JPWO2018016609A1 - 栽培設備 - Google Patents

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Abstract

本発明の目的は、生育期における栽培環境を厳格に管理できる栽培設備を提供することである。栽培設備(100)は、育苗領域(2)、生育領域(3)、収穫領域(4)、周壁(31)、搬入コンベア(25)及び搬出コンベア(41)を備える。生育領域は、育苗領域又は収穫領域に隣接して配置され、生育室(32)を有する。周壁は、生育領域を育苗領域及び収穫領域から遮断するために生育領域の周囲に設置され、開口(312,313)を有する。搬入コンベアは、育苗領域と生育領域とに渡って配置され、周壁の開口を貫通する。各生育室は、生育棚(321)、投入装置(322)、及び取出装置(323)を含む。各生育棚は、投入口(3211)及び取出口(3212)を有する。投入装置は、投入口側に配置され、搬入コンベア上の植物を投入口から生育棚に投入する。取出装置は、取出口側に配置され、植物を取出口から取り出して搬出コンベア上に載せる。

Description

本開示は、栽培設備に関し、より詳細には、複数の植物を栽培する栽培設備に関する。
従来、植物を栽培するための様々な設備が考案されている。例えば、特開平1−235524号公報には、植物が栽培される建屋内の環境を制御する栽培設備が開示されている。当該栽培設備では、建屋内において、栽培ベッドをレールに沿って移動させながら植物を栽培する。建屋内の環境は、空調設備及び照明装置によって制御される。
特開平7−099847号公報には、複数種類の栽培パネルを利用する栽培設備が開示されている。当該栽培設備では、播種工程、育苗工程、及び定植工程の後、生育工程(栽培工程)において、栽培パネルを栽培ラインで搬送しながら植物の栽培を行う。栽培工程は、第1〜第3ステージに区分されている。第1ステージでは、小さい栽培パネルに植物が載せられる。第2ステージでは、より大きい栽培パネルへと植物が移植され、第3ステージでは、さらに大きい栽培パネルに植物が移植される。
特開2011−142902号公報には、野菜を水耕栽培するビニールハウスが開示されている。このビニールハウスは、発芽室、育苗室、複数の定植・育成室、及び収穫室を備える。定植・育成室の両側にはそれぞれ左側連通路及び右側連通路が設けられる。左側連通路は、発芽室及び育苗室と定植・育成室との間に配置される。このビニールハウスでは、無人搬送車が各室の戸を開閉して各室に出入りする。
特開2000−106776号公報には、水耕栽培における自動栽培装置が開示されている。この自動栽培装置は、播種された培地が入っている育苗箱を搬送するコンベア装置と、育苗箱から培地ブロックを把持し、栽培バーに移植する定植装置とを備える。
上記各特許文献における栽培設備では、植物の生長段階に応じた環境の管理は考慮されていない。しかしながら、一般に、植物の生長量は、栽培の後半になるにしたがって大きくなる。このため、生育期における栽培環境は、育苗期までの栽培環境と比較して、厳格に管理することが要求される。
本開示は、生育期における栽培環境を厳格に管理することができる栽培設備を提供することを目的とする。
本開示に係る栽培設備は、複数の植物を栽培する。栽培設備は、植物の育苗を行うための育苗領域と、植物の収穫を行うための収穫領域と、植物の生育を行うための生育領域と、周壁と、搬入コンベアと、搬出コンベアとを備える。生育領域は、育苗領域又は収穫領域に隣接して配置され、1又は2以上の生育室を有する。周壁は、生育領域を育苗領域及び収穫領域から遮断するために生育領域の周囲に設置され、開口を有する。搬入コンベアは、育苗領域と生育領域とに渡って配置され、周壁の開口を貫通するように設けられる。搬出コンベアは、収穫領域と生育領域とに渡って配置され、周壁の開口を貫通するように設けられる。生育室の各々は、複数の多段の生育棚と、第1投入装置と、第1取出装置とを含む。複数の生育棚は、並列に配置される。生育棚の各々は、長手方向の一端に設けられた投入口と、長手方向の他端に設けられた取出口とを有する。第1投入装置は、生育棚の投入口側に配置される。第1投入装置は、搬入コンベア上の植物を投入口から生育棚に投入する。第1取出装置は、生育棚の取出口側に配置される。第1取出装置は、生育棚で生育した植物を取出口から取り出して搬出コンベア上に載せる。
本開示に係る栽培設備によれば、生育期における栽培環境を厳格に管理することができる。
図1は、第1の実施形態に係る栽培設備の概略構成を示す平面図である。 図2は、図1に示した栽培設備の別の平面図である。 図3は、図1及び図2中のIII−III線に沿った断面図である。 図4は、図3中のIV−IV線に沿った断面図である。 図5は、図1及び図2中のV−V線に沿った断面図である。 図6は、図5中の開口の拡大図である。 図7は、図5中の別の開口の拡大図である。 図8は、第2の実施形態に係る栽培設備の概略構成を示す平面図である。 図9は、図8中のIX−IX線に沿った断面図である。 図10は、第3の実施形態に係る栽培設備の概略構成を示す平面図である。
実施形態に係る栽培設備は、複数の植物を栽培する。栽培設備は、植物の育苗を行うための育苗領域と、植物の収穫を行うための収穫領域と、植物の生育を行うための生育領域と、周壁と、搬入コンベアと、搬出コンベアとを備える。生育領域は、育苗領域又は収穫領域に隣接して配置され、1又は2以上の生育室を有する。周壁は、生育領域を育苗領域及び収穫領域から遮断するために生育領域の周囲に設置され、開口を有する。搬入コンベアは、育苗領域と生育領域とに渡って配置され、周壁の開口を貫通するように設けられる。搬出コンベアは、収穫領域と生育領域とに渡って配置され、周壁の開口を貫通するように設けられる。生育室の各々は、複数の多段の生育棚と、第1投入装置と、第1取出装置とを含む。複数の生育棚は、並列に配置される。生育棚の各々は、長手方向の一端に設けられた投入口と、長手方向の他端に設けられた取出口とを有する。第1投入装置は、生育棚の投入口側に配置される。第1投入装置は、搬入コンベア上の植物を投入口から生育棚に投入する。第1取出装置は、生育棚の取出口側に配置される。第1取出装置は、生育棚で生育した植物を取出口から取り出して搬出コンベア上に載せる(第1の構成)。
第1の構成において、周壁は、生育領域を育苗領域及び収穫領域から遮断するために生育領域の周囲に設置される。搬入コンベアは、育苗領域と生育領域とに渡って配置され、周壁の開口を貫通するように設けられる。搬出コンベアは、収穫領域と生育領域とに渡って配置され、周壁の開口を貫通するように設けられる。このため、各生育室で構成される生育領域の栽培環境を、外部からの影響を実質的に受けることなく厳格に管理することができる。
第1の構成によれば、第1投入装置が各生育室内の生育棚に植物を投入して生育が開始され、生育終了後は、第1取出装置が各生育室内の生育棚から植物を取り出す。このため、生育工程全体を通じて作業者が介入する必要がほとんどなく、植物の生育中において、生育領域に対する作業者の出入りが実質的に発生しない。よって、生育領域の栽培環境が乱れるのを防止することができる。
このように、第1の構成によれば、生育期における栽培環境を厳格に管理することができる。
上記栽培設備はさらに、垂直仕切壁を備えていてもよい。垂直仕切壁は、2以上の生育室を互いに遮断するために2以上の生育室の間に設置される(第2の構成)。
第2の構成によれば、各生育室の栽培環境を他の生育室からの影響を実質的に受けることなく厳格に管理することができる。
上記生育室の各々は、生育棚の上方に設置される天井板を備えていてもよい(第3の構成)。
第3の構成によれば、各生育室の栽培環境に対する外部からの影響を抑制し、生育期における栽培環境を厳格に管理することができる。
上記生育棚の各々は、その上面、下面及び両側面に設けられ、長手方向に延びる仕切板を有していてもよい(第4の構成)。
第4の構成によれば、生育棚内の栽培環境の変動を抑制し、生育期における栽培環境を厳格に管理することができる。
上記2以上の生育室のうち互いに隣接する2つの生育室は、一方の生育室内の生育棚の取出口と他方の生育室内の生育棚の取出口とが互いに対向するように、配置される(第5の構成)。
第5の構成では、一方の生育室内の生育棚の取出口と、他方の生育室内の生育棚の取出口とが互いに対向する。すなわち、2つの生育室の中央付近に、全ての生育棚の取出口が位置付けられる。このため、生育後の植物は、各生育棚から取り出された時点で2つの生育室の中央付近に集まることになり、収穫領域に素早く搬送することができる。よって、生育棚から取り出された後に植物の根が乾燥するのを防止することができる。
上記育苗領域は、多段の育苗棚と、定植機とを含んでいてもよい。定植機は、育苗棚で育苗された植物を栽培パネルに定植する。搬入コンベアは、栽培パネルを定植機から生育領域に搬送する(第6の構成)。
第6の構成では、育苗後の植物の定植を定植機が行い、定植された植物を搬入コンベアが生育領域まで搬送する。すなわち、育苗領域で育苗された植物を定植し、生育領域に搬送するまでの定植工程が自動化されている。このため、植物の生育の開始に際して作業者が生育領域に出入りする必要がない。よって、生育領域の栽培環境が乱れるのをより確実に防止することができる。
上記育苗領域は、さらに、第2投入装置と、第2取出装置とを含むことができる。第2投入装置は、育苗棚の長手方向の一端側に配置され、育苗棚に植物を投入する。第2取出装置は、育苗棚の長手方向の他端側に配置され、育苗棚から植物を取り出す(第7の構成)。
第7の構成によれば、育苗工程において、第2投入装置によって自動的に育苗棚に植物が投入され、第2取出装置によって自動的に育苗棚から植物が取り出される。このため、育苗棚への植物の投入及び取出しに関して、作業者による作業ミスが発生することがない。よって、予め定められた正確な順序で育苗棚へ植物を投入し、且つ取り出すことができる。
以下、実施形態について図面を参照しつつ説明する。図中同一及び相当する構成については同一の符号を付し、同じ説明を繰り返さない。説明の便宜上、各図において、構成を簡略化又は模式化して示したり、一部の構成を省略して示したりする場合がある。
1.第1の実施形態
[栽培設備の構成]
図1及び図2は、第1の実施形態に係る栽培設備100の概略構成を示す平面図である。図1及び図2に示すように、栽培設備100は、播種領域1と、育苗領域2と、生育領域3と、収穫領域4とを備える。播種領域1、育苗領域2、生育領域3、及び収穫領域4は、建屋10内に配置されている。図1に示すように、播種領域1及び育苗領域2は2階に配置されている。図2に示すように、収穫領域4は1階に配置されている。図1及び図2に示すように、生育領域3は1階及び2階を通して配置されている。
図1を参照して、播種領域1は、植物の播種を行うための領域である。播種領域1の近傍には、発芽室5及び緑化棚6が設けられている。
育苗領域2は、植物の育苗を行うための領域である。より具体的には、育苗領域2は、生育領域3に投入される前の植物を栽培する領域である。育苗領域2は、多段の育苗棚21A,21Bを含む。また、育苗領域2は、育苗棚21A,21Bに対応する投入装置22、取出装置23、定植機24、及び搬入コンベア25を含む。搬入コンベア25は、育苗領域2と生育領域3とに渡って配置される。本実施形態において、育苗領域2は2つの育苗棚21A,21Bを有する。ただし、育苗領域2における育苗棚の数は、これに限定されるものではない。各育苗棚21A,21Bは、後述する生育棚321と同様の構成を有する。
育苗棚21A,21Bは、それぞれ、長手方向の一端側に投入口211を有し、長手方向の他端側に取出口212を有する。育苗棚21A,21Bは、投入口211同士が対向するように、直列に配置されている。育苗棚21A,21Bの間には、苗選別部7が設けられている。
育苗棚21A,21Bの各投入口211側には、投入装置22が配置されている。育苗棚21A,21Bの各取出口212側には、取出装置23が配置されている。投入装置22及び取出装置23は、上下動可能に構成される。各取出口212の近傍には、定植機24が設けられている。定植機24は、育苗領域2に含まれていても良い。各定植機24の近傍には、搬入コンベア25が配置されている。
生育領域3は、育苗領域2の隣に配置される。生育領域3は、植物の生育を行うための領域である。より具体的には、生育領域3は、収穫される前の植物を栽培する領域である。生育領域3は、播種領域1、育苗領域2、及び収穫領域4から空間的に遮断された領域である。ここで、空間的に遮断とは、生育領域3の温湿度等の環境が、生育領域3内の空間と外部空間(播種領域1、育苗領域2、収穫領域4等を含む)との間における空気の交換によって乱されないように保たれた状態をいう。より詳細には、生育領域3内の空間と外部空間との間における空気の交換を起こし得る開口が最小限に抑えられ、開口を貫通する要素もまた最小限、かつ、前記要素による空気の流出入が定常的になるように計画された状態であり、具体的には、生育領域3と外部空間との間における植物の搬出入が、搬入コンベア25及び搬出コンベア41に限定され、搬入コンベア25及び搬出コンベア41のための開口以外は周壁31によって遮断されている状態である。生育領域3は、播種領域1、育苗領域2、及び収穫領域4に対して閉じられた空間となっている。生育領域3は、仕切壁311,312,313,314から構成される周壁31によって周囲を囲まれている。すなわち、周壁31は、生育領域3を育苗領域2及び収穫領域4から遮断するために生育領域3の周囲に設置されている。生育領域3の構成については、後で詳しく説明する。
図2を参照して、収穫領域4は、植物の収穫を行うための領域である。より具体的には、収穫領域4は、成長済みの植物を収穫し、根や商品価値のない葉などを取り除く調整作業や、包装作業を施す領域である。収穫領域4は、生育領域3の隣に配置される。
収穫領域4は、搬出コンベア41と、調整部42とを有する。洗浄部43は、収穫領域4に含まれていても良い。搬出コンベア41は、生育領域3と収穫領域4とに渡って配置される。搬出コンベア41は、生育領域3内から収穫領域4へと延び、調整部42を通って洗浄部43に到達している。コンベア41の一部は、生育領域3内において、収穫領域4に近接する部分に配置されている。
調整部42には、ウェイトチェッカ421と、梱包機422と、金属探知機423と、製函封緘機424とが設けられている。洗浄部43には、洗浄機431と、垂直搬送機432とが設けられている。垂直搬送機432は、洗浄済みの栽培パネルを2階に搬送するためのもので、図1に示すように、2階の育苗領域2に到達している。
[生育領域の構成]
次に、生育領域3の具体的な構成を説明する。
図1及び図2に示すように、生育領域3は、複数の生育室32A,32Bを有する。本実施形態では、生育領域3には、2つの生育室32A,32Bが設けられているが、1つの生育室が設けられていてもよく、3つ以上の生育室が設けられていてもよい。
生育室32A,32Bの各々は、外部から遮断された空間を形成する。生育室32A,32Bがそれぞれ形成する空間は、播種領域1、育苗領域2、及び収穫領域4から実質的に遮断される。生育室32Aが形成する空間は、生育室32Bが形成する空間からも実質的に遮断されている。生育室32A,32Bは、それぞれ密閉された部屋である。ただし、生育室32A,32Bは、完全な密室である必要はなく、内部を所望の温湿度に維持できる程度に密閉されていればよい。
生育室32A,32Bは、垂直仕切壁33で生育領域3内を二分することによって形成されている。垂直仕切壁33には、扉付きの出入口を設けてもよい。
生育室32A,32Bは、それぞれ、周壁31及び垂直仕切壁33によって画定される。周壁31及び垂直仕切壁33は、いずれも、建屋10の床面から天井まで延びている。したがって、生育室32A,32Bは、それぞれ、全側面及び上下面が閉じられた部屋である。周壁31のうち間仕切り壁311は、育苗領域2及び収穫領域4と生育領域2との間に設置される。
このように生育室32A,32B同士も互いに遮断されているため、各々の生育室32A,32Bで独立して環境を制御することができる。このため、栽培設備100の規模が大きくなり、生育領域3が大空間になったとしても、生育室32A,32Bごとに環境制御を行ってその環境を適切に維持することができ、生育領域3全体の栽培環境を均一化することができる。
生育室32A,32Bは、同じ構成を有するが、栽培設備100の平面視で線対称に配置される。以下、生育室32A,32Bの構成について説明する。生育室32A,32Bを特に区別しないときは、生育室32と総称する。
生育室32は、複数の多段の生育棚321と、投入装置322と、取出装置323と、給気装置324とを有する。
各生育室32内には、20基の生育棚321が並列に配置されている。生育棚321は、同一の方向に延びている。生育棚321は、それぞれ、長手方向の一端に投入口3211を有し、長手方向の他端に取出口3212を有する。生育棚321の投入口3211は、生育領域3の端側に位置付けられる。生育棚321の取出口3212は、生育領域3の中央側に位置付けられる。これにより、生育室32A内の生育棚321の取出口3212は、垂直仕切壁33を介して、生育室32B内の生育棚321の取出口3212と対向する。一方の生育室32A内の生育棚321及び他方の生育室32B内の生育棚321は、生育棚321の長手方向(L)に沿って一直線上に配置される。生育棚321自体の具体的な構成については後述する。
投入装置322は、生育室32内において、生育棚321の投入口3211側に配置される。取出装置323は、生育室32内において、生育棚321の取出口3212側に配置される。投入装置322及び取出装置323は、生育棚321が並列に並ぶ方向(幅方向Wを延伸した方向)及び上下方向(紙面に垂直な方向)に移動可能に構成されている。投入装置322及び取出装置323は、例えば、スタッカクレーンである。
給気装置324は、生育室32内において、生育棚321の投入口3211側に配置される。給気装置324は、隣り合う生育棚321の間に空気を供給する。給気装置324は、各生育棚321の投入口3211から空気を吸引する。給気装置324の具体的な構成については後述する。
給気装置324と生育棚321との間には、仕切壁35が配置されている。仕切壁35は、生育室32内を、生育棚321側の空間と給気装置324側の空間とに隔てている。仕切壁35は、給気装置324側から見たとき、各生育棚321の周りを覆っている。すなわち、仕切壁35は、生育棚321と生育棚321との間、並びに各生育棚321の上方及び下方を塞いでいる。仕切壁35には、扉付きの出入口を設けてもよい。
図3は、栽培設備100の概略構成を示す側面図であり、図1及び図2に示すIII−III線に沿った断面図である。図3を参照し、本実施形態における給気装置324の具体的な構成について説明する。ただし、給気装置324の構成は、これに限定されるものではない。
図3に示すように、給気装置324は、チャンバ3241と、ダクト3242と、空調機3243と、除湿機3244とを含む。
チャンバ3241には、ダクト3242が接続されている。チャンバ3241には、空調機3243及び除湿機3244も接続されている。
空調機3243及び除湿機3244は、生育棚321の投入口3211から空気を吸引してチャンバ3241内に送り込む。空調機3243及び除湿機3244の各々は、例えば、ファンを有する。空調機3243は、主に、吸引した空気の温度を調節する。除湿機3244は、吸引した空気を除湿する。空調機3243の設定温度及び除湿機3244の設定湿度は、適宜調整することができる。
ダクト3242は、生育棚321の上方において、生育棚321の長手方向(L)に概ね水平に延びている。ダクト3242には、空調機3243及び除湿機3244から、チャンバ3241を介して空気が供給される。ダクト3242は、生育棚321の取出口3212側に空気を供給する。あるいは、ダクト3242の途中から別のダクト(図示略)を下ろし、生育棚321間に空気を供給することもできる。
ダクト3242と生育棚321との間、つまり生育棚321の上方には、水平に天井板34が設けられている。天井板34は、生育室32内を、生育棚321側の空間とダクト3242側の空間とに隔てている。ダクト3242は天井板34を貫通する。
給気装置324は、1つの生育室32に対し、1つ又は複数設けることができる。各生育室32における給気装置324の数は、適宜決定すればよい。例えば、互いに隣り合う2つの生育棚321を一対として、一対ごとに給気装置324を設けてもよいし、複数対ごとに給気装置324を設けてもよい。例えば、2対の生育棚321に対して1つの給気装置324を設けることができる。この場合、一方の生育棚321の対と他方の生育棚321の対との間に、給気装置324から空気が供給される。
図4は、図3中のIV−IV線に沿った断面図である。図4を参照し、生育棚321の構成について説明する。ただし、生育棚321の構成は、これに限定されるものではない。
生育棚321の各々は、複数の段3213を有する。各段3213には、栽培パネルPに保持された複数の植物Vが配置される。栽培パネルPは、例えば、各段3213に設けられた養液槽(図示略)内の養液に浮かべられる。栽培パネルPは、投入口3211(図1及び図2)側から取出口3212(図1及び図2)側に向かって養液上を搬送される。各段3213の上方には、植物Vに光を照射する照明装置(図示略)が設けられる。
生育棚321の両側面のうち、少なくとも植物Vが配置される各段3213の部分は生育棚321の長手方向に渡って閉鎖されることが好ましい。生育棚321の両側面は、仕切板3216,3217によって閉鎖することができる。仕切板3216,3217としては、例えば、内側に反射面を有する反射板等を用いることができる。仕切板3216,3217は、開閉可能に構成されることが好ましい。
生育棚321の上面及び下面も、閉鎖されることが好ましい。生育棚321の上面及び下面は、側面と同様に、反射板等の仕切板3216及び3215を用いて閉鎖することができる。生育棚321の下面は、最下段に配置された養液槽によって閉鎖することもできる。生育棚321はその長手方向(L)が仕切板3214,3215,3216,3217によって囲まれる。
図5は、図1及び図2中のV−V線に沿った断面図である。図5に示すように、間仕切り壁311は、3つの開口3112,3112,3113を有する。開口3112,3112,3113は、間仕切り壁311に開けられた矩形の貫通孔である。開口3112,3112は、間仕切り壁311の上部に位置する。開口3113は、間仕切り壁311の下部に位置する。開口3112,3112は、間仕切り壁311の両側寄りに位置する。開口3113は、間仕切り壁311のほぼ中央であって、垂直仕切壁33よりも左寄りに位置する。
図6は、図5中の開口3112の拡大図である。図1に示した搬入コンベア25は、開口312を貫通するように設けられる。図7は、図5中の開口3113の拡大図である。図2に示した搬出コンベア41は、開口3113を貫通するように設けられる。ここでは、搬入コンベア25及び搬出コンベア41としてローラコンベアが用いられているが、ベルトコンベアが用いられてもよい。栽培パネルPは、植物Vの根から落ちる滴を受けるための水受け容器Rの上に置かれる。栽培パネルPは水受け容器Rとともにコンベア25,41の上に置かれ、搬送される。
開口3112,3113は、コンベア25,41、水受け容器R、栽培パネルP、及び植物Vが通ることができる必要最小限のサイズを有している。育苗領域2と生育領域3との間、及び生育領域3と収穫領域4との間で、空気の流通を最小限に抑えるためである。図6に示した開口3112は、図7に示した開口3113よりも小さい方が好ましい。具体的には、開口3112の高さ方向の長さ(図上で縦の長さ)は、開口3113の幅方向の長さ(図上で縦の長さ)よりも短い。開口3112には未成長の小さい植物Vが通り、開口3113には成長済みの大きい植物Vが通るからである。
図6に示すように、開口3112の幅方向の長さは、開口3112を通過する要素、すなわち搬入コンベア25、水受け容器R、栽培パネルP、及び植物Vのうち、最も広い幅(本例では水受け容器Rの幅)よりも少しだけ広い。開口3112の横幅は可能な限り狭いことが好ましく、例えば最も広い幅の1.5倍、好ましくは1.1倍、さらに好ましくは1.05倍よりも狭い。開口3112の縦幅は、搬入コンベア25、水受け容器R、栽培パネルP、及び植物Vの合計高さよりも少しだけ広い。開口3112の縦幅も可能な限り狭い方が好ましく、例えば上記合計高さの1.5倍、好ましくは1.2倍、さらに好ましくは1.1倍よりも狭い。
図7に示すように、開口3113の横幅は、搬出コンベア41、水受け容器R、栽培パネルP、及び植物Vのうち、最も広い幅(本例では水受け容器Rの幅)よりも少しだけ広い。開口3113の横幅は可能な限り狭い方が好ましく、例えば最も広い幅の1.5倍、好ましくは1.1倍、さらに好ましくは1.05倍よりも狭い。開口3113の縦幅は、搬出コンベア41、水受け容器R、栽培パネルP、及び植物Vの合計高さよりも少しだけ広い。開口3113の縦幅も可能な限り狭い方が好ましく、例えば上記合計高さの1.5倍、好ましくは1.2倍、さらに好ましくは1.1倍よりも狭い。
上記と同様に、図2に示した垂直仕切壁33も開口331を有する。図2に示した搬出コンベア41は、垂直仕切壁33の開口331も貫通するように設けられる。具体的には、搬出コンベア41は生育室32A及び32Bに渡って配置される。
[栽培方法]
図1及び図2に戻り、上述のように構成された栽培設備100によって植物を栽培する方法について説明する。
図1を参照して、まず、播種領域1において植物の播種が行われる。播種領域1では、例えば、複数の孔を有する栽培パネル(図示略)が利用される。栽培パネルの各孔には、栽培ポット(図示略)が装着される。各栽培ポットには、含水させ、植物の種を播いた培地が詰められる。このような播種工程は、播種機を用いて実施されてもよいし、作業者によって実施されてもよい。
播種工程の後、栽培パネルは発芽室5に移される。栽培パネル上の植物が発芽すると、栽培パネルは発芽室5から緑化棚6に移され、植物の緑化が行われる。その後、苗選別部7において発芽不良の植物等が排除され、栽培パネルは育苗領域2に送られる。
育苗領域2において、各投入装置22は、対応する育苗棚21A,21Bに対し、投入口211から栽培パネルを投入する。育苗の間、育苗棚21A,21Bの各々において、栽培パネルが取出口212側へと移動する。栽培パネルは、各取出装置23により、育苗棚21A,21Bの取出口212から取り出される。
本実施形態では、投入装置22及び取出装置23を利用することにより、育苗工程が自動化されている。ただし、育苗工程の一部又は全部を作業者が実施してもよい。
育苗棚21A,21Bから取り出された栽培パネル上の植物は、定植機24により、別の栽培パネル(図示略)に移植される。すなわち、育苗後の植物は、育苗用の栽培パネルから生育用の栽培パネルに、栽培ポットごと移される。生育用の栽培パネルは、育苗用の栽培パネルと比較してサイズが大きく孔の間隔が広い。このような定植工程は、作業者によって実施されてもよい。その後、生育用の栽培パネルは、搬入コンベア25によって育苗領域2から間仕切り壁311の開口3112を通り抜けて生育領域3に搬送される。
育苗棚21Aで育苗された植物は、対応する定植機24から搬入コンベア25によって生育室32Aに送られる。育苗棚21Bで育苗された植物は、対応する定植機24から搬入コンベア25によって生育室32Bに送られる。生育室32A,32Bの各々では、投入装置322が栽培パネルを受け取って搬送し、各生育棚321の投入口3211に投入する。
各生育棚321では、栽培パネルに保持された植物が生育する。生育の間、栽培パネルは、生育棚321上を投入口3211側から取出口3212側へと移動する。所定期間が経過して栽培パネルが投入口3211に到達すると、当該栽培パネルは各取出装置323によって生育棚321から取り出される。
ここで、生育室32A内の生育棚321は、その取出口3212が生育室32B側に位置している。生育室32B内の生育棚321は、その取出口3212が生育室32A側に位置している。よって、全ての栽培パネルは、生育室32A,32Bの中央付近に集まって取り出されることになる。
図2を参照して、取り出された栽培パネルは、各取出装置323により、収穫領域4に向かって搬送される。栽培パネルは、各取出装置323から搬出コンベア41に渡され、生育領域3から間仕切り壁311の開口3113を通り抜けて収穫領域4へと運ばれる。
生育室32A,32Bの取出装置323は、共通の搬出コンベア41を使用する。搬出コンベア41は、垂直仕切壁33の開口331を貫通して生育室32Aから生育室32Bに延びた後、収穫領域4へと向かっている。したがって、生育室32A,32Bの取出装置323はいずれも、当該搬出コンベア41に栽培パネルを載置することができる。生育室32Aで取出装置323により取り出された栽培パネルは、生育室32Aから垂直仕切壁33の開口331を通り抜けて生育室32Bへと運ばれる。
収穫領域4では、植物を根切りして栽培パネルから切り離す。各植物は、調整部42において、ウェイトチェッカ421による重量の測定等がなされた後、梱包機422によってフィルム等で梱包される。梱包された植物は、金属探知機423によって検査された後、製函封緘機424で成形された箱に詰められる。
植物が切り離された栽培パネルは、搬出コンベア41によって洗浄部43に運ばれる。栽培パネルは、洗浄機431によって洗浄される。その後、栽培パネルは、垂直搬送機432によって上階の育苗領域2(図1)に戻され、植物の栽培に再利用される。
[効果]
植物の生長量は栽培の後半になるにつれて大きくなるため、生育期の環境管理は特に重要である。本実施形態に係る栽培設備100では、この点を鑑み、生育領域3が育苗領域2及び収穫領域4から空間的に遮断されている。このため、外部からの影響を実質的に受けることなく、生育領域3における温湿度等の栽培環境を厳格に管理することができる。
本実施形態において、生育領域3は、複数の生育室32A,32Bに分割されている。生育室32A,32Bは、互いに遮断された空間を形成している。このため、生育室32A,32B各々について、個別に環境の制御が行われる。このような構成によれば、栽培設備100が大規模になり、生育領域3全体が大空間となったとしても、生育室32A,32Bごとに環境を制御して適切に管理することができ、生育領域3全体の栽培環境を均一化することができる。
本実施形態において、生育領域3の各生育室32A,32Bでは、投入装置322によって生育棚321に植物が投入され、取出装置323によって各生育棚321から植物が取り出される。すなわち、生育領域3で実施される生育工程は自動化されている。このため、生育工程全体を通じて作業者が介入する必要がほとんどなく、生育領域3に対する作業者の出入りが実質的に発生しない。搬入コンベア25は、育苗領域2と生育領域3とに渡って配置され、間仕切り壁311の開口3112を貫通するように設けられる。搬出コンベア41は、生育領域3と収穫領域4に渡って配置され、間仕切り壁311の開口3113を貫通するように設けられる。よって、生育領域3の栽培環境が乱れるのを防止することができる。
このように、本実施形態に係る栽培設備100によれば、生育期における栽培環境を厳格に管理することができる。
本実施形態において、垂直仕切壁33は、複数の生育室32A,32Bの間に設置され、開口331を有する。搬出コンベア41は、複数の生育室32A,32Bに渡って配置され、垂直仕切壁33の開口331を貫通するように設けられる。よって、各生育室の栽培環境を他の生育室からの影響を実質的に受けることなく厳格に管理することができる。
本実施形態において、生育室32A,32Bは、平面視で線対称に配置されている。生育室32A,32Bは、生育棚321の取出口3212同士が垂直仕切壁33を介して対向するように、並列に配置されている。このような構成によれば、収穫される植物が生育室32A,32Bの中央付近に自動的に集まることになる。このため、植物を迅速に収穫領域4に運搬することができ、植物の乾燥を防止することができる。
本実施形態において、育苗後の植物の定植は各定植機24によって行われ、定植された植物は各搬入コンベア25によって生育室32A,32Bまで搬送される。すなわち、育苗領域2で育苗された植物を定植し、生育領域3に搬送するまでの定植工程が自動化されている。このため、植物の生育の開始に際して作業者が生育領域3に出入りする必要がない。よって、生育領域3の栽培環境が乱れるのをより確実に防止することができる。
本実施形態では、育苗領域2において、各投入装置22によって育苗棚21A,21Bに植物が投入され、各取出装置23によって育苗棚21A,21Bから植物が取り出される。すなわち、育苗領域2で実施される育苗工程が自動化されており、育苗工程に作業者が実質的に介入しない。よって、作業ミスにより、誤った順序で育苗棚21A,21Bへの植物の投入及び取出しが行われることがなく、予め定められた正確な順序で育苗棚21A,21Bへ植物を投入し、取り出すことができる。
さらに、生育領域3内に垂直仕切壁33、天井板34、生育棚321の長手方向(L)を囲む仕切板3214,3215,3216,3217を備えることによって、生育領域3の植物Vが収められる生育棚321を多重に取り囲み、植物Vへの環境の変化を可能な限り抑制するとともに、生育領域3内の栽培環境を均一に保つことができる。
本実施形態では、各生育室32A,32Bにおいて、給気装置324により、隣り合う2つの生育棚321の間に空気が供給され、各生育棚321の取出口3212から空気が吸引される。これにより、各生育室32A,32B内では、生育棚321の間の通路を通って取出口3212側に流れた後、取出口3212から各生育棚321に入って投入口3211に向かうという空気の流れを形成し、生育領域3内の生育棚321同士の間や各段3213同士の間で空気の停滞による偏りが生じることを防ぎ、栽培環境を一定に保つことができる。
本実施形態では、各生育室32A,32B内において、生育棚321側の空間と給気装置324側の空間とが仕切壁35によって隔てられている。この状態で、給気装置324によるダクト3242を通じた空気の循環が行われることにより、上述した空気の流れをより確実に形成することができる。
植物は、投入口3211から各生育棚321に投入され、取出口3212から取り出される。すなわち、各生育棚321において、投入口3211側の植物は、生育初期の小さい植物であり、取出口3212側の植物は、生育が進んで大きくなった植物である。大きく生育した植物は、その蒸散量も大きい。よって、上述した空気の流れを形成すると、生育棚321内において、取出口3212側から投入口3211側に湿った空気が流れる。これにより、生育初期の小さい植物に湿った空気を供給することができる。
2.第2の実施形態
上記第1の実施形態では、播種領域1及び育苗領域2は2階に配置され、収穫領域4は1階に配置されているが、図8に示すように、播種領域1、育苗領域2、及び収穫領域4が全て同じ階に配置されていてもよい。
また、上記第1の実施形態では、搬出コンベア41は、生育室32Aから生育室32Bに入り、そこから収穫領域4に延び出ているが、図8に示すように、生育室32A及び32Bの両方から収穫領域4にそれぞれ延び出ていてもよい。この場合、一方の生育室から延び出た搬出コンベアが他方の生育室から延び出た搬出コンベアに合流するように構成されていてもよい。
またこの場合、図9に示すように、間仕切り壁311は、4つの開口3112,3112,3113,3113を有する。これらの開口3112,3112,3113,313は全て同じ高さに位置する。搬入コンベア25は開口3112を貫通する。搬出コンベア41は開口3113を貫通する。
3.第3の実施形態
上記第2の実施形態では、播種領域1、育苗領域2、及び収穫領域4は全て生育領域3の一方側に配置されているが、図10に示すように、生育領域3の両側に配置されてもよい。ここでは、播種領域1及び育苗領域2が生育領域3の一方側(図上右側)に配置され、収穫領域4が生育領域3の他方側(図上左側)に配置されている。間仕切り壁311は、育苗領域2と生育領域3と間に設置され、2つの開口3112を有する。もう1つの間仕切り壁312は、生育領域3と収穫領域4と間に設置され、1つの開口3123を有する。搬入コンベア25は、育苗領域2と生育領域3とに渡って配置され、間仕切り壁311の開口3112をそれぞれ貫通するように設けられる。搬出コンベア41は、生育領域3と収穫領域4とに渡って配置され、間仕切り壁312の開口3123を貫通するように設けられる。
4.第4の実施形態
第1、第2及び第3の実施形態では、育苗領域2及び収穫領域4の両方が生育領域3に隣接しているが、どちらか一方が隣接していてもよい。例えば、生育領域3、育苗領域2、収穫領域4の順に配置されていてもよい。この場合、育苗領域2は生育領域3に隣接するが、収穫領域4は育苗領域2に隣接し、生育領域3に隣接しない。そのため、生育領域3と収穫領域4とに渡って配置される搬出コンベア41は育苗領域2を経由する。
以上、実施形態について説明したが、本開示は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて、種々の変更が可能である。

Claims (7)

  1. 複数の植物を栽培する栽培設備であって、
    植物の育苗を行うための育苗領域と、
    植物の収穫を行うための収穫領域と、
    前記育苗領域又は前記収穫領域に隣接して配置され、1又は2以上の生育室を有し、植物の生育を行うための生育領域と、
    前記生育領域を前記育苗領域及び前記収穫領域から遮断するために前記生育領域の周囲に設置され、開口を有する周壁と、
    前記育苗領域と前記生育領域とに渡って配置され、前記周壁の開口を貫通するように設けられた搬入コンベアと、
    前記収穫領域と前記生育領域とに渡って配置され、前記周壁の開口を貫通するように設けられた搬出コンベアと、
    を備え、
    前記生育室の各々は、
    並列に配置され、各々が、長手方向の一端に設けられた投入口と、前記長手方向の他端に設けられた取出口とを有する複数の多段の生育棚と、
    前記生育棚の投入口側に配置され、前記搬入コンベア上の植物を前記投入口から前記生育棚に投入する第1投入装置と、
    前記生育棚の取出口側に配置され、前記生育棚で生育した植物を前記取出口から取り出して前記搬出コンベア上に載せる第1取出装置と、
    を含む、栽培設備。
  2. 請求項1に記載の栽培設備であって、さらに、
    前記2以上の生育室を互いに遮断するために前記2以上の生育室の間に設置される垂直仕切壁を備える、栽培設備。
  3. 請求項1又は2に記載の栽培設備であって、
    前記生育室の各々は、
    前記生育棚の上方に設置される天井板を備える、栽培設備。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の栽培設備であって、
    前記生育棚の各々は、その上面、下面及び両側面に設けられ、長手方向に延びる仕切板を有する、栽培設備。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の栽培設備であって、
    前記2以上の生育室のうち互いに隣接する2つの生育室は、一方の生育室内の前記生育棚の前記取出口と他方の生育室内の前記生育棚の前記取出口とが互いに対向するように、配置されている、栽培設備。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の栽培設備であって、
    前記育苗領域は、
    多段の育苗棚と、
    前記育苗棚で育苗された植物を栽培パネルに定植する定植機と、
    を含み、
    前記搬入コンベアは、前記栽培パネルを前記定植機から前記生育領域に搬送する、栽培設備。
  7. 請求項6に記載の栽培設備であって、
    前記育苗領域は、さらに、
    前記育苗棚の長手方向の一端側に配置され、前記育苗棚に植物を投入する第2投入装置と、
    前記育苗棚の長手方向の他端側に配置され、前記育苗棚から植物を取り出す第2取出装置と、
    を含む、栽培設備。
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