JPH09265626A - コンピュータデータ記録用磁気テープ - Google Patents

コンピュータデータ記録用磁気テープ

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JPH09265626A
JPH09265626A JP9908396A JP9908396A JPH09265626A JP H09265626 A JPH09265626 A JP H09265626A JP 9908396 A JP9908396 A JP 9908396A JP 9908396 A JP9908396 A JP 9908396A JP H09265626 A JPH09265626 A JP H09265626A
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JP
Japan
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layer
magnetic
magnetic tape
back coat
coat layer
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Withdrawn
Application number
JP9908396A
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English (en)
Inventor
Akira Kasuga
明 春日
Toshio Kawamata
利夫 河俣
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高い記録容量を達成できると共に、走行耐久
性に優れ、またデータの記録、読み出しに対する高い信
頼性を有するコンピュータデータ記録用の磁気テープを
提供する。 【解決手段】 長尺状非磁性支持体の一方の側に、非磁
性粉末及び結合剤を含む厚さ1.0〜3.0μmの非磁
性層及び該非磁性層の上に設けた強磁性粉末及び結合剤
を含む厚さ0.1〜1.5μmの磁性層を有し、他方の
側には、バックコート層を有する磁気テープであって、
バックコート層の長手方向に沿った凹状の溝が設けられ
ていることを特徴とする、全厚が7.0μm以下のコン
ピュータデータ記録用磁気テープ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンピュータデー
タを記録するために外部記録媒体として用いられる磁気
テープに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、ミニコンピュータ、パーソナルコ
ンピュータなどのオフィスコンピュータの普及に伴っ
て、外部記憶媒体としてコンピュータデータを記録する
ための磁気テープ(所謂、バックアップテープ)の研究
が盛んに行われている。このような用途の磁気テープの
実用化に際しては、特にコンピュータの小型化、情報処
理能力の増大と相まって記録の大容量化、小型化を達成
するために記録容量の向上が強く要求される。また磁気
テープの使用環境の広がりによる幅広い環境条件下(特
に、変動の激しい温湿度条件下など)での使用、データ
保存に対する信頼性、更に高速での繰り返し使用による
多数回走行におけるデータの安定した記録、読み出し等
の性能に対する信頼性なども従来に増して要求される。
【0003】一般に、磁気テープは、合成樹脂などの可
撓性材料の非磁性支持体上に、磁性層が設けられた構成
である。そして上記のような大きい記録容量(体積記録
容量)を達成するためには、磁性粉末の粒子サイズを小
さくする、その分散性を向上させる、あるいは磁性層を
更に薄膜化するなどの方法により磁性層自体の記録密度
を高めると共に、磁気テープの全厚を薄くすることが有
効な方法であるとされている。また良好な感度(特に高
周波領域での出力)を維持させるためには磁性層は平滑
であることが好ましいが、この平滑化による巻き乱れ、
走行性の低下を防止するために、通常上記支持体の磁性
層とは反対の面にバックコート層が設けられることが多
い。そして特に全厚を薄くした場合には、磁気テープの
自己支持性と強度とが低下するため、バックコート層の
付設は、繰り返し使用に対する良好な走行耐久性を維持
させるためにも必要になる。但し、上記のように磁気テ
ープの薄手化に伴ってバックコート層の厚さも比較的薄
く形成されることが必要になる。従来、磁性層、及びバ
ックコート層は、それぞれの塗布液をナイフコーター、
グラビヤロールコーターなどの塗布機を用いて非磁性支
持体の片面にそれぞれ一面に塗布し、乾燥することによ
り形成されており、その表面は、高い平滑性を有してい
る。
【0004】磁気テープの全厚、そしてバックコート層
の厚さを比較的薄くした磁気テープは、例えば、特開平
6−215350号公報に開示されている。そしてこの
公報に記載されている磁気テープの具体的な例として
は、磁気テープの全厚を10μm、バックコート層の層
厚を0.5μmにした態様のもの、あるいはまた全厚を
9.5μm、バックコート層の層厚を0.5μmにした
態様のものが挙げられている。これらの態様におけるバ
ックコート層には、帯電防止と安定した走行性付与のた
めに、前者の態様では、比較的微粒子状のカーボンブラ
ックが単独で使用されており、また後者の態様では、比
較的微粒子状のカーボンブラックと比較的粗粒子状のカ
ーボンブラックの二種類のカーボンブラックが使用され
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、磁気テー
プの全厚及びバックコート層の層厚共に非常に薄く抑え
た磁気テープのコンピュータデータ記録用の外部記録媒
体としての利用について検討した。その結果、前記特開
平6−215350号公報に記載されている薄型の磁気
テープであってもコンピュータデータ記録用としては、
なお充分な記録容量が達成できないことが判明した。ま
たこの公報にも記載されているように、バックコート層
には、通常帯電防止、走行安定性を確保するためにカー
ボンブラックが導入される。しかし、磁気テープの薄型
化に伴ってテープ自体の強度が不足するためか、走行を
繰り返すうちにカーボンブラックがバックコート層から
脱落し、摩擦係数が増大して走行性が悪化したり、また
バックコート層自体の薄膜化のために、バックコート層
からカーボンブラックが削れ落ち、これらが走行中にバ
ックコート層表面に付着して、更に磁性層表面、ヘッド
表面に転写し、走行性、再生出力に悪影響を及ぼし、更
にはエラーレートの増大を引き起こし易くなることも判
明した。特に、記録容量の増大のために、磁気テープの
全厚を更に薄くした場合には、上記のような性能の低下
が顕著に現れ易いことも判明した。
【0006】本発明の目的は、高い記録容量を達成でき
ると共に、走行耐久性に優れ、またデータの記録、読み
出しに対する高い信頼性を有するコンピュータデータ記
録用の磁気テープを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者の研究の結果、
非磁性支持体の一方の側に、非常に薄い磁性層とこの磁
性層の性能を補助する非磁性層を設けると共に、他方の
側のバックコート層には、その長手方向に渡って凹状の
溝を設けることにより、コンピュータデータ記録用に適
した、高い記録容量を有し、かつデータ記録に対して高
い信頼性を有する磁気テープが得られることを見出し、
本発明に到達したものである。
【0008】本発明は、長尺状非磁性支持体の一方の側
に、非磁性粉末及び結合剤を含む厚さ1.0〜3.0μ
mの非磁性層及び該非磁性層の上に設けた強磁性粉末及
び結合剤を含む厚さ0.1〜1.5μmの磁性層を有
し、他方の側には、バックコート層を有する磁気テープ
であって、バックコート層の長手方向に沿った(好まし
くは、長手方向に沿った全長に)凹状の溝が設けられて
いることを特徴とする、全厚が7.0μm以下のコンピ
ュータデータ記録用磁気テープにある。
【0009】本発明は以下の態様であることが好まし
い。 (1)磁性層の厚さと非磁性層の厚さの比が1:2〜
1:15(更に好ましくは、1:3〜1:10、特に、
1:3〜1:8)の範囲にある。 (2)磁性層が、非磁性層が湿潤状態にあるうちに設け
られたものである。 (3)凹状の溝が、等ピッチ間隔で形成されており、該
ピッチ間隔が160〜250μmの範囲にある。 (4)凹状の溝が、15〜20nm(更に好ましくは、
10〜15nm)の範囲の深さで、10〜20μm(更
に好ましくは、10〜15μm)の範囲の幅で形成され
ている。 (5)バックコート層の厚さが、0.2〜0.8μmの
範囲にある。 (6)バックコート層が、カーボンブラックを含む。 (7)カーボンブラックが、10〜20mμの微粒子状
カーボンブラックと230〜300mμの粗粒子状カー
ボンブラックの異なる平均粒子サイズを持つ二種類のカ
ーボンブラックで構成されている。 (8)バックコート層が、カーボンブラックを含み、更
に炭酸カルシウム、及びモース硬度5〜9の無機質粉末
を含む。 (9)上記炭酸カルシウムの平均粒子サイズが30〜5
0mμの範囲にある。 (10)上記モース硬度5〜9の無機質粉末の平均粒子
サイズが80〜250mμの範囲にある。 (11)モース硬度5〜9の無機質粉末が、α−酸化鉄
またはα−アルミナである。 (12)バックコート層の表面粗さRa(カットオフ
値:0.08mm)が、0.03〜0.06μmの範囲
にある。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に、本発明のコンピュータデ
ータ記録用磁気テープについて説明する。本発明の磁気
テープは、長尺状非磁性支持体の一方の側に、厚さ1.
0〜3.0μmの非磁性層と、該非磁性層の上に厚さ
0.1〜1.5μmの磁性層を有する。また非磁性支持
体の他方の側には、バックコート層が設けられており、
磁気テープの全厚は、7.0μm以下(好ましくは、
3.0〜7.0μm、更に好ましくは4.0〜7.0μ
m)である。本発明の磁気テープの磁性層は、非磁性層
が湿潤状態にあるうちにこの上に設けられたものである
ことが好ましい。すなわち、磁性層は、非磁性層用塗布
液を塗布後、形成された塗布層(非磁性層)が湿潤状態
にあるうちにこの上に磁性層用塗布液を塗布する、所謂
ウエット・オン・ウエット方式による塗布方法を利用し
て形成されたものであることが好ましい。
【0011】上記ウエット・オン・ウエット方式による
塗布方法としては、例えば以下の方法を挙げることがで
きる。 (1)グラビア塗布、ロール塗布、ブレード塗布、ある
いはエクストルージョン塗布装置などを用いて、支持体
上にまず非磁性層を形成し、該非磁性層が湿潤状態にあ
るうちに、支持体加圧型エクストルージョン塗布装置に
より、磁性層を形成する方法(特開昭60−23817
9号、特公平1−46186号、特開平2−26567
2号公報参照)。 (2)二つの塗布液用スリットを備えた単一の塗布ヘッ
ドからなる塗布装置を用いて支持体上に磁性層、及び非
磁性層をほぼ同時に形成する方法(特開昭63−880
80号、特開平2−17921号、特開平2−2656
72号各公報参照)。 (3)バックアップローラ付きエクストルージョン塗布
装置を用いて、支持体上に磁性層及び非磁性層をほぼ同
時に形成する方法(特開平2−174965号公報参
照)。 本発明において、非磁性層及び磁性層は、同時重層塗布
方法を利用して形成することが好ましい。上記非磁性層
の厚さは、1.1〜2.5μmの範囲にあることが好ま
しい。また磁性層の厚みは、0.1〜1.0μmの範囲
(特に0.2〜0.8μm)の範囲にあることが好まし
い。また磁性層の厚さと非磁性層の厚さの比が、1:2
〜1:15(更に好ましくは、1:3〜1:10、特
に、1:3〜1:8)の範囲にあることが好ましい。
【0012】本発明の磁気テープの非磁性層には、非磁
性粉末及び結合剤が含まれている。また通常、非磁性層
には、これらの成分以外に潤滑剤が含まれている。な
お、非磁性層は、その上の磁性層の電磁変換特性に影響
を与えないように実質的に非磁性であることが必要であ
るが、磁性層の電磁変換特性に影響を与えない程度に少
量の磁性粉末が含有されていても特に問題にはならな
い。非磁性層で用いられる非磁性粉末としては、例え
ば、非磁性無機粉末、カーボンブラックを挙げることが
できる。非磁性無機粉末は、比較的硬いものが好まし
く、モース硬度が5以上(更に好ましくは、6以上)の
ものが好ましい。これらの非磁性無機粉末の例として
は、α−アルミナ、β−アルミナ、γ−アルミナ、炭化
ケイ素、酸化クロム、酸化セリウム、α−酸化鉄、コラ
ンダム、窒化珪素、チタンカーバイト、酸化チタン、二
酸化珪素、窒化ホウ素、酸化亜鉛、炭酸カルシウム、硫
酸カルシウム、及び硫酸バリウムを挙げることができ
る。これらは単独でまたは組合せて使用することができ
る。これらのうちでは、酸化チタン、α−アルミナ、α
−酸化鉄、又は酸化クロムが好ましい。本発明で使用で
きる非磁性無機粉末の平均粒子径は、0.01〜1.0
μm(好ましくは、0.01〜0.5μm、特に、0.
02〜0.1μm)の範囲にあることが好ましい。
【0013】カーボンブラックは、非磁性無機粉末に加
えて、導電性を付与して帯電を防止すると共に、非磁性
層上に形成される磁性層の平滑な表面性を確保する目的
で添加される。非磁性層で用いるカーボンブラックは、
その平均粒子径が35mμ以下(更に好ましくは、10
〜35mμ)であることが好ましい。またその比表面積
は、5〜500m2 /g(更に好ましくは、50〜30
0m2 /g)であることが好ましい。DBP吸油量は、
10〜1000ml/100g(更に好ましくは、50
〜300ml/100g)の範囲にあることが好まし
い。またpHは、2〜10、含水率は、0.1〜10
%、そしてタップ密度は、0.1〜1g/ccであるこ
とが好ましい。なお、DBP吸油量は、カーボンブラッ
クにブチルフタレートを少しずつ加え、練り合わせなが
らカーボンブラックの状態を観察し、ばらばらに分散し
た状態から一つの固まりをなす点を見出した時のブチル
フタレートの添加量(ml)を意味し、カーボンブラッ
クの表面特性の評価に一般的に用いられている値であ
る。
【0014】本発明において、カーボンブラックは様々
な製法で得たものが使用できる。これらの例としては、
ファーネスブラック、サーマルブラック、アセチレンブ
ラック、チャンネルブラック及びランプブラックを挙げ
ることができる。本発明で用いることができるカ−ボン
ブラックの具体的な商品例としては、BLACKPEA
RLS 2000、1300、1000、900、80
0、700、VULCAN XC−72(以上、キャボ
ット社製)、#35、#50、#55、#60及び#8
0(以上、旭カ−ボン(株)製)、#3950B、#3
750B、#3250B、#2400B、#2300
B、#1000、#900、#40、#30、及び#1
0B(以上、三菱化成工業(株)製)、CONDUCT
EX SC、RAVEN、150、50、40、15
(以上、コンロンビアカ−ボン社製)、ケッチェンブラ
ックEC、ケッチェンブラックECDJ−500および
ケッチェンブラックECDJ−600(以上、ライオン
アグゾ(株)製)を挙げることができる。
【0015】カーボンブラックの通常添加量は、非磁性
層に、全非磁性無機粉末100重量部に対して、3〜2
0重量部であり、好ましくは、4〜18重量部、更に好
ましくは、5〜15重量部である。
【0016】潤滑剤は、磁性層表面ににじみ出すことに
よって、磁性表面と磁気ヘッドとの摩擦を緩和し、円滑
に摺接状態を維持させるために添加される。潤滑剤とし
ては、例えば、脂肪酸、あるいは脂肪酸エステルを挙げ
ることができる。脂肪酸としては、例えば、酢酸、プロ
ピオン酸、オクタン酸、2−エチルヘキサン酸、ラウリ
ン酸、ミリスチン酸、ステアリン酸、パルミチン酸、ベ
ヘン酸、アラキン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレ
ン酸、エライジン酸、及びパルミトレイン酸等の脂肪族
カルボン酸またはこれらの混合物を挙げることができ
る。
【0017】また脂肪酸エステルとしては、例えば、ブ
チルステアレート、 sec−ブチルステアレート、イソプ
ロピルステアレート、ブチルオレエート、アミルステア
レート、3−メチルブチルステアレート、2−エチルヘ
キシルステアレート、2−ヘキシルデシルステアレー
ト、ブチルパルミテート、2−エチルヘキシルミリステ
ート、ブチルステアレートとブチルパルミテートの混合
物、オレイルオレエート、ブトキシエチルステアレー
ト、2−ブトキシ−1−プロピルステアレート、ジプロ
ピレングリコールモノブチルエーテルをステアリン酸で
アシル化したもの、ジエチレングリコールジパルミテー
ト、ヘキサメチレンジオールをミリスチン酸でアシル化
してジオールとしたもの、そしてグリセリンのオレエー
ト等の種々のエステル化合物を挙げることができる。こ
れらのものは、単独で、あるいは組み合わせて使用する
ことができる。
【0018】潤滑剤の添加量は、非磁性層の全非磁性粉
末100重量部に対して、通常0.2〜20重量部の範
囲である。
【0019】本発明の磁気テープの磁性層は、基本的に
は強磁性粉末及び結合剤から構成されている。また、磁
性層には、通常更に潤滑剤、導電性粉末としてカーボン
ブラック、そして研磨剤が含有されている。上記磁性層
に使用することができる強磁性粉末としては、例えば、
γ−Fe23 、Fe34 、FeOx (x=1.33
〜1.5)、CrO2 、Co含有γ−Fe23 、Co
含有FeOx (x=1.33〜1.5)、強磁性金属粉
末、及び板状六方晶フェライト粉末を挙げることができ
る。本発明においては、強磁性粉末として、強磁性金属
粉末、あるいは板状六方晶フェライト粉末の使用が好ま
しい。
【0020】上記強磁性金属粉末は、その粒子の比表面
積が好ましくは30〜70m2 /gであって、X線回折
法から求められる結晶子サイズは、50〜300Aであ
る。比表面積が余り小さいと高密度記録に充分に対応で
きなくなり、余り大き過ぎても分散が充分に行えず、従
って平滑な面の磁性層が形成できなくなるため同様に高
密度記録に対応できなくなる。強磁性金属粉末は、少な
くともFeを含むことが必要であり、具体的には、F
e、Fe−Co、Fe−Ni、Fe−Zn−Ni又はF
e−Ni−Coを主体とした金属単体あるいは合金であ
る。またこれらの強磁性金属粉末の磁気特性について
は、高い記録密度を達成するために、その飽和磁化量
(σs )は110emu/g以上、好ましくは120e
mu/g以上、170emu/g以下である。又保磁力
(Hc)は、1950〜2650エルステッド(Oe)
(好ましくは、2000〜2500Oe)の範囲であ
る。そして、透過型電子顕微鏡により求められる粉末の
長軸長(すなわち、平均粒子径)は、0.5μm以下、
好ましくは、0.01〜0.3μmで軸比(長軸長/短
軸長、針状比)は、5以上、20以下、好ましくは、5
〜15である。更に特性を改良するために、組成中に
B、C、Al、Si、P等の非金属、もしくはその塩、
酸化物が添加されることもある。通常、前記金属粉末の
粒子表面は、化学的に安定させるために酸化物の層が形
成されている。
【0021】上記板状六方晶フェライト粉末は、その比
表面積は25〜65m2 /gであって、板状比(板径/
板厚)が2〜15、粒子長が0.02〜1.0μmであ
る。板状六方晶フェライト粉末は、強磁性金属粉末と同
じ理由からその粒子サイズが大きすぎても小さすぎても
高密度記録が難しくなる。本発明で用いる板状六方晶フ
ェライトとしては、平板状でその平板面に垂直な方向に
磁化容易軸がある強磁性体であって、具体的には、バリ
ウムフェライト、ストロンチウムフェライト、鉛フェラ
イト、カルシウムフェライト、及びそれらのコバルト置
換体等を挙げることができる。これらの中では、特にバ
リウムフェライトのコバルト置換体、ストロンチウムフ
ェライトのコバルト置換体が好ましい。本発明で用いる
板状六方晶フェライトには、更に必要に応じてその特性
を改良するためにIn、Zn、Ge、Nb、V等の元素
を添加してもよい。またこれらの板状六方晶フェライト
粉末の磁気特性については、高い記録密度を達成するた
めに、前記のような粒子サイズが必要であると同時に飽
和磁化(σs )は少なくとも50emu/g以上、好ま
しくは53emu/g以上である。又保磁力は、700
〜2000エルステッド(Oe)の範囲であり、900
〜1600Oeの範囲であることが好ましい。
【0022】以上説明した強磁性粉末の含水率は0.0
1〜2重量%とするのが好ましい。また結合剤の種類に
よって含水率を最適化するのが好ましい。強磁性粉末の
pHは用いる結合剤との組み合わせにより最適化するの
が好ましく、そのpHは通常4〜12の範囲であり、好
ましくは5〜10の範囲である。強磁性粉末は、必要に
応じて、Al、Si、P又はこれらの酸化物などで表面
処理を施してもよい。表面処理を施す際のその使用量
は、通常強磁性粉末に対して、0.1〜10重量%であ
る。表面処理を施すことにより、脂肪酸などの潤滑剤の
吸着が100mg/m2 以下に抑えることができる。強
磁性粉末には可溶性のNa、Ca、Fe、Ni、及びS
rなどの無機イオンが含まれる場合があるが、5000
ppm以下であれば特性に影響を与えることはない。
【0023】潤滑剤は、前述した非磁性層に含有させる
ことができる潤滑剤を使用することができる。潤滑剤の
添加量は、磁性層に強磁性粉末100重量部に対して、
通常、0.2〜20重量部の範囲である。
【0024】カーボンブラックは、前述した非磁性層に
含有させることができるカーボンブラックと同様なもの
を使用することができる。但し、磁性層で使用するカー
ボンブラックは、その平均粒子径が、5mμ〜350m
μ(更に好ましくは、10mμ〜300mμ)の範囲に
あることが好ましい。カーボンブラックは、平均粒子径
の異なるものを二種以上使用することができる。カーボ
ンブラックの添加量は、通常強磁性粉末100重量部に
対して、0.1〜30重量部(好ましくは、0.2〜1
5重量部)の範囲である。
【0025】上記研磨剤としては、例えば、溶融アルミ
ナ、炭化珪素、酸化クロム(Cr23 )、コランダ
ム、人造コランダム、ダイアモンド、人造ダイアモン
ド、ザクロ石、エメリー(主成分:コランダムと磁鉄
鉱)を挙げることができる。これらの研磨剤は、モース
硬度5以上(好ましくは、6以上)であり、平均粒子径
が、0.05〜1μmの大きさのもの(更に好ましく
は、0.2〜0.8μm)が好ましい。研磨剤の添加量
は通常、前記強磁性粉末100重量部に対して、3〜2
5重量部(好ましくは、3〜20重量部)の範囲であ
る。
【0026】本発明の磁気テープの非磁性支持体の他方
の側には、バックコート層が設けられている。本発明に
おいて、バックコート層には、カーボンブラックが含ま
れていることが好ましい。更に、無機質粉末として炭酸
カルシウム、及びモース硬度5〜9の無機質粉末の両者
が含有されていることが好ましい。
【0027】バックコート層では、カーボンブラック
は、平均粒子サイズの異なる二種類のものを使用するこ
とが好ましい。この場合、その平均粒子サイズは、10
〜20mμの微粒子状カーボンブラックと平均粒子サイ
ズが230〜300mμの粗粒子状カーボンブラックを
使用することが好ましい。一般に、上記のような微粒子
状のカーボンブラックの添加により、バックコート層の
表面電気抵抗を低く設定でき、また光透過率も低く設定
できる。磁気記録の装置によっては、テープの光透過率
を利用し、動作の信号に使用しているものが多くあるた
め、このような場合には特に微粒子状のカーボンブラッ
クの添加は有効になる。また微粒子状カーボンブラック
は一般に潤滑剤の保持力に優れ、潤滑剤併用時、摩擦係
数の低減化に寄与する。一方、粒子サイズが230〜3
00mμの粗粒子状カーボンブラックは、固体潤滑剤と
しての機能を有しており、またバック層の表面に微小突
起を形成し、接触面積を低減化して、摩擦係数の低減化
に寄与する。しかし粗粒子状カーボンブラックは、過酷
な走行系では、テープ摺動により、バックコート層から
の脱落が生じ易くなり、エラー比率の増大につながる欠
点を有している。
【0028】本発明で用いることができる微粒子状カー
ボンブラックの具体的な商品としては、以下のものを挙
げることができる。RAVEN2000B(18m
μ)、RAVEN1500B(17mμ)(以上、コロ
ンビアカーボン社製)、BP800(17mμ)(キャ
ボット社製)、PRINNTEX90(14mμ)、P
RINTEX95(15mμ)、PRINTEX85
(16mμ)、PRINTEX75(17mμ)(以
上、デグサ社製)、#3950(16mμ)(三菱化成
工業(株)製)。また粗粒子カーボンブラックの具体的
な商品の例としては、サーマルブラック(270mμ)
(カーンカルブ社製)、RAVEN MTP(275m
μ)(コロンビアカーボン社製)を挙げることができ
る。
【0029】バックコート層において、平均粒子サイズ
の異なる二種類のものを使用する場合、10〜20mμ
の微粒子状カーボンブラックと230〜300mμの粗
粒子状カーボンブラックの含有比率(重量比)は、前
者:後者=98:2〜75:25の範囲が好ましく、更
に好ましくは、95:5〜85:15である。また、バ
ックコート層におけるカーボンブラック(微粒子状と粗
粒子状を加えた場合においては、その全量)の含有量
は、後述する結合剤100重量部に対して、通常30〜
80重量部の範囲であり、好ましくは、45〜65重量
部の範囲である。
【0030】一般に、本発明のようなコンピュータデー
タ記録用の磁気テープは、ビデオテープ、オーディオテ
ープに比較して、繰り返し走行性が強く要求される。コ
ンピュータデータ記録用の磁気テープにおいては、炭酸
カルシウムの添加は、繰り返し走行の摩擦係数の安定化
に寄与し、しかも摺動ガイドポールを削ることもない。
バックコート層に含有させることができる炭酸カルシウ
ムは、平均粒子サイズが30〜50mμのものであるこ
とが好ましい。平均粒子サイズが50mμを越えるもの
では、テープの繰り返し摺動により、バックコート層表
面からの粒子の脱落が発生し、ドロップアウトの原因に
なる。またバックコート層の表面が粗面となり、巻いた
状態で、テープの磁性層の表面に写り、出力低下につな
がり易くなる。更にテープを巻いた状態で高温高湿環境
下に保存した場合、バックコート層と磁性層とが接触し
た状態で、磁性層に含有されている潤滑剤との反応が生
じる可能性がある。一方平均粒子サイズが30mμに満
たない場合には、バックコート層の表面に存在する炭酸
カルシウムが少なくなり、充分な効果が達成されなくな
る。バックコート層内の炭酸カルシウムの含有量は、カ
ーボンブラック100重量部に対して10〜140重量
部の範囲であることが好ましく、更に好ましくは、35
〜100重量部である。
【0031】モース硬度が5〜9の無機質粉末は、テー
プに繰り返し走行耐久性を付与し、バックコート層を強
化する目的で使用される。これらの無機質粉末を前記の
カーボンブラックや炭酸カルシウムと共に使用すると、
そのフィラー効果により、バックコート層が、繰り返し
摺動に対しても劣化が少なく、強いバックコート層とな
る。またバックコート層で使用する無機質粉末を、モー
ス硬度が5〜9と比較的高いものとすると、適度の研磨
力が生じ、テープガイドポール等への付着が低減する。
特に炭酸カルシウムと併用すると、表面の粗いガイドポ
ールに対しての摺動特性が向上し、バックコート層の摩
擦係数の安定化も図ることができる。本発明で用いるモ
ース硬度5〜9の無機質粉末は、その平均粒子サイズが
80〜250mμの範囲のものであることが好ましく、
更に好ましくは、100〜210mμの範囲のものであ
る。
【0032】バックコート層に導入することができるモ
ース硬度が5〜9の無機質粉末としては、例えば、α−
酸化鉄、α−アルミナ、及び酸化クロム(Cr23
を挙げることができる。これらの粉末は、それぞれ単独
で用いても良いし、あるいは併用しても良い。これらの
うちでは、α−酸化鉄、又はα−アルミナが好ましい。
モース硬度が5〜9の無機質粉末の含有量は、カーボン
ブラック100重量部に対して通常3〜30重量部であ
り、好ましくは、3〜20重量部である。本発明におい
ては、特にバックコート層に、上記平均粒子サイズの異
なる二種類のカーボンブラックと前記粒子サイズの炭酸
カルシウムと、そして前記特定のモース硬度を有する無
機質粉末が含有されていることが好ましい。
【0033】バックコート層には、潤滑剤を含有させる
ことができる。潤滑剤は、前述した非磁性層、あるいは
磁性層に使用できる潤滑剤として挙げた潤滑剤の中から
適宜選択して使用できる。バックコート層において、潤
滑剤は、結合剤樹脂100重量部に対して通常1〜5重
量部の範囲で添加される。
【0034】本発明の磁気テープの非磁性層、及び磁性
層、そしてバックコート層を構成する結合剤について説
明する。これらの層に使用できる結合剤としては、例え
ば、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、反応型樹脂やこれら
の混合物を挙げることができる。熱可塑性樹脂の例とし
ては、塩化ビニル、酢酸ビニル、ビニルアルコ−ル、マ
レイン酸、アクルリ酸、アクリル酸エステル、塩化ビニ
リデン、アクリロニトリル、メタクリル酸、メタクリル
酸エステル、スチレン、ブタジエン、エチレン、ビニル
ブチラール、ビニルアセタール、及びビニルエーテルを
構成単位として含む重合体、あるいは共重合体を挙げる
ことができる。共重合体としては、例えば、塩化ビニル
−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−塩化ビニリデン共
重合体、塩化ビニル−アクリルニトリル共重合体、アク
リル酸エステル−アクリロニトリル共重合体、アクリル
酸エステル−塩化ビニリデン共重合体、アクリル酸エス
テル−スチレン共重合体、メタアクリル酸エステル−ア
クリルニトリル共重合体、メタアクリル酸エステル−塩
化ビニリデン共重合体、メタアクリル酸エステル−スチ
レン共重合体、塩ビニリデン−アクリロニトリル共重合
体、ブタジエン−アクリロニトリル共重合体、スチレン
−ブタジエン共重合体、クロロビニルエーテル−アクリ
ル酸エステル共重合体を挙げることができる。上記の他
に、ポリアミド樹脂、繊維素系樹脂(セルロースアセテ
ートブチレート、セルロースジアセテート、セルロース
プロピオネート、ニトロセルロースなど)、ポリ弗化ビ
ニル、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、各種ゴム
系樹脂なども利用することができる。
【0035】また熱硬化性樹脂または反応型樹脂として
は、例えば、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレ
タン硬化型樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、アルキド樹
脂、アクリル系反応樹脂、ホルムアルデヒド樹脂、シリ
コーン樹脂、エポキシ−ポリアミド樹脂、ポリエステル
樹脂とポリイソシアネートプレポリマーの混合物、ポリ
エステルポリオールとポリイソシアネートの混合物、ポ
リウレタンとポリイソシアネートの混合物を挙げること
ができる。
【0036】本発明においては、その磁性層及び非磁性
層、そしてバックコート層の結合剤は、塩化ビニル樹
脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−酢
酸ビニル−ビニルアルコール共重合体、塩化ビニル−酢
酸ビニル−無水マレイン酸共重合体、及びニトロセルロ
ースの中から選ばれる少なくとも1種の樹脂と、ポリウ
レタン樹脂との組合せ、またはこれらに更にポリイソシ
アネートを組み合わて構成することが好ましい。上記ポ
リウレタン樹脂は、ポリエステルポリウレタン、ポリエ
ーテルポリウレタン、ポリエーテルポリエステルポリウ
レタン、ポリカーボネートポリウレタン、ポリエステル
ポリカーボネートポリウレタン、及びポリカプロラクト
ンポリウレタンなどの構造を有する公知のものが使用で
きる。
【0037】以上説明した結合剤は、より優れた分散性
と得られる層の耐久性を得るために必要に応じて、−C
OOM、−SO3 M、−OSO3 M、−P=O(OM)
2 、−O−P=O(OM)2 (Mは水素原子、またはア
ルカリ金属塩基を表わす。)、−OH、−NR2 、−N
+3 (Rは炭化水素基を表わす。)、エポキシ基、−
SH、−CNなどから選ばれる少なくともひとつの極性
基を共重合または付加反応で導入したものを用いること
が好ましい。このような極性基は、10-1〜10-8モル
/g(さらに好ましくは、10-2〜10-6モル/g)の
量で導入されていることが好ましい。
【0038】上記ポリイソシアネートとしては、例え
ば、トリレンジイソシアネート、4−4’−ジフェニル
メタンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネ
ート、キシリレンジイソシアネート、ナフチレン−1,
5−ジイソシアネート、o−トルイジンジイソシアネー
ト、イソホロンジイソシアネート、トリフェニルメタン
トリイソシアネートなどのイソシアネート類、これらの
イソシアネート類とポリアルコールとの生成物、及びイ
ソシアネート類の縮合によって生成したポリイソシアネ
−トを挙げることができる。
【0039】上記結合剤は磁性層の強磁性粉末、あるい
は非磁性層の非磁性粉末100重量部に対して、通常5
〜50重量部(好ましくは10〜30重量部)の範囲で
用いられる。なお、磁性層、あるいは非磁性層に結合剤
として塩化ビニル系樹脂、ポリウレタン樹脂、及びポリ
イソシアネートを組み合わせて用いる場合は、全結合剤
中に、塩化ビニル系樹脂が5〜70重量%、ポリウレタ
ン樹脂が2〜50重量%、そしてポリイソシアネートが
2〜50重量%の範囲で用いることが好ましい。また、
バックコート層には、上記結合剤はバックコート層の非
磁性粉末100重量部に対して、通常5〜100重量部
(好ましくは10〜80重量部)の範囲で用いられる。
【0040】本発明の磁気テープの磁性層、非磁性層、
そしてバックコート層の製造のための塗布液には、磁性
粉末、あるいは非磁性粉末等を結合剤中に良好に分散さ
せるために、分散剤を添加することができる。また必要
に応じて、各層には、可塑剤、カーボンブラック以外の
導電性粒子(帯電防止剤)、防黴剤などを添加すること
もできる。分散剤としては、例えば、カプリル酸、カプ
リン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ス
テアリン酸、ベヘン酸、オレイン酸、エライジン酸、リ
ノール酸、リノレン酸、ステアロール酸等の炭素数12
〜18個の脂肪酸(RCOOH、Rは炭素数11〜17
個のアルキル基、又はアルケニル基)、前記脂肪酸のア
ルカリ金属又はアルカリ土類金属からなる金属石けん、
前記の脂肪酸エステルのフッ素を含有した化合物、前記
脂肪酸のアミド、ポリアルキレンオキサイドアルキルリ
ン酸エステル、レシチン、トリアルキルポリオレフィン
オキシ第四級アンモニウム塩(アルキルは炭素数1〜5
個、オレフィンは、エチレン、プロピレンなど)、硫酸
エステル、及び銅フタロシアニン等を使用することがで
きる。これらは、単独でも組み合わせて使用しても良
い。特にバックコート層には、オレイン酸銅、銅フタロ
シアニン、及び硫酸バリウムを組み合わせて使用するこ
とが好ましい。分散剤は、いずれの層においても結合剤
樹脂100重量部に対して0.5〜20重量部の範囲で
添加される。
【0041】本発明の磁気テープに用いることができる
非磁性支持体は、磁気テープの全厚が非常に薄いため、
引っ張り強度などにおいて優れた特性を持つ材料から選
ぶことが好ましい。このような材料としては、例えば、
ポリエステル類(例、ポリエチレンテレフタレート、ポ
リエチレンナフタレート、ポリエチレンテレフタレート
とポリエチレンナフタレートの混合物、エチレンテレフ
タレートの成分とエチレンナフタレート成分を含む共重
合物)、ポリオレフィン類(例、ポリプロピレン)、セ
ルロース誘導体類(例、セルロースジアセテート、セル
ローストリアセテート)、ポリアミド(例、芳香族ポリ
アミド、アラミド)、ポリイミド、ポリカーボネートな
どの合成樹脂フィルムを挙げることができる。また金属
箔(例、Cu、Al、Zn)なども使用することができ
る。これらのうちでは、ポリエステル類、ポリアミド、
ポリイミドが好ましい。非磁性支持体の厚さは、1.0
〜5.5μmの範囲のものが使用される。
【0042】本発明の磁気テープは、非磁性層及び磁性
層を前述した所謂ウエット・オン・ウエット方式による
塗布方法を利用して形成すること、及びバックコート層
の形成に際して、その長手方向に沿った凹状の溝を形成
すること以外は、通常の磁気テープと同様に製造するこ
とができる。
【0043】本発明の磁気テープのバックコート層につ
いて詳述する。図1は、磁気テープのバックコート層の
表面に、その長手方向に沿った凹状の溝が形成されてい
る状態を示す図である。また、図2は、上記図1のバッ
クコート層表面を拡大して凹状の溝を模式的に示す図で
ある。図において、1は、磁気テープ、2は、バックコ
ート層、3は、凹状の溝、4は、非磁性支持体、5は、
非磁性層、そして6は、磁性層をそれぞれ表す。凹状の
溝は、バックコート層の表面にテープの幅方向に任意の
間隔で設けることができるが、図のように、ほぼ等間隔
で形成されていることが好ましい。また凹状の溝は、テ
ープの長手方向に連続して形成されていることが好まし
いが、部分的に不連続の部分があっても良い。しかし、
不連続部分がある場合は、互いに隣り合う凹状の溝が同
じ位置で不連続部分を有していないことが好ましい。本
発明において、凹状の溝は、160〜250μm(更に
好ましくは、160〜220μm、特に160〜200
μm)の範囲の間隔で形成されていることが好ましい。
また、凹状の溝の形状は、特に制限はない。例えば、そ
の断面形状は、2図に示されるように三角形状でも良い
し、あるいは半円形状、台形状、半楕円形状などいずれ
でも良い。しかし、その溝の幅(バックコート層の表面
側の開口)は、その溝の底の形状より広く形成されてい
ることが好ましい。これにより削られたカーボンブラッ
ク等を容易に補足することができる。溝の幅は、10〜
20μm(更に好ましくは、10〜15μm)の範囲で
あることが好ましい。また溝の深さは、15〜20nm
(更に好ましくは、10〜15nm)の範囲にあること
が好ましい。
【0044】本発明のバックコート層に形成される凹状
の溝は、例えば、バックコート形成用塗布液を塗布する
際に、適当なピッチでワイヤーがコイル状に巻かれたバ
ーコータ)を用いることにより、形成することができ
る。溝の大きさ、形状、溝間の間隔は、用いるワイヤー
の径、ピッチ、塗布スピード、塗布液の粘度等により、
調整することができる。
【0045】なお、一般にバックコート層の表面は、テ
ープが巻かれた状態では、その表面状態が磁性層へ転写
される傾向があるため、この表面性を適度な状態に維持
させることは重要である。例えば、バックコート層の表
面性が悪い(平滑性が良くない)と、その表面状態が磁
性層表面に転写され、これにより再生出力(電磁変換特
性)が低下する。あるいはバックコート層の表面性が高
くなり過ぎると、反対に密着性が高くなり過ぎ、ドロッ
プアウトの発生の原因になり易くなる。本発明におい
て、バックコート層は、その表面粗さ(カットオフ0.
08mmの中心線平均粗さ)Raが、0.030〜0.
060μmの範囲にあることが好ましい。なお、この表
面粗さRaの調整は、通常バックコート層を塗布形成
後、カレンダーによる表面処理工程において、用いるカ
レンダーロールの材質、その表面性、圧力等の調整によ
り、行われる。本発明に係る凹状の溝は、上記のような
再生出力の低下等に影響を与えない範囲で設けられてい
る。
【0046】
【実施例】以下に、実施例及び比較例を記載し、本発明
を更に具体的に説明する。尚、以下に示す「部」は、特
に断らない限り「重量部」を表わす。
【0047】[実施例1] [非磁性層形成用塗布液及び磁性層形成用塗布液の調製] (非磁性層形成用成分) 非磁性粉末 酸化チタンTiO2 (ルチル型) 80部 TiO2 含有量90%以上 平均一次粒子径:0.035μm BET法による比表面積:40m2 /g pH:7.0 DBP吸油量:27〜38g/100g モース硬度:6.0 表面処理剤(A123 ) カーボンブラック 20部 (三菱カーボン(株)製) 平均一次粒子径:16mμ DBP吸油量:80ml/100g pH:8.0 BET法による比表面積:250m2 /g 揮発分:1.5% 塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコール共重合体 12部 組成比(86:13:1/重量比)、重合度400 −N(CH33 + Cl- の極性基を5×10-6モル/g含む 極性基(−SO3 Na基)含有ポリエステルポリウレタン樹脂 5部 ネオペンチルグリコール/カプロラクトンポリオール/ MDI=0.9/2.6/1(重量比) −SO3 Na基含有量:1×10-4モル/g α−アルミナ(平均粒子径0.3μm) 2部 ブチルステアレート 1部 ステアリン酸 2部 メチルエチルケトン 100部 シクロヘキサノン 50部 トルエン 50部
【0048】 (磁性層形成用成分) 強磁性金属粉末 100部 (組成/Fe:Zn:Ni:=92:4:4) 抗磁力(Hc):2300エルステッド(Oe) BET法による比表面積:57m2 /g 結晶子サイズ:180A 飽和磁化量(σs):145emu/g 粒子サイズ(平均長軸径):0.08μm 針状比:10 pH:9.8 磁性体表面処理剤:Al23 、SiO2 極性基(−SO3 Na基)含有塩化ビニル系共重合体 12部 −SO3 Na基含有量:1×10-4モル/g、重合度300 極性基(−SO3 Na基)含有ポリエステルポリウレタン樹脂 3部 ネオペンチルグリコール/カプロラクトンポリオール/ MDI=0.9/2.6/1(重量比) −SO3 Na基含有量:1×10-4モル/g α−アルミナ(粒子サイズ:0.3μm) 2部 カ−ボンブラック(粒子サイズ:0.10μm) 0.5部 ブチルステアレート 1部 ステアリン酸 2部 メチルエチルケトン 90部 シクロヘキサノン 50部 トルエン 50部
【0049】上記非磁性層又は磁性層を形成する各成分
をそれぞれ連続ニ−ダで混練したのち、サンドミルを用
いて分散させた。得られた分散液にポリイソシアネ−ト
(コロネート、日本ポリウレタン工業(株)製)を非磁
性層の分散液には1部、磁性層の分散液には3部を加
え、さらにそれぞれに酢酸ブチル40部を加え、1μm
の平均孔径を有するフィルターを用いて濾過し、非磁性
層形成用塗布液および磁性層形成用の塗布液をそれぞれ
調製した。
【0050】 [バックコート層形成用塗布液の調製] 微粒子状カーボンブラック粉末 100部 (キャボット社製、BP−800、平均粒子サイズ:17mμ) 粗粒子状カーボンブラック粉末 10部 (カーンカルブ社製、サーマルブラック、平均粒子サイズ:270mμ) 炭酸カルシウム 80部 (白石工業(株)製、白艶華O、平均粒子サイズ:40mμ) α−酸化鉄 15部 (戸田工業(株)製、TF100、平均粒子サイズ:110mμ、 モース硬度:5.5) ニトロセルロース樹脂 140部 ポリウレタン樹脂 15部 ポリイソシアネート樹脂 40部 ポリエステル樹脂 5部 分散剤:オレイン酸銅 5部 銅フタロシアニン 5部 硫酸バリウム 5部 メチルエチルケトン 2200部 酢酸ブチル 300部 トルエン 600部
【0051】上記各成分を連続ニ−ダで混練したのち、
サンドミルを用いて分散させた。得られた分散液を1μ
mの平均孔径を有するフィルターを用いて濾過し、バッ
クコート層形成用塗布液を調製した。
【0052】[磁気テープの作成]得られた非磁性層形
成用塗布液と磁性層形成用塗布液を、乾燥後の非磁性層
の厚さが1.2μmとなるように、またこの上に乾燥後
の磁性層の厚さが0.2μmとなるように長尺状の非磁
性支持体(ポリエチレンテレフタレート:PET)(厚
さ:5.0μm)上に同時重層塗布を行った。次いで、
両層がまだ湿潤状態にある内に、3000ガウスの磁力
(磁束密度)を持つコバルト磁石と1500ガウスの磁
力(磁束密度)を持つソレノイドを用いて配向処理を行
った。その後乾燥を行い、非磁性層及び磁性層を設け
た。
【0053】次いで、上記支持体の他方の側に、上記バ
ックコート層形成用塗布液を乾燥後のバックコート層の
厚さが0.5μmとなるようにバーコータ(径0.15
mmのワイヤーを巻いたバーコータ)で塗布した後、乾
燥してバックコート層を設けて、支持体の一方の面に非
磁性層と磁性層とが、そして他方の面にバックコート層
がそれぞれ設けられた磁気記録積層体ロールを得た。
【0054】その後、得られた磁気記録積層体ロールを
金属ロールのみから構成される7段のカレンダー処理機
(温度90℃、線圧280kg/cm2 )にてカレンダ
ー処理し、3.8mm幅にスリットした。得られた磁気
テープのバックコート層を電子顕微鏡で観察したとこ
ろ、その表面には、ピッチ間隔:200μm、溝の深
さ:18nm、溝(開口)の幅:15μmの凹状の溝が
形成されていた。またバックコート層の表面粗さRa
(カットオフ値:0.08mm)は、0.045μmで
あった。得られたテープ(本発明に従う磁気テープ(サ
ンプル1))をDDS用カートリッジに125m巻き込
み、データストレッジ装置を製造した。
【0055】[実施例2]〜[実施例9] 実施例1において、支持体の材質及びその厚み、非磁性
層及び磁性層の層厚をそれぞれ以下の表1に示すように
変えたこと以外は、実施例1と同様にして本発明に従う
各種の磁気テープ(サンプル2〜9)を作成した。
【0056】[比較例1]実施例1において、非磁性層
を設けないこと、及び支持体の材質及びその厚み、磁性
層の層厚をそれぞれ以下の表1に示すように変えたこと
以外は、実施例1と同様にしてそれぞれに対応する比較
用の磁気テープ(サンプル10)を作成した。
【0057】[比較例2]比較例1において、バックコ
ート層の形成を通常のグラビヤ塗布方法で行い、凹状の
溝を設けなかったこと以外は、比較例1と同様にして比
較用の磁気テープ(サンプル11)を作成した。
【0058】[比較例3]実施例3において、バックコ
ート層の形成を通常のグラビヤ塗布方法で行い、凹状の
溝を設けなかったこと以外は、実施例3と同様にして比
較用の磁気テープ(サンプル12)を作成した。以下の
表1にサンプルの特徴を示す。
【0059】
【表1】 表1 ──────────────────────────────────── 磁性層厚 非磁性層 バックコート層 非磁性支持体 サンプル (μm) 厚(μm)厚(μm)凹状溝 厚(μm)材質 ──────────────────────────────────── 1(本発明) 0.2 1.2 0.5 あり 5.0 PET 2(本発明) 0.2 1.2 0.5 あり 5.0 PEN 3(本発明) 0.2 1.5 0.5 あり 4.5 PA 4(本発明) 0.2 1.5 0.5 あり 3.8 PA 5(本発明) 0.2 1.0 0.5 あり 2.5 PA 6(本発明) 0.5 1.5 0.5 あり 4.5 PA 7(本発明) 1.0 0.7 0.5 あり 4.5 PA 8(本発明) 0.2 2.0 0.5 あり 4.3 PA 9(本発明) 0.2 2.3 0.5 あり 4.0 PA ──────────────────────────────────── 10(比較例) 2.0 −− 0.5 あり 4.5 PA 11(比較例) 2.0 −− 0.5 なし 4.5 PA 12(比較例) 0.2 1.5 0.5 なし 4.5 PA ──────────────────────────────────── 上記表1において、略号は以下のものを表す。 PET:ポリエチレンテレフタレート PEN:ポリエチレンナフタレート AP:アラミド(商品名:ミクロトロン、東レ(株)製)
【0060】[磁気テープとしての性能評価]以上のよ
うにして得られた各サンプルを用いて、以下のような性
能評価を行った。 (1)バックコート層面の1パス目の摩擦係数(μ
値)、及び500パス目の摩擦係数(μ値) DDSドライブで使用されているバック面タッチのガイ
ドポールに対して、磁気テープのバックコート層面を接
触させて荷重10g(T1)をかけ、8mm/秒の速度
になるように張力(T2)をかけ引っ張り、T2/T1
よりガイドポールに対するバック層面の摩擦係数を求め
た。測定は繰り返し500パスまで行い、1パス目の摩
擦係数μ1と500パス目の摩擦係数μ500を求め
た。
【0061】(2)ガイドポールの汚れ ガイドポールに対して、磁気テープのバックコート層面
を接触させて荷重40gをかけ、8mm/秒の速度で1
00パス繰り返し走行させた。走行後のガイドポールの
汚れを目視及び顕微鏡で観察し、以下のようなランク付
し、評価した。 A:汚れかまったく見られない。 B:汚れが見られるが、まだ汚れのない部分の方が多
い。 C:汚れがない部分より汚れがある部分の方が多い。
【0062】(3)バックコート層への付着物 上記(2)でガイドポールの汚れを評価する際に、バッ
クコート層表面の付着物についても同様な方法で観察
し、以下のランク付けで評価した。 A:付着物が殆ど見られない。 B:付着物が見られるが、まだ許容範囲である。 C:付着物がかなり多い。
【0063】(4)ドロップアウト(DO) DATデッキにて周波数2.35MHzの信号を最適電
流値で書き込み、その再生信号をドロップアウトカウン
タ(シバソク(株)製)で計数した。計測は、5分間行
い、15μ秒、−16dBのDOの1分間当りの平均個
数を求めた。
【0064】(5)4.7MHz再生出力 DDSドライブにて4.7MHzの単一周波数信号を最
適記録電流にて記録し、その再生出力を測定した。出力
値は、実施例1の再生出力を100として相対値で示し
た。以上の結果を表2に示す。
【0065】
【表2】 表2 ──────────────────────────────────── バック面のμ値 ガイドポ バック層 DO 再生出力 μ1 μ500 ール汚れ 付着物 (個/分) (%) ──────────────────────────────────── 実施例 1 0.26 0.30 A A 3 100 2 0.26 0.30 A A 2 99 3 0.26 0.30 A A 3 102 4 0.26 0.31 A A 3 98 5 0.26 0.32 A A 4 97 6 0.27 0.30 A A 3 99 7 0.27 0.31 A A 3 97 8 0.27 0.30 A A 3 101 9 0.26 0.31 A A 3 101 ──────────────────────────────────── 比較例 1 0.28 0.31 A A 4 96 2 0.27 0.43 C C 29 96 3 0.26 0.42 C C 34 102 ────────────────────────────────────
【0066】上記表2の結果から、非常に薄い磁性層と
この磁性層の性能を補助する非磁性層を有し、かつバッ
クコート層に凹状の溝を有する本発明に従う薄型の磁気
テープは(サンプル1〜9、即ち実施例1〜9の磁気テ
ープ)は、高い再生出力を有しており、ガイドポールの
汚れ、バックコート層への付着物も殆どなく、またドロ
ップアウトも非常に少なく、良好な走行耐久性を有して
いる。
【0067】一方、比較例1に見られるように、バック
コート層に凹状の溝を有するものであっても磁性層を単
層で形成したものは、充分な再生出力を達成することが
できない。また比較例1のサンプルにおいて、バックコ
ート層に凹状の溝を設けない場合(比較例2)には、充
分な再生出力も達成することができないと共に、ガイド
ポールの汚れ、バックコート層の付着物も多く、かつド
ロップアウトの発生率も多くなり、更に付着物によると
見られる摩擦係数の上昇も増大した。更に実施例3のサ
ンプルにおいて、バックコート層に凹状の溝を設けない
場合(比較例3)には、高い再生出力は達成できるが、
比較例2と同様に、ガイドポールの汚れ、バックコート
層の付着物も多く、かつドロップアウトの発生率も多く
なり、摩擦係数の上昇も増大した。
【0068】
【発明の効果】本発明のコンピュータデータ記録用磁気
テープは、その磁性層が極めて薄く形成されているため
(特に、磁性層及び非磁性層は所謂ウエット・オン・ウ
エット法により形成されているため)、高密度記録が可
能であり、しかも全厚も薄く形成されているため高い記
録容量を有している。またバックコート層には、テープ
の長さ方向に凹状の溝が形成されている。このため、繰
り返し走行によって発生する、バックコート層からの削
れあるいは脱落によるカーボンブラック、あるいは結合
剤などのくずは該溝内でトラップされる。従ってバック
コート層表面にはカーボンブラックなどのバックコート
層からの脱離物の付着が殆どなく、摩擦係数の上昇も余
りなく安定な走行性を確保できる。またこれによって記
録データの再生時のエラーレートの増大も防ぐことがで
きる。更に凹状の溝は、テープの長さ方向に形成されて
いるため、これが走行安定性に作用して巻き乱れ等のト
ラブルの発生をも防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】磁気テープのバックコート層の表面にその長手
方向に凹状の溝が形成されている状態を示す図である。
【図2】図1のバックコート層の表面を拡大して凹状の
溝を模式的に示す図である。
【符号の説明】
1 磁気テープ 2 バックコート層 3 凹状の溝 4 非磁性支持体 5 非磁性層 6 磁性層

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長尺状非磁性支持体の一方の側に、非磁
    性粉末及び結合剤を含む厚さ1.0〜3.0μmの非磁
    性層及び該非磁性層の上に設けた強磁性粉末及び結合剤
    を含む厚さ0.1〜1.5μmの磁性層を有し、他方の
    側には、バックコート層を有する磁気テープであって、
    バックコート層の長手方向に沿った凹状の溝が設けられ
    ていることを特徴とする、全厚が7.0μm以下のコン
    ピュータデータ記録用磁気テープ。
  2. 【請求項2】 磁性層の厚さと非磁性層の厚さの比が、
    1:2〜1:15の範囲にある請求項1に記載の磁気テ
    ープ。
  3. 【請求項3】 磁性層が、非磁性層が湿潤状態にあるう
    ちに設けられたものである請求項1に記載の磁気テー
    プ。
  4. 【請求項4】 凹状の溝が、等ピッチ間隔で形成されて
    おり、該ピッチ間隔が160〜250μmの範囲にある
    請求項1に記載の磁気テープ。
  5. 【請求項5】 凹状の溝が、15〜20nmの範囲の深
    さ、そして10〜20μmの範囲の幅で形成されている
    請求項1に記載の磁気テープ。
  6. 【請求項6】 バックコート層の厚さが、0.2〜0.
    8μmの範囲にある請求項1に記載の磁気テープ。
  7. 【請求項7】 バックコート層が、カーボンブラックを
    含む請求項1に記載の磁気テープ。
  8. 【請求項8】 バックコート層が、カーボンブラックを
    含み、更に炭酸カルシウム、およびモース硬度5〜9の
    無機質粉末を含む請求項1に記載の磁気テープ。
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