JP4169582B2 - きのこ子実体の生育方法およびきのこ子実体の生育設備 - Google Patents

きのこ子実体の生育方法およびきのこ子実体の生育設備 Download PDF

Info

Publication number
JP4169582B2
JP4169582B2 JP2002335866A JP2002335866A JP4169582B2 JP 4169582 B2 JP4169582 B2 JP 4169582B2 JP 2002335866 A JP2002335866 A JP 2002335866A JP 2002335866 A JP2002335866 A JP 2002335866A JP 4169582 B2 JP4169582 B2 JP 4169582B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
container
mushroom
chamber
mushroom cultivation
shelf
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2002335866A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004166585A (ja
Inventor
大 木原
克彦 日下部
勝則 伊藤
範 植村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daifuku Co Ltd
Takara Bio Inc
Original Assignee
Daifuku Co Ltd
Takara Bio Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daifuku Co Ltd, Takara Bio Inc filed Critical Daifuku Co Ltd
Priority to JP2002335866A priority Critical patent/JP4169582B2/ja
Publication of JP2004166585A publication Critical patent/JP2004166585A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4169582B2 publication Critical patent/JP4169582B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、たとえばきのこ栽培容器を使用して、しめじやえのきたけなどのきのこを栽培するのに採用されるきのこ子実体の生育方法およびきのこ子実体の生育設備に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、きのこ栽培方法で、たとえばえのきたけの栽培は、次のような工程で行われていた。すなわち、まず、原料のおがくずにコメぬかと水を混合し攪拌して培養基を作り、その培養基をきのこ栽培容器に詰めたのち施栓する。次いで、雑害菌の発生を防止するために、培養基(きのこ栽培容器)を殺菌釜で殺菌し、そして殺菌された培養基を冷却したのち、この培養基に種菌を接種させる。この種菌が接種されたきのこ栽培容器を培養室で培養させ、きのこ栽培容器内の培養基に菌糸が繁殖されると、菌掻きにより古い種菌を取り除く。
【0003】
次に、芽出し室での芽出しにより子実体を形成し、均し室で均したのち、抑制室で、子実体の茎や傘の大きさを揃え高品質の子実体を作る。そして、えのきたけがきのこ栽培容器から外に垂れ下がることを防ぐため、容器口にロー紙などを巻いたのち、生育室で、茎を伸ばすように育成し、収穫する。この収穫されたえのきたけは、包装され、梱包されたのち出荷される。また収穫が終了したきのこ栽培容器は、その中から不用になった培養基を掻き出して再利用する(たとえば、特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特開平9−172863号公報(第19図、第20図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで生育室では、温度や湿度が制御されているが、照明が当てられていないことで、十分な生育は期待できない。
【0006】
そこで本発明の第1の発明は、照明を好適に当てて十分な生育を行い得るきのこ子実体の生育方法を提供することを目的としたものである。
また本発明の第2の発明は、きのこ子実体の生育方法を好適に実現し得るきのこ子実体の生育設備を提供することを目的としたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明を概説すれば、本発明の第1の発明は、人工栽培におけるきのこ子実体の生育方法において、きのこ栽培容器を移動させながら生育を行うに、複数個のきのこ栽培容器を収納したコンテナが、棚パレットにおける上下複数段の受け部材上に載置されることで、きのこ栽培容器の移動を棚パレットの単位で行われ、循環経路中の特定経路部分では、両側方において上下位置を変化させて配設した照明手段によりきのこ栽培容器に対して照明を当て、循環経路中の非特定経路部分では照明を当てないことで、循環経路中において照度を交互に変化させることを特徴とするきのこ子実体の生育方法に関する。
【0008】
本発明の第1の発明においては当該生育方法としては、循環経路中の特定経路部分では、照度が20〜3000ルックスの照明を当てることが例示される。
また、本発明の第1の発明において、上方と側方に配設された照明手段により照明を当てることが例示される。
【0010】
また、本発明の第1の発明において、きのこ栽培容器の移動は、生育室内に配設された搬送手段により行われることが例示される。
したがって、本発明の第1の発明によると、移動経路できのこ栽培容器を循環搬送させながらの生育中において、照度を変化させることができ、たとえば20〜3000ルックスの照明を当てる時間と照明を当てない時間とが交互に経過することになる。
【0011】
本発明の第2の発明は、人工栽培におけるきのこ子実体生育のための生育設備であって、きのこ栽培容器を循環搬送させながら生育を行うに、複数個のきのこ栽培容器を収納したコンテナが、棚パレットにおける上下複数段の受け部材上に載置されることで、きのこ栽培容器の循環搬送棚パレットの単位で行うように構成し、循環経路中には特定経路部分と非特定経路部分とが交互に形成され、特定経路部分では照明手段を両側方において上下位置を変化させて配設し、非特定経路部分では照明手段を配設しないことで、循環経路中において照度を変化させるように構成したことを特徴とするきのこ子実体の生育設備に関する。
【0012】
本発明の第2の発明においては、循環経路中の特定経路部分には、照度が20〜3000ルックスの照明手段が設けられていることが例示される。
また、上方と側方に配設された照明手段が設けられていることが例示される。
【0014】
したがって、本発明の第2の発明によると、本発明の第1の発明のきのこ子実体の生育方法を好適に実現し得る。
さらに、本発明の第1の発明の態様について以下に示す。
【0015】
本発明の第1の発明の一態様としては、仕込みゾーンと栽培ゾーンとからなり、仕込みゾーンでは、まず、仕込み室にてきのこ栽培容器にきのこ培養基を仕込み、次いで、きのこ培養基の殺菌処理を行ったのち、接種室にてきのこ培養基に対して種菌の接種を行い、栽培ゾーンでは、まず、きのこ培養基に対して種菌の接種を行ったきのこ栽培容器を培養室に入れて種菌の培養を行い、次いで、きのこ栽培容器を菌掻き室に入れて菌掻きを行い、そして、きのこ栽培容器を芽出し室に入れて芽出しを行ったのち、生育室に入れて生育を行うきのこ栽培方法であって、生育室ではきのこ栽培容器を移動させながら生育を行うに、複数個のきのこ栽培容器を収納したコンテナが、棚パレットにおける上下複数段の受け部材上に載置されることで、きのこ栽培容器の移動は棚パレットの単位で行われ、循環経路中の特定経路部分では、両側方において上下位置を変化させて配設した照明手段によりきのこ栽培容器に対して照明を当て、循環経路中の非特定経路部分では照明を当てないことを特徴とするきのこ栽培方法に関する。
【0016】
本態様においては、生育室で、きのこ栽培容器を循環移動させ、循環経路中の特定経路部分では、上方と側方に配設された照明手段により照度が20〜3000ルックスの照明を当てることが例示される。
【0018】
さらに、本態様において、きのこ栽培容器の移動としては生育室内に配設された搬送手段により行われることが例示される。
さらに、本発明の第2の発明の態様について以下に示す。
【0019】
本発明の第2の発明の一態様は、仕込みゾーンと栽培ゾーンとを有し、仕込みゾーンには、きのこ栽培容器にきのこ栽培基を仕込み仕込み室と、きのこ培養基に対して種菌の接種を行う接種室とが設けられ、栽培ゾーンには、きのこ培養基に対して接種を行った種菌の培養を行う培養室と、芽出しを行う芽出し室と、生育を行う生育室とが設けられ、この生育室には、きのこ栽培容器を循環搬送させる搬送手段と、循環経路中の特定経路部分で照明を当てる照明手段とが設けられ、循環経路では、複数個のきのこ栽培容器を収納したコンテナを、棚パレットにおける上下複数段の受け部材上に載置することで、きのこ栽培容器の移動を棚パレットの単位で行うように構成し、特定経路部分では照明手段を、両側方において上下位置を変化させて配設していることを特徴とするきのこ栽培設備に関する。
【0020】
また、本態様においては、例えば、生育室には、きのこ栽培容器を循環移動させる搬送手段と、上方と側方に配設される照明手段とが設けられていることが例示される。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を、きのこ、特にしめじ類きのこ、たとえばハタケシメジやブナシメジの栽培に採用した状態として、図に基づいて説明するが、これらは本発明の態様を説明するものであって、本発明はこれらの説明に限定されるものではない。
【0023】
しめじ類きのこの栽培設備は、図2、図3に示すように、菌培養ゾーン10と仕込みゾーン40と栽培ゾーン60とからなる。前記菌培養ゾーン10は、図2、図4、図6、図7、図21に示すように、側壁や仕切り壁や床壁や天井壁などの構築物A内における1階Bの部分に、大きく分けて、菌仕込み室11と、バッファー室17と、放冷室19と、菌接種室22とが形成され、そして1階Bから2階Cに亘って菌培養室30が形成されている。
【0024】
前記菌仕込み室11では菌培養容器1に菌培養基2が仕込まれるもので、仕込みラインを形成する仕込み部コンベヤ12と、菌培養基2の混合機13と、菌培養が終了した菌培養容器1から不用になった菌培養基2を掻き出す掻き出し機14と、仕込み部コンベヤ12上の菌培養容器1に菌培養基2を詰め込む(仕込む)詰め機15と、空の菌培養容器1の洗浄を行う洗浄機16などが設けられている。
【0025】
なお、菌培養容器1はたとえば瓶形状であって、その内部に菌培養基2を入れることができ、また上端開口部に対しては通気性のキャップ1Aが着脱自在に設けられる。そして、たとえば16個(複数個)の菌培養容器1がコンテナ3内に4列4行として整然と収納され、以てコンテナ3の単位で取り扱われる。
【0026】
前記菌仕込み室11とバッファー室17との間には、菌培養容器1内に詰め込んだ菌培養基2の殺菌処理を行うための殺菌手段(加圧蒸気式の殺菌釜など)18が設けられている。前記バッファー室17は、放冷室19側への熱移動の遮断を行うために設けられ、また放冷室19は、殺菌手段18により加熱された菌培養基2などの冷却を行うために設けられている。
【0027】
なお、仕込み室11の側外方の箇所には作業室20が形成され、この作業室20の部分にはエアシャワー室が設けられ、作業員がエアシャワー室を通ることで、クリーンな状態で菌接種室22などへ入るようになっている。また、菌仕込み室11の近くには蒸気発生用のボイラー室21が設けられ、以て前記殺菌手段18の熱源供給が可能とされている。
【0028】
前記菌接種室22は、前記放冷室19から入れられた菌培養容器1の菌培養基2に対して、原菌収納容器4に入れられている原菌5が接種されるもので、接種ラインを形成する接種部コンベヤ23や、この接種部コンベヤ23上の菌培養容器1内に原菌5を接種する接種機24などが設けられている。
【0029】
ここで接種機24は、原菌収納容器4を逆向きで支持する支持体25と、この逆向きの原菌収納容器4内に突入位置されたのち回転することで下向き表面の原菌5を掻き落とす掻き落とし体26と、この掻き落とされた原菌5を集めるシュート体27と、シュート体27の下端開口部を開閉させるシャッター28などにより構成されている。
【0030】
その際に原菌収納容器4やシュート体27などは、接種部コンベヤ23の搬送方向に対して直角方向の4箇所(単数箇所または複数箇所)に配設され、以て接種部コンベヤ23によりコンテナ3が間欠搬送されることで、各行ごとの4個の菌培養容器1内に原菌5が落下供給されるように構成されている。なお接種機24としては、シュート体27やシャッター28が省略され、掻き落とし体26により掻き落とされた原菌5が菌培養容器1内に直接に落下供給される構成などであってもよい。
【0031】
前記菌培養室30は、菌培養容器1内の種菌の培養を行うもので、前記菌接種室22に連通自在とされている。この菌培養室30には立体棚31が設けられ、以てコンテナ3の単位で菌培養容器1が格納保管されるように構成されている。そして、菌接種室22と菌培養室30との出入口部には荷捌き装置32やシャッター装置33などが設けられ、さらに菌培養室30には、立体棚31と荷捌き装置32との間でコンテナ3の受け渡しを行う出し入れ手段(クレーン)34が設けられている。
【0032】
なお、菌接種室22と菌培養室30とは、たとえばホルマリンを揮発させ、これを噴霧させたり、ホースなどを介して吹き付けるなどによって殺菌処理され、以て殺菌処理された室内で原菌5の接種と種菌の培養とが行われるように構成されている。さらに、菌接種室22における接種機24の部分は、クリーン雰囲気下で、菌培養基2に対して原菌5の接種が行われるように構成されている。
【0033】
前記仕込みゾーン40は、図2、図4、図8、図21に示すように、構築物A内における1階Bの部分と、構築物A外とに、大きく分けて、仕込み室41と、前段バッファー室45と、放冷室47と、後段バッファー室52と、接種室55とが形成されている。
【0034】
前記仕込み室41では、きのこ栽培容器6にきのこ培養基7が仕込まれるもので、仕込みラインを形成する仕込み部コンベヤ42と、仕込み部コンベヤ42上のきのこ栽培容器6にきのこ培養基7を詰め込む(仕込む)詰め機43と、台車への段積み機44などが設けられている。なおきのこ栽培容器6は、16個(複数個)がコンテナ3内に4列4行として整然と収納され、そして段積み機44によりパレット9上に複数段に段積みされ、以てパレット9の単位で台車により取り扱われる(図8参照)。
【0035】
前記仕込み室41と前段バッファー室45との間には、きのこ栽培容器6内に詰め込んだきのこ培養基7の殺菌処理を行うための殺菌手段(殺菌釜など)46が設けられている。前段バッファー室45は、放冷室47側への熱移動の遮断を行うために設けられ、また放冷室47は、殺菌手段46により加熱されたきのこ培養基7などの冷却を行うために設けられている。
【0036】
なお、仕込み室41の近くには蒸気発生用のボイラー室48が設けられ、以て前記殺菌手段46への熱源供給が可能とされている。また、きのこ培養基7の混合機50などが設けられている。そして後段バッファー室52には、パレット9上に段積みされているコンテナ3の段ばらし機53が設けられている。
【0037】
前記接種室55では、きのこ栽培容器6に詰め込んだのち殺菌処理を行ったきのこ培養基7に対して菌培養容器1から取り出した種菌5aの接種を行うもので、この接種室55内を通してコンテナ8を取り扱う第1搬送手段56が配設されている。すなわち第1搬送手段56はコンベヤ装置により形成され、その搬送経路の始端部は後段バッファー室52の段ばらし機53に達している。また中間部には、きのこ栽培容器6内のきのこ培養基7に対して菌培養容器1から取り出した種菌5aの接種を行う自動式の接種機57が設けられている。
【0038】
ここで接種機57は、自動式のキャップ開閉装置なども備えている。そして接種機57の部分はクリーン雰囲気が保たれ、以てクリーン雰囲気下で、きのこ培養基7に対して種菌5aの接種が行われるように構成されている。
【0039】
前記栽培ゾーン60は、図2、図3、図5、図8〜図12、図17、図21に示すように、構築物A内に大きく分けて、1階Bには、搬入室61や、菌掻き室81や、処理室101などが設けられている。また、1階Bから2階Cに亘っては、初期培養室71Aや中期培養室71Bや後期培養室71Cや芽出し室121などが設けられ、さらに2階Cには生育室131や収穫室171などが設けられている。
【0040】
前記第1搬送手段56における搬送経路の終端部が突入される前記搬入室61には、この第1搬送手段56の終端部に対向してコンテナ3をパレット9上に段積みさせる段積み機62が設けられる。ここで段積み機62は、第1搬送手段56で搬送されてきたコンテナ3をパレット9に段積みさせ、所定数(所定段)の段積みを行ったのちパレット搬送手段63に供給すべく構成されている。ここでパレット搬送手段63は、たとえばフォーク装置を有する自走台車形式が採用される。なお前記段積み機62の部分には、前記菌掻き室81からのパレット搬入コンベヤ装置64が配設されている。
【0041】
前記初期培養室71Aや中期培養室71Bや後期培養室71Cは、きのこ栽培容器6をパレット9の単位で格納保管して種菌5aの培養を行うもので、それぞれ、パレット9を格納自在な左右複数の棚装置72A,72B,72Cと、棚装置72A,72B,72C間に位置される出し入れ装置(クレーン)73A,73B,73Cなどにより構成されている。すなわち両棚装置72A,72B,72Cには、上下方向ならびに左右方向に複数の格納部74A,74B,74Cが区画形成され、各格納部74A,74B,74Cは、それぞれ前記パレット9を格納自在に構成されている。
【0042】
そして、各培養室71A,71B,71Cと前記搬入室61とに亘っては荷捌き装置75A,75B,75Cが設けられ、以て荷捌き装置75A,75B,75Cと前記パレット搬送手段63との間でパレット9を受け渡し可能に構成されている。ここで初期培養室71Aでは、出し入れ装置73Aにより荷捌き装置75Aに対してパレット9を受け渡し可能であるが、中期培養室71Bや後期培養室71Cでは、出し入れ装置73B,73Cを通路間で移動させるトラバーサ76B,76Cに乗り移らせた出し入れ装置73B,73Cにより荷捌き装置75B,75Cに対してパレット9を受け渡し可能とされている。
【0043】
前記菌掻き室81には、前記パレット搬入コンベヤ装置64の他に第2搬送手段85が配設されている。前記パレット搬入コンベヤ装置64の始端部分は、パレット搬送手段63との間でパレット9を受け渡し可能に構成されたパレット受け渡し装置65に対向されている。そしてパレット搬入コンベヤ装置64の部分には、パレット9上に段積みされたコンテナ3群を段ばらしする段ばらし機82と、空のパレット9の洗浄を行うエアー洗浄機83と、洗浄済みの空のパレット9を段積みさせる段積機84とが設けられている。
【0044】
ここで段ばらし機82は、後期培養室71Cでの培養期間を終えてパレット搬送手段63やパレット受け渡し装置65などを介してパレット搬入コンベヤ装置64に取り出されてきたパレット9上からコンテナ3を段ばらししたのち、第2搬送手段85に供給すべく構成されている。
【0045】
この第2搬送手段85はコンベヤ装置により形成され、その中間部分には、きのこ栽培容器6からキャップ6Aを自動的に外すキャップ外し機86と、きのこ栽培容器6内に対し菌掻きを行うための菌掻き機87と、きのこ栽培容器6群を逆向きにする反転機96とが設けられている。
【0046】
前記菌掻き機87は、きのこ栽培容器6を逆向きで支持する支持体88と、この逆向きのきのこ栽培容器6内に突入位置されたのち回転することで、きのこ培養基7の下向き表面の古い種菌5aを掻き落とす(取り除く)掻き落とし体89などにより構成されている。その際に菌掻きは、コンテナ3が間欠搬送されることで、各行ごとの4個が同時に行われるように構成されている。
【0047】
前記反転機96は、きのこ栽培容器6群を反転させるもので、まず図12の(a)に示すように、きのこ栽培容器6群の口部6a群に対して逆向きのコンテナ3を上方から供給することで、きのこ栽培容器6群の上下にコンテナ3を位置させるように構成されている。そして、この前後に第2搬送手段85から持ち上げた状態で、図12の(b)に示すように、上下のコンテナ3が入れ替わるように180度回転(反転)させ、次いで第2搬送手段85に降ろしたのち、上位のコンテナ3を除去するように構成されている。
【0048】
前記処理室101には、前記第2搬送手段85の他に第3搬送手段102が配設されている。前記第2搬送手段85の終端部分には棚差し装置103が設けられ、この棚差し装置103に並んで、前記第3搬送手段102の始端部分には棚出し装置104が設けられている。そして棚差し装置103と棚出し装置104との側外方間に亘って棚パレット搬送手段105が設けられている。
【0049】
図16に示すように棚パレット111は、ベース体112と、このベース体112の四隅から立設される縦部材113と、縦部材113間に連結されて上下複数段に設けられる受け部材114とにより枠組み状に構成されている。なお受け部材114は、通気性などを考慮して、丸棒並列形式、網目状形式、多孔板形式などを採用するのがよい。
【0050】
図5に示すように、前記棚差し装置103は、第2搬送手段85により搬送されてきたコンテナ3、すなわち、きのこ栽培容器6群を逆向きとして収納してなるコンテナ3を、順次、棚パレット111のベース体112上や受け部材114上に差し込み供給するように構成されている。そして前記棚出し装置104は、棚パレット111のベース体112上や受け部材114上に支持されているコンテナ3を、順次取り出して、第3搬送手段102に移すように構成されている。なお棚パレット搬送手段105は、棚差し装置103や棚出し装置104との間で棚パレット111を受け渡し可能に構成されている。
【0051】
前記第3搬送手段102はコンベヤ装置により形成され、その中間部分には、逆向きのきのこ栽培容器6群を正向きにする正転機107と、きのこ栽培容器6群に収穫リング91を装着する収穫リング装着機108とが設けられている。
【0052】
前記正転機107は、きのこ栽培容器6群を正転させるもので、まず図12の(c)の実線に示すように、コンテナ3側に対して逆向きで収納されているきのこ栽培容器6群の底部群に対して逆向きのコンテナ3を上方から供給して、図12の(c)の仮想線に示すように、底部群に上方から嵌め込むように構成されている。そして、この前後に第3搬送手段102から持ち上げた状態で、上下のコンテナ3が入れ替わるように180度回転(正転)させ、次いで第3搬送手段102に降ろしたのち、上位のコンテナ3を除去するように構成されている。
【0053】
前記収穫リング91は、図17に示すように、上位ほど大径とされた下筒部92と、この下筒部92の上端から外方へ連設された当て部93と、この当て部93の上端から外方へ連設され上位ほど大径とされた上筒部94などを有する状態で一体形成されている。
【0054】
前記収穫リング装着機108は、正転を終えてコンテナ3内に正向きで収納されているきのこ栽培容器6群に対して収穫リング91を装着させるもので、収穫リング91の下筒部92をきのこ栽培容器6の口部6a群に対して上方から差し込んで、当て部93を口部6aに当接させることで、収穫リング91群をきのこ栽培容器6群に装着するように構成されている。なお、第3搬送手段102の終端部に対向されて垂直搬送手段109が設けられ、この垂直搬送手段109は2階Cに達している。
【0055】
図2、図5、図11に示すように、前記芽出し室121では、逆向きのきのこ栽培容器6を収納しているコンテナ3を、棚パレット111の単位で格納保管して芽出しを行うもので、棚パレット111を格納自在な左右複数の棚装置122と、棚装置122間に位置される出し入れ装置(クレーン)124などにより構成されている。両棚装置122には、上下方向ならびに左右方向に複数の格納部123が区画形成され、各格納部123は前記棚パレット111を格納自在に構成されている。
【0056】
前記芽出し室121の天井部分には、加湿器やユニツトクーラ(いずれも図示せず。)が設けられている。また、芽出し室121の側壁部分には、きのこ栽培容器6群に対して所定の方向から光を当てる照明装置(図示せず。)が設けられている。
【0057】
前記芽出し室121における前記処理室101側には、シャッター装置(防湿扉)125を介して隔離室部126が形成されている。この隔離室部126は、前記出し入れ装置124が待機可能な広さに形成されており、そして出し入れ装置124や前記棚パレット搬送手段105が棚パレット111を受け渡し自在な棚パレット捌き装置127が設けられている。
【0058】
図1、図3、図13〜図16に示すように、前記生育室131の外側には、その一端が垂直搬送手段109に対向される第4搬送手段129が設けられている。ここで第4搬送手段129は、正逆駆動自在なコンベヤ装置を上下2段に配設することにより構成されている。その際に、上段が入庫用搬送部129Aに、また下段が出庫用搬送部129Bに使用されている。
【0059】
前記生育室131は、室形成壁体Dにより12室部(複数室部)に区画され(仕切られ)ている。これら室部のうち大部分は生育室部131aに形成され、そして一部は、生育戻り室部131bに形成されている。
【0060】
前記生育室131の各生育室部131a内には、きのこ栽培容器6を移動させながら生育を行うために、平面視において長方形状の循環経路(移動経路の一例)132を形成する循環搬送手段(搬送手段の一例)133が設けられている。この循環搬送手段133は、前記芽出し室121などで使用したのと同様の棚パレット111を、密な列車状で支持して循環経路132中で間欠的(または連続的)に循環搬送させるように構成されている。
【0061】
その際に、複数個のきのこ栽培容器6を収納したコンテナ3が、棚パレット111における上下複数段の受け部材114やベース体112上に載置されることで、きのこ栽培容器6の移動は棚パレット111の単位で行われるように構成されている。
【0062】
すなわち、循環搬送手段133は、平行された一対の直線状経路を形成する搬送コンベヤ(ローラコンベヤやチェーンコンベヤなど)134と、これら搬送コンベヤ134の始終端間や搬送コンベヤ134の始終端と移載手段151との間で棚パレット111の受け渡しを行う受け渡し装置135などにより構成されている。ここで受け渡し装置135は、移載機能を備えた台車(トラバーサ)構成が採用されている。
【0063】
前記循環経路132中の平行された一対の直線状経路において、第4搬送手段129側の或る長さ部分と中間の或る長さ部分とは特定経路部分132aにされるとともに、残部は非特定経路部分132bにされている。そして、前記生育室部131aにおいて各特定経路部分132aでは、上方と側方に配設された照明手段によりきのこ栽培容器6に対して高照度の照明を当てるように構成されている。ここで特定経路部分132aの照度としては、20〜3000ルックス、好適には200〜2000ルックス、特に好適には500〜1000ルックスである。
【0064】
すなわち、特定経路部分132aの上方と両側方には、きのこ栽培容器1群に対して所定の方向から光(照明)を当てる蛍光灯(照明手段の一例)136A,136B,136Cが設けられ、これら蛍光灯136A,136B,136Cは、取り付け部材137などによって室形成壁体Dなどに支持されている。
【0065】
ここで蛍光灯136A,136B,136Cは、各特定経路部分132aにおける棚パレット111の密状台数(たとえば6台)に1個ずつ対応される状態で、複数箇所(6箇所)においてそれぞれ特定経路部分132aに沿って横向きに配置されている。
【0066】
その際に、たとえば棚パレット111の収納段数が7段の場合、外側の蛍光灯136Aは、2段目、4段目、6段目に対応して上下の3箇所に配設され、また内側の蛍光灯136Bは、3段目、5段目、7段目に対応して上下の3箇所に配設されている。すなわち特定経路部分132aでは、両側方において上下位置を変化させて配設した蛍光灯136A,136Bにより高照度の照明を当てるように構成されている。そして、上方の蛍光灯136Cは、1段目の中央部分に対応して1箇所に配設されている。
【0067】
前記生育室部131aの天井側部分には、加湿器(加湿手段の一例)138やユニツトクーラ(空調手段の一例)139が設けられている。その際に加湿器138やユニツトクーラ139は、循環経路132の上方において、所定間隔で交互に配置されている。
【0068】
前記生育室131の生育戻り室部131bには、固定棚装置140と搬入出コンベヤ装置141とが設けられている。なお生育戻り室部131bには、前述した生育室部131aと同様に、加湿器やユニツトクーラや照明装置(いずれも図示せず。)が、所定の位置に設けられている。
【0069】
前記室形成壁体Dにおいて、前記第4搬送手段129側の受け渡し装置135や搬入出コンベヤ装置141が対向される部分には室入出口145が形成され、この室入出口145は断熱扉146によって開閉自在に構成されている。
【0070】
そして、前記室入出口145に外側から対向可能な移載手段151が設けられ、この移載手段151は、各生育室部131aの循環搬送手段133や生育戻り室部131bの搬入出コンベヤ装置141との間で棚パレット111を受け渡し可能に構成されている。さらに、移載手段151を中にして前記室入出口145に外側から対向可能として、それぞれ中継搬送手段130が設けられている。これら中継搬送手段130は、前記入庫用搬送部129Aから直角分岐状の入庫用中継部130Aと、前記出庫用搬送部129Bに直角合流状の出庫用中継部130Bとが、上下に配設されることで構成されている。
【0071】
前記移載手段151は台車形式であって、2台(単数台または複数台)が床側レール150に支持案内されることで、前記第4搬送手段129の搬送経路に沿って各別に自動走行可能に設けられている。すなわち移載手段151は、その本体152の下部に走行用の車輪153が設けられ、そして本体152上の中央部分には、棚パレット111を支持自在な受け台154が設けられるとともに、この受け台154と前記受け渡し装置135との間で棚パレット111を乗り移し自在なフォーク装置155が設けられている。
【0072】
このフォーク装置155などを中にして、その前後に振り分けて棚入れ装置156と棚出し装置160とが設けられている。すなわち棚入れ装置156は、本体152から立設されたガイド体157と、このガイド体157に支持案内される昇降台158と、この昇降台158上に設けられた押し込み体159などにより構成されている。そして棚入れ装置156は、前記第4搬送手段129における入庫用搬送部129Aで搬送されてきたコンテナ3を、中継搬送手段130の入庫用中継部130Aを介して昇降台158上に受け入れ、そして昇降台158の昇降動と押し込み体159の押し込み動によって、棚パレット111側に差し込み供給するように構成されている。
【0073】
また棚出し装置160は、本体152から立設されたガイド体161と、このガイド体161に支持案内される昇降台162と、この昇降台162上に設けられた押し出し体163などにより構成されている。そして棚出し装置160は、昇降台162の昇降動と押し出し体163の押し出し動によって、棚パレット111側に支持されているコンテナ3を、前記棚入れ装置156の昇降台158側に押し出すように構成されている。
【0074】
ここで棚入れ装置156は出庫にも兼用されるもので、押し出されてきたコンテナ3を、中継搬送手段130の出庫用中継部130Bに渡すように構成されている。なお、両ガイド体157,161の上端間は上枠体164により連結されている。
【0075】
前記収穫室171は、前記第4搬送手段129の出庫用搬送部129Bによって生育室131側から搬送されてきたコンテナ3(きのこ栽培容器6)を受け入れるように構成されている。この収穫室171においては、きのこ栽培容器6を使用して生育されたハタケシメジ(きのこ)Mがきのこ栽培容器6から刈り取られ、そして、ハタケシメジMの計量、包装、梱包などが行われたのち、出荷される。
【0076】
すなわち収穫室171には、前記第4搬送手段129の出庫用搬送部129Bに連続されて正逆駆動自在な第5搬送手段172が設けられ、この第5搬送手段172から分岐状に設けられた多数の第6搬送手段173の部分には、刈り取り部(手動による収穫部)174が設けられている。そして刈り取り部174の部分からの収穫搬送手段175の部分には、計量部176や包装部177が設けられている。なお包装部177においては、計量済みのハタケシメジMが自動的(または手動)に包装されるように構成されている。さらに包装部177の下手には梱包部178が設けられ、この梱包部178においては、包装物やロボットなどにより自動的に箱詰め(梱包)されるように構成されている。
【0077】
前記収穫室171に隣接されて後処理室181が設けられ、この後処理室181には、前記第5搬送手段172に連続された第7搬送手段182の終端部分が位置されている。前記後処理室181には、ハタケシメジMが刈り取られたきのこ栽培容器6から不用になったきのこ培養基7を掻き出す掻き出し機183や、コンテナ3などの洗浄を行うエアー洗浄機184が設けられている。
【0078】
図2、図3に示すように、後処理室181に隣接されて資材保管室185が設けられ、この資材保管室185は1階Bから2階Cに亘って形成されている。なお資材保管室185には、たとえば自動倉庫形式の保管手段186が設けられ、以て洗浄されたコンテナ3やきのこ栽培容器6を保管可能に構成されている。前記梱包部178に対向されて垂直搬送手段190が設けられ、この垂直搬送手段190は、1階Bの出荷場191に設けられた出荷コンベヤ装置192に接続されている。
【0079】
前記培養室71A〜71C、芽出し室121、生育室131など、必要とする室は換気されており、また、種菌5aの培養やハタケシメジMの栽培に応じて、温度、湿度、日数(時間)が管理されている。
【0080】
以下に、上記した実施の形態における作用を説明する。
まず、菌培養ゾーン10における作用を、図2、図4、図6、図7、図21において説明する。
【0081】
菌仕込み室11では、コンテナ3に収納されて仕込み部コンベヤ12上にある菌培養容器1内に、混合機13で混合された菌培養基2が仕込まれ、そして菌培養容器1にキャップ1Aが被せられる(図6参照)。この菌培養容器1は、殺菌手段18に通されて菌培養基2が加熱殺菌されたのち、放冷室19において放冷(冷却)される。
【0082】
次いで菌培養容器1は、コンテナ3の単位で菌接種室22に搬入されて、接種部コンベヤ23に渡される。ここで菌接種室22には原菌収納容器4が準備され、そして図7に示すように、接種機24において原菌収納容器4が、支持体25を介して逆向きで支持されてシュート体27の上方に位置されている。さらにシュート体27群の開口部に対して、キャップ1Aが外されている菌培養容器1群の口部が下方から対向される。
【0083】
このように菌培養容器1群を位置させる前後において、逆向きの原菌収納容器4内に掻き落とし体26が突入位置されたのち回転され、以て下向き表面の原菌5が掻き落とされる。この掻き落とされた原菌5はシュート体27に集められる。そして、所定量の掻き落しが行われ、かつ菌培養容器1群が下方から対向位置された状態で、シャッター28が開動される。これによりシュート体27内の原菌5は、下端開口部を通って菌培養容器1内に落下供給され、以て所期の接種が行われる。
【0084】
その際に原菌5の接種は、菌接種室22内が殺菌処理され、そして接種機24の部分がクリーン雰囲気下とされた状態で行われることになる。さらに、作業員がエアシャワー付きの作業室20を通ることで、クリーンな状態で菌接種室22へ入っていることも相俟って、菌培養基2に対する原菌5の接種は、雑菌が入り込むこともなく、常に好適に行える。
【0085】
このようにして、菌培養基2に対して原菌5の接種が行われた菌培養容器1にキャップ1Aが被せられる。次いで菌培養容器1は、コンテナ3の単位で菌培養室30に搬入され、立体棚31に格納保管される。そして、温度管理や湿度管理されている菌培養室30において、菌培養容器1内の原菌5から菌の培養が行われる。その際に菌の培養は、菌培養室30内が殺菌処理されていることで、雑菌が入り込むこともなく、常に好適に行える。
【0086】
このようにして菌の培養が行われた菌培養容器1は、菌培養室30から菌接種室22に取り出され、そして接種室55に運び込まれたのち、培養した菌がきのこ栽培の種菌5aとして利用される。
【0087】
次に、仕込みゾーン40における作用を、図2、図4、図8、図21において説明する。
仕込み室41では、コンテナ3に収納されて仕込み部コンベヤ42上にあるきのこ栽培容器6内に、混合機50で混合されたきのこ培養基7が仕込まれ、そしてきのこ栽培容器6にキャップ6Aが被せられる。このきのこ栽培容器6を収納したコンテナ3は、段積み機44においてパレット上に段積みされ(図8参照)、そして殺菌手段46に通されてきのこ培養基7が加熱殺菌されたのち、放冷室47において放冷(冷却)される。
【0088】
次いできのこ栽培容器6は、後段バッファー室52において段ばらし機53により段ばらしされたのち、コンテナ3の単位で第1搬送手段56に渡され、接種室55に搬入される。ここで接種室55には、菌培養容器1が搬入されている。
【0089】
そして接種機57においては、まず各きのこ栽培容器6からキャップ6Aが同時に外され(開栓され)、次いで各きのこ栽培容器6のきのこ培養基7に対して、菌培養容器1内の種菌5aが接種され、その後に各きのこ栽培容器6にキャップ6Aが同時に被せられ(施栓され)る。そしてコンテナ3は、第1搬送手段56により接種室55から搬出されて、搬入室61に搬入される。
【0090】
次に、栽培ゾーン60における作用を、図1〜図3、図5、図8〜図18、図21において説明する。
搬入室61に搬入されたコンテナ3は、段積み機62によるパレタイザ作用によって、パレット搬入コンベヤ装置64から搬入されたパレット9に対して所定段数に段積みされる(図8参照)。これによりコンテナ3群をパレット9の単位で取り扱える。次いでパレット9は、パレット搬送手段63と荷捌き装置75Aとを介して初期培養室71Aに搬入され、そして出し入れ装置74Aの出し入れ作用によって、棚装置72Aの目的とする格納部74Aに格納される。
【0091】
このようにして多数のきのこ栽培容器6が、初期培養室71Aの棚装置72Aにパレット9の単位で格納され、そして、たとえば温度が21〜25℃、湿度が60〜80%、炭酸ガス濃度が約3000ppm、クリーン度がクラス1000の環境下で約14日間位に亘って培養される。以上のような条件下での培養により、きのこ培養基7に菌糸が初期繁殖される。
【0092】
次いでパレット9は、出し入れ装置74Aや荷捌き装置75Aを介して初期培養室71Aから取り出されたのち、パレット搬送手段63や荷捌き装置75Bを介して中期培養室71Bに搬入される。そして、トラバーサ76Bの作用や出し入れ装置74Bの出し入れ作用によって、棚装置72Bの目的とする格納部74Bに格納される。
【0093】
このようにして多数のきのこ栽培容器6が、中期培養室71Bの棚装置72Bにパレット9の単位で格納され、そして、たとえば温度が18〜21℃、湿度が60〜80%、炭酸ガス濃度が約3000ppmの環境下で35〜45日間位に亘って培養される。以上のような条件下での培養により、きのこ培養基7に菌糸が中期繁殖される。
【0094】
次いでパレット9は、出し入れ装置74Bや荷捌き装置75Bなどを介して中期培養室71Bから取り出されたのち、パレット搬送手段63や荷捌き装置75Cを介して後期培養室71Cに搬入される。そして、トラバーサ76Cの作用や出し入れ装置74Cの出し入れ作用によって、棚装置72Cの目的とする格納部74Cに格納される。
【0095】
このようにして多数のきのこ栽培容器6が、後期培養室71Cの棚装置72Cにパレット9の単位で格納され、そして、たとえば温度が21〜25℃、湿度が60〜80%、炭酸ガス濃度が約3000ppmの環境下で約37日間位に亘って培養される。以上のような条件下での培養により、きのこ培養基7に菌糸が後期繁殖される。
【0096】
このようにして所期の培養期間を終えたきのこ栽培容器7、すなわちコンテナ3は、出し入れ装置74Cや荷捌き装置75Cなどを介して後期培養室71Cから取り出されたのち、パレット搬送手段63やパレット受け渡し装置65を介して菌掻き室81に取り出される。
【0097】
この菌掻き室81に取り出されたコンテナ3は、段ばらし機82によるデパレタイズ作用によってパレット9上から段ばらしされ、そして第2搬送手段85の始端部に供給される。なお、空になったパレット9は、パレット搬入コンベヤ装置64により搬送され、その間にエアー洗浄機83により洗浄されたのち、段積機62によって所定枚数が段積みされたのち、搬入室61側に戻される。
【0098】
第2搬送手段85上のコンテナ3は搬送され、キャップ外し機86に対向して停止されて各きのこ栽培容器6からキャップ6Aが同時状に外される。次いで、コンテナ3は菌掻き機87に対向して停止される。この菌掻き機87では、支持体88によりきのこ栽培容器6が逆向きで支持され、この状態で、逆向きのきのこ栽培容器6内に掻き落とし体89が突入位置されて回転されることで、各きのこ栽培容器6内に対する菌掻きが行われ、以て、きのこ培養基7の下向き表面の古い種菌5aが取り除かれる(図9参照)。
【0099】
このようにして、菌掻きを終えてコンテナ3内に正向きで収納されているきのこ栽培容器6群は、第2搬送手段85上においてコンテナ3の単位で搬送され、反転機96に対向して停止される。
【0100】
この反転機96では、まず、きのこ栽培容器6群に対して逆向きのコンテナ3が上方から供給されることで、図12の(a)に示すように、きのこ栽培容器6群の上下にコンテナ3が位置された状態となる。次いで、第2搬送手段85から持ち上げた状態で、上下のコンテナ3が入れ替わるように180度回転(反転)され、そして第2搬送手段85上に降ろされたのち、図12の(b)に示すように、上位のコンテナ3が除去される。
【0101】
次いでコンテナ3は、第2搬送手段85により処理室101に搬送され、棚差し装置103に対向して停止される。この棚差し装置103では、まずコンテナ3、すなわち、きのこ栽培容器6群が逆向きとして収納されてなるコンテナ3が、順次、棚パレット111のベース体112上や受け部材114上に差し込み供給される。そして棚パレット111は、棚パレット搬送手段105や棚パレット捌き装置127を介して隔離室部126に搬入されたのち、出し入れ装置124により、芽出し室121内の棚装置122における目的とする格納部123に格納される。
【0102】
このようにして多数のきのこ栽培容器6が、芽出し室121内の棚装置122に棚パレット111の単位で格納され、そして、たとえば温度が10〜20℃、好ましくは15〜17℃、湿度が95%以上、炭酸ガス濃度が500ppm〜5000ppm、好ましくは1000ppm〜3000ppm、照度が約50ルックスの環境下で約7〜15日間位に亘って保管される。以上のような条件下での保管により、図12の(c)の実線に示すように、きのこ培養基7からハタケシメジMの芽出し(小子実体の生長)が行われる。その際に、温度はユニットクーラにより管理され、湿度は加湿器により管理され、照度は照明装置により管理されている。
【0103】
なお、棚装置122における棚パレット111の単位での保管中において、出し入れ装置124の作動によって、棚パレット111が収納部123間で入れ替えられる。この入れ替え作業は、設定された日時を基にして、たとえば上段の収納部123と下段の収納部123との間、左右方向での収納部123間、これらの組み合わせ方向などで行われ、以て環境の差に対応した入れ替えとなってハタケシメジMの芽出しは均一状に行われる。
【0104】
上述したように、湿度が95%以上の環境下でハタケシメジMの芽出しが行われることで、その芽出しは、成長速度を早くして効率よく行える。その際に芽出し室121では、きのこ栽培容器6を逆向きとして芽出しを行っていることで、高湿度に起因して水分がきのこ栽培容器6に入ったとしても、下向きの口部6aからの侵入であることから、きのこ培養基7に水滴として殆ど付着せず、浸水などは生じないことになる。すなわち、芽出し室121を高湿度の環境にしながらもきのこ培養基7への浸水を防止し得ることになる。
【0105】
その結果、ハタケシメジMの芽出しに高湿度は悪影響を及ぼさないことになる。特にハタケシメジMの場合には、高湿度の環境下での芽出しが好適であり、たとえば湿度が100%超(特開平10−178890号参照。)の高湿度下において好適な芽出しが行える。
【0106】
なお、芽出し室121内の環境は、シャッター装置125を閉じることで容易に管理され、また出し入れ装置124は隔離室部126にて待機させることで、高湿度などによる悪影響が殆ど及ばない状態となる。
【0107】
上述したようにして所定の芽出しが行われたのち、棚パレット111は、出し入れ装置124や棚パレット捌き装置127を介して処理室101に搬出されたのち、棚パレット搬送手段105などを介して棚出し装置104に対向される。この棚出し装置104では、図12の(c)の実線に示すように、きのこ栽培容器6群が逆向きとして収納されてなるコンテナ3が、順次、棚パレット111のベース体112上や受け部材114上から取り出されて、第3搬送手段102に移される。
【0108】
そしてコンテナ3は、第3搬送手段102により搬送され、正転機107に対向して停止される。この正転機107では、まず図12の(c)の仮想線に示すように、逆向きで収納されているきのこ栽培容器6群の底部群に対して逆向きのコンテナ3が上方から供給されることで、このコンテナ3が底部群に上方から嵌め込まれる。次いで、第3搬送手段102から持ち上げた状態で、上下のコンテナ3が入れ替わるように180度回転(正転)され、そして第3搬送手段102に降ろされたのち、上位のコンテナ3が除去される。
【0109】
このように、芽出しを行ったきのこ栽培容器6は、正転機107において、正向きにされたのちコンテナ3にセットされた状態になり、以て生育のために好適な所期の姿勢に戻し得る。
【0110】
次いでコンテナ3は、第3搬送手段102により処理室101に搬送され、収穫リング装着機108に対向して停止される。この収穫リング装着機108では、図17に示すように、正転を終えてコンテナ3内に正向きで収納されているきのこ栽培容器6群の口部66aに対して収穫リング91の下筒部92を上方から差し込むとともに、当て部93を口部6aに当接させることで、きのこ栽培容器6群に対して収穫リング91群が装着される。
【0111】
そしてコンテナ3は、第3搬送手段102の終端部から垂直搬送手段109に渡され、この垂直搬送手段109により2階Cに搬送される。この2階Cに搬送されたコンテナ3は、図3に示すように、第4搬送手段129における上段の入庫用搬送部129Aで搬送され、生育室131の目的とする生育室部131aに対向して停止される。
【0112】
この前後に、移載手段151が目的とする生育室部131aに対向して停止されるとともに、この移載手段151の受け台154には空の棚パレット111が支持されている。そして移載手段151の棚入れ装置156が作動され、以て入庫用搬送部129Aで搬送されてきたコンテナ3が、順次、棚パレット111側に差し込まれる(棚入れされる)。
【0113】
すなわち図1、図13〜図16に示すように、入庫用搬送部129Aで搬送されてきたコンテナ3は、まず中継搬送手段130の入庫用中継部130A上に送り込まれ、この入庫用中継部130A上にストレージされる。その際にストレージは、棚パレット111側に差し込む形態で行われ、ここでは2列3行で合計6個がストレージの形態となる。
【0114】
このとき棚入れ装置156では、昇降台158が昇降されて入庫用中継部130Aにレベル合わせされる。そして、入庫用中継部130A上のコンテナ3群が昇降台158上に移される。次いで昇降台158が昇降されて、棚パレット111における目的とする受け部材114、またはベース体112にレベル合わせされる。この状態で押し込み体159が押し込み動されることによって、昇降台158上のコンテナ3群が、棚パレット111側における目的とする受け部材114またはベース体112に差し込み供給される。
【0115】
このような差し込み作業の繰り返しによって、棚パレット111の受け部材114群やベース体112に対するコンテナ3群の差し込みを終えた状態で、まず断熱扉146が開動されて室入出口145が開放される。次いで、移載手段151のフォーク装置155が作動され、以て受け台154上の実の棚パレット111が受け渡し装置135に移され、以て入庫される。そして受け渡し装置135上の実の棚パレット111が最初の特定経路部分132aの始端に渡される。
【0116】
これにより空になった受け渡し装置135により、最後の特定経路部分132aの終端に位置され、かつハタケシメジMが生育済みのきのこ栽培容器6群を支持している実の棚パレット111が受け取られる。そして受け渡し装置135上の実の棚パレット111は、移載手段151のフォーク装置155の作動によって、受け台154上に移されて出庫され、その後に断熱扉146が閉動されて室入出口145が閉塞される。
【0117】
次いで、棚出し装置160の昇降台162と棚入れ装置156の昇降台158とが昇降動されて、棚パレット111における目的とする受け部材114、またはベース体112にレベル合わせされる。この状態で押し出し体163が押し出し動されることによって、棚パレット111側における目的とする受け部材114上またはベース体112上のコンテナ3群が棚入れ装置156の昇降台158上に押し出し供給される。
【0118】
そして棚入れ装置156の昇降台158が昇降動されて、出庫用中継部130Bにレベル合わせされる。次いで、昇降台158上のコンテナ3群が出庫用中継部130B上に移され、さらに出庫用中継部130Bから出庫用搬送部129Bに移されて搬送される。このような押し出し作業の繰り返しによって、棚パレット111の受け部材114群やベース体112からのコンテナ3群の押し出しを終えることで、棚パレット111は空になり、最初の入庫作業に使用される。
【0119】
上述したような出庫作業と入庫作業とが交互にかつ連続的に行われることで、1つの生育室部131aにおいては、ハタケシメジMが生育済みのきのこ栽培容器6群と、芽出し済みのきのこ栽培容器6群との入れ換えが行われる。
【0120】
このように、きのこ栽培容器6群の入れ換えが行われたのち、生育室部141a内の実の棚パレット111群は、循環搬送手段133によって循環経路132上において密な列車状で循環搬送されながら保管されている。そして生育室部131aにおいて保管されながら、きのこ栽培容器6でしめじMが生育される。
【0121】
すなわち生育室部131a内は、たとえば温度が10〜17℃、湿度が95%以上、炭酸ガス濃度が約1000ppm、照度が、20〜3000ルックス、好適には200〜2000ルックス、特に好適には500〜1000ルックスに設定された環境とされており、このような環境下で、約15日に亘って保管することにより、ハタケシメジMを生育し得る。このとき、温度はユニットクーラ139により管理され、湿度は加湿器138により管理されている。
【0122】
そして照度は、特定経路部分132aの上方と両側方に設けられた蛍光灯136A,136B,136Cにより管理されている。その際に循環搬送は、最初の特定経路部分132aに停止している6個の棚パレット111が、所定時間(たとえば1時間)が経過したのちに最初の非特定経路部分132bに移動され、そして所定時間が経過したのちに次の特定経路部分132aに移動されるように行われる。すなわち、6個の棚パレット111がグループとして、循環経路132において間欠的に循環搬送されることになる。
【0123】
これにより、蛍光灯136A,136B,136Cによって高照度の照明が当てられる時間と、照明が当てられない時間とが交互に経過されることになり、以てハタケシメジMは、茎を伸ばしかつ笠を大きくするように好適に生育し得る。さらに特定経路部分132aでは、上方と側方に配設された蛍光灯136A,136B,136Cにより照射(照明)を行うことで、棚パレット111に対するコンテナ3群の出し入れは、照射手段などに何ら邪魔されることなく行える。
【0124】
そして特定経路部分132aでは、両側方において上下位置を変化させて配設した蛍光灯136A,136Bにより高照度の照明を当てるように構成されていることで、上方の蛍光灯136Cも含めて、全ての段に照明を当てることができながらも、蛍光灯136A,136Bの使用本数を少なくし得、以て経済的な照射(照明)を行える。
【0125】
しかも、たとえば図13に示される2段目のコンテナ3群を見たとき、往路側の直線状経路の部分では一面3a側からの照射であるが、復路側の直線状経路の部分では他面3b側からの照射となり、以て1往復の間に両側からの均等状の照射となる。これによりハタケシメジMは、その茎をいずれかの面側に曲げるようなこともなく、茎を真っ直ぐとした状態で好適に生育し得る。
【0126】
このようにして所定の生育期間を終え、図18に示すように、各きのこ栽培容器6においてハタケシメジMが栽培された状態で、コンテナ3は、上述したようにして出庫用搬送部129Bに移されて搬送される。
【0127】
この取り出されたコンテナ3は、第5搬送手段172と第6搬送手段173とを介して刈り取り部174に対向される。次いで刈り取り部174において、まず図19に示すように、各きのこ栽培容器6から収穫リング91を外すことでハタケシメジMが刈り取られ、次いで図20に示すように、収穫リング91からハタケシメジMが分離される。その後に、刈り取られたハタケシメジMは収穫搬送手段175を介して計量部176に送られる。
【0128】
そして計量部176において計量され、所定重量(たとえば2株で約500g)に調整されたハタケシメジMは包装部177において包装されたのち、梱包部178において梱包される。次いで梱包されたハタケシメジMは、垂直搬送手段190によって1階Bの出荷場191へ搬送され、出荷コンベヤ装置192にストレージされたのち出荷される。
【0129】
上述したように刈り取り部174に搬送されたコンテナ3のうち、ハタケシメジMが生育不良のコンテナ3は、搬入出コンベヤ装置141などを介して生育戻り室部131bの固定棚装置140に戻されて別個に生育管理され、以て全体として生育を揃え得る。
【0130】
前述したようにハタケシメジMが刈り取られたきのこ栽培容器6は、第7搬送手段182によって後処理室181に搬送され、ここで掻き出し機183によって、きのこ栽培容器6内から不用になったきのこ培養基7が掻き出される。そして、空になったきのこ栽培容器6やコンテナ3や収穫リング91などはエアー洗浄機184により洗浄されたのち、資材保管室185の保管手段186に保管される。
【0131】
以上のような各作業において、管理・制御室のホストコンピュータなどからなる制御手段や、各部に設けられたマイクロコンピュータなどにより、各搬送手段、棚装置など多数の作動部分の作動制御や、各室部での温度、湿度、換気などの制御が行われる。
【0132】
上記した実施の形態では、きのこの栽培としては、しめじ類きのこ、特にハタケシメジMの栽培を示したが、これは、えのきたけなど別のきのこの栽培も行えるものであり、それに応じて温度、湿度、日数などが設定され、かつ制御される。
【0133】
上記した実施の形態では、きのこ栽培容器6を循環経路132において循環移動させながら生育を行っているが、これは、たとえば蛇行状の移動経路で一方通行的に移動させる構成などであってもよい。
【0134】
上記した実施の形態では、特定経路部分132aにおいて上方と側方に照明手段が配設されているが、これは側方のみに配設するなど、その配設形態は種々変更し得るものである。
【0135】
上記した実施の形態では、照明手段として蛍光灯136A,136B,136Cが示されているが、これはサーチライト形式など、他の形式であってもよい。上記した実施の形態では、きのこ栽培容器6の移動が棚パレット111の単位で行われているが、これはコンテナ3の単位で搬送手段により移動させる形式などであってもよい。
【0137】
【発明の効果】
上記した本発明の第1の発明によると、循環経路できのこ栽培容器を循環搬送させながらの生育ができ、そして循環搬送による生育中において、両側方において上下位置を変化させた照明を当てる時間と、照明を当てない時間とを交互に経過できることになり、以てきのこは、照明を好適に当てて十分な生育を行うことができる。
【0138】
また上記した本発明の第2の発明によると、本発明の第1の発明のきのこ子実体の生育方法を好適に実現できる設備を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例を示し、きのこ栽培設備における生育室での要部の横断平面図である。
【図2】同きのこ栽培設備における1階部分の横断平面図である。
【図3】同きのこ栽培設備における2階部分の横断平面図である。
【図4】同きのこ栽培設備の1階における菌培養ゾーン部分と仕込みゾーン部分との横断平面図である。
【図5】同きのこ栽培設備の1階における栽培ゾーン部分の横断平面図である。
【図6】同きのこ栽培設備における菌培養ゾーンでのコンテナ部分の一部切り欠き斜視図である。
【図7】同きのこ栽培設備における菌培養ゾーンでの菌接種状態を示す一部切り欠き正面図である。
【図8】同きのこ栽培設備で使用されるパレット部分の正面図である。
【図9】同きのこ栽培設備における栽培ゾーンでの菌掻き状態を示す一部切り欠き正面図である。
【図10】同きのこ栽培設備における栽培ゾーンでの菌掻き後のコンテナ部分の一部切り欠き正面図である。
【図11】同きのこ栽培設備の栽培ゾーンにおける逆向き状態を説明する一部切り欠き展開斜視図である。
【図12】同きのこ栽培設備の栽培ゾーンにおけるコンテナの動きを示す一部切り欠き正面図である。
【図13】同きのこ栽培設備における生育室での要部の正面図である。
【図14】同きのこ栽培設備における移載手段部分の平面図である。
【図15】同きのこ栽培設備における移載手段部分の正面図である。
【図16】同きのこ栽培設備における移載手段部分の側面図である。
【図17】同きのこ栽培設備の栽培ゾーンにおける収穫リングの装着を説明する一部切り欠き正面図である。
【図18】同きのこ栽培設備の栽培ゾーンにおける生育状態での一部切り欠き正面図である。
【図19】同きのこ栽培設備の刈り取り部における収穫リングの離脱を説明する一部切り欠き正面図である。
【図20】同きのこ栽培設備の刈り取り部における刈り取り状態を説明する一部切り欠き正面図である。
【図21】同きのこ栽培設備におけるきのこ栽培の工程説明図である。
【符号の説明】
1 菌培養容器
2 菌培養基
3 コンテナ
5 原菌
5a 種菌
6 きのこ栽培容器
6a 口部
7 きのこ培養基
9 パレット
10 菌培養ゾーン
11 菌仕込み室
13 混合機
14 掻き出し機
15 詰め機
16 洗浄機
18 殺菌手段
19 放冷室
20 作業室
22 菌接種室
24 接種機
30 菌培養室
40 仕込みゾーン
41 仕込み室
43 詰め機
46 殺菌手段
47 放冷室
55 接種室
57 接種機
60 栽培ゾーン
61 搬入室
71A 初期培養室
72A 棚装置
73A 出し入れ装置
71B 中期培養室
72B 棚装置
73B 出し入れ装置
71C 後期培養室
72C 棚装置
73C 出し入れ装置
81 菌掻き室
82 段ばらし機
87 菌掻き機
91 収穫リング
96 反転機
101 処理室
107 正転機
108 収穫リング装着機
109 垂直搬送手段
111 棚パレット
112 ベース体
114 受け部材
121 芽出し室
122 棚装置
124 出し入れ装置
126 隔離室部
129 第4搬送手段
129A 入庫用搬送部
129B 出庫用搬送部
130 中継搬送手段
130A 入庫用中継部
130B 出庫用中継部
131 生育室
131a 生育室部
131b 生育戻り室部
132 循環経路(移動経路)
132a 特定経路部分
132b 非特定経路部分
133 循環搬送手段(搬送手段)
134 搬送コンベヤ
135 受け渡し装置
136A 蛍光灯(照明手段)
136B 蛍光灯(照明手段)
136C 蛍光灯(照明手段)
138 加湿器(加湿手段)
139 ユニツトクーラ(空調手段)
140 固定棚装置
141 搬入出コンベヤ装置
145 室入出口
146 断熱扉
151 移載手段
154 受け台
155 フォーク装置
156 棚入れ装置
158 昇降台
159 押し込み体
160 棚出し装置
162 昇降台
163 押し出し体
171 収穫室
174 刈り取り部
175 収穫搬送手段
176 計量部
177 包装部
178 梱包部
181 後処理室
185 資材保管室
191 出荷場
A 構築物
B 1階
C 2階
D 室形成壁体
M ハタケシメジ(きのこ)

Claims (7)

  1. 人工栽培におけるきのこ子実体の生育方法において、きのこ栽培容器を移動させながら生育を行うに、複数個のきのこ栽培容器を収納したコンテナが、棚パレットにおける上下複数段の受け部材上に載置されることで、きのこ栽培容器の移動が棚パレットの単位で行われ、循環経路中の特定経路部分では、両側方において上下位置を変化させて配設した照明手段によりきのこ栽培容器に対して照明を当て、循環経路中の非特定経路部分では照明を当てないことで、循環経路中において照度を交互に変化させることを特徴とするきのこ子実体の生育方法。
  2. 循環経路中の特定経路部分では、照度が20〜3000ルックスの照明を当てることを特徴とする請求項1記載のきのこ子実体の生育方法。
  3. 上方と側方に配設された照明手段により照明を当てることを特徴とする請求項1又は2記載のきのこ子実体の生育方法。
  4. きのこ栽培容器の移動は、生育室内に配設された搬送手段により行われることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のきのこ子実体の生育方法。
  5. 人工栽培におけるきのこ子実体生育のための生育設備であって、きのこ栽培容器を循環搬送させながら生育を行うに、複数個のきのこ栽培容器を収納したコンテナが、棚パレットにおける上下複数段の受け部材上に載置されることで、きのこ栽培容器の循環搬送を棚パレットの単位で行うように構成し、循環経路中には特定経路部分と非特定経路部分とが交互に形成され、特定経路部分では、照明手段を両側方において上下位置を変化させて配設し、非特定経路部分では照明手段を配設しないことで、循環経路中において照度を変化させるように構成したことを特徴とするきのこ子実体の生育設備。
  6. 循環経路中の特定経路部分には、照度が20〜3000ルックスの照明手段が設けられていることを特徴とする請求項5記載のきのこ子実体の生育設備。
  7. 上方と側方に配設された照明手段が設けられていることを特徴とする請求項5又は6記載のきのこ子実体の生育設備。
JP2002335866A 2002-11-20 2002-11-20 きのこ子実体の生育方法およびきのこ子実体の生育設備 Expired - Fee Related JP4169582B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002335866A JP4169582B2 (ja) 2002-11-20 2002-11-20 きのこ子実体の生育方法およびきのこ子実体の生育設備

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002335866A JP4169582B2 (ja) 2002-11-20 2002-11-20 きのこ子実体の生育方法およびきのこ子実体の生育設備

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004166585A JP2004166585A (ja) 2004-06-17
JP4169582B2 true JP4169582B2 (ja) 2008-10-22

Family

ID=32699850

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002335866A Expired - Fee Related JP4169582B2 (ja) 2002-11-20 2002-11-20 きのこ子実体の生育方法およびきのこ子実体の生育設備

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4169582B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5147172B2 (ja) * 2005-09-06 2013-02-20 中国電力株式会社 キノコ類の栽培装置
JP5088576B2 (ja) * 2008-07-31 2012-12-05 株式会社ダイフク 栽培設備
KR20100061386A (ko) * 2008-11-28 2010-06-07 다카라 바이오 가부시키가이샤 땅찌만가닥버섯의 균상 재배방법
JP6289257B2 (ja) * 2014-05-13 2018-03-07 富士機械製造株式会社 栽培装置及び栽培セル
US10939623B2 (en) * 2016-05-02 2021-03-09 Elm Inc. Completely automated multi-shelf seedling growing system

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6384425A (ja) * 1986-09-20 1988-04-15 サイエンス・アンド・テクノロジ−・インコ−ポレイテツド 培地などへの光照射方法と光照射装置
JP2709488B2 (ja) * 1988-12-02 1998-02-04 亘 重信 きのこの栽培装置
JPH0416125A (ja) * 1990-05-10 1992-01-21 Yamazaki Sangyo:Yugen きのこ栽培における照明方法
JPH06125649A (ja) * 1992-10-14 1994-05-10 Hayakawa Reiki Syst:Kk きのこの人工栽培方法
JPH09163858A (ja) * 1995-12-14 1997-06-24 Rion Netsugaku Kk しもふり茸の栽培方法
JPH10295198A (ja) * 1997-04-28 1998-11-10 Asahi Kogyosha:Kk 活着促進装置
JP4279379B2 (ja) * 1998-08-03 2009-06-17 金原 士朗 植物栽培装置
JP2000354420A (ja) * 1999-06-15 2000-12-26 Haatsu:Kk きのこ生育装置
JP2001269053A (ja) * 2000-03-29 2001-10-02 Hokuto Corp 光照射によるきのこ栽培方法
JP2002204622A (ja) * 2001-01-10 2002-07-23 Shinei Kogyo Kk 茸菌床栽培方法並びに、茸菌床栽培システム、及び、茸菌床栽培に使用される栽培場及び容器入り菌床体

Also Published As

Publication number Publication date
JP2004166585A (ja) 2004-06-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN103491766B (zh) 植物栽培设备
US3717953A (en) Apparatus for cultivating plants
CN114423278B (zh) 用于自动受控环境农业的生产设施布局
KR20170072977A (ko) 매장 연계형 지속 가능한 도시 수직농장 시스템
JP6871656B1 (ja) 栽培設備
JP2014117195A (ja) 植物栽培装置
JP4169582B2 (ja) きのこ子実体の生育方法およびきのこ子実体の生育設備
JPH01256325A (ja) 植物生産システム
JPH10215701A (ja) 植物工場
JP4212343B2 (ja) きのこ栽培方法およびきのこ栽培設備
JP4033760B2 (ja) きのこ栽培方法およびきのこ栽培設備
JP3883417B2 (ja) きのこ栽培における芽出し方法およびきのこ栽培における芽出し設備
JP2000023574A (ja) 植物工場
JP2002291334A (ja) きのこ栽培方法
JP6931887B2 (ja) 植物搬送システム
JPH0928182A (ja) きのこ栽培における種菌培養方法及び菌床ブロック装填装置
JPH09172863A (ja) きのこ栽培設備およびきのこ栽培方法
KR102303204B1 (ko) 스마트 팜 시스템
JP4200444B2 (ja) 培養設備
JPH09172861A (ja) 種菌接種室へのきのこ栽培容器供給方法および種菌接種室へのきのこ栽培容器供給設備
JP3564931B2 (ja) 育苗施設
CN218909005U (zh) 一种全自动转运结构和孵化系统
USRE28407E (en) Apparatus for cultivating plants
JPH0833422A (ja) 接ぎ木苗生産システム
JPH0494631A (ja) 植物試験栽培等用の薬液自動噴霧装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050908

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070913

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070925

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071126

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080226

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080414

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080430

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20080430

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20080507

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080708

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080805

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110815

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120815

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130815

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees