JP2675575B2 - 茸菌の植菌装置 - Google Patents

茸菌の植菌装置

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JP2675575B2
JP2675575B2 JP63125685A JP12568588A JP2675575B2 JP 2675575 B2 JP2675575 B2 JP 2675575B2 JP 63125685 A JP63125685 A JP 63125685A JP 12568588 A JP12568588 A JP 12568588A JP 2675575 B2 JP2675575 B2 JP 2675575B2
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剛 下川
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明に係る茸菌の植菌装置は、えのき茸等の茸類
を栽培する為、栽培基を充填した栽培容器に茸菌を植え
付ける作業を自動的に行なう場合に使用する。
(従来の技術) えのき茸等の茸を栽培する場合、おが屑と米ぬか等と
を混ぜて造った栽培基を栽培容器に充填すると共に、こ
の栽培基にえのき茸等の茸の菌を植え付け、上記栽培容
器を高湿度の条件の下に所定期間放置する栽培作業を行
なう。
即ち、第7図に示す様に、ポリエチレン等により広口
瓶状に形成された栽培容器1に栽培基2を充填すると共
に、この栽培基2の上端部に、栽培基2を棒で突く等し
て凹み3を形成し、この凹み3に、えのき茸等の茸の菌
を植え付ける。
茸の菌は、栽培容器1と同様の茸菌供給容器4(本発
明の実施例を示す第1、4図参照)に、栽培基と共に固
まった状態で入っており、この菌を上記凹み3に植え付
ける際には、茸菌供給容器4内に充填された菌を掻き出
し、凹み3に入れる。
この様に、茸菌供給容器4に充填された菌を掻き出
し、更に栽培基2の凹み3に入れる作業(所謂植菌作
業)は、人手により行なう他、機械により自動的に行な
う場合が多い。
この様に植菌作業を自動的に行なう装置として、従来
から実開昭52-31752号公報に開示された様な構造のもの
が知られ、又実際に使用されている。
(発明が解決しようとする課題) ところが、上記従来の自動装置は、栽培容器1を1個
ずつ人手により送り込む必要がある為、送り込み作業が
面倒で、作業員の労力を必ずしも低減する事が出来ず、
それぞれが1kg程度ある栽培容器1を取り扱う作業は
(腱鞘炎に掛かり易い等)作業員の健康を害する恐れも
強い。
即ち、茸栽培用の栽培容器1は、ほぼ正方形の籠に複
数個(通常は4行4列で合計16個)ずつ納められ、この
籠に入れた状態で持ち運ばれるだけでなく、栽培する場
合もこの籠に入れたまま、栽培空間に置かれる。
従って、栽培容器1を1個ずつ処理する自動装置の場
合、作業員が栽培容器1を1個ずつ籠から取り出し、再
び籠に戻す作業を行なわなければならない為、手首等に
大きな負担が掛かる事が避けられず、腱鞘炎等に掛かり
易くなってしまう。
本発明の茸菌の植菌装置は、上述の様な不都合を解消
するものである。
(課題を解決するための手段) 本発明の茸菌の植菌装置は、内部に茸菌を充填した茸
菌供給容器を、開口部を下にして倒立した状態で保持す
る保持部と、この保持部に保持された茸菌供給容器の開
口部下方に鉛直方向に亘って配設され、捻り方向に回転
駆動される軸と、この軸の上端部に揺動自在に支持され
た掻き出し板と、この掻き出し板を上記保持部に保持さ
れた茸菌供給容器内に進入させる為、保持部と掻き出し
板との少なくとも一方を昇降させる昇降手段と、掻き出
し板の下方に設けられて、この掻き出し板が茸菌供給容
器から掻き出した茸菌を受け取り、更に下方に落下させ
る分配手段と、この分配手段の下方に設けられ、整然と
並べられた状態で籠に入れられた複数の栽培容器を分配
手段の下方に出し入れする移送手段と、この移送手段と
分配手段との間に設けられ、上記籠に入れられた複数の
栽培容器の蓋を開閉する開閉手段とから構成されてい
る。
(作用) 上述の様に構成される本発明の茸菌の植菌装置によ
り、固まった状態で茸菌供給容器内に充填された茸菌を
掻き出し、更にこの掻き出された茸菌を栽培容器に送り
込む場合、先ず茸菌供給容器を保持部の下面に、蓋を開
けた状態で装着する。この際、保持部と掻き出し板とは
最も大きく離し、掻き出し板が、保持部への茸菌供給容
器装着作業の妨げとならない様にする。
これと共に、移送手段により、整然と籠に入れられた
複数の栽培容器を、籠ごと分配手段の下方に送り込み、
次いで開閉手段により、各栽培容器の蓋を開放する。
茸菌供給容器の装着作業と、栽培容器の送り込み及び
開蓋作業とが完了したならば、軸を回転させつつ、保持
部と掻き出し板とを互いに近付け、掻き出し板を保持部
に保持された茸菌供給容器の下端開口から、この茸菌供
給容器内に進入させ、この茸菌供給容器内に充填された
茸菌を掻き出す。
この様に、掻き出し板の回転に伴なって、茸菌供給容
器の下端開口部から掻き出された茸菌は、分配手段を通
じて、この分配手段よりも更に下方に、籠に入れられた
ままの状態で整然と置かれた栽培容器内に送り込まれ
る。
この様にして1の籠に入れられた複数個の栽培容器中
への茸菌の送り込みを完了したならば、一度軸の回転を
停止した状態で、開閉手段により複数個の栽培容器の蓋
を閉じ、移送手段により茸菌送り込み済の栽培容器を入
れた籠を取り出すと共に、代りに未だ茸菌の送り込みを
行なっていない栽培容器を入れた籠を分配手段の下方に
送り込み、再び軸を回転させつつ掻き出し板と保持部と
を互いに近付けて、茸菌供給容器からの茸菌掻き出しを
行なって、複数個の栽培容器中への茸菌の送り込みを行
なう。
(実施例) 次に、図示の実施例を説明しつつ、本発明を更に詳し
く説明する。
第1〜6図は本発明の実施例を示しており、第1図は
植菌装置の全体構成を示す縦断側面図、第2図は同正面
図、第3図は同平面図、第4図は掻き出し手段部分を拡
大して示す縦断側面図、第5図は掻き出し板装着部分の
分解斜視図、第6図は開閉手段部分を拡大して示す縦断
側面図である。
本発明による茸菌の植菌装置を構成するフレーム5
に、昇降自在に支持された取付基板11(詳細は後述)の
上面に、捻り方向の回転のみを自在として、鉛直方向に
亘って支持された螺子杆6にはナット片7が螺合してお
り、このナット片7に保持枠8を固定して、上記螺子杆
6の回転に伴なって、この保持枠8が昇降する様にして
いる。
保持枠8の下面には、4個の保持筒9、9が、正方形
配列で互いに等間隔で固定されており、この保持筒9、
9の内側に茸菌供給容器4、4の基端部を、開口部を下
にして倒立した状態で嵌合、保持自在としている。
上述の様な保持枠8と保持筒9、9とから成る保持部
の下方には、第一のエアシリンダ10によって昇降駆動さ
れる、水平な取付基板11を設けており、この取付基板11
の一部で、上記保持筒9、9に保持された茸菌供給容器
4、4の開口部下方に整合する位置に、鉛直方向に亘
り、茸菌供給容器4、4と同数で、且つ茸菌供給容器
4、4と同じに配列された中空軸12、12を、捻り方向の
回転自在に支持している。
取付基板11の下面から突出した各中空軸12、12の下端
部には従動スプロケット13、13を固定し、この従動スプ
ロケット13、13に巻き掛けたチェンを、取付基板11の端
部下面に固定されたモータ14によって駆動される駆動ス
プロケット15を巻き掛けて、各中空軸12、12を捻り方向
に回転駆動自在としている。
各中空軸12、12の内側には、それぞれ昇降軸16、16が
挿通されている。各昇降軸16、16は、中空軸12、12と共
に捻り方向に回転自在であると共に、中空軸12、12の軸
方向(第1、4図の上下方向)に摺動自在としている。
各昇降軸16、16の上端部で、各中空軸12、12の上端か
ら突出した部分に、第5図に示す様に形成した横孔17に
はビン18を、両端が昇降軸16の外周面から突出する状態
で嵌合支持し、このビン18の両端に、金属製の掻き出し
板19、19の一端を枢支している。
一方、各中空軸12、12の上端部には、支持ブラケット
20、20を固定している。厚肉円筒状に形成された各支持
ブラケット20、20は、上端面にU字形の切り欠き部21
を、上端部側面には互いに平行な1対の直截面22、22
を、それぞれ形成している。上記昇降軸上端のビン18の
両端部は、この昇降軸16の昇降に伴なって、上記切り欠
き部21の内側から支持ブラケット20の上端面よりも上側
迄の間で移動自在である。
各掻き出し板19、19の中間部に形成した長孔23、23と
遊合したビン24、24は、上記直截面22、22で、切り欠き
部21と同じ高さ位置に形成した螺子孔25に螺着してい
る。この為、各掻き出し板19、19は、昇降軸16の上端に
支持したビン18の昇降に伴ない、ビン24、24は長孔23、
23の内側で移動させつつ、上下方向に揺動自在である。
昇降軸16、16の下端で、中空軸12、12の下端から突出
した部分は、軸受26を介して昇降腕27に結合されてい
る。この昇降腕27は、取付基板11の中央部に固定された
第二のエアシリンダ28によって昇降駆動自在であり、こ
の第二のエアシリンダ28が昇降腕27を昇降させる事に伴
ない、上記昇降軸16、16が、捻り方向に回転自在なま
ま、昇降する様にしている。
29は、複数個(図示の例に於いては、4行4列で、合
計16個)の栽培容器1、1を入れた籠30を、掻き出し板
19、19、及び何れも後述する分配手段31、開閉手段32の
下方に送り込む為のターンテーブルで、固定テーブル33
の上面にフリーベアリング34を介して回転自在に支持さ
れている。このターンテーブル29の中心部とロータリア
クチュエータ35の出力軸とは、駆動シャフト36により互
いに連結されており、ターンテーブル29は、このロータ
リアクチュエータ35により、180度ずつ回転させられ
る。
前述の様に構成される掻き出し手段により茸菌供給容
器4から掻き出された茸菌を、籠30に入れられ、ターン
テーブル29により掻き出し手段の下方に送り込まれた16
個の栽培容器1、1に分配する為の分配手段31は、前記
取付基板11の下面に支持固定された、それぞれが短円筒
状の、4個のホッパ37、37と、各ホッパ37、37の内側で
取付基板11に穿設された4個ずつ、合計16個の通孔38、
38(第3、4図参照)と、取付基板11の下面に垂下さ
れ、それぞれの上端部を上記通孔38、38に通じさせた円
管状のシュート39、39と、前記中空軸12の下端部外周面
に固定され、上記ホッパ37、37の内側で回転する分配板
40、40とから構成されている。
又、籠30に入れられターンテーブル29により掻き出し
手段の下方に送り込まれた16個の栽培容器1、1の蓋4
1、41を、一斉に開閉する為の開閉手段32は、第三のエ
アシリンダ43により昇降駆動される支持枠44と、この支
持枠44に一側縁を枢支した4枚の回動板45と、第四のエ
アシリンダ46によりベルクランク60を介して押し引きさ
れ、この押し引きに伴なって、上記回動板45を回動させ
る駆動腕57、57とから構成されている。
この開閉手段32部分の構成に就いて、第1図に第6図
を加えて更に詳しく説明する。
第三のエアシリンダ43により昇降駆動される支持枠44
の内側には4枚の回動板45が、それぞれの両端部に形成
した折り曲げ部47に一端を固定した軸48、48を、支持枠
44の両側壁部分に回転自在に支持する事で、回動自在に
支承している。
支持枠44の両側壁部分を捻り方向の回転自在に挿通さ
れた各軸48、48の他端には、それぞれ揺動腕49、49の一
端が固定されており、各揺動腕49、49の他端は、上記駆
動腕57、57の中間部に枢支している。
上記各回動板45、45は、一側縁を下方に折り曲げて垂
下壁50とし、他側縁に抑え板51を、蝶番52により揺動自
在に装着する事で構成されている。この抑え板51と支持
枠44との間には引っ張りばね53を設けて、抑え板51及び
回動板45に、第1、6図で時計方向に回動しようとする
弾力を付与している。
又、支持枠44の内側面で、各回動板45の先端部下方に
設けた枢軸54には、衝合腕55の中間部を枢支している。
この衝合腕55の上端部に形成した螺子孔に、抑え板51の
反対側から螺合させた衝合螺子56の先端部は、衝合腕55
の回動に伴なって、抑え板51の内側面と衝合自在として
いる。
更に、駆動腕57、57の内側面には、各衝合腕55の下部
側面と衝合自在な衝合ピン58を設けている。この為、駆
動腕57、57が第1、6図で左方に移動し、各回動板45が
水平になった場合には、衝合ピン58が衝合腕55を第1、
6図で時計方向に回動させ、この衝合腕55の上端部に螺
着した衝合螺子56が、引っ張りばね53の弾力に抗して抑
え板51を押し、この抑え板51の下端部に形成した折り曲
げ縁59と垂下壁50との間に、栽培容器1の蓋41を進入さ
せられる様にする。又、駆動腕57、57の右行に伴ない、
衝合螺子56が第1、6図で左方に動き得る様になり、引
っ張りばね53の弾力に基づいて抑え板51が、第6図に示
した状態よりも少しでも時計方向に回動した場合は、上
記折り曲げ縁59が蓋41の下縁と係合し、回動板45の回動
に伴なって蓋41が開かれる様にしている。
上述の様に構成された本発明の茸菌の植菌装置によ
り、固まった状態で茸菌供給容器4、4内に充填された
茸菌を掻き出し、更に籠30に入れられたままの栽培容器
1、1内に送り込む場合、先ず茸菌供給容器4、4を、
保持部を構成する保持筒9、9の下面に、蓋を開けた状
態で装着する。この際、螺子杆6の回動に基づいて保持
枠8を上昇させる事により、保持筒9、9と掻き出し板
19、19とを最も大きく離し、各掻き出し板19、19が、保
持筒9、9に茸菌供給容器4、4を装着する作業の妨げ
とならない様にする。尚、保持枠8を水平方向に伸縮自
在とし、保持筒9、9への茸菌供給容器4、4の着脱作
業時に、この保持枠8を第1図に鎖線で示す様に、同図
の右方向に伸長させれば、上記着脱作業を一層容易に行
なう事が出来る。
上述の様に茸菌供給容器4、4を保持枠8の下面の保
持筒9、9に装着したならば、ロータリアクチュエータ
35でターンテーブル29を180度回転させる事により、整
然と籠30に入れられた16個の栽培容器1、1を、籠30ご
と、分配手段31の下方に送り込む。このターンテーブル
29による送り込み作業の際支持枠44は、第三のエアシリ
ンダ43の伸長に伴なって上昇しており、上記栽培容器
1、1が、支持枠44及びこの支持枠44に付属した駆動腕
57、57に邪魔される事なく、この支持枠44の下側に送り
込まれる様にする。
籠30に入れられた16個の栽培容器1、1が、支持枠44
の下方に送り込まれたならば、次いで開閉手段32によ
り、各栽培容器1、1の蓋41、41を開放する。
この開蓋作業を行なう場合、先ず第四のエアシリンダ
46を伸長させて駆動腕57、57を第1、6図の左方に移動
させ、回動板45を同図に示す様に水平にした状態で、そ
れ迄伸長していた第三のエアシリンダ43を縮め、支持枠
44を下降させる。この際、各回動板45の先端縁に枢支し
た抑え板51は、衝合螺子56によって外方に押されたまま
となり、各栽培容器1、1の蓋41、41が、抑え板51と垂
下壁50との間に進入する。
この様にして、各栽培容器1、1の蓋41、41を、抑え
板51と垂下壁50との間に進入させたならば、第三のエア
シリンダ43を縮めた状態のまま、第四のエアシリンダ46
を縮め、ベルクランク60を介して駆動腕57、57を第1、
6図で右方に押し、各揺動腕49、49、軸48、48を介して
各回動板45を、同図で反時計方向に回動させる。
この回動の初期段階に於いて、衝合螺子56の先端部が
抑え板51の内側面から離れ、この抑え板51の下端に形成
した折り曲げ縁59が、引っ張りばね53に引かれて栽培容
器1の蓋41の下縁と係合する。
この為、更に回動板45が上方に回動する事に伴ない、
各栽培容器1、1の蓋41、41が開放される。
上述の様にして茸菌供給容器4、4の装着作業と、栽
培容器1、1の送り込みと、各栽培容器1、1の開蓋作
業とが完了したならば、それ迄伸長したままであった第
一のエアシリンダ10を縮め、取付基板11の下面に垂下さ
れた16本のシュート39、39の下端を、それぞれ栽培容器
1、1の開口部直上位置に迄下降させる。
次いで、モータ14への通電に基づき、駆動スプロケッ
ト15、チェン、従動スプロケット13、13を介して、中空
軸12、12及び昇降軸16、16を回転させつつ、螺子杆6を
捻り方向に回転させ、ナット片7を介して保持枠8を下
降させる。
この結果、保持筒9、9と掻き出し板19、19とが互い
に近付き合い、掻き出し板19、19が保持筒9、9に保持
された茸菌供給容器4、4の下端開口から、この茸菌供
給容器4、4内に進入する。
この際、第二のエアシリンダ28は、昇降腕27、軸受26
を介して、各昇降軸16、16を上昇させ、各昇降軸16、16
の上端部に設けたピン18を、支持ブラケット20に設けた
ピン24、24よりも上方に移動させる。この結果、上記ピ
ン18に一端を枢支した掻き出し板19、19の他端が第1、
4図に鎖線で示す様に垂れ下がって、この掻き出し板1
9、19の回転直径が小さくなり、この掻き出し板19、19
が各茸菌供給容器4、4の下端開口から、各茸菌供給容
器4、4の内側に進入自在となる。
保持筒9、9が下降し、掻き出し板19、19が各茸菌供
給容器4、4の内側に進入するに従って、各茸菌供給容
器4、4内に充填された茸菌が掻き出される。茸菌供給
容器4、4から掻き出された茸菌を、先ずホッパ37、37
に受けられ、各ホッパ37、37の内側で回転する分配板4
0、40によって、取付基板11に穿設した複数の通孔38、3
8に、ほぼまんべんなく送り込まれ、更に各通孔38、38
に上端に接続したシュート39、39を通じて、栽培容器
1、1に送り込まれる。
ターンテーブル29上の栽培容器1、1への茸菌送り込
みを終えたならば、一度掻き出し板19、19を駆動する為
のモータ14を停止してから、第四のエアシリンダ46を伸
長させ、ベルクランク60、駆動腕57、57、揺動腕49、4
9、軸48、48を介して、各回動板45を第1、6図に示す
様に水平状態に迄回動させ、各回動板45の下面に支持さ
れた蓋41を各栽培容器1、1の開口部に押し付ける事
で、各栽培容器1、1の開口部を蓋41、41で閉じる。
この様にして、茸菌送り込み済の栽培容器1、1の開
口部を蓋41、41で閉じたならば、各回動板45を第1、6
図に示した様に水平にした状態のまま、第三のエアシリ
ンダ43を伸長させる事で支持枠44を上昇させてから、タ
ーンテーブル29を180度回転させ、茸菌送り込みを終了
した栽培容器1、1の取り出しと、未だ茸菌送り込みを
していない新たな栽培容器1、1の送り込みとを行な
う。
茸菌送り込みを完了した栽培容器1、1の取り出し
と、新たな栽培容器1、1の送り込みとを完了したなら
ば、再び掻き出し板19、19を回転させる為のモータ14を
起動させ、茸菌供給容器4、4からの茸菌植菌を行な
う。この際、螺子杆6を回転させる事により、保持筒
9、9を設けた保持枠8を下降させ、上記保持筒9、9
と掻き出し板19、19とを相対的に近付けて、掻き出し板
19、19を次第に茸菌供給容器4、4の奥に迄進入させ
る。
掻き出し板19、19が茸菌供給容器4、4の開口部に通
過したならば、第二のエアシリンダ28により、昇降腕2
7、軸受26を介して、それ迄上昇していた各昇降軸16、1
6を下降させ、各昇降軸16、16の上端部に設けたピン18
を、支持ブラケット20の上端に形成した切り欠き部21に
進入させ、このピン18の高さと、支持ブラケット20に螺
着したピン24、24の高さとを、ほぼ同じにする。
この結果、昇降軸16の上端に設けたピン18に一端に枢
支した掻き出し板19、19の他端が上方に回動し、各掻き
出し板19、19がほぼ水平になって、掻き出し板19、19の
回転直径が大きくなり、茸菌供給容器4、4の内部で、
下端開口部よりも内径が大きくなった部分に充填された
茸菌も、残らず掻き出される様になる。
尚、図示の実施例の場合、各掻き出し板19、19の中間
部に形成した長孔23、23と、支持ブラケット20に設けた
ピン24、24とを遊合させているが、昇降軸16の昇降に伴
なって掻き出し板19、19を揺動させる為の構造は、この
様なものに限定されない。例えば、ピン24、24を挿通す
る孔を単なる円孔とし、ピン18を挿通する孔を長孔とし
ても良い。
又、分配手段の下方に設ける移送手段として、図示の
例に於いてはターンテーブルを使用しているが、この移
送手段としては、ローラコンベア、チェンコンベア、ベ
ルトコンベア等のコンベアを使用する事も出来る。
(発明の効果) 本発明の茸菌の植菌装置は、以上に述べた通り構成さ
れ作用する為、籠に整然と並べられた複数の栽培容器中
に、栽培容器を籠に入れた状態のまま、茸菌を送り込む
事が出来、茸菌の植菌作業を、迅速に、しかも作業者の
身体に大きな負担を掛ける事なく行なえる様になる。
【図面の簡単な説明】
第1〜6図は本発明の実施例を示しており、第1図は植
菌装置の全体構成を示す縦断側面図、第2図は同正面
図、第3図は同平面図、第4図は掻き出し手段部分を拡
大して示す縦断側面図、第5図は掻き出し板装着部分の
分解斜視図、第6図は開閉手段部分を拡大して示す縦断
側面図、第7図は栽培基を充填した栽培容器の縦断面図
である。 1:栽培容器、2:栽培基、3:凹み、4:茸菌供給容器、5:フ
レーム、6:螺子杆、7:ナット片、8:保持枠、9:保持筒、
10:第一のエアシリンダ、11:取付基板、12:中空軸、13:
従動スプロケット、14:モータ、15:駆動スプロケット、
16:昇降軸、17:横孔、18:ピン、19:掻き出し板、20:支
持ブラケット、21:切り欠き部、22:直截面、23:長孔、2
4:ピン、25:螺子孔、26:軸受、27:昇降腕、28:第二のエ
アシリンダ、29:ターンテーブル、30:籠、31:分配手
段、32:開閉手段、33:固定テーブル、34:フリーベアリ
ング、35:ロータリアクチュエータ、36:駆動シャフト、
37:ホッパ、38:通孔、39:シュート、40:分配板、41:
蓋、43:第三のエアシリンダ、44:支持枠、45:回動板、4
6:第四のエアシリンダ、47:折り曲げ部、48:軸、49:揺
動腕、50:垂下壁、51:抑え板、52:蝶番、53:引っ張りば
ね、54:枢軸、55:衝合腕、56:衝合螺子、57:駆動腕、5
8:衝合ピン、59:折り曲げ縁、60:ベルクランク。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フレーム(5)に回転自在に支持される螺
    子杆(6)にナット片(7)を螺合させ、このナット片
    (7)に複数の茸菌供給容器(4)を倒立状態で保持す
    る水平の保持枠(8)を結合し、上記各茸菌供給容器
    (4)の開口部の下方位置に、昇降自在な取付基板(1
    1)に支持されて回転自在な昇降軸(16)を垂直に配設
    し、昇降軸(16)は下端に従動スプロケット(13)を取
    付けて、上記取付基板(11)と共に昇降自在な駆動スプ
    ロケット(13)によりチェン駆動されて回転自在とし、
    この昇降軸(16)の上端には、茸菌供給容器(4)の開
    口を下方から通過後、回転時の径を拡げる掻き出し板
    (19)を設け、上記掻き出し板(19)の下方に、掻き出
    し板(19)により茸菌供給容器(4)から掻き出され落
    下する茸菌を受けて、ターンテーブル(29)に載せられ
    て昇降軸(16)の下方に移動する籠(30)内に配列した
    栽培容器(1)内に落下させる分配板(40)を設け、こ
    の分配板(40)の下方において昇降する支持枠(44)
    に、基部に垂下壁(50)を、先端部に抑え板(51)を持
    つ回動板(45)を基部において枢着し、この回動板(4
    5)の昇降及び垂直面内回動により栽培容器(1)の蓋
    を開閉する蓋開閉手段(32)を設けて構成した茸菌の植
    菌装置。
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