JP3513235B2 - 接木装置における穂部運搬装置 - Google Patents

接木装置における穂部運搬装置

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JP3513235B2
JP3513235B2 JP30120594A JP30120594A JP3513235B2 JP 3513235 B2 JP3513235 B2 JP 3513235B2 JP 30120594 A JP30120594 A JP 30120594A JP 30120594 A JP30120594 A JP 30120594A JP 3513235 B2 JP3513235 B2 JP 3513235B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、接木装置における穂
部運搬装置に係り、詳しくは台木用苗と穂木用苗とをお
のおの切断して台木および穂木を形成し、この台木に穂
木を接木して接木苗を連続的に製造する自動化装置の穂
部運搬に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の接木装置には、例えば特開平6−
38630号公報に記載のものがある。この接木装置
は、台木ストック手段となる台木トレーコンベヤおよび
穂木ストック手段となる穂木トレーコンベヤと、この両
トレーコンベヤから台木シェルおよび穂木シェルを台木
用搬送手段となる台木用シェルコンベヤおよび穂木用搬
送手段となる穂木用シェルコンベヤに各別に載せ替える
台木供給手段または穂木供給手段となるシェル取出しア
ーム装置と、前記台木用シェルコンベヤ上に取り出され
た前記台木シェルの台木用苗の下部を挟持して上部を切
断する台木切断装置と、前記穂木用シェルコンベヤ上に
取り出された穂木シェルの穂木用苗の上部を挟持して下
部を切断すると共に、この穂木用苗の切断面を台木の切
断面に接木する穂木切断装置と、前記台木に穂木を接続
した接続部分にクリップを嵌合するクリップ嵌合装置
と、前記クリップを嵌合した接木苗を前記台木用シェル
コンベヤの下流側で排出トレーコンベヤ上に取り出すシ
ェル取出し装置と、各シェルコンベヤの各シェルの苗木
の有無を検出する苗木検出器とを備えたものである。
【0003】そして、前記台木シェルおよび穂木シェル
はそれぞれ前記台木トレーコンベヤまたは穂木トレーコ
ンベヤによって搬送される。この各トレーコンベヤ上の
所定の位置まで搬送された台木シェルと穂木シェルはそ
れぞれのシェル取出しアーム装置によって台木用シェル
コンベヤおよび穂木用シェルコンベヤ上に取り出され、
それぞれの送り途中で台木用苗は、その上部が台木切断
装置により切断され、また穂木用苗はその下部が穂木切
断装置により切断される。そして、穂木と台木とを接続
して接木シェルを形成する。その後、台木用シェルコン
ベヤの終端部でシェル取り出し装置によって接木シェル
を1個ずつ排出トレーコンベヤ上に取り出すように作動
する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の接木
装置にあっては、台木用苗の下部を挟持しながら上部を
台木切断装置により切断し、また、穂木用苗の上部を挟
持しながら下部を切断すると共に、この切断した穂木用
苗の穂部を直線状に台木側に移動させて切断面を接合す
る構成であるため、台木用苗と穂木用苗の苗軸がわずか
でもズレていると円滑に作業を行うことができないおそ
れがある。
【0005】また、台木用苗と穂木用苗の切断作業なら
びに接木作業時において、苗の胚軸を1点で挟持する構
成であるため、これらの作業途中で苗姿勢が乱れ、確実
に接ぎ木を行うことができないおそれがある。
【0006】更に、台木用苗の台部の切断面に対し、穂
木用苗の穂部を水平方向に移動させて両者の切断面を接
合させた状態で、後からクリップを装着するものである
ため、クリップ装着時に互いの切断面が動いてしまうお
それがある。
【0007】この発明は、上記のような課題を解消する
ためになされたもので、穂木用苗から切断した穂部を台
木用苗の台部に運ぶ際、本葉による干渉を少なくして確
実に穂木を挟持運搬可能とすると共に、クリップへの穂
木の差し込みを確実に行い得る接木装置における穂部運
搬装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】そこで、上記目的を達成
するため、この発明は、トレイ(14)に列状に収納し
た穂木用苗を搬送する穂木用搬送手段(6)と、トレイ
(14’)に列状に収納した台木用苗を搬送する台木用
搬送手段(7)と、接木処理位置にて、前記穂木用苗か
ら切断した穂部を、前記台木用苗の穂部を切断・除去し
た台部に接続する接木処理手段(20)と、を備えてな
る接木装置において、前記接木処理手段(20)は、前
記穂木用苗から切断した穂部を保持して前記台木用苗の
台部に運ぶ運搬手段(22)前記穂部を切断・除去
された台部にクリップ(130)を供給するクリップ供
給手段(24)と、を有し、かつ前記運搬手段(22)
は、前記穂部を把持すべく開閉自在な把持部材(10
3)と、該把持部材(103)を水平方向に移動する横
移動手段(102)と、前記把持部材(103)を前記
穂木用搬送手段(6)から台木用搬送手段(7)に移動
すべく、縦軸を中心に回動する揺動駆動手段(101)
と、前記把持部材(103)が上下方向に回動自在に支
持されると共に該把持部材(103)を上下方向に回動
する縦移動手段(108)と、を有し、前記把持部材
(103)が側方から水平方向に移動して前記穂部を把
持し、該把持された穂部を、前記縦移動手段(108)
に基づき、略々垂直方向に前記台部先端にあてがわれた
クリップ(130)中に差込んでなる、ことを特徴とす
る。
【0009】
【0010】
【0011】請求項1記載の接木装置における穂部運搬
装置において、前記運搬手段(22)は、前記揺動駆動
手段(101)にて回動される回動基部に、前記横移動
手段(102)にて移動されるスライド部を水平方向移
動自在に支持し、かつ該スライド部に、前記把持部材
(103)を有する支持部を上下方向回動自在に支持す
ると共に、該支持部を、前記回動基部に設けられた軌跡
修正体(114)に当接して、該軌跡修正体(114)
は、前記縦移動手段(108)による前記支持部の上下
方向の回動を、前記スライド部を移動することにより垂
直下降軌跡に近づくように修正し、前記把持部材(10
3)にて把持された穂部を、前記台部先端にあてがわれ
たクリップ(130)に略々垂直方向から差込んでな
、ことを特徴とする。
【0012】請求項1又は2記載の接木装置における穂
部運搬装置において、前記縦移動手段(108)の外
に、前記把持部材(103)を上下方向に移動する増押
し手段(109)を設け、前記縦移動手段(108)に
基づき、前記把持部材(103)に把持された穂部を前
記クリップ(130)中に差込んだ状態で、前記増押し
手段(109)にて、更に該穂部を台部先端部に押圧し
てなる、ことを特徴とする。
【0013】
【0014】
【作用】以上の構成により、本発明における接木装置
(1)は、トレイ(14,14’)に列状に収納した穂
木用苗および台木用苗を搬送する穂木用搬送手段(6)
および台木用搬送手段(7)と、接木処理位置にて穂木
用苗の穂部を台木用苗の台部に接続する接木処理手段
(20)とを備えており、この接木処理手段(20)
は、穂木用苗の穂部を保持して台部に運ぶ運搬手段(2
2)を有している。
【0015】また、この運搬手段(22)は、穂木用苗
の穂部を把持する穂把持部材(103)と、該穂把持部
材(103)を水平方向に移動させる横移動手段(10
2)と、前記穂把持部材(103)を、縦軸を中心とし
て穂木用搬送手段(6)側から台木用搬送手段(7)側
に回動させる揺動駆動手段(101)を備えている。そ
して、前記穂把持部材(103)が側方から水平方向に
移動してきて、穂木用苗の本葉を引っ掛けないようにし
ながら穂部を把持し、この把持された穂部を、前記縦移
動手段(108)に基づき、略々垂直方向に前記台部先
端にあてがわれたクリップ(130)中に円滑に差込む
ようにしている。
【0016】なお、上述の括弧内の符号は、図面を対照
するためのものであって、この発明の構成を何ら限定す
るものではない。
【0017】
【実施例】以下、この発明の実施例をトマトの幼苗を接
木する場合につき、図面に基づいて詳細に説明する。こ
の実施例では、図26および図27に示すように、穂木
用苗および台木用苗を植えた苗ポット13,13’を接
木処理位置まで運び、そこで穂木用苗および台木用苗の
子葉位置の下方を切断し、図28のように、穂木用苗の
穂部を台木に接合して接木を行うものである。
【0018】図1は、この発明に係る接木装置の一実施
例を示す図である。同図において、接木装置1は、スト
ックされた穂木用苗を接木処理位置に搬送する穂木用搬
送手段としての穂木搬送コンベア6と、ストックされた
台木用苗を接木処理位置に搬送する台木用搬送手段とし
ての台木搬送コンベア7と、接木処理位置にて前記穂木
用苗から切断した穂部を前記台木用苗の穂部を切断・除
去した台部に接続する接木処理手段20と、装置全体を
制御するための制御部10とを備えている。
【0019】以上において、図1に示すように、穂木ス
トック部2および台木ストック部3は、箱状のストック
部フレーム11,11’を有し、穂木用苗および台木用
苗を収納した苗ポット13,13’を列状に連ねたトレ
イ14,14’(図2参照)を複数列載置して育苗箱と
してストックするものである。このストックされた育苗
箱の中から、各トレイ14,14’が1列ずつ穂木供給
コンベヤ4および台木供給コンベア5によって搬出され
る。搬出されたトレイ14,14’は、穂木供給コンベ
ヤ4および台木供給コンベア5の終端部において一時停
止され、ここで穂木移送手段15および穂木移送手段1
6の係止爪(図示せず)により係止されて搬送フレーム
17に沿い穂木搬送コンベア6および台木供給コンベア
7に載置される。
【0020】そして、全ての列状トレイ14,14’が
取り出された後の空となった育苗箱は、前記穂木供給コ
ンベヤ4および台木供給コンベア5の終端部の下方に配
設された育苗箱収納部18,19に落下回収される。
【0021】図2に示すように、前記穂木搬送コンベヤ
6とこれに平行に配置された台木搬送コンベヤ7は、そ
れぞれの下流端に設けたモータ33,33’の回転によ
って間欠的に旋回駆動されていて、穂木用苗と台木用苗
を列状に連ねたトレイ14,14’を接木処理位置に搬
送する役目をなす。
【0022】これら穂木搬送コンベヤ6と台木搬送コン
ベヤ7は、図3および図4に示すように、その上流側に
水平平面にて前記トレイ14,14’を搬送するための
補助コンベヤ36,36’を接続していて、該補助コン
ベヤ36,36’の下流側に、昇降プレート30,3
0’と該昇降プレート30,30’の上流側及び下流側
に回動自在に連結された傾斜板31,31’との少なく
とも3個の支持板にてその上側を支持されている。そし
て、前記補助コンベヤ36,36’上に前記列状に苗を
収納したトレイ14,14’を供給・載置することで、
該トレイ14,14’を前記昇降プレート30,30’
側に移載できるようにしている。
【0023】すなわち、昇降プレート30,30’と傾
斜板31,31’とでコンベヤを山形に上昇させてトレ
イ14,14’を搬送するが、このコンベヤの上流側に
水平平面の前記補助コンベヤ36,36’を設けたの
で、トレイ14,14’を自動的に載置するのにコンベ
ヤの上下動に関係なくいつでもできるので、時間的にも
有利であり、また、ベルトと傾斜板31,31’との間
に隙間ができないので、トレイ14,14’が転倒する
おそれもない。
【0024】図46及び図47は、補助コンベヤ36,
36’の構成を示す図であり、フレーム159の長手方
向の両端部に駆動軸150と従動軸151が回動可能に
支持されていて、該駆動軸150と従動軸151に夫々
支持された駆動プーリ152と従動プーリ153の間に
ベルト154が張設され、補助コンベヤ36,36’が
形成されている。
【0025】そして、従来は、図48に示すように、従
動軸151に固定したボス156にテンションボルト1
55を溶接すると共に、従動軸151とボス156を止
めネジ157にて固定し、前記テンションボルト155
を引っ張ることでベルト154に張力を付与していた。
しかし、本実施例では、図49に示すように、従動軸1
51とボス156に対しテンションボルト155をネジ
込んで固定する構成として、部品点数の削減が図られて
いる。これにより、ナット158を回転させればベルト
154に張力が付与される。
【0026】前記昇降プレート30,30’は、夫々そ
の下部に設けられたモータ34,34’によってカム3
5,35’を回転させて上下に駆動可能に構成されてい
て、このモータ34,34’の回転により穂木搬送コン
ベヤ6と台木搬送コンベヤ7が上下に昇降自在となって
いる。そして、前記モータ34,34’及びカム35,
35’によって昇降プレート30,30’が所定量下降
させて苗を所定位置にて切断する。次に、前記モータ3
4,34’及びカム35,35’によって昇降プレート
30,30’を上昇させて基準高さ位置になった後、モ
ータ33,33’を駆動させて穂木搬送コンベヤ6と台
木搬送コンベヤ7によるトレイ14,14’の運搬を開
始する。また、前記各モータ33,33’,34,3
4’は、操作盤12(図2参照)を介し制御部10によ
って制御されるようにしている。
【0027】なお、穂木搬送コンベヤ6の昇降プレート
30は、台木搬送コンベヤ7の昇降プレート30’に対
して若干高く配置して支持されている。これは、穂木用
苗と台木用苗との切断位置が異なることに対応してい
る。
【0028】図5に示すように、前記補助コンベア3
6,36’の下流側の側方には、エアブローノズル3
8,38’とセンサー140,140’が取り付けられ
ていて、このセンサー140,140’により搬送され
てくる苗木が検出されると共に、エアブローノズル3
8,38’により苗木の胚軸付近を狙ってエアが吹きつ
けられ、胚軸付近のうぶ毛に付着している培土粒がきれ
いに落とされる。
【0029】次に、図6に示すように、前記穂木搬送コ
ンベヤ6と台木搬送コンベヤ7との搬送方向中間部の側
面には、穂木用苗および台木用苗を収納した苗ポット1
3,13’を列状に連ねたトレイ14,14’を検出す
るための光電センサ39,39’が配置されていると共
に、穂木用苗および台木用苗の胚軸を検出するための光
電センサ40,40’が配設されている。
【0030】そして、光電センサ39,39’が苗ポッ
ト13,13’を検知した後の所定範囲内において、前
記光電センサ40,40’が胚軸を検出すると、その信
号によりコンベア駆動用のモータ33,33’が停止し
て穂木搬送コンベア6又は台木搬送コンベア7が停止す
るように制御される。
【0031】ここで、図24は光電センサによる検出動
作の制御フローチャートを示し、以下これに基づき胚軸
の検出動作を説明する。
【0032】ステップ200において、穂木搬送コンベ
ヤ6又は台木搬送コンベヤ7が起動され、ステップ20
1で光電センサ39,39’により列状苗トレー14,
14’内の各ポット13,13’の「無し」が検出され
ると、ステップ202においてカウンタがリセットされ
る。続いて、次のステップ203で前記苗ポット13,
13’が「有り」と検出されると、ステップ204にお
いてコンベアジェネレータの出力をパルス化し、ステッ
プ205に移行する。このステップ205では、カウン
トパルス数が予め設定された範囲との範囲内か否か
が判断される。ここで、カウントパルス数がとの範
囲内ということは検出地点が胚軸の中心位置から所定の
範囲内にあるということを意味する。そこで、ステップ
205でYesならステップ206に進み、ここでは更
に光電センサ40,40’が胚軸を検出したか否かが判
断される。そして、Yesならステップ207に進み、
コンベア6,7を停止する。
【0033】一方、ステップ205において、Noなら
ステップ208に進み、ここでカウントパルス数が範囲
を越えているか否かが判断される。そして、Yesな
らステップ209に進み、ここでは更にカウントパルス
数が範囲を越えているか否かが判断され、Yesなら
ステップ201に戻る。また、ステップ208におい
て、Noならステップ205に戻る。
【0034】以上により、胚軸の中心位置から所定の範
囲内で胚軸を検出したら穂木搬送コンベヤ6又は台木搬
送コンベヤ7を停止させることとして、誤検出を防止す
るようにしている。
【0035】また、図25はモータジェネレータ出力を
パルス化する回路説明図である。
【0036】同図のように、モータジェネレータ210
の出力を、フォトカプラー等のインターフェース回路2
11により変換して増幅器212で増幅し、更にその出
力をインターフェース回路211により変換してシーケ
ンサ出力(214)を得るものである。これにより、セ
ンサーが不要となり、またモータと同期したパルスが得
られるので、演算が簡単になる。
【0037】次に、図2および図29に示すように、前
記穂木搬送コンベヤ6と台木搬送コンベヤ7との搬送方
向中間部の側面には、穂木用苗および台木用苗の子葉位
置を検知するためのレーザーセンサ41,41’が、夫
々の投光部から出力されたレーザ光が子葉位置の下部で
交差するように各2対づつ設けられている。これによ
り、一方の投光部から出力されたレーザ光が隣接する苗
ポット13,13’の苗の本葉等により妨げられたとし
ても、他方の投光部から出力されたレーザ光により検知
された場合は、子葉位置を検知したこととして誤検出を
防止している。
【0038】そして、子葉位置を検知した時点でその検
知信号が制御部10に送られ、制御部10から操作盤1
2を介してコンベヤ昇降用のモータ34,34’が回転
させられ、穂木搬送コンベヤ6又は台木搬送コンベヤ7
の昇降プレート30,30’が下降を開始する。
【0039】なお、本実施例では、列状トレイ14,1
4’の搬送に先立ち、予め穂木搬送コンベヤ6と台木搬
送コンベヤ7の昇降プレート30,30’を上昇させて
おき、この状態で搬送を開始して、苗の子葉位置を検出
するときに昇降プレート30,30’を下降させるよう
にしているが、これはレーザーセンサ41,41’によ
る子葉の検出を容易にするためと、また、昇降プレート
30,30’を下降させる際に傾斜板31,31’上で
苗ポットが滑って移動しないようにするためである。
【0040】次に、前記接木処理手段20について説明
する。
【0041】図2に示すように、接木処理手段20は、
前記穂木搬送コンベヤ6と台木搬送コンベヤ7との搬送
方向中間部に配置されるもので、次の4つの構成部分か
ら成っている。 (1)穂木用苗における子葉下部の胚軸を切断する、穂
木用補助作動手段としての切断手段21。 (2)穂木用苗から切断した穂部を保持して台木用苗の
台部に運ぶ運搬手段22。 (3)台木用苗における子葉下部の胚軸を切断する、台
木用補助作動手段としての切断手段23。 (4)台木用苗における穂部を切断・除去した台部にク
リップを供給するクリップ供給手段24。
【0042】以下、これらについて説明する。 (1)切断手段21について 穂木側の切断手段21は、図2において、切断される穂
木用苗よりも1個手前の穂木用苗を掻き上げる前苗掻き
上げ装置25と、切断する穂木用苗を掻き上げる切断苗
掻き上げ装置26と、下部クランプ装置27と、穂木用
カッター28とから成る。
【0043】前苗掻き上げ装置25は、接木処理位置の
上流側に設けられ、切断苗の1個手前の穂木用苗の本葉
を上方に掻き上げて、切断苗の子葉検出の障害にならな
いようにするためのものである。
【0044】図7〜図10に示すように、この前苗掻き
上げ装置25は、把持部としての子葉掻き上げ体51の
後部に該子葉掻き上げ体51を開閉制御するエアチャッ
ク56と、該エアチャック56の後部にエアシリンダ5
2が取り付けられている。前記子葉掻き上げ体51の上
部には連結バー58と拡張カム体57が設けられ、この
連結バー58に沿い摺動可能に本葉掻き上げ体50が取
り付けられている。このため、子葉掻き上げ体51と本
葉掻き上げ体50は、エアシリンダ52により前後方向
に移動可能であると共に、本葉掻き上げ体50は子葉掻
き上げ体51と接触しているときは、拡張カム体57に
より開いた状態とされている。
【0045】前記子葉掻き上げ体51と本葉掻き上げ体
50は、リニアブロック59,46を介してリニアレー
ル53に上下移動可能に取り付けられている。なお、本
葉掻き上げ体50と子葉掻き上げ体51にはワイヤ5
4,55が取り付けられ、このワイヤ54,55はロー
ラ47,48を介して後述するカム群70の中のカムに
接続されている。
【0046】また、切断苗掻き上げ装置26は、前述し
た前苗掻き上げ装置25と同様の構成を有している。
【0047】すなわち、図11および図12に示すよう
に、この切断苗掻き上げ装置26は、切断苗の子葉を掻
き上げる把持部としての掻き上げ体60を有し、この掻
き上げ体60の後部にエアチャック49が取り付けら
れ、該エアチャック49にエアシリンダ61が取り付け
られている。前記掻き上げ体60はエアチャック49に
より開閉可能とされ、かつエアシリンダ61により前後
方向に移動可能とされていて、更に、このエアシリンダ
61はリニアレール62に遊嵌された状態で該リニアレ
ール62に沿い上下方向に移動可能とされている。そし
て、掻き上げ体60は、図11の鎖線のように前進した
後、上昇し、後退して下降するという動作を行う。な
お、掻き上げ体60にはワイヤ63が取り付けられ、こ
のワイヤ63はローラ64を介して次のカム群70の中
のカムに接続されている。
【0048】図30は、切断処理苗の掻き上げ、クラン
プ、切断の動作を示す図である。
【0049】同図のように、下部クランプ装置27によ
り胚軸を挟持した状態で、切断苗掻き上げ装置26の掻
き上げ体60が子葉下方の胚軸に前進してきて、その把
持部を閉じてから中間位置(子葉位置上方)まで上昇す
る。続いて、後述する運搬手段22の上部クランパ10
3および本葉広がり防止バー104が前進してきて上部
クランパ103がその把持部を閉じ、次に前記掻き上げ
体60を図の鎖線のように上昇させて子葉を掻き上げ、
次に穂木用カッター28が前進してきて胚軸を切断す
る。
【0050】ここで、前記穂木用補助作動手段と台木用
補助作動手段の各動作を所定のタイミングで行うための
カム群について説明する。
【0051】図13に示すように、このカム群70は、
接木処理位置における穂木搬送コンベヤ6と台木搬送コ
ンベヤ7の下方に設けられている。
【0052】そして、図14に示すように、穂木側の各
装置を作動させるカム群71と、台木側の各装置を作動
させるカム群72とが夫々シャフト73,74に取り付
けられている。これらのシャフト73,74は、ギヤを
介してタイミングベルト75により接続されていて、こ
れらのカム群71,72は1個のモータ76の回転によ
り制御される。また、台木側の各装置を作動させるカム
群72のシャフト74には、前記クリップ供給手段24
および接木処理手段20の作動タイミングを制御するタ
イミングセンサ77が設けられている。
【0053】すなわち、このような接木処理装置におい
ては、特に台木側のタイミングが重要であるが、本実施
例では、ベルト等の伸びに影響の少ない部分にタイミン
グセンサ77を設けたことにより、確実な作動が可能と
なる。
【0054】図15は、前記カム群70のなかの1つの
カムの動作を説明するための図である。同図において、
モータ76の回転によりシャフト73,74が回転し、
カム78,79が回転すると、カムフォロア80,81
を介してアーム82,83が夫々支点軸84,85を中
心として回動し、その結果、アーム82,83の一端に
連結されたワイヤ86,87が引っ張られて該アーム8
2,83が上下方向に移動する。このワイヤ86,87
の移動に伴い、該ワイヤ86,87に接続された前記掻
き上げ体50等が上下に移動制御される。
【0055】次に、下部クランプ装置27について説明
する。
【0056】この下部クランプ装置27は、図11に示
すように、切断する穂木苗の胚軸下部を挟持するための
もので、進退移動可能にガイドされた状態で互いに対向
するチャック爪90,91を有している。これらのチャ
ック爪90,91の後部はワイヤ92,93に連結さ
れ、かつローラ94,95を介して前記カム群70の中
のカムに接続されている。従って、このカムの動作に伴
い、チャック爪90,91が開閉制御される。
【0057】次に、穂木用カッター28について説明す
る。
【0058】この穂木用カッター28は、図2に示すよ
うに、エアシリンダ29により前後方向に進退可能とな
っていて、その前進移動により穂木苗の子葉下部の胚軸
を切断する。このときの切断位置は、穂木搬送コンベヤ
6の昇降プレート30の高さ調整により、穂木苗の子葉
位置よりも下方に略10mmのところであり、また、そ
の切断面は穂木苗の胚軸に対し略30度の角度で斜めに
切断されるように配置されている(図26参照)。これ
は、台木に接合する際に互いに接合面積を大きくして活
着率を高めるためである。 (2)運搬手段22について 運搬手段22は、図16に示すように、穂木用カッター
28によって切断された穂木用苗の穂部を保持して、後
述する台木用カッター28’によって切断された台木用
苗の台部に運ぶ役目をなすもので、前記穂部を把持すべ
く開閉自在な穂把持部材としての上部クランパ103
と、該上部クランパ103を水平方向に移動する横移動
手段としてのスライドベース102と、前記上部クラン
パ103を穂木搬送コンベヤ6から台木搬送コンベヤ7
に移動すべく縦軸を中心に回動する揺動駆動手段として
の回動ベース101を備えている。
【0059】すなわち、前記回動ベース101は回動シ
ャフト100を中心として回動すると共に、この回動ベ
ース101の上部には前記スライドベース102が載置
されている。このスライドベース102は、プーリ11
1とワイヤ106を介してカム群70の中のカムに接続
され、該カムの回転により水平方向に移動制御される。
このスライドベース102には、クランプベース113
を介して前記上部クランパ103が取り付けられ、該上
部クランパ103の上方には葉押え部材としての本葉広
がり防止バー104が取り付けられている。
【0060】そして、前記上部クランパ103は、スラ
イドベース102により水平方向に作動可能であると共
に、該スライドベース102に設けられた上下回動支点
112を中心として上下に回動可能とされている。更
に、前記スライドベース102の上部には、上部クラン
パ103及び本葉広がり防止バー104を上下方向に回
動させる縦移動手段としてのエアシリンダ108と増し
押し手段としてのエアシリンダ109が軸着され、該エ
アシリンダ109の他端はブラケット115を介して前
記クランプベース113に取り付けられている。
【0061】なお、前記回動ベース101にはクランプ
ベース113に当接するように、軌跡修正体としてのロ
ーラ114が設けられている。このローラ114は、エ
アシリンダ108によるクランプベース113の上下方
向の回動を、スライドベース102を移動させることに
より垂直下降軌跡に近づくように修正している。これに
より、上部クランパ103にて把持された穂部を、エア
シリンダ108により台部先端にあてがわれたクリップ
130に略垂直方向から差し込むようにして、穂木の挿
入をスムーズに行うようにしている。
【0062】前記上部クランパ103は、図17に示す
ように、その後部にロータリソレノイド105が取り付
けられ、このロータリソレノイド105により先端の把
持部が開閉制御される。また、本葉広がり防止バー10
4の後部にはエアチャック107が取り付けられ、この
エアチャック107により本葉広がり防止バー104の
把持部が開閉制御される。
【0063】次に、図31および図32に基づき、前記
運搬手段22の作動を説明する。
【0064】前記上部クランパ103と本葉広がり防止
バー104は、スライドベース102により水平方向に
移動自在となっていて、穂木用苗の切断時に側方から水
平方向に移動して本葉広がり防止バー104にて本葉の
広がりを防止しつつ上部クランパ103の把持部で胚軸
上部を掴み、穂部を切断した後、この穂部を掴んだまま
回動ベース101が回動して台木位置の上方に移動す
る。そして、台木側においては前記一方のエアシリンダ
108が上部クランパ103を上下回動支点112を中
心として回動させることにより、穂木用の穂部をクリッ
プ130内に挿入する。また、他方のエアシリンダ10
9は、接木の活着率の向上を図るために所定圧力で更に
前記穂部を台部先端部に増し押しする。
【0065】図33は、上部クランパ103による穂部
のクリップ130への差し込み軌跡を示すものである。
本実施例では、上部クランパ103の回動による穂部の
差し込み時に、回動ベース101の一端側に設けられた
軌跡修正用のローラ114にスライドベース102が当
接することにより、該スライドベース102の前進が阻
止されると共に、クランプベース113は上下回動支点
112を中心として回動することになる。このため、穂
部の先端は、軌跡修正のない図34に示す場合と比較し
て、略垂直方向から差し込むような軌跡でスムーズにク
リップ130に挿入される。 (3)切断手段23について 台木側の切断手段23は、図2に示すように、切断する
台木用苗よりも1個手前の台木用苗を掻き上げる前苗掻
き上げ装置25’と、切断する台木用苗を掻き上げる切
断苗掻き上げ装置26’と、下部クランプ装置27’
と、台木用カッター28’と、穂先クランプ装置120
と、苗寄せ装置121とから成る。
【0066】しかし、穂先クランプ装置120と苗寄せ
装置121を除き、前述した穂木側の切断手段21の構
成と同様であるので、これらの説明は省略する。
【0067】前記穂先クランプ装置120は、台木用カ
ッター28’で切断した台木の穂先を把持して排出する
ためのもので、先端に把持部としての穂先クランプ部1
22を有し、その後部にエアチャック123を有してい
て、該エアチャック123により穂先クランプ部122
が開閉制御される。更に、前記エアチャック123の後
部に一体的に固定された2個のエアシリンダ124,1
27を有していて、穂先クランプ部122はこのエアシ
リンダ124により前後に進退自在とされている。そし
て、台木用苗の切断に際し、前記下部クランプ装置2
7’が前進して台木の子葉下部の胚軸を挟持すると共
に、前記穂先クランプ部122が前進して台木の穂先を
把持し、台木用カッター28’により穂先を切断する。
このときの穂先クランプ部122の動作は、先ず一方の
エアシリンダ127が伸長して待機位置に移動し、かつ
この状態で他方のエアシリンダ124が伸長して切断位
置に移動する。
【0068】なお、台木用カッター28’による台木用
苗の切断位置は、台木搬送コンベヤ7の昇降プレート3
0’の高さ調整により、台木用苗の子葉位置よりも下方
に略5mmのところであり、また、その切断面は、台木
用苗の胚軸に対し略30度の角度で斜めに切断する(図
27参照)。これは、接木時の穂木用苗との接触面積を
大きくして活着率を高めるためである。
【0069】前記により穂先を切断した後、エアシリン
ダ124,127が略同時に収縮することにより穂先ク
ランプ部122が後退し、切断した穂先を接木処理位置
から放出位置に移動して排出する。なお、切断した穂先
の排出は、穂先クランプ部122をアンクランプにして
もなかなか落下しない場合が多く、それだけ装置外方に
持ち出す必要があるが、ストロークを長くするとエアシ
リンダーが外方に突出してしまうと共に、長時間を要す
る。このため、本実施例では2つのエアシリンダー12
4,127を一体的に接続することで、短時間で処理す
ることとしたものである。これにより、確実に穂先を排
出することが可能であり、かつ次の苗処理作業の障害に
もならない。
【0070】また、この台木用苗の切断・排出作業は、
前記運搬手段22が穂木用苗に対して処理を行っている
間に行われる。
【0071】前記苗寄せ装置121は、図18〜図19
に示すように、接ぎ木作業が終了した苗ポット13’を
台木搬送コンベア7の進行方向側に強制的に移動させて
やることにより、次の苗処理の邪魔にならないようにす
るためのもので、溝125(図2参照)に沿って回動可
能でかつ円弧状をなす苗寄せ体126を備えている。こ
の苗寄せ体126は、図示しないが前述のカム群70の
中のカムに接続されていて、該カムの回転に伴い回動制
御される。 (4)クリップ供給手段24について クリップ供給手段24は、前記穂部を切断・除去された
台部にクリップ130を供給するもので、このクリップ
130は、図35に示すように、台木用苗の穂部を切断
・除去した台部と穂木用苗から切断した穂部を内包し得
る所定長さ(例えば13mm)の円筒状から成る保持部
141と、この保持部141の長さ方向に亘るスリット
139と、前記保持部141の背面に所定の角度隔てて
突設したスリット開閉用の把持部142とを有してい
る。
【0072】クリップ供給手段24は、図2に示すよう
に、パーツフィーダ131を有すると共に、図20〜図
23に示すように、整列したクリップ130を出力側に
導くクリップ供給樋132と、クリップ130の把持部
142を把持して該クリップ130を保持すると共に、
前記スリット139を開閉し得る開閉爪136を備えて
いる。
【0073】更に、この開閉爪136を前記クリップ供
給樋132の出口部と台木の台部とに夫々臨む位置に移
動させるクリップ開閉機構133と、クリップ供給樋1
32の出口部分に支点145を中心として回動自在に配
置され、前記開閉爪136の前方を塞いでクリップ13
0の落下を防止する落下防止ガイド146とを備えてい
る。
【0074】この落下防止ガイド146は、開閉爪13
6が前方に移動してきて該落下防止ガイド146を押圧
することにより、支点145を中心として退避位置に回
動する。そして、開閉爪136が後退することにより、
次のクリップ130の落下を防止する。これにより、ク
リップ130をクリップ供給部に自然落下させると共
に、落下防止ガイド146により確実にクリップ130
の受け渡しを実施することができる。
【0075】前記クリップ開閉機構133は、リニアブ
ロック137とリニアレール138によって前後に移動
可能とされていて、開閉爪136はエアシリンダ134
の伸縮により支点147を中心として回動し、開閉制御
される。また、このクリップ開閉機構133およびエア
シリンダ134を、接木処理位置まで直線的に移動させ
るべくエアシリンダ135を設けている。更に、クリッ
プ開閉機構133の先端部の側部には、エアシリンダー
143により回動可能なクリップ押え144が配置され
ている。このクリップ押え144は、クリップ130を
切断した台木の台部にあてがう際、または切断した穂部
をクリップ130に差し込む際、開いた状態のクリップ
130のスリット139を外方から閉じるように移動し
て、台部または穂部をクリップ130の保持部内に押し
込む役目をなす。これにより、強制的にクリップ130
内に台木、穂木を押し込むことができるため、曲がった
苗に対しても適応が可能となる。
【0076】そして、穂部を切断した台木へのクリップ
の取り付けは、クリップ130のスリット139を開い
た状態でエアシリンダ134にて前進し、クリップ13
0を台木の先端にあてがうように供給する。この先端の
開いた状態のクリップ130内に、運搬手段22にて移
送してきた穂木用苗の穂部を、台部の切断斜面と穂部の
切断斜面が接合するように差し込み、クリップ開閉機構
133によりクリップ130を閉じて台木と穂木とを接
合するものである。
【0077】図35は、苗木の切り口に対するクリップ
130の供給位置との関係を示すもので、台木用苗の台
部の切断斜面方向がスリット139に対して略90度の
位置にて台部の先端部にあてがうようにしている。これ
により、穂木と台木の切断面間にクリップ130の挟持
力を大きく付与して接合を確実にするものである。
【0078】以上で、接木処理手段20の説明を終了す
る。
【0079】次に、穂木搬送コンベヤ6の下流端の終端
部と台木搬送コンベヤ7の終端部における処理について
説明する。
【0080】図1に示すように、前記穂木搬送コンベヤ
6の下流端の終端部では、フリーローラ37を配置し
て、穂木部分を切断した後の穂木搬送コンベヤ6上の穂
木用苗を収納した複数の苗ポット13からなる列状のト
レイ14を、前記フリーローラ37にて前記穂木搬送コ
ンベヤ6から排出・落下させて穂木トレイ収納箱8に収
納できるようにしている。
【0081】ところで、従来は図50に示すように、穂
木搬送コンベヤ6から直接トレー14を落下させようと
すると、落下途中でトレー14が穂木搬送コンベヤ6を
引きづる問題があったため、穂木搬送コンベヤ6の下流
側に排出コンベヤ160を配置していた。
【0082】しかし、本実施例では、図51に示すよう
に、穂木搬送コンベヤ6の下流側にフリーローラ37を
配置したため、列状トレー14の中央部がフリーローラ
37上にくると、図のように列状トレー14はコンベヤ
から離れ、フリーローラ37の上を滑り落ちるので、従
来のようにコンベヤを引きずる問題は解消された。これ
により、従来の排出コンベヤ160が不要となり、構造
が簡単となった。
【0083】一方、前記台木搬送コンベヤ7の終端部に
は終端コンベヤ42が連続して配設され、空箱ストック
部43は、前記終端コンベヤ42に直交してその一方側
に配設され、空の育苗箱をストックするものである。こ
の空箱ストック部43の下側には、空の育苗箱を搬送す
る育苗箱コンベヤ44の一端側が挿入配設されている。
【0084】そして、前記終端コンベヤ42上の列状の
接木苗ポット13’は、接木苗移送フレーム45を利用
して育苗箱コンベヤ44上の空の育苗箱に移送される。
【0085】前記育苗箱コンベヤ44は、前記終端コン
ベヤ42の下側を直交して横切るように配設され、空箱
ストック部43から空の育苗箱を1箱ずつ取り出すこと
ができるように一端側は空箱ストック部43に挿入配設
され、その他端側は接木苗ストック部9側に延設してい
る。
【0086】前記接木苗ストック部9は、穂木ストック
部2と台木ストック部3と同様に構成されている。
【0087】次に、この実施例の作用について説明す
る。
【0088】穂木用苗をストックしている穂木ストック
部2から穂木用苗が植えられた苗ポット13を複数列載
置した育苗箱を穂木供給コンベヤ4によって1箱ずつ取
り出され、穂木供給コンベヤ4の終端部に停止している
育苗箱から穂木移送手段15によって穂木用苗の列状苗
トレイ14を1列ずつ取り出して穂木搬送コンベヤ6に
載置される。
【0089】同様に、台木用苗をストックしている台木
ストック部3からも台木用苗が植えられた苗ポット1
3’を複数列載置した育苗箱を台木供給コンベヤ5によ
って1箱づつ取り出され、台木供給コンベヤ5の後端部
に停止している育苗箱から台木移送手段16によって台
木用苗の列状苗トレイ14’が1列づつ取り出されて台
木搬送コンベヤ7に載置される。
【0090】穂木搬送コンベヤ6は、モータ33の間欠
回転によって間欠的に旋回駆動されており、穂木用苗の
列状苗トレイ14が補助コンベア36の下流側まで搬送
されると、図36(a)のように、エアブローノズル3
8により穂木用苗の茎部にエアーが吹き付けられ、茎部
に付着した泥土が落とされる。その後、列状苗トレイ1
4が補助コンベア36から上流側の傾斜板31に乗り移
る。続いて、コンベア上昇用モーター34が駆動されて
カム35が回転することにより、前記穂木搬送コンベヤ
6の昇降プレート30が上昇し、図36(b)のよう
に、列状苗トレイ14は上流側傾斜板31を上りながら
昇降プレート30に向かって搬送される。こうして、列
状苗トレイ14が、穂木搬送コンベヤ6の中間部に配置
された接木処理手段20の処理位置まで搬送される。
【0091】穂木搬送コンベヤ6によって穂木用苗の列
状苗トレイ14がその中間部の接木処理位置まで搬送さ
れると、図37(a)のように、列状苗トレイ14の苗
ポット13の存在を検知する光電センサ39がこれを検
知し、更にこの苗ポット13を検知した後の所定範囲内
において穂木用苗の茎部を光電センサ40が検知するこ
とにより、穂木搬送コンベヤ6が停止される。
【0092】次に、図37(b)のように、検知された
苗ポット13の穂木用苗の子葉よりも下側の茎を下部ク
ランプ装置27により半クランプ(緩く拘束する)状態
で軽く把持する。次いで、図37(c)のように、前苗
掻き上げ装置25と切断苗掻き上げ装置26を前進させ
て子葉より下側の茎を把持し、更に、図37(d)のよ
うに、掻き上げ装置25,26を上昇させて切断前苗と
切断苗の子葉を夫々上方に掻き上げて中間位置で停止さ
せる。
【0093】次に、図38(a)のように、モーター3
4が駆動されてカム35が回転することにより、穂木搬
送コンベヤ6の昇降プレート30が下降を開始する。こ
れにより、切断用穂木苗の茎部は下部クランプ装置27
のチャック爪内を滑りながら苗ポット13が下降する。
そして、穂木搬送コンベヤ6の側方に配置されたレーザ
センサ41により、切断用穂木苗の子葉が検出される
と、図38(b)のように、下部クランプ装置27が更
に前進して本クランプ(かたく拘束する)が行われる。
次に、図38(c)のように、運搬手段22の上部クラ
ンパ103が前進して子葉部の周りを囲むようにすると
共に、本葉広がり防止バー104により本葉の周囲を囲
む。
【0094】次に、図38(d)のように、上部クラン
パ103の把持部を閉じ、更に図38(e)のように、
切断苗掻き上げ装置26を上昇させてから、後退させ
る。
【0095】次に、図38(f)のように、穂木用カッ
ター28が前進してきて穂木用苗の子葉から10mmほ
ど下を切断し、後退する(図26参照)。その後、図3
9(a)のように、上部クランパ103が切断苗を挟持
したまま後退する。次に、図39(b)のように、上部
クランパ103が上昇し、台木側に回動する。次いで、
図39(c)のように、前苗掻き上げ装置25が上昇
し、後退する。更に、図39(d)のように、下部クラ
ンプ装置27が後退し、図39(e)のように、穂木搬
送コンベヤ6の昇降プレート30が上昇する。
【0096】また、台木搬送コンベヤ7によって台木用
苗の列状苗トレイ14’が補助コンベア36’の下流側
まで搬送されると、穂木ラインと同様に、エアブローノ
ズル38’により台木用苗の茎部にエアーが吹き付けら
れ、茎部に付着した泥土が落とされる(図40
(a))。その後、列状苗トレイ14’が補助コンベア
36’から上流側の傾斜板31’に乗り移る。続いて、
台木搬送コンベヤ7の昇降プレート30’が上昇し、列
状苗トレイ14’は上流側傾斜板31’を上りながら昇
降プレート30’に向かって搬送される(図40
(b))。こうして、列状苗トレイ14’が、台木搬送
コンベヤ7の中間部に配置された接木処理手段20の処
理位置まで搬送される。
【0097】台木搬送コンベヤ7によって台木用苗の列
状苗トレイ14’がその中間部の接木処理位置まで搬送
されると、列状苗トレイ14’の苗ポット13’の存在
を検知する光電センサ39’がこれを検知し、更にこの
苗ポット13’を検知した後の所定範囲内において台木
用苗の茎部を光電センサ40’が検知することにより、
台木搬送コンベヤ7が停止される(図41(a))。
【0098】次に、検知された苗ポット13’の台木用
苗の子葉よりも下側の茎を下部クランプ装置27’によ
り半クランプ状態で軽く把持する(図41(b))。次
いで、前苗掻き上げ装置25’と切断苗掻き上げ装置2
6’を前進させて子葉より下側の茎を把持し(図41
(c))、更に、掻き上げ装置25’,26’を上昇さ
せて切断前苗と切断苗の子葉を夫々上方に掻き上げて中
間位置で停止させる(図41(d))。
【0099】次に、図42(a)のように、台木搬送コ
ンベヤ7の昇降プレート30’が下降を開始し、切断用
台木苗の茎部は下部クランプ装置27’のチャック爪内
を滑りながら苗ポット13’が下降する。そして、台木
搬送コンベヤ7の側方に配置されたレーザセンサ41’
により、切断用台木苗の子葉が検出される。次いで、図
42(b)のように、苗寄せ装置121が前進し、接木
済み苗ポット13’を下流側に移動させる。次いで、図
42(c)のように、下部クランプ装置27’が更に前
進して、本クランプが行われる。次に、図42(d)の
ように、穂先クランプ装置120が前進してきて、台木
の穂先を掴み、続いて、図42(e)のように、台木用
カッター28’が前進して台木用苗の子葉から5mmほ
ど下を切断する(図27参照)。なお、予め台木搬送コ
ンベヤ7の高さを穂木搬送コンベヤ6よりも5mmほど
低く設定してあるので、台木搬送コンベヤ7を下降させ
る量は穂木搬送コンベヤ6を下降させる量と略等しくて
済むようになっている。
【0100】次に、図43(a)のように、切断苗掻き
上げ装置26’を上昇させてから、後退させ、更に、図
43(b)のように、穂先クランプ装置120が切断し
た台木の穂先を掴んだまま後退し、所定位置にて排出す
る。次に、図43(c)のように、クリップ開閉機構1
33が前進し、切断した台木の先端部にクリップ130
を開いた状態で配置しておく。なお、このクリップ13
0の長さは略13mmであるので(図28参照)、その
半分の長さ付近にまで台木を差し込む。
【0101】次に、図44(a)のように、切断した穂
木用苗の穂部を掴んだ上部クランパ103が前進してき
て、図44(b)のように、上部クランパ103が下降
して穂木用苗の切断面と台木との切断面を互いに接触さ
せる。次いで、クリップ130を閉じ(図44
(c))、更に上部クランパ103が下降して増し押し
を行う(図44(d))。次いで、図44(e)のよう
に、上部クランパ103の把持部を開き、該上部クラン
パ103が後退して穂木ライン側に回動すると共に(図
44(f))、クリップ開閉機構133が後退する。
【0102】次に、図45(a)のように、前苗掻き上
げ装置25’が上昇して後退する。次いで、図45
(b)のように、苗寄せ装置121が後退し、更に、図
45(c)のように、下部クランプ装置27’が後退
し、図45(d)のように、台木搬送コンベヤ7の昇降
プレート30’が上昇する。
【0103】以下同様にして接木処理位置において、列
状苗ポットの2番目以下の穂木用苗と台木用苗からそれ
ぞれ穂木と台木とを繰り返し形成し、次いで台木に穂木
を接木して列状の接木苗ポットを形成する。
【0104】また、穂木搬送コンベヤ6上の穂木部分が
切断された列状苗トレイ14は穂木搬送コンベヤ6によ
ってそのまま終端部まで搬送され、排除される。
【0105】一方、台木搬送コンベヤ7上の列状の接木
苗トレイは終端コンベヤ42から育苗箱コンベヤ44に
転送され、接木ストック部9に育苗箱を載置した後に、
前記接木ストック部9を加湿加温して接木苗の養生を行
う。
【0106】
【0107】
【0108】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、この発
明によれば、運搬手段は、前記把持部材を上下方向に回
動させる縦移動手段を有し、この縦移動手段の基づき把
持部材にて把持された穂部を台部先端にあてがわれたク
リップ中に差込むようにしたので、円滑にクリップ内に
挿入することができる。
【0109】更に、軌跡修正体により、縦移動手段によ
る前記把持部材の上下方向の回動を垂直下降軌跡に近づ
くように修正するので、把持部材にて把持された穂部を
クリップに略垂直方向から円滑に差込むことができる。
【0110】また、前記把持部材を上下方向に回動させ
る縦移動手段の外に、更に把持部材を上下方向に移動さ
せる増押し手段を設けたので、穂木と台木を確実に接合
することができる。
【0111】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る苗搬送装置の全体を示す平面図で
ある。
【図2】接木処理手段の平面図である。
【図3】接木処理手段の平面図である。
【図4】図3の正面図である。
【図5】エアブローによるエアー吹き付け状態を示す図
である。
【図6】図3の側面図である。
【図7】前苗掻き上げ装置の側面図である。
【図8】前苗掻き上げ装置の把持部の平面図である。
【図9】前苗掻き上げ装置の作動状態を示す図である。
【図10】前苗掻き上げ装置の作動状態を示す図であ
る。
【図11】切断苗掻き上げ装置の側面図である。
【図12】切断苗掻き上げ装置の把持部の平面図であ
る。
【図13】接木処理手段の正面図である。
【図14】カム群の配列状態を示す図である。
【図15】カムの動作状態を示す図である。
【図16】運搬手段の構成を示す図である。
【図17】上部クランパの平面図である。
【図18】接木処理手段における苗寄せ部の平面図であ
る。
【図19】図18の正面図である。
【図20】クリップ供給装置におけるクリップ受け渡し
状態を示す正面図である。
【図21】図20の側面図である。
【図22】クリップ供給装置におけるクリップ受け渡し
状態を示す平面図である。
【図23】図22のA方向矢視図である。
【図24】光電センサによる検出動作の制御フローチャ
ートを示す図である。
【図25】モータジェネレータ出力をパルス化する回路
説明図である。
【図26】苗ポットに植えられた穂木用苗を示す図であ
る。
【図27】苗ポットに植えられた台木用苗を示す図であ
る。
【図28】接木処理の済んだ苗ポットを示す図である。
【図29】子葉位置の検出状態を示す図である。
【図30】処理苗の掻き上げ・クランプ・切断工程を示
す図である。
【図31】上部クランパの作動状態を示す図である。
【図32】上部クランパの作動状態を示す図である。
【図33】本実施例による穂木のクリップへの差し込み
軌跡を示す図である。
【図34】従来例による穂木のクリップへの差し込み軌
跡を示す図である。
【図35】切り口に対するクリップの装着位置を示す図
である。
【図36】(a)は、エアーブローによる泥落し工程を
示す図である。(b)は、コンベアが起動している状態
を示す図である。
【図37】(a)は、光電センサによる苗検知状態を示
す図である。(b)は、下部クランプ装置による半クラ
ンプ状態を示す図である。(c)は、掻き上げ装置によ
る処理苗と前苗の掻き上げ状態を示す図である。(d)
は、掻き上げ装置による処理苗と前苗の掻き上げ状態を
示す図である。
【図38】(a)は、レーザーセンサによる子葉検知状
態を示す図である。(b)は、下部クランプ装置による
本クランプ状態を示す図である。(c)〜(d)は、上
部クランパと本葉広がり防止バーによる子葉と本葉のク
ランプ状態を示す図である。(e)は、掻き上げ装置に
よる処理苗の掻き上げ作業を示す図である。(f)は、
カッターによる穂木の切断状態を示す図である。
【図39】(a)は、上部クランパが穂部を掴んだまま
後退する状態を示す図である。(b)は、上部クランパ
が上昇し、回動する状態を示す図である。(c)は、前
苗掻き上げ装置が上昇・後退する状態を示す図である。
(d)は、下部クランプ装置が後退する状態を示す図で
ある。(e)は、コンベアが上昇する状態を示す図であ
る。
【図40】(a)は、エアーブローによる泥落し工程を
示す図である。(b)は、コンベアが起動している状態
を示す図である。
【図41】(a)は、光電センサによる苗検知状態を示
す図である。(b)は、下部クランプ装置による半クラ
ンプ状態を示す図である。(c)は、掻き上げ装置によ
る処理苗と前苗の掻き上げ状態を示す図である。(d)
は、掻き上げ装置による処理苗と前苗の掻き上げ状態を
示す図である。
【図42】(a)は、レーザーセンサによる子葉検知状
態を示す図である。(b)は、苗寄せ装置が前進してき
た状態を示す図である。(c)は、下部クランプ装置に
よる本クランプ状態を示す図である。(d)は、穂先ク
ランプ装置が前進してきて切断した穂を掴んだ状態を示
す図である。(e)は、カッターによる台木の切断状態
を示す図である。
【図43】(a)は、掻き上げ装置による処理苗の掻き
上げ作業を示す図である。(b)は、穂先クランプ装置
が後退し、アンクランプにするときの状態を示す図であ
る。(c)は、クリップ押え機構が前進してきた状態を
示す図である。
【図44】(a)は、上部クランパが切断した台木の上
方に前進してきた状態を示す図である。(b)は、上部
クランパを下降させて穂木と台木を切断面で接触させた
状態を示す図である。(c)は、クリップを閉じた状態
を示す図である。(d)は、上部クランパを下降させて
増し押しを行う状態を示す図である。(e)は、上部ク
ランパをアンクランプ状態にした状態を示す図である。
(f)は、上部クランパと本葉広がり防止バーが後退
し、回動する状態を示す図である。(g)は、クリップ
押えが後退する状態を示す図である。
【図45】(a)は、前苗掻き上げ装置が上昇・後退す
る状態を示す図である。(b)は、苗寄せ装置が後退す
る状態を示す図である。(c)は、下部クランプ装置が
後退する状態を示す図である。(d)は、コンベアが上
昇する状態を示す図である。
【図46】補助コンベヤの平面図である。
【図47】補助コンベヤの正面図である。
【図48】補助コンベヤにおける従動軸部の従来例を示
す図である。
【図49】補助コンベヤにおける従動軸部の実施例を示
す図である。
【図50】穂木搬送コンベヤの下流側に排出コンベヤを
設けた従来例を示す図である。
【図51】穂木搬送コンベヤの下流側にフリーローラを
設けた実施例を示す図である。
【符号の説明】
1 接木装置 6 穂木搬送コンベヤ 7 台木搬送コンベヤ 10 制御部 12 操作盤 13 穂木用苗ポット 13’ 台木用苗ポット 14 穂木用苗トレイ 14’ 台木用苗トレイ 20 接木処理手段 21 穂木切断手段 22 運搬手段 23 台木切断手段 24 クリップ供給手段 25 前苗掻き上げ装置 26 切断苗掻き上げ装置 27,27’下部クランプ装置 28 穂木用カッター 28’ 台木用カッター 30,30’昇降プレート 31,31’傾斜板 32,32’傾斜板 33,33’モータ 34,34’モータ 35,35’カム 38,38’エアブローノズル 39,39’光電センサ 40,40’光電センサ 41,41’レーザセンサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三代 満 島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番 地1 三菱農機株式会社内 (72)発明者 秋鹿 修 島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番 地1 三菱農機株式会社内 (72)発明者 百合野 善久 島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番 地1 三菱農機株式会社内 (72)発明者 山本 浩一 島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番 地1 三菱農機株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−38630(JP,A) 特開 平6−70639(JP,A) 特開 平4−252113(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01G 1/06

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トレイに列状に収納した穂木用苗を搬送
    する穂木用搬送手段と、トレイに列状に収納した台木用
    苗を搬送する台木用搬送手段と、接木処理位置にて、前
    記穂木用苗から切断した穂部を、前記台木用苗の穂部を
    切断・除去した台部に接続する接木処理手段と、を備え
    てなる接木装置において、 前記接木処理手段は、前記穂木用苗から切断した穂部を
    保持して前記台木用苗の台部に運ぶ運搬手段と、 前記穂部を切断・除去された台部にクリップを供給する
    クリップ供給手段と、 を有し、かつ前記運搬手段は、前
    記穂部を把持すべく開閉自在な把持部材と、該把持部材
    を水平方向に移動する横移動手段と、前記把持部材を前
    記穂木用搬送手段から台木用搬送手段に移動すべく、縦
    軸を中心に回動する揺動駆動手段と、前記把持部材が上
    下方向に回動自在に支持されると共に該把持部材を上下
    方向に回動する縦移動手段と、を有し、 前記把持部材が側方から水平方向に移動して前記穂部を
    把持し、該把持された穂部を、前記縦移動手段に基づ
    き、略々垂直方向に前記台部先端にあてがわれたクリッ
    プ中に差込んでなる、 ことを特徴とする接木装置における穂部運搬装置。
  2. 【請求項2】 前記運搬手段は、前記揺動駆動手段にて
    回動される回動基部に、前記横移動手段にて移動される
    スライド部を水平方向移動自在に支持し、 かつ該スライド部に、前記把持部材を有する支持部を上
    下方向回動自在に支持すると共に、該支持部を、前記回
    動基部に設けられた軌跡修正体に当接して、 該軌跡修正体は、前記縦移動手段による前記支持部の上
    下方向の回動を、前記スライド部を移動することにより
    垂直下降軌跡に近づくように修正し、前記把持部材にて
    把持された穂部を、前記台部先端にあてがわれたクリッ
    プに略々垂直方向から差込んでなる、 請求項記載の接木装置における穂部運搬装置。
  3. 【請求項3】 前記縦移動手段の外に、前記把持部材
    上下方向に移動する増押し手段を設け、 前記縦移動手段に基づき、前記把持部材に把持された穂
    部を前記クリップ中に差込んだ状態で、前記増押し手段
    にて、更に該穂部を台部先端部に押圧してなる、 請求項又は記載の接木装置における穂部運搬装置。
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