JP2580869B2 - きのこ種菌接種装置 - Google Patents
きのこ種菌接種装置Info
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Description
種菌を接種するきのこ種菌接種装置に関する。
が知られている。この従来構造は、ターンテーブルと、
蓋開放装置と、蓋閉塞装置と、種菌充填装置と、供給コ
ンベヤと、搬出コンベヤとを備えており、きのこ種菌の
根付けに際し、菌床が収納され蓋で密封された複数の栽
培容器を作業者がコンテナから1個ずつ取り出して供給
コンベヤに供給する。これにより、ターンテーブル上に
供給された栽培容器が円周に沿って移動する過程におい
て先ず蓋開放装置により蓋が開放され、次いで種菌充填
装置により栽培容器内に種菌が充填され、この後蓋閉塞
装置により蓋による密封が行われ、搬出コンベヤにて搬
出される。このようにして搬出された栽培容器を作業者
が1個ずつコンテナに収容し、所定個数を収容したコン
テナを栽培棚に格納するものであった。しかし、この装
置においては作業者が栽培容器をコンテナから1個ずつ
供給コンベヤに供給し、かつ根付けされた栽培容器を搬
出コンベヤから1個ずつコンテナに収納しなければなら
ず作業能率が悪いという問題があった。
により種菌接種対応位置に供給することによりコンテナ
に収容された状態で栽培容器に種菌が充填されるように
したものが特開平1−174311号公報で提案されている。
これは栽培容器群を複数列に並べて収納したコンテナを
供給コンベヤにより種菌接種対応位置に供給し、この種
菌接種対応位置の上部に設けた蓋開閉装置であるバキュ
ーム装置の各吸盤により一活してコンテナ内の栽培容器
群の蓋開放を行うように構成している。また種菌充填装
置として種菌容器内の種菌を掻取具にて掻き取り、この
掻き取られた種菌を種菌案内部材であるチャンネルブラ
ケットに落下させて貯留するよう構成し、このチャンネ
ルブラケットの下方に2枚の平板状のシャッタを配置
し、この上側に配設したシャッタにはコンテナ内の栽培
容器群の口部に対応した丸孔をそれぞれ設けて前記チャ
ンネルブラケットをシャッタ上で相対スライドして通過
進退することで各丸孔内に設定量の種菌を供給充填し、
次いで下側のシャッタを各列ごとに開放することにより
種菌をコンテナ体の栽培容器群に一活して充填し、前記
蓋開閉装置により蓋閉塞後、前記コンベヤに横設した搬
出コンベヤにコンテナを移動して搬出するものであり、
コンテナ内の栽培容器を1個ずつ出し入れする作業を一
応は省略することができる。
で栽培容器に種菌を充填するタイプのものにおいては、
種菌充填時に種菌が容器外に零れないようにすることが
大切であり、容器外に零れた場合には種菌がコンテナな
どに付着し、このコンテナなどに付着した種菌によって
雑菌が集まり菌糸の発育を阻害するという問題がある。
掻取具にて掻き取り、この掻き取られた種菌を種菌案内
部材であるチャンネルブラケットに貯留させ、シャッタ
の開放作動によって貯留された種菌を単に蓋開放状態の
栽培容器の口部に落下させて充填するように構成してい
るため、シャッタに付着した種菌がシャッタの開放移行
に伴い種菌の一部が栽培容器の口部から零れ出てしまう
虞れがあり、前述した雑菌による菌糸の発育阻害を来す
という問題があった。
7723号公報,特開昭63−258519号公報,特開昭63−2585
20号公報等で知られているように、複数個の栽培容器を
収納した状態のコンテナを載置可能な枠状の搬送体を含
み、この搬送体をチェーンコンベヤによって原位置と作
業位置との間で往戻移送可能とする搬送機構を設け、前
記搬送体上にコンテナを供給する原位置と種菌を接種可
能とする作業位置との間に設けられ、コンテナ内の栽培
容器のすべての蓋体を前記栽培容器の移送動作との協働
作用によって脱着し得る蓋着脱機構を設け、前記接種可
能とする作業位置に設けられ、種菌容器の下方位置に落
下してくる種菌をコンテナ内の複数個の栽培容器内に分
配落下可能とする筒状のホッパ体とシャッタ体とによる
分配機構を設けて種菌の接種装置を構成している。
数個の栽培容器を収納した状態で種菌を充填することに
より、接種作業能率を在来の手段に比べて高めることが
でき、加えて筒状のホッパ体に種菌が案内されながら分
配落下するように形成されているため、前述した特開平
1−174311号公報に示されているシャッタの開放作動に
よる種菌の落下供給に比べて栽培容器の口部から種菌が
零れにくいという効果がある。
構を設けて構成した種菌の接種装置においては、搬送機
構による搬入途中においてコンテナ内の栽培容器の蓋体
をすべて取り外し、続いて接種可能とする作業位置にコ
ンテナを送り、前記ホッパ体とシャッタ板とによる分配
機構によって種菌をすべての栽培容器に充填した後、前
記搬送機構による戻移送の途中で各蓋体を栽培容器の口
部に順次装着する構造としているため、栽培容器から蓋
体を取り外してから、その蓋体を装着するまでの工程が
長くなり時間を費やしてしまい、この結果、栽培容器の
内部に予め充填していた培養基の菌床に外気と晒される
時間が長くなりやすく、雑菌等の侵入の度合いが増して
しまうという欠点が残されている。
菌接種供給位置に供給されたコンテナ内の栽培容器に対
し種菌を零れにくくするとともに、栽培容器の蓋の開放
時間を極力短縮して雑菌の侵入を抑制することのできる
きのこ種菌接種装置を提供することを目的とする。
送する移送コンベヤと、種菌接種位置に移送された栽培
容器の口部に接着された蓋を開閉する蓋開閉装置と、種
菌容器内の種菌を掻き取って種菌案内部材に貯留しシャ
ッタの開放により貯留された種菌を蓋開閉状態の栽培容
器に充填する種菊充填装置とを有するきのこ種菌接種装
置において、前記種菌案内部材から排出される種菌を栽
培容器内に供給する種菌供給筒と、この種間供給筒を前
記蓋開閉装置による蓋開放動作時に容器対応位置に移動
し蓋閉塞動作時に容器非対応位置に移動させる供給筒位
置合わせ手段と、前記容器対応位置において種菌供給筒
の下端部を栽培容器の口部位置に対して接近,離反する
よう上下動する供給筒昇降手段とを備えてなるものであ
る。
容器の口部の内径寸法より径小に形成してなるものであ
る。
拡大するテーパ状周壁部により形成してなるものであ
る。
筒の下端部を栽培容器の口部に挿入配置してなるもので
ある。
種菌はシャッタの開放によって種菌供給筒に沿って落下
案内され、次いで種菌供給筒の下端部と接近した栽培容
器の口部を介して栽培容器内に種菌が充填される。
内径寸法より小さいために、種菌の落下時に栽培容器の
口部から零れ出ることなく栽培容器内に種菌が充填され
る。
供給筒を介して落下案内される種菌は、栽培容器内に山
状の規整状態で収納される。
端部が挿入される種菌供給筒により、さらに確実に栽培
容器内に種菌が案内され充填される。
る。
り移送コンベヤ2が設けられている。この移送コンベヤ
2は図示しない操作スイッチにより始動、停止が可能で
あると共に、後述する容器検出信号により停止し、かつ
蓋閉塞完了信号により始動するようになっている。ま
た、移送コンベヤ2は機枠1の移送始端側に複数の従動
スプロケット3が軸支され、移送終端側に複数の駆動ス
プロケット4が軸支され、各スプロケット3,4間にエン
ドレスのチェーン5が平行に渡されており、前記駆動ス
プロケット4にはモータ6からの回転力が伝達されるよ
うになっている。そして、菌床が収納され蓋7が密封さ
れた栽培容器8を例えば縦列4個、横列4個収容したプ
ラスチック製のコンテナ9を移送始端側における移送コ
ンベヤ2のチェーン5上に載せ、移送コンベヤ2を始動
させるとチェーン5の走行によってコンテナ9を移送終
端に向かって移送できるようになっている。
に到達したことを検知する光電スイッチ等からなる容器
検知センサ10が栽培容器の口部11の高さに対応して設け
られており、この口部11には前記蓋7が装着されてい
る。また機枠1の右側長手方向には種菌接種対応位置の
コンテナ9の右側部に対応して長板状の固定位置決め部
材12が固設され、機枠1の左側長手方向にはコンテナ9
の左側部に対応する位置で長板状の可動位置決め部材13
が進退可能に設けられ、この可動位置決め部材13は複数
のエアシリンダ14によってコンテナ9の左側部に向かっ
て進退動作するようになっている。また、前記容器検知
センサ10からの検知信号に基づき移送コンベヤ2が停止
し、可動位置決め部材13が進退動作する。
た横一列の栽培容器8をセンタを出すように一活して位
置決め固定するセンタで規整装置15が設けられている。
これは左右方向に水平に配置した位置決め固定板16の両
側に昇降杆17を垂設し、この昇降杆17を機枠1に設けら
れたガイド筒18により案内し、左右の昇降杆17の下端を
連結した連結板19をモータ20のクランクアーム21と連係
させたものであり、位置決め固定板16には横一列の各栽
培容器8に対応して4個の円形状のセンタ規整孔22が設
けられ、このセンタ規整孔22の周面には上方に向かって
径小になるテーパ壁面23が形成されている。この場合、
センタ規整孔22の縦巾を大にするため位置決め固定板16
の下面にリング22Aを固設している。また、センタ規整
孔22は蓋7より径大に成されていると共に栽培容器8の
胴部11Aより径小に形成されて栽培容器8の弯曲状肩部1
1Bに嵌装するようになっている。前記モータ20は前記容
器検知信号により始動し、位置決め固定板16が肩部11B
に嵌装することにより昇降杆17に取付けた突部24がリミ
ットスイッチ25を動作し、このスイッチ信号によりモー
タ20を停止し、後述する蓋閉塞完了信号によって位置決
め固定板16を復帰するようになっている。尚、前記昇降
杆17,ガイド筒18,連結板19,モータ20及びクランクアー
ム21により昇降装置17Aが構成される。
に位置して蓋開閉装置26が設けられている。これは機枠
1の左右に立設した各支持板27の上部にV字形のリンク
アーム28の中心が軸支され、各リンクアーム28の上端に
は取付板29の一端が略直交方向に向けて固設され、左右
取付板29間には駆動軸30と従動軸31が所定間隔を置いて
平行に渡されて枢支され、各軸30,31には横一列の栽培
容器8の蓋7に対応して蓋挟付爪32,33の基端部が固設
されている。この蓋挟付爪32,33の先端内面には蓋7の
周鍔部7Aが嵌合する凹部34が形成されていると共に駆動
軸30側の4個の蓋挟付爪32と従動軸31側の4個の蓋挟付
爪33はそれぞれ連結杆35により連結されている。前記各
軸30,31の両端には相互に噛合する同一な駆動ギヤ36と
従動ギヤ37が固設されている。前記右側の取付板29には
エアシリンダ38が固設されていると共に、この取付板29
から突出した駆動軸30の端部にはI字形のリンクアーム
39の一端が固設され、このリンクアーム39の他端には前
記シリンダ38のピストン38Aが枢支されて連結されてい
る。一方、各リンクアーム28の下端には昇降杆40の上端
が枢支されて連結され、この昇降杆40の下端が軸受41を
介して左右方向に軸支された回転軸42の両端とクランク
アーム43を介して連結され、この回転軸42にはモータ44
の回転力が伝達されている。そして、モータ44の駆動に
よる昇降杆40の上下動によってリンクアーム28を介して
取付板29が回動して蓋挟付爪32,33を蓋閉塞位置と蓋開
放位置とに移動するものであり、エアシリンド38の動作
によりリンクアーム39を介して駆動軸30が所定角度回転
し、ギヤ36,37を介して蓋挟付爪32,33を蓋挟付位置と蓋
解除位置とに移動するものである。また、回転軸42には
昇降杆40の上昇端でリミットスイッチ45を動作する突部
46および下降端でリミットスイッチ47を動作する突部48
が設けられている。
に位置して種菌充填装置49が設けられている。これは機
枠1の左右に前後方向に向かうレール50を配設してお
り、このレール50に沿って供給筒取付板51が前後方向に
進退可能になっている。供給筒取付板51の左右側端上部
には連結杆52の一端が枢支されて連結され、この連結杆
52の他端には前記リンクアーム28と同軸でかつ同体的に
回動するリンクアーム53の端部が枢支されて連結されて
いる。供給遅遅取付板52上面には2本の垂直なガイドレ
ール54およびエアシリンド55が設けられ、このエアシリ
ンダ55の動作によって平板状の昇降体56がガイドレール
54に沿って上下動するようになっている。昇降体56には
横一列の栽培容器8対応する4個の種菌供給筒57が垂直
に固設されている。種菌供給筒57は本体58が漏斗形状を
なして一側上端に飛散防止壁59を突設しており、種菌供
給筒57の下端部60の外径寸法は、栽培容器8の口部11の
内径寸法より径小に形成されている。また、この実施例
では種菌供給筒57の下端部60は容器口に挿入可能な幅寸
法で下方に向かって拡大するテーパ状周壁部により形成
されている。このようにして、レール50および連結杆52
によって、蓋開放動作に連動して種菌供給筒57を容器直
上対応位置に移動し蓋閉塞動作に連動して容器非直上対
応位置に移動する供給筒位置合わせ手段61を構成し、ガ
イドレール54、エアシリンダ55、昇降体56によって、容
器対応位置において種菌供給筒57の下端部60を容器口に
挿入する供給筒昇降手段62を構成している。本実施例で
は、昇降体56下動時に種菌供給筒57の下端部60を栽培容
器8の口部内に挿入するよう配置しているが、必ずしも
挿入させなくともよく、種菌供給筒57から落下充填され
る種菌bが栽培容器8の口部11から零れ出ない程度に種
菌供給筒57の下端部60を栽培容器8の口部11位置に対し
て近接状態に下降させるものであってもよい。また、種
菌充填装置49は機枠1に固定されたフレーム体63を有
し、このフレーム体63の上部斜面板64には横一列の栽培
容器8に対応する4個の孔65が形成され、各孔65にはき
のこ種菌bを収納した種菌容器66を装着する装着筒67が
軸方向を傾斜させて回転可能に配設されている。この装
着筒67は種菌容器66の胴部66Aが挿入する径大筒67Aと首
部66Bが挿入する径小筒67Bとを有し、種菌容器66を逆さ
に挿入すると図示しない板バネによって種菌容器66が装
着筒67に固定されるようになっている。各装着筒67には
相互に噛合する同一のギヤ68が固設され、一端側のギヤ
68にはモータ69により回転する駆動ギヤ70が噛合してお
り、モータ69の駆動により駆動ギヤ70の回転力が各ギヤ
68に順々に伝達し、隣り合う装着筒67が種菌容器66と同
体的に相互に逆方向に回転するようになっている。フレ
ーム体63の後側下部には前記上部斜面板64と平行な受板
71が左右方向に向けて配設されており、この上部斜面板
64と受板71間には左右一対のレール72が渡されて固設さ
れていると共に中央には送り螺子杆73が回転可能に渡さ
れて支持されている。前記上部斜面板64の下部にはモー
タ74が設けられ、このモータ74の回転力がチェーン75、
スプロケット76を介して送り螺子杆73に伝達している。
前記レール72には昇降板77が摺動可能に設けられている
と共に昇降板77に設けられた雌螺子筒78と送り螺子杆73
との螺合によって送り螺子杆73の正逆回転により昇降す
るようになっている。昇降板77には左右一対の平行リン
クアーム79の基端が枢着され、この平行リンクアーム79
の先端が横板80に枢着され、この横板80には各装着筒67
に対応して掻取杆81が軸受82を介して軸支されている。
この掻取杆81は装着筒67と同軸に設けられ、この上端に
V字形の掻取爪83が形成されている。フレーム体63に一
側にはカム板84が縦向に固設されており、このカム板84
には種菌容器66の形状に倣ったカム面85を有し、胴部66
Aに合う直線カム面85Aと首部66Bに合う直線カム面85Bと
肩部66Cに合う弯曲カム面85Cとを設けている。前記横板
80の側端にはローラ86が回転可能に軸支され、平行リン
クアーム79をカム板84側に付勢するバネ87によってロー
ラ86をカム面85に圧接している。また、横板80にはモー
タ88が設けられ、このモータ88の回転力がチェーン89お
よび駆動スプロケット90と各掻取爪83の下端に固設され
た従動スプロケット91とにより各掻取爪83に伝達される
ようになっている。フレーム体63の前側に固設された受
板92には各装着筒67の下口部と種菌供給筒57の上口部を
連通可能な4個の種菌案内部材たる種菌案内筒93が垂直
に固設され、各種菌案内筒93の下口部を開閉する各シャ
ッタ94の基部を一体化した連接杆95がフレーム体63に軸
支され、この連接杆95の一端にリンクアーム96が固設さ
れ、このリンクアーム96には連結杆97、リンクアーム98
を介してモータ99の回転力が伝達されるようになってい
る。このモータ99は前記種菌供給筒57の下降後駆動して
シャッタ94を開くと共に、前記モータ88による掻取杆81
の回転はシャッタ94の閉塞状態において一定時間行うよ
うになっている。また、シャッタ94の開放をリミットス
イッチ100で検知するようにしている。そして、この掻
取杆81の回転時には各装着筒67の回転と掻取杆81の上昇
も行われ、掻取杆81はこの上昇に連動してカム面85に沿
う軌跡に従い種菌容器66のセンタからこの形状に倣って
側方へ移行するようになっている。また、掻取杆81は上
昇端に達した時点で下降端まで復帰する。
7付きの栽培容器8を収容したコンテナ9を移送コンベ
ヤ2の前側に載置して図示しない始動スイッチを投入す
ると、移送コンベヤ2の駆動によってコンテナ9は種菌
接種対応位置に向かって移送され、最前列の栽培容器8
が種菌接種位置に達すると容器検知センサ10が栽培容器
8の首部11を検知し、検知信号を出力する。この検知信
号に基づき移送コンベヤ2が停止し、同時に第5図
(B)のようにエアイリンダ14によって可動位置決め部
材13が短時間で進退することにより、可動位置決め部材
13と固定位置決め部材12との間にコンテナ9の左右側部
を挟み付けてコンテナ9のオーバーランを防止する同時
に第5図(A)の一点鎖線を示すようにモータ20も駆動
して昇降杆17を下降させ位置決め固定板16のセンタ規整
孔22を最前列の栽培容器8の各肩部11Bに嵌装してセン
タを規整した状態で栽培容器8を種菌接種位置に位置決
めして固定する。次にリミットスイッチ25の信号により
第6図(A)の実線に示すようにモータ44が駆動し昇降
杆40が上昇してリンクアーム28を介し取付板29が水平状
態に移動することにより蓋付爪32,33は各蓋7の前後に
位置した状態になる。このとき供給筒取付板51も応動し
て種菌供給筒57が栽培容器8直上位置から逃避する。ま
た、リミットスイッチ45の信号により第6図(A)の一
点鎖線に示すようにエアシリンダ38が作動し、駆動軸30
を所定角度回転し、ギヤ36,37を介して従動軸31も同角
度回転することにより両蓋挟付爪32,33は内方に向かっ
て回動し蓋7を挟着する。次に第6図(B)に示すよう
にモータ44の逆回転により昇降杆40が下降して取付板29
が略垂直状態まで移動し蓋開放動作を完了する。このと
き供給筒取付板51も応動して種菌供給筒57が栽培容器8
直上位置まで移動して種菌案内筒93と容器8とを連通可
能にする。一方、前述した容器検知信号に基づきモータ
88も一定時間駆動して掻取杆81の回転により予め所定量
の種菌bが掻取られ種菌案内筒93の供給端に貯留してい
る。この際、第7図(A)(B)に示すように掻取杆81
の回転時には装着筒67と同体的に種菌容器66も回転する
と共に送り螺子杆73も回転して掻取杆81を容器形状に倣
って上昇させる。蓋開放完了がリミットスイッチ47で検
知されると第6図(C)に示すようにエアシリンダ55が
駆動して昇降体56がガイドレール54に沿って下降して種
菌供給筒57下端を栽培容器8の口部に向かって下降させ
ると共に、この後蓋開放完了後タイマー(図示せず)に
より一定時間を計時すると第6図(D)に示すようにモ
ータ99が駆動してシャッタ94を開放させることにより種
菌案内筒93に貯留している種菌bを種菌供給筒57で規整
した状態で最前列の各栽培容器8内に充填する。リミッ
トスイッチ100の信号により第6図(E)に示すように
シャッタ94が閉塞し昇降体56が上昇復帰すると共に取付
板29が再び水平状態に移動することによって蓋挟付爪3
2,33に挟着された蓋7が栽培容器8の口部11に装着され
て栽培容器81が閉塞され、駆動軸30の逆回転によって蓋
挟付爪32,33が外方に向かって回動して蓋7が解除し、
この状態で取付板29が略垂直状態に移動して蓋挟付爪3
2,33を復帰する。この復帰を検知したリミットスイッチ
47からの蓋閉塞完了信号によりモータ20が駆動して昇降
杆17を上昇させ位置決め固定板16を復帰し、この後移送
コンベヤ2が再始動しコンテナ9を前進させ、これによ
り二列目の栽培容器が容器検知センサ10によって検知さ
れると前述の動作と同様に移送コンベヤ2の停止と可動
位置決め部材13の進退動作が行われてコンテナ9が停止
し、この後栽培容器8のセンタ規整、蓋開放、種菌充
填、蓋閉塞の動作が行われる。このようにして一列単位
で種菌の接種を行ってコンテナ9内の全ての栽培容器8
に対する根付け完了した後移送コンベヤ2の後側からコ
ンテナ9を搬出するものである。このように本実施例に
おいては、種菌充填装置49に、種菌案内筒93から排出さ
れる種菌bを栽培容器8内に供給する種菌供給筒57と、
この種菌供給筒57を蓋開放動作に連動して容器対応位置
に移動し蓋閉塞動作に連動して容器非対応位置に移動さ
せる供給筒位置合わせ手段61と、容器対応位置において
種菌供給筒57を栽培容器8の口部11に向けて下降挿入す
る供給筒昇降手段62とを備えてなるものであるため、種
菌案内筒93に貯留された種菌bはシャッタ94の開放によ
り、種菌供給筒57を容器8の口部11に向けて下降作動す
ることによって容器8内に確実に充填され、これにより
種菌bは容器8外に零れることがなく容器8外に種菌b
が零れた場合に生ずる雑菌による菌糸の発育の阻害を防
止することができる。
下方に向かって拡大するテーパ状周壁部により形成する
ものであるため、このテーパ状周壁部からなる下端部60
が容器口に挿入された状態で容器8内に供給された種菌
bは第6図(D)に示すように容器8内にて規整されて
山状になり、この後種菌供給筒57を容器8口から抜脱し
ても種菌bが零れる心配がない。
本発明の要旨の範囲内において種々の変形実施が可能で
ある。例えば蓋開閉装置や移送コンベヤあるいは種菌掻
取機構等は、コンテナに収納した状態で栽培容器に種菌
接種を行うタイプの各種きのこ種菌接種に適用すること
ができる。
ようにストレートに形成してもよく、あるいは第8図
(B)のように下方に向かって緩やかに内方に傾斜する
ように形成してもよく、この場合においても種菌供給筒
を容器の口部に向けて下降させて種菌を容器内に案内す
ることによって種菌が零れることを予防できる。また、
蓋開閉動作と種菌供給筒との連動を連結杆52によって行
うようにしたが、連結杆に代えてシリンダやモータ等を
用いた別個の駆動装置によって種菌供給筒を連動させて
もよい。また、種菌供給筒57をフレーム体63に固定する
と共にフレーム63をレール50に沿って移動可能にして、
種菌供給筒57をフレーム体63と同体的に蓋開閉動作と連
動させるようにすることもできる。
送する移送コンベヤと、種菌接種位置に移送された栽培
容器の口部に装着された蓋を開閉する蓋開閉装置と、種
菌容器内の種菌を掻き取って種菌案内部に貯留しシャッ
タの開放により貯留された種菌を蓋開放状態の栽培容器
に充填する種菌充填装置とを有するきのこ種菌接種装置
において、前記種菌案内部材から排出される種菌を栽培
容器内に供給する種菌供給筒と、この種菌供給筒を前記
蓋開閉装置による蓋開放動作時に容器対応位置に移動し
蓋閉塞動作時に容器非対応位置に移動させる供給筒位置
合わせ手段と、前記容器対応位置において種菌供給筒の
下端部を栽培容器の口部位置に対して接近,離反するよ
う上下動する供給筒昇降手段とを備えたものであるか
ら、種菌の接種作業能率を高めつつ、種菌接種位置に供
給されたコンテナ内の栽培容器に対し種菌を零れにくく
するとともに、栽培容器の蓋の開放時間を極力短縮して
雑菌の侵入を抑制することができるものである。
部の内径寸法より径小に形成したものであるから、種菌
の落下時に種菌が栽培容器の口部から零れ出ることなく
栽培容器内に充填できるものである。
テーパ状周壁部により形成してなるものであるから、種
菌供給筒を介して落下案内される種菌は、栽培容器内に
山状の規整状態で収納され、栽培容器の口部の略中央部
にまとまって充填されるので、種菌充填時や種菌供給筒
が上動する際に栽培容器の口部から零れることが防止で
きる。
を栽培容器の口部内に挿入配置したものであるから、さ
らに確実に栽培容器内に種菌を案内供給することができ
るものであり栽培容器に対し種菌を外部に零れにくくす
ることにより零れた種菌による雑菌の繁殖を防止し、き
のこ菌糸の発育の阻害を防止する等の効果がある。
は全体縦断面図、第2図は全体平面図、第3図は正面
図、第4図は背面図、第5図(A)(B)は容器検知並
びに位置決め状態を示す断面図、第6図(A)(B)
(C)(D)(E)は種菌接種動作を示す断面図、第7
図(A)(B)は掻取杆の回転並びに移動状態を示す断
面図、第8図(A)(B)は本発明の第2実施例を示す
要部の断面図である。 2……移送コンベヤ 7……蓋 8……栽培容器 9……コンテナ 11……口部 26……蓋開閉装置 49……種菌充填装置 57……種菌供給筒 60……下端部 61……位置合わせ手段 62……供給筒昇降手段 66……種菌容器 81……掻取杆
Claims (4)
- 【請求項1】複数個の栽培容器を収納したコンテナを移
送する移送コンベヤと、種菌接種位置に移送された栽培
容器の口部に接着された蓋を開閉する蓋開閉装置と、種
菌容器内の種菌を掻き取って種菌案内部材に貯留しシャ
ッタの開放により貯留された種菌を蓋開閉状態の栽培容
器に充填する種菌充填装置とを有するきのこ種菌接種装
置において、前記種菌案内部材から排出される種菌を栽
培容器内に供給する種菌供給筒と、この種菌供給筒を前
記蓋開閉装置による蓋開放動作時に容器対応位置に移動
し蓋閉塞動作時に容器非対応位置に移動させる供給筒位
置合わせ手段と、前記容器対応位置において種菌供給筒
の下端部を栽培容器の口部位置に対して接近,離反する
よう上下動する供給筒昇降手段とを備えてなることを特
徴とするきのこ種菌接種装置。 - 【請求項2】種菌供給筒の下端部の外径寸法を栽培容器
の口部の内径寸法より径小に形成してなることを特徴と
する請求項1記載のきのこ種菌接種装置。 - 【請求項3】種菌供給筒の下端部を下方に向かって拡大
するテーパ状周壁部により形成してなることを特徴とす
る請求項2記載のきのこ種菌接種装置。 - 【請求項4】供給筒昇降手段の下動時に種菌供給筒の下
端部を栽培容器の口部に挿入配置してなることを特徴と
する請求項1から請求項3に記載のきのこ種菌接種装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2295664A JP2580869B2 (ja) | 1990-10-31 | 1990-10-31 | きのこ種菌接種装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2295664A JP2580869B2 (ja) | 1990-10-31 | 1990-10-31 | きのこ種菌接種装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04169128A JPH04169128A (ja) | 1992-06-17 |
JP2580869B2 true JP2580869B2 (ja) | 1997-02-12 |
Family
ID=17823581
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2295664A Expired - Lifetime JP2580869B2 (ja) | 1990-10-31 | 1990-10-31 | きのこ種菌接種装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2580869B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112400614B (zh) * | 2020-11-30 | 2023-06-30 | 东宁市互利山产品有限公司 | 一种食用菌培育用液体菌种自动接种装置 |
KR102425427B1 (ko) * | 2021-11-22 | 2022-07-27 | 농업회사법인 섬강파머스 주식회사 | 버섯 재배용 배지 충전 시스템 |
CN114885752A (zh) * | 2022-04-21 | 2022-08-12 | 景洪宏臻农业科技有限公司 | 表面处理装置 |
-
1990
- 1990-10-31 JP JP2295664A patent/JP2580869B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04169128A (ja) | 1992-06-17 |
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