。
すなわち帯電性および遮光性は第一磁性層の寄与によ
り、電磁変換特性および走行耐久性は第二磁性層の寄与
により、全体の磁性層として極めて高いレベルでこれら
の特性を確保している。
り、電磁変換特性および走行耐久性は第二磁性層の寄与
により、全体の磁性層として極めて高いレベルでこれら
の特性を確保している。
[発明の詳細な記述] 本発明は、非磁性支持体の表面に第一磁性層および第
二磁性層をこの順に設けてなる基本構造を有する磁気記
録媒体である。
二磁性層をこの順に設けてなる基本構造を有する磁気記
録媒体である。
本発明の第一磁性層が、平均一次粒子径が20mμ未満
のカーボンブラックを(好ましくは強磁性粉末100重量
部に対して1.0〜20重量部の範囲内で)含み、そして第
二磁性層が、平均一次粒子径が40〜80mμの範囲にある
カーボンブラックを(好ましくは強磁性粉末100重量部
に対して1.0〜10.0重量部の範囲内で)含んでいる。
のカーボンブラックを(好ましくは強磁性粉末100重量
部に対して1.0〜20重量部の範囲内で)含み、そして第
二磁性層が、平均一次粒子径が40〜80mμの範囲にある
カーボンブラックを(好ましくは強磁性粉末100重量部
に対して1.0〜10.0重量部の範囲内で)含んでいる。
すなわち、本発明の磁気記録媒体の第一磁性層は、導
電性付与に効果が特に大きい20mμ以下という微粒子カ
ーボンブラックを含んでおり、優れた帯電防止性を得る
ことができる。そしてその着色力が優れていることから
高い遮光性を獲得している。
電性付与に効果が特に大きい20mμ以下という微粒子カ
ーボンブラックを含んでおり、優れた帯電防止性を得る
ことができる。そしてその着色力が優れていることから
高い遮光性を獲得している。
一方、本発明の第二磁性層は、導電性の高い微粒子カ
ーボンブラックは含まず、比較的粗粒子のカーボンブラ
ックを第一磁性層より少ない量にて含んでいる。これに
より、強磁性粉末の充填度を高くすることができ、また
磁性層表面の平滑性が良好となることから優れた電磁変
換特性が得られる。
ーボンブラックは含まず、比較的粗粒子のカーボンブラ
ックを第一磁性層より少ない量にて含んでいる。これに
より、強磁性粉末の充填度を高くすることができ、また
磁性層表面の平滑性が良好となることから優れた電磁変
換特性が得られる。
導電性については、第一磁性層において極めて優れた
性能を得ているため、また通常上層の第二磁性層の方が
薄膜となるため、磁性層全体としては良好な帯電性を獲
得することができる。従って、優れた導電性を得るため
には第二磁性層の層厚は薄い方が好ましい。
性能を得ているため、また通常上層の第二磁性層の方が
薄膜となるため、磁性層全体としては良好な帯電性を獲
得することができる。従って、優れた導電性を得るため
には第二磁性層の層厚は薄い方が好ましい。
第二磁性層の層厚としては、2μm以上では充分な導
電性が得られず、1.5〜0.1μmの範囲内にあることが好
ましい。第一磁性層の層厚が薄い場合も導電性向上への
寄与が小さくなるため、2.5μm以上であることが好ま
しく、3.0〜5.0μmの範囲が特に好ましい。
電性が得られず、1.5〜0.1μmの範囲内にあることが好
ましい。第一磁性層の層厚が薄い場合も導電性向上への
寄与が小さくなるため、2.5μm以上であることが好ま
しく、3.0〜5.0μmの範囲が特に好ましい。
また走行耐久性の点からは、第二磁性層がヘッド等が
直接に接するため、その構成が大きく影響する。一般
に、粗粒子のカーボンブラックを使用することによって
摩擦係数が低減し、走行耐久性が向上することが知られ
ている(特公昭−53−20203、特公昭−57−12208)。し
かしながら、平均一次粒子径が余り大きすぎる場合は、
磁性層中の強磁性粉末の充填率を甚だしく低下させるた
め、充分な電磁変換特性を得ることができない。本発明
の上記40〜80mμの範囲にあるカーボンブラックを使用
することにより電磁変換特性を低下させることなく、優
れた走行耐久性を得ることができる。
直接に接するため、その構成が大きく影響する。一般
に、粗粒子のカーボンブラックを使用することによって
摩擦係数が低減し、走行耐久性が向上することが知られ
ている(特公昭−53−20203、特公昭−57−12208)。し
かしながら、平均一次粒子径が余り大きすぎる場合は、
磁性層中の強磁性粉末の充填率を甚だしく低下させるた
め、充分な電磁変換特性を得ることができない。本発明
の上記40〜80mμの範囲にあるカーボンブラックを使用
することにより電磁変換特性を低下させることなく、優
れた走行耐久性を得ることができる。
本発明の各磁性層のカーボンブラックの含有量は、第
一磁性層が磁性層中の強磁性粉末100重量部に対して、
平均一次粒子径が20mμ未満の微粒子のカーボンブラッ
クを1.0〜20重量部の範囲内で含み、好ましくは、3〜1
5重量部である。1.0重量部未満の場合は上記導電性およ
び遮光性が充分でなく、また15重量部を超える場合は強
磁性粉末の充填度が低くなり好ましくない。
一磁性層が磁性層中の強磁性粉末100重量部に対して、
平均一次粒子径が20mμ未満の微粒子のカーボンブラッ
クを1.0〜20重量部の範囲内で含み、好ましくは、3〜1
5重量部である。1.0重量部未満の場合は上記導電性およ
び遮光性が充分でなく、また15重量部を超える場合は強
磁性粉末の充填度が低くなり好ましくない。
そして第二磁性層が、磁性層中の強磁性粉末100重量
部に対して、平均一次粒子径が40〜80mμの範囲にある
やや粗粒子のカーボンブラックを0.1〜10.0重量部の範
囲内で含み、好ましくは0.1〜6.0重量部の範囲である。
0.1重量部未満の場合は上記走行耐久性が低下し、また1
0重量部を超える場合は強磁性粉末の充填度が低くなり
電磁変換特性が低下し好ましくない。
部に対して、平均一次粒子径が40〜80mμの範囲にある
やや粗粒子のカーボンブラックを0.1〜10.0重量部の範
囲内で含み、好ましくは0.1〜6.0重量部の範囲である。
0.1重量部未満の場合は上記走行耐久性が低下し、また1
0重量部を超える場合は強磁性粉末の充填度が低くなり
電磁変換特性が低下し好ましくない。
上記二つの磁性層に使用されるカーボンブラックは、
上記平均一次粒子径を持つものであれば特に限定される
ものではない。
上記平均一次粒子径を持つものであれば特に限定される
ものではない。
平均一次粒子径が20mμ未満のカーボンブラックの商
品名の例としては、コンダクテックス[CONDUCTEX]SC
{平均一次粒子径18mμ}(以上コロンビアカーボン社
製);ブラックパールズ[BLACK PEARLS]800{18m
μ},同1300{12mμ}(キャボット社製);を挙げる
ことができる。
品名の例としては、コンダクテックス[CONDUCTEX]SC
{平均一次粒子径18mμ}(以上コロンビアカーボン社
製);ブラックパールズ[BLACK PEARLS]800{18m
μ},同1300{12mμ}(キャボット社製);を挙げる
ことができる。
平均一次粒子径が40〜80mμの範囲にあるカーボンブ
ラックの商品名の例としては、#60{50mμ}(旭カー
ボン(株)製);レーベン[RAVEN]450{62mμ},同4
10{70mμ}(以上コロンビアカーボン社製);を挙げ
ることができる。
ラックの商品名の例としては、#60{50mμ}(旭カー
ボン(株)製);レーベン[RAVEN]450{62mμ},同4
10{70mμ}(以上コロンビアカーボン社製);を挙げ
ることができる。
これらは、カーボンブラックの具体的な商品の例にす
ぎず、前記の平均一次粒子径の条件を満足するカーボン
ブラックであればどれでも使用することができる。ま
た、それらを混合して使用しても差支えない。
ぎず、前記の平均一次粒子径の条件を満足するカーボン
ブラックであればどれでも使用することができる。ま
た、それらを混合して使用しても差支えない。
本発明の第一磁性層および第二磁性層に含まれる磁性
粉末とバインダーとの比率は、磁性粉末/バインダーが
2.5〜10.0であり、且つ第一磁性層と第二磁性層との上
記比率の差が5以下であることが必要である。
粉末とバインダーとの比率は、磁性粉末/バインダーが
2.5〜10.0であり、且つ第一磁性層と第二磁性層との上
記比率の差が5以下であることが必要である。
本発明の磁気記録媒体は、例えば次のように製造する
ことができる。
ことができる。
本発明に使用される非磁性支持体は、ポリエチレンテ
レフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレートのポ
リエステル類、ポリプロピレン等のポリオレフィン類、
セルローストリアセテート、セルロースジアセテート等
のセルロース誘導体、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリ
デン等のビニル系樹脂、ポリカーボネート、ポリアミ
ド、ポリアミドイミド、ポリイミドなどの合成樹脂から
なるフィルムもしくはシート;アルミニウム、銅等の非
磁性金属箔;ステンレス箔などの金属箔;紙、セラミッ
クシート等から選ばれる。また、非磁性支持体の厚さ
は、一般には2.5〜100μm、好ましくは3〜80μmであ
る。
レフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレートのポ
リエステル類、ポリプロピレン等のポリオレフィン類、
セルローストリアセテート、セルロースジアセテート等
のセルロース誘導体、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリ
デン等のビニル系樹脂、ポリカーボネート、ポリアミ
ド、ポリアミドイミド、ポリイミドなどの合成樹脂から
なるフィルムもしくはシート;アルミニウム、銅等の非
磁性金属箔;ステンレス箔などの金属箔;紙、セラミッ
クシート等から選ばれる。また、非磁性支持体の厚さ
は、一般には2.5〜100μm、好ましくは3〜80μmであ
る。
本発明の磁気記録媒体における磁性層は強磁性粉末が
結合剤中に分散されてなる層である。本発明に使用され
る磁性粉末には特に制限はない。その例としては、γ−
Fe2O3、FeOx(1.33<x<1.5)、Co含有のγ−Fe2O3、C
o含有のFeOx(1.33<x<1.5)、Fe3O4、Co含有のFe
3O4、CrO2、Co−Ni−P合金、Fe−Co−Ni合金、等公知
の強磁性粉末を挙げることができる。
結合剤中に分散されてなる層である。本発明に使用され
る磁性粉末には特に制限はない。その例としては、γ−
Fe2O3、FeOx(1.33<x<1.5)、Co含有のγ−Fe2O3、C
o含有のFeOx(1.33<x<1.5)、Fe3O4、Co含有のFe
3O4、CrO2、Co−Ni−P合金、Fe−Co−Ni合金、等公知
の強磁性粉末を挙げることができる。
本発明の磁気記録媒体は、第一磁性層および第二磁性
層からなる重層の磁性層を有し、それぞれの磁性層が異
なった特性を有している。すなわち第一磁性層は主に長
波長の再生出力を優れたものにするため、残留磁化をで
きるだけ大きなものとなるように設定している。それに
は、強磁性粉末の平均粒子径としてはBET法比表面積で5
0m2/g以下にすることが好ましく、さらに好ましくは40m
2/g以下にすることである。また、第二磁性層に求めら
れる特性としては電磁変換特性、特に短波長記録での大
きな再生出力そして高いS/Nである。このためには、平
均粒子径の小さい上記強磁性粉末を使用することが必要
で、そのような強磁性粉末の粒子径としてはBET法比表
面積で30m2/g以上にすることが好ましい。このような強
磁性粉末の中で特に好ましくは、コバルト変性γ−Fe2O
3であって、且つ第二磁性層に含まれる上記強磁性粉末
の抗磁力が1000Oe以下であり、第一磁性層に含まれる上
記強磁性粉末の抗磁力が600Oe以上である。このような
組み合わせの場合、極めて優れた電磁変換特性を得るこ
とができ、本発明のカーボンブラックを使用する効果が
顕著となる。
層からなる重層の磁性層を有し、それぞれの磁性層が異
なった特性を有している。すなわち第一磁性層は主に長
波長の再生出力を優れたものにするため、残留磁化をで
きるだけ大きなものとなるように設定している。それに
は、強磁性粉末の平均粒子径としてはBET法比表面積で5
0m2/g以下にすることが好ましく、さらに好ましくは40m
2/g以下にすることである。また、第二磁性層に求めら
れる特性としては電磁変換特性、特に短波長記録での大
きな再生出力そして高いS/Nである。このためには、平
均粒子径の小さい上記強磁性粉末を使用することが必要
で、そのような強磁性粉末の粒子径としてはBET法比表
面積で30m2/g以上にすることが好ましい。このような強
磁性粉末の中で特に好ましくは、コバルト変性γ−Fe2O
3であって、且つ第二磁性層に含まれる上記強磁性粉末
の抗磁力が1000Oe以下であり、第一磁性層に含まれる上
記強磁性粉末の抗磁力が600Oe以上である。このような
組み合わせの場合、極めて優れた電磁変換特性を得るこ
とができ、本発明のカーボンブラックを使用する効果が
顕著となる。
本発明で使用される磁性塗料を製造するためのバイン
ダー溶液は、樹脂成分と溶剤、そしてさらに必要に応じ
て研磨材、潤滑剤等を含有するバインダー溶液である。
ダー溶液は、樹脂成分と溶剤、そしてさらに必要に応じ
て研磨材、潤滑剤等を含有するバインダー溶液である。
樹脂成分は、従来公知の熱可塑性樹脂、熱硬化性樹
脂、または反応型樹脂やこれらの混合物が使用される。
樹脂成分の例としては、塩化ビニル系共重合体(例、塩
化ビニル・酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル・酢酸ビニ
ル・ビニルアルコール共重合体、塩化ビニル・酢酸ビニ
ル・アクリル酸共重合体、塩化ビニル・塩化ビニリデン
共重合体、塩化ビニル・アクリロニトリル共重合体、エ
チレン・酢酸ビニル共重合体、−SO3Naまたは−SO2Naな
どの極性基およびエポキシ基が導入された塩化ビニル系
共重合体)、ニトロセルロース樹脂などのセルロース誘
導体、アクリル樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、ポリ
ビニルブチラール樹脂、エポキシ樹脂、フェノキシ樹
脂、ポリウレタン系樹脂(例、ポリエステルポリウレタ
ン樹脂、−SO3Naまたは−SO2Naなどの極性基が導入され
たポリウレタン系樹脂、ポリカーボネートポリウレタン
樹脂)を挙げることができる。
脂、または反応型樹脂やこれらの混合物が使用される。
樹脂成分の例としては、塩化ビニル系共重合体(例、塩
化ビニル・酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル・酢酸ビニ
ル・ビニルアルコール共重合体、塩化ビニル・酢酸ビニ
ル・アクリル酸共重合体、塩化ビニル・塩化ビニリデン
共重合体、塩化ビニル・アクリロニトリル共重合体、エ
チレン・酢酸ビニル共重合体、−SO3Naまたは−SO2Naな
どの極性基およびエポキシ基が導入された塩化ビニル系
共重合体)、ニトロセルロース樹脂などのセルロース誘
導体、アクリル樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、ポリ
ビニルブチラール樹脂、エポキシ樹脂、フェノキシ樹
脂、ポリウレタン系樹脂(例、ポリエステルポリウレタ
ン樹脂、−SO3Naまたは−SO2Naなどの極性基が導入され
たポリウレタン系樹脂、ポリカーボネートポリウレタン
樹脂)を挙げることができる。
また、硬化剤を使用する場合、通常は、ポリイソシア
ネート化合物が用いられる。ポリイソシアネート化合物
は、通常ポリウレタン系樹脂等の硬化剤成分として使用
されているもののなかから選択される。
ネート化合物が用いられる。ポリイソシアネート化合物
は、通常ポリウレタン系樹脂等の硬化剤成分として使用
されているもののなかから選択される。
また、電子線照射による硬化処理を行なう場合には、
反応性二重結合を有する化合物(例、ウレタンアクリレ
ート)を使用することができる。
反応性二重結合を有する化合物(例、ウレタンアクリレ
ート)を使用することができる。
さらに、本発明の磁性層には、前記の走行耐久性の向
上の目的から研磨材を使用することが好ましい。
上の目的から研磨材を使用することが好ましい。
本発明に使用される研磨材は、モース硬度5以上のも
のが好ましい。例えば、MgO(モース硬度6)、Cr2O
3(モース硬度8.5)、α−Al2O3(モース硬度9)、γ
−Al2O3(モース硬度7〜8)、SiC(αまたはβ、モー
ス硬度9.5)、α−Fe2O3、BN、窒化ケイ素、窒化鉄、コ
ランダム、人造コランダム、ダイアモンド、ザクロ石等
が挙げられる。この中で好ましくはα−Al2O3である。
のが好ましい。例えば、MgO(モース硬度6)、Cr2O
3(モース硬度8.5)、α−Al2O3(モース硬度9)、γ
−Al2O3(モース硬度7〜8)、SiC(αまたはβ、モー
ス硬度9.5)、α−Fe2O3、BN、窒化ケイ素、窒化鉄、コ
ランダム、人造コランダム、ダイアモンド、ザクロ石等
が挙げられる。この中で好ましくはα−Al2O3である。
平均粒子径は一般に0.05〜1.0μmの範囲であり、好
ましくは0.10〜0.50μmである。研磨材の含有量は磁性
粒子100重量部に対して0.1〜12重量部であり、好ましく
は0.5〜10重量部である。0.1重量部未満では走行耐久性
が充分でなく、12重量部を超えると電磁変換特性が劣化
し、ヘッド摩耗も増加するため好ましくない。必要によ
り種類、粒子径の異なるものおよび/または材料の異な
るものを混合して使用しても差支えない。
ましくは0.10〜0.50μmである。研磨材の含有量は磁性
粒子100重量部に対して0.1〜12重量部であり、好ましく
は0.5〜10重量部である。0.1重量部未満では走行耐久性
が充分でなく、12重量部を超えると電磁変換特性が劣化
し、ヘッド摩耗も増加するため好ましくない。必要によ
り種類、粒子径の異なるものおよび/または材料の異な
るものを混合して使用しても差支えない。
上記研磨材は第二磁性層に使用されることが好まし
く、第一磁性層には使用しない方が、磁束密度の低下、
表面の平滑性の悪化等を防ぐ上で好ましい。
く、第一磁性層には使用しない方が、磁束密度の低下、
表面の平滑性の悪化等を防ぐ上で好ましい。
磁性塗料の製造に用いられる溶媒の例としては、アセ
トン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、
エチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン
類;酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸グリコ
ールモノエチルエーテル等のエステル類;エーテル、グ
リコールジメチルエーテル、ジオキサン等のグリコール
エーテル類;ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族
炭化水素類;メチレンクロライド、エチレンクロライ
ド、四塩化炭素、クロロホルム、エチレンクロルヒドリ
ン、ジクロルベンゼン等の塩素化炭化水素等を挙げるこ
とができ、これらの溶媒は単独または混合して用いるこ
とができる。特に好ましくは、ケトン類などの極性溶媒
もしくは極性溶媒を含む溶媒である。
トン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、
エチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン
類;酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸グリコ
ールモノエチルエーテル等のエステル類;エーテル、グ
リコールジメチルエーテル、ジオキサン等のグリコール
エーテル類;ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族
炭化水素類;メチレンクロライド、エチレンクロライ
ド、四塩化炭素、クロロホルム、エチレンクロルヒドリ
ン、ジクロルベンゼン等の塩素化炭化水素等を挙げるこ
とができ、これらの溶媒は単独または混合して用いるこ
とができる。特に好ましくは、ケトン類などの極性溶媒
もしくは極性溶媒を含む溶媒である。
磁性塗料の製造に際しては、極性粉末をバインダー溶
液とともに均一に混練、分散する。この混練、分散は、
二本ロールミル、三本ロールミル、オープンニーダー、
加圧ニーダー、連続ニーダー等を用いて前分散し、次い
でサンドグラインダー、ボールミル等で後分散する方法
が一般に利用される。
液とともに均一に混練、分散する。この混練、分散は、
二本ロールミル、三本ロールミル、オープンニーダー、
加圧ニーダー、連続ニーダー等を用いて前分散し、次い
でサンドグラインダー、ボールミル等で後分散する方法
が一般に利用される。
磁性塗料中には、公知技術に従って、潤滑剤、分散
剤、などの各種の添加剤のうち任意のものを目的に応じ
て添加してもよいことは勿論である。
剤、などの各種の添加剤のうち任意のものを目的に応じ
て添加してもよいことは勿論である。
塗設は、以上の材料により調製した磁性塗料を非磁性
支持体上に下記の方法にて塗布する。先ず第一磁性層用
の樹脂成分および強磁性粉末並びに所望により配合され
る硬化剤などの磁性層形成成分を溶剤と共に混練分散し
て第一磁性層用塗布液を調製する。そして第二磁性層用
についても第一磁性層用と同様に第二磁性層用塗布液を
調製する。
支持体上に下記の方法にて塗布する。先ず第一磁性層用
の樹脂成分および強磁性粉末並びに所望により配合され
る硬化剤などの磁性層形成成分を溶剤と共に混練分散し
て第一磁性層用塗布液を調製する。そして第二磁性層用
についても第一磁性層用と同様に第二磁性層用塗布液を
調製する。
本発明の磁気記録媒体の製造方法は例えば、走行下に
ある非磁性支持体の表面に第一磁性層用塗布液を好まし
くは第一磁性層の乾燥後の層厚が2.5μm以上になるよ
うに(特に好ましくは3〜5μmの範囲内)塗布し、そ
の塗布層が湿潤状態の内に、その塗布層上に連続して第
二磁性層用塗布液を第二磁性層の乾燥後の層厚が1.5μ
m以下になるように塗布することが好ましい(さらに好
ましくは0.1〜1.0μm)。この二層を連続塗布する方法
は、例えば塗布機として押出コートを用いた場合、走行
下にある非磁性支持体を挟むようにして押出コートを連
続して二基設置して塗布しても良いし、また第一磁性層
が湿潤状態(すなわち塗布層がまだ溶剤を含んで粘着性
を示す状態)を保持できる範囲内で間隔を設けて二基設
置して塗布しても良い。
ある非磁性支持体の表面に第一磁性層用塗布液を好まし
くは第一磁性層の乾燥後の層厚が2.5μm以上になるよ
うに(特に好ましくは3〜5μmの範囲内)塗布し、そ
の塗布層が湿潤状態の内に、その塗布層上に連続して第
二磁性層用塗布液を第二磁性層の乾燥後の層厚が1.5μ
m以下になるように塗布することが好ましい(さらに好
ましくは0.1〜1.0μm)。この二層を連続塗布する方法
は、例えば塗布機として押出コートを用いた場合、走行
下にある非磁性支持体を挟むようにして押出コートを連
続して二基設置して塗布しても良いし、また第一磁性層
が湿潤状態(すなわち塗布層がまだ溶剤を含んで粘着性
を示す状態)を保持できる範囲内で間隔を設けて二基設
置して塗布しても良い。
上記磁性塗料を塗布する塗布機としては、エアードク
ターコート、ブレードコート、ロッドコート、押出しコ
ート、エアナイフコート、スクイズコート、含浸コー
ト、リバースロールコート、トランスファーロールコー
ト、グラビヤコート、キスコート、キャストコート、ス
プレイコート、スピンコート等が利用できる。本発明に
おいては、特願昭62−124631号公報に示されているよう
な二つのスロットを有する同時重層塗布用押出機が特に
望ましい。
ターコート、ブレードコート、ロッドコート、押出しコ
ート、エアナイフコート、スクイズコート、含浸コー
ト、リバースロールコート、トランスファーロールコー
ト、グラビヤコート、キスコート、キャストコート、ス
プレイコート、スピンコート等が利用できる。本発明に
おいては、特願昭62−124631号公報に示されているよう
な二つのスロットを有する同時重層塗布用押出機が特に
望ましい。
上記の製造方法を用いることによって得られた第二磁
性層は、1.5μm以下という極めて薄い層厚の磁性層で
あっても均一な層厚で、且つその表面が極めて平滑な状
態に塗布することができる。これにより、本発明の優れ
た走行耐久性を有し、しかも電磁変換特性を損なうこと
がない磁気記録媒体を製造することができる。
性層は、1.5μm以下という極めて薄い層厚の磁性層で
あっても均一な層厚で、且つその表面が極めて平滑な状
態に塗布することができる。これにより、本発明の優れ
た走行耐久性を有し、しかも電磁変換特性を損なうこと
がない磁気記録媒体を製造することができる。
上記磁性塗料の塗布層は、得られた磁気記録媒体の磁
性層の厚さ(第一磁性層と第二磁性層の合計の層厚)が
通常0.5〜10μmの範囲内となるように塗布される。
性層の厚さ(第一磁性層と第二磁性層の合計の層厚)が
通常0.5〜10μmの範囲内となるように塗布される。
本発明で用いる非磁性支持体の磁性塗料が塗布されて
いない面にバック層(バッキング層)が設けられていて
もよい。通常バック層は、非磁性支持体の磁性塗料が塗
布されていない面に、研磨材、帯電防止剤などの粒状成
分と結合剤とが有機溶剤に分散してなるバック層形成塗
料を塗布して設けられた層である。
いない面にバック層(バッキング層)が設けられていて
もよい。通常バック層は、非磁性支持体の磁性塗料が塗
布されていない面に、研磨材、帯電防止剤などの粒状成
分と結合剤とが有機溶剤に分散してなるバック層形成塗
料を塗布して設けられた層である。
なお、非磁性支持体の磁性塗料およびバック層形成塗
料の塗設面に接着剤層が付設されていてもよい。
料の塗設面に接着剤層が付設されていてもよい。
通常、塗布された磁性塗料の塗布層は、磁性塗料の塗
布層中に含まれる強磁性粉末を配向させる処理、すなわ
ち磁場配向処理を施した後、乾燥される。
布層中に含まれる強磁性粉末を配向させる処理、すなわ
ち磁場配向処理を施した後、乾燥される。
このようにして乾燥された後、塗布層に表面平滑化処
理を施す。表面平滑化処理には、たとえばスーパーカレ
ンダロールなどが利用される。表面平滑化処理を行なう
ことにより、乾燥時の溶剤の除去によって生じた空孔が
消滅し磁性層中の強磁性粉末の充填率が向上するので、
電磁変換特性の高い磁気記録媒体を得ることができる。
理を施す。表面平滑化処理には、たとえばスーパーカレ
ンダロールなどが利用される。表面平滑化処理を行なう
ことにより、乾燥時の溶剤の除去によって生じた空孔が
消滅し磁性層中の強磁性粉末の充填率が向上するので、
電磁変換特性の高い磁気記録媒体を得ることができる。
このようにして硬化処理された積層体を次に所望の形
状に裁断する。
状に裁断する。
裁断はスリッターなどの通常の裁断機などを使用して
通常の条件で行なうことができる。
通常の条件で行なうことができる。
本発明の磁気記録媒体は、上下二層系について述べて
きたが、上記指定の性質を保持し二層の磁性層を含む限
り、全体として三層以上であっても良い。
きたが、上記指定の性質を保持し二層の磁性層を含む限
り、全体として三層以上であっても良い。
次に実施例と比較例を示し、本発明を更に具体的に説
明する。各例において、『部』は特に指定しない限り
『重量部』を意味する。
明する。各例において、『部』は特に指定しない限り
『重量部』を意味する。
[実施例1] 第一磁性層用塗布液 Co−γ−Fe2O3 100部 [Hc:650 Oe,S BET 比表面積:35m2/g] 塩化ビニル・酢酸ビニル・無水マレイン酸共重合体12部 (組成比:86:13:1,重合度400) ポリエステルポリウレタン樹脂 6部 カーボンブラックA 10部 (平均一次粒子径:18mμ) ブチルステアレート 1部 ステアリン酸 2部 酢酸ブチル 200部 第二磁性層用塗布液 Co−γ−Fe2O3 100部 [Hc:700 Oe,S BET 比表面積:40m2/g] 塩化ビニル・酢酸ビニル・無水マレイン酸共重合体12部 (組成比:86:13:1,重合度400) ポリエステルポリウレタン樹脂 6部 カーボンブラックB 1部 (平均粒子径:40mμ) α−Al2O3 6部 (平均粒子径:0.6μm) ブチルステアレート 1部 ステアリン酸 2部 酢酸ブチル 200部 上記二つの塗料のそれぞれについて、各成分をサンド
ミルを用いて混練分散させた。得られた分散液にポリイ
ソシアネート6部と酢酸ブチル40部とを加え、1μmの
平均孔径を有するフィルターを用いて濾過し、第一磁性
層形成用および第二磁性層形成用の塗布液をそれぞれ調
製した。
ミルを用いて混練分散させた。得られた分散液にポリイ
ソシアネート6部と酢酸ブチル40部とを加え、1μmの
平均孔径を有するフィルターを用いて濾過し、第一磁性
層形成用および第二磁性層形成用の塗布液をそれぞれ調
製した。
上記第一および第二磁性層形成用塗布液の塗布は、第
一磁性層塗布用スロットおよび第二磁性層塗布用スロッ
トを有する同時重層用押出コートを用いて以下のように
行なった。
一磁性層塗布用スロットおよび第二磁性層塗布用スロッ
トを有する同時重層用押出コートを用いて以下のように
行なった。
得られた第一磁性層用塗布液を、乾燥後の厚さが3.5
μmになるように、厚さ14μmのポリエチレンテレフタ
レート支持体を60m/分の速度で走行させながら、支持体
の表面に第一磁性層塗布用スロットを有する押出コート
を用いて塗布し、その直後(第一磁性層が湿潤状態のう
ちに)に第二磁性層用塗布液を乾燥後の厚さが0.5μm
になるように第二磁性層塗布用スロットを有する押出コ
ートを用いて塗布し、磁性層が湿潤状態にあるうちに上
記磁石により配向させ、乾燥後スーパーカレンダー処理
を行ない、1/2インチ幅にスリットし、ビデオテープを
製造した。
μmになるように、厚さ14μmのポリエチレンテレフタ
レート支持体を60m/分の速度で走行させながら、支持体
の表面に第一磁性層塗布用スロットを有する押出コート
を用いて塗布し、その直後(第一磁性層が湿潤状態のう
ちに)に第二磁性層用塗布液を乾燥後の厚さが0.5μm
になるように第二磁性層塗布用スロットを有する押出コ
ートを用いて塗布し、磁性層が湿潤状態にあるうちに上
記磁石により配向させ、乾燥後スーパーカレンダー処理
を行ない、1/2インチ幅にスリットし、ビデオテープを
製造した。
[実施例2] 実施例1において、第二磁性層用塗布液中のカーボン
ブラックBを平均一次粒子径40mμのものから80mμのも
の変えた以外は実施例1と同様にしてビデオテープを製
造した。
ブラックBを平均一次粒子径40mμのものから80mμのも
の変えた以外は実施例1と同様にしてビデオテープを製
造した。
[実施例3] 実施例1において、第一磁性層用塗布液中のカーボン
ブラックAを平均一次粒子径18mμのものから10mμのも
のに変えた以外は実施例1と同様にしてビデオテープを
製造した。
ブラックAを平均一次粒子径18mμのものから10mμのも
のに変えた以外は実施例1と同様にしてビデオテープを
製造した。
[実施例4] 実施例3において、第二磁性層用塗布液中のカーボン
ブラックBを平均一次粒子径40mμのものから75mμのも
のに変えた以外は実施例3と同様にしてビデオテープを
製造した。
ブラックBを平均一次粒子径40mμのものから75mμのも
のに変えた以外は実施例3と同様にしてビデオテープを
製造した。
[実施例5] 実施例4において、第一磁性層用塗布液中のカーボン
ブラックAを平均一次粒子径10mμのもの10部から18mμ
のもの15部に変えた以外は実施例4と同様にしてビデオ
テープを製造した。
ブラックAを平均一次粒子径10mμのもの10部から18mμ
のもの15部に変えた以外は実施例4と同様にしてビデオ
テープを製造した。
[実施例6] 実施例5において、第一磁性層用塗布液中のカーボン
ブラックA15部を10部に、第二磁性層用塗布液中のカー
ボンブラックB1部を0.1部に変えた以外は実施例5と同
様にしてビデオテープを製造した。
ブラックA15部を10部に、第二磁性層用塗布液中のカー
ボンブラックB1部を0.1部に変えた以外は実施例5と同
様にしてビデオテープを製造した。
[実施例7] 実施例6において、第二磁性層用塗布液中のカーボン
ブラックB0.1部を5部に変えた以外は実施例6と同様に
してビデオテープを製造した。
ブラックB0.1部を5部に変えた以外は実施例6と同様に
してビデオテープを製造した。
[実施例8] 実施例1において、第一磁性層用塗布液中のカーボン
ブラックAを平均一次粒子径18mμのもの10部から15mμ
のもの8部に変え、第二磁性層用塗布液中のカーボンブ
ラックBを平均一次粒子径40mμのもの1部から60mμの
もの2部に変えた以外は実施例1と同様にしてビデオテ
ープを製造した。
ブラックAを平均一次粒子径18mμのもの10部から15mμ
のもの8部に変え、第二磁性層用塗布液中のカーボンブ
ラックBを平均一次粒子径40mμのもの1部から60mμの
もの2部に変えた以外は実施例1と同様にしてビデオテ
ープを製造した。
[比較例1] 実施例1において、第二磁性層用塗布液中のカーボン
ブラックBを平均一次粒子径40mμのものから130mμの
ものに変えた以外は実施例1と同様にしてビデオテープ
を製造した。
ブラックBを平均一次粒子径40mμのものから130mμの
ものに変えた以外は実施例1と同様にしてビデオテープ
を製造した。
[比較例2] 実施例1において、第二磁性層用塗布液中のカーボン
ブラックBを平均一次粒子径40mμのものから30mμのも
のに変えた以外は実施例1と同様にしてビデオテープを
製造した。
ブラックBを平均一次粒子径40mμのものから30mμのも
のに変えた以外は実施例1と同様にしてビデオテープを
製造した。
[比較例3] 実施例1において、第一磁性層用塗布液中のカーボン
ブラックAを平均一次粒子径18mμのものから30mμのも
のに変え、第二磁性層用塗布液中のカーボンブラックB
を平均一次粒子径40mμのものから75mμのものに変えた
以外は実施例1と同様にしてビデオテープを製造した。
ブラックAを平均一次粒子径18mμのものから30mμのも
のに変え、第二磁性層用塗布液中のカーボンブラックB
を平均一次粒子径40mμのものから75mμのものに変えた
以外は実施例1と同様にしてビデオテープを製造した。
[比較例4] 実施例4において、第一磁性層用塗布液中のカーボン
ブラックAを使用しなかった以外は実施例4と同様にし
てビデオテープを製造した。
ブラックAを使用しなかった以外は実施例4と同様にし
てビデオテープを製造した。
[比較例5] 実施例1において、第一磁性層用塗布液中のカーボン
ブラックAの代わりに平均一次粒子径40mμのものを2
重量部に、そして第二磁性層用塗布液中のカーボンブラ
ックBの重量を1重量部から2重量部に変えた以外は実
施例1と同様にビデオテープを製造した。
ブラックAの代わりに平均一次粒子径40mμのものを2
重量部に、そして第二磁性層用塗布液中のカーボンブラ
ックBの重量を1重量部から2重量部に変えた以外は実
施例1と同様にビデオテープを製造した。
[参考例1] 実施例1において、第二磁性層用塗布液を用いず、第
一磁性層用塗布液のみを直接ポリエチレンテレフタレー
ト支持体に乾燥後の層厚3.5μmとなるように塗布した
以外は実施例1と同様にしてビデオテープを製造した。
一磁性層用塗布液のみを直接ポリエチレンテレフタレー
ト支持体に乾燥後の層厚3.5μmとなるように塗布した
以外は実施例1と同様にしてビデオテープを製造した。
以上の実施例1〜8、比較例1〜5および参考例1で
得られたビデオテープについて、その磁性層の構成及
び、下記の測定方法にて測定された各テープの物性を第
1表に示す。
得られたビデオテープについて、その磁性層の構成及
び、下記の測定方法にて測定された各テープの物性を第
1表に示す。
測定方法 (1)表面電気抵抗 デジタル表面電気抵抗メーター[TR−8611A、タケダ
理研(株)製]を用いて測定した。測定条件は、温度23
℃、湿度30%RHそしてサンプルサイズを1/2インチ×1/2
インチにて行なった。
理研(株)製]を用いて測定した。測定条件は、温度23
℃、湿度30%RHそしてサンプルサイズを1/2インチ×1/2
インチにて行なった。
(2)ビデオS/N ノイズメーター[925C、シバソク(株)製]を用いて
S/Nを測定し、基準テープをSuper AG T−120[富士写真
フイルム(株)製]としてそのS/Nの差を求めた。ハイ
パスフィルター10kHz、ローパシフィルター4MHz、にて
ノイズレベルを測定した。使用したVTRはNV−8300[松
下電器産業(株)製]である。
S/Nを測定し、基準テープをSuper AG T−120[富士写真
フイルム(株)製]としてそのS/Nの差を求めた。ハイ
パスフィルター10kHz、ローパシフィルター4MHz、にて
ノイズレベルを測定した。使用したVTRはNV−8300[松
下電器産業(株)製]である。
(3)動摩擦係数(μ値) 得られたビデオテープとステンレスポールとを50g(T
1)の張力で接触させて、この条件下でテープを3.3cm/
秒の速度で走行させるために必要な張力(T2)を測定し
た。この測定値より下記の式からμ値を算出した。
1)の張力で接触させて、この条件下でテープを3.3cm/
秒の速度で走行させるために必要な張力(T2)を測定し
た。この測定値より下記の式からμ値を算出した。
μ=1/π・lnT2/T1 第1表から明らかなように、本発明の特定のカーボン
ブラックを用いた磁気記録媒体は、表面電気抵抗の低い
ことから磁性層の帯電性が良好なこと、μ値が低いこと
から走行耐久性が優れていること、そしてS/Nが高いこ
とから電磁変換特性が良好であることが分かる。
ブラックを用いた磁気記録媒体は、表面電気抵抗の低い
ことから磁性層の帯電性が良好なこと、μ値が低いこと
から走行耐久性が優れていること、そしてS/Nが高いこ
とから電磁変換特性が良好であることが分かる。
比較例1〜3のカーボンブラックの平均一次粒子径が
本発明の範囲外の場合、比較例1は第二磁性層の粒径が
大きいため電磁変化特性が劣り、比較例2は第二磁性層
の粒径が小さすぎるため走行耐久性が悪くなり、そして
比較例3は第一磁性層の粒径が大きい場合は帯電性およ
び電磁変化特性が充分でない。
本発明の範囲外の場合、比較例1は第二磁性層の粒径が
大きいため電磁変化特性が劣り、比較例2は第二磁性層
の粒径が小さすぎるため走行耐久性が悪くなり、そして
比較例3は第一磁性層の粒径が大きい場合は帯電性およ
び電磁変化特性が充分でない。
比較例5の第一及び第二磁性層共に大きい平均一次粒
子径のカーボンブラックを用いた場合、電気抵抗が高
く、走行耐久性が充分でないことがわかる。
子径のカーボンブラックを用いた場合、電気抵抗が高
く、走行耐久性が充分でないことがわかる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−31012(JP,A) 特開 昭59−5426(JP,A) 特開 昭59−186125(JP,A)
Claims (2)
- 【請求項1】非磁性支持体の表面に第一磁性層および第
二磁性層をこの順に設けてなる磁気記録媒体において、
第一磁性層が、平均一次粒子径が20mμ未満のカーボン
ブラックを含み、そして第二磁性層が、平均一次粒子径
が40〜80mμの範囲にあるカーボンブラックを含んでい
ることを特徴とする磁気記録媒体。 - 【請求項2】第一磁性層が、磁性層中の強磁性粉末100
重量部に対して平均一次粒子径が20mμ未満のカーボン
ブラックを1.0〜20重量部の範囲内で含み、そして第二
磁性層が、磁性層中の強磁性粉末100重量部に対して平
均一次粒子径が40〜80mμの範囲にあるカーボンブラッ
クを1.0〜10.0重量部の範囲内で含んでいる請求項1に
記載の磁気記録媒体。
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|---|---|---|---|
| JP63030309A JP2581583B2 (ja) | 1988-02-12 | 1988-02-12 | 磁気記録媒体 |
| DE3904068A DE3904068A1 (de) | 1988-02-12 | 1989-02-10 | Magnetisches aufzeichnungsmedium |
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| US07/903,353 USRE36271E (en) | 1988-02-12 | 1992-06-24 | Magnetic recording medium |
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Family
ID=12300175
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- 1988-02-12 JP JP63030309A patent/JP2581583B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1989
- 1989-02-10 DE DE3904068A patent/DE3904068A1/de not_active Ceased
- 1989-02-13 US US07/309,580 patent/US5051320A/en not_active Ceased
-
1992
- 1992-06-24 US US07/903,353 patent/USRE36271E/en not_active Expired - Lifetime
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| US5051320A (en) | 1991-09-24 |
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