JP2729532B2 - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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JP2729532B2
JP2729532B2 JP2276391A JP27639190A JP2729532B2 JP 2729532 B2 JP2729532 B2 JP 2729532B2 JP 2276391 A JP2276391 A JP 2276391A JP 27639190 A JP27639190 A JP 27639190A JP 2729532 B2 JP2729532 B2 JP 2729532B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、非磁性支持体上に少なくとも2層の磁性層
を有する磁気記録媒体に関し、特にVHS(登録商標)方
式やβ(登録商標)方式のビデオ用途に最適な磁気記録
媒体に関する。
(従来の技術とその課題) 近年、磁気記録システムの発展に伴い、特にビデオ用
磁気テープに対しては、より高画質化、高音質化の要請
が高くなり、この要請に応えるためにこれまで、強磁性
粉末の微粒子化、磁気記録媒体の高密度化が進められて
きた。
また、磁気記録媒体が、メディアとして大量に消費さ
れるようになってくると、より安価に製造することが要
求されている。このような磁気記録媒体の製造コストを
低減化する一つの手段として、磁性層の重層化が挙げら
れる。それは、上層では画質を重視した磁性層の設計、
下層では音質を重視した磁性層の設計と、上層と下層に
分けて機能分離ができるので、コストの面からも適切な
強磁性粉末が使用できるからである。また、強磁性粉末
以外の材料についても適切な材料を選択できるために安
価なコストで磁気記録媒体を製造することができる。
一方、ビデオ用磁気テープの高画質、高音質を達成す
るためには、再生出力を上げ、変調ノイズを下げて、S/
Nを向上させる必要があり、このためには、強磁性粉末
の磁気特性を主体とする特性の設計が重要である。例え
ば、上記重層構成の磁気記録媒体において、画質を重視
した上層の磁性層では、出力の向上、ノイズの低下のた
めに、強磁性粉末の高充填化と強磁性粉末の微粒子化が
必要であり、また、下層の磁性層では、リニアオーディ
オ特性を考慮して抗磁力を最適なものとする必要があ
り、またビデオ特性の面からも特にクロマ出力を保持す
るために抗磁力を最適化する必要がある。
しかしながら、従来の重層構成のビデオ用磁気記録媒
体では、上層磁性層の残留磁束密度が低いため、ビデオ
出力及びS/Nが不十分であり、また上層磁性層及び下層
磁性層の抗磁力が必ずしも最適な組合せになっておら
ず、そのため、クロマ出力及びS/Nやリニアオーディオ
周波数特性が充分なものではなかった。
一方、磁性層に用いる強磁性粉末として、強磁性金属
粉末やバリウムフェライト等はその磁気特性が優れてお
り高密度記録に対しても有利ではあるが、反面、コスト
が高く、保存安定性に問題があったり、更にはその分散
が難しく必ずしもその性能の良さを充分に活かしきれな
い等の問題があった。酸化物系強磁性粉末は、それらの
点において問題がすくなく実用上有利であり、更に特性
を改良することが試みられている。
特に、酸化鉄系の強磁性粉末にあっては、磁気特性の
面からコバルト含有酸化鉄が優れており、種々の特性の
酸化鉄が提案されている。(例えば、特公昭48−39639
号公報、特開昭51−36596号公報、特開昭51−38079号公
報、特開昭51−16905号公報、参照) 重層構成の磁性層の特徴を活かし且つコバルト含有酸
化鉄を強磁性粉末として使用した磁気記録媒体として
は、例えば特開平1−220218号公報に、下層に平均長軸
長が0.27〜0.35μm、Fe2+/Fe3+モル比が1/100〜2.6/10
0、抗磁力が360〜440Oeのコバルト変成酸化鉄を用い、
上層に平均長軸長が0.17〜0.27μm、Fe2+/Fe3+モル比
が5.0/100〜6.5/100、抗磁力が550〜720Oeのコバルト変
成酸化鉄を用いることが提案されている。
この公報に開示された発明においては、下層の強磁性
粉末については微粒子化による磁性層の平滑化、および
Fe2+の比率を低下させて転写特性の向上を図り、上層の
強磁性粉末については更に微粒子化による低ノイズ化と
Fe2+の比率を上げることによる磁化率向上で高出力化を
図っている。しかしながら、この公報に開示された発明
はオーディオ用磁気テープに関するものであり、VHS
(登録商標)方式やβ(登録商標)方式のビデオテープ
では強磁性粉末の抗磁力において、また粒子サイズの面
においてビデオ用途には尚不充分であった。
即ち、特開平1−220218号公報に開示された磁気記録
媒体をビデオ用として用いた場合、上層の強磁性粉末の
抗磁力が550〜720Oeと低いこと、平均長軸長が0.17〜0.
27μmと大きいこと、Fe2+/Fe3+モル比が5.0/100〜6.5/
100と低いことから、ビデオ出力及びS/Nが低下し、ま
た、下層の強磁性粉末の抗磁力が360〜440Oeと低いた
め、リニアオーディオ周波数特性がVHS(登録商標)の
規格を下回るという欠点があった。
(発明が解決しようとする課題) 本発明は、電磁変換特性に優れ、特にビデオ特性及び
リニアオーディオ特性に優れたVHS(登録商標)方式や
β(登録商標)方式のビデオ用途に最適な磁気記録媒体
を提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) 前記本発明の目的は、非磁性支持体上に強磁性粉末と
結合剤樹脂を主体として含有する磁性層を少なくとも2
層有する磁気記録媒体において、前記支持体から最も遠
い磁性層である最上層の磁性層が、該強磁性粉末とし
て、Fe2+/Fe3+モル比が20/100〜50/100であり、その抗
磁力が650〜1500Oeであるコバルト含有酸化鉄粉末を含
有し、且つ該最上層の磁性層に接する下層の磁性層が、
Fe2+/Fe3+モル比が20/100未満であり、その抗磁力が最
上層の磁性層中のコバルト含有酸化鉄粉末の抗磁力の0.
60〜1.0倍であるコバルト含有酸化鉄粉末を含有し、か
つ前記最上層の磁性層及び前記下層の磁性層中のコバル
ト含有酸化鉄粉末の平均長軸長が0.10〜0.25μmである
ことを特徴とする磁気記録媒体により達成されることを
見いだし、本発明を完成するに到った。
前記特開平1−220218号公報に開示された磁気記録媒
体は、オーディオ用途に適した磁気記録媒体であり、全
周波数特性において良好な出力を持ち、且つバイアスノ
イズが低く、感度の高い磁気テープなどの磁気記録媒体
を提供することも目的としている。特に、周波数特性の
中だるみ(中域での出力低下)が無く、高音域での最大
出力レベル(MOL)が高く、さらに低中域のMOLの高くす
ることを目的としている。
一方、本発明は、ビデオ用途に適した磁気記録媒体で
あり、ビデオ出力、クロマ出力及びS/Nの向上、転写特
性とリニアオーディオ周波数特性の改良を主目的として
いる。
このため、本発明は、特開平1−220218号と構成上類
似しているが、それとの相違は、磁気特性及びFe2+/Fe
3+モル比の特定範囲が相違する点である。
即ち、高記録密度が可能なビデオテープを得るために
最上層に飽和磁化(σs)が比較的大きいFe2+/Fe3+
ル比の大きな(特定範囲20/100〜50/100)コバルト含有
強磁性酸化鉄粉末を使用し、且つその抗磁力も650〜150
0Oeと比較的大きな範囲に特定し、一方、前記Fe2+/Fe3+
モル比の大きな強磁性酸化鉄粉末の欠点である転写を改
良するために比較的転写の問題が少ないFe2+/Fe3+モル
比の小さなコバルト含有強磁性酸化鉄粉末を下層に使用
して、更に記録密度の面から上層の抗磁力を下層の抗磁
力より大きくしたことに構成上の特徴を有する。
このような構成にしたことにより、従来の重層構成の
ビデオテープの欠点を改良することができた。即ち、ビ
デオ出力、クロマ出力及びS/Nの向上、転写特性とリニ
アオーディオ周波数特性を改良することができた。
以下、本発明を更に詳細に説明する。
本発明の磁気記録媒体は、非磁性支持体上に強磁性粉
末と結合剤樹脂を主体として含有する磁性層を少なくと
も2層有する。磁性層は2層構成であっても、また3層
以上の構成であってもよい。
即ち、本発明の磁気記録媒体では、このような複数構
成の磁性層のうち、支持体から最も遠い磁性層(以下、
「最上層の磁性層」もしくは「上層の磁性層」または
「上層」という)及び、該最上層の磁性層に接し且つ該
最上層の磁性層よりも支持体に近い磁性層(以下、「下
層の磁性層」もしくは「下層」という)の2層が必要で
あり、所望により、該下層の磁性層と支持体との間に更
に別の磁性層があってもよい。
本発明において、上層の磁性層は、強磁性粉末とし
て、Fe2+/Fe3+モル比が20/100〜50/100、好ましくは25/
100〜35/100のコバルト含有酸化鉄粉末を含有する。Fe
2+/Fe3+モル比が20/100未満では強磁性体の飽和磁化
(σs)が低下し、テープの充填度が低下し、出力も低
下して、好ましくない。
本発明の磁気記録媒体の上層の磁性層に使用されるコ
バルト含有酸化鉄の比表面積は25m2/g以上、好ましくは
30〜70m2/g、更に好ましくは35〜60m2/gである。また、
上層の磁性層中のバインダー量は、強磁性粉末1kg当た
り100〜300g、好ましくは200〜270gである。
また、上層の磁性層に用いるコバルト含有酸化鉄粉末
の抗磁力は650〜1500Oeであり、好ましくは750〜950Oe
である。抗磁力が650Oe未満では高域の出力が劣る。ま
た、抗磁力が1500Oeを超えると低域の出力が顕著に低下
する。
本発明の磁気記録媒体をビデオ用磁気記録媒体(例え
ば、VHS(登録商標)、β(登録商標)等のシステムに
用いる磁気記録媒体)として用いた場合、上層の磁性層
は主に画質の特性を左右するが、Fe2+/Fe3+モル比が20/
100〜50/100で抗磁力が650〜1500Oeのコバルト含有酸化
鉄粉末を上層に用いることにより、ビデオ再生出力、ク
ロマ再生出力、HiFi出力が改良され、特に、ビデオ再生
出力が顕著に改良された。
また、本発明の下層の磁性層は、強磁性粉末として、
Fe2+/Fe3+モル比が20/100未満であり、その抗磁力が上
層の磁性層中のコバルト含有酸化鉄粉末の抗磁力の0.60
〜1.0倍であるコバルト含有酸化鉄粉末を含有する。
下層の抗磁力は上層の抗磁力の0.8〜1.0倍であること
が好ましい。特に、下層の抗磁力が600〜850Oeであるこ
とが最も好ましい。
下層の抗磁力が上層の抗磁力の1.0倍を超えると、長
波長域の電磁変換特性が劣り、0.60倍未満ではリニアオ
ーディオの周波数特性が劣化する。
下層の磁性層に使用するコバルト含有酸化鉄粉末のFe
2+/Fe3+モル比は、20/100未満であり、好ましくは5/100
〜10/100である。20/100以上であると転写特性が劣化し
て好ましくない。
また、その比表面積は20〜50m2/g、好ましくは25〜40
m2/gであり、下層の磁性層におけるバインダー量は、強
磁性粉末1kg当たり100〜300g、好ましくは200〜270gで
ある。
本発明の磁気記録媒体をビデオ用磁気記録媒体として
用いた場合、下層の磁性層は主に音質の特性を左右する
が、Fe2+/Fe3+モル比が20/100未満で抗磁力が上層の抗
磁力の0.60〜1.0倍であるコバルト含有酸化鉄粉末を下
層に用いることにより、リニアオーディオ特性、転写特
性、クロマ再生出力が改良され、特に、リニアオーディ
オ特性が顕著に改良された。
このように、本発明においては、上層の磁性層の抗磁
力を高くし且つFe2+/Fe3+モル比を高くすることにより
飽和磁化(σs)が向上し、ビデオ再生出力が向上し
た。また、下層の磁性層についてはFe2+/Fe3+モル比を
低くすることにより、上層の転写特性が悪い点をカバー
して、磁気記録媒体全体としての転写特性が改良され
た。更には、上層の磁性層を高抗磁力化し、下層の磁性
層を低抗磁力化することにより、ビデオ出力とクロマ出
力の両立ができた。
更に、上層の磁性層に用いるコバルト含有酸化鉄粉末
の粒子サイズに関しては、平均長軸長が0.10〜0.25μm
であることが好ましく、0.10〜0.20μmであることが更
に好ましい。又、結晶子サイズの大きさは、500Å以下
が好ましく、200〜360Åが更に好ましい。平均長軸長が
0.25μmを超える場合や結晶子サイズが500Åを超える
場合は、ノイズが高くなり好ましくない。平均長軸長が
0.10μm未満では分散性が低下し角形が低下して電磁変
換特性が劣化する。
また、下層の磁性層に用いるコバルト含有酸化鉄粉末
は、平均長軸長が0.10〜0.25μmの範囲で、且つ上層の
コバルト含有酸化鉄粉末の平均長軸長より大きいことが
好ましい。更には、下層のコバルト含有酸化鉄粉末の結
晶子サイズが500Å以下で、且つ上層のコバルト含有酸
化鉄粉末の結晶子サイズより大きいことが、好ましい。
より好ましくは、下層のコバルト含有酸化鉄粉末の平均
長軸長は0.15〜0.25μmであり、結晶子サイズは300〜4
50Åである。平均長軸長が0.25μmを超える場合や結晶
子サイズが500Åを超える場合は、表面性が劣化して好
ましくない。又、平均長軸長が0.10μm未満では十分に
分散できずに表面性が低下して好ましくない。
このように上層及び下層の磁性層に用いるコバルト含
有酸化鉄粉末の粒子サイズを上記範囲に設定することで
磁性層表面の平滑化と低ノイズ化が達成される。
更に、上層の磁性層の層厚は0.1〜1.5μmであること
が望ましく、0.1〜0.5μmであることがより望ましい。
また、下層の磁性層の乾燥膜厚は2.0〜6.0μmであるこ
とが望ましく、より望ましくは2.5〜5.0μmである。
特に、下層の層厚を2.0μm以上、望ましくは2.5μm
以上とすることによって、転写特性が改良され、望まし
い。
本発明においては、ビデオ再生出力を向上させるた
め、上層の磁性層の抗磁力を高くし且つFe2+/Fe3+モル
比を高くして飽和磁化(σs)を向上しているが、この
ように上層の飽和磁化を高くすると、記録済の磁気テー
プを巻いて保存しているうちに重なりあったテープ間で
磁性層の漏れ磁界により他の磁性層に記録した信号が重
なって記録される転写と呼ばれる現象が大きくなり、再
生した時に転写された信号はノイズの発生となって再生
信号の質を悪化させる。特に、本発明の磁気記録媒体に
おいて、上層はビデオ画質を担う層であり、ビデオ再生
出力を向上させようとすると、上層の転写特性が劣化し
ビデオS/Nが劣化してしまう。このように、ビデオ再生
出力と転写特性の問題を同時に改良するのは非常に困難
であった。
一般に、下層は低域の記録特性を重視して上層よりも
低抗磁力の強磁性粉末を使用しているが、転写特性はさ
らに悪化する。
本発明の層構成は、上層には電磁変換特性は良いが、
転写特性は余り良くない強磁性粉末を使用し、下層には
転写特性は良いが、電磁変換特性はそれほど良くない強
磁性粉末を用いることによって、下層の抗磁力が低いこ
とによる転写特性劣化を補償している。
本発明においては、下層の磁性層に用いるコバルト含
有酸化鉄粉末のFe2+/Fe3+モル比を低くし且つ抗磁力を
上層のそれよりも低くすることによって、上層の転写特
性が悪い点をカバーしているが、更に下層の層厚を2.0
μm以上にすると、上層の転写特性が更に改良され、望
ましい。これは、磁気テープを巻いて重なりあったテー
プ間で2つの上層磁性層の間に2.0μm以上と層厚の厚
い下層が入ることにより2つの上層磁性層間の距離が大
きくなるからである。
本発明で用いられるFe2+/Fe3+モル比が上記範囲にあ
るコバルト含有酸化鉄粉末の製造方法はすでに公知であ
るが、例えば以下のようにして行われる。
まず、γ−Fe2O3を水に分散させ、CoSO4及びFeSO4
加え、さらにNaOHを加えて、アルカリ性にして加熱す
る。そして、得られた表面処理γ−Fe2O3を水洗し、窒
素ガス中にて加熱・乾燥することによりCoおよびFe変成
されたγ−Fe2O3を得る。上記工程中、Fe2+/Fe3+モル比
は上記CoSO4およびFeSO4との比および量を変更すること
によって行うことができる。
本発明の磁気記録媒体は、例えば、以下のようにして
製造される。
本発明に使用される非磁性支持体は、例えば、ポリエ
チレンフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート
等のポリエステル類、ポリプロピレン等のポリオレフィ
ン類、セルローストリアセテート、セルロースジアセテ
ート等のセルロース誘導体、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化
ビニリデン等のビニル系樹脂、ポリカーボネート、ポリ
アミド、ポリアミドイミド、ポリイミドなどの合成樹脂
からなるフィルムもしくはシート:アルミニウム、銅等
の非磁性金属箔:ステンレス箔等の金属箔:紙、セラミ
ックシート等から選ばれる。
また、非磁性支持体の厚さにも特に制限はないが、一
般には2.5〜100μm、好ましくは3〜80μmである。
本発明の磁気記録媒体における磁性層は強磁性粉末が
結合剤樹脂(バインダー樹脂)中に分散されてなる層で
ある。本発明に使用される強磁性粉末はコバルト含有酸
化鉄粉末であるが、所望により他の強磁性粉末を併用し
てもよい。他の強磁性粉末の例としては、γ−Fe2O3、F
e3O4、Co含有のFe3O4、CrO2、Co−Ni−P合金、Fe−Co
−Ni合金、等の公知の強磁性粉末を挙げることができ
る。
本発明で使用される磁性塗料を製造するためのバイン
ダー溶液は、樹脂成分と溶剤、そしてさらに所望により
潤滑剤や研磨剤を含有するバインダー溶液である。
樹脂成分は、従来公知の熱可塑性樹脂、熱硬化性樹
脂、放射線硬化性樹脂、または反応型樹脂やこれらの混
合物が使用される。樹脂成分の例としては、塩化ビニル
系共重合体(例えば、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合
体、塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコール共重合
体、塩化ビニル−酢酸ビニル−アクリル酸共重合体、塩
化ビニル−塩化ビニリデン共重合体、塩化ビニル−アク
リロニトリル共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合
体、−SO3Naまたは−SO2Na等の極性基およびエポキシ基
が導入された塩化ビニル系共重合体)、ニトロセルロー
ス樹脂等のセルロース誘導体、アクリル樹脂、ポリビニ
ルアセタール樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、エポキ
シ樹脂、フェノキシ樹脂、ポリウレタン系樹脂(例え
ば、ポリエステルポリウレタン樹脂、−SO3Naまたは−S
O2Na等の極性基が導入されたポリウレタン系樹脂、ポリ
カーボネートポリウレタン樹脂)を挙げることができ
る。
また、硬化剤を使用する場合、通常は、ポリイソシア
ネート化合物が用いられる。ポリイソシアネート化合物
は、通常ポリウレタン系樹脂等の硬化剤成分として使用
されているもののなかから選択される。
また、電子線照射による硬化処理を行う場合には、反
応性二重結合を有する化合物(例えば、ウレタンアクリ
レート)を使用することができる。
磁性塗料の製造に用いられる溶媒の例としては、アセ
トン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、
エチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン
類;酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸グリコ
ールモノエチルエーテル等のエステル類;エーテル、グ
リコルジメチルエーテル、ジオキサン等のグリコールエ
ーテル類;ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭
化水素類;メチレンクロライド、エチレンクロライド、
四塩化炭素、クロロホルム、エチレンクロルヒドリン、
ジクロルベンゼン等の塩素化炭化水素等を挙げることが
できる。これらの溶媒は単独または混合して用いること
ができる。特に好ましくは、ケトン類などの極性溶媒も
しくは極性溶媒を含む溶媒である。
磁性粉末をバインダー溶液と共に均一に混練・分散す
る。この混練・分散は、二本ロールミル、三本ロールミ
ル、オープンニーダー、加圧ニーダー、連続ニーダー、
二軸型連続混練混合機等を用いて前分散し、次いでサン
ドグラインダー、ボールミル等で後分散する方法が一般
に利用される。
本発明に使用される磁性塗料は、高い残留磁束密度を
得る必要から、コバルト含有酸化鉄を混練するのに用い
る装置としては上記の中で特に二軸型連続混練混合機が
好ましい。これを用いることにより、高い剪断力を与え
つつ上記強磁性粉末を混練(前分散)することができ
る。強磁性粉末をバインダー溶液と共に混練処理するこ
とによって、強磁性粉末の充填を高めることができる。
混練処理に使用する装置としては、二本ロールミル、三
本ロールミル、ニーダー、加圧ニーダー、二軸型の連続
式混練機等を使用することができる。中でも磁性層の残
留磁束密度を高くするために、被混練処理物に高い剪断
力を与えることのできる二軸型の連続式混練機が望まし
い。
混練処理に次いで、分散処理を行う。この分散処理に
よって、非磁性支持体上に塗布する最終の塗布液となる
ように強磁性粉末が微細に且つ均一にバインダー溶液中
に分散される。分散処理には、通常、サンドグラインダ
ー、ボールミル等の分散用のメディアを利用した分散機
が使用される。
一定の電磁変換特性を保持する上から、磁性層の飽和
磁束密度としては少なくとも1200G以上であることが必
要であり、望ましくは1600G以上、更に望ましくは2000G
以上である。
磁性塗料中には、公知技術に従って、研磨剤、潤滑
剤、分散剤、帯電防止剤などの各種の添加剤のうち任意
のものを目的に応じて添加してもよいことは勿論であ
る。
次に、本発明の磁気記録媒体の製造方法について述べ
る。
磁性層の塗設は、以上の材料を用い、上記混練分散方
法により調整して得た磁性塗料を、非磁性支持体上に下
記の方法にて塗布する。
先ず、下層の磁性層用の樹脂成分および強磁性粉末と
して上記特定のコバルト含有酸化鉄粉末並びに所望によ
り配合される硬化剤などの磁性層形成成分を溶媒と共に
上記のように混練分散して下層の磁性層用塗布液(第一
磁性層用塗布液)を調製する。
そして、上層の磁性層についても上記と同様にして上
層の磁性層用塗布液(第二磁性層用塗布液)を調製す
る。
本発明の磁気記録媒体の製造方法は、走行下にある非
磁性支持体の表面に下層の磁性層用塗布液を塗布し、そ
の塗布層が湿潤状態の内に、その塗布層上に連続して上
層の磁性層用塗布液を上層の磁性層の乾燥後の層厚が0.
1〜1.5μmの範囲内になるように塗布する方法が好まし
い。この下層と上層の2層を連続塗布する方法は、例え
ば塗布機としてリバースローラを用いた場合、走行下に
ある非磁性支持体を挟むようにしてリバースローラを連
続して二基設置して塗布してもよいし、また下層の磁性
層が湿潤状態(すなわち塗布層がまだ溶剤を含んで粘着
性を示す状態)を保持できる範囲内で間隔を設けて二基
設置して塗布してもよい。
磁性塗料を塗布する方法としては、リバースローラ以
外に、エアードクターコート、ブレードコート、ロッド
コート、押出しコート、エアナイフコート、スクイズコ
ート、含浸コート、トランスファーロールコート、グラ
ビヤコート、キスコート、キャストコート、スプレイコ
ートおよびスピンコート等の方法が利用できる。
上記磁性塗料の塗布層は、得られた磁気記録媒体の全
磁性層の乾燥厚さ(上層の磁性層と下層の磁性層、更に
別の磁性層が有る場合はその磁性層をも含めた、全磁性
層の合計の乾燥膜厚)が通常2.1〜10μmの範囲内とな
るように塗布される。
本発明で用いる非磁性支持体の磁性塗料が塗布されて
いない面にバック層(バッキング層)が設けられていて
もよい。通常バック層は、非磁性支持体の磁性塗料が塗
布されていない面に、研磨剤、帯電防止剤などの粒状成
分と結合剤とが有機溶剤に分散してなるバック層形成塗
料を塗布して設けられた層である。
尚、非磁性支持体の磁性塗料およびバック層形成塗料
の塗設面に接着剤層が付設されていてもよい。
通常、塗布された磁性塗料の塗布層は、磁性塗料の塗
布層中に含まれる強磁性粉末を配向させる処理、すなわ
ち磁場配向処理を施した後、乾燥される。
このようにして乾燥された後、磁性塗布層に表面平滑
化処理を施す。表面平滑化処理には、例えばスーパーカ
レンダーロールなどが利用される。表面平滑化処理を行
うことにより、乾燥時の溶剤の除去によって生じた空孔
が消滅し磁性層中の強磁性粉末の充填率が向上するの
で、電磁変換特性の高い磁気記録媒体を得ることができ
る。
上記のようにして表面平滑化処理した後、適宜放射線
照射処理または熱処理を施し、硬化処理される。
このようにして硬化処理された積層体を次に所望の形
状に裁断する。
裁断はスリッター等の通常の裁断機などを使用して通
常の条件で行うことができる。
(発明の効果) 本発明に従い、最上層の磁性層とそれに接する下層の
磁性層に、特定範囲のFe2+/Fe3+モル比と特定範囲の抗
磁力のコバルト含有酸化鉄粉末を用いることにより、ビ
デオ特性、リニアオーディオ特性及び転写特性に優れた
VHS(登録商標)方式やβ(登録商標)方式のビデオ用
途に最適な磁気記録媒体が得られた。
〔実施例〕
次に、実施例をもって本発明を具体的に説明するが、
本発明はこれらに限定されるものではない。
尚、実施例中の「部」との表示は「重量部」を示すも
のとする。
実施例1 上層の磁性層用塗布液(A液) Co−γ−FeOx 100部 (xはFe2+/Fe3+モル比により決定される。Fe2+/Fe
3+モル比、抗磁力[Hc−2]、平均長軸長は表−1に記
載) 塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体 10部 (スルホン酸基0.25重量%含有) ポリエステルポリウレタン 5部 (スルホン酸基0.1重量%含有) ポリイソシアネート 6部 (日本ポリウレタン(株)製コロネートL) ステアリン酸(工業用) 1部 ブチルステアレート(工業用) 1部 α−アルミナ(平均粒径:0.1μm) 10部 カーボンブラック(平均粒径:70nm) 1部 溶媒(メチルエチルケトン/シク 100部 ロヘキサノン=7/3重量比) 下層の磁性層用塗布液(B液) Co−γ−FeOx 100部 (xはFe2+/Fe3+モル比により決定される。Fe2+/Fe
3+モル比、抗磁力[Hc−1]、平均長軸長は表−1に記
載) 塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体 11部 (スルホン酸基0.25重量%含有) ポリエステルポリウレタン 4部 (スルホン酸基0.1重量%含有) ポリイソシアネート 6部 (日本ポリウレタン(株)製コロネートL) ステアリン酸(工業用) 1部 ブチルステアレート(工業用) 1部 カーボンラック(平均粒径:20nm) 5部 溶媒 100部 (メチルエチルケトン/シクロヘキサノン=7/3重
量比) 上記の各組成物を混練機で混練分散して、A液及びB
液の各塗布液を得た。
得られた塗布液を、乾燥後の厚さが上層(A液)が0.
5μm、下層(B液)が3.5μmになるように、厚さ14μ
mのポリエチレンテレフタレート支持体の表面に重層塗
布し、引き続き、磁場配向処理、乾燥、及びスーパーカ
レンダー処理を行って、試料No.1〜35を作成した。
また、乾燥後の厚さが4.0μmになるように、A液だ
けを単層塗布する以外は上記と同様にして、試料No.36
を作成した。
また、特開平1−220218号の実施例4と同様にして、
試料No.37を作成した。
このようにして得た磁気記録媒体をスリットして、以
下の性能評価テストを実施した。
尚、Co−γ−FeOxの抗磁力(Hc)は、東英工業製VSM
−3により外部磁場5KOeで測定した。
また、Fe2+の含有量は、過マンガン酸カリウム溶液に
よる酸化還元滴定により測定し、Fe3+については原子吸
光分析値からFe2+の量を差し引いた値を用いた。
更に、強磁性粉末の平均長軸長は、透過型電子顕微鏡
による観察から求めた。
(性能評価テスト) ビデオS/N: 50%whiteの映像信号を基準録画電流で記録し、市販
のS/Nメーターで測定して、基準テープ(試料No.36)に
対するS/NをdBで表示した。
クロマS/N: カラー信号の映像信号を基準録画電流で記録し、市販
のS/Nメーターで測定して、基準テープ(試料No.36)に
対するS/NをdBで表示した。
リニアオーディオ周波数特性: 規定入力レベルより10dB低いレベルで1kHzおよび10kH
zの正弦波信号を規定バイアスで録音した。これを再生
し、1kHzと10kHzの再生出力レベルをレベル計で測定し
た。1kHzの再生出力レベルに対する10kHzの再生出力レ
ベルの偏差を求め、基準テープ(試料No.36)に対するS
/NをdBで表示した。
転写: 規定入力レベルより10dB高いレベルで1kHzの正弦波信
号を録音したテープをリールに巻き取り、約30℃の雰囲
気下に48時間放置した。しかる後、その再生出力レベル
と1kHzの対域フィルターを通したときの無信号部分の最
大転写レベルをそれぞれ測定して、そのレベルの差をも
って転写を評価した。尚、リール1回転分録音したあ
と、それに続けて無信号部分をリール10回転分の長さだ
け設けてリールに巻き取った。
得られた結果を表−1に示す。
表−1の試料No.1〜7の結果より、上層の磁性体のFe
2+/Fe3+モル比が高い方が、磁性体の飽和磁化(σs)
が高くなるためか、ビデオ出力とクロマ出力が向上し、
ビデオS/NとクロマS/Nも向上する。
又、試料No.4及び試料No.8〜13の結果より、下層の磁
性体のFe2+/Fe3+モル比は、上層の転写特性を補うた
め、20/100未満にする必要があった。
試料No.14〜No.21の結果より、上層の抗磁力[Hc−
2]を上げて、下層と上層の抗磁力比[Hc−1/Hc−2]
を変化させていくと、短波長領域の電磁変換特性である
ビデオS/Nは向上したが、1500Oeを超えるとヘッドで十
分記録できなくなり、クロマS/Nは劣化した。
試料No.17及び試料No.22〜No.25の結果より、下層の
抗磁力[Hc−1]の低い方が、長波長領域の電磁変換特
性であるクロマ出力が向上し、クロマS/Nも向上する。
しかし、下層の抗磁力[Hc−1]を下げ過ぎると、リニ
アオーディオ周波数特性が劣化した。
また、以上の試料No.14〜No.25の結果より、ビデオS/
N、クロマS/N、及びリニアオーディオ周波数特性の全て
を満足させるには、下層と上層の抗磁力比[Hc−1/Hc−
2]を0.60〜1.0の範囲とすることが必要であった。
試料No.26〜No.30の結果より、上層の粒子サイズは小
さい方がノイズが低減され、ビデオS/N及びクロマS/Nが
向上する。しかしながら、粒子サイズが0.10μmより小
さくなると、十分に分散できず、充填度、角型比が低下
し、ビデオS/N及びクロマS/Nが低下した。
試料No.31〜No.35の結果より、下層の粒子サイズが大
きいと、磁性層が粗面化してノイズが高くなりビデオS/
N及びクロマS/N低下した。ただし、粒子サイズを小さく
し過ぎると、十分に分散できず、同様に磁性層が粗面化
してビデオS/N及びクロマS/Nが低下した。
また、特開平1−220218号の実施例4に従って作成し
た試料No.37では、上層のFe2+/Fe3+モル比が低いため残
留磁束密度が低くなり、ビデオS/N及びクロマS/Nが著し
く劣り、ビデオ用途の磁気記録媒体としては適していな
かった。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】非磁性支持体上に強磁性粉末と結合剤樹脂
    を主体として含有する磁性層を少なくとも2層有する磁
    気記録媒体において、前記支持体から最も遠い磁性層で
    ある最上層の磁性層が、該強磁性粉末として、Fe2+/Fe
    3+モル比が20/100〜50/100であり、その抗磁力が650〜1
    500Oeであるコバルト含有酸化鉄粉末を含有し、且つ該
    最上層の磁性層に接する下層の磁性層が、Fe2+/Fe3+
    ル比が20/100未満であり、その抗磁力が最上層の磁性層
    中のコバルト含有酸化鉄粉末の抗磁力の0.60〜1.0倍で
    あるコバルト含有酸化鉄粉末を含有し、かつ前記最上層
    の磁性層及び前記下層の磁性層中のコバルト含有酸化鉄
    粉末の平均長軸長が0.10〜0.25μmであることを特徴と
    する磁気記録媒体。
  2. 【請求項2】前記下層の磁性層中のコバルト含有酸化鉄
    は、最上層の磁性層中のコバルト含有酸化鉄よりも平均
    長軸長が大きいことを特徴とする請求項(1)記載の磁
    気記録媒体。
  3. 【請求項3】前記下層の磁性層の膜厚が2μm以上であ
    ることを特徴とする請求項(1)記載の磁気記録媒体。
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