JP3883417B2 - きのこ栽培における芽出し方法およびきのこ栽培における芽出し設備 - Google Patents

きのこ栽培における芽出し方法およびきのこ栽培における芽出し設備 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、たとえばきのこ栽培容器を使用して、しめじやえのきたけなどのきのこを栽培するのに採用されるきのこ栽培における芽出し方法およびきのこ栽培における芽出し設備に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のきのこ栽培方法としては、たとえば特開平9−172863号公報に見られる構成が提供されている。すなわち、たとえばえのきたけの栽培は、まず、原料のおがくずにコメぬかと水を混合し攪拌して培養基を作り、その培養基をきのこ栽培容器に詰めたのち施栓する。次いで、雑害菌の発生を防止するために、培養基(きのこ栽培容器)を殺菌釜で殺菌し、そして殺菌された培養基を冷却したのち、この培養基に種菌を接種させる。この種菌が接種されたきのこ栽培容器を培養室で培養させ、きのこ栽培容器内の培養基に菌糸が繁殖されると、菌掻きにより古い種菌を取り除く。
【0003】
次に、芽出し室での芽出しにより子実体を形成し、均し室で均したのち、抑制室で、子実体の茎や傘の大きさを揃え高品質の子実体を作る。そして、えのきたけがきのこ栽培容器から外に垂れ下がることを防ぐため、容器口にロー紙などを巻いたのち、生育室で、茎を伸ばすように育成し、収穫する。この収穫されたえのきたけは、包装され、梱包されたのち出荷される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで各室は、温度や湿度が別々に制御されており、たとえば芽出し室は高湿度に維持されている。したがって、芽出し室内の高湿度空気などが他の機器などに悪影響を及ぼす恐れがあり、以て湿度はむやみに高くし難いことになる。
【0005】
そこで本発明の請求項1記載の発明は、芽出し室を好適な高湿度の環境にしながらも、他の機器への悪影響を防止し得るきのこ栽培における芽出し方法を提供することを目的としたものである。
【0006】
また本発明の請求項4記載の発明は、きのこ栽培における芽出し方法を好適に実現し得るきのこ栽培における芽出し設備を提供することを目的としたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前述した目的を達成するために、本発明の請求項1記載のきのこ栽培における芽出し方法は、きのこ栽培容器に仕込んだきのこ培養基に対して種菌の接種を行い、この種菌の培養を行ったのち、きのこ栽培容器を、隔離室部が隣接して形成された芽出し室に入れて芽出しを行う方法であって、芽出し室は、加湿手段により高湿度に維持されるとともに、きのこ栽培容器を収納しているコンテナを棚パレットの単位で格納自在な棚装置が設けられており、前記芽出し室と隔離室部との間で移動可能な出し入れ装置によって、棚装置に対して棚パレットの出し入れを行い、出し入れ装置が隔離室部に待機しているとき、芽出し室と隔離室部との間の連通路は防湿扉体により閉塞されることを特徴としたものである。
【0008】
したがって請求項1の発明によると、高湿度の環境下で芽出しを行うことで、その芽出しは、生長速度を早くして効率よく行える。そして、連通路を防湿扉体によって閉塞することにより、芽出し室内の高湿度空気などが、出し入れ装置が待機している隔離室部側へ不必要に流出することを防止し得る。
【0009】
また本発明の請求項2記載のきのこ栽培における芽出し方法は、上記した請求項1記載の構成において、芽出し室には、加湿手段と空調手段とが設けられており、出し入れ装置が芽出し室に入ったとき、加湿手段と空調手段とが停止されていることを特徴としたものである。
【0010】
したがって請求項2の発明によると、加湿手段からの噴霧流が出し入れ装置に直接にかかることがなくなり、また芽出し室内の高湿度空気などが、隔離室部側へ不必要に流出することを防止し得る。
【0011】
そして本発明の請求項3記載のきのこ栽培における芽出し方法は、上記した請求項1または2記載の構成において、棚装置にきのこ栽培容器を格納しての芽出し期間中には、きのこ栽培容器に対して照明手段により照明が当てられるとともに、出し入れ装置によって格納位置の変更が行われることを特徴としたものである。
【0012】
したがって請求項3の発明によると、棚装置にきのこ栽培容器を格納しての芽出し期間中に、照明手段からの光をきのこ栽培容器、すなわちきのこ培養基に当てることで、芽出しを促進し得る。その際に、棚装置間での格納位置の変更によって、コンテナの単位で見たときに、照明手段側に対向していた照射の強い面を出し入れ装置側に対向させ得るとともに、出し入れ装置側に対向していた照射の弱い面を照明手段側に対向させ得、以て芽出し期間中において、両面側から均等状に光を当て得る。さらに、上下での格納位置の変更によって、温度や湿度の多少異なる雰囲気間での入れ換えを行える。
【0013】
さらに本発明の請求項4記載のきのこ栽培における芽出し設備は、きのこ栽培容器に仕込んだきのこ培養基に対して種菌の接種を行い、この種菌の培養を行ったのち、きのこ栽培容器を、隔離室部が隣接して形成された芽出し室に入れて芽出しを行うための設備であって、芽出し室は、加湿手段により高湿度に維持されるとともに、きのこ栽培容器を収納しているコンテナを棚パレットの単位で格納自在な棚装置が設けられており、前記芽出し室と隔離室部との間で移動可能な出し入れ装置によって、棚装置に対して棚パレットの出し入れを行い、出し入れ装置が隔離室部に待機しているとき、芽出し室と隔離室部との間の連通路は防湿扉体により閉塞されることを特徴としたものである。
【0014】
したがって請求項4の発明によると、請求項1のきのこ栽培における芽出し方法を好適に実現し得る。
また本発明の請求項5記載のきのこ栽培における芽出し設備は、上記した請求項4記載の構成において、芽出し室には、加湿手段と空調手段とが設けられ、出し入れ装置が芽出し室に入ったとき、加湿手段と空調手段とが停止されていることを特徴としたものである。
【0015】
したがって請求項5の発明によると、請求項2のきのこ栽培における芽出し方法を好適に実現し得る。
そして本発明の請求項6記載のきのこ栽培における芽出し設備は、上記した請求項4または5記載の構成において、棚装置にきのこ栽培容器を格納しての芽出し期間中に、きのこ栽培容器に対して照明手段により照明が当てられるとともに、出し入れ装置によって格納位置の変更が行われることを特徴としたものである。
【0016】
したがって請求項6の発明によると、請求項3のきのこ栽培における芽出し方法を好適に実現し得る。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を、きのこ、特にしめじ類きのこ、たとえばハタケシメジやブナシメジの栽培に採用した状態として、図に基づいて説明するが、これらは本発明の態様を説明するものであって、本発明はこれらの説明に限定されるものではない。
【0018】
しめじ類きのこの栽培設備は、図3に示すように、構築物(外壁体)A内に、培養室7、処理室11、芽出し室21、隔離室部41などが区画形成されている。そして、前記培養室7側から取り出されたきのこ栽培容器が、第1搬送手段10によって処理室11に搬送されたのち、芽出し室21に入れられて芽出しが行われるように構成されている。
【0019】
図4、図5の(a)に示すように、きのこ栽培容器1にはきのこ培養基2が詰め込まれ(仕込まれ)、このきのこ培養基2に対して種菌3の接種が行われ、この種菌3の培養が培養室7において行われている。そしてきのこ栽培容器1は、たとえば16個(複数個)がコンテナ4内に4列4行として整然と収納され、以てコンテナ4の単位で取り扱われる。
【0020】
図3に示すように、前記処理室11には、前記第1搬送手段10の他に第2搬送手段12が配設されている。前記第1搬送手段10の終端部分には棚差し装置13が設けられ、この棚差し装置13に並んで、前記第2搬送手段12の始端部分には棚出し装置14が設けられている。そして棚差し装置13と棚出し装置14との側外方間に亘って棚パレット搬送手段15が設けられている。
【0021】
図2に示すように棚パレット51は、ベース体52と、このベース体52の四隅から立設される縦部材53と、縦部材53間に連結されて上下複数段に設けられる受け部材54とにより枠組み状に構成されている。なお受け部材54は、通気性などが考慮された構成とするのがよい。
【0022】
図3に示すように、前記棚差し装置13は、第1搬送手段10により搬送されてきたコンテナ4、すなわち、きのこ栽培容器2群を収納してなるコンテナ4を、順次、棚パレット51のベース体52上や受け部材54上に差し込み供給するように構成されている。また前記棚出し装置14は、棚パレット51のベース体52上や受け部材54上に支持されているコンテナ4を、順次取り出して、第2搬送手段12に移すように構成されている。なお棚パレット搬送手段15は、棚差し装置13や棚出し装置14との間で棚パレット51を受け渡し可能に構成されている。
【0023】
前記第1搬送手段10や第2搬送手段12はコンベヤ装置などにより形成されている。そして、第2搬送手段12の終端部に対向されて垂直搬送手段16が設けられている。
【0024】
図1〜図4に示すように、前記芽出し室21では、きのこ栽培容器1を収納しているコンテナ4を、棚パレット51の単位で格納保管して芽出しを行うもので、棚パレット51を格納自在な左右複数の棚装置22と、棚装置22間に位置される出し入れ装置(クレーン)24などにより構成されている。両棚装置22には、上下方向ならびに左右方向に複数の格納部23が区画形成され、各格納部23は前記棚パレット51を格納自在に構成されている。
【0025】
前記出し入れ装置24は、棚装置22間において走行自在でかつ荷役自在に構成されている。すなわち、出し入れ装置24は、床側レールに支持案内されかつ天井側レールに案内されて走行経路29上を走行自在であって、下部の走行機体25と、この走行機体25から立設されたポスト26と、このポスト26側に昇降案内されるキャレッジ27と、このキャレッジ27上に横方向出退自在に設けられた出し入れ具(フオーク)28などにより構成されている。
【0026】
前記芽出し室21の天井側部分には、加湿器(加湿手段の一例)31やユニツトクーラ(空調手段の一例)32が設けられている。その際に加湿器31は、走行経路29の上方においてジグザグ状に配置することが好ましく、またユニツトクーラ32は、両棚装置22の上方においてジグザグ状に配置するのが好ましい。
【0027】
そして芽出し室21の側壁部分には、きのこ栽培容器1群に対して所定の方向から光(照明)を当てる蛍光灯(照明手段の一例)33が設けられている。ここで蛍光灯33は、棚装置22に対して走行経路29とは反対側(裏面側)に配設するのが好ましく、たとえば各格納部23に1個ずつ対応されて縦向きに配置され、取り付け部材34などによって棚装置22側に支持されている。
【0028】
前記芽出し室21における前記処理室11側には、仕切り壁体Bを介して前記隔離室部41が形成されている。この隔離室部41は、前記走行経路29が通るように仕切り壁体Bに形成された連通路42を介して前記芽出し室21に連通されており、そして連通路42には開閉可能な防湿扉体43が設けられている。前記隔離室部41は、前記出し入れ装置24が待機可能な広さに形成されており、そして出し入れ装置24は、連通路42を通って芽出し室21に出入り可能に構成されている。
【0029】
なお、隔離室部41には棚パレット捌き装置44が設けられ、この棚パレット捌き装置44に対して、前記出し入れ装置24や前記棚パレット搬送手段15が棚パレット51を受け渡し可能に構成されている。
【0030】
以下に、上記した実施の形態における作用を説明する。
きのこ栽培容器1に詰め込まれたきのこ培養基2に対して種菌3の接種が行われ、この種菌3の培養が培養室7において行われることで、きのこ培養基2に菌糸が繁殖される。このようにして所期の培養期間を終えたきのこ栽培容器1群が収納されてなるコンテナ4は、培養室7から取り出され、そして菌掻きなどが行われたのち、第1搬送手段10により処理室11に搬送され、棚差し装置13に対向して停止される。
【0031】
この棚差し装置13では、きのこ栽培容器1群が収納されてなるコンテナ4が、順次、棚パレット51のベース体52上や受け部材54上に差し込み供給される。そして棚パレット51は、棚パレット搬送手段15や棚パレット捌き装置44を介して隔離室部41に搬入されたのち、出し入れ装置24によって、芽出し室21内の棚装置22における目的とする格納部23に格納される。
【0032】
すなわち、出し入れ装置24の出し入れ具28を作用させることで、棚パレット捌き装置44上の棚パレット51は出し入れ装置24側に受け取られる。次いで、出し入れ装置24の走行経路29上での走行動と、キャレッジ27の昇降動と、出し入れ具28の出退動との組み合わせ動作によって、図1、図2に示すように、目的とする格納部23に対して棚パレット51の格納を行える。
【0033】
上述したように、出し入れ装置24を隔離室部41内から芽出し室21内へ移動させる際に、防湿扉体43が開動されて連通路42が開放されるが、その際に加湿器31やユニツトクーラ32の運転を自動的に停止することができる。すなわち、出し入れ装置24が芽出し室21に入ったときには、加湿器31とユニツトクーラ32とが既に停止されている。これにより、加湿器31からの噴霧流が出し入れ装置24に直接にかかることがなくなって、この出し入れ装置24に悪影響を及ぼすことを防止し得、また芽出し室21内の高湿度空気などが、隔離室部41から処理室11側へ不必要に流出することを防止し得る。
【0034】
その後、出し入れ装置24を隔離室部41内へ退出させ、そして防湿扉体43が閉動されて連通路42が閉塞されることにより、加湿器31やユニツトクーラ32を自動的に運転することができる。すなわち、多数のきのこ栽培容器1が、芽出し室21内の棚装置22に棚パレット51の単位で格納され、そして加湿器31やユニツトクーラ32の運転、ならびに蛍光灯33群による照明によって、たとえば温度が10〜20℃、好ましくは15〜17℃、湿度が95%以上、炭酸ガス濃度が500ppm〜5000ppm、好ましくは1000ppm〜3000ppm、照度が約50ルックスの環境下で約7〜15日間位に亘って保管され、以て所期の芽出しが行われる。
【0035】
上述したように、連通路42が防湿扉体43によって閉塞されることにより、芽出し室21内の高湿度空気などが隔離室部41側へ不必要に流出することを防止し得る。これにより、隔離室部41で待機している出し入れ装置24に高湿度などによる悪影響を及ぼすことを防止し得る。そして、湿度が95%以上の環境下でしめじ類きのこの芽出しが行われることで、その芽出しは、生長速度を早くして効率よく行える。特に、ハタケシメジCの場合には、高湿度の環境下での芽出しが好適であり、たとえば湿度が100%超(特開平10−178890号参照。)の高湿度下において好適な芽出しが行える。
【0036】
また、棚装置22における棚パレット51の単位での保管中、すなわち棚装置22にきのこ栽培容器1を格納しての芽出し期間中に、蛍光灯33群からの光がきのこ栽培容器1、すなわちきのこ培養基2の上部に当てられることで、芽出しを促進し得る。その際に、棚装置22にきのこ栽培容器1を格納しての芽出し期間中において、出し入れ装置24の作動によって、棚パレット51が収納部23間で入れ替えられ、以て格納位置の変更を行うことができる。
【0037】
この入れ替え作業は、たとえば設定された日時を基にして行われるもので、たとえば図2のイに示すように、相対向した棚装置22間でかつ上段の収納部23と下段の収納部23との間、または図1や図3のロに示すように、相対向した棚装置22間または同じで棚装置22間でかつ走行経路29の方向(左右方向)での収納部23間、あるいは、これらイ,ロの組み合わせ方向などで行われる。
【0038】
このような棚装置22間での格納位置の変更によって、コンテナ4の単位で見たときに、蛍光灯33側に対向していた照射の強い面を走行経路29側に対向させ得るとともに、走行経路29側に対向していた照射の弱い面を蛍光灯33側に対向させ得、以て芽出し期間中において、両面側から均等状に光を当て得る。さらに、上下での格納位置の変更によって、温度や湿度の多少異なる雰囲気間での入れ換えを行える。すなわちきのこ栽培容器1群を、環境の差に対応して入れ換えることになって、しめじの芽出しを均一状に行えることになる。
【0039】
上述したような条件下での保管により、たとえば図5の(b)に示すように、きのこ培養基2からハタケシメジCの芽出し(小子実体の生長)が行われる。その際に、温度はユニットクーラ32により管理され、湿度は加湿器31により管理され、照度は蛍光灯33により管理されている。
【0040】
上述したようにして所定の芽出しが行われたのち、棚パレット51は、出し入れ装置24や棚パレット捌き装置44を介して処理室11に搬出されたのち、棚パレット搬送手段15などを介して棚出し装置14に対向される。この棚出し装置14では、きのこ栽培容器1群を収納しているコンテナ4が、順次、棚パレット51のベース体52上や受け部材54上から取り出されて、第2搬送手段12に移される。
【0041】
そしてコンテナ4は、第2搬送手段12により搬送され、その終端部から垂直搬送手段16に渡され、この垂直搬送手段16により生育室(図示せず。)に搬送されて、所期の生育が行われる。
【0042】
上記した実施の形態では、きのこの栽培としては、しめじ類きのこ、特にハタケシメジCの栽培を示したが、これは、えのきたけなど別のきのこの栽培も行えるものであり、それに応じて温度、湿度、日数などが設定され、かつ制御される。
【0043】
上記した実施の形態では、芽出し室21内の照度が約50ルックスの環境下で芽出しが行われているが、照度はきのこの芽出しに最も良い条件を選択すれば良く、たとえば照度が約50ルックスで24時間に亘って連続的に照射してもよいし、照度が200〜300ルックスで12時間照射したのち照度が約20ルックスで12時間照射するといった変則的な照射でもよい。
【0044】
上記した実施の形態では、加湿手段として加湿器31が、空調手段としてユニツトクーラ32が、照明手段として蛍光灯33が採用されているが、これらは別の機器を採用してもよい。
【0045】
【発明の効果】
上記した本発明の請求項1によると、高湿度の環境下で芽出しを行うことで、その芽出しは、生長速度を早くして効率よく行うことができる。特に、しめじ類きのこの場合には、高湿度の環境下での芽出しが好適であり、たとえばハタケシメジの場合には、湿度が100%超の高湿度下で好適に芽出しを行うことができる。そして、連通路を防湿扉体によって閉塞することにより、芽出し室内の高湿度空気などが隔離室部側へ不必要に流出することを防止でき、これにより、隔離室部で待機している出し入れ装置に高湿度などによる悪影響を及ぼすことを防止できる。
【0046】
また上記した本発明の請求項2によると、加湿手段からの噴霧流が出し入れ装置に直接にかかることがなくなって、この出し入れ装置に悪影響を及ぼすことを防止でき、また芽出し室内の高湿度空気などが、隔離室部側へ不必要に流出することを防止できる。
【0047】
そして上記した本発明の請求項3によると、棚装置にきのこ栽培容器を格納しての芽出し期間中に、照明手段からの光をきのこ栽培容器、すなわちきのこ培養基に当てることで、芽出しを促進できる。その際に、棚装置間での格納位置の変更によって、コンテナの単位で見たときに、照明手段側に対向していた照射の強い面を出し入れ装置側に対向できるとともに、出し入れ装置側に対向していた照射の弱い面を照明手段側に対向でき、以て芽出し期間中において、両面側から均等状に光を当てることができる。さらに、上下での格納位置の変更によって、温度や湿度の多少異なる雰囲気間での入れ換えを行うことができる。すなわちきのこ栽培容器群を、環境の差に対応して入れ換えることになって、芽出しを均一状に行うことができる。
【0048】
さらに上記した本発明の請求項4〜請求項6によると、きのこ栽培における芽出し方法を好適に実現できる設備を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例を示し、きのこ栽培における芽出し方法に採用される芽出し設備の芽出し室部分の横断平面図である。
【図2】同きのこ栽培における芽出し方法に採用される芽出し設備の芽出し室部分の要部の正面図である。
【図3】同きのこ栽培における芽出し方法に採用される芽出し設備の芽出し室付近の横断平面図である。
【図4】同きのこ栽培における芽出し方法に採用される芽出し室付近でのコンテナ部分の一部切り欠き斜視図である。
【図5】同きのこ栽培における芽出し方法に採用される芽出し室付近でのコンテナ部分の一部切り欠き正面図で、(a)は芽出し前、(b)は芽出し後である。
【符号の説明】
1 きのこ栽培容器
2 きのこ培養基
3 種菌
4 コンテナ
7 培養室
11 処理室
13 棚差し装置
14 棚出し装置
21 芽出し室
22 棚装置
23 格納部
24 出し入れ装置
28 出し入れ具
29 走行経路
31 加湿器(加湿手段)
32 ユニツトクーラ(空調手段)
33 蛍光灯(照明手段)
41 隔離室部
42 連通路
43 防湿扉体
51 棚パレット
54 受け部材
A 構築物
B 仕切り壁体
C ハタケシメジ(きのこ)

Claims (6)

  1. きのこ栽培容器に仕込んだきのこ培養基に対して種菌の接種を行い、この種菌の培養を行ったのち、きのこ栽培容器を、隔離室部が隣接して形成された芽出し室に入れて芽出しを行う方法であって、芽出し室は、加湿手段により高湿度に維持されるとともに、きのこ栽培容器を収納しているコンテナを棚パレットの単位で格納自在な棚装置が設けられており、前記芽出し室と隔離室部との間で移動可能な出し入れ装置によって、棚装置に対して棚パレットの出し入れを行い、出し入れ装置が隔離室部に待機しているとき、芽出し室と隔離室部との間の連通路は防湿扉体により閉塞されることを特徴とするきのこ栽培における芽出し方法。
  2. 芽出し室には、加湿手段と空調手段とが設けられており、出し入れ装置が芽出し室に入ったとき、加湿手段と空調手段とが停止されていることを特徴とする請求項1記載のきのこ栽培における芽出し方法。
  3. 棚装置にきのこ栽培容器を格納しての芽出し期間中には、きのこ栽培容器に対して照明手段により照明が当てられるとともに、出し入れ装置によって格納位置の変更が行われることを特徴とする請求項1または2記載のきのこ栽培における芽出し方法。
  4. きのこ栽培容器に仕込んだきのこ培養基に対して種菌の接種を行い、この種菌の培養を行ったのち、きのこ栽培容器を、隔離室部が隣接して形成された芽出し室に入れて芽出しを行うための設備であって、芽出し室は、加湿手段により高湿度に維持されるとともに、きのこ栽培容器を収納しているコンテナを棚パレットの単位で格納自在な棚装置が設けられており、前記芽出し室と隔離室部との間で移動可能な出し入れ装置によって、棚装置に対して棚パレットの出し入れを行い、出し入れ装置が隔離室部に待機しているとき、芽出し室と隔離室部との間の連通路は防湿扉体により閉塞されることを特徴とするきのこ栽培における芽出し設備。
  5. 芽出し室には、加湿手段と空調手段とが設けられ、出し入れ装置が芽出し室に入ったとき、加湿手段と空調手段とが停止されていることを特徴とする請求項4記載のきのこ栽培における芽出し設備。
  6. 棚装置にきのこ栽培容器を格納しての芽出し期間中に、きのこ栽培容器に対して照明手段により照明が当てられるとともに、出し入れ装置によって格納位置の変更が行われることを特徴とする請求項4または5記載のきのこ栽培における芽出し設備。
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