JPH11318208A - きのこ種菌接種機 - Google Patents

きのこ種菌接種機

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Publication number
JPH11318208A
JPH11318208A JP11110906A JP11090699A JPH11318208A JP H11318208 A JPH11318208 A JP H11318208A JP 11110906 A JP11110906 A JP 11110906A JP 11090699 A JP11090699 A JP 11090699A JP H11318208 A JPH11318208 A JP H11318208A
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JP
Japan
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bottle
seed
inoculum
spawn
cap
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Application number
JP11110906A
Other languages
English (en)
Inventor
Masayuki Yumoto
雅行 湯本
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Ogiwara Seiki KK
Original Assignee
Ogiwara Seiki KK
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Publication date
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Publication of JPH11318208A publication Critical patent/JPH11318208A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 種菌瓶が空になった場合に自動的に種菌瓶を
種菌掻出し位置に供給し得る新たなきのこ種菌接種機を
提供する。 【解決手段】 栽培瓶10を収容したコンテナ12を栽
培瓶10の一列毎ずつ順次定寸送りして送り込む送り込
み機構と、送り込まれた列の栽培瓶10のキャップを脱
着するキャップ脱着機構と、コンテナ12に収容された
栽培瓶10の一列当たりの瓶数と同数の種菌瓶101を
倒立して保持すべく、各種菌瓶101の瓶口が嵌入可能
な透孔が形成された支持台110を有する種菌瓶セット
部102と、該倒立して保持された種菌瓶101から種
菌を所要量ずつ下方に掻落とし、前記キャップ脱着機構
によってキャップが外された一列の栽培瓶10に種菌を
接種する種菌掻出部104と、支持台110が複数個配
置され、種菌瓶セット部102の種菌瓶内の種菌が空に
なった場合に、順次種菌が入っている種菌瓶を種菌瓶セ
ット部102に支持台110ごと供給して交換する種菌
瓶供給部100とを具備することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はきのこ種菌接種機に
関する。
【0002】
【従来の技術】栽培瓶を用いたきのこの人工栽培では栽
培瓶に培地を充填した後、培地に種菌を接種して培養工
程に進む。種菌接種は栽培瓶に培地を充填して殺菌処理
をした後に行うが、種菌を接種する場合は栽培瓶からキ
ャップを外して栽培瓶内の培地上に一定量の種菌を落と
し込むようにして行い、種菌接種後は再びキャップをし
て培養へ進む。この種菌接種を自動化して行う種菌接種
機としては従来種々の装置が使用されている。例えば、
特開平5−328842号公報に示される種菌接種機
は、コンテナに収容した栽培瓶に、各列毎順次に種菌を
自動的に接種することのできる装置になっている。この
種菌接種機では、一列に4個倒立して保持された各種菌
瓶から種菌を所要量ずつ下方に掻落とす種菌掻出部と、
この各種菌掻出部から落下される種菌を受ける、シャッ
ターを備えた4個のホッパーと、この一列のホッパーの
下方に、栽培瓶を収容したコンテナを栽培瓶の一列毎ず
つ順次定寸送りして送り込む送り込み機構と、送り込ま
れた列の栽培瓶のキャップを脱着するキャップ脱着機構
と、各ホッパー下部とキャップが外された各栽培瓶との
間を往復動可能に設けられ、ホッパーから所要量の種菌
を受け取ってキャップが外された栽培瓶中に種菌を落と
し込むシューターとを有している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の種菌接種機
によれば、コンテナに収容された栽培瓶に、一列ずつ瞬
時に種菌の接種が行えるから、多数の栽培瓶に短時間で
種菌の自動接種が行える。本発明は、種菌瓶が空になっ
た場合に自動的に種菌瓶を種菌掻出し位置に供給し得る
新たなきのこ種菌接種機を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため次の構成を備える。すなわち、栽培瓶を収容し
たコンテナを栽培瓶の一列毎ずつ順次定寸送りして送り
込む送り込み機構と、送り込まれた列の栽培瓶のキャッ
プを脱着するキャップ脱着機構と、種菌瓶を倒立して保
持すべく、種菌瓶の瓶口が嵌入可能な透孔が形成された
支持台を有する種菌瓶セット部と、該倒立して保持され
た種菌瓶から種菌を所要量ずつ下方に掻落とし、前記キ
ャップ脱着機構によってキャップが外された一列の栽培
瓶に種菌を接種する種菌掻出部と、前記支持台が複数個
配置され、前記種菌瓶セット部の種菌瓶内の種菌が空に
なった場合に、順次種菌が入っている種菌瓶を前記種菌
瓶セット部に支持台ごと供給して交換する種菌瓶供給部
とを具備することを特徴とするきのこ種菌接種機。
【0005】前記種菌瓶供給部を基台上部に水平に設け
ると好適である。前記種菌瓶供給部から種菌瓶が送り込
まれる前記種菌瓶セット部を前記種菌瓶供給部よりも低
くなるよう傾斜して設けると好適である。また、前記種
菌瓶供給部と前記種菌瓶セット部に、前記支持台を案内
するレールを備え、前記支持台をチェーンに連結して移
動するようにすると好適である。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を添付図面に基づいて詳細に説明する。はじめに、本発
明に係る種菌接種機構を適用したきのこ種菌接種機全体
の概略構成とその動作について説明する。図1はきのこ
種菌接種機の概略の外面図を示す。このきのこ種菌接種
機は栽培瓶をコンテナに収納した状態で接種機にかける
よう構成したもので、図のA部分がコンテナを搬入する
部分、B部分がコンテナの1列ごと種菌接種する部分、
C部分が種菌接種後のコンテナを取り出す部分である。
【0007】栽培瓶はキャップ封止した状態で接種機に
セットするから、種菌を接種するB部分ではキャップを
栽培瓶から外す操作、栽培瓶に一定量の種菌を落とし込
む操作、再度栽培瓶にキャップを被せる操作を行う。本
装置はコンテナの進行方向に直交する列内の栽培瓶のす
べてに一度に種菌接種するようにしている。コンテナは
栽培瓶の瓶間隔ごと間欠送りし、これによってコンテナ
内のすべての栽培瓶に種菌を接種することができる。コ
ンテナは自動的に間欠送りされるから、前のコンテナに
続いて順次コンテナを送り込むことによって連続的に種
菌接種することができる。
【0008】なお、図1でD部分は接種種菌を収納した
瓶をセットする部分である。種菌を収納する瓶は栽培瓶
と同じプラスチック瓶で、種菌接種の際には1回ごと削
り刃で種菌面をけずって所定量ずつ接種するようにす
る。次に、図2〜図10にしたがってキャップ脱着機構
および種菌の接種部分の構成を説明する。図2は接種機
のコンテナ搬入側に栽培瓶10を収納したコンテナ12
をセットした状態を搬入側から見た状態である。14は
接種機の基台で、コンテナ12は搬送方向に平行に基台
14に取り付けた支持板16上を循環して移動するチェ
ーン18に載置されて搬送される。支持板16、チェー
ン18、チェーン18の駆動部(図示せず)、後記する
センサー90等によってコンテナの送り込み機構を構成
する。
【0009】20は搬送位置にあるコンテナ12の上方
で搬送面を幅方向に跨ぐようにして設置した支持枠体で
ある。支持枠体20はコンテナ12に収納した栽培瓶1
0の高さ位置よりも若干上方位置で跨ぐように設ける。
支持枠体20には定寸送りされる栽培瓶10を肩部でお
さえる瓶おさえ機構と栽培瓶10に装着したキャップ1
0aを脱着するキャップ脱着機構を設置する。瓶おさえ
機構は種菌を接種する位置まで移動してきた栽培瓶をそ
の肩部で押さえることによって栽培瓶をまっすぐ起立さ
せて支持し、これによって各々の栽培瓶を正確に位置決
めして確実に種菌接種できるようにするものである。種
菌を接種する際に栽培瓶が斜めになっていると瓶口が接
種位置からずれ、種菌を落とした際に正確に瓶口内に入
らなくなって栽培瓶の外に種菌がこぼれたりするからで
ある。なお、図2で80は種菌瓶から掻き落とされた種
菌を各々の栽培瓶に導くためのホッパ、82は種菌落と
しのシャッタ、84は瓶口まで種菌をガイドして栽培瓶
内に確実に種菌を落とすためのシュータである。
【0010】瓶おさえ機構は図2に示すように種菌接種
位置まで移送された栽培瓶10の肩部を瓶押さえ板22
で下方に押さえつけて栽培瓶10を支持する。図4は瓶
押さえ板22で栽培瓶10を押さえる様子を示してい
る。図4の栽培瓶10は種菌を接種するシュータ84の
直下位置にある状態である。瓶押さえ板22はキャップ
脱着機構が後記するように栽培瓶10のキャップ位置の
上方に位置する関係でコンテナ搬入側から接種位置の栽
培瓶に向けてその先側を延ばすように配置している。瓶
押さえ板22はこのように隣り合った栽培瓶では1枚で
両側の栽培瓶を押さえるようにし、外側の栽培瓶10に
ついてはそれぞれの外側に1枚ずつ設けてどの栽培瓶1
0も両側の肩部で押さえるようにしている。
【0011】コンテナ12を定寸送りする際は瓶押さえ
板22を離してフリーに栽培瓶10が通過できるように
する。このように瓶押さえ板22は種菌接種とタイミン
グを合わせて栽培瓶10を押さえるようにするが、この
瓶押さえ板22を動作させる方法として本例では図5に
示すように支持枠体20に横設した支持軸24に回動板
体26を回動自在に取り付け、駆動ロッド28を上下動
させることによりアーム30を介して回動板体26を回
動させ、これによって回動板体26に取り付けた瓶押さ
え板22を押動させるようにした。瓶押さえ板22はス
プリング32を介して回動板体26に取り付け、栽培瓶
10に対してある程度の弾性力をもって押さえるように
している。瓶押さえ板22は栽培瓶のサイズに応じて設
置高さ位置や間隔を設定し、瓶数に応じて設置数を変え
るようにする。
【0012】瓶押さえ機構は上記のように種菌を接種す
る際に栽培瓶を正立させて保持するためのものである
が、前記キャップ脱着機構もキャップの脱着機能ととも
に栽培瓶を正置させて確実に種菌を落とし込む機構を備
えている。続いて、キャップ脱着機構について説明す
る。図2で40はキャップ脱着機構に設けた押さえロー
ラである。押さえローラ40はコンテナ12とともに搬
送される栽培瓶10のキャップ10aの上面を押接する
ローラで、コンテナ12内の栽培瓶10の1本ずつに対
応して配置する。実施例では1列に4本の栽培瓶10が
あるから押さえローラ40は4つ設けている。押さえロ
ーラ40は滑り防止のため外面をゴムローラとしてい
る。
【0013】上記押さえローラ40は1本の支持軸42
に各々固定し、支持軸42の両端は支持枠体20に回動
可能に取り付けた反転アーム44に軸支する(図8)。
この反転アーム44は一端側が駆動ロッド45に係止さ
れ、コンテナ12の搬送方向と平行な鉛直面内で回動す
る。図6は押さえローラ40が栽培瓶10のキャップ上
面を押さえている様子を示す。46は押さえローラ40
の両側に配置した支持アームである。支持アーム46の
両端は前記反転アーム44に固定して支持する。すなわ
ち、押さえローラ40は支持軸42および支持アーム4
6に支持されて搬送面から所定高さ位置で搬送面を横断
するように設置される。
【0014】図7に前記押さえローラ40を支持する支
持軸42および支持アーム46の上面図を示す。押さえ
ローラ40は上記のように支持軸42に固定して支持す
るが、支持軸42は、支持アーム46の上端面に横架さ
れた連結板48に取り付けられたスプリング50により
常時下方に付勢されている。前述したように支持軸42
の両端は反転アーム44に取り付けられるが、反転アー
ム44の取り付け位置で支持軸42は長孔によって支持
され(図8)、スプリング50に付勢されつつ上下方向
に若干可動に支持されている。図6(b) はキャップをは
ずすために支持アーム46が若干持ち上がった状態を示
すが、上記スプリング50によって支持軸42を付勢し
たことによって支持アーム46の上動に対して相対的に
押さえローラ40が下がりキャップ10aの上面を押さ
える作用をなすことを示している。
【0015】上述したように押さえローラ40は栽培瓶
のキャップ10aを上面から押さえて栽培瓶10を正立
させ、正立した状態でキャップ10aを外すようにする
ためのものである。したがって、押さえローラ40でキ
ャップ10aの上面を押さえる際に押さえローラ40の
押さえ操作によって栽培瓶10が傾斜したりしないよう
にする必要がある。このため、実施例の装置では、後記
するように、押さえローラ40を栽培瓶10の搬送方向
に合わせて回転させ、栽培瓶10が搬送される際の移動
速度と押さえローラ40の周速度とを一致させるよう設
定している。
【0016】前記瓶押さえ板22は栽培瓶10が種菌接
種位置まで移動してきた際に栽培瓶10を正立させるた
めに栽培瓶10の肩部を押さえるが、上記の押さえロー
ラ40はコンテナ12に収納された栽培瓶10のキャッ
プ位置に高さを合わせてセッティングし、搬入側から種
菌接種位置まで栽培瓶10が移動してくる際にキャップ
10aの前端縁からキャップ上面に乗り、キャップ上面
で転動しつつキャップ10aを押さえるように作用す
る。栽培瓶10がちょうど種菌接種位置まで移動したと
きに押さえローラ40がキャップ上面の中央部を押さえ
るように位置設定する。
【0017】図2に示すように栽培瓶10はコンテナ1
2に収納されて搬送されるから、搬送時の振動等で若干
揺動することが避けられない。しかしながら、上記のよ
うに瓶押さえ板22で栽培瓶10の肩部を押さえ、かつ
押さえローラ40をキャップ上面で転動させるようにし
て瓶を押さえることによって栽培瓶10を種菌接種位置
で確実に正立して支持することができる。
【0018】押さえローラ40の回転速度を栽培瓶10
の移動速度に一致させるのは、押さえローラ40がキャ
ップ上面を押接した際に栽培瓶10がたおれたりせず正
立したまま移動できるようにするために必要な条件であ
る。図2で54、56は押さえローラ40を取り付けた
支持軸42を回転駆動するためのギヤである。支持軸4
2は反転アーム44に軸支されギヤ54に連繋して回転
する。ギヤ56はチェーンによって回転駆動される。押
さえローラ40がキャップ10a上面を押圧する位置に
あるとき、ギヤ54がギヤ56に噛合し、押さえローラ
40が回転されるのである。押さえローラ40の周速度
はギヤ比等を適宜設定して栽培瓶の搬送速度に一致する
よう設定する。
【0019】図6で60は支持アーム46の下面に取り
付けた押さえ爪である。押さえ爪60は図のように隣接
する栽培瓶のキャップ10a間に位置するよう支持アー
ム46の下面に取り付ける。押さえ爪60は栽培瓶10
からキャップを外す際にキャップ10aの側方に張り出
す上縁部分に下面から当接してキャップを外すように作
用する。実施例では押さえ爪60がキャップを確実に係
止するようキャップ10a外周の曲率にあわせて平面形
状が若干円弧状に形成した。図2に示すように押さえ爪
60は各々の栽培瓶10について各々のキャップの両側
に配置し、栽培瓶が搬送される際にキャップにあたらな
いようにキャップ10aの上縁からやや下がった細径部
分を通過するように設定している。
【0020】種菌接種位置まで移動してきた栽培瓶10
は図6(a) に示すようにキャップ10aの上面が押さえ
ローラ40で押さえられるとともに、キャップ10aの
両側に押さえ爪60が位置したところで停止し、この状
態から支持アーム46が反転アーム44の反転開始する
とともに上昇しはじめる。なお、押さえローラ40の回
転はコンテナ12の搬送と連動しており、種菌接種の状
態でコンテナ12が停止している際には押さえローラ4
0は回転停止している。図6(b) は支持アーム46がわ
ずかに上昇して押さえ爪60がキャップ10aの外周縁
に当接した状態である。前述したように押さえローラ4
0はスプリング50によって下方に付勢されているか
ら、支持アーム46が上昇すると押さえローラ40がキ
ャップ10aの上面を押圧し、押さえ爪60と押さえロ
ーラ40とでキャップ10aが挟圧支持される。
【0021】図6(b) に示すようにキャップ10aを押
さえ爪60と押さえローラ40とで挟んだ状態でさらに
支持アーム46を上昇させることにより、栽培瓶10は
その肩部で瓶押さえ板22によって押さえられているか
ら栽培瓶の本体がコンテナ12上に残ってキャップ10
aがはずされる。図8はコンテナ12の最前列の栽培瓶
10が種菌接種位置まで移動してキャップ10aを瓶口
からちょうど外す状態を側面方向から見た状態である。
押さえローラを支持する支持軸42は図のように反転ア
ーム44の長孔43に軸支され、これによって支持軸4
2が上下に可動である。
【0022】反転アーム44は搬送面の側面に設けた支
持枠体20に軸44aを支点として回動可能に軸支す
る。駆動ロッド45は支持アーム46を取り付けた側と
は反対側の反転アーム44の端部に取り付け、駆動ロッ
ド45を上下方向に押動することによって反転アーム4
4が反転移動する。図8は押さえローラ、支持アーム等
のキャップ把持機構がキャップの上部に位置する状態
で、図示の状態から駆動ロッド45が下動すると、反転
アーム44が反時計方向に回動開始し、図6(b) に示す
ように押さえ爪60と押さえローラ40とでキャップ1
0aを把持し、キャップ10aを瓶口からはずして上方
に上昇する。
【0023】図9は反転アーム44が反転してキャップ
10aが上位置まできた状態を示す。キャップ10aは
押さえローラ40と押さえ爪60によって把持されてい
る。図3はキャップ10aが上位置にある状態を搬入側
から見た状態である。キャップ10aは反転アーム44
に支持されて持ち上げられることによって、図9に示す
ように栽培瓶10の側方位置に退避し、栽培瓶10の瓶
口上方に空きスペースを設けることによって栽培瓶10
への種菌接種を可能にする。
【0024】種菌接種の際には種菌を導入するホッパ8
0およびシュータ84が栽培瓶10の瓶口の直上に位置
する。シュータ84はホッパ80から落下する種菌を栽
培瓶10の瓶口内に確実にガイドして落とすために設け
ているが、このシュータ84は栽培瓶からキャップ10
aをはずして側方にキャップを退避させた際にちょうど
瓶口上方に位置するようにしている。図8に示すように
栽培瓶10からキャップを外す前の状態ではシュータ8
4は栽培瓶10とは離れてコンテナ搬出側に位置してい
る。シュータ84は図3に示すように各々の栽培瓶10
ごとに1つずつ設けるが、各々のシュータ84はシュー
タ支持板70に取り付け、シュータ支持板70はその両
側位置で突出入自在に支持するガイドロッド72によっ
て支持する。74はシュータ支持板70と反転アーム4
4との側面間を連絡する連結ロッドである。
【0025】連結ロッド74は反転アーム44とシュー
タ支持板70とを連動して移動させるために設けたもの
で、図8に示す状態から反転アーム44が上位置に向け
て反転開始すると、それとともに連結ロッド74によっ
てシュータ支持板70が種菌接種位置の栽培瓶10に向
けて引き出される。反転アーム44の反転位置と連結ロ
ッド74およびシュータ84の配置位置関係を適当に設
定することによって、図9に示すように、反転アーム4
4が反転してキャップ10aが持ち上げられたところで
シュータ84がガイドロッド72によって支持されて栽
培瓶10の瓶口まで引き出されるようにすることができ
る。
【0026】シュータ84は栽培瓶が通過する際の妨げ
にならないよう栽培瓶10の瓶位置よりもやや高い位置
にセットするから、図9のように栽培瓶10の瓶口まで
引き出した際にはシュータ84と栽培瓶10の瓶口との
間に若干隙間が生じる。種菌が栽培瓶10からこぼれた
りしないようにするためにはシュータ84と瓶口との隙
間をなくして、隙間部分から種菌が外部にこぼれないよ
うにする必要がある。このため、実施例の装置では種菌
を接種する際にシュータ84をやや沈み込ませて瓶口内
にシュータ84の下縁部が若干はいり込むようにした。
なお、シュータ84はろうと状に形成するがその下縁の
口径は瓶口内にはいり込めるよう瓶口径よりもやや小径
にする。また、本例のシュータ84は一方の上縁の半周
部分に種菌を導入するための突縁84aを設けている。
【0027】シュータ84を沈み込ませる機構は、図9
でシャッタ82の開閉に連動して回動するL字アーム7
6と、L字アーム76の一端とガイドロッド72を支持
する支持体77との間に設けた押し下げアーム78と、
支持体77を押し下げる押し下げロッド79によって構
成される。図9に示すように、反転アーム44の反転に
よって引き出されたシュータ84はガイドロッド72に
よって支持されて栽培瓶10の瓶口上方に位置し、次い
で押し下げロッド79によって支持体77の先端側が下
方に押し下げられる。支持体77が押し下げられるとガ
イドロッド72の先端側が降下し、図10に示すように
瓶口内にシュータ84の下縁がはいり込む。
【0028】押し下げロッド79による支持体77の押
し下げ操作は押し下げアーム78を介してL字アーム7
6を図9で時計回り方向に回動させる。L字アーム76
の他端にはシャッタ82を開閉するためのチェーン85
が取り付けられ、L字アーム76が回動することによっ
て、チェーン85により回転されるスプロケットに取り
付けられたシャッタ82が下方に回動され、ホッパ80
の下端落下口が開放される。図10はシャッタ82が開
放して瓶口内に種菌が接種される状態である。L字アー
ム76に取り付けたチェーンは若干たるみをもたせて取
り付け、押し下げロッド79によってシュータ84を降
下させる動作にやや遅れてシャッタ82が開放するよう
にしている。こうして、シュータ84を瓶口内まで誘導
して瓶内に確実に種菌を導入でき、確実な種菌接種が可
能になる。
【0029】図11〜図13は、シュータ84の種菌落
下口に取り付けられた種菌検出用のセンサー92を示
す。94はその取付板であり、4個のシュータ84下端
に固定され、シュータ84の下端部が挿通する透孔を有
する。96はセンサー取付板であり、各シュータ84の
落下口に対応する透孔97を有する。この各透孔97の
両側に位置して発光部92a、受光部92bからなるセ
ンサー92が取り付けられている。センサー取付板96
は取付板94の下面に着脱自在に取り付けられている。
すなわち、一端側で取付板94に回動可能に係止(フッ
ク部により)され、他端側に設けたストッパ98により
取付板94の他端側に係止されるのである。このように
センサー取付板96を着脱可能に設けることによって、
センサー92が故障した場合に交換が可能であると共
に、センサー92やセンサー取付板96を取り外した状
態で殺菌が行える。
【0030】なお、シュータ84の下部はセンサー取付
板96の透孔97を挿通して下方に突出するように設け
て、栽培瓶10の瓶口に進入するようにすると種菌が外
方にこぼれないので有利である。この場合には、発光部
92a、受光部92bに対応するシュータ84の部位に
スリット(図示せず)を設けて、発光部92aからの光
がシュータ84内に進入可能なようにする。センサー9
2により、種菌がシュータ84の下端落下口を通過(落
下)して確実に各栽培瓶10内に落とし込まれたか検出
できる。種菌が落下しないシュータ84が検出された場
合には、図示しない制御部により警報(ブザー等)が発
せられる。これにより、作業員は、種菌瓶が空になった
か、種菌がその落下通路上で詰まりを生じて落下しない
のか等の異常を確認でき、異常に対処できる。本発明で
は、センサー92を種菌の落下経路の最終部である、シ
ュータ84の落下口に設けているので、種菌が栽培瓶内
に供給されたか否か確実に検出可能である。センサーを
例えばホッパ80の部位に設けることも考えられるが、
この場合には、例えばシュータ84の部位で詰まりが生
じた場合の検出が行えないという不具合が発生する。
【0031】上記のようにして栽培瓶内に種菌を接種し
た後は、シャッタ82を閉め、これとともにシュータ8
4を持ち上げて、反転アーム44を元位置方向に戻し反
転することによって、シュータ84が元位置方向へ戻り
移動し、キャップ10aは反転アーム44で支持されて
瓶口まで降下する。瓶口まで降下したキャップは図8の
状態に戻り、瓶口にキャップが押圧されて栽培瓶10に
キャップ10aが装着される。押さえローラ40は図6
(a) に示すようにキャップ10aの上面に当接して押圧
するとともにキャップ上で回転して、接種後の栽培瓶1
0を前送りする。
【0032】こうして、1回の種菌接種操作が完了す
る。なお、種菌は1回の接種ごと種菌瓶から所定量ずつ
種菌が削られてホッパ80内に落とされ、ホッパ80か
ら1回ごと栽培瓶内に移入される。コンテナ12は種菌
の接種操作に合わせて定寸送りされる。コンテナ12の
搬送は栽培瓶10が種菌接種位置にきたことをセンサ9
0で検知することによって制御される。すなわち、種菌
接種後、コンテナ12が移動して次の栽培瓶10が種菌
接種位置にきたことをセンサ90が検知するとコンテナ
12の搬送が一時停止され、上述した一連の操作によっ
て種菌が接種される。こうして、自動的にコンテナ12
を間欠送りしながら、コンテナ12内のすべての栽培瓶
10に種菌が接種されるのである。
【0033】なお、実際の種菌接種機はコンテナ12に
収納する栽培瓶10の瓶数、あるいは栽培瓶のサイズ、
キャップの径サイズ等に応じて瓶押さえ板22の配置位
置、あるいは配置数、押さえローラ40の配置数あるい
は配置位置、押さえローラ40の回転速度、またホッパ
80、シュータ84の配置等を適宜設定して設計するも
のであり、これによって種々製品の対応することができ
る。
【0034】続いて図1のDにおける種菌瓶供給部、種
菌瓶セット部、種菌瓶回転部の機構について説明する。
図14において、100は種菌瓶供給部であり、図示の
ごとく、4列の種菌瓶101を載置可能になっている。
102は種菌瓶セット部であり、前記ホッパ80の上方
に位置して、種菌瓶供給部100から一列ずつ供給され
る種菌瓶101からその下方に配置された公知の機構か
らなる種菌掻出部104により種菌が所要量ずつ掻出さ
れ、ホッパ80に落下されるようになっている。種菌瓶
セット部102では種菌瓶101をその軸線を中心とし
て回転させる種菌瓶回転部105を備える。
【0035】106、106はレールであり、コンテナ
搬入部A、種菌掻出部104の上方で、かつ両側方に位
置して平行に配設されている(図17)。レール106
の、種菌掻出部104の上方に位置する部分はほぼ水平
に設けられ、ホッパ80およびコンテナ搬入部Aの上方
に位置する部分は、コンテナ搬入部A方向に向けて低く
なるように傾斜して設けられている。各レール106、
106内にはレール106に沿って移動可能にチェーン
108、108が配置されている。各チェーン108、
108にはレール106の屈曲部付近に基台に回転自在
に設けられたスプロケット109が噛合しており、この
スプロケット109が図示しない正逆モータによって回
転駆動されることによってチェーン108、108はレ
−ル106に沿って往復動可能となっている。
【0036】110は支持台であり、両チェーン10
8、108間に4個平行に配置されている。すなわち各
支持台110の両端は連結金具により両チェーン10
8、108に連結され、チェーン108、108が移動
することによって、各支持台110はレール106、1
06に沿って移動可能となる。なお支持台110は連結
金具を介してチェーン108に着脱自在に設けることも
好適である。この場合連結金具は例えば支持台110側
に突ピンを、チェーン108側に突ピンを上方から受入
れ可能な凹部を有する受け金具で構成することができる
(図示せず)。あるいは逆にチェーン108側に突ピン
を、支持台110側に突ピンを下方から受け入れる凹部
を有するもので構成できる。また、上記ではチェーン1
08をレール106に沿って往復動するよう構成した
が、各チェーン108をエンドレスに設けて回転するよ
うにしてもよい。この場合、レール106の下方に戻り
側のチェーンを通すことによって空間的な障害をなくす
ことができる。チェーン108がレール106の下側を
走行する位置では支持台110はチェーンから外してお
くのである。次に、各支持台110には、4個の透孔が
形成され、この透孔内には、図15に示すベアリング1
12がはめ込まれている。そしてこのベアリング112
内には、図16に示す回転リング114が着脱自在には
め込まれ、回転リング114はベアリング112により
軸線を中心としてスムーズに回転するようになってい
る。この回転リング114には、種菌瓶101の瓶口が
嵌入可能となっている。したがって、種菌瓶101は瓶
口を下にして、倒立して回転リング114に装着可能と
なる。したがって、また、種菌瓶101は、種菌掻出部
104の上方に、4列に載置可能となっている。もちろ
んこの列数には限定がない。
【0037】次に種菌瓶セット部102および種菌瓶回
転部105の機構について説明する。種菌瓶セット部1
02および種菌瓶回転部105は前記したようにホッパ
80の上方に位置して配置されている。種菌瓶セット部
102は、種菌掻出部104によって種菌が種菌瓶10
1から掻出される部位であり、前記のように支持台11
0上に載置された種菌瓶101が、チェーン108が駆
動されることによって支持台110と共に、当該位置に
搬入される部位である。支持台110が当該位置に至る
と図示しないセンサーによって検出され、チェーン10
8の駆動が停止されて、一列の種菌瓶101が当該位置
にセットされる。
【0038】116は種菌瓶回転部105の一部をなす
昇降台であり、後記する昇降機構により、種菌瓶セット
部102にある種菌瓶101の上方で、種菌瓶101に
向かって接離動される。前記レール106はこの昇降台
116の前後方向に延びるよう基台に支持されているの
である。上記昇降機構は次のようになっている。すなわ
ち、118は、両レール106の外側に位置して基台に
支持された支持板である。この各支持板118の内側に
はガイドポール119が設けられ、このガイドポール1
19にスライド自在に外嵌されたスライド駒120にス
テー122を介して前記の昇降台116が連結されてい
る。スライド駒120には、支持板118に設けた上下
方向の長孔123(図14)を挿通して、連結桿124
の一端側が連結されている。連結桿124の他端側はク
ランク板126に連結されている。このクランク板12
6がモータ128(図18)によって回転されることに
よるクランク機構を介して昇降台116が昇降されるこ
とが理解される。
【0039】昇降台116の下面側には種菌瓶101の
把持機構が設けられている。まず、昇降台116の、各
種菌瓶101に対応する位置に、回転軸130が昇降台
116を貫通して、かつ軸線方向に若干移動可能に軸受
け131に回転自在に支持されている。回転軸130の
下端には昇降台116の下面と若干の間隙を存して回転
板132が固定されている。回転板132と昇降台11
6下面との間の回転軸130上には、スプリング134
が弾装(介装)されていて、回転板132を昇降台11
6から離反する方向に付勢している。回転軸130の他
端側にはスプロケット136が嵌着されており、回転板
132、したがって回転軸130がスプリング134に
付勢されることによって、スプロケット136が軸受け
131に当接している。スプリング134は必ずしもコ
イルスプリングでなくともよく、板バネその他の付勢手
段であってもよい。
【0040】回転板132には3個の把持爪138が1
20度の間隔をおいて配置されている(1つは不可
視)。把持爪138はほぼL字状に形成されていて、そ
の屈曲部近傍の両側縁から外方に起立して設けた支持片
138aに、回転板132の周縁部に設けた軸139を
挿通することによって、軸139に回動自在に支持され
ている。3つの把持爪138の一方の延出片138b
は、種菌瓶101を側方から囲むよう位置し、他方の延
出片138cは種菌瓶101の底面上に位置する。14
0はほぼコの字状をなす板バネであり、一方の片で回転
板132状に固定され、他方の片が把持爪138の他方
の延出片138c上面を押圧していて、常時は3つの把
持爪138の一方の延出片138bが外方に開くように
している。また把持爪138の他方の延出片138cに
は、ナットにより下面側への突出長さが調整可能な調整
ネジ142が螺合されている。この調整ネジ142の突
出長さを変えることで、把持爪138による種菌瓶10
1の把持力を調整することができる。図18に示すよう
に昇降台116の一端側には駆動モータ144が固定さ
れ、その回転軸端に設けたスプロケットと前記スプロケ
ット136には適宜アイドラースプロケットを介してチ
ェーン146が掛け渡され、回転軸130を同一回転方
向に回転させるようになっている。回転板132、板バ
ネ140、把持爪138、調整ネジ142、スプリング
134等によって種菌瓶の把持装置を構成する。なお、
上記では回転軸130をチェーンにより駆動するように
したが、ギヤ機構により回転させることができることは
もちろんである。この場合、前記したように回転軸13
0を軸方向に若干移動可能に設けた場合のギヤ間のずれ
をギヤの厚みでカバーすることができて好適である。
【0041】種菌瓶101のセット位置への供給は次の
ようになされる。すなわち、昇降台116はまず上昇さ
れている。そして、図示しない駆動モータが駆動される
ことによりチェーン108がレール106に沿って移動
され、これにより支持台110が種菌掻出し位置である
セット位置まで移動され、この位置を図示しないセンサ
ーにより検出されて駆動モータが停止され、したがって
チェーン108の移動が停止され、支持台110に載置
された4個一列の種菌瓶101がセット位置にセットさ
れる。この状態でモータ128が駆動されて昇降台11
6が当該セット位置にある種菌瓶101方向に下降(移
動)される。すると、まず把持爪138の他方の延出片
138cの調整ネジ142の下端が種菌瓶101の底面
に当接し、これにより把持爪138は軸139を中心と
して内方へ回動し、一方の延出片138bにより各種菌
瓶は三方から側壁を挟み込まれることになる。
【0042】このようにして種菌瓶101は把持爪13
8によって三方から挟み込まれ、把持されることにな
る。なお、種菌瓶101は栽培瓶10と同様にブロー成
形によって成形されているため、大きさ(直径)にバラ
ツキがあり、また多少の変形も生じている可能性がある
が、これらのバラツキはスプリング134によって吸収
されることが理解されよう。すなわち、昇降台116
は、スプリング134が多少圧縮加減となる位置まで種
菌瓶101方向に移動される。したがって多少径が小さ
い、あるいは変形している種菌瓶であっても把持爪13
8によって十分把持されると共に、逆に径の大きな種菌
瓶の場合は、把持爪138の一定以上の食い込みがスプ
リング134によって吸収されるから、瓶の破壊や変形
が免れる。
【0043】上記のようにセッティングされた後、駆動
モータ144が駆動され、これにより種菌瓶101は把
持爪138により把持されたまま軸線を中心として回転
される。種菌瓶101の口部側はベアリング112に嵌
入された回転リング114に支持されるから、種菌瓶1
01は軸振れもなく極めてスムーズに回転される。この
ように回転される種菌瓶101内に、種菌掻出部104
側から掻出刃(図示せず)が公知の機構により回転され
つつ上昇、進入し、所定量の種菌が掻出されてホッパ8
0内に落下されるのである。このように掻出された種菌
は前記したようにして栽培瓶10内に供給される。
【0044】なお、種菌瓶101が空になると、栽培瓶
10に種菌が供給されなくなるから、これを前記したセ
ンサー92が検出し、警報を発する。同時に種菌瓶10
1の回転は停止される。作業者は種菌瓶101が空にな
ったことを確認すると、駆動モータ128を駆動し、昇
降台116を上昇させて把持爪138による種菌瓶10
1の把持を解除し、しかる後駆動モータを駆動してチェ
ーン108を移動し、次の列の種菌瓶101を種菌瓶セ
ット部102にセットする。このようにして連続的に種
菌の接種を行うことができる。
【0045】なお、空になった種菌瓶101は次々とコ
ンテナ搬入部A側に送り込まれる。4列全ての種菌瓶1
01が空になったら、種菌瓶101を交換すればよい。
従来、ホッパ80やシュータ84を透明材料で形成し
て、種菌の落下状況を前方側から黙視にて確認する必要
があったので、コンテナ搬入部A側は開放空間にしてお
く必要があったが、本実施例では、前記のようにセンサ
ー92により確実に種菌の供給の有無を確認できるた
め、コンテナ搬入部Aの上方空間を開放空間にしておく
必要がなく、該空間を利用して、空になった種菌瓶10
1の排出空間に利用でき、空間効率がよくなるのみなら
ず、4列あるいはそれ以上の多列の種菌瓶101をあら
かじめ準備でき、それだけ交換の回数が減るから作業性
がよくなる。なお、支持台110をチェーン108に着
脱自在に設けた場合、取り外してある支持台110にあ
らかじめ種菌瓶101をセットし、この種菌瓶101を
セットした支持台110ごとチェーン108にセットす
るようにすることもできる。
【0046】以上本発明につき好適な実施例を挙げて種
々説明したが、本発明はこの実施例に限定されるもので
はなく、発明の精神を逸脱しない範囲内で多くの改変を
施し得るのはもちろんである。
【0047】
【発明の効果】本発明に係るきのこ種菌接種機によれ
ば、あらかじめ、種菌瓶供給部の支持台上に種菌の入っ
た種菌瓶をセットして用意してあるので、種菌瓶セット
部の種菌瓶内の種菌が空になった場合でも、直ちに種菌
瓶供給部の種菌瓶を種菌瓶セット部に供給でき、連続し
て作業が行え、種菌接種効率を高めることができるとい
う効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】種菌接種機の一実施例の全体構成を示す外面図
である。
【図2】種菌接種機で種菌接種前の状態を搬入側から見
た説明図である。
【図3】種菌接種機でキャップを外した状態を示す説明
図である。
【図4】栽培瓶を瓶押さえ板で押さえた状態を示す説明
図である。
【図5】瓶押さえ板による押さえ動作を示すための説明
図である。
【図6】栽培瓶のキャップを押さえローラで押さえた状
態を示す説明図である。
【図7】押さえローラおよび支持アームの上面図であ
る。
【図8】種菌接種機でキャップをはずす直前の状態を示
す側面図である。
【図9】種菌接種機でキャップをはずした状態の側面図
である。
【図10】種菌接種機で種菌を接種する状態を示す側面
図である。
【図11】シュータ下部に設けたセンサーの部位を示す
正面図である。
【図12】センサー取付板の着脱機構の説明図を示す。
【図13】センサー取付板の底面図を示す。
【図14】種菌瓶供給部を示す側面図である。
【図15】ベアリングと回転リングを示す説明図であ
る。
【図16】回転リングの説明図である。
【図17】種菌瓶セット部および回転部を示す正面図で
ある。
【図18】種菌瓶セット部および回転部を示す正面図で
ある。
【図19】種菌瓶回転部を示す説明図である。
【符号の説明】
10 栽培瓶 10a キャップ 12 コンテナ 18 チェーン 20 支持枠体 22 瓶押さえ板 28 駆動ロッド 32 スプリング 40 押さえローラ 42 支持軸 43 長孔 44 反転アーム 45 駆動ロッド 46 支持アーム 50 スプリング 60 押さえ爪 70 シュータ支持板 72 ガイドロッド 79 押し下げロッド 80 ホッパ 82 シャッタ 84 シュータ 90 センサ 92 センサー 94 取付板 96 センサー取付板 97 透孔 100 種菌瓶供給部 101 種菌瓶 102 種菌瓶セット部 104 種菌掻出部 105 種菌瓶回転部 106 レール 108 チェーン 110 支持台 116 昇降台 130 回転軸 132 回転板 134 スプリング 136 スプロケット 138 把持爪 140 板バネ 144 駆動モータ 146 チェーン

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 栽培瓶を収容したコンテナを栽培瓶の一
    列毎ずつ順次定寸送りして送り込む送り込み機構と、 送り込まれた列の栽培瓶のキャップを脱着するキャップ
    脱着機構と、 種菌瓶を倒立して保持すべく、種菌瓶の瓶口が嵌入可能
    な透孔が形成された支持台を有する種菌瓶セット部と、 該倒立して保持された種菌瓶から種菌を所要量ずつ下方
    に掻落とし、前記キャップ脱着機構によってキャップが
    外された一列の栽培瓶に種菌を接種する種菌掻出部と、 前記支持台が複数個配置され、前記種菌瓶セット部の種
    菌瓶内の種菌が空になった場合に、順次種菌が入ってい
    る種菌瓶を前記種菌瓶セット部に支持台ごと供給して交
    換する種菌瓶供給部とを具備することを特徴とするきの
    こ種菌接種機。
  2. 【請求項2】 前記種菌瓶供給部は基台上部に水平に設
    けられていることを特徴とする請求項1記載のきのこ種
    菌接種機。
  3. 【請求項3】 前記種菌瓶供給部から種菌瓶が送り込ま
    れる前記種菌瓶セット部は前記種菌瓶供給部よりも低く
    なるよう傾斜して設けられていることを特徴とする請求
    項1または2記載のきのこ種菌接種機。
  4. 【請求項4】 前記種菌瓶供給部は、前記支持台を移動
    するチェーンを備えていることを特徴とする請求項1、
    2または3記載のきのこ種菌接種機。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107087498A (zh) * 2017-05-17 2017-08-25 河南龙丰实业股份有限公司 一种食药用菌倒扣种植装置
CN111976285A (zh) * 2020-09-21 2020-11-24 江伟 一种酒瓶立体标签印刷烘干装置及工艺
CN115336504A (zh) * 2022-09-07 2022-11-15 山东农发菌业集团有限公司 一种鹿茸菇的培育系统及方法

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