JP2000139121A - 苗取出し装置 - Google Patents

苗取出し装置

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JP2000139121A
JP2000139121A JP10315158A JP31515898A JP2000139121A JP 2000139121 A JP2000139121 A JP 2000139121A JP 10315158 A JP10315158 A JP 10315158A JP 31515898 A JP31515898 A JP 31515898A JP 2000139121 A JP2000139121 A JP 2000139121A
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JP
Japan
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seedling
clamper
foliage
seedlings
cultivation
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JP10315158A
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English (en)
Inventor
Yoshihisa Yurino
善久 百合野
Giichi Umeno
義一 梅野
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Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 苗傷みがないように苗を確実に保持して該苗
をセルトレイから取出す。 【解決手段】 供給トレイ26の各セル22に植立され
た苗の取り出しは、苗を掴持可能な苗クランパ37を供
給トレイ26の所定セル22の上方に移動させて行う。
この苗クランパ37は、苗24の根部を掴持可能な左右
一対のクランプ部38’,38’を有する培土クランパ
38と、該培土クランパ38の上方に近接配置された左
右一対のクランプ部48’,48’を有する茎葉クラン
パ48を有していて、培土クランパ38を開いた状態で
苗24の根部に斜め下方に突き刺すと共に、茎葉クラン
パ48を、苗軸を略々中心として左右に開いた状態で進
入して苗24の茎葉を囲み、これらのクランパ38,4
8を閉じて培土を掴持すると共に茎葉を把持して苗24
を抜き取る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、苗クランパによ
り苗を掴持する苗取出し装置に関し、詳しくは苗クラン
パを上下及び斜め方向に移動させてセルトレイから苗を
取出し得る苗取出し装置に関する。
【0002】
【従来の技術】野菜等の幼苗を植立したセルトレイか
ら、クランプ爪にて自動的に所定苗を掴持して取り出
し、他の場所に移送して移植等する従来例として、例え
ば本件出願人の出願に係る特願平9−23042号に記
載の技術が公知であり、これによれば、セルトレイの各
セルに植立された苗に対し、一対のクランプ爪を開いた
状態で斜め下方に進入させて苗の培土付き根部に突き刺
し、次いでこのクランプ爪を閉じて培土を掴持した後、
斜め上方に移動させて苗をセルトレイから取り出してい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
の技術によると、培土が柔らかかったり根鉢形成が不十
分な苗である場合には、このような苗をクランプ爪にて
掴持してセルトレイから取り出そうとすると、クランプ
爪が培土のみを掴んで取り出そうとしても、茎部がすり
抜けてしまって苗を取り出せないおそれがあった。
【0004】この発明は、斯かる課題を解消するために
なされたもので、その目的とするところは、苗傷みがな
いように苗を確実に保持して該苗をセルトレイから取出
すことのできる苗取出し装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、各セル(22)にそれぞれ
苗(24)を植立したセルトレイ(26)を有すると共
に、該セルトレイ(26)の所定苗を掴持する苗クラン
パ(37)を備え、該苗クランパ(37)を移動させて
前記セルトレイ(26)から苗を取出し得る苗取出し装
置(14)において、前記苗クランパ(37)は、苗
(24)の根部を掴持可能な培土クランパ(38)と、
該培土クランパ(38)の上方に近接配置され、苗軸を
略々中心として左右に開閉して苗(24)の茎葉を把持
可能な茎葉クランパ(48)とを有する、ことを特徴と
する。
【0006】請求項2記載の発明は、前記茎葉クランパ
(48)は、閉じた状態では略々平行に対面配置されて
苗(24)の茎葉を把持する左右クランプ部(48’,
48’)を有する、ことを特徴とする。
【0007】[作用]以上の発明特定事項により、セル
トレイ(26)の各セル(22)から苗を取り出すに
は、苗クランパ(37)がその待機位置からセルトレイ
(26)の所定セル(22)の上方に移動し、この苗ク
ランパ(37)を苗に向けて移動させる。前記苗クラン
パ(37)は、苗(24)の根部を掴持可能な左右一対
の培土クランパ(38)と、該培土クランパ(38)の
上方に近接配置された左右一対の茎葉クランパ(48)
を有していて、培土クランパ(38)を開いた状態で苗
(24)の培土部分に斜め下方に突き刺すと共に、前記
茎葉クランパ(48)を、苗軸を略々中心として左右に
開いた状態で進入して苗(24)の茎葉を囲み、次いで
これら培土クランパ(38)と茎葉クランパ(48)を
夫々閉じて、培土を掴持すると共に茎葉を把持して苗
(24)を抜き取る。
【0008】この場合、前記茎葉クランパ(48)は、
閉じた状態ではその左右クランプ部(48’,48’)
が略々平行に対面配置されることにより、茎葉の保持力
が増加され、苗軸が上下にズレるのが防止される。
【0009】なお、上述の括弧内の符号は、図面を対照
するためのものであって、この発明の発明特定事項を何
ら限定するものではない。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の実施
の形態を説明する。
【0011】図1は、本発明に係る苗取出し装置を移植
機に適用した場合の全体側面図であり、この移植機は、
トラクタや乗用田植機等の走行機体10を利用して、そ
の後方に昇降リンク機構12を介して植付装置14が昇
降自在に連結され、該植付装置14の後部は左右の転動
輪16にて支持されている。
【0012】前記植付装置14は、図1及び図2に示す
ように、正面視矩形状の枠体を構成するベースフレーム
18上に苗供給部20と、その上方に苗移送装置32、
更にその下方に植付機構21を有し、前記苗供給部20
には、平面視正方形状のセル22にそれぞれ苗24が植
立された供給トレイ26,26が機体左右側に分離して
載置されている。
【0013】前記苗供給部20は、平面的に多数のセル
22が配置された前記供給トレイ26,26を個別に載
置し得る供給コンベア28,28を有し、この供給コン
ベア28は供給トレイ26の各セル22が一列ずつ機体
前方に向けて移行されるように駆動モータ(図示せず)
によって間欠的に搬送される。
【0014】また、前記供給コンベア28,28の搬送
方向の終端側(前方側)には、両コンベア28,28の
周囲空間を横切るように、左右の縦フレーム31,31
と横架ブラケット30とで門型の枠体が形成され、該横
架ブラケット30には、リニア駆動装置33と苗クラン
パ37を含む前記苗移送装置32が、各コンベア28,
28の搬送方向と略々直交する方向に移動自在に取り付
けられている。
【0015】なお、前記走行機体10には作業クラッチ
レバーが設けられ、この作業クラッチレバーを操作する
ことにより前記植付装置14の作動が制御されるように
なっている。
【0016】前記左右の供給トレイ26,26の中間位
置には、図3に示すように、長手方向を上下に向けかつ
上端部に苗落込み口34を有する苗供給筒36が設けら
れている。そして、前記苗落込み口34には、供給トレ
イ26の各セル22よりもやや大きい同形状の穴が設け
られていて、前記苗移送装置32により、供給トレイ2
6から苗を掴持し、該苗をこの苗落込み口34に向けて
移送して該苗落込み口34から苗を自由落下させる。
【0017】前記苗移送装置32は、図4に示すよう
に、横架ブラケット30に取り付けられたリニア駆動装
置33と、該リニア駆動装置33に摺動自在に嵌合され
たガイドフレーム35と、該ガイドフレーム35に取り
付けられた昇降シリンダ40とを有し、この昇降シリン
ダ40は、長手方向を上下に向けかつ作動ロッド40a
を下にして配置されている。前記作動ロッド40aに
は、抜差しシリンダ42が一体的かつ斜め方向に移動可
能に取り付けられている。また、この抜差しシリンダ4
2の下部には、苗を掴持する前記苗クランパ37が取り
付けられている。
【0018】前記植付機構21は、前記苗供給筒36の
下方に配置され、該苗供給筒36の下方位置と圃場面と
の間を、クランク機構54にて上下動自在に配置された
植付具52を有している。この植付具52は、苗落込み
口34から自由落下された苗を苗供給筒36の下方にて
待機して受け取り、この受取った苗を保持したまま圃場
面に向けて下降し、植付具52の先端爪部にて圃場に穿
孔した植付穴に移植する。なお、前記植付具52には、
下部先端に開嘴状の植付爪が装着されており、また、植
付機構21としては公知のものを流用している。
【0019】本発明では、前記苗クランパ37は、苗の
根部を掴持可能な培土クランパと、該培土クランパの上
方に近接配置され、苗軸を略々中心として左右に開閉し
て苗の茎葉を把持可能な茎葉クランパとを有する。
【0020】上述した図4に示すように、前記抜差しシ
リンダ42の下部には開閉チャック46が取り付けら
れ、この開閉チャック46の下方には、ブラケット43
を介して他の開閉チャック44が取り付けられている。
そして、この開閉チャック44の下方には、培土クラン
パ38が取り付けられている。この培土クランパ38
は、左右一対のクランプ部38’,38’を有し、前記
開閉チャック44の作動により、取付け基部側の支点を
中心として左右に開閉自在とされている。
【0021】また、前記培土クランパ38の上方には、
該培土クランパ38に近接して茎葉クランパ48が配置
されている。この茎葉クランパ48は、左右一対のクラ
ンプ部48’,48’を有し、前述した開閉チャック4
6の作動により、取付け基部側の支点を中心として左右
に開閉自在とされている。この茎葉クランパ48は、苗
軸を略々中心として左右クランプ部48’,48’が左
右に開閉して苗24の茎葉を把持する。
【0022】苗24の取り出しは、図5に示すように、
前記供給トレイ26の各セル22に植立された所定苗
に、抜差しシリンダ42を斜め下方に移動させて培土ク
ランパ38の左右クランプ部38’,38’を開いた状
態で進入して培土に突き刺し、内側に閉じることにより
培土を左右両側から掴持する。また、これと略々同時
に、前記茎葉クランパ48の左右クランプ部48’,4
8’を苗軸を略々中心として左右に開いた状態で接近し
て閉じることで苗の茎葉を把持する。そして、抜差しシ
リンダ42を斜め上方に移動させて苗をセル22から取
出し、この取出した苗をリニア駆動装置33により苗落
込み口34まで移送する。
【0023】この場合、前記茎葉クランパ48を開閉す
る開閉チャック46は、該茎葉クランパ48から偏位し
た位置、すなわち培土クランパ38の開閉用チャック4
4の上方に設けられているので、取り出される苗が大苗
であっても、その茎葉が開閉チャック46に接触するこ
とはない。
【0024】前記苗落込み口34においては、図6に示
すように、苗落込み口34の周縁部に前記苗を引っ掛け
ると共に、閉じていた茎葉クランパ48と培土クランパ
38を開放し、続いて抜差しシリンダ42にて培土クラ
ンパ38を斜め上方に引抜くことにより、苗を落下口に
一旦残してから自由落下させる。このように、苗を苗供
給筒36から落下させるとき、苗の動きを少なくして安
定した姿勢で落下させる。
【0025】そして、本実施の形態においては、上述し
た通り、前記茎葉クランパ48の開閉チャック46が、
培土クランパ38の開閉チャック44の上方に設けられ
ているため、特に苗が大きい場合であっても、開閉チャ
ック46に苗が接触するおそれはなく、茎葉を傷付ける
ことはない。また、この茎葉クランパ48の対向する左
右クランプ部48’,48’の内側面には、図7に示す
ように、苗24の茎を把持するためのスポンジゴム5
0,50が付設されている。
【0026】また、本発明において、前記茎葉クランパ
48の左右クランプ部48’,48’は、閉じた状態で
は略々平行に対面配置されて苗の茎葉を把持する構成を
有する。
【0027】図8(a)(b)に示すように、前記茎葉
クランパ48は、左右クランプ部48’,48’の対向
する内側面にスポンジゴム50,50が付設されている
と共に、該クランプ部48’をばね材にて構成すること
により、茎葉クランパ48は閉じた状態では略々平行に
対面配置されて苗の茎葉を把持する。このように、茎葉
クランパ48をばね材にて構成することにより、該茎葉
クランパ48が開いた状態では一般の板材で構成された
ものと同様であるが、閉じた状態では密着性が向上し、
苗軸が太いものや硬いものであっても大きな保持力によ
り該苗軸が上下にズレず傷付けることもない。
【0028】図9(a)〜(c)は、前記茎葉クランパ
48をばね材にて構成すると共に、茎葉クランパ48の
苗軸と略々直交方向にスリット60を形成した実施の形
態を示している。このスリット60により、図10
(a)(b)に示すように、茎葉クランパ48は複数本
に分割され(図では3本)、この分割された各クランプ
部にて個別に茎葉を把持し、いわゆる人間の指のように
柔らかく茎葉をつかむことができる。
【0029】また、図11(a)〜(c)は、前記茎葉
クランパ48の対向する内側面にスポンジゴム50,5
0を付設すると共に、このスポンジゴム50の対向面側
を苗軸と略々直交方向に沿って凹凸又は鋸刃状に形成し
た実施の形態を示す。これにより、茎葉をつかむときに
苗の茎葉が上下方向にズレないと共に、茎葉を複数点に
て把持するため、苗軸の倒れが発生しない。
【0030】更に、図12(a)(b)は、前記茎葉ク
ランパ48の対向する内側面にスポンジゴム50,50
を付設すると共に、このスポンジゴム50の対向面側を
テーパ面に形成した実施の形態を示す。すなわち、スポ
ンジゴム50の対向面側に角度αのテーパ面に形成して
いる。この場合、このテーパ面の角度αと、開閉チャッ
ク46が閉じたときの角度βとが近接するほど密着性が
向上し、面接触となって均一な接触圧が得られる。これ
によれば、スポンジゴム50の形状を変更するのみで、
茎葉の保持力を増加することができる。この場合、スポ
ンジゴム50の長さや硬さを変えることで保持力を調節
することも可能となる。
【0031】図13(a)(b)は、前記茎葉クランパ
48の対向する内側面にスポンジゴム50,50を付設
すると共に、茎葉クランパ48の先端側を外向きに曲げ
た実施の形態を示している。これにより、茎葉クランパ
48の形状を変更するのみで、面接触となって均一な接
触圧が得られ、茎葉クランパ48を閉じた状態で密着性
の向上を図ることができる。なお、この場合も、茎葉ク
ランパ48の曲げ角αと、開閉チャック46が閉じたと
きの角度βとが近接するほど密着性が向上する。
【0032】図14(a)〜(c)は、前記培土クラン
パ38の上部に、外側に向かって広がるガイド部38a
を形成した実施の形態を示す。このガイド部38aによ
り、図15(a)(b)に示すように、培土クランパ3
8を培土に差し込むとき、該培土クランパ38のクラン
プ部38’に培土が付着することが防止されると共に、
このガイド部38aは、クランプ開のときは苗の邪魔に
ならず、閉のときは培土保持機能を有する。
【0033】図16(a)〜(c)は、前記培土クラン
パ38の上部に、外側に向かって広がるクランク状のガ
イド部38bを形成した実施の形態を示す。このガイド
部38bは、培土クランパ38の左右クランプ部3
8’,38’を開いた状態ではガイド幅lとセル22の
一辺の長さLとが略々等しく設定されている。図17
(a)(b)に示すように、前記ガイド部38bによ
り、ガイド幅lをセル22の一辺の長さLと略々合致さ
せることで、所定苗と隣接苗とを掻き分けることができ
る。また、このガイド幅l≒L(セル22の一辺の長
さ)とすることで、培土クランパ38を閉じたとき(苗
抜取時)には、ガイド幅l<L(セル22の一辺の長
さ)となり、苗のからみをほぐすことができる。
【0034】次に、本実施の形態の作用を説明する。
【0035】走行機体10を前進させ作業クラッチレバ
ーを「入」にすると、苗供給部20が作動し供給トレイ
26が間欠的に搬送され、苗移送装置32が作動すると
共に植付機構21が作動して移植作業が開始される。
【0036】この場合、供給コンベア28により、供給
トレイ26が各セル22の1列ごとに機体前方側に間欠
移送され、図示しないトレイセンサにより搬送方向終端
側の列が苗取出し位置に到達したことが検知されると該
供給コンベア28が停止する。そして、左右の供給コン
ベア28,28の略々中央に待機していた苗移送装置3
2が、供給トレイ26の列方向に移動し、所定のセル2
2から苗を取り出して該苗を苗落込み口34に向けて移
送する。
【0037】このとき、図5に示す苗移送装置32の苗
クランパ37が、供給トレイ26の所定セル22の上方
に移動し、そこで抜き差しシリンダ42が伸長して培土
クランパ38の左右クランプ部38’,38’を開いた
状態で、該培土クランパ38により苗の培土部分に斜め
下方に突き刺すと共に、苗軸の左右側に開いた状態で進
入してきた茎葉クランパ48の左右クランプ部48’,
48’が茎葉を囲み、次いで略々同時に開閉チャック4
4,46を作動させて、培土クランパ38と茎葉クラン
パ48を閉じ、苗の培土部分を掴持すると共に茎葉部分
を把持する。前記茎葉クランパ48として板ばねを用い
た場合は、左右のクランプ部48’,48’が閉じたと
きに略々平行に対面配置されるので、茎葉の保持力が増
加し滑ることがない。
【0038】次いで、抜き差しシリンダ42を収縮さ
せ、苗クランパ37を斜め上方に抜き取って苗をセル2
2から取り出し、この取り出した苗をリニア駆動装置3
3により苗落込み口34の上方に向けて移送する。
【0039】苗が苗落込み口34に到達すると、図6に
示すように、昇降シリンダ40を伸長させて培土クラン
パ38及び茎葉クランパ48を下降させ、苗落込み口3
4の周縁部に移送してきた苗を引っ掛ける。次に、閉じ
ていた茎葉クランパ48を開放すると共に培土クランパ
38を開放し、抜差しシリンダ42にて培土クランパ3
8を斜め上方に引抜き、苗を落下口から自由落下させ
る。
【0040】苗落込み口34の真下には、植付具52が
上昇待機していて、落下する苗を受け止めた後、クラン
ク機構54により支点を中心として回動下降する。この
植付具52が圃場面に下降すると、嘴状の植付爪が開
き、この植付爪が圃場面に植付穴を穿孔すると同時に該
穴に苗を落下させて直立状態に移植する。
【0041】その後、植付具52が上昇移動して前記と
同様に苗落込み口34の真下にて待機し、続いて、苗移
送装置32により、苗クランパ37が供給トレイ26の
苗が植立された所定セル22の上方に移動して、前記と
同様にして苗の植付けが行われる。
【0042】
【発明の効果】以上説明した通り、請求項1記載の発明
によれば、苗クランパは、苗の根部を掴持可能な培土ク
ランパと、苗軸を略々中心として左右に開閉して苗の茎
葉を把持可能な茎葉クランパとを有することにより、セ
ルトレイから苗を取出す際、両クランパの共働作用で苗
を根部と茎葉とで把持し、確実に取り出すことができ
る。
【0043】特に、前記茎葉クランパは、苗の茎葉に対
して左右に開閉して該茎葉を把持する構成であるので、
苗の上下方向には茎葉と干渉する部材は存在せず、よっ
て苗の大小にかかわらずその茎葉を傷付けることなく、
セルトレイから所定の苗を取り出すことができる。
【0044】請求項2記載の発明によれば、前記茎葉ク
ランパは、閉じた状態では略々平行に対面配置されて苗
の茎葉を把持する左右クランプ部を有するので、該茎葉
クランパと苗の茎葉との間には隙間が発生せず、保持力
が増加することから、苗取出しの際に茎葉が上下にズレ
るおそれがない。これにより、茎葉の傷付きを防止する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る苗取出し装置が適用された移植機
の全体側面図である。
【図2】移植機の背面図である。
【図3】苗供給筒の斜視図である。
【図4】苗移送装置の概略の側面図である。
【図5】苗クランパによる苗の取出し状態を示す図であ
る。
【図6】苗落込み口から苗を落込むときの側面図であ
る。
【図7】茎葉クランパの平面図である。
【図8】(a)は、茎葉クランパ(ばね材)の開いた状
態の平面図であり、(b)は閉じた状態の平面図であ
る。
【図9】(a)は、スリットを形成した茎葉クランパ
(ばね材)の側面図であり、(b)はその正面図であ
り、(c)はその外観図である。
【図10】(a)は、同上の苗クランパによる苗の取出
し状態の側面図であり、(b)はその正面図である。
【図11】(a)(b)(c)は、夫々茎葉クランパの
内側に形状の異なるスポンジゴムを付設した状態を示す
図である。
【図12】(a)は、内側にスポンジゴムを付設した茎
葉クランパの開いた状態の平面図であり、(b)は閉じ
た状態の平面図である。
【図13】(a)は、先端部を外方に曲げかつ内側にス
ポンジゴムを付設した茎葉クランパの開いた状態の平面
図であり、(b)は閉じた状態の平面図である。
【図14】(a)はガイド部を設けた培土クランパの側
面図であり、(b)はその正面図であり、(c)はその
平面図である。
【図15】(a)は、同上の培土クランパによる苗の取
出し状態の側面図であり、(b)はその正面図である。
【図16】(a)はガイド部を設けた培土クランパの側
面図であり、(b)はその正面図であり、(c)は苗植
立用のセルの平面図である。
【図17】(a)は、同上の培土クランパによる苗の取
出し状態の側面図であり、(b)はその正面図である。
【符号の説明】
10 走行機体 12 昇降リンク機構 14 植付装置 20 苗供給部 22 セル 24 苗 26 供給トレイ 32 苗移送装置 33 リニア駆動装置 34 苗落込み口 36 苗供給筒 37 苗クランパ 38 培土クランパ 38’ クランプ部 42 抜差しシリンダ 44 開閉チャック(培土クランパ用) 46 開閉チャック(茎葉クランパ用) 48 茎葉クランパ 48’ クランプ部 50 スポンジゴム 52 植付具

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各セルにそれぞれ苗を植立したセルトレ
    イを有すると共に、該セルトレイの所定苗を掴持する苗
    クランパを備え、該苗クランパを移動させて前記セルト
    レイから苗を取出し得る苗取出し装置において、 前記苗クランパは、苗の根部を掴持可能な培土クランパ
    と、該培土クランパの上方に近接配置され、苗軸を略々
    中心として左右に開閉して苗の茎葉を把持可能な茎葉ク
    ランパとを有する、 ことを特徴とする苗取出し装置。
  2. 【請求項2】 前記茎葉クランパは、閉じた状態では略
    々平行に対面配置されて苗の茎葉を把持する左右クラン
    プ部を有する、 ことを特徴とする請求項1記載の苗取出し装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2006068518A1 (en) * 2004-12-23 2006-06-29 Graeme Leslie Hill Seedling transplanting head
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CN112293004A (zh) * 2020-11-10 2021-02-02 泉州市同益产品设计有限公司 一种移栽机的自动取苗设备

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