JP3148645B2 - 種菌接種装置 - Google Patents

種菌接種装置

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JP3148645B2
JP3148645B2 JP19506996A JP19506996A JP3148645B2 JP 3148645 B2 JP3148645 B2 JP 3148645B2 JP 19506996 A JP19506996 A JP 19506996A JP 19506996 A JP19506996 A JP 19506996A JP 3148645 B2 JP3148645 B2 JP 3148645B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、栽培容器や包装袋
に充填した培養基にきのこ類の種菌を接種する種菌接種
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、大鋸屑や米ぬかなどを主成分に栄
養源を配合した培養基を用いてきのこ類を人工栽培する
方法としては、培養基を栽培容器に充填して殺菌処理
し、その充填した栽培容器の中にエノキダケ,マイタケ
などのきのこ類の種菌を接種した後に、栽培容器の口部
に蓋を被せて閉塞し、予め決められた温度,湿度条件下
で菌を培養して工業的に栽培する方法、あるいは培養基
をプラスチック製の包装袋内に充填し、その充填した培
養基充填包装袋の袋口を折り返して閉塞保持し、この状
態にて袋ごと培養基を殺菌処理し、この殺菌処理した培
養基充填包装袋の中に種菌を接種して予め決められた温
度,湿度条件下で菌を培養して工業的に栽培する方法な
どが行われている。
【0003】ところで、従来の培養基に種菌を接種する
装置として、たとえば特開昭63ー258519号公報
や特開昭63ー258520号公報などに開示されてい
るように、種菌を収容した種菌容器を逆さ状態にして本
体フレームに設けた受入部材に装着し、この状態で受入
部材の回転作動によって種菌容器を回転させるととも
に、この種菌容器の口部から掻き出し刃を設けた掻き出
しアームを回転させながら種菌容器内に進入させるよう
にしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記従来技術において
は、種菌容器の外径寸法が若干異なる種類の容器が販売
されているため、特に種菌容器の胴部の外形寸法より径
小な首部の口径が異なったり、種菌容器の高さ寸法が若
干異なってしまうと、種菌接種装置の本体フレームに設
けた前記受入部材に種菌容器を逆さ状態にして装填した
際、種菌容器の首部の口径が受入部材の装着孔の内径寸
法より小さくなりすぎると、種菌の接種時において受入
部材の回転作動による種菌容器の回転が円滑に行われ
ず、空回り状態となってしまうという虞があり、また種
菌容器の高さ寸法が低くなればなる程、その種菌容器の
抑えがきかず種菌容器の回転が安定して行われないこと
がある。
【0005】これに伴い、種菌容器の口部から掻き出し
刃による種菌の掻き出し作動時に種菌容器に滑りが生じ
所定量の種菌の接種ができなくなってしまうという問題
もある。
【0006】そこで本発明は、上述したような課題を解
決するもので、種菌を入れる種菌容器の首部の外径寸法
が若干異なったとしても、あるいは種菌容器の高さ寸法
が幾分異なったとしても種菌容器に充填されている種菌
の掻き出しを安定に保つことのできる種菌接種装置を提
供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するため、栽培容器あるいは包装袋の内部に培養基を充
した前記栽培容器あるいは包装袋の中に所定量の種菌
を掻き出して接種する種菌接種装置において、種菌容器
の胴部に対して径小の首部側を逆さに倒立状態に挿入す
る挿入孔を備えた種菌容器装填部材と、この種菌容器装
填部材に設けられ、前記挿入孔と同心円状に配設されて
前記種菌容器の胴部と首部との間の肩部を倒立状態で回
転可能に支持する軸受部材と、前記種菌容器内の種菌を
掻き取る掻取部材と、逆さに装着された前記種菌容器の
底部を押圧して前記種菌容器を前記種菌容器装填部材側
に保持する押圧支持部材と、この押圧支持部材による前
記種菌容器の保持状態で前記押圧支持部材を回転駆動す
る種菌容器回転駆動部材と、からなる種菌接種装置にあ
る。また前記種菌容器装填部材に設けられる軸受部材と
して、前記挿入孔を同心円状に取り巻いて複数個のベア
リングなどからなる回転ローラを配設して構成したこと
にある。また、前記種菌容器装填部材に設けられる軸受
部材として、前記挿入孔と同心円状にして、前記種菌容
器の首部の外径寸法より内径寸法が径大な一個のベアリ
ングなどからなる回転ローラを配設して構成したことに
ある。
【0008】
【発明の実施の形態】この種菌接種装置によれば、略平
板状の種菌容器装填部材に、種菌容器の胴部に対して径
小の首部側を逆さに挿入する挿入孔が設けられるととも
に、この挿入孔と同心円状に配設され、逆さに倒立状態
で挿入された前記種菌容器の胴部と首部との間の肩部を
回転可能に支持する軸受部材が前記種菌容器装填部材に
取り付け固定され、逆さに装着支持された種菌容器の底
部を押圧支持部材によって押圧して種菌容器を種菌容器
装填部材に保持しつつ、押圧支持部材による前記種菌容
器の保持状態で、押圧支持部材が種菌容器回転駆動部材
によって回転駆動され、種菌容器の回転作動時において
種菌容器が前記軸受部材によって回転の負荷が軽減され
ながら支持されるものであり、これにより掻取部材によ
って種菌が良好に掻き出されて接種される。また前記挿
入孔と同心円状に軸受部材を配設することによって、逆
さに倒立状態で挿入される種菌容器の肩部の傾斜面部分
を常に軸受部材で支持することで、その種菌容器のセッ
ト位置を挿入孔の回転中心位置に合わせて装着すること
ができるとともに、種菌容器の口部の口径や種菌容器の
高さ寸法が若干異なったとしても回転駆動される押圧支
持部材によって押圧しながら回転が加えられるため安定
した作動を保つことが可能となり、種菌の掻き出し作動
を良好に行うことができる。
【0009】
【実施例】以下本発明の実施例を添付図面に基づいて説
明する。本発明に係る種菌接種装置の概要構成とその動
作については、図1および図2の種菌接種装置の全体構
成概要図にて説明すると、種菌接種装置の本体フレーム
1の下端側の略全長に渡って移送コンベヤ2が設けら
れ、この移送コンベヤ2は操作パネル3のスイッチの操
作により起動,停止が可能に設けられており、前記本体
フレーム1の両端側に設けられた複数のスプロケット間
にエンドレスのチェーン4が平行に掛け渡されて構成さ
れている。
【0010】そして大鋸屑や米ぬかなどを主成分に栄養
源を配合した培養基が充填され蓋5で密封された栽培容
器6を、たとえば縦列4個,横列4個収納したプラスチ
ック製のコンテナ7を移送始端側における移送コンベヤ
2のチェーン4上に載せ、移送コンベヤ2を始動させる
とチェーン4の走行によってコンテナ7を移送終端側に
向かって搬送できるように構成している。
【0011】また本体フレーム1の略中央位置には、本
願出願人が先に提案した特開平5ー103543号公報
などに示されているように、栽培容器6が適正な種菌接
種位置に到達したことを検知し、かつ検知されたコンテ
ナ7内の横一列の栽培容器6のセンターを出しつつ位置
決めする容器位置決め装置8が設けられるとともに、こ
の容器位置決め装置8によって種菌接種位置に横一列に
位置決め配列された栽培容器6の蓋5を開閉作動する蓋
開閉装置9が設けられている。
【0012】この蓋開閉装置9による栽培容器6の蓋5
の開放時に、蓋開閉装置9の上方側に位置し、種菌容器
10内の種菌Sを所定量掻き出して開放された前記栽培
容器6内に接種する種菌充填装置11を構成している。
【0013】また本発明の種菌充填装置11を前述の図
1および図2に加えて図3から図7を用いて詳述する
と、前記種菌充填装置11には、前記コンテナ7内に収
納された前記横一列の栽培容器6に対応する4個の種菌
容器10の首部10A側を逆さに倒立状態で挿入する挿
入孔12を備えた略平板状の種菌容器装填部材13が設
けられ、この種菌容器装填部材13は前記本体フレーム
1の両側部に取り付けられた枠体14に載置固定されて
いる。
【0014】また前記種菌容器装填部材13の両側部に
それぞれ平板状の支柱15が設けられ、この各支柱15
にエアシリンダー16が取り付けられ、この各エアシリ
ンダー16のピストン17の上端部間に支持板18が固
定され、この支持板18には前記種菌容器10の底部1
0Bと対応する位置にそれぞれ回転伝達部材となる複数
個のスプロケット19が回転軸20を介して回転可能に
軸支され、この各回転軸20の下端部には種菌容器10
の底部10Bと同程度の大きさからなる円盤状の押圧支
持板21がそれぞれ取り付け固定されるとともに、この
押圧支持板21に略円盤状の押圧プレート22が適宜数
の支持軸23およびコイルスプリング24を介して取り
付け固定され、前記支持板18,回転軸20,押圧支持
板21,押圧プレート22,コイルスプリング24等に
より種菌容器10の底部10Bを押圧する押圧支持部材
25を構成している。
【0015】なお、前記押圧支持板21には前記押圧プ
レート22に取り付けられた各支持軸23を挿通してガ
イドするガイド孔21Aが設けられるとともに、その各
支持軸23を押圧支持板21に対して抜け止め支持して
おり、かつ各支持軸23にコイルスプリング24を組み
付けることによって、押圧支持板21に対し押圧プレー
ト22がコイルスプリング24を介して弾発的に押圧付
勢されるものであり、種菌容器10の底部10Bと接す
る押圧プレート22の表面には滑り止め部22Aを形成
している。
【0016】また前記スプロケット19側に面した支持
板18には、ギヤヘッドを備えたモータ26が取り付け
固定されるとともに、このモータ26の回転軸に駆動用
スプロケット27が設けられ、この駆動用スプロケット
27とそれぞれの押圧プレート22を回転するためのス
プロケット19および支持板18に設けられた従動用ス
プロケット28との間に無端状のローラーチェーン29
が架け渡され、前記モータ26と各スプロケット19,
27,28,およびローラーチェーン29によって種菌
容器回転駆動部材30を構成しており、前記モータ26
の回転駆動により無端状のローラーチェーン29を介し
て複数個のスプロケット19が回転伝達され、そのスプ
ロケット19の回転に連れて回転軸20を介して前記押
圧プレート22が回転伝達されるように構成されてい
る。
【0017】また前記種菌容器10の種菌Sを掻き出す
掻き出し位置において、その種菌容器装填部材13の挿
入孔12に逆さに倒立させて配置した各種菌容器10の
首部10Aの下方位置に対応する本体フレーム1箇所に
は掻き出された種菌Sを案内可能とする筒状の種菌案内
カバー31が設けられている。
【0018】またこの実施例における前記種菌容器装填
部材13には、各種菌容器10の首部10Aを受け入れ
る挿入孔12の間に位置してサポート軸32がそれぞれ
立設され、この各サポート軸32の上端部に前記種菌容
器10の胴部10Cを支える略円柱状の駒部32Aが取
り付け固定されるとともに、前記挿入孔12と同心円状
に配設され、逆さに倒立状態で挿入された種菌容器10
の胴部10Cと首部10Aとの間の肩部10Dを回転可
能に支持する軸受部材33が前記種菌容器装填部材13
に取り付け固定されている。
【0019】この実施例の前記軸受部材33としては、
前記平板状の種菌容器装填部材13に設けられた各挿入
孔12の外周を取り巻いて、複数個のベアリングからな
る回転ローラ34が等間隔に配列されて種菌容器装填部
材13にビス締め固定されており、この各回転ローラ3
4に種菌容器10の首部10Aから胴部10Cへとつな
がる肩部10Dが当接されて種菌容器10が前記挿入孔
12と同心円状にして円滑に回転可能に保持されるよう
に構成されている。
【0020】また前記種菌充填装置11には、前記種菌
容器装填部材13の各挿入孔12を介して種菌容器10
内の種菌Sを掻き出すための掻取部材となる掻出刃35
を設けた掻出棒36が設けられており、この各掻出棒3
6は掻き出し回転部材となるモータ37の回転伝達をチ
ェーン38を介してそれぞれ回転伝達するように構成さ
れるとともに、前記モータ37とともに掻出棒36が本
体フレーム1のプレート39上に取り付けられている。
【0021】また前記掻取部材となる掻出刃35を設け
た掻出棒36は、本願出願人が先に提案した特開平5ー
103543号公報などに開示してあるように、掻出刃
35の回転とともに、各掻出棒36を軸支する前記プレ
ート39が昇降可能に設けられており、この実施例で
は、プレート39に設けた雌螺子筒40に螺子棒41を
螺合し、この螺子棒41は無端状のチェーン42を介し
て掻き出し上昇部材となるモータ43と連結しており、
このモータ43の回転が前記チェーン42を介して螺子
棒41へと回転伝達し、この螺子棒41の回転に伴い前
記プレート39を上昇させ、このプレート39上に取り
付けた前記掻出刃35を備えた掻出棒36を上昇案内す
るようにしている。
【0022】また前記種菌容器装填部材13に設けた4
個の挿入孔12の下方にそれぞれ対応して種菌Sを案内
し貯留する種菌案内筒44が設けられ、それぞれの種菌
案内筒44の下端部には、その開口下端部を開閉するシ
ャッタ45が設けられており、このシャッタ45のさら
に下方にはシャッタ45の開放時に種菌Sを栽培容器6
の口部へと案内する種菌供給筒46が配設され、この種
菌供給筒46はシリンダ47によって前記蓋開閉装置9
とともに、リンクアームを介して連動するよう移動可能
に設けられており、前記シリンダ47の作動に伴う蓋開
閉装置9による蓋5の開放作動時に種菌供給筒46を栽
培容器6位置から懸け離れた位置に後退するように移動
可能に配設されている。
【0023】前述した構成からなる種菌接種装置におい
て、特に種菌充填装置の作用を主体的に説明する。先ず
所定数の蓋5付きの栽培容器6を収納したコンテナ7を
移送コンベヤ2上に載置してコンテナ7を移送し、最前
列の栽培容器6が種菌接種位置に到達すると移送コンベ
ヤ2が停止し、次いで容器位置決め装置8によって栽培
容器6の上下方向とセンター位置を規制した状態で栽培
容器6が種菌接種位置に位置決め固定される。
【0024】また前記容器位置決め装置8による位置決
め時において、掻き出し回転駆動部材であるモータ37
も予め設定した時間駆動して掻出棒36の回転により所
定量の種菌Sが掻き取られ、この掻き取られた種菌Sが
種菌案内筒44の下端部に貯留される。
【0025】この際、掻出棒36の回転時には種菌容器
回転駆動部材30の一部を構成するモータ26も作動し
て押圧プレート22が回転され、この押圧プレート22
によって押圧支持された種菌容器10も回転するととも
に、掻き出し上昇駆動部材となるモータ43の回転に伴
い螺子棒41が回転してプレート39上に取り付けられ
た掻出刃35を設けた掻出棒36が上昇案内される。
【0026】次いで容器位置決め装置8による位置決め
が行われた後に、シリンダ47の作動に伴って蓋開閉装
置9により蓋5が蓋開放位置まで回動し、この蓋開放動
作に連動して種菌供給筒46が蓋5を取り外した栽培容
器6の真上に移行し、種菌案内筒44と栽培容器6との
間を結ぶ軸線上に種菌供給筒46が配置される。
【0027】この蓋開閉装置9の蓋開放完了時に、前記
シャッタ45を開くことにより、種菌案内筒44内の種
菌Sが種菌供給筒46を介して横一列単位で栽培容器6
内に供給され、この種菌Sの供給完了時に前記シャッタ
45は種菌案内筒44の下側開放端を閉塞作動するよう
に復帰し、かつ前記シリンダ47の復帰作動により種菌
供給筒46が栽培容器6位置から退避復帰すると同時
に、蓋開閉装置9が回転復帰して種菌Sを接種した横一
列の栽培容器6の蓋5が被せられる。
【0028】従って、前記一連の工程を順次作動するこ
とによって横一列単位で順次コンテナ7内の栽培容器6
を接種することができる。
【0029】ところで上述した第一実施例にあっては、
種菌容器10をセットする場合、図5に示すように種菌
容器装填部材13側に取り付けられたエアシリンダー1
6のピストン17を上昇した位置に維持し、この状態で
種菌容器10を逆さに倒立状態にして種菌容器10の首
部10Aを種菌容器装填部材13に設けた各挿入孔12
にそれぞれ差し込み、次いで図6に示すように前記エア
シリンダー16のピストン17を下降し、この下降動作
に伴って支持板18に取り付けられた押圧支持板21側
を下降動作させ、コイルスプリング24の弾性付勢力に
抗して押圧プレート22が種菌容器10の底部10Bを
押圧支持する。
【0030】この際、種菌Sを入れる種菌容器10の高
さ寸法に若干のバラツキがあったとしても、押圧支持部
材25に構成される前記押圧支持板21と押圧プレート
22との間隔を、前記押圧支持板21に対して押圧プレ
ート22をコイルスプリング24を介して弾発的に押圧
付勢して間隔調整可能に設けることにより、その種菌容
器10の高さの寸法差を吸収して押圧維持することが可
能となり、種菌容器10の回転駆動時においても押圧支
持することによって種菌容器10の回転作動を安定状態
にして行うことができる。
【0031】また種菌容器10の首部10Aの口径が市
販品では若干異なることもあるが、首部10Aの口径が
幾分異なったとしても、この第一実施例では種菌容器装
填部材13に設けた挿入孔12を取り巻いて複数個のベ
アリングからなる回転ローラ34を挿入孔12と同心円
状に配設して構成することによって、この各回転ローラ
34に種菌容器10の肩部10Dが当接されて保持され
る際に前記挿入孔12を中心にして、かつ回転軸20を
その軸芯として種菌容器10をセットすることができ、
これにより種菌容器10の偏芯回転を抑えることができ
掻出刃35による種菌Sの掻き出しを良好に行うことが
できるものであり、前記回転ローラ34によって種菌容
器10の回転がスムーズに行われ、モータ26に加わり
やすい回転負荷を軽減することができる。
【0032】また種菌容器10の着脱を行う場合、エア
ーシリンダ16のピストン17の作動により種菌容器1
0の底部10Bに対して簡便に接離可能とすることによ
って容易に種菌容器10を挿入孔12から取り外すこと
ができる。
【0033】また図8および図9は本発明の第二実施例
を示すもので、この実施例による種菌接種装置として培
養基をプラスチック製の包装袋内に充填し、その充填し
た培養基充填包装袋の中に種菌を接種する袋詰めタイプ
の接種装置であり、種菌充填装置11としては、供給さ
れてくる培養基を充填した包装袋P位置に対応して一個
の種菌容器10の首部10A側を逆さに倒立状態にして
挿入する挿入孔12を備えた略平板状の種菌容器装填部
材13が設けられ、この種菌容器装填部材13は種菌接
種装置の本体フレーム1に取り付け固定されている。
【0034】また前記本体フレーム1にはエアシリンダ
ー16が取り付けられ、このエアシリンダー16のピス
トン17の上端部にリンク機構Rを介して支持板18A
が固定され、この支持板18Aには種菌容器回転駆動部
材30を構成するギヤヘッドを備えたモータ26Aが取
り付け固定され、このモータ26Aの回転軸の先端部に
種菌容器10側を回転駆動する回転軸部20Aを取り付
け、この回転軸部20Aに種菌容器10の底部10Bと
同程度の大きさからなる円盤状の押圧支持板21が取り
付け固定されるとともに、この押圧支持板21には前述
した第一実施例と同様の略円盤状の押圧プレート22が
適宜数の支持軸23およびコイルスプリング24を介し
て取り付け固定され、前記支持板18A,押圧支持板2
1,押圧プレート22,コイルスプリング24等により
種菌容器10の底部10Bを押圧する押圧支持部材25
を構成している。
【0035】なお前述した第一実施例と同様に、前記押
圧支持板21には前記押圧プレート22に取り付けられ
た各支持軸23を挿通してガイドするガイド孔21Aが
設けられるとともに、その各支持軸23を押圧支持板2
1に対して抜け止め支持しており、かつ各支持軸23に
コイルスプリング24を組み付けることによって、押圧
支持板21に対し押圧プレート22がコイルスプリング
24を介して弾発的に押圧付勢されるものであり、種菌
容器10の底部10Bと接する押圧プレート22の表面
には滑り止め部22Aを形成している。
【0036】またこの実施例における平板状の種菌容器
装填部材13には、挿入孔12の回りに位置して前記種
菌容器10の胴部10Cを支える適宜数のサポート軸
(図示せず)が立設されるとともに、前記挿入孔12と
同心円状に配設され、逆さに倒立状態で挿入された種菌
容器10の胴部10Cと首部10Aとの間の肩部10D
を回転可能に支持する軸受部材33が前記種菌容器装填
部材13に取り付け固定されており、この第二実施例に
おける前記軸受部材33としては、前記平板状の種菌容
器装填部材13に設けられた各挿入孔12と同心円状に
して、前記種菌容器10の首部10Aの外径寸法より径
大な一個のベアリングからなる回転ローラ34Aが配設
されて種菌容器装填部材13に取り付け固定されてお
り、この回転ローラ34Aに種菌容器10の首部10A
から胴部10Cへとつながる肩部10Dが当接されて種
菌容器10が前記挿入孔12と同心円状にして円滑に回
転可能に保持されるように構成されている。
【0037】従って、上記構成からなる第二実施例にあ
っては、種菌容器10をセットする場合、種菌容器装填
部材13側に取り付けられたエアシリンダー16のピス
トン17を上昇した位置に維持し、この状態で種菌容器
10を逆さに倒立状態にして種菌容器10の首部10A
を種菌容器装填部材13に設けた各挿入孔12にそれぞ
れ差し込み、次いで前記エアシリンダー16のピストン
17を下降し、この下降動作に伴ってリンク機構Rを介
して支持板18Aに取り付けられた押圧支持板21側を
回動動作させ、コイルスプリング24の弾性付勢力に抗
して押圧プレート22が種菌容器10の底部10Bを押
圧支持する。
【0038】この際、種菌Sを入れる種菌容器10の高
さ寸法に若干のバラツキがあったとしても、押圧支持部
材25に構成される前記押圧支持板21と押圧プレート
22との間隔を、前記押圧支持板21に対して押圧プレ
ート22をコイルスプリング24を介して弾発的に押圧
付勢して間隔調整可能に設けることにより、その種菌容
器10の高さの寸法差を吸収して押圧維持することが可
能となり、種菌容器10の回転駆動時においても押圧支
持することによって種菌容器10の回転作動を安定状態
にして行うことができる。
【0039】また種菌容器10の首部10Aの口径が市
販品では若干異なることもあるが、首部10Aの口径が
幾分異なったとしても、この第二実施例では種菌容器装
填部材13に設けた挿入孔12と同心円状にして、前記
種菌容器10の首部10Aの外径寸法より径大な一個の
ベアリングからなる回転ローラ34Aを配設して種菌容
器装填部材13に取り付け固定することにより、この回
転ローラ34Aに逆さに倒立状態で種菌容器10の首部
10Aから胴部10Cへとつながる肩部10Dが当接さ
れて保持されるため、前記挿入孔12を中心にして、か
つ回転軸部20Aをその軸芯として種菌容器10をセッ
トすることができ、これにより種菌容器10の偏芯回転
を抑えることができ、第一実施例と同様に掻出刃35に
よる種菌Sの掻き出しを良好に行うことができるもので
あり、前記回転ローラ34Aによって種菌容器10の回
転がスムーズに行われ、モータ26Aに加わりやすい回
転負荷を軽減することができる。
【0040】また種菌容器10の着脱を行う場合、エア
ーシリンダ16のピストン17の作動によりリンク機構
Rのリンクアームを介して種菌容器10の底部10Bを
押圧する押圧支持部材25の押圧力を開放することによ
って容易に種菌容器10を挿入孔12から取り外すこと
ができる。
【0041】また本発明は上述した実施例に限定される
ものではなく本発明の要旨の範囲ないにおいて種々の変
形実施が可能であり、たとえば上述した実施例では軸受
部材33としてベアリングからなる回転ローラ34,3
4Aを用いて構成していたが、スムーズな回転が得られ
るものであるならば単なるローラを用いてもよいもので
あり、また回転ローラ34,34Aの形状や材質などは
適宜設定可能であり、例えば回転ローラ34,34Aの
角部に所定の曲率からなる円弧面あるいはテーパ面を設
け、その表面と種菌容器10の肩部10Dとを接触当接
させて種菌容器10の回転軸芯位置を合せやすくできる
ように構成してもよいものであり、また種菌容器10側
と接触する回転ローラ34,34Aの材質を合成樹脂材
料あるいは金属製材料など適宜選定すればよい。
【0042】また種菌容器10の回転を良好とするた
め、押圧支持部材25の一部を構成する押圧プレート2
2に滑り止め部22Aを設ける際、第一実施例のように
押圧プレート22から一体に鋭角状の爪を突出させて滑
り止め部22Aを形成したり、第二実施例のように硬質
の海綿状の滑り止め部22Aを押圧プレート22に貼り
付けて構成したり、あるいは図示しないが柔軟性材料か
らなる滑り止め部を貼り付けて形成してもよく、また上
述した実施例では種菌容器10の底部10Bに対して押
圧支持部材25側を接離可能とするために、押圧支持部
材25の駆動手段としてエアシリンダー16を用いて構
成していたが、シリンダーに変えてモータ駆動、ギヤ伝
達機構やカム手段など適宜の駆動手段を用いてもよいも
のであり、また種菌容器装填部材13に装填する種菌容
器10のセット個数なども仕様に応じて適宜設定すれば
よいものである。
【0043】なお、種菌容器の供給,交換作業をさらに
能率的に行うために、本願出願人が先に提案した特開平
8ー126433号公報に示したように、予め種菌容器
の首部を逆さに倒立状態で種菌容器装填部材にセット
し、このセットした種菌容器装填部材を接種装置の本体
フレームに対して着脱可能に設けて構成してもよい。
【0044】
【発明の効果】本発明による種菌接種装置によれば、略
平板状の種菌容器装填部材に、種菌容器の胴部に対して
径小の首部側を逆さに挿入する挿入孔が設けられるとと
もに、この挿入孔と同心円状に配設され、逆さに倒立状
態で挿入された前記種菌容器の胴部と首部との間の肩部
を回転可能に支持する軸受部材が前記種菌容器装填部材
に取り付け固定され、逆さに装着支持された種菌容器の
底部を押圧支持部材によって押圧して種菌容器を種菌容
器装填部材に保持しつつ、押圧支持部材による前記種菌
容器の保持状態で、押圧支持部材が種菌容器回転駆動部
材によって回転駆動され、種菌容器の回転作動時におい
て種菌容器が前記軸受部材によって回転の負荷が軽減さ
れながら支持されるものであり、これにより掻取部材に
よって種菌を良好に掻き出して接種することができる。
また前記挿入孔と同心円状に軸受部材を配設することに
よって、逆さに倒立状態で挿入される種菌容器の肩部の
傾斜面部分を常に軸受部材で支持することで、その種菌
容器のセット位置を挿入孔の回転中心位置に合わせて装
着することができるとともに、種菌容器の口部の口径や
種菌容器の高さ寸法が若干異なったとしても回転駆動さ
れる押圧支持部材によって押圧しながら回転が加えられ
るため安定した作動を保つことが可能となり、種菌の掻
き出し作動を良好に行うことができるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例を示す種菌接種装置の全体
構成概要斜視図である。
【図2】本発明の第一実施例を示す種菌接種装置の主要
側面図である。
【図3】本発明の第一実施例の種菌接種装置の主要部を
示す部分斜視図である。
【図4】本発明の第一実施例の種菌接種装置に備え付け
られた種菌容器装填部材および軸受部材とを主体に示し
た平面図である。
【図5】本発明の第一実施例の種菌容器セット時を示す
種菌充填装置主要部の正面図である。
【図6】本発明の第一実施例の種菌容器固定時を示す種
菌充填装置主要部の正面図である。
【図7】図5の要部である押圧支持部材と種菌容器装填
部材および軸受部材とを主体に示した概要図である。
【図8】本発明の第二実施例の種菌容器接種装置の主要
部を示す側面図である。
【図9】図8の要部である押圧支持部材と種菌容器装填
部材および軸受部材とを主体に示した概要図である。
【符号の説明】
S 種菌 P 包装袋 1 本体フレーム 6 栽培容器 10 種菌容器 10A 首部 10B 底部 10C 胴部 10D 肩部 11 種菌充填装置 12 挿入孔 13 種菌容器装填部材 16 エアシリンダー 18 支持板 20 回転軸 21 押圧支持板 22 押圧プレート 24 コイルスプリング 25 押圧支持部材 26 モータ 30 種菌容器回転駆動部材 32 サポート軸 33 軸受部材 34 回転ローラ 34A 回転ローラ 35 掻出刃 36 掻出棒

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 栽培容器あるいは包装袋の内部に培養基
    充填した前記栽培容器あるいは包装袋の中に所定量の
    種菌を掻き出して接種する種菌接種装置において、種菌
    容器の胴部に対して径小の首部側を逆さに倒立状態に挿
    入する挿入孔を備えた種菌容器装填部材と、この種菌容
    器装填部材に設けられ、前記挿入孔と同心円状に配設さ
    れて前記種菌容器の胴部と首部との間の肩部を倒立状態
    で回転可能に支持する軸受部材と、前記種菌容器内の種
    菌を掻き取る掻取部材と、逆さに装着された前記種菌容
    器の底部を押圧して前記種菌容器を前記種菌容器装填部
    材側に保持する押圧支持部材と、この押圧支持部材によ
    る前記種菌容器の保持状態で前記押圧支持部材を回転駆
    動する種菌容器回転駆動部材と、からなる種菌接種装
    置。
  2. 【請求項2】 前記種菌容器装填部材に設けられる軸受
    部材として、前記挿入孔を同心円状に取り巻いて複数個
    の回転ローラを配設して構成したことを特徴とする請求
    項1に記載の種菌接種装置。
  3. 【請求項3】 前記種菌容器装填部材に設けられる軸受
    部材として、前記挿入孔と同心円状にして、前記種菌容
    器の首部の外径寸法より内径寸法が径大な一個の回転ロ
    ーラを配設して構成したことを特徴とする請求項1に記
    載の種菌接種装置。
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