JPH0799847A - 収穫装置 - Google Patents

収穫装置

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Publication number
JPH0799847A
JPH0799847A JP5245552A JP24555293A JPH0799847A JP H0799847 A JPH0799847 A JP H0799847A JP 5245552 A JP5245552 A JP 5245552A JP 24555293 A JP24555293 A JP 24555293A JP H0799847 A JPH0799847 A JP H0799847A
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JP
Japan
Prior art keywords
cultivation
stock
cup
panel
harvesting device
Prior art date
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Pending
Application number
JP5245552A
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English (en)
Inventor
Isao Tanaka
功夫 田中
Yoshio Shiba
義雄 芝
Muneo Ito
宗夫 伊藤
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Idemitsu Kosan Co Ltd
Original Assignee
Idemitsu Kosan Co Ltd
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Publication date
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  • Hydroponics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 下葉処理や根切りを含む一連の収穫作業を確
実かつ自動的に行える収穫装置を提供すること。 【構成】 パネル移載手段510 、パネル搬送手段610 で
栽培パネル26を搬送、搬送経路下面に設けた根切り手段
520 で根切りを行う。カップハンドラ620 、株ハンドラ
630 で栽培カップを外してカップ回収手段640 で回収
し、下葉処理手段650 で下葉切りを行い、株搬出手段66
0 で所定数づつまとめて搬出することで、一連の収穫作
業を自動実行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は収穫装置に関し、農作物
の栽培を自動化する植物工場などに利用できる。
【0002】
【背景技術】農業分野においては、従来より各種農業機
械の導入による機械化が図られているが、近年の労働力
不足等を背景に一層の省力化および作業環境の向上が求
められている。一方、環境衛生の観点から低農薬で高品
質の作物に対する要望も高まっている。このような要望
への対応として、外界から遮断された建物内で農作物を
水耕栽培する植物工場が試みられている。このような植
物工場では、外界からの遮断により病害虫の影響を解消
でき、また水耕栽培により土壌中の病害虫の影響も解消
でき、このため農薬使用量を大幅に低減できる。また、
建物内で栽培するため、内部の気温、湿度、光量、通風
などの環境条件を自由に設定でき、かつ水耕栽培用の培
養液の設定等も自由に行うことができ、これらの環境調
節により効率のよい栽培および収穫を行うことができ
る。
【0003】ところで、前述した水耕栽培としては、栽
培する植物の株をパネル等に載せ、下面側から延びる根
を水槽に張った培養液中に浸漬する方式が従来より行わ
れている(特開平1-137926号公報等参照)。しかし、水
槽浸漬方式では多量の培養液が必要となり、経済性の上
で問題があるため、近年ではパネル等の裏面側に培養液
を噴霧供給する方式が利用されるようになっている(特
開平2-13332 号公報等参照)。さらに、植物工場化にあ
たって、パネル等に株を載せる装置から栽培しながら収
穫等する装置までの経路を搬送できるようにするため
に、パネル等を移動させながら噴霧栽培を行う搬送栽培
装置も開発されている(特開平2-276515号公報等参
照)。
【0004】ところで、植物工場として出荷までを実現
するためには、株の取り出し、下葉処理、根切り等の個
々の定植作業を自動化するとともに、これらを一連のも
のとして実行できるようにする必要がある。このため
に、株を通過させる間にローラで挟むことで下葉を除去
する装置(特開昭55-92681号公報参照) 、水のジェット
噴射により下葉を除去する装置(特開昭55-34075号公報
参照) などが提案されている。また、スポンジ状の培地
で栽培された株を順次自動包装する装置も提案されてい
る(特開昭51-1618 号公報参照) 。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ホウレンソウ
やサラダ菜等の葉菜類は根が丈夫で張出しが大きく、下
葉のように機械処理することが難しいという問題があ
る。特に、根切りの際に葉部を把持すると、葉部の損傷
を防止するために、根切りに充分な強い力を加えること
ができない。従って、根の強い植物の根切りは人手によ
る作業とならざるを得なかった。そして、このような根
切り工程がネックとなることで、植物栽培の全自動化あ
るいは全体的な省力化が進められないという問題が生じ
ていた。本発明の目的は、下葉処理や根切りを含む一連
の収穫作業を確実かつ自動的に行える収穫装置を提供す
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段および作用】本発明の装置
は、搬送栽培された株を収容した搬送体の搬送経路の下
面側に配置されて当該搬送体から露出する根を切除する
根切り手段と、前記搬送体から株を取り出す株取り出し
手段と、取り出された株の下葉を除去する下葉処理手段
と、下葉処理された株を整列させて搬出する株搬出手段
とを備えたことを特徴とする。また、前記根切り手段
は、前記搬送経路を送られる前記搬送体の下面側に沿っ
て配置されかつその幅方向に延びるカッタであることを
特徴とする。
【0007】さらに、前記搬送体は株を所定数収容して
栽培装置で搬送栽培される複数の栽培パネルであり、前
記栽培パネルを搬送するパネル搬送手段と、前記栽培装
置から栽培パネルを引き取って前記パネル搬送手段に移
載するパネル移載手段とを備え、前記根切り手段は前記
パネル移載手段の入口部分に設置されていることを特徴
とする。また、前記株は栽培カップに収容されたうえ前
記搬送体に収容されており、前記株取り出し手段は前記
搬送体から栽培カップを把持して取り出すカップハンド
ラと、取り出された栽培カップから株を把持して取り出
す株ハンドラとを有することを特徴とする。さらに、前
記株ハンドラは株の葉部を保持する略環状の株保持部材
を有し、前記カップハンドラは栽培カップを保持した状
態で前記株保持部材を挿通されるカップ保持部材を有す
ることを特徴とする。そして、前記株ハンドラが前記カ
ップハンドラから株を取り出す位置には、当該位置の直
下から下方にかけて栽培カップを案内するカップ回収手
段が設置されていることを特徴とする。
【0008】また、前記株搬出手段は、株を所定の搬出
経路に沿って搬送する搬出コンベアと、前記搬出経路の
終端近傍には搬送される株を当該コンベア上で係止する
係止手段と、係止された株の数をカウントするカウント
手段と、係止された株の数が所定数となった際に前記搬
出経路終端側へ移動して前記係止された株を集合させる
集合手段とを備えていることを特徴とする。さらに、前
記株搬出手段は、搬出経路に沿って配置されて株の葉部
を支持して搬送する一対の可撓性無端部材を有し、この
無端部材の終端側には当該部分の各無端部材を離隔させ
て株を落下させる排出手段が設置されていることを特徴
とする。
【0009】
【作 用】このような本発明においては、株を搬送体に
収容した状態で根切りを行うことで、株の葉部を損傷す
ることなく充分な力を加えることが可能となり、ホウレ
ンソウ等の根の強い植物についても確実に切根切りを行
うことが可能となる。また、搬送体に整列された状態で
根切りを行うため、根切り動作を安定しかつ確実に行う
ことが可能となる。そして、根切り手段に続いて、搬送
体からの株の取り出しを行い、下葉処理を行ったのち、
搬出することで、一連の収穫作業の自動化が可能とな
る。
【0010】特に、パネル搬送手段およびパネル移載手
段により、栽培パネルの取扱いも自動化が可能である。
また、カップハンドラおよび株ハンドラ、さらにこれら
として挿通により株を受渡しするカップ把持部材および
株保持部材を用いることで、栽培カップおよび株の取扱
いが円滑化され、カップ回収手段を用いることで栽培カ
ップの回収も自動化できる。さらに、株搬出手段とし
て、搬出コンベア、係止手段、カウント手段を用い、さ
らに無端部材、排出手段を用いることで、株の束ねや搬
出を効率よく行うことができるようになる。
【0011】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の一実施例を説
明する。図1は本発明が適用された植物工場10の全体構
成を示す。図2はこの植物工場10における作業工程を示
す。図2において、本実施例の植物工場10は、ホウレン
ソウやサラダ菜等の葉菜類を製造するものであり、株を
パネルに収めて搬送する間に培養液等を噴霧供給して育
成させる栽培工程を中心に、その前に播種、育苗、定植
の各工程を行うとともに、その後に収穫工程を行うもの
である。
【0012】(播種工程)製造する葉菜類の種20は苗床
となる育苗マット21に定着される。育苗マット21は、吸
水性を有するスポンジ状材料等であり、予め切れ目21A
が形成されて格子状に区画され、相互に引き離すことで
分離可能である。各区画の表面には種20を定着させるた
めの粘着剤が塗布されている。 (育苗工程)播種された育苗マット21はトレイ等に収容
して水耕栽培され、種20を発芽させて苗22として育成さ
れる。 (定植工程)育苗された苗22は、苗マット21を切れ目21
A から分離することで苗ブロック23毎の株24に切り分け
られる。そして、個々の株24は栽培カップ25内に収容さ
れ、この栽培カップ25は栽培パネル26に載せられる。
【0013】(栽培工程)栽培工程は第一〜第三の各ス
テージに区分され、各々において株24は小、中、大の三
種類の栽培パネル26〜28を用いて搬送栽培される。各ス
テージ間では、第一および第二の移植により前ステージ
の栽培パネル26,27上の株24が栽培カップ25ごと次ステ
ージの栽培パネル27, 28に順次載せ替えられる。株24が
載せ替えられる各栽培パネル26〜28は、株14を収容する
孔26A 〜28A の相互間隔が後のものほど大きくされ、各
ステージを送られる株24はその成育度合いに応じた適切
な株間隔で栽培される。 (収穫工程)続いて、栽培工程から栽培パネル28を受け
取り、株24の根29を切除したうえ栽培カップ25ごと取り
出し、栽培カップ25から苗ブロック23が付いた株24を取
り出して製品とする。製品は適宜包装されて出荷され
る。
【0014】次に、前述した各工程で使用する栽培カッ
プ25および栽培パネル26〜28について説明する。 (栽培カップ)図3および図4には、本実施例で用いる
栽培カップ25が示されている。栽培カップ25は、筒状の
本体250 を有し、この本体250 はそれぞれ上側が拡がっ
たテーパ状の上部251 と下部252 とで構成され、上部25
1 は下部252 より大径に形成されている。上部251 と下
部252 とは略水平な段部253 で接続され、上面開口254
の外周には略水平なフランジ255 が形成されている。
【0015】下部252 の底面には内周縁が下向きに湾曲
した下面開口256 が形成され、上部251 の内周には周方
向に均等に三つのリブ257 が形成され、各々は本体250
の軸方向に延びて段部253 に接続されている。ここで、
リブ257 の内縁は下方が除々に幅広とされ、各内縁の同
高さを結ぶ包絡円は下方に到るに従って縮径するように
なっている。また、各内縁の下端は下部252 の内面に連
続されている。これらの各部250 〜257 は半透明の合成
樹脂材料を射出成形することで一体に形成されている。
【0016】(栽培カップの効果)本実施例の栽培カッ
プ25においては、上面開口254 から苗ブロック23が挿入
され、上面開口254 から苗22が伸び、下面開口256 から
根29が延びる状態で保持される。この際、リブ257 によ
り、苗ブロック23は挿入に伴って締め付けられるため、
導入が容易でありながら栽培カップ25からの脱落が生じ
にくくなる。さらに、リブ257 は下部252 の内面に連続
されているため、苗ブロック23の一部を下部252 内まで
案内することができ、一層確実な脱落防止を図ることが
できる。
【0017】また、苗ブロック23の挿入にあたって下面
開口256 から機械的な引込み手段を導入する場合、下面
開口256 の内周が下向きに湾曲されているため、苗ブロ
ック23を挟む等して拡径していても抜き出しが容易であ
る。さらに、段部253 とフランジ255 とを設けたため、
各々で栽培カップ25を支持することができ、交互に支持
する等により受渡しや持ち替え等を容易に行うことがで
きる。
【0018】そして、上部251 および下部252 は上側が
広がったテーパ状とされているため、この点でも苗ブロ
ック23の引込みや取り出しが容易なうえ、パネル26〜28
へ収容する際等の挿入操作が容易であり、あるいは孔26
A 〜28A の内径設定によっては上部251 および下部252
の中間部分で支持することもできる。さらに、上部251
ないし下部252 およびリブ257 等がテーパ状であること
で、一体成形時の型からの取り出し等も容易である。
【0019】(栽培パネル)図5および図6には、本実
施例で用いる栽培パネル26〜28が示されている。なお、
図5は各栽培パネル26〜28の四分の一を示しており、図
5(A) は第一ステージ用の栽培パネル26、図5(B) は第
二ステージ用の栽培パネル27、図5(C)は第三ステージ
用の栽培パネル28を示す。各栽培パネル26〜28は、スチ
ロール樹脂発泡体からなる板状の基材260 に表裏を貫通
する多数の孔26A 〜28A を形成し、栽培カップ25を保持
できるようにしたものである。各栽培パネル26〜28の辺
縁には、上面から下面までを覆う断面コ字型の補強材26
1 が全周にわたって被せられている。補強材261 の下面
および側面には長手方向に複数の突条262 が形成されて
いる。
【0020】栽培パネル26, 27では孔26A,26B の内径が
栽培カップ25の下部252 より大きくかつ段部253 より小
さく、栽培カップ25は段部253 で係止されるようになっ
ている。一方、栽培パネル28では孔28A の内径が栽培カ
ップ25の上部251 の中間位置外径と同じとされ、栽培カ
ップ25は上部251 が半ば没入した状態で係止されるよう
になっている。各栽培パネル26〜28の孔26A 〜28A は、
8個づつ並んだ7本の長列26B 〜28Bと、7個づつ並ん
だ6本の短列26C 〜28C とに配列され、合計98個が形成
されている。長列26B 〜28B の孔と短列26C 〜28C の孔
とは互い違いに配列され、全体として千鳥配列されてい
【0021】各栽培パネル26〜28において、各列内の孔
どうしの列内間隔d261〜d281、各列どうしの列間間隔d2
62〜d282とすると、栽培パネル26の間隔d261,d262 は栽
培パネル27の間隔d271,d272 より何れも小さく、栽培パ
ネル28と栽培パネル27とでは列間間隔d282と列間間隔d2
72とが同じだが列内間隔d281が列内間隔d271より大きく
なっている。そして、各栽培パネル26〜28における各孔
の最寄りの孔までの株間隔d263〜d283とすると、栽培パ
ネル26, 27では列内間隔d261,d271 が株間隔d263,d273
となり、栽培パネル26より栽培パネル27の方が株間隔が
広くなっている。一方、栽培パネル28の株間隔d283は隣
接する列の孔との間に生じ、列内間隔d281よりは小さく
なるが、栽培パネル27の株間隔d273よりは広くなってい
る。
【0022】(栽培パネルの効果)本実施例の栽培パネ
ル26〜28においては、栽培工程で株24を各栽培パネル26
〜28に順次移植することで、その成長に伴って株間隔を
除々に拡大することができ、空間効率を高めながら適切
な栽培環境を得ることができる。特に、栽培パネル26,
27の間では、異なる縦横寸法のパネルの使用により列内
および列間の間隔を拡大し、株間隔を二次元的に拡張で
きる。また、栽培パネル27, 28の間では、千鳥配列とし
たため、列内間隔の拡大のみにより、株間隔を二次元的
に拡張することができる。このため、栽培パネル27,28
は奥行きのみ異なり幅が同じパネルとすることができ、
栽培工程における搬送機構等を共用化することもでき
る。
【0023】さらに、全周に補強材261 を設けたため、
栽培パネル26〜28の取扱いに伴う損傷を防止することが
でき、かつ株24を載置した際の荷重強度を確保すること
ができる。そして、補強材261 に突条262 を設けたた
め、栽培工程において両側をガイドレールで摺動案内し
て搬送する際等の摩擦抵抗を低減することができる。ま
た、補強材261 と基材260 とを別体としたため、幅方向
の補強材261 の内側に必要に応じて基材260 端面に沿っ
て帯状の金属製補強板を挟むことができ、これにより栽
培工程での搬送にあたって両側を支持した際の荷重強度
を一層高めることができる。
【0024】次に、前述した各工程を行うために植物工
場10に設けられた装置構成について説明する。 (工場の全体構成)図1に戻って、植物工場10は、前述
した播種、育苗、定植、栽培、収穫の各工程の作業を自
動化するために、播種装置11、育苗ベッド12、定植装置
13、栽培装置14、収穫装置15を備えている。そして、栽
培装置14は、前述した栽培工程における第一〜第三ステ
ージの搬送栽培および第一〜第二の移植を自動化するた
めに、栽培ライン16、レーンシフタ17、パネルサーバ1
8、スペーシングマシン19を備えている。これらは栽培
に適した温度、光量、通風等が得られるように環境調節
された温室状の建物 (図示省略) 内に一括して設置され
ている。
【0025】図7には、栽培装置14における各装置の配
置およびこれらによる株24や栽培パネル26〜28の流れが
示されている。 (栽培装置の配置)前述した各工程の中で最も長時間を
占めるのは栽培工程であり、このために植物工場10にお
いては栽培装置14なかでも栽培パネル26〜28による株24
の搬送栽培を行う栽培ライン16が大部分を占める。栽培
ライン16は、定植装置13およびパネルサーバ18がある側
(出し入れ側) からレーンシフタ17がある側 (折り返し
側) へと延びるように多数が並列配置されており、これ
らは定植装置13側から収穫装置15側へ向かって順に第
一、第二、第三のステージとされている。
【0026】第一ないし第三の各ステージは、出し入れ
側から折り返し側へ向かう送りライン16A と、逆方向へ
向かう戻りライン16B とで構成されている。これらは同
じ構成の栽培ライン16を逆向きに設置したものである。
第一ステージは、送りライン16A が1本であるが、戻り
ライン16B が2本とされている。第二ステージは、送り
ライン16A が1本であるが、戻りライン16B が8本とさ
れている。第三ステージは、送りライン16A が6本であ
るが、戻りライン16B が1本とされている。
【0027】レーンシフタ17は、各ステージの送りライ
ン出口から送り出された栽培パネル26〜28を同ステージ
の戻りライン入口に送り返すものであり、折り返し側に
各ステージ毎に三台(17A,17B,17C) が配置されている。
このレーンシフタ17により、送りおよび戻りの各ライン
が一つのステージとしてまとめられ、一連の搬送栽培が
行われるようになっている。パネルサーバ18は、後ステ
ージの送りライン入口に新たな栽培パネル27,28 を供給
し、前ステージの戻りライン出口から使用済の栽培パネ
ル26,27 を回収するものであり、出し入れ側に第一第二
ステージ用および第二第三ステージ用の二台(18A,18B)
が配置されている。スペーシングマシン19は、前ステー
ジの戻りライン出口の栽培パネル26,27 から株24を取り
出し、後ステージの送りライン入口の新たな栽培パネル
27,28 に載せ替えるものであり、出し入れ側に各ステー
ジ共用の一台が配置されている。これらのパネルサーバ
18およびスペーシングマシン19により、各ステージ間の
移植が行われるようになっている。
【0028】なお、本実施例では、栽培ライン16は搬送
機構をもたず、単に栽培パネル26〜28を案内するガイド
レール等を備えたものである。一方、レーンシフタ17、
パネルサーバ18は栽培ライン16に栽培パネル26〜28を送
り込む際に所定の駆動力で押出駆動可能とされ、この駆
動力により各ライン全体のパネルが順次送られ、出口側
から一個のパネルが押し出されるようになっている。
【0029】(第一ステージの栽培パネルの流れ)第一
ステージ用の栽培パネル26は、所定のストッカ等から定
植装置13へと取り込まれ、株24を載せられたのち、第一
ステージの送りライン16A 入口に供給される。供給され
た栽培パネル26は、送りライン16A を所定時間かけて出
口まで搬送され、出口に達したら第一ステージ用レーン
シフタ17A に取り出される。レーンシフタ17A は第一ス
テージの2本の戻りライン16B の何れかを交互に選択
し、その入口まで移動して栽培パネル26を送り込む。送
り込まれた栽培パネル26は、戻りライン16B を所定時間
かけて搬送され、出口に達したら当該出口まで移動した
スペーシングマシン19で株24を取り出されたのち、当該
出口まで移動した第一第二ステージ用のパネルサーバ18
A に回収される。
【0030】(第二ステージの栽培パネルの流れ)第二
ステージ用の栽培パネル27は、第一第二ステージ用のパ
ネルサーバ18A から空の状態で第二ステージの送りライ
ン16A の入口に供給される。これには当該入口まで移動
したスペーシングマシン19により第一ステージからの株
24が載置される。供給された栽培パネル27は、送りライ
ン16A を所定時間かけて出口まで搬送され、出口に達し
たら第二ステージ用レーンシフタ17B に取り出される。
レーンシフタ17B は第二ステージの8本の戻りライン16
B の何れかを順番に選択し、その入口まで移動して栽培
パネル27を送り込む。送り込まれた栽培パネル27は、戻
りライン16B を所定時間かけて搬送され、出口に達した
ら当該出口まで移動したスペーシングマシン19で株24を
取り出されたのち、当該出口まで移動した第二第三ステ
ージ用のパネルサーバ18B に回収される。
【0031】(第三ステージの栽培パネルの流れ)第三
ステージ用の栽培パネル28は、第二第三ステージ用のパ
ネルサーバ18B から空の状態で第三ステージの6本の送
りライン16A の入口に順番に供給される。これには当該
入口まで移動したスペーシングマシン19により第二ステ
ージからの株24が載置される。供給された栽培パネル28
は、送りライン16A を所定時間かけて出口まで搬送さ
れ、出口に達したら当該出口まで移動した第三ステージ
用レーンシフタ17C に取り出される。レーンシフタ17C
は第三ステージの戻りライン16B の入口まで移動して栽
培パネル28を送り込む。送り込まれた栽培パネル28は、
戻りライン16B を所定時間かけて搬送され、出口に達し
たら収穫装置15に引き取られる。引き取られた栽培パネ
ル28は、収穫装置15で株24を取り出されたうえ、所定の
ストッカ等へ排出される。
【0032】(株の流れ)株24は栽培装置14の各ステー
ジを順次受け渡され、定植装置13から収穫装置15へと送
られる。先ず、株24は定植装置13における定植工程によ
り栽培パネル26に載せられ、第一ステージを通って搬送
栽培される。そして、スペーシングマシン19で栽培パネ
ル26から取り出され、相互の株間隔を次の栽培パネル27
に合うように拡張されたうえ、第二ステージの栽培パネ
ル27に載せられて搬送栽培される。さらに、スペーシン
グマシン19で栽培パネル27から取り出され、相互の株間
隔を次の栽培パネル28に合うように拡張されたうえ、第
三ステージの栽培パネル28に載せられて搬送栽培され
る。この後、株24は栽培パネル28とともに収穫装置15に
取り込まれ、収穫工程により製品として取り出される。
【0033】(各ステージの搬送速度)本実施例の栽培
装置14において、各1本づつ設置されている第一および
第二ステージの送りライン16A 、第三ステージの戻りラ
イン16B の搬送速度は、それぞれ時間あたり処理する栽
培パネル26〜28の数 (株24の数) に基づいて設定されて
いる。一方、第一ステージの2本の戻りライン16B の搬
送速度は、第一ステージの送りライン16A の半分とされ
ている。これにより、送りライン16A から出る栽培パネ
ル26の数と、戻りライン16B の2本へ送り込まれる栽培
パネル26の数を一致させたまま、戻り時の搬送期間が2
倍(第一ステージ搬送期間としては3倍)とされてい
る。また、第二ステージの8本の戻りライン16B の搬送
速度は、第二ステージの送りライン16A の1/8 とされて
おり、これにより送りと戻りの栽培パネル27の数を一致
させたまま、戻り時の搬送期間が8倍(第二ステージ搬
送期間としては9倍)とされている。さらに、第三ステ
ージの6本の送りライン16A の搬送速度は、第二ステー
ジの戻りライン16B の1/6 とされており、これにより送
りと戻りの栽培パネル27の数が一致させたまま、送り時
の搬送期間が6倍(第三ステージ搬送期間としては7
倍)とされている。
【0034】(各ステージ間の移植順序)本実施例の栽
培装置14では、パネルサーバ18およびスペーシングマシ
ン19による移植動作は、後ステージ (第三側) が前ステ
ージ (第一側) より先に処理されるようになっている。
つまり、最初に第三ステージの送りおよび戻りを行い、
第三ステージ入口に新たな栽培パネル28を準備し、第二
ステージ出口の栽培パネル27から株24を移植する。次
に、第二ステージの送りおよび戻りを行い、第二ステー
ジ入口に新たな栽培パネル27を準備し、第一ステージ出
口の栽培パネル26から株24を移植する。最後に、第一ス
テージの送りおよび戻りを行い、第二ステージ入口に新
たな栽培パネル27を準備し、第一ステージ出口の栽培パ
ネル26から株24を移植する。
【0035】(本実施例の栽培装置の効果)本実施例の
栽培装置14においては、第一ないし第三の各ステージで
それぞれ株間隔を拡げつつ搬送栽培するようにしたた
め、空間効率を高めながら適切な株24の栽培を行うこと
ができ、収穫効率を高めることができる。特に、株間隔
拡張にあたって、第一ないし第三のステージに株間隔が
除々に広がる栽培パネル26〜28を用い、各ステージ間で
移植する際に株間隔の拡張を行うようにしたため、二方
向の株間隔拡張を容易かつ確実に行うことができる。
【0036】また、栽培パネル26〜28一枚の株24の数を
一致させておき、移植時には各パネルの株を一括して移
植するとしたため、作業効率を高められるとともに、株
間隔拡張も容易に行うことができる。さらに、各ステー
ジ間の移植にあたって、後ステージから前ステージの順
に処理することにより、スペーシングマシン19による前
ステージ出口の栽培パネル26,27 からの株24の取り出し
と、後ステージ入口の新たな栽培パネル27,28 への株24
の載置とを連続して行うことができ、作業効率を高める
ことができる。そして、前述した後から前とする順序で
移植を行うことで、移植は全て栽培ライン16上で行うこ
とができ、株24が栽培ライン16の範囲外に出ることがな
いから、株24が不安定な状況に長時間晒される等の不都
合を回避できるとともに、株24からの雫による周囲の汚
れ等をも防止することができる。
【0037】また、本実施例の栽培装置14では、各栽培
ライン16を送りライン16A と戻りライン16B として平行
逆向きに配置し、折り返し側のレーンシフタ17で折り返
すことで各ステージを構成したため、各ステージ長さを
確保しながら設備構成をコンパクト化することができ
る。また、出し入れ側のパネルサーバ18およびスペーシ
ングマシン19により三つのステージを連続させたため、
各ステージがいわばジグザグ配置され、設備構成を一層
コンパクト化することができる。さらに、各ステージの
折り返し側と出し入れ側とを一致させたため、折り返し
側では各ステージ毎のレーンシフタ17相互の干渉がなく
専有面積を縮小することができるとともに、出し入れ側
ではパネルサーバ18およびスペーシングマシン19を複数
のステージで共用化することができ、設備の簡略化およ
びコンパクト化を図ることができる。
【0038】さらに、本実施例の栽培装置14では、各ス
テージの送りライン16A と戻りライン16B との何れかを
複数並列に構成したため、複数ライン側においてより多
数のパネルを搬送栽培することができ、各ステージにお
ける搬送時間を延長することができ、株24の充分な成育
を図ることができる。特に、送りおよび戻りの一方のみ
を複数化したため、折り返しや移植等の間の連続して搬
送栽培される期間を延長することができ、株24を同じ状
態に長時間静置することで株24の成長を一層良好にでき
る。
【0039】また、複数ラインの搬送速度を1本のライ
ンの送り速度を基準としてライン数分の一としたため、
送りおよび戻りの各ラインの間での受け渡されるパネル
数を一致させることができ、タイミング調整等が不要で
あるため送り制御などを簡略化することができる。さら
に、レーンシフタ17およびパネルサーバ18の移動により
1本のラインからのパネル分配および複数ラインからの
パネル合流を行えるようにしたため、ライン複数化のた
めに専用の分配手段および合流手段を用いる必要がな
く、設備構成および制御を簡略化することができる。
【0040】そして、本実施例では、栽培ライン16を多
数用いて各ステージを構成するため、同じ部材を共用す
ることができ、設置コストを低減することができる。ま
た、ライン数の増減により、規模や栽培期間等に対する
調整を柔軟に行うことができる。さらに、栽培ライン16
には駆動装置を設けず、レーンシフタ17およびパネルサ
ーバ18による押出駆動で各ラインのパネル全体を移動さ
せるようにしたため、複数のラインで共用されるレーン
シフタ17およびパネルサーバ18の駆動機構を有効に利用
できるとともに、栽培ライン16の各々に駆動機構等を設
ける必要がなくなり、設備を簡略化することができる。
【0041】(収穫装置)次に、前述した栽培装置14で
搬送栽培された株24の収穫を行う収穫装置15について詳
細に説明する。図8および図9において、収穫装置15
は、栽培装置14の第三ステージ戻りライン出口から収穫
すべき株24が収容された栽培パネル28を受け取って側方
へ移動可能なパネル移載手段510 を備え、このパネル移
載手段510 の移動フレーム501 には根切り手段520 が設
置されている。そして、パネル移載手段510 の移動経路
に沿って本体フレーム601 が設置され、この本体フレー
ム601 にはパネル搬送手段610 、カップハンドラ620 、
株ハンドラ630 、カップ回収手段640 、下葉処理手段65
0 、株搬出手段660 が設置されている。
【0042】(パネル移載手段)パネル移載手段510 は、
平面形状が栽培パネル28より大きな略箱状の移動フレー
ム501 を備えている。フレーム501 は、下部に設けられ
た車輪502 を介してレール503 に支持され、このレール
503 に沿って移動可能である。レール503 に沿った移動
は、図示しないモータ等により遠隔制御で行われるよう
になっている。
【0043】フレーム501 の上面は栽培装置14の栽培ラ
イン16における栽培パネル28の高さに合わせられ、その
両側には一対の送りねじ軸511 が配置され、これらには
移動部材512 の両端が螺合されている。送りねじ軸511
は駆動軸513 を介して同じモータ514 で回転駆動され、
これにより移動部材512 は栽培ライン16の搬送方向へ移
動可能である。移動部材512 の中間部には一対の把持ア
ーム515 が設置され、その先端部はエアシリンダ等で開
閉されて栽培パネル28の端部を把持可能である。フレー
ム501 の栽培ライン16側部分には、図示しないが栽培パ
ネル26〜28の下面に摺動して収容時にその端部を支持す
るローラ等の補助支持部材が設けられている。
【0044】フレーム501 の栽培ライン16側の一方の隅
部には上方へ延びる柱部516 が設置され、この柱部516
には開閉レバー517 が昇降自在に支持されている。柱部
516内にはチェン等の駆動機構が収容され、この駆動機
構はモータ等で駆動されて開閉レバー517 を昇降駆動可
能である。開閉レバー517 は、栽培ライン16の端面に設
けられた扉の操作レバーに係合し、扉を上昇させて開く
ことが可能である。
【0045】このようなパネル移載手段510 では、開閉
レバー517 で栽培ライン16の扉を開き、この状態で栽培
パネル28が押し出されたら、その端部を把持アーム515
で掴み、移動部材512 を後退させて栽培パネル28をフレ
ーム501 内に完全に引き込む。そして、開閉レバー517
を下げて栽培ライン16との係合を全て解除したのち、レ
ール503 に沿って本体フレーム601 側へ移動する。そし
て、移動部材512 を前進させ、栽培パネル28を本体フレ
ーム601 内のパネル搬送手段610 の入口部分に送り込
む。
【0046】(根切り手段)根切り手段520 は、鋸状の刃
を有するカッタ521 と、このカッタ521 を長手方向へ往
復移動させるモータ等の駆動機構522 を備えている。カ
ッタ521 は、フレーム501 の上面の栽培パネル28が出入
りする側の辺縁に沿って配置され、刃を栽培ライン16側
に向けられている。また、カッタ521 の高さはパネル移
載手段510 内に保持される栽培パネル28の下面より僅か
に低い位置とされている。従って、栽培ライン16からパ
ネル移載手段510 へと栽培パネル28が導入された場合、
このパネルに収容された株24の根は、パネル下面側から
露出する分がカッタ521 の刃に当てられて切除される。
この切除は、幅方向の一列分の根に対して順次行われ、
パネルがパネル移載手段510 内に完全に収容された時点
では全ての株24の根が切除されることになる。
【0047】なお、移動フレーム501 内にはカッタ521
の直下に根排出コンベア523 が設置され、カッタ521 で
切除された根は根排出コンベア523 で受けられる。根排
出コンベア523 の先端は側面に露出されている。また、
移動フレーム501 が本体フレーム601 側に移動した状態
で根排出コンベア523 の先端が到達する位置の床面には
屑箱524 が設置され、この状態で根排出コンベア523 を
作動させることで切除した根が屑箱524 へと排出される
ようになっている。
【0048】(パネル搬送手段)パネル搬送手段610
は、基端側が本体フレーム601 内に設置されたコンベア
611 で構成され、このコンベア611 の先端側はフレーム
601 から栽培パネル28の一枚分だけ外部へ突出されてい
る。このコンベア611 は、基端側の側方からパネル移載
手段510 から根切りされた株24を載せた栽培パネル28を
送り込まれ、この栽培パネル28を基端側から先端側に向
かって搬送するようになっている。
【0049】(カップハンドラ)カップハンドラ620 は、
一端側がコンベア611 の中間を横断するように本体フレ
ーム601 の上部に支持された移動機構621 を備えてお
り、コンベア611 で搬送される栽培パネル28は全面がこ
の移動機構621 の一端側の下方を通過するようになって
いる。図10にも示すように、移動機構621 には、端部の
モータ621Aにより移動機構621 に沿って移動可能な昇降
機構623 が支持され、この昇降機構623 にはそのエアシ
リンダ623Aで昇降可能なカップホルダ624 が支持されて
いる。
【0050】図11に示すように、カップホルダ624 は、
先端側が円弧状に湾曲して栽培カップ25を把持可能な複
数対のカップ把持部材625A,625B を有し、各々は一対の
駆動軸626A,626B に順次貫通されている。一方のカップ
把持部材625Aは駆動軸626Aに固定されているが駆動軸62
6Bには単に挿通されているだけである。また、他方のカ
ップ把持部材625Bは駆動軸626Bに固定されているが駆動
軸626Aには単に挿通されているだけである。さらに、各
駆動軸626A,626B の一端はモータ等で回動される回動部
材626Cの両端に回動連結されている。このため、回動部
材626Cを回動させることで一対の駆動軸626A,626B が長
手方向へ相対移動し、これに伴って各組のカップ把持部
材625A,625B が近接離隔し、各々の間に栽培カップ25を
把持可能である。
【0051】カップホルダ624 は、移動機構621 の一端
側において昇降機構623 によりコンベア611 の上方から
下降されることで、コンベア611 で送られる栽培パネル
28の表面に近接可能であり、この状態でカップ把持部材
625A,625B を閉じることで栽培パネル28に収容された一
列分の栽培カップ25を把持可能である。なお、カップ把
持部材625A,625B は、栽培パネル28の長列26B (8個)
および短列26C (7個)にそれぞれ対応する合計13個が
設けられており、長列26B のカップを把持する際には両
端を含む一個おきが使用され、短列26C のカップを把持
する際には両端を含まない一個おきが使用される。ま
た、栽培カップ25を把持したカップホルダ624 は、昇降
機構623 で上昇され、移動機構621 に沿って他端側に移
動され、株ハンドラ630 に対向した状態で保持される。
【0052】(株ハンドラ)株ハンドラ630 は、カップハ
ンドラ620 の移動機構621 の他端側に平行配置された株
ホルダ631 を備えている。図12にも示すように、株ホル
ダ631 は複数対の株保持部材632A,632B を有し、各株保
持部材632A,632B は棒材を屈曲させて形成され、基端部
をモータ等で回動されることで先端の半円部が略環状と
なり、この内側に株24の葉部を保持可能である。
【0053】また、各株保持部材632A,632B はカップ把
持部材625A,625B と同数だけ同間隔で設けられ、株ホル
ダ631 とカップホルダ624 とが近接した状態では個々が
互いに同軸上に配置されるようになっている。さらに、
各株保持部材632A,632B が閉じた状態で形成する先端の
環状部分は、カップ把持状態にあるときカップハンドラ
620 のカップ把持部材625A,625B が挿通可能な内径とな
っている。また、各株保持部材632A,632B が閉じた状態
では、各々の先端の間に所定の隙間があり、この部分は
カップ把持状態にあるカップ把持部材625A,625B の根元
部分が挿通可能である。
【0054】株ホルダ631 は、エアシリンダ633Aを含む
昇降機構633 を介して移動部材634から昇降自在に支持
され、移動部材634 は本体フレーム601 のコンベア611
のない部分の上部に支持された一対の移動機構635 によ
りカップハンドラ620 に対して近接離隔可能である。こ
れにより、株ホルダ631 はカップハンドラ620 側におい
てカップ把持部材625A,625B で把持された各栽培カップ
25の下方から上昇することで、株保持部材632A,632B を
カップ把持部材625A,625B の外側を通過させ、各カップ
に収容された株24の葉部を株保持部材632A,632B で係止
してカップから抜き出すことができるようになってい
る。この株24を保持した状態で、株ホルダ631 はカップ
ハンドラ620 とは反対側まで移動可能であり、その経路
上に配置された下葉処理手段640 および株搬出手段650
に各株24を配置することができるようになっている。
【0055】(カップ回収手段)一方、株ハンドラ630 で
株24を抜き出された栽培カップ25は、カップハンドラ62
0 による把持を解除することで下方に落下される。ここ
で、カップハンドラ620 から株ハンドラ630 への株24の
抜き出し位置の下方には、カップ回収手段640 が設けら
れている。カップ回収手段640 は、株24の抜き出し位置
の直下から下方へ延びる複数の棒材641 を有し、カップ
ハンドラ620 から落下された栽培カップ25を下面開口か
ら挿通し、下端において一連に重なった状態で保持し、
回収が容易に行えるようになっている。
【0056】(下葉処理手段)下葉処理手段650 は、株ハ
ンドラ630 の移動経路の中間位置に配置された複数の筒
体651 と、その上端に設置されて下向きに水ジェットを
噴射可能な噴射ノズル652 とを備えている。筒体651 の
上端は株ハンドラ630 ので搬送される株24の下端に干渉
しない高さとされ、当該位置で株ハンドラ630 が下降す
ることで筒体651 の内部に株24の根元部分つまり苗ブロ
ック23近傍部分を収容可能である。噴射ノズル652 は、
筒体651 の周方向に複数が略均等に配置され、株24の根
元部分に強力な水ジェットを吹きつけることで下葉の除
去が行えるようになっている。なお、筒体651 の下方に
は屑箱653 が設置され、各筒体651 の下端から排出され
る下葉等が受けられるようになっている。
【0057】(株搬出手段)株搬出手段660 は、搬出コン
ベアとして株ハンドラ630 の移動経路を横断するように
直交配置されたロープコンベア661 を備えている。ロー
プコンベア661 は、株ハンドラ630 の移動経路の一側下
方に支持された基端プーリ662 と、反対側に支持された
中間プーリ663 と、その延長上の本体フレーム601 の外
側に張り出した補助フレーム602 に支持された終端プー
リ664 とを備え、各々には可撓性の一対の無端ロープ66
5 が架け巡らされている。無端ロープ665 は相互の間隔
が株24の葉部を保持可能な広さとされ、この真上に移動
して株ハンドラ630 が下降することでこれが保持してい
た一列分の株24を一括して載置される。また、無端ロー
プ665 は、上側が基端プーリ662 から終端プーリ664 へ
と移動するように図示しないモータ等で駆動され、載置
された一列分の株24を終端プーリ664 側へ向けて順次移
送するようになっている。
【0058】(集合手段)株搬出手段660 は、補助フレー
ム602 内に、係止手段である係止部材671 、光センサ等
で構成されるカウント手段672 、集合手段である集合ロ
ッド673 を備えている。係止部材671 は、終端プーリ66
4 の近傍においてロープコンベア661 を横断するように
支持され、ロープコンベア661 で送られてくる株24を係
止する。カウント手段672 は、中間プーリ663 の近傍に
配置され、ロープコンベア661で送られて中間プーリ663
部分を通過した株24の数をカウントする。
【0059】集合ロッド673 は、中間プーリ663 の近傍
に配置され、ロープコンベア661 を横断する状態まで進
出可能である。また、集合ロッド673 は移動機構674 に
よりロープコンベア661 に沿って終端プーリ664 側へ移
動可能である。この進出および移動はカウント手段672
が所定数の株24の通過を検出した際に行われるようにな
っている。このため、ロープコンベア661 で送られた株
24は係止部材671 で係止され (図13(A) 参照) 、係止さ
れた株24は無端ロープ665 上を滑って当該位置に保持さ
れる。順次株24が搬送され係止されてゆき (図13(B) 参
照) 、カウント手段672 が所定数の通過を検出すると、
集合ロッド673 が進出し、かつ終端プーリ664 側へ移動
する (図13(C) 参照) 。これにより、先に保持されてい
た株24は係止部材671 との間に挟まれ、終端プーリ664
近傍において所定数が集合された状態とされる。
【0060】(排出手段)株搬出手段660 は、各終端プー
リ664 を一対の回動アーム681 の先端に支持されてい
る。この回動アーム681 は、中間プーリ663 位置を中心
とし、図示しない駆動手段により互いに離隔する方向へ
回動可能である。この回動は、集合ロッド673 の進出お
よび移動に続いて行われるようになっており、この回動
により無端ロープ665 は中間プーリ663 位置で屈曲し、
終端側の間隔が互いに拡げられることになる。従って、
係止部材671 および集合ロッド673 で集合された所定数
の株24は、無端ロープ665 による支持を失って下方へ落
下することになる (図13(D) 参照) 。当該部分の下方に
は包装装置等に到るコンベア682 の端部が配置されてお
り、落下された所定数ひとまとまりの株24が送り出され
るようになっている。
【0061】(収穫装置の効果)本実施例の収穫装置によ
れば、栽培装置14から送り出された栽培パネル28をパネ
ル移載手段510 で受け取ってパネル搬送手段610 で搬送
し、この搬送の間にカップ取り出しを行って搬送の終端
側で回収することができ、栽培パネル28の取扱いを自動
的に行うことができる。また、栽培パネル28上の栽培カ
ップ25は、カップハンドラ620 で取り出され、株ハンド
ラ630 で株24を取り出されたのち、カップ回収手段640
に回収させることができ、栽培パネル28の取扱いを自動
的に行うことができる。
【0062】さらに、株24は、根切り手段520 で根を切
除され、株ハンドラ630 で取り出されたのち、下葉処理
手段650 で下葉を除去され、株搬出手段660 で搬出され
るため、株24の取扱いも自動的に行うことができる。こ
こで、根切り手段520 は、パネル移載手段510 に栽培パ
ネル28が取り込まれる際に、このパネルに整列収容され
た状態で株24の根を切除するため、根切り動作を確実か
つ円滑に行うことができる。特に、株24は根元でパネル
に支持されているため、葉部を損傷することなく充分な
力を加えることができ、ホウレンソウ等の根の強い植物
についても確実に切根切りを行うことができる。また、
株搬出手段660 において、集合手段および排出手段等
(係止部材671 〜集合ロッド673 、回動アーム681 等)
を設けたため、所定数の株をまとめて取り出すことがで
き、出荷包装にあたっての取扱いを容易にすることがで
きる。
【0063】さらに、本実施例では、カップハンドラ62
0 、株ハンドラ630 、カップ回収手段640 、下葉処理手
段650 が、栽培パネル28の一列分の株24を取り出して並
列的に処理するようになっているため、簡単な構造であ
りながら迅速で効率のよい処理を行うことができる。そ
して、株搬出手段660 は、並列に送られる株24を一列に
整列させて順次送り出すことができ、任意の所定数にま
とめる処理も容易に行うことができる。また、カップハ
ンドラ620 、株ハンドラ630 にはカップ把持部材625A,6
25B および株保持部材632A,632B を用いることで、簡単
な構造で確実な保持が行えるとともに、カップを把持し
たカップ把持部材625A,625B が株保持部材632A,632B を
挿通することで、これらに株の葉部を係止させて引き渡
すことができ、簡単な構造で株の受渡しを確実に行うこ
とができる。
【0064】なお、本発明は前記実施例に限定されるも
のではなく、収穫装置15を構成する各手段の配置や細部
構成などは実施にあたって適宜選択すればよい。例え
ば、根切り手段510 のカッタ511 は鋸刃状ではなく鋭利
な刃物としてもよく、その設置位置はパネル搬送手段61
0 への搬入位置等であってもよい。ただし、前記実施例
の位置とすることで、他の装置との干渉を減らすことが
でき、かつ栽培パネル26が比較的高速で送られるため、
根切りに好適である。また、栽培パネル26の搬送は他の
手段によって行ってもよく、栽培カップ25の搬送、株24
の搬送についても同様であり、要するに根切りおよび下
葉処理等の所定の工程を順次連続して行えるようにすれ
ばよい。
【0065】さらに、本発明は栽培パネルによる搬送栽
培に限らず、連続した搬送コンベア等を利用する栽培装
置に適用してもよく、この場合は根切り手段を搬送コン
ベア下面に設置し、前記実施例のパネル搬送部分を省略
し、かつその他の部分を搬送コンベアに沿って配置する
等すればよい。また、本発明は栽培カップを用いる搬送
栽培に限らず、株を直接栽培パネルに収容する場合に適
用してもよく、この場合にはカップハンドラを省略し、
株ハンドラが栽培パネルから直接株を取り出すようにす
ればよい。また、本発明に係る収穫装置15に栽培パネル
26を供給する栽培装置14は前記実施例の構成に限らず、
栽培ライン16や栽培パネル26〜28の各部形状や配置、設
置個数等は実施にあたって適宜選択すればよい。
【0066】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明によれば、
搬送栽培された株を栽培パネル収容状態で根切りするこ
とで自動化が可能となり、各手段により栽培パネル、栽
培カップ、株の相互の分離および搬送を自動化すること
が可能となり、これらにより下葉処理や根切りを含む一
連の収穫作業を確実かつ自動的に行うことができ、人手
による作業を解消して植物工場の全体的な作業効率を向
上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の全体構成を示す斜視図。
【図2】前記実施例における作業内容を示す模式図。
【図3】前記実施例の栽培カップを示す平面図。
【図4】前記実施例の栽培カップを示す断面図。
【図5】前記実施例の栽培パネルを示す平面図。
【図6】前記実施例の栽培パネルを示す断面図。
【図7】前記実施例の栽培装置の配置を示す模式平面
図。
【図8】前記実施例の収穫装置を示す平面図。
【図9】前記収穫装置を示す側面図。
【図10】前記収穫装置の要部を示す背面図。
【図11】前記収穫装置のカップハンドラの要部を示す断
面図。
【図12】前記収穫装置の株ハンドラの要部を示す斜視
図。
【図13】前記収穫装置の株搬出手段を示す模式図。
【符号の説明】
10 植物工場 11 播種装置 12 育苗ベッド 13 定植装置 14 栽培装置 15 収穫装置 16 栽培ライン 21 育苗マット 22 苗 23 苗ブロック 24 株 25 栽培カップ 26〜28 栽培パネル 26A 〜28A 株収容孔 510 パネル移載手段 520 根切り手段 521 カッタ 610 パネル搬送手段 620 カップハンドラ 630 株ハンドラ 640 カップ回収手段 650 下葉処理手段 660 株搬出手段 661 搬出コンベアであるロープコンベア 665 無端部材である無端ロープ 671 係止手段である係止部材 672 カウント手段 673,674 集合手段である集合ロッドおよび移動機構 681 排出手段である回動ロッド
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 7231−2B T 7231−2B Z

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬送栽培された株を収容した搬送体の搬
    送経路の下面側に配置されて当該搬送体から露出する根
    を切除する根切り手段と、前記搬送体から株を取り出す
    株取り出し手段と、取り出された株の下葉を除去する下
    葉処理手段と、下葉処理された株を整列させて搬出する
    株搬出手段とを備えたことを特徴とする収穫装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載した収穫装置において、
    前記根切り手段は、前記搬送経路を送られる前記搬送体
    の下面側に沿って配置されかつその幅方向に延びるカッ
    タであることを特徴とする収穫装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載した収穫
    装置において、前記搬送体は株を所定数収容して栽培装
    置で搬送栽培される複数の栽培パネルであり、前記栽培
    パネルを搬送するパネル搬送手段と、前記栽培装置から
    栽培パネルを引き取って前記パネル搬送手段に移載する
    パネル移載手段とを備え、前記根切り手段は前記パネル
    移載手段の入口部分に設置されていることを特徴とする
    収穫装置。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3までの何れかに記
    載した収穫装置において、前記株は栽培カップに収容さ
    れたうえ前記搬送体に収容されており、前記株取り出し
    手段は前記搬送体から栽培カップを把持して取り出すカ
    ップハンドラと、取り出された栽培カップから株を把持
    して取り出す株ハンドラとを有することを特徴とする収
    穫装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載した収穫装置において、
    前記株ハンドラは株の葉部を保持する略環状の株保持部
    材を有し、前記カップハンドラは栽培カップを保持した
    状態で前記株保持部材を挿通されるカップ保持部材を有
    することを特徴とする収穫装置。
  6. 【請求項6】 請求項4または請求項5に記載した収穫
    装置において、前記株ハンドラが前記カップハンドラか
    ら株を取り出す位置には、当該位置の直下から下方にか
    けて栽培カップを案内するカップ回収手段が設置されて
    いることを特徴とする収穫装置。
  7. 【請求項7】 請求項1から請求項6の何れかに記載し
    た収穫装置において、前記株搬出手段は、株を所定の搬
    出経路に沿って搬送する搬出コンベアと、前記搬出経路
    の終端近傍には搬送される株を当該コンベア上で係止す
    る係止手段と、係止された株の数をカウントするカウン
    ト手段と、係止された株の数が所定数となった際に前記
    搬出経路終端側へ移動して前記係止された株を集合させ
    る集合手段とを備えていることを特徴とする収穫装置。
  8. 【請求項8】 請求項1から請求項7の何れかに記載し
    た収穫装置において、前記株搬出手段は、搬出経路に沿
    って配置されて株の葉部を支持して搬送する一対の可撓
    性無端部材を有し、この無端部材の終端側には当該部分
    の各無端部材を離隔させて株を落下させる排出手段が設
    置されていることを特徴とする収穫装置。
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