JP2626225B2 - きのこ種菌接種装置 - Google Patents

きのこ種菌接種装置

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JP2626225B2 JP2257743A JP25774390A JP2626225B2 JP 2626225 B2 JP2626225 B2 JP 2626225B2 JP 2257743 A JP2257743 A JP 2257743A JP 25774390 A JP25774390 A JP 25774390A JP 2626225 B2 JP2626225 B2 JP 2626225B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はきのこ栽培容器に充填した培養基にきのこ種
菌を接種するきのこ種菌接種装置に関する。
〔従来の技術〕
従来のこの種の装置として特公昭55−42802号公報等
が知られている。この従来構造はターンテーブルと、蓋
開放装置と、蓋閉塞装置と、種菌充填装置と、供給コン
ベヤと、搬出コンベヤとを備えており、きのこ種菌の根
付けに際し、菌床が収容され蓋で密封された複数の栽培
容器を作業者がコンテナから1個ずつ取り出して供給コ
ンベヤに供給する。これにより、ターンテーブル上に供
給された栽培容器が円周に沿って移動する過程において
先ず蓋開放装置により蓋が開放され、次いで種菌充填装
置により栽培容器内に種菌が充填され、この後蓋閉塞装
置により蓋による密封が行われ、搬出コンベヤにて搬出
される。このようにして搬出された栽培容器を作業者が
1個ずつコンテナに収容し、所定個数を収容したコンテ
ナを栽培棚に収納するものであった。しかし、この装置
においては作業者が栽培容器をコンテナから1個ずつ供
給コンベヤに供給し、かつ根付けされた栽培容器を搬出
コンベヤから1個ずつコンテナに収納しなければならず
作業能率が悪いという問題があった。
そこで、栽培容器を収容したコンテナを供給コンベヤ
により種菌接種対応位置に供給することによりコンテナ
に収容された状態で栽培容器に種菌が充填されるように
したものが特開平1−174311号公報,特開平2−113828
号公報等で提案されている。これは栽培容器群を複数列
に並べて収納したコンテナを供給コンベヤにより種菌接
種対応位置に供給し、この種菌接種対応位置の上部に設
けた蓋開閉装置であるバキューム装置の各吸盤により一
括してコンテナ内の栽培容器群の蓋開放を行うように構
成している。
また種菌充填装置として種菌容器内の種菌を掻取具に
て掻き取り、この掻き取られた種菌を種菌案内部材であ
るチャンネルブラケット上に落下させて貯留するよう構
成し、このチャンネルブラケットの下方に2枚の平板状
のシャッタを配置し、その上側に配設したシャッタには
コンテナ内の栽培容器群の口部に対応した丸孔をそれぞ
れ設けて前記チャンネルブラケットをシャッタ上で相対
スライドして通過進退することで各丸孔内に設定量を種
菌を供給充填し、次いで下側のシャッタを各列ごとに開
放することにより種菌をコンテナ内の栽培容器群に一括
して充填し、前記蓋開閉装置により蓋閉塞後、前記コン
ベヤに横設した搬出コンベヤにコンテナを移動して搬出
するものであり、コンテナ内の栽培容器を1個づつ出し
入れする作業を一応は省略することができる。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記従来技術のように、コンテナ内に収納された状態
で栽培容器に種菌を充填するタイプのものにおいては、
種菌充填時に種菌が容器外に零れないようにすることが
大切であり、容器外に零れた場合には種菌がコンテナな
どに付着し、このコンテナなどに付着した種菌によって
雑菌が集まり菌糸の発育を阻害するという問題がある。
しかし、上記従来技術においては、種菌容器内の種菌
を掻取具にて掻き取り、この掻き取られた種菌を種菌案
内部材であるチャンネルブラケットに貯留させ、シャッ
タの開放作動によって貯留された種菌を単に蓋開閉状態
の栽培容器の口部に落下させて充填するように構成して
いるため、シャッタに付着した種菌がシャッタの開放移
行に伴いシャッタから落下し、栽培容器の口部から零れ
出てしまう虞れがあり、前述した種菌による菌糸の発育
阻害を来すという問題があった。
この点を考慮するものとして、例えば特開昭63−1677
23号公報,特開昭63−258519号公報,特開昭63−258520
号公報等で知られているように、複数個の栽培容器を収
納可能なコンテナを設け、この栽培容器を収納した状態
のコンテナを載置可能な枠状の搬送体を含み、この搬送
体をチェーンコンベヤによって原位置と作業位置との間
で往戻移送可能とする搬送機構を設け、前記搬出体上に
コンテナを供給する原位置として種菌を接種可能とする
作業位置との間に設けられ、コンテナ内の栽培容器のす
べての蓋体を前記栽培容器の移送動作との協働作用によ
って脱着し得る蓋着脱機構を設け、前記接種可能とする
作業位置に設けられ、種菌容器の下方位置に落下してく
る種菌をコンテナ内の複数個の栽培容器内に分配落下可
能とする筒状のホッパ体とシャッタ板とによる分配機構
を設けて種菌の接種装置を構成している。
従って、前述した従来技術と同様に、コンテナ内に複
数個の栽培容器を収納した状態で種菌を充填することに
より、接種作業能率を在来の手段に比べて高めることが
でき、加えて筒状のホッパ体に種菌が案内されながら分
配落下するように形成されているため、前述した特開平
1−174311号公報,特開平2−113828号公報等に示され
ているシャッタの開閉作動による種菌の落下供給に比べ
て栽培容器の口部から種菌が零れにくいという効果があ
る。
しかしながら、ホッパ体とシャッタ板とによる分配機
構を設けて構成した種菌の接種装置においては、搬送機
構による搬入途中においてコンテナ内の栽培容器の蓋体
をすべて取り外し、続いて接種可能とする作業位置にコ
ンテナを送り、前記ホッパ体とシャッタ板とによる分配
機構によって種菌をすべて栽培容器に充填した後、前記
搬送機構による戻移送の途中で各蓋体を栽培容器の口部
に順次装着する構造としているため、栽培容器から蓋体
を取り外してから、その蓋体を装着するまでの工程が長
くなり時間を費やしてしまい、この結果、栽培容器の内
部に予め充填していた培養基の菌床に外気と晒される時
間が長くなりやすく、雑菌等の侵入の度合いが増してし
まうという欠点が残されている。
そこで本発明は、種菌の接種作業能率を高めつつ、種
菌接種位置に供給されたコンテナ内の栽培容器に対し種
菌を零れにくくするとともに、栽培容器の蓋の開放時間
を極力短縮して雑菌の侵入を抑制することのできるきの
こ種菌接種装置を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は栽培容器群を複数列に整列して収納したコン
テナを搬入側から種菌接種位置に移送しかつ前記コンテ
ナの移送方向に対して栽培容器の横一列単位に間欠移送
すると共に前記栽培容器群の種菌接種に伴う蓋開閉終了
後搬出側に間欠移送する移送コンベヤと、この移送コン
ベヤにより前記種菌接種位置に移送された前記コンテナ
内の栽培容器群の蓋を移送方向に対して横一列単位で開
閉する蓋開閉位置と、この種菌接種位置で前記蓋開閉装
置により蓋が開放された前記コンテナ内の栽培容器に移
送方向に対して横一列単位で種菌を充填する種菌充填装
置とを備えたものである。
〔作用〕
上記構成によって、栽培容器群を複数列に整列して収
納したコンテナは移送コンベヤにより種菌接種位置に間
欠移送され、この種菌接種位置において栽培容器群は移
送方向に対して横一列単位で蓋開放,種菌充填,蓋閉塞
が順次行われ、この後前記移送コンベヤによりコンテナ
内の栽培容器群が搬出側に移送される。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を添付図面を参照して説明す
る。
第1図乃至第8図に示すように機枠1の略全長にわた
り移送コンベヤ2が設けられている。この移送コンベヤ
2は図示しない操作スイッチにより始動、停止が可能で
あると共に、後述する容器検知信号により停止し、かつ
蓋閉塞完了信号により始動するようになっている。ま
た、移送コンベヤ2は機枠1の搬入側たる移送始端側C
に複数の従動スプロケット3が軸支され、搬出側たる移
送終端側Dに複数の駆動スプロケット4が軸支され、各
スプロケット3,4間にエンドレスのチェーン5が平行に
渡されており、前記駆動スプロケット4にはモータ6か
らの回転力が伝達されるようになっている。そして、菌
床aが収納され蓋7が密封された栽培容器8群を例えば
縦列4個、横列4個収容したプラスチック製のコンテナ
9を移送始端側Cにおける移送コンベヤ2のチェーン5
上に載せ、移送コンベヤ2を始動させるとチェーン5の
走行によってコンテナ9を移送終端側Dに向かって移送
できるようになっている。
機枠1の略中央には栽培容器8が適正な種菌接種位置
Eに到達したことを検知する光電スイッチ等からなる容
器検知センサ10が栽培容器8の首部11の高さに対応して
設けられており、また機枠1の右側長手方向には種菌接
種対応位置のコンテナ9の右側部に対応して長板状の固
定位置決め部材12が固設され、機枠1の左側長手方向に
はコンテナの左側部に対応する位置で長板状の可動位置
決め部材13が進退可能に設けられ、この可動位置決め部
材13は複数のエアシリンダ14によってコンテナ9の左側
部に向かって進退動作するようになっている。また、前
記容器検出センサ10からの検知信号に基づき移送コンベ
ヤ2が停止し、可動位置決め部材13が進退動作する。
機枠1の略中央には前記容器検知センサ10で検知され
た横一列の栽培容器8のセンタを横一列単位で出すよう
に一括して位置決め固定するセンタ規整装置15が設けら
れている。これは左右方向に水平に配置した固定板16の
両側に昇降杆17を垂設し、この昇降杆17を機枠1に設け
られたガイド筒18により案内し、左右の昇降杆17の下端
を連結した連結板19をモータ20のクランクアーム21と連
係させたものであり、固定板16には横一列の各列単位の
栽培容器8に対応して4個の円形状の規整孔22が設けら
れ、この規整孔22の周面には上方に向かって径小になる
テーパー壁面23が形成されている。この場合、規整孔22
の縦巾を大にするため固定板16の下面にリング22Aを固
設している。また、規整孔22は蓋7より径大に形成され
ていると共に栽培容器8の胴部11Aより径小に形成され
て栽培容器8の弯曲状肩部11Bに嵌装するようになって
いる。前記モータ20は前記容器検知信号により始動し、
固定板16が胴部11Aに嵌装することにより昇降杆17に取
付けた突部24がリミットスイッチ25を動作し、このスイ
ッチ信号によりモータ20を停止し、後述する蓋閉塞完了
信号によって固定板16を復帰するようになっている。
機枠1には前記センタ規整装置15の移送始端側の側部
に位置して蓋開閉装置26が設けられている。これは機枠
1の左右に立設した各支持板27の上部にV字形のリンク
アーム28の中心が軸支され、各リンクアーム28の上端に
は取付板29の一端が略直交方向に向けて固設され、左右
取付板29間には駆動軸30と縦動軸31が所定間隔を置いて
平行に渡されて枢支され、各軸30,31には横一列の列単
位の栽培容器8の蓋7に対応して蓋挟付爪32,33の基端
部が固設されている。この蓋挟付爪32,33の先端内面に
は蓋7の周鍔部7Aが嵌合する凹部34が形成されていると
共に駆動軸30側の4個の蓋挟付爪32と従動軸31側の4個
の蓋挟付爪33はそれぞれ連結杆35により連結されてい
る。前記各軸30,31の両端には相互に噛合する同一な駆
動ギヤ36と従動ギヤ37が固設されている。前記右側の取
付板29にはエアシリンダ38が固設されていると共に、こ
の取付板29から突出した駆動軸30の端部にはI字状のリ
ンクアーム39の一端が固設され、このリンクアーム39の
他端には前記シリンダ38のピストン38Aが枢支されて連
結されている。一方、各リンクアーム28の下端には昇降
杆40の上端が枢支されて連結され、この昇降杆40の下端
が軸受41を介して左右方向に軸支された回転軸42の両端
とクランクアーム43を介して連結され、この回転軸42に
はモータ44の回転力が伝達されている。そして、モータ
44の駆動により昇降杆40の上下動によってリンクアーム
28を介して取付板29が回動して蓋挟付爪32,33を蓋閉塞
位置と蓋開放位置とに移動するものであり、エアシリン
ダ38の動作によりリンクアーム39を介して駆動軸30が所
定角度回転し、ギヤ36,37を介して蓋挟付爪32,33を蓋挟
付位置と蓋解除位置とに移動するものである。また、回
転軸42には昇降杆40の上昇端でリミットスイッチ45を動
作する突部46および下降端でリミットスイッチ47を動作
する突部48が設けられている。
機枠1には前記センタ規整装置15の移送終端側の側部
に位置して種菌充填装置49が設けられている。これは機
枠1の左右に前後方向に向かうレール50を配設してお
り、このレール50に沿ってフレーム体51が前後方向に進
退可能になっている。フレーム体51の前側の左右下端部
には連結杆52の一端が枢支されて連結され、この連結杆
52の他端には前記リンクアーム28と同軸でかつ同体的に
回動するリンクアーム53の端部が枢支されて連結されて
いる。フレーム体51の上部斜面板54には横一列の列単位
の栽培容器8に対応する4個の孔55が形成され、各孔55
にはきのこ種菌bを収納した種菌容器56を装着する装着
筒57が軸方向を傾斜させて回転可能に配設されている。
この装着筒57は種菌容器56の胴部56Aが挿入する径大筒5
7Aと首部56Bが挿入する径小筒57Bとを有し、種菌容器56
を逆さに挿入すると図示しない板バネによって種菌容器
56が装着筒57に固定されるようになっている。各装着筒
57には相互に噛合する同一のギヤ58が固設され、一端側
のギヤ58にはモータ59により回転する駆動ギヤ60が噛合
しており、モータ59の駆動により駆動ギヤ60の回転力が
各ギヤ58に順々に伝達し、隣り合う装着筒57が種菌容器
56と同体的に相互に逆方向に回転するようになってい
る。フレーム体51の後側下部には前記上部斜面板54と平
行な受板61が左右方向に向けて配設されており、この上
部斜面板54と受板61間には左右一対のレール62が渡され
て固設されていると共に中央には送り螺子杆63が回転可
能に渡されて支持されている。前記上部斜面板54の下部
にはモータ64が設けられ、このモータ64の回転力がチェ
ーン65、スプロケット66を介して送り螺子杆63に伝達し
ている。前記レール62には昇降板67が摺動可能に設けら
れていると共に昇降板67に設けられた雌螺子筒68と送り
螺子杆63との螺合によって送り螺子杆63の正逆回転によ
り昇降するようになっている。昇降板67には左右一対の
平行リンクアーム69の基端が枢着され、この平行リンク
アーム69の先端が横板70に枢着され、この横板70には各
装着筒57に対応して掻取杆71が軸受72を介して軸支され
ている。この掻取杆71は装着筒57と同軸に設けられ、こ
の上端にV字形の掻取爪73が形成されている。フレーム
体51の一側にはカム板74が縦向に固設されており、この
カム板74には種菌容器56の形状に倣ったカム面75を有
し、胴部56Aに合う直線カム面75Aと首部56Bに合う直線
カム面75Bと肩部56Cに合う弯曲カム面75Cとを設けてい
る。前記横板70の側端にはローラ76が回転可能に軸支さ
れ、平行リンクアーム69をカム板74側に付勢するバネ77
によってローラ76をカム面75に圧接している。また、横
板70にはモータ78が設けられ、このモータ78の回転力が
チェーン79および駆動スプロケット80と各掻取爪73の下
端に固設された従動スプロケット81とにより各掻取爪73
に伝達されるようになっている。フレーム体51の前側に
固設された受板82には各装着筒57の下口部と横一列単位
の各栽培容器8の口部とを連通可能な4個の供給樋83が
傾斜状に固設され、各供給樋83の供給端を開閉する各シ
ャッタ84の基部を一体化した連接杆85がフレーム体51に
軸支され、この連接杆85の一端にリンクアーム86が固設
され、このリンクアーム86には連結杆87、リンクアーム
88を介してモータ89の回転力が伝達されるようになって
いる。このモータ89は前記蓋開放完了の信号により駆動
してシャッタ84を開くと共に、前記モータ78による掻取
杆71の回転はシャッタ84の閉塞状態において一定時間行
うようになっている。また、シャッタ84の開放をリミッ
トスイッチ90で検知するようにしている。そして、この
掻取杆71の回転時には各装着筒57の回転と掻取杆71の上
昇も行われ、掻取杆71はこの上昇に連動してカム面75に
沿う軌跡に従い種菌容器56のセンタからこの形状に倣っ
て側方へと移行するようになっている。また、掻取杆71
は上昇端に達した時点で下降端まで復帰する。
次に上記構成につきその作用を説明する。
まず、種菌容器58を各装着筒57に装着し、蓋7付きの
所定量の栽培容器8を複数列に整列して収容したコンテ
ナ9を移送コンベヤ2の移送始端側Cに載置して図示し
ない始動スイッチを投入すると、移送コンベヤ2の駆動
によってコンテナ9は種菌接種対応位置に向かって間欠
移送され、最前列の栽培容器8が種菌接種位置Eに達す
ると第5図(A)のように容器検知センサ10が最前列の
栽培容器8の首部11を検知し、検知信号を出力する。こ
の検知信号に基づき移送コンベヤ2が停止し、同時にエ
アシリンダ14によって可動位置決め部材13が短時間で進
退することにより、第5図(B)のように可動位置決め
部材13と固定位置決め部材12との間にコンテナ9の左右
側部を挟み付けてコンテナ9のオーバーランを防止す
る。同時にセンタ規整装置15のモータ20も駆動して昇降
杆17を下降させ固定板16の規整孔22を第6図(A)のよ
うに最前列の栽培容器8の各肩部11に嵌装してセンタを
規整した状態で栽培容器8をコンテナ9の移送方向に対
して横一列単位で固定する。次にリミットスイッチ25の
信号により蓋開閉装置26のモータ44が駆動し昇降杆40が
上昇してリンクアーム28を介し取付板29が水平状態に移
動することにより第6図(A)のように蓋挟付爪32,33
は各蓋7の前後に位置した状態になる。このとき種菌充
填装置49のフレーム体51も応動して供給樋83が逃避す
る。また、リミットスイッチ45の信号によりエアシリン
ダ38が作動し、駆動軸30を所定角度回転し、ギヤ36,37
を介して従動軸31も同角度回転することにより第6図
(B)のように両蓋挟付爪32,33は内方に向かって回動
し横一列の列単位の栽培容器8の蓋7を挟着する。次に
モータ44の逆回転により昇降杆40が下降して第7図のよ
うに取付板29が略垂直状態まで移動し蓋開放動作を完了
する。このとき種菌充填装置49のフレーム体51も応動し
て供給樋83が横一列の列単位の栽培容器8の開口部に位
置する。一方、前述した容器検知信号に基づきモータ78
も一定時間駆動して掻取杆71の回転により予め所定量の
種菌bが掻取られ供給樋83の供給端に貯留している。こ
の際、第8図(A)(B)のように掻取杆71の回転時に
は装着筒57と同体的に種菌容器56も回転すると共に送り
螺子杆63も回転して掻取杆71を容器形状に倣って上昇さ
せる。蓋開放完了がリミットスイッチ47で検知されると
モータ89が駆動してシャッタ84を開放させることにより
供給樋83に貯留している種菌bを最前列の各栽培容器8
内に充填する。リミットスイッチ90の信号により取付板
29が再び水平状態に移動することによって蓋挟付爪32,3
3に挟着された蓋7が栽培容器8に閉塞され、駆動軸30
の逆回転によって蓋挟付爪32,33が外方に向かって回動
して蓋7を解除し、この状態で取付板29が略垂直状態に
移動して蓋挟付爪32,33を復帰する。この復帰をリミッ
トスイッチ47で検知すると移送コンベヤ2が再始動しコ
ンテナ9を前進させ、これにより二列目に整列した横一
列単位の栽培容器8が容器検知センサ10によって検知さ
れると前述の動作と同様に移送コンベヤ2の停止と可動
位置決め部材13の進退動作が行われてコンテナ9が停止
し、この後横一列の列単位で栽培容器8のセンタ規整,
蓋開放,種菌充填,蓋閉塞の動作が行われる。このよう
にしてコンテナ9の移送方向に対して横一列単位で種菌
bの接種を行ってコンテナ9内の全ての栽培容器8に対
する根付けを完了した後移送コンベヤ2の後側からコン
テナ9を搬出するものである。
このように上記実施例においては、栽培容器8群を複
数列に整列して収納したコンテナ9を搬入側たる移送始
端側Cから種菌接種位置Eに移送しかつ前記コンテナ9
の移送方向に対して横一列単位に間欠移送すると共に栽
培容器8群の種菌接種に伴う蓋7開閉終了後搬出側たる
移送終端側Dに間欠移送する移送コンベヤ2と、この移
送コンベヤ2により種菌接種位置Eに移送された前記コ
ンテナ9内の栽培容器8群の蓋7を移送方向に対して横
一列単位で開閉する蓋開閉装置26と、この種菌接種位置
Eで前記蓋開閉装置26により蓋7が開放された前記コン
テナ9内の栽培容器8に移送方向に対して横一列単位で
種菌bを充填する種菌充填装置49とを備えたものである
から、蓋開閉装置26及び種菌充填装置49はコンテナ9内
に複数列に収納した栽培容器8の横一列に対応して動作
するように設ければよい。
したがって従来のコンテナ9内の栽培容器8群個々に
対応して設けるものに比べて小型化が可能であり構造が
簡単であるから故障の少ないものとなる。
また、コンテナ9内に収納された栽培容器8をコンテ
ナ9の移送方向に対して横一列単位で蓋開閉,種菌充填
を行うものであるから、栽培容器8のばらつきによる影
響が少なく蓋開閉及び種菌充填動作を安定して行うこと
ができ、種菌接種位置Eに供給されたコンテナ9内の栽
培容器8に対し種菌bを零れにくくするとともに、種菌
接種を行うときのみコンテナ9の移送方向に対して横一
列の栽培容器8の蓋7を開放し、種菌接種後にはこれら
の蓋7を早急に閉塞するものであるため、蓋7の開閉時
間の短縮化を図ることができ、従来と比較して雑菌の侵
入を抑制することが可能である。さらに一つの移送コン
ベヤ2によって搬入側から搬出側までコンテナ9を間欠
移送するものであるから、従来の搬入コンベヤ,移送装
置及び搬出コンベヤを設けたものに比べて構造が簡単で
故障の少ないものとなり、かつ装置全体の小型化を図る
ことができる。
なお、本発明は上記実施例に限定されるものではなく
本発明の要旨の範囲内において種々の変形実施が可能で
ある。蓋開閉装置はバキューム装置に接続した吸盤式の
ものでもよく各種タイプに適用でき、種菌充填装置も丸
孔を有するシャッタを用いたもの等の各種のタイプに適
用できる。さらに移送コンベヤはチェーン式のものに限
らずローラコンベヤ等の各種のタイプに適用できる。
〔発明の効果〕
本発明は栽培容器群を複数列に整列して収納したコン
テナを搬入側から種菌接種位置に移送し前記コンテナの
移送方向に対して栽培容器の横一列単位に間欠移送する
と共に前記栽培容器群の種菌接種に伴う蓋開閉終了後搬
出側に間欠移送する移送コンベヤと、この移送コンベヤ
により前記種菌接種位置に移送された前記コンテナ内の
栽培容器群の蓋を移送方向に対して横一列単位で開閉す
る蓋開閉装置と、この種菌接種位置で前記開閉装置によ
り蓋が開閉された前記コンテナ内の栽培容器に移送方向
に対して横一列単位で種菌を充填する種菌充填装置とを
備えたものであり、種菌の接種作業能率を高めつつ、コ
ンテナ内の栽培容器に対する蓋開閉及び種菌充填動作を
安定して行うことができるので種菌接種位置に供給され
たコンテナ内の栽培容器に対し種菌を零れにくくするこ
とが可能であり、かつ栽培容器の蓋の開放時間を極力短
縮して雑菌の侵入を抑制することを可能とするきのこ種
菌接種装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は全体縦断面図、第2図は全体平面図、第3図は
正面図、第4図は背面図、第5図(A)(B)は容器検
知並びに位置決め状態を示す断面図、第6図(A)
(B)は容器のセンタ規整並びに蓋挟着状態を示す断面
図、第7図は蓋開放並びに種菌充填状態を示す断面図、
第8図(A)(B)は掻取杆の回転並びに移動状態を示
す断面図である。 2……移送コンベヤ 7……蓋 8……栽培容器 9……コンテナ 26……蓋開閉装置 49……種菌充填装置 C……移送始端側(搬入側) D……移送終端側(搬出側) E……種菌接種位置 b……種菌

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】栽培容器群を複数列に整列して収納したコ
    ンテナを搬入側から種菌接種位置に移送しかつ前記コン
    テナの移送方向に対して栽培容器の横一列単位に間欠移
    送すると共に前記栽培容器群の種菌接種に伴う蓋開閉終
    了後搬出側に間欠移送する移送コンベヤと、この移送コ
    ンベヤにより前記種菌接種位置に移送された前記コンテ
    ナ内の栽培容器群の蓋を移送方向に対して横一列単位で
    開閉する蓋開閉装置と、この種菌接種位置で前記蓋開閉
    装置により蓋が開放された前記コンテナ内の栽培用容器
    に移送方向に対して横一列単位で種菌を充填する種菌充
    填装置とを備えたことを特徴とするきのこ種菌接種装
    置。
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JP2714827B2 (ja) * 1988-10-24 1998-02-16 株式会社イシダ 種菌充填装置

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