JP3940815B2 - セル苗移植装置 - Google Patents

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Description

【発明の属する技術分野】
本発明は、小型且つ安価で、しかも、高速、高精度な移植動作を実現できるセル苗移植装置に関する。
【従来の技術】
従来、一般に、植物の苗は生物のため個体差が大きく、更にデリケートで、これまで機械化が難しく多くは手作業に頼っている。
最近においては、セル苗の移植機械の開発が各方面で試されている。
例えば、図15に示すように、あたかもワインコルクをスクリューで抜くが如く、スクリュー形状とした掴み片111でセル苗120をピックアップする方式や、図16に示すように、セル苗120をピンセット112で挟む方式等が試みられているが、いずれもセル苗120の根の部位に強制的に差し込むため、セル苗120を、特にその根を傷つけてしまい、病気の感染や苗枯れ等の多くの弊害をセル苗に与えてしまう。
更に、これまで試されている装置は、畑等の農園場に水稲の田植機の様に直接セル苗を移植する方式の装置で、セル苗生産やポット移植生産分野では、全て手作業に頼っているのが現状である。
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、セル苗をピックアップする方式等においてはセル苗に損傷を与えてしまい、苗生産、特にセル苗生産分野においては苗質不良、病気感染やその後の生育にも支障をきたす等の障害を与えてしまっている。
また、現時点では、セル苗をポットに移植する機械、セルトレーからセルトレーに対し未発芽苗や不良苗を除去しつつ良質のセル苗を差し替えることにより、100%商品価値のあるセル苗が移植されたセルトレーを得るような装置は、小型で、しかも、国内では開発されていないため、これらの作業は現在ほとんどが手作業に頼っている。
一方、外国においては、1995年オランダ国際園芸博覧会(NTV)において、形状認識技術を用いてセル苗をポッティングしたり、セルトレーの差し替えをする装置が紹介されているが、この装置は非常に大型且つ高価な装置になっている。
以上のような現状を解決するには、セル苗の搬送、移植ポットの搬送を正確且つ高精度に行い、また、セル苗をピックアップする際に、セル苗の根の部位にピンセットや針金を差し込まずにセル苗をピックアップする必要がある。また、国内の需要を考えると、安価な装置とする必要もある。
そこで、本発明は、セル苗の搬送、セル苗のピックアップ、セル苗の最適の移植ポットへの移植という一連の工程を高速、高精度に実現でき、且つ、小型安価なセル苗移植装置を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
本発明に係るセル苗移植装置は、苗をセル部に植え込んだセル苗を収容した多数のセルトレーを搬送するセルトレー搬送手段と、このセルトレー搬送手段から前記セルトレーを受け取り苗側を外方にして搬送する回転ドラム式の方向変換手段と、セル苗を移植する多数の移植ポットを搬送する移植ポット搬送手段と、前記移植ポット搬送手段を前記移植ポットやセルトレーの種類に応じて上下動させるエレベータ手段と、前記方向変換手段により搬送されるセルトレー中の任意のセル苗のセル部を苗側に押し出すセル苗押し出し手段と、前記移植ポット中の土に円運動による振動を与え穴を開ける手段と、前記セル苗押し出し手段により押し出される各セル苗のセル部を個別に挟んで抜き取り、抜き取ったセル部を、エレベータ手段により上下方向の位置が規制される前記移植ポット搬送手段により搬送される各移植ポットに移植するセル苗移植手段とを有することを特徴とするものである。
本発明のセル苗移植装置によれば、セルトレー搬送手段により搬送され、更に回転ドラム式の方向変換手段により方向変換された状態のセル苗のセル部を、セル苗押し出し手段により押し出し、前記穴を開ける手段をもって移植ポット中の土に穴を開け、前記セル苗移植手段により、押し出されるる各セル苗のセル部を個別に挟んで抜き取り、抜き取ったセル部を、前記エレベータ手段により上下方向の位置が規制される前記移植ポット搬送手段により搬送される各移植ポットに移植するものであるから、セル苗の搬送、セル苗のピックアップ、セル苗の最も適した移植ポットへの移植という一連の工程を高速、高精度に実現できる。
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を詳細に説明する。
図1乃至図3に示すセル苗移植装置は、全体として、略直方体状の筐体1を具備し、この筐体1の一方の側には上部から高さ方向の略中間部の位置にわたってセル苗50を収容した多数のセルトレー2を搬送する搬送モータ3a付のセルトレー搬送手段3を設けている。
このセルトレー搬送手段3の隣には、セルトレー搬送手段3から前記セルトレー2を受け取り、セル苗50側を外方にして円弧を描きつつ搬送する回転ドラム式の方向変換手段である方向変換機構部60を配置している。
また、前記セルトレー搬送手段3の下方には、前記セル苗50を移植する多数の移植ポット6を図1において矢印方向に搬送する移植ポット搬送手段4を設けている。
前記筐体1におけるセルトレー搬送手段3と前記移植ポット搬送手段4との間には、前記筐体1により支持されたセル苗移植手段としてのセル苗ポッティングロボット5を配置している。
更に、前記セルトレー搬送手段3の下方で、且つ、移植ポット搬送手段4の上方には、前記方向変換機構部60により搬送されるセルトレー2中の任意のセル苗50のセル部50aを苗側、即ち、前記セル苗ポッティングロボット5側に押し出すセル苗押し出し手段であるセル苗押し出し機構部70を、セル苗ポッティングロボット5と対峙する配置で設けている。
前記筐体1における移植ポット搬送手段4の下側には、前記移植ポット搬送手段4自体を前記移植ポット6の大小等の種類に応じて上下動させ、移植ポット6とセル苗ポッティングロボット5との相対位置を最適化の状態にするエレベータ手段である上下動機構部80を配置している。
更に、前記方向変換機構部60を構成する円周駆動ドラム61a、61b間には、前記移植ポット6内の土に穴を開け且つ振動を付与して土の側面を固める穴開機構部90を上下動可能に配置している。
前記方向変換機構部60の下部には、この方向変換機構部60により搬送されてきたセルトレー2を図1に示す矢印c方向に排出する排出コンベア100又は受け台を設けている。
図1中、10は前記セルトレー搬送手段3のセルトレー搬送コンベアーである。
方向変換機構部60は、図2、図3にも示すように、筐体1に対して、左右対称配置に、且つ、回転可能に配置した円周駆動ドラム61a、61bと、この円周駆動ドラム61a、61bを駆動するモータ62と、セルトレー2の搬送方向に沿った両側端部をドラムガイド102で挟んで支持しつつ搬送させる回転支持部材63とを具備している。
前記セル苗押し出し機構部70は、図1、図2、図4に示すように、セッティングロボットモータ71と、セル苗50のセル部50aを押し出すプランジャ72とを具備し、セッティングロボットモータ71によりプランジャ72をセル苗50の列設方向に駆動して位置決めするとともに、位置決めしたセル苗50のセル部50aを同期した前記セル苗ポッティングロボット5側に押し出すようになっている。
前記上下動機構部80は、図1に示すように、移植ポット搬送手段4の下方に配置した合計4個の回動アーム81a乃至81dと、支持台82とを有している。そして、下側の2個の回動アーム81a、81bの下端同士を部分歯車82a、82bで噛合し、上側の2個の回動アーム81c、81dの上端同士を部分歯車82c、82dで噛合している。
なお、上下動機構部80に代替して、一般のジャッキを用いるようにして実施しても良い。
また、回動アーム81a、81cの連結部及び回動アーム81b、81dの連結部を水平に貫通する状態でねじ体83を配置し、このねじ体83を上下駆動モータ84により回転駆動することで、合計4個の回動アーム81a乃至81dを介して支持台82を図1に示す矢印方向に上下動させるようになっている。
前記穴開機構部90は、図3に示すように、下方がテーパ状に縮減する形状の所用数の穴開体91を列設配置に支持した支持板92を、上下シリンダ93により前記移植ポット搬送手段4上の各移植ポット6に対して下降させて、各移植ポット6内の土に穴開体91に対応した穴を開けるように構成している。
また、前記穴開機構部90は、支持板92の両側部に一対のロータリバイブレータ94を備え、穴開体91による移植ポット6に対する穴開時にロータリバイブレータ94によりこの穴開体91に振動を付与し、これにより、移植ポット6内の土を円運動により土を外方に押し固めながら、開けた穴の壁面を押し固め、穴の形状が崩れにくくなるようにしている。この場合、移植ポット6内の底面の土は固めない。
なお、図1中、101はセルトレーガイド、102はドラムガイド、110は、操作パネルである。
前記セル苗ポッティングロボット5は、図5、図6等にも示すように、前記筐体1に一端を支持された位置決め用回転シリンダー21と、該位置決め用回転シリンダー21の他端に取り付けられ、該位置決め用回転シリンダー21により駆動されるクランク機構部22と、該クランク機構部22により駆動され水平位置から垂直位置にわたって90度の範囲で往復回動するロボット本体部23と、このロボット本体部23に取り付けた横移動位置決めロボット部24と、この横移動位置決めロボット部24に取り付けた接続口25aを介して図示しない空気圧源に接続した移植爪スライド用シリンダー部25と、この移植爪スライド用シリンダー部25により移動可能(図8に示す矢印方向に移動可能)に支持され、スライド駆動される爪保持体26及びこの爪保持体26により保持された4本の各爪片29を有する移植爪部27と、この移植爪部27の支持片28に取り付けられ前記4本の各爪片29の突出端部に形成される挟み領域32を縮め又は拡げてセル苗50を挟んだ状態とし又は挟んだ状態を解除する開閉用ロータリーアクチェーター30とを具備している。
本実施の形態においては、移植爪部27の爪片29を4本として図示しているが、本発明においては、当該爪片29を、3乃至8本のうちのいずれかの本数にして実施できる。
なお、本発明においては、前記位置決め用回転シリンダー21に代替して、その他の駆動源、例えばロータリーアクチェーター(図示せず)等をもって、セル苗ポッティングロボット5におけるロボット本体部23及び横移動位置決めロボット部24の位置決めをしこれを回転させるようにしても良い。
前記移植爪部27は、更に、図5にも示すように、前記支持片28に対し4本の各爪片29の先端側に離れた位置に配置されるとともに4本の各爪片を各々貫通させた回転板31を具備し、前記開閉用ロータリーアクチェーター30による回転力を伝達機構部33を介して回転板31に伝達し、これにより、回転板31を図6に示すように回動させて前記4本の各爪片29の突出端側により形成される挟み領域32の拡縮を行うようにしている。
図5は挟み領域32が縮みセル苗50を挟む状態を示し、図6は挟み領域32が拡がりセル苗50の挟み解除の状態を示すものである。
なお、図1、図3中、35は筐体1の下面に取り付けたキャスターである。
本発明においては、前述した本実施の形態の移植爪部27の機構の他、移植爪部27の機構を、図17(a)、(b)、(c)、(d)に示すような機構としても良い。図17(a)、(b)は、本発明に係るセル苗移植装置の移植爪部27の他の実施の形態を示す拡大概略説明図であり、図17(c)は、図17(a)、(b)に示す移植爪部27’の回転板31’を示す拡大概略説明図であり、図17(d)は、図17(a)、(b)に示す移植爪部27’の固定板200を示す拡大概略説明図である。
図17(a)、(b)、(c)、(d)に示す移植爪部27’は、図17(a)、(b)に示すように、回転板31’の挟み領域32の方向の近傍に、固定板200を配置し、夫々の板に各爪片29を挿通している。
そして、図17(c)に示すように、回転板31’には、各爪片29が図中の矢印方向に動き、回転板31’の中心に沿った状態の多少湾曲した渦巻き状の各スリット201を設けている。この回転板31’が回転した際、各爪片29は回転板31’の中心沿った矢印方向に移動する。
また、図17(d)に示すように、固定板200には、各爪片29が図中の矢印方向に動き、左右の位置、上下の位置に各ストレートスリット202を設けている。前記回転板31’が回転した際、各爪片29が、回転板31’の中心に沿った矢印方向に移動すると、固定板200の各ストレートスリット202内の各爪片29は、固定板200の中心に四方から集中するような状態で、各爪片29を集束し、この状態で、挟み領域32において、前記セル苗50のセル部50aを挟み込むことができる。
なお、図17(a)、(b)、(c)、(d)に示すような機構の移植爪部27’において、その他の部分は、前記本実施の形態の移植爪部27と同様である。また、図17(a)、(b)、(c)、(d)に示す実施の形態においては、移植爪部27’の爪片29を、4本として図示しているが、前述したように、当該爪片29を、3乃至8本のうちのいずれかの本数にして実施できる。
次に、上述したセル苗移植装置の動作を、図7乃至図13をも参照して説明する。
まず、図7に示すように、前記セルトレー搬送手段3のセルトレー搬送コンベアー10上を搬送され、更に方向変換機構部60移送されて円弧を描きつつ搬送されるセルトレー2に収容されているセル苗50に対して、セル苗押し出し機構部70におけるセッティングロボットモータ71によりプランジャ72の位置決めを行う。
一方、セル苗ポッティングロボット5側では、前記位置決め用回転シリンダー21又はロータリーアクチェーターとクランク機構部22とによりロボット本体部23を水平方向に位置決めし、前記移植爪部27の4本の各爪片29をセル苗50に対峠させる。このとき、前記移植爪部27の複数の爪片は、図7に示すように、開閉用ロータリーアクチェーター30を作動させ挟み領域32を開状態としている。
次に、前記移植爪スライド用シリンダー部25を作動させ、図8に示すようにロボット本体部23をセル苗50側にスライドさせ、4本の爪片29の各先端部がセル苗50の葉の部分よりも更にセルトレー2側に進入する状態とする。
この状態で、図9に示すように、前記プランジャ72により、上述のように位置決めしたセル苗50のセル部50aを前記セル苗ポッティングロボット5側に押し出し、セル苗50のセル部50aを4本の爪片29の各先端部に形成される挟み領域32内に移行させる。
そして、この状態で、前記開閉用ロータリーアクチェーター30による回転力を伝達機構部33を介して回転板31に伝達し、これにより、回転板31を図10に示すように回動させて前記4本の爪片29の突出端側により形成される挟み領域32を縮めてこの4本の各爪片29により、前記セル苗50のセル部50aを挟み込む。
次に、前記移植爪スライド用シリンダー部25を作動させ、図11に示すように、前記セル苗50を挟み込んだ前記移植爪部27を矢印方向に離隔させるとともに、前記位置決め用回転シリンダー21又はロータリーアクチェーターとクランク機構部22とによりロボット本体部23及び横移動位置決めロボット部24を垂直方向に回動させて、図12に示すように、前記移植ポット搬送コンベアー4上の移植ポット6の上に移行する。
そして、前記移植爪スライド用シリンダー部25を作動させ、図13に示すようにロボット本体部23及び横移動位置決めロボット部24を移植ポット6側にスライドさせ、4本の爪片29により挟み込んだ前記セル苗50を移植ポット6内に進入させる。
そして、再び開閉用ロータリーアクチェーター30により上述した場合と逆の回転力を伝達機構部33を介して回転板31に伝達し、前記4本の爪片29の突出端側により形成される挟み領域32を広げてこの4本の爪片29による挟み込み状態を解除し、更に、前記移植爪スライド用シリンダー部25の動作でロボット本体部23を移植ポット6の上方に移行する。
このような動作により、小型、且つ、安価な構造である本実施の形態のセル苗移植装置によりセル苗50を高速且つ高精度に移植ポット6に移植することができる。
また、本実施の形態のセル苗移植装置によれば、前記移植ポット搬送手段4自体を、前記移植ポット6の大小等の種類に応じて上下動させる上下動機構部80を備えているので、移植ポット6の大小等の寸法差や、種類に応じて、移植ポット6とセル苗ポッティングロボット5との相対位置関係を最も適切なものとすることができる。
本実施の形態のセル苗移植装置によれば、前記穴開機構部90の動作で移植ポット6内の土に開けた穴の壁面を押し固め、穴の形状を崩れにくしてセル苗50の移植を確実に実行できる。
上述した本実施の形態のセル苗移植装置の動作は、図示してないが、コンピュータ制御により、各種セルトレー、各種移植用ポットに対応させることもできる。
図14は、前記セル苗ポッティングロボット5における移植爪部27の他の構成例を示すものであり、同図に示す移植爪部27Aは、前記ロボット本体部23により支持され丈が短い等の未発育なセル苗50又は不良なセル苗50を検出するセル苗検出センサー51と、前記ロボット本体部23により支持され2個の押し出し爪53により前記セル苗50を押し出すセル苗押し出し用アクチェーター52とを付加したものである。
このような移植爪部27Aを用いることにより、セル苗検出センサー51の検出信号を利用して丈が短い未発育なセル苗50又は不良なセル苗50が前記移植ポット6に移植されることを防止できるとともに、セル苗押し出し用アクチェーター52の押し出し動作で前記セル苗50の移植ポット6への移植をより円滑に行うことができる。
なお、本発明の移植爪部27は、物を摘む動作としては機構が簡単で確実なために農業分野のみならず他産業分野においても利用価値が高い。
【発明の効果】
以上説明した本発明によれば、セル苗の搬送、セル苗のピックアップ、セル苗の最も適した移植ポットへの移植という一連の工程を高速、高精度に実現できるセル苗移植装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のセル苗移植装置の実施の形態を示す正面図である。
【図2】本発明のセル苗移植装置の実施の形態を示す平面図である。
【図3】本発明のセル苗移植装置の実施の形態を示す側面図である。
【図4】本発明のセル苗移植装置の実施の形態におけるセル苗押し出し機構部及びセル苗ポッティングロボットを示す配置説明図である。
【図5】本実施の形態のセル苗移植装置における移植爪部の爪片を示す斜視図である。
【図6】本実施の形態のセル苗移植装置における移植爪部の爪片を示す斜視図である。
【図7】本実施の形態のセル苗移植装置のセル苗の移植動作を示す説明図である。
【図8】本実施の形態のセル苗移植装置のセル苗の移植動作を示す説明図である。
【図9】本実施の形態のセル苗移植装置のセル苗の移植動作を示す説明図である。
【図10】本実施の形態のセル苗移植装置のセル苗の移植動作を示す説明図である。
【図11】本実施の形態のセル苗移植装置のセル苗の移植動作を示す説明図である。
【図12】本実施の形態のセル苗移植装置のセル苗の移植動作を示す説明図である。
【図13】本実施の形態のセル苗移植装置のセル苗の移植動作を示す説明図である。
【図14】本発明のセル苗移植装置の移植爪部の他の実施の形態を示す概略断面図である。
【図15】従来のセル苗移植装置におけるセル苗の掴み動作を示す説明図である。
【図16】従来のセル苗移植装置におけるセル苗の他の掴み動作を示す説明図である。
【図17】(a)は本発明に係るセル苗移植装置の移植爪部の他の実施の形態を示す一部切欠した拡大概略説明図、(b)は本発明に係るセル苗移植装置の移植爪部の他の実施の形態を示す一部切欠した拡大概略説明図、(c)は(a)、(b)における移植爪部の回転板を示す拡大概略説明図、(d)は(a)、(b)における固定板を示す拡大概略説明図である。
【符号の説明】
1 筐体
2 セルトレー
3 セルトレー搬送手段
4 移植ポット搬送手段
5 セル苗ポッティングロボット
10 セルトレー搬送コンベアー
21 位置決め用回転シリンダー
22 クランク機構部
23 ロボット本体部
24 横移動位置決めロボット部
25 移植爪スライド用シリンダー部
26 爪保持体
27 移植爪部
28 支持片
29 爪片
30 開閉用ロータリーアクチェーター
32 挟み領域
50 セル苗
50a セル部
51 セル苗検出センサー
52 セル苗押し出し用アクチェーター
53 爪
60 方向変換機構部
61a 円周駆動ドラム
61b 円周駆動ドラム
62 モータ
63 回転支持部材
70 セル苗押し出し機構部
71 セッティングロボットモータ
72 プランジャ
80 上下動機構部
84 上下駆動モータ
90 穴開機構部
91 穴開体
92 支持板
93 上下シリンダ
94 ロータリバイブレータ

Claims (1)

  1. 苗をセル部に植え込んだセル苗を収容した多数のセルトレーを搬送するセルトレー搬送手段と、
    このセルトレー搬送手段から前記セルトレーを受け取り苗側を外方にして搬送する回転ドラム式の方向変換手段と、
    セル苗を移植する多数の移植ポットを搬送する移植ポット搬送手段と、
    前記移植ポット搬送手段を前記移植ポットやセルトレーの種類に応じて上下動させるエレベータ手段と、
    前記方向変換手段により搬送されるセルトレー中の任意のセル苗のセル部を苗側に押し出すセル苗押し出し手段と、
    前記移植ポット中の土に円運動による振動を与え穴を開ける手段と、
    前記セル苗押し出し手段により押し出される各セル苗のセル部を個別に挟んで抜き取り、抜き取ったセル部を、前記エレベータ手段により上下方向の位置が規制される前記移植ポット搬送手段により搬送される各移植ポットに移植するセル苗移植手段と、
    を有することを特徴とするセル苗移植装置。
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