JP2984145B2 - きのこ種菌接種機に用いる種菌接種機構 - Google Patents

きのこ種菌接種機に用いる種菌接種機構

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JP2984145B2
JP2984145B2 JP4166968A JP16696892A JP2984145B2 JP 2984145 B2 JP2984145 B2 JP 2984145B2 JP 4166968 A JP4166968 A JP 4166968A JP 16696892 A JP16696892 A JP 16696892A JP 2984145 B2 JP2984145 B2 JP 2984145B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はきのこ種菌接種機に用い
る種菌接種機構に関する。
【0002】
【従来の技術】栽培瓶を用いたきのこの人工栽培では栽
培瓶に培地を充填した後、培地に種菌を接種して培養工
程に進む。種菌接種は栽培瓶に培地を充填して殺菌処理
をした後に行うが、種菌を接種する場合は栽培瓶からキ
ャップを外して栽培瓶内の培地上に一定量の種菌を落と
し込むようにして行い、種菌接種後は再びキャップをし
て培養へ進む。この種菌接種を自動化して行う種菌接種
機としては従来種々の装置が使用されている。たとえ
ば、コンテナから1本ずつ栽培瓶を取り出して栽培瓶か
らキャップを外して種菌接種するようにしたものがあり
(特公昭55-41731号) 、また、コンテナから自動的に栽
培瓶をコンベヤ上に取り出し、コンベヤで接種位置まで
移送して種菌を接種した後、再度コンテナに栽培瓶を戻
すことによってコンテナごと装置にかけて種菌接種でき
るようにした装置 (特公平3-76885 号) がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、最近は
きのこの栽培規模が拡大してさらに多数本の栽培瓶を扱
うようになってきたから作業性の要請からより高速で種
菌接種が行える装置が求められている。上述した従来の
装置はコンテナから栽培瓶を取り出して種菌を接種する
ことを基本構成としているから、人手によりあるいは機
械的にコンテナから栽培瓶を取り出したり戻したりする
ためどうしてもロスが発生せざるを得ないのである。
【0004】上記のように従来の装置でいったんコンテ
ナから栽培瓶を取り出して種菌を接種するようにする方
法は、1本1本の栽培瓶に確実に種菌接種できる点で有
効である。種菌接種の際には雑菌などが瓶内に混入しな
いように注意して行う必要があり、培養室等でもできる
だけ雑菌がはいり込まないように管理しているから、接
種した種菌がコンテナ等に落ちて付着することは望まし
くないからである。このように、種菌接種では能率的に
作業できるとともに、種菌を接種した際にコンテナ内に
種菌がこぼれ落ちたりしないようにして各々の栽培瓶に
確実に種菌を接種できることが重要な要件になる。
【0005】本発明は上記問題点を解消すべくなされた
ものであり、その目的とするところはコンテナごと接種
機にかけて種菌接種することができ、コンテナに栽培瓶
を収納した状態のまま種菌接種することによって能率的
に種菌接種することができるとともに、栽培瓶の外部に
種菌をこぼしたりすることなく確実に種菌接種すること
のできる種菌接種機に好適に使用できるきのこ種菌接種
機に用いる種菌接種機構を提供しようとするものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため次の構成を備える。すなわち、栽培瓶を収納し
たコンテナを間欠送りするとともに、搬送方向の前列か
ら列ごとに順に栽培瓶に種菌を接種することによってコ
ンテナ内のすべての栽培瓶に種菌を接種する種菌接種機
に用いる種菌接種機構であって、前記栽培瓶が種菌接種
位置まで間欠送りされた際に、種菌接種の栽培瓶の肩
部を押さえて栽培瓶を起立して支持する瓶おさえ機構
と、栽培瓶が移動する際の移動速度に一致する周速度
回転駆動され、栽培瓶が移動する際に栽培瓶の瓶口に装
着されたキャップ上面を押接しつつ転動し種菌接種列
の栽培瓶のキャップ上面を押さえる押さえローラと、種
菌接種列の前記キャップの外周縁の下面に当接する押さ
え爪と、栽培瓶が収納されたコンテナの上方位置で搬送
面を幅方向に跨いで配置され、前記押さえローラ押さ
え爪とを支持する支持アームと、該支持アームを前記押
さえローラと押さえ爪とにより前記瓶口に装着されたキ
ャップを挟んで把持する位置と、前記押さえローラと押
さえ爪とによりキャップを把持してキャップを上方へ反
転して支持する位置との間で反転移動させる反転機構と
を有することを特徴とする。
【0007】
【作用】栽培瓶が種菌接種位置まで移動してくるとコン
テナはいったん停止し、当該列内の栽培瓶に種菌接種操
作がなされる。種菌接種位置の栽培瓶は瓶押さえ板によ
って肩部が押さえられ正立して支持されるとともに押さ
えローラによってキャップ上面を押圧して支持される。
押さえローラは栽培瓶が移動する際にキャップ上面を押
接しながらキャップ上面で転動する。押さえローラの回
転速度と栽培瓶の移動速度が一致しているから押さえロ
ーラがキャップ上面を転動する際も栽培瓶は正立したま
ま移動し、正立状態で栽培瓶が支持される。次いで、正
立支持された栽培瓶に対し、押さえローラと押さえ爪に
よってキャップが挟圧把持され、反転機構によって反転
操作されることによって栽培瓶の瓶口からキャップがは
ずされる。瓶口内に種菌を接種した後、ローラおよび押
さえ爪でキャップを把持したまま元位置に反転して栽培
瓶にキャップがかぶせられる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例を添付図面に基
づいて詳細に説明する。はじめに、本発明に係る種菌接
種機構を適用したきのこ種菌接種機全体の概略構成とそ
の動作について説明する。図1はきのこ種菌接種機の外
面図を示す。このきのこ種菌接種機は栽培瓶をコンテナ
に収納した状態で接種機にかけるよう構成したもので、
図のA部分がコンテナを搬入する部分、B部分がコンテ
ナの1列ごと種菌接種する部分、C部分が種菌接種後の
コンテナを取り出す部分である。
【0009】栽培瓶はキャップ封止した状態で接種機に
セットするから、種菌を接種するB部分ではキャップを
栽培瓶から外す操作、栽培瓶に一定量の種菌を落とし込
む操作、再度栽培瓶にキャップを被せる操作を行う。本
装置はコンテナの進行方向に直交する列内の栽培瓶のす
べてに一度に種菌接種するようにしている。コンテナは
栽培瓶の瓶間隔ごと間欠送りし、これによってコンテナ
内のすべての栽培瓶に種菌を接種することができる。コ
ンテナは自動的に間欠送りされるから、前のコンテナに
続いて順次コンテナを送り込むことによって連続的に種
菌接種することができる。
【0010】なお、図1でD部分は接種種菌を収納した
瓶をセットする部分である。種菌を収納する瓶は栽培瓶
と同じプラスチック瓶で、種菌接種の際には1回ごと削
り刃で種菌面をけずって所定量ずつ接種するようにす
る。図2はきのこ種菌接種機の平面図を示す。図の装置
は1列に4本ずつ4列の栽培瓶を収納したコンテナに種
菌を接種する装置の例で、D部分では各列に対応して1
本ずつ接種種菌を収納した瓶を設置するようにしてい
る。
【0011】次に、図3にしたがってキャップ脱着機構
および種菌の接種部分の構成を説明する。図は接種機の
コンテナ搬入側に栽培瓶10を収納したコンテナ12を
セットした状態を搬入側から見た状態である。14は接
種機の基台で、コンテナ12は搬送方向に平行に基台1
4に取り付けた支持板16上を循環して移動するチェー
ン18に載置されて搬送される。20は搬送位置にある
コンテナ12の上方で搬送面を幅方向に跨ぐようにして
設置した支持枠体である。支持枠体20はコンテナ12
に収納した栽培瓶10の高さ位置よりも若干上方位置で
跨ぐように設ける。
【0012】支持枠体20には定寸送りされる栽培瓶1
0を肩部でおさえる瓶おさえ機構Eと栽培瓶10に装着
したキャップ10aを脱着するキャップ脱着機構Fを設
置する。瓶おさえ機構Eは種菌を接種する位置まで移動
してきた栽培瓶をその肩部で押さえることによって栽培
瓶をまっすぐ起立させて支持し、これによって各々の栽
培瓶を正確に位置決めして確実に種菌接種できるように
するものである。種菌を接種する際に栽培瓶が斜めにな
っていると瓶口が接種位置からずれ、種菌を落とした際
に正確に瓶口内に入らなくなって栽培瓶の外に種菌がこ
ぼれたりするからである。なお、図3で80は種菌瓶か
ら掻き落とされた種菌を各々の栽培瓶に導くためのホッ
パ、82は種菌落としのシャッタ、84は瓶口まで種菌
をガイドして栽培瓶内に確実に種菌を落とすためのシュ
ータである。
【0013】瓶おさえ機構Eは図3に示すように種菌接
種位置まで移送された栽培瓶10の肩部を瓶押さえ板2
2で下方に押さえつけて栽培瓶10を支持する。図5は
瓶押さえ板22で栽培瓶10を押さえる様子を示してい
る。図5の栽培瓶10は種菌を接種するシュータ84の
直下位置にある状態である。瓶押さえ板22はキャップ
脱着機構が栽培瓶10のキャップ位置の上方に位置する
関係で搬入側から接種位置の栽培瓶に向けてその先側を
延ばすように配置している。瓶押さえ板22はこのよう
に隣り合った栽培瓶では1枚で両側の栽培瓶を押さえる
ようにし、外側の栽培瓶10についてはそれぞれの外側
に1枚ずつ設けてどの栽培瓶10も両側の肩部で押さえ
るようにしている。
【0014】コンテナ12を定寸送りする際は瓶押さえ
板22を離してフリーに栽培瓶10が通過できるように
する。このように瓶押さえ板22は種菌接種とタイミン
グを合わせて栽培瓶10を押さえるようにするが、この
瓶押さえ板22を動作させる方法として実施例では図6
に示すように支持枠体20に横設した支持軸24に回動
板体26を回動自在に取り付け、駆動ロッド28を上下
動させることによりアーム30を介して回動板体26を
回動させ、これによって回動板体26に取り付けた瓶押
さえ板22を押動させるようにした。瓶押さえ板22は
スプリング32によって回動板体26に取り付け、栽培
瓶10に対してある程度の弾性力をもって押さえるよう
にしている。瓶押さえ板22は栽培瓶のサイズに応じて
設置高さ位置や間隔を設定し、瓶数に応じて設置数を変
えるようにする。
【0015】瓶押さえ機構Eは上記のように種菌を接種
する際に栽培瓶を正立させて保持するためのものである
が、前記キャップ脱着機構Fもキャップの脱着機能とと
もに栽培瓶を正置させて確実に種菌を落とし込む機構を
備えている。続いて、キャップ脱着機構Fについて説明
する。図3で40はキャップ脱着機構に設けた押さえロ
ーラである。押さえローラ40はコンテナ12とともに
搬送される栽培瓶10のキャップ10aの上面を押接す
るローラで、コンテナ12内の栽培瓶10の1本ずつに
対応して配置する。実施例では1列に4本の栽培瓶10
があるから押さえローラ40は4つ設けている。押さえ
ローラ40は滑り防止のため外面をゴムローラとしてい
る。
【0016】上記押さえローラ40は1本の支持軸42
に各々固定し、支持軸42の両端は支持枠体20に回動
可能に取り付けた反転アーム44に軸支する。この反転
アーム44は一端側が駆動ロッド45に係止され、コン
テナ12の搬送方向と平行な鉛直面内で回動する。図7
は押さえローラ40が栽培瓶10のキャップ上面を押さ
えている様子を示す。46は押さえローラ40の両側に
配置した支持アームである。支持アーム46の両端は前
記反転アーム44に固定して支持する。すなわち、押さ
えローラ40は支持軸42および支持アーム46に支持
されて搬送面から所定高さ位置で搬送面を横断するよう
に設置される。
【0017】図8に前記押さえローラ40を支持する支
持軸42および支持アーム46の上面図を示す。押さえ
ローラ40は上記のように支持軸42に固定して支持す
るが、支持軸42は支持アーム46の上端面に連結板4
8を取り付け、この連結板48にスプリング50を取り
付けて常時下方に付勢して支持する。前述したように支
持軸42の両端は反転アーム44に取り付けられるが、
反転アーム44の取り付け位置で支持軸42は長孔によ
って支持され上下方向に若干可動に支持されている。図
7(b) はキャップをはずすために支持アーム46が若干
持ち上がった状態を示すが、上記スプリング50によっ
て支持軸42を付勢したことによって支持アーム46の
上動に対して相対的に押さえローラ40が下がりキャッ
プの上面を押さえる作用をなすことを示している。
【0018】上述したように押さえローラ40は栽培瓶
のキャップを上面から押さえて栽培瓶10を正立させ、
正立した状態でキャップを外すようにするためのもので
ある。したがって、押さえローラ40でキャップの上面
を押さえる際に押さえローラ40の押さえ操作によって
栽培瓶が傾斜したりしないようにする必要がある。この
ため、実施例の装置では押さえローラ40を栽培瓶の搬
送方向に合わせて回転させ、栽培瓶が搬送される際の移
動速度と押さえローラ40の周速度とを一致させるよう
設定している。
【0019】前記瓶押さえ板22は栽培瓶が種菌接種位
置まで移動してきた際に栽培瓶を正立させるために栽培
瓶の肩部を押さえるが、上記の押さえローラ40はコン
テナに収納された栽培瓶のキャップ位置に高さを合わせ
てセッティングし、搬入側から種菌接種位置まで栽培瓶
が移動してくる際にキャップの前端縁からキャップ上面
に乗り、キャップ上面で転動しつつキャップを押さえる
ように作用する。栽培瓶がちょうど種菌接種位置まで移
動したときに押さえローラ40がキャップ上面の中央部
を押さえるように位置設定する。
【0020】図3に示すように栽培瓶10はコンテナ1
2に収納されて搬送されるから、搬送時の振動等で若干
揺動することが避けられない。しかしながら、上記のよ
うに瓶押さえ板22で栽培瓶の肩部を押さえ、かつ押さ
えローラ40をキャップ上面で転動させるようにして瓶
を押さえることによって栽培瓶10を種菌接種位置で確
実に正立して支持することができる。コンテナに栽培瓶
を収納したままで搬送しながら種菌を接種する場合は、
従来方式の栽培瓶をコンテナから取り出して種菌接種す
る場合にくらべて栽培瓶を種菌接種位置に正しく保持す
ることが困難であり、接種接種を確実に行うことが困難
になる。したがって、本装置のように正確に栽培瓶を保
持する操作は的確な種菌接種をなすうえで非常に重要で
ある。
【0021】押さえローラ40の回転速度を栽培瓶の移
動速度に一致させるのは、押さえローラ40がキャップ
上面を押接した際に栽培瓶がたおれたりせず正立したま
ま移動できるようにするために必要な条件である。図3
で54、56は押さえローラ40を取り付けた支持軸4
2を回転駆動するためのギヤである。支持軸42は反転
アーム44に軸支されギヤ54に連繋して回転する。ギ
ヤ56はチェーンによって回転駆動される。押さえロー
ラ40の周速度はギヤ比等を適宜設定して栽培瓶の搬送
速度に一致するよう設定する。
【0022】図7で60は支持アーム46の下面に取り
付けた押さえ爪である。押さえ爪60は図のように隣接
する栽培瓶のキャップ10a間に位置するよう支持アー
ム46の下面に取り付ける。押さえ爪60は栽培瓶10
からキャップを外す際にキャップ10aの側方に張り出
す上縁部分に下面から当接してキャップを外すように作
用する。実施例では押さえ爪60がキャップを確実に係
止するようキャップ10a外周の曲率にあわせて平面形
状が若干円弧状に形成した。図3に示すように押さえ爪
60は各々の栽培瓶10について各々のキャップの両側
に配置し、栽培瓶が搬送される際にキャップにあたらな
いようにキャップ10aの上縁からやや下がった細径部
分を通過するように設定している。
【0023】種菌接種位置まで移動してきた栽培瓶は図
7(a) に示すようにキャップ10aの上面が押さえロー
ラ40で押さえられるとともに、キャップ10aの両側
に押さえ爪60が位置したところで停止し、この状態か
ら支持アーム46が反転アーム44の反転開始するとと
もに上昇しはじめる。なお、押さえローラ40の回転は
コンテナ12の搬送と連動しており、種菌接種の状態で
コンテナが停止している際には押さえローラ40は回転
停止している。図7(b) は支持アーム46がわずかに上
昇して押さえ爪60がキャップ10aの外周縁に当接し
た状態である。前述したように押さえローラ40はスプ
リング50によって下方に付勢されているから、支持ア
ーム46が上昇すると押さえローラ40がキャップ10
aの上面を押圧し、押さえ爪60と押さえローラ40と
でキャップ10aが挟圧支持される。
【0024】図7(b) に示すようにキャップ10aを押
さえ爪60と押さえローラ40とで挟んだ状態でさらに
支持アーム46を上昇させることにより、栽培瓶10は
その肩部で瓶押さえ板22によって押さえられているか
ら栽培瓶のの本体がコンテナ12上に残ってキャップ1
0aがはずされる。図9はコンテナ12の最前列の栽培
瓶10が種菌接種位置まで移動してキャップ10aを瓶
口からちょうど外す状態を側面方向から見た状態であ
る。押さえローラを支持する支持軸42は図のように反
転アーム44の長孔43に軸支され、これによって支持
軸42が上下に可動である。
【0025】反転アーム44は搬送面の側面に設けた支
持枠体20に軸44aを支点として回動可能に軸支す
る。駆動ロッド45は支持アーム46を取り付けた側と
は反対側の反転アーム44の端部に取り付け、駆動ロッ
ド45を上下方向に押動することによって反転アーム4
4が反転移動する。図9は押さえローラ、支持アーム等
のキャップ把持機構がキャップの上部に位置する状態
で、駆動ロッド45が下動するとともに、反転アーム4
4が回動開始し、図7(b) に示すように押さえ爪60と
押さえローラ40とでキャップを把持し、キャップ10
aを瓶口からはずして上方に上昇する。
【0026】図10は反転アーム44が反転してキャッ
プが上位置まできた状態を示す。キャップ10aは押さ
えローラ40と押さえ爪60によって把持されている。
図4はキャップ10aが上位置にある状態を搬入側から
見た状態である。キャップ10aは反転アーム44に支
持されて持ち上げられることによって、図10に示すよ
うに栽培瓶10の側方位置に退避し、栽培瓶の瓶口上方
に空きスペースを設けることによって栽培瓶への種菌接
種を可能にする。
【0027】種菌接種の際には種菌を導入するホッパ8
0およびシュータ84が栽培瓶10の瓶口の直上に位置
する。シュータ84はホッパ80から落下する種菌を栽
培瓶の瓶口内に確実にガイドして落とすために設けてい
るが、このシュータ84は栽培瓶からキャップ10aを
はずして側方にキャップを退避させた際にちょうど瓶口
上方に位置するようにしている。図9に示すように栽培
瓶からキャップを外す前の状態ではシュータ84は栽培
瓶とは離れて搬出側に位置している。シュータ84は図
4に示すように各々の栽培瓶10ごとに1つずつ設ける
が、各々のシュータ84はシュータ支持板70に取り付
け、シュータ支持板70はその両側位置で突出入自在に
支持するガイドロッド72によって支持する。74はシ
ュータ支持板70と反転アーム44との側面間を連絡す
る連結ロッドである。
【0028】連結ロッド74は反転アーム44とシュー
タ支持板70とを連動して移動させるために設けたもの
で、図9に示す状態から反転アーム44が上位置に向け
て反転開始すると、それとともに連結ロッド74によっ
てシュータ支持板70が種菌接種位置の栽培瓶に向けて
引き出される。反転アーム44の反転位置と連結ロッド
74およびシュータ84の配置位置関係を適当に設定す
ることによって、図10に示すように、反転アーム44
が反転してキャップが持ち上げられたところでシュータ
84がガイドロッド72によって支持されて栽培瓶の瓶
口まで引き出されるようにすることができる。
【0029】シュータ84は栽培瓶が通過する際の妨げ
にならないよう栽培瓶の瓶位置よりもやや高い位置にセ
ットするから、図10のように栽培瓶の瓶口まで引き出
した際にはシュータ84と栽培瓶の瓶口との間に若干隙
間が生じる。種菌が栽培瓶からこぼれたりしないように
するためにはシュータ84と瓶口との隙間をなくして、
隙間部分から種菌が外部にこぼれないようにする必要が
ある。このため、実施例の装置では種菌を接種する際に
シュータ84をやや沈み込ませて瓶口内にシュータ84
の下縁部が若干はいり込むようにした。なお、シュータ
84はろうと状に形成するがその下縁の口径は瓶口内に
はいり込めるよう瓶口径よりもやや小径にする。また、
実施例のシュータ64は一方の上縁の半周部分に種菌を
導入するための突縁84aを設けている。
【0030】シュータ84を沈み込ませる機構は、図1
0でシャッタ82の開閉に連動して回動するL字アーム
76と、L字アーム76の一端とガイドロッド72を支
持する支持体77との間に設けた押し下げアーム78
と、支持体77を押し下げる押し下げロッド79によっ
て構成される。図10に示すように、反転アーム44の
反転によって引き出されたシュータ84はガイドロッド
72によって支持されて栽培瓶の瓶口上方に位置し、次
いで押し下げロッド79によって支持体77の先端側が
下方に押し下げられる。支持体77が押し下げられると
ガイドロッド72の先端側が降下し、図11に示すよう
に瓶口内にシュータ84の下縁がはいり込む。
【0031】押し下げロッド79による支持体77の押
し下げ操作は押し下げアーム78を介してL字アーム7
6を図10で時計回り方向に回動させる。L字アーム7
6の他端にはシャッタ82を開閉するためのチェーンが
取り付けられ、L字アーム76が回動することによって
シャッタ82が開放される。図11はシャッタ82が開
放して瓶口内に種菌が接種される状態である。L字アー
ム76に取り付けたチェーンは若干たるみをもたせて取
り付け、押し下げロッド79によってシュータ84を降
下させる動作にやや遅れてシャッタ82が開放するよう
にしている。こうして、シュータ84を瓶口内まで誘導
して瓶内に確実に種菌を導入でき、確実な種菌接種が可
能になる。
【0032】上記のようにして栽培瓶内に種菌を接種し
た後は、シャッタ82を閉め、これとともにシュータ8
4を持ち上げて、反転アーム44を元位置方向に戻し反
転することによって、シュータ84が元位置方向へ戻り
移動し、キャップ10aは反転アーム44で支持されて
瓶口まで降下する。瓶口まで降下したキャップは図9の
状態に戻り、瓶口にキャップが押圧されて栽培瓶をキャ
ップ封止する。押さえローラ40は図7(a) に示すよう
にキャップ10aの上面に当接して押圧するとともにキ
ャップ上で回転して、接種後の栽培瓶を前送りする。
【0033】こうして、1回の種菌接種操作が完了す
る。なお、種菌は1回の接種ごと種菌瓶から所定量ずつ
種菌が削られてホッパ80内に落とされ、ホッパ80か
ら1回ごと栽培瓶内に移入される。コンテナ12は種菌
の接種操作に合わせて定寸送りされる。コンテナ12の
搬送は栽培瓶10が種菌接種位置にきたことをセンサ9
0で検知することによって制御される。すなわち、種菌
接種後、コンテナが移動して次の栽培瓶が種菌接種位置
にきたことをセンサ90が検知するとコンテナ12の搬
送が一時停止され、上述した一連の操作によって種菌が
接種される。こうして、自動的にコンテナ12を間欠送
りしながら、コンテナ内のすべての栽培瓶に種菌接種さ
れる。
【0034】上記実施例の種菌接種機はコンテナに収納
された栽培瓶について、搬送方向の前列から順に1列ご
と種菌を接種していくもので、列単位で種菌を接種する
ことによって、従来のようなコンテナから栽培瓶をいっ
たん取り出して種菌を接種する方法にくらべてはるかに
能率的な種菌接種が可能になった。そして、本実施例で
は種菌を接種する際に栽培瓶を種菌接種位置で正しく支
持できるようにし、これによって接種する種菌が栽培瓶
の外部にこぼれないようにすることができ、的確な種菌
接種が可能である。
【0035】なお、実際の種菌接種機はコンテナに収納
する栽培瓶の瓶数、あるいは栽培瓶のサイズ、キャップ
の径サイズ等に応じて瓶押さえ板22の配置位置、ある
いは配置数、押さえローラ40の配置数あるいは配置位
置、押さえローラ40の回転速度、またホッパ80、シ
ュータ84の配置等を適宜設定して設計するものであ
り、これによって種々製品の対応することができる。
【0036】
【発明の効果】本発明に係るきのこ種菌接種機に用いる
種菌接種機構によれば、コンテナ内で栽培瓶を正立さ
せ、正しく位置きめすることができるから、種菌を接種
する際に栽培瓶に確実に種菌を導入することができ、栽
培瓶の外部に種菌がこぼれたりすることを好適に防止す
ることができる。これによって、一定量の種菌を確実に
接種することができるとともに、コンテナ等に種菌を落
とすことなく清浄な条件下で種菌を接種することができ
る等の著効を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】種菌接種機の一実施例の全体構成を示す外面図
である。
【図2】種菌接種機の平面図である。
【図3】種菌接種機で種菌接種前の状態を搬入側から見
た説明図である。
【図4】種菌接種機でキャップを外した状態を示す説明
図である。
【図5】栽培瓶を瓶押さえ板で押さえた状態を示す説明
図である。
【図6】瓶押さえ板による押さえ動作を示すための説明
図である。
【図7】栽培瓶のキャップを押さえローラで押さえた状
態を示す説明図である。
【図8】押さえローラおよび支持アームの上面図であ
る。
【図9】種菌接種機でキャップをはずす直前の状態を示
す側面図である。
【図10】種菌接種機でキャップをはずした状態の側面
図である。
【図11】種菌接種機で種菌を接種する状態を示す側面
図である。
【符号の説明】
10 栽培瓶 10a キャップ 12 コンテナ 18 チェーン 20 支持枠体 22 瓶押さえ板 28 駆動ロッド 32 スプリング 40 押さえローラ 42 支持軸 43 長孔 44 反転アーム 45 駆動ロッド 46 支持アーム 50 スプリング 60 押さえ爪 70 シュータ支持板 72 ガイドロッド 79 押し下げロッド 80 ホッパ 82 シャッタ 84 シュータ 90 センサ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 栽培瓶を収納したコンテナを間欠送りす
    るとともに、搬送方向の前列から列ごとに順に栽培瓶に
    種菌を接種することによってコンテナ内のすべての栽培
    瓶に種菌を接種する種菌接種機に用いる種菌接種機構で
    あって、 前記栽培瓶が種菌接種位置まで間欠送りされた際に、種
    菌接種の栽培瓶の肩部を押さえて栽培瓶を起立して支
    持する瓶おさえ機構と、 栽培瓶が移動する際の移動速度に一致する周速度で回転
    駆動され、栽培瓶が移動する際に栽培瓶の瓶口に装着さ
    れたキャップ上面を押接しつつ転動し種菌接種列の栽
    培瓶のキャップ上面を押さえる押さえローラと、 種菌接種列の前記キャップの外周縁の下面に当接する
    さえ爪と、栽培瓶が収納されたコンテナの上方位置で搬送面を幅方
    向に跨いで配置され、 前記押さえローラ押さえ爪とを
    支持する支持アームと、 該支持アームを前記押さえローラと押さえ爪とにより前
    記瓶口に装着されたキャップを挟んで把持する位置と、
    前記押さえローラと押さえ爪とによりキャップを把持し
    てキャップを上方へ反転して支持する位置との間で 反転
    移動させる反転機構とを有することを特徴とするきのこ
    種菌接種機に用いる種菌接種機構。
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