JPH05328843A - きのこ種菌接種機に用いる種菌瓶交換機構 - Google Patents

きのこ種菌接種機に用いる種菌瓶交換機構

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JPH05328843A
JPH05328843A JP4166969A JP16696992A JPH05328843A JP H05328843 A JPH05328843 A JP H05328843A JP 4166969 A JP4166969 A JP 4166969A JP 16696992 A JP16696992 A JP 16696992A JP H05328843 A JPH05328843 A JP H05328843A
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inoculum
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コンテナごと栽培瓶を搬送しつつ種菌接種す
る際の種菌瓶の交換操作を能率的に行う。 【構成】 栽培瓶10を収納したコンテナ12を間欠送
りし、搬送方向の前列から列ごとに栽培瓶に種菌を接種
することによってコンテナ内のすべての栽培瓶に種菌を
接種する種菌接種機に用いる種菌瓶交換機構であって、
前記コンテナ内の栽培瓶の瓶位置に合わせて種菌瓶を倒
立させて支持する種菌瓶のセット位置を、種菌瓶から種
菌を接種する位置と、該接種位置から側方に退避した位
置で種菌瓶を交換する位置に設定し、前記種菌接種位置
と前記側方に退避した位置との間で種菌瓶を移動させる
移動手段を設けたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はきのこ種菌接種機に用い
る種菌瓶交換機構に関する。
【0002】
【従来の技術】栽培瓶を用いたきのこの人工栽培では栽
培瓶に培地を充填した後、培地に種菌を接種して培養工
程に進む。種菌接種は栽培瓶に培地を充填して殺菌処理
をした後に行うが、種菌を接種する場合は栽培瓶からキ
ャップを外して栽培瓶内の培地上に一定量の種菌を落と
し込むようにして行い、種菌接種後は再びキャップをし
て培養へ進む。この種菌接種を自動化して行う種菌接種
機としては従来種々の装置が使用されている。たとえ
ば、コンテナから1本ずつ栽培瓶を取り出して栽培瓶か
らキャップを外して種菌接種するようにしたものがあり
(特公昭55-41731号) 、また、コンテナから自動的に栽
培瓶をコンベヤ上に取り出し、コンベヤで接種位置まで
移送して種菌を接種した後、再度コンテナに栽培瓶を戻
すことによってコンテナごと装置にかけて種菌接種でき
るようにした装置 (特公平3-76885 号) がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、最近は
きのこの栽培規模が拡大してさらに多数本の栽培瓶を扱
うようになってきたから作業性の要請からより高速で種
菌接種が行える装置が求められている。上述した従来の
装置はコンテナから栽培瓶を取り出して種菌を接種する
ことを基本構成としているから、人手によりあるいは機
械的にコンテナから栽培瓶を取り出したり戻したりする
ためどうしてもロスが発生せざるを得ないのである。
【0004】上記のように従来の装置でいったんコンテ
ナから栽培瓶を取り出して種菌を接種するようにする方
法は、1本1本の栽培瓶に確実に種菌接種できる点で有
効である。種菌接種の際には雑菌などが瓶内に混入しな
いように注意して行う必要があり、培養室等でもできる
だけ雑菌がはいり込まないように管理しているから、接
種した種菌がコンテナ等に落ちて付着することは望まし
くないからである。このように、種菌接種では能率的に
作業できるとともに、種菌を接種した際にコンテナ内に
種菌がこぼれ落ちたりしないようにして各々の栽培瓶に
確実に種菌を接種できることが重要な要件になる。
【0005】本発明は上記問題点を解消すべくなされた
ものであり、その目的とするところはコンテナごと接種
機にかけて種菌接種することができ、コンテナに栽培瓶
を収納した状態のまま種菌接種することによって能率的
に種菌接種することができるとともに、とくに接種用種
菌を収納した種菌瓶の交換作業を容易にすることによっ
てコンテナ送りによる種菌接種を連続的に行うことを可
能にするきのこ種菌接種機に用いる種菌瓶の交換機構を
提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため次の構成を備える。すなわち、栽培瓶を収納し
たコンテナを間欠送りし、搬送方向の前列から列ごとに
栽培瓶に種菌を接種することによってコンテナ内のすべ
ての栽培瓶に種菌を接種する種菌接種機に用いる種菌瓶
交換機構であって、前記コンテナ内の栽培瓶の瓶位置に
合わせて種菌瓶を倒立させて支持する種菌瓶のセット位
置を、種菌瓶から種菌を接種する位置と、該接種位置か
ら側方に退避した位置で種菌瓶を交換する位置に設定
し、前記種菌接種位置と前記側方に退避した位置との間
で種菌瓶を移動させる移動手段を設けたことを特徴とす
る。
【0007】
【作用】種菌接種が終了した種菌瓶を交換する場合は移
動手段によって空き瓶を種菌の接種位置から退避位置へ
移動させ、退避位置において新たな種菌瓶に交換する。
当該空き瓶が退避位置に移動した際には前回交換した種
菌瓶が種菌接種位置に移動して種菌接種を続ける。種菌
接種位置に移動した種菌瓶による接種が終了した際に
は、移動手段によって元位置に戻し、退避位置で交換し
た種菌瓶が種菌接種位置に移動して新たに種菌接種され
る。
【0008】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例を添付図面に基
づいて詳細に説明する。はじめに、本発明に係る種菌瓶
交換機構を適用したきのこ種菌接種機についてその概略
構成と動作について述べる。図1はきのこ種菌接種機の
外面図を示す。このきのこ種菌接種機は栽培瓶をコンテ
ナに収納した状態で接種機にかけるよう構成したもの
で、図のA部分がコンテナを搬入する部分、B部分がコ
ンテナの1列ごと種菌接種する部分、C部分が種菌接種
後のコンテナを取り出す部分である。
【0009】栽培瓶はキャップ封止した状態で接種機に
セットするから、種菌を接種するB部分ではキャップを
栽培瓶から外す操作、栽培瓶に一定量の種菌を落とし込
む操作、再度栽培瓶にキャップを被せる操作を行う。本
装置はコンテナの進行方向に直交する列内の栽培瓶のす
べてに一度に種菌接種するようにしている。コンテナは
栽培瓶の瓶間隔ごと間欠送りし、これによってコンテナ
内のすべての栽培瓶に種菌を接種することができる。コ
ンテナは自動的に間欠送りされるから、前のコンテナに
続いて順次コンテナを送り込むことによって連続的に種
菌接種することができる。
【0010】図1でD部分は接種用の種菌を収納した種
菌瓶をセットする部分である。種菌瓶は栽培瓶と同じプ
ラスチック瓶で、一定量の種菌が充填されて提供され
る。種菌接種の際にはこの種菌瓶から1回ごとかきおと
し刃で種菌をけずるようにして一定量の種菌を栽培瓶の
培地上に落とし込むようにする。図2はきのこ種菌接種
機の平面図を示す。図の装置は1列に4本ずつ4列の栽
培瓶を収納したコンテナに種菌を接種する装置の例で、
D部分では各列に対応して1本ずつ種菌瓶をセットでき
るようにしている。
【0011】図3はキャップ脱着機構および種菌の接種
部分の構成をコンテナ搬入側から見た状態を示す。10
は栽培瓶、12はコンテナである。14は接種機の基台
で、コンテナ12は搬送方向に平行に基台14に取り付
けた支持板16上を循環して移動するチェーン18に載
置されて搬送される。20は搬送位置にあるコンテナ1
2の上方で搬送面を幅方向に跨ぐようにして設置した支
持枠体である。支持枠体20はコンテナ12に収納した
栽培瓶10の高さ位置よりも若干上方位置で跨ぐように
設ける。
【0012】支持枠体20には定寸送りされる栽培瓶1
0を肩部でおさえる瓶おさえ機構と栽培瓶10に装着し
たキャップ10aを脱着するキャップ脱着機構を設け
る。瓶おさえ機構は種菌を接種する位置まで移動してき
た栽培瓶をその肩部で押さえることによって栽培瓶をま
っすぐ起立させて支持し、これによって各々の栽培瓶を
正確に位置決めして確実に種菌接種できるようにするも
のである。種菌を接種する際に栽培瓶が斜めになってい
ると瓶口が接種位置からずれ、種菌を落とした際に正確
に瓶口内に入らなくなって栽培瓶の外に種菌がこぼれた
りするからである。なお、図3で80は種菌瓶から掻き
落とされた種菌を各々の栽培瓶に導くためのホッパ、8
2は種菌落としのシャッタ、84は瓶口まで種菌をガイ
ドして栽培瓶内に確実に種菌を落とすためのシュータで
ある。種菌瓶の交換機構はホッパ80の上方に設置され
る。
【0013】瓶おさえ機構は図3に示すように種菌接種
位置まで移送された栽培瓶10の肩部を瓶押さえ板22
で下方に押さえつけて栽培瓶10を支持するもので、隣
り合った栽培瓶では1枚で両側の栽培瓶を押さえるよう
にし、外側の栽培瓶10についてはそれぞれの外側に1
枚ずつ設けてどの栽培瓶10も両側の肩部で押さえるよ
うにする。コンテナ12を定寸送りする際は瓶押さえ板
22を肩部から離してフリーに栽培瓶10が通過できる
ようにする。このように瓶押さえ板22は種菌接種とタ
イミングを合わせて栽培瓶10を押さえるようにするも
のである。駆動ロッド28は瓶押さえ板22の押さえ動
作を駆動するためのものである。
【0014】瓶押さえ機構は上記のように種菌を接種す
る際に栽培瓶を正立させて保持するためのものである
が、前記キャップ脱着機構もキャップを脱着する機能と
ともに栽培瓶を正置させて確実に種菌を落とし込む機構
を備えている。図3で40はキャップ脱着機構に設けた
押さえローラである。押さえローラ40はコンテナ12
とともに搬送される栽培瓶10のキャップ10aの上面
を押接するローラで、コンテナ12内の栽培瓶10の1
本ずつに対応して配置する。
【0015】上記押さえローラ40は1本の支持軸に固
定し、支持軸の両端は支持枠体20に回動可能に取り付
けた反転アーム44に軸支する。この反転アーム44は
一端側が駆動ロッド45に係止され、キャップの脱着動
作に合わせてコンテナ12の搬送方向と平行な鉛直面内
で回動する。46は押さえローラ40の両側に配置した
支持アームである。支持アーム46の両端は前記反転ア
ーム44に固定して支持する。押さえローラ40は上記
のように支持軸に横向きに固定するが、支持軸は支持ア
ーム46に取り付けたスプリングによって常時下方に付
勢して支持する。支持軸42の両端は反転アーム44と
の取り付け位置で長孔によって支持され支持軸は上下に
若干可動に支持されている。
【0016】上述したように押さえローラ40はキャッ
プの上面を押接して栽培瓶10を正立させ、栽培瓶10
を正立した状態でキャップを外すようにするためのもの
である。したがって、押さえローラ40でキャップを押
さえる際の押さえ動作によって栽培瓶が傾斜しないよう
にする必要がある。このため、本装置では押さえローラ
40を栽培瓶の搬送方向に合わせて回転させキャップの
上面で押さえローラ40が転動するようにしている。前
記瓶押さえ板22は栽培瓶が種菌接種位置まで移動して
きた際に栽培瓶の肩部を押さえるが、押さえローラ40
はコンテナに収納された栽培瓶のキャップ位置に高さを
合わせてセッティングしておき、搬入側から種菌接種位
置まで栽培瓶が移動してくる際にキャップの前端縁から
キャップ上面に乗り、キャップ上面で転動しつつキャッ
プを押接し、栽培瓶がちょうど種菌接種位置まで移動し
たときに押さえローラ40がキャップ上面の中央部を押
さえるように位置設定する。
【0017】図3に示すように栽培瓶10はコンテナ1
2に収納されて搬送されるから、搬送時の振動等で揺動
することが避けられない。しかしながら、上記のように
瓶押さえ板22で栽培瓶の肩部を押さえ、かつ押さえロ
ーラ40でキャップ上面を押さえることによって種菌接
種位置で栽培瓶を正立させて確実に支持することができ
る。コンテナに栽培瓶を収納したままで搬送しながら種
菌を接種する場合は、従来方式の栽培瓶をコンテナから
取り出して種菌接種する場合にくらべて栽培瓶を種菌接
種位置に正しく保持することが困難であり、接種接種を
確実に行うことが困難になる。したがって、本装置のよ
うに正確に栽培瓶を保持する操作は的確な種菌接種をな
すうえで非常に重要である。
【0018】図3で54、56は押さえローラ40を取
り付けた支持軸を回転駆動するためのギヤである。支持
軸はギヤ54に連繋して回転しこれによって押さえロー
ラ40が回転する。押さえローラ40の回転とコンテナ
12の搬送移動とは連動しており、栽培瓶が種菌接種位
置まで移動してコンテナ12が停止した際には押さえロ
ーラ40の回転も停止する。60は支持アーム46の下
面に取り付けた押さえ爪である。押さえ爪60は図のよ
うに隣接する栽培瓶のキャップ10a間に位置するよう
支持アーム46の下面に取り付ける。押さえ爪60は栽
培瓶10からキャップを外す際にキャップ10aの側方
に張り出す外周縁部分に下面から当接してキャップを外
すように作用する。押さえ爪60は栽培瓶が搬送される
際にキャップにあたらないようにキャップ10aの上縁
からやや下がった細径部分を通過するように設定してい
る。
【0019】種菌接種位置まで移動してきた栽培瓶はキ
ャップ10aの上面が押さえローラ40で押さえられる
とともに、キャップ10aの両側に押さえ爪60が位置
したところで停止する。この状態から反転アーム44が
上昇開始するとスプリングによって押さえローラ40が
下方に押圧され、押さえローラ40と押さえ爪60とで
キャップ10aを挟圧保持する。この状態から反転アー
ム44がさらに上昇することによって、キャップ10a
は押さえローラ40と押さえ爪60に把持されたまま支
持アーム46の上昇によって持ち上げられ、栽培瓶の本
体は瓶押さえ板22によってコンテナ12上で保持され
瓶口からキャップがはずされる。図4は駆動ロッド45
が引き下げられ、反転アーム44が反転して支持アーム
46が上位置に上昇した状態を示す。キャップ10aは
押さえローラ40と押さえ爪によって把持されて直立位
置に引き上げられている。
【0020】図5〜図7はコンテナ12の最前列の栽培
瓶10が種菌接種位置まで移動して種菌を接種する操作
を側面方向から見た様子を示す。図5は押さえローラ、
押さえ爪等のキャップ把持機構がキャップの上部位置に
ある状態である。42は押さえローラ40を支持する支
持軸である。反転アーム44は軸44aを支点として支
持枠体20に回動可能に軸支される。駆動ロッド45は
支持アーム46を取り付けた側とは反対側の反転アーム
44の端部に取り付け、駆動ロッド45を上下方向に押
動することによって反転アーム44が反転移動する。
【0021】図6は反転アーム44が反転してキャップ
が上位置まできた状態である。キャップ10aは押さえ
ローラ40と押さえ爪60によって把持されている。種
菌接種の際には種菌を導入するホッパ80およびシュー
タ84が栽培瓶10の瓶口の直上に位置する。シュータ
84はホッパ80から落下する種菌を栽培瓶の瓶口内に
確実にガイドして落とすために設けたものであるが、こ
のシュータ84は栽培瓶からキャップ10aをはずして
側方にキャップを退避させた際にちょうど瓶口上方に移
動するようにしている。
【0022】図5に示すように栽培瓶からキャップを外
す前の状態ではシュータ84は栽培瓶とは離れて搬出側
に位置している。シュータ84は図4に示すように各々
の栽培瓶10ごとに1つずつ設けるが、各々のシュータ
84はシュータ支持板70に取り付け、シュータ支持板
70はその両側位置で突出入自在に支持するガイドロッ
ド72によって支持する。74はシュータ支持板70と
反転アーム44との側面間を連絡する連結ロッドであ
る。
【0023】連結ロッド74は反転アーム44とシュー
タ支持板70とを連動して移動させるために設けたもの
で、図5に示す状態から反転アーム44が上位置に向け
て反転開始すると、それとともに連結ロッド74によっ
てシュータ支持板70が種菌接種位置の栽培瓶に向けて
引き出される。反転アーム44の反転位置と連結ロッド
74およびシュータ84の配置位置関係を適当に設定す
ることにより、図6に示すように反転アーム44が反転
してキャップが持ち上げられたところでガイドロッド7
2によって支持されシュータ84が栽培瓶の瓶口まで引
き出すようにすることができる。
【0024】シュータ84は栽培瓶が通過する際の妨げ
にならないよう栽培瓶の瓶位置よりもやや高い位置にセ
ットするから、図6に示すように栽培瓶の瓶口まで引き
出した際にはシュータ84と栽培瓶の瓶口との間に若干
隙間が生じる。このため実施例の装置では接種時にシュ
ータ84を瓶口内までやや沈み込ませるようにして種菌
が瓶口からこぼれないようにしている。シュータ84を
沈み込ませる機構は、図6でシャッタ82の開閉に連動
して回動するL字アーム76と、ガイドロッド72を支
持する支持体77とL字アーム76との間で連結する押
し下げアーム78と押し下げアーム78を上下方向に押
動する押し下げロッド79によって構成する。
【0025】図6に示すように、反転アーム44の反転
とともに引き出されたシュータ84はガイドロッド72
によって支持されて栽培瓶の瓶口上方に位置するが、次
いで押し下げロッド79が下動することによって支持体
77の前端側が降下し、これによってガイドロッド72
が降下して図7に示すように瓶口内にシュータ84が沈
み込む。また、シャッタ82側では押し下げロッド79
が下降することによって、押し下げアーム78を介して
L字アーム76が図で時計回り方向に回動し、L字アー
ム76に取り付けたチェーンが引かれることによってシ
ャッタ82が開放する。図7はシャッタ82が開いて種
菌がシュータ内に落とし込まれる状態を示す。こうし
て、シュータ84によって確実に瓶口内に種菌を誘導し
て栽培瓶に種菌を接種することができる。
【0026】なお、種菌はホッパ80の上方に設置した
種菌瓶から一定量ずつホッパ80内に落とし込まれ、シ
ャッタ82を開くことによって栽培瓶内に接種される。
ホッパ80への種菌の供給はコンテナの搬送操作、キャ
ップの脱着操作とタイミングをとってなされる。続い
て、この種菌の供給機構について説明する。図1に示す
ように種菌の供給部は種菌接種機の上部でホッパ80の
上方に設置する。種菌は前述したように種菌瓶に収納さ
れて提供されるが、種菌を接種する際には種菌瓶の瓶口
を下向きに倒立させて支持し、かきおとし刃を瓶内に差
し入れて少しずつ種菌を削りながら接種する。このと
き、かきおとし刃自体を回転すると同時に、かきおとし
刃の回転方向とは逆向きに種菌瓶を回転させる。これは
種菌瓶を回転することによってかきおとし刃の移動距離
を長くとり必要量の種菌がかきおとされるようにするた
めである。
【0027】図10は種菌の供給部に種菌瓶100をセ
ットした状態をコンテナの搬入側から見た状態を示す。
種菌瓶100は各々のホッパ80に対応して1本ずつセ
ットする。102は各々の種菌瓶に対して設置したかき
おとし刃である。かきおとし刃102は瓶口を下向きに
してセットした栽培瓶の瓶口から徐々に瓶内に進入して
種菌のかきおとしを行う。かきおとし刃102と逆向き
に種菌瓶100を回転駆動するため本実施例では種菌瓶
100の外面に駆動ローラ104および支持ローラ10
6を当接して種菌瓶100を倒立させて支持するととも
に、駆動モータ108によって駆動ローラ104を回転
駆動することによって種菌瓶100を回転するようにし
ている。
【0028】図11は前記駆動ローラ104および支持
ローラ106のの平面配置を示す。駆動ローラ104お
よび支持ローラ106は各々の種菌瓶100についてそ
の外面を三点で支持し、これによって種菌瓶100を倒
立させて支持するよう配置する。また、一つの種菌瓶1
00については少なくとも一つの駆動ローラ104が種
菌瓶100の外面に接するようにし、駆動ローラ104
の駆動力によって種菌瓶100が回転するよう構成して
いる。実施例では種菌瓶100を4本並べて配置し、図
のように各種菌瓶100の中間に駆動ローラ104を配
置して一つの駆動ローラ104によって両側の種菌瓶1
00を回転駆動するようにした。駆動ローラ104の外
面は種菌瓶100の外面との滑り止めのためゴムローラ
とした。
【0029】駆動ローラ104は駆動モータ108の駆
動軸に連結する駆動ギヤ110と平ギヤ112aが歯合
することによって連繋され、チェーン114を介して回
転駆動される。支持ローラ106はフリー回転するよう
支持したローラで種菌瓶100の外面に当接して種菌瓶
100の回転駆動をガイドする作用をなしている。図1
1に示すように本実施例の種菌の供給機構では4本の種
菌瓶をセットする配置を並列に2セット設けることを特
徴とする。図11は手前の4本の種菌瓶100から種菌
を接種する状態で、後ろ側の種菌瓶については種菌瓶を
交換セットする状態である。
【0030】種菌瓶内の種菌を使い終わったときには供
給部から空き瓶をはずして新しい種菌瓶と交換して種菌
接種を続けるが、この交換作業のためにコンテナの搬送
を止めて種菌瓶の交換を行うようにするのは非能率であ
る。そこで、本実施例では接種用の種菌瓶を2セット配
置し、一方の接種作業中に他方側の種菌瓶を交換できる
ようにした。図11で後ろ側の種菌瓶100のセットに
ついて駆動ローラ104、支持ローラ106等の配置は
手前側のセットと同形式である。なお、支持ローラ10
6は種菌接種の際には種菌瓶の外面に当接して種菌瓶を
支持しているが、種菌瓶を交換する際には種菌瓶を外し
やすいよう外側に開くようにした。
【0031】図8は種菌の供給部を側面方向から見た状
態を示す。種菌瓶100が駆動ローラ104および支持
ローラ106によって支持されて前後の2列にセットさ
れ、後列の支持ローラ106aが外側に開いている様子
を示す。図11に示すように各々の支持ローラ106は
1本の支持バー115上に支持し、支持バー115を軸
116で軸支することによって支持ローラ106を揺動
可能に支持している。118a、118bは支持バー1
15の一端に取り付けた押さえバーで、図8に示すよう
にスプリング120によって支持ローラ106の先端が
外側に開くように付勢している。図8で後列のセットに
ついては押さえバー118bがスプリング120によっ
て付勢され持ち上げられている。
【0032】一方、前列の押さえバー118aについは
上面にローラ体122がのってスプリング120の弾性
力に抗して押さえバー118aを押さえつけている。ロ
ーラ体122の押さえ力によって押さえバー118aが
押し下げられ、軸116を支点として支持バー115が
回動し、支持バー115上の4本の支持ローラ106が
種菌瓶100の外面を押圧する。こうして、各々の種菌
瓶100が駆動ローラ104および支持ローラ106に
より3点支持によって回転可能に支持される。
【0033】図8は前列の種菌瓶から種菌を接種してい
る状態であるが、前列の種菌瓶と後列の種菌瓶の接種位
置を交換するため、各列の駆動ローラ104および支持
ローラ106等の全体機構をスライド支持体124上に
配置し、スライド支持体124ごと全体を前後動させる
ことによって種菌瓶の接種位置を交換する。スライド支
持体124は機体にスライド移動可能に支持し、スライ
ド支持体124の下面にラック126を設けるとともに
ラック126に歯合する駆動ピニオン128を設け、駆
動ピニオン128を駆動することによってスライド支持
体124を前後動させる。
【0034】実施例の装置では図8に示すようにスライ
ド支持体124は傾斜させて機体に取り付け、スライド
支持体124が移動する際は斜め方向に移動するように
している。図9は前列の種菌瓶の種菌接種が終了してス
ライド支持体124が前に移動した状態である。スライ
ド支持体124が前に移動することによって前列の押さ
えバー118aにのっていたローラ体122が後列の押
さえバー118bにのりうつり、押さえバー118bを
押さえることによって後列の支持ローラ106を種菌瓶
100の外面に押さえつけるようにする。
【0035】図11では前列の平ギヤ112aに駆動ギ
ヤ110が歯合しているが、スライド支持体124が上
記のようにして前に移動すると、こんどは後列の平ギヤ
112bに駆動ギヤ110が歯合して後列の駆動ローラ
104を回転駆動する。こうして、前列から後列への移
動がなされるとともに種菌瓶100の回転駆動がうつり
変わることによって後列の種菌瓶から種菌接種がなされ
る。前列側では押さえバー118aが持ち上がって支持
ローラ106が外側に開いて空き瓶の交換をする状態に
なる。
【0036】図9で80aはホッパ80の前側面を覆う
ホッパガイドである。このホッパガイド80aは図のよ
うにスライド支持体124の移動とともにホッパ80に
対して開閉するように取り付ける。ホッパガイド80a
はスライド支持体124が前に移動する際に種菌瓶内に
残っていた種菌が外に落ちないようにするために設けた
もので、スライド支持体124が移動する際に種菌瓶か
ら落下した種菌を受けてホッパ80の本体側に導き、シ
ュータ84から栽培瓶内に種菌が落ちるようにしてい
る。
【0037】図9で後列の種菌瓶について種菌接種して
いる間に前列に新たに種菌瓶をセットし次回の種菌接種
に備える。スライド支持体124の機体上でのスライド
移動は種菌瓶内の種菌が終わることによって自動的にな
される。すなわち、種菌瓶中の種菌が終わったことを検
知することによってスライド支持体124が反対側に移
動して新たな種菌瓶から接種がはじまる。こうして、種
菌の終了とともにほぼ連続的に自動で種菌接種がなされ
る。
【0038】なお、上記実施例はコンテナの1列に4本
の栽培瓶を収納するものについて示したが、実際の装置
においては栽培瓶の瓶数、サイズ等に応じて適宜条件設
定することによって種々製品に対応することが可能であ
る。上記実施例の種菌接種機はコンテナに栽培瓶を収納
したままの状態で列単位で種菌を接種するから、コンテ
ナから栽培瓶を取り出して種菌接種する従来方法にくら
べて高速で種菌接種することができる。また、種菌を接
種する際に栽培瓶を種菌接種位置で正立させて支持し、
瓶口から種菌が外部にこぼれないようにして種菌接種す
ることができ、確実な種菌接種を行うことが可能にな
る。また、種菌瓶を自動的に交換する機構を設けること
によってほぼ連続的に種菌接種することが可能になり、
さらに能率的な種菌接種をなすことができる。
【0039】
【発明の効果】本発明に係るきのこ種菌接種機に用いる
種菌瓶交換機構によれば、上述したように、種菌接種の
際の種菌瓶の交換作業を容易にかつ効率的に行うことが
でき、これによって種菌接種作業をより能率的に行うこ
とができる等の著効を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】種菌接種機の一実施例の全体構成を示す外面図
である。
【図2】種菌接種機の平面図である。
【図3】種菌接種機で種菌接種前の状態を搬入側から見
た説明図である。
【図4】種菌接種機でキャップを外した状態を示す説明
図である。
【図5】種菌接種機でキャップをはずす直前の状態を示
す側面図である。
【図6】種菌接種機でキャップをはずした状態の側面図
である。
【図7】種菌接種機で種菌を接種する状態を示す側面図
である。
【図8】種菌瓶の交換機構の一実施例の側面図である。
【図9】種菌瓶を接種位置へ移動させた状態の側面図で
ある。
【図10】種菌瓶の交換機構を正面方向から見た状態を
示す説明図である。
【図11】種菌瓶の交換機構の平面図である。
【符号の説明】
10 栽培瓶 10a キャップ 12 コンテナ 18 チェーン 20 支持枠体 22 瓶押さえ板 28 駆動ロッド 32 スプリング 40 押さえローラ 44 反転アーム 45 駆動ロッド 46 支持アーム 60 押さえ爪 80 ホッパ 82 シャッタ 84 シュータ 100 種菌瓶 102 かきおとし刃 104 駆動ローラ 106 支持ローラ 110 駆動ギヤ 112a、112b 平ギヤ 118a、118b 押さえバー 122 ローラ体 124 スライド支持体 126 ラック 128 駆動ピニオン

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 栽培瓶を収納したコンテナを間欠送り
    し、搬送方向の前列から列ごとに栽培瓶に種菌を接種す
    ることによってコンテナ内のすべての栽培瓶に種菌を接
    種する種菌接種機に用いる種菌瓶交換機構であって、 前記コンテナ内の栽培瓶の瓶位置に合わせて種菌瓶を倒
    立させて支持する種菌瓶のセット位置を、種菌瓶から種
    菌を接種する位置と、該接種位置から側方に退避した位
    置で種菌瓶を交換する位置に設定し、 前記種菌接種位置と前記側方に退避した位置との間で種
    菌瓶を移動させる移動手段を設けたことを特徴とするき
    のこ種菌接種機に用いる種菌瓶交換機構。
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