JPH0551251B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0551251B2
JPH0551251B2 JP1330308A JP33030889A JPH0551251B2 JP H0551251 B2 JPH0551251 B2 JP H0551251B2 JP 1330308 A JP1330308 A JP 1330308A JP 33030889 A JP33030889 A JP 33030889A JP H0551251 B2 JPH0551251 B2 JP H0551251B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cultivation
plant
plant cultivation
container
bed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1330308A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH03191725A (ja
Inventor
Toichi Ogura
Kenji Nakamura
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Espec Corp
Original Assignee
Tabai Espec Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tabai Espec Co Ltd filed Critical Tabai Espec Co Ltd
Priority to JP1330308A priority Critical patent/JPH03191725A/ja
Publication of JPH03191725A publication Critical patent/JPH03191725A/ja
Publication of JPH0551251B2 publication Critical patent/JPH0551251B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
    • Y02A40/10Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in agriculture
    • Y02A40/25Greenhouse technology, e.g. cooling systems therefor
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P60/00Technologies relating to agriculture, livestock or agroalimentary industries
    • Y02P60/20Reduction of greenhouse gas [GHG] emissions in agriculture, e.g. CO2
    • Y02P60/21Dinitrogen oxide [N2O], e.g. using aquaponics, hydroponics or efficiency measures

Landscapes

  • Cultivation Of Plants (AREA)
  • Greenhouses (AREA)
  • Hydroponics (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は可搬式の人工光型植物栽培装置に関す
る。
〔従来の技術〕
現在、植物の栽培方法として植物生産工場によ
る栽培が試みられている。この植物生産工場によ
る栽培は食用野菜等に利用されており、ハウス内
の温度、湿度、炭酸ガス濃度等を制御しつつ、人
工照明を施して水耕栽培を行うものである。
この植物生産工場による植物栽培は次の利点が
ある。
ハウス内での管理栽培であるから露地栽培に
おけるような天候不順による生育の遅れや、生
育不良等のアクシデントがない。
植物の生長に必要な培養液を補給しつつ栽培
を行うものであるから土地の気候風土によつて
作物が限定されてしまうというようなことがな
い。
外界から仕切られた空間内で、しかも清浄な
環境下で栽培が行われるので、無農薬栽培が可
能である。
植物の生長に必要な養分が培養液により確実
に補給されるので、露地栽培における連作の困
難性がない。
高品質の植物を生長速度を早めて安定的に収
穫することができる。
植物生産の機械化が実施し易い。
このような植物生産工場またはそれに類するも
の或いはこれらに用いることができる装置類とし
て例えば実開昭63−10868号公報、特開平1−
128729号公報、実開昭63−124356号公報、特開昭
62−126919号公報、特開昭62−195228号公報、特
公昭58−49209号公報、実開昭49−56047号公報、
実開昭62−10751号公報、特開平1−282505号公
報に開示されているものが知られている。
実開昭63−10868号公報は舶用野菜栽培装置を
教えている。この野菜栽培装置は、換気装置を装
備したコンテナの内部に培養液タンク、給液ポン
プ、給液に必要な配管、作物の培地、照明等を設
け、さらに必要に応じ防熱手段や空調設備を設
け、該コンテナを船上に固定して、その内部で野
菜栽培を行うものである。
この舶用野菜栽培装置によると、コンテナを利
用したものであるから移動させることができ、船
舶に搭載して船上員に新鮮な野菜を供給できる。
また、船舶に限らず、所望の場所への設置、該場
所での配置変え、該場所からの撤去等も容易に行
えると考えられる。
特開平1−128729号公報は植物育成装置および
それを装備した植物生産工場を教えている。この
植物育成装置は、植物生産工場内に配置される栽
培ベツドおよび人工光源を含み、栽培ベツド上に
配置したパネルに植物を植え付け、これを空調さ
れた、所定炭酸ガス濃度の雰囲気のもとで前記光
源にて光照射して養液栽培するものである。栽培
ベツドは二段として上下入れ替え可能とされ、上
段ベツドに光照射される。
実開昭63−124356号公報は野菜類の水耕用ベツ
ドおよびこれを装備した植物生産工場を教えてい
る。この水耕用ベツドは、植物生産工場である水
耕栽培施設の栽培室内に設置され、該ベツドにお
いて水耕用支持板に一定間隔で野菜類を支持させ
て養液栽培するものであり、作業通路を容易に得
られるように、該ベツドに走行車輪および該車輪
の駆動装置が一体的に装設されている。
特開昭62−126919号公報は植物生産工場として
利用できる育苗装置を教えている。この育苗装置
は、植物生産環境に管理される密閉トンネル内に
液肥槽を設置し、この液肥槽に沿つて移動可能に
台車を配置し、該台車に植物株を植え付ける条溝
を平行に一定間隔で設けた板部を設置するように
し、この板部条溝に野菜等の植物株を植え付ける
とともに液肥槽に栽培用養液を供給して該植物株
を育成し、また、台車をプツシヤーで順次幼苗側
から収穫側へ移動させるものである。
特開昭62−195228号公報は、植物生産工場に採
用できる育苗装置を教えている。この育苗装置
は、第1、第2、第3および第4の育苗槽をロー
ラコンベア上に配置し、第1育苗槽については水
を入れられる箱内に配置する状態でローラコンベ
ア上に配置して播種に用い、第2、第3、第4の
育苗槽には、それぞれに培養液供給管から培養液
を供給するとともに第2育苗槽については植物株
を植え付ける格子穴を、第3、第4の育苗槽に植
物株を植え付ける穴を植物株の大きさに応じて所
定間隔で設けた蓋体を設け、第1育苗槽で発芽し
て得られた幼苗をウレタン等でできた培床ではさ
んでこれを第2育苗槽の格子穴に植え込み、ある
程度生長すると、該培床ごと抜き出して第3育苗
槽を蓋体穴に植え込み、さらに生長する培床ごと
抜き出して第4育苗槽を蓋体穴に植え込むように
し、植物生長段階に応じた株間隔で植物栽培を行
うものである。
特公昭58−49209号公報は植物生産工場に採用
できる水耕栽培装置を教えている。この水耕栽培
装置では養液を循環供給するように構成した水耕
栽培槽上方に搬送用ケーブルを架設し、このケー
ブルに植物栽培用バスケツトを一定間隔で懸吊
し、該バスケツトを播種側から収穫側まで順次移
動させて植物栽培を行うものである。水耕栽培槽
は、植物育成段階に応じた地下環境が得られるよ
うに、除々に浅く、狭く、またはこれらの組み合
わせにより養液供給側より排出側にかけて養液の
流れ断面積が徐々に小さくなるようにしてある。
実開昭49−56047号公報は一般家庭は勿論のこ
と植物生産工場においても採用できる植物栽培容
器を教えている。この植物栽培容器は、植物培地
を敷設し、下部に容器内の液位を調節するための
調節管を容器内におけるその上端開口高さ位置を
調節できるように設けた栽培皿を上下に複数段に
架設し、水肥料を上部皿より下部皿へ流すように
したものである。
実開昭62−10751号公報は植物生産工場として
利用できる水耕栽培装置を教えている。この水耕
栽培装置は、密閉された本体の内部空間を仕切部
材により上部レセスと下部の空気調和される栽培
室とに分け、栽培室には栽培槽を設置し、該レセ
スには換気装置および人工光源を設け、さらに、
該レセスを切換装置にて本体外部または栽培室の
いずれかに連通させることができるように構成す
るとともに、人工光源はその光線のみが栽培室に
照射されるようにして、人工光源から発せられる
熱が外部に放出され、または必要に応じ栽培室へ
供給されるようにしてある。
なお、特開平1−282505号公報は、かかる人工
光源の熱を遮断するのに利用できるフィルタ装置
を教えている。
〔発明が解決しようとする課題〕
かかる従来の植物生産工場またはそれに類する
もの或いはこれらに用いることができる装置類は
それなりの利点を有しているが、問題点も有して
いる。
すなわち、実開昭63−10868号公報の舶用野菜
栽培装置におけるコンテナ内培地への野菜の植え
付け間隔、特開平1−128729号公報の植物育成装
置における栽培ペネルへの植物の植え付け間隔、
実開昭63−124356号公報の水耕栽培ベッド上の水
耕用支持板への野菜類の植え付け間隔、特開昭62
−126919号公報の育苗装置における植物植え付け
用の条溝を設けた板部の該条溝の相互間隔および
該条溝への植物植え付け間隔、特公昭58−49209
号公報の水耕栽培装置における植物栽培用バスケ
ットの相互間隔および各バスケット内の植物植え
付け間隔、実開昭49−56047号公報の植物栽培容
器内培地への植物植え付け間隔、実開昭62−
10751号公報の水耕栽培装置における植物栽培槽
における植物植え付け間隔は、いずれも生長した
収穫可能な段階における植物の大きさに予め合わ
せた広い間隔とされる。そのため、限られた空間
内の限られた植物栽培面積を有効に利用できな
い。
この点、特開昭62−195228号公報の育苗装置に
よると、植物植え込み間隔を順次広げられる数種
類の育苗槽により植物生長段階に応じた株間隔で
植えかえを行つて植物栽培面積を有効に利用でき
る利点があるものの、植物生長段階に応じて株間
隔を広げるために、植物苗を一つ一つ、その都度
該苗を植え付けてある培床ごと取り出し、よい広
い株間隔で次段階の育苗槽に植え直さなければな
らず、その作業が面倒であるし、その作業のため
に植物を損傷する恐れもある。
そこで本発明は、所望の場所への設置、該場所
での配置変え、該場所からの撤去を容易に行うこ
とができ、限られた植物栽培面積を有効に利用し
て植物を栽培でき、また、植物栽培面積有効利用
のための植物生長段階に応じた植物株間隔の拡開
作業を容易に、植物を損傷する恐れ少なく行える
可搬式人工光型植物栽培装置を提供することを目
的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は前記目的に従い、内部空間を有する可
搬構造物と、前記可搬構造物の内部空間に設けら
れた植物栽培ベッドと、前記植物栽培ベッドに植
物の養液栽培用養液を供給する装置と、前記植物
栽培ベッドを照射する照明装置と、前記可搬構造
物の内部空間に対する空調装置および炭酸ガス供
給装置と、一定方向に長く、その長手方向に収穫
可能な植物の大きさを見込んだ所定間隔をあけて
植物株の植え込み部を設けられた第1の栽培パネ
ルおよび一定方向に長く、その長手方向に前記第
1栽培パネルの前記植え込み部間隔と同間隔をあ
けて、且つ、第1栽培パネルの植え込み部とはパ
ネル長手方向において前記植え込み部間隔の2分
の1ずつずれた位置に植物株の植え込み部を設け
られた第2の栽培パネルと、前記植物栽培ベッド
上に搭載される上端開口の栽培ボックス群であっ
て前記第1および第2の栽培パネルの植え込み部
に植え込まれる植物株の生長段階に応じて異なる
間隔で該第1および第2の栽培パネルを互いに平
行に交互に配置装着するためのものとを含むこと
を特徴とする可搬式人工光型植物栽培装置を提供
するものである。
前記構造物としては一例としてISO規格に基づ
く海上輸送用コンテナを挙げることができる。該
コンテナの中でも冷凍コンテナは冷凍装置を備え
ており、これを前記空調装置の一部に利用できる
ので有利である。
前記植物栽培ベッドは一つでもよいが複数備え
ることができ、この場合、複数のベッドは前記照
明装置からの照射光を受けるための配置位置と構
造物内部で栽培作業者が作業するにあたり作業性
のよい配置位置に随時配置変えできるように少な
くとも一つを移動可能に構成することが考えられ
る。
前記栽培ベツドとしては、一例として、底部に
沿つて養液栽培用養液を流すことができるととも
に栽培ボクツク群を載置できるパンを備えたもの
を挙げることができる。
前記各栽培ボツクスは栽培パネルの着脱を容易
にするために、その一側は側壁を設けないで開口
しておいてもよい。
前記パンはその植物収穫側から育苗側へ向かつ
て養液深さが段階的に深くなるように形成して、
育苗およびその後の栽培を円滑に行えるようにし
てもよい。また、該パンには、その中の液位を調
節する手段を設けてもよい。
前記照明装置は様々考えられるが、一例とし
て、前記構造物の外側に設けられたランプハウス
と、該ランプハウス内に設けられたランプセード
およびランプを含んでおり、該ランプは前記構造
物壁に設けた孔を介して該構造物内に臨んでいて
該空間内の前記植物栽培ベツドに光を照射できる
ものを挙げることができる。
この場合、空調負荷軽減等の目的で前記ランプ
ハウスに排熱用の空気循環装置を備えることがで
きる。また、前記ランプ下方に熱線吸収フイルタ
を備えてもよい。
以上説明した各部構成の利点は実施例の説明か
ら自ずと明らかになるのでここではその説明を省
略する。
〔作用〕
本発明植物栽培装置によると、該装置はトラツ
ク、トレーラ等によつて所望の場所へ運ばれて設
置され、その中で照明装置による照明の下に、ま
た、空調装置および炭酸ガス供給装置による所定
温湿度および炭酸ガス濃度の下に、植物栽培ベツ
ドにおいて所望植物が栽培される。植物栽培中、
該ベツドには培養液供給装置により必要な養液が
供給される。
前記植物栽培においては、前記植物栽培ベツド
において必要に応じ、または要望に応じ、播種、
幼苗の育成も行われ、ある程度生長した植物株は
第1栽培パネルおよび第2栽培パネルの各植え込
み部に植え付けられ、これらパネルは栽培ボツク
スに互いに平行に、交互に、所定の間隔で(当初
は通常互いに詰めて)配置装着され、この状態で
栽培される。
植物がある程度生長すると、これら第1および
第2のパネルが植物株を植え付けたままボツクス
から取り出され、次に準備された栽培ボツクスに
所定の間隔をあけて、互いに平行に交互に配置装
着される。このように、植物の生長段階に応じて
パネル相互間隔が広げられていく。この作業にお
いて各植物株はそれがパネルから抜き出され、他
のパネルに植え変えられるというようなことがな
く、パネルごと次段階の栽培ボツクスに移される
ので、植物株間隔の拡開作業は容易であり、植物
を損傷する恐れが少ない。
また、各栽培パネルにおける植え込み部間隔は
収穫可能な植物の大きさを見込んだものであり、
隣合わせに配置される第1および第2の栽培パネ
ルはその植物植え込み位置がパネル長手方向にお
いて互いにずらされているので、植物生長段階に
応じた植物株間の拡開はパネル相互間隔の順次拡
開だけで容易に行うことができる。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例である可搬式の完全人工
光型植物栽培装置を図面を参照して説明する。
第1図は該装置の断面を、第2図は第1図にお
いて左側から見た装置側面を、第3図は第1図に
おいて右側から見た装置側面をそれぞれ示してい
る。
この可搬式完全人工光型植物栽培装置は密閉空
間を有する長方体形の構造物1を含んでおり、そ
の内部空間に一対の植物栽培ベツド2,2と該ベ
ツドに養液植物用養液を循環させるとともに該養
液を管理する装置3を備えるとともに照明装置
4、空調装置5および炭酸ガス供給装置6を付設
したものである。
構造物1はISO規格に基づいて製作された海上
輸送用冷凍コンテナである。海上輸送用冷凍コン
テナには一般に20フイートタイプのものと、40フ
イートタイプのものがあり、前者は外側寸法で長
さ約6.05m、幅約2.44m、高さ約2.44mに定めら
れており、後者は外側寸法で長さ約12.19m、幅
約2.44m、高さ約2.59mに定められている。本発
明にはどちらでも採用できるが、ここでは40フイ
ートタイプのコンテナが採用されている。
このようなコンテナを利用する理由は、耐候性
等が良好であり、極めて堅牢であり、気密性も満
足できるものであるうえ、運搬移動が容易である
こと等による。なお、構造物としては、必ずしも
このようなコンテナを利用する必要はなく、植物
の人工光照明型の養液栽培が可能で、運搬移動が
可能なものならば、適宜、各種構造物を採用する
ことができる。
コンテナ1は全体が断熱性および気密性ある壁
体から構成されており、長手方向の片側端部はヒ
ンジ支持による2枚扉11,11に構成されてお
り、他方の端部12は閉じられている。各扉11
はロツク装置13,14を有している。
各栽培ベツド2は養液栽培用養液を流すための
上端開口の長尺パン21、該パンを作業し易い高
さに支持する脚フレーム22を備えており、該パ
ン上に後述する育苗および栽培ボツクスを載置で
きるように構成したものである。
第4図から判るように、一方のベツド2はコン
テナ1の長手方向側壁15に沿つてコンテナ内片
隅に固定配置されており、他方のベツド2は前記
一方のベツドと平行に配置されている。該他方の
ベツド2の脚フレーム22の下端には複数のキヤ
スタ23が設けられており、一方、コンテナ1内
底にはコンテナ長手方向に直角に延びるレール2
4が複数本敷設されており、前記キヤスタ23は
該レール上に乗つている。この構成によつて前記
他方のベツド2は一方のベツド2に接触する位置
からコンテナの反対側の側壁16まで往復移動で
きる。
第4図および第5図に示すように、ベツド2の
パン21は外側寸法で長さL=1000mm、幅W=
800mm、内側寸法で長さl=9885mm、幅w=750mm
であり、該パンの長手方向両側壁21a上端に後
述する育苗および栽培ボツクスを支持する。なお
第5図に示すように、両端壁はボツクスが落下し
ないように両側壁より高く形成されている。パン
21はコンテナ扉側の端211から他端212へ
向け、僅かに下り傾斜している。この端211が
収穫側となり、端212が育苗乃至播種側とされ
る。また、パン21は、第5図に示すように、そ
の中程で深さが異なつており、それより収穫側が
浅く、播種側が深く形成されている。なお、第5
図に示すように、パン深さがこのように異なつて
いる理由は後に説明するが、深さがこのように2
段に異なる場合のほか、必要に応じ3段以上に異
なつていてもよく、また、必ずしも深さが異なる
必要はなく、全体が一様な深さでもよい。
パン21の収穫側端211には筒形の養液供給
口210が設けられているとともに播種側端部に
は、第5図に示すように、パン底に養液Fの落下
孔213が設けられており、この孔に液位調節用
の短筒体214が差し込まれている。この筒体の
該孔への差し込み具合を調節して筒体上端を上下
調節することにより、パン内液位αの調節をする
ことができる。
前記パン21は、第4図に示すように、播種側
から順次、植物栽培の第1、第2、第3、第4、
第5および第6のステージ1S、2S、3S、4S、5S
および6Sに仮想区分され、ステージ1Sには第6
図に示す育苗ボツクス25が15列に、ステージ
2Sには第7図に示す育苗ボツクス26が10列に、
ステージ3Sには第8図及び第9図に示す栽培ボ
ツクス27が5列に、ステージ4Sには第10図
に示す栽培ボツクス28が3列に、ステージ5S
には第11図に示す栽培ボツクス29が3列に、
ステージ6Sには第12図に示す栽培ボツクス3
0が一つ配置される。
これらボツクスのパン21幅方向の長さWp
約750mmであり、これはパン21の内側幅に略一
致している。また、各ボツクスのパン長手方向の
長さl1、l2、l3、l4、l5およびl6については、l1≒
75mm、l2≒150mm、l3≒440mm、l4≒550mm、l5≒
770mm、l6≒1100mmである。従つて、これらボツ
クスはパン21に間隙なく配置され、ボツクス間
からパン21内へ光が差し込んで、養液F内に藻
等が発生することが防止さる。
育苗ボツクス25および26はそれぞれ底板に
養液通過孔251,261を多数備えている。ボ
ツクス25には別途発芽の前処理を行つた種を播
いた一辺25mmのポリウレタンフオーム製の柔軟な
キユーブC(第6図に2点鎖線で示す)が30×3
列=90個配置される。ボツクス26にはボツクス
25で15日間過ごした前記ウレタンキユーブCが
千鳥状に90個配置され、キユーブC間には種を播
いていないキユーブCが埋め込まれ、隙間が埋め
られる。なお、この隙間には当初から適当なスペ
ーサを形成しておいてもよい。
栽培ボツクス27,28,29,30はそれぞ
れ両側および奥側にのみ側壁を有し、手前側の端
271,281,291,301には側壁がな
い。底にはボツクス27に代表させて示すように
それぞれ4本の横桟272〜275が設けられて
いる。ボツクス28,29,30については該横
桟上に幅A1,A2,A3のスペーサ282,29
2,302が10本ずつ延びている。そしてA1<
A2<A3の関係にある。
ボツクス27には、第13図1および2に示す
栽培パネルP1,P2が第8図に2点鎖線で示す
ように交互に合計11本隙間無く配置される。各パ
ネルは、パン21の幅方向長さWP×長手方向長
さlP×高さ(乃至厚さ)Hが略750×38×25(mm)
であり、五つの貫通円形孔Bが設けられている。
但し、該孔の位置は、一方のパネル上の隣りあう
孔の中間に対応する位置に他方のパネル上の孔が
配置されるように、両パネル間で孔位置がずらさ
れている。各孔Bは内径約25mmであり、前記ウレ
タンキユーブCを丁度嵌着できるサイズである。
ボツクス27に装着される各栽培パネルP1,
P2の各孔Bには、ステージ2Sで10日間を過ご
し、育苗段階を終えたキユーブCが装着される。
ボツクス28にはボツクス27で5日間を過ご
したパネルP1,P2が交互に、平行に装着さ
れ、ボツクス29にはボツクス28で3日間を過
ごしたパネルP1,P2が交互に、平行に装着さ
れ、ボツクス30にはボツクス29で3日間を過
ごしたパネルP1,P2が交互に装着される。
各ボツクス27,28,29,30はこれにパ
ネルP1,P2を装着すると、平面から見て隙間
がなく、換言すれば、ボツクス寸法、パネル寸
法、前記ボツクスのスペーサ寸法がそのように選
択されており、従つて、これらボツクスを通して
パン21へ光が差し込むことが防止され、パン内
養液に藻等が発生することが防止される。
前記パン21の深さが異なる段差部分215
(第5図参照)は丁度前記ステージ2Sと3Sの境目
に対応するように形成されている。
なお、植物栽培ベツド2の配置、数、大きさ、
全体構造のほか、パン21、該パン上に配置され
る各ボツクス25〜30、該ボツクスに装着され
る栽培パネルP1,P2等の形状や各部寸法、材
質、パン21上の栽培ステージの数や各長さ、各
ステージにおける栽培ボツクスの数等は前記実施
例のものに限定される必要はなく、栽培する植物
の種類、量、収穫時の所望の大きさ、作業性等を
考慮して、適宜選択決定することができる。ま
た、播種用の培地も前記ウレタンキユーブに限定
されることはなく、必要に応じ、他の培地を使用
してもよい。
さて、植物養液栽培に用いる養液Fの循環およ
び養液管理のための装置3は二つの栽培ベツドの
うち固定されたベツド2の下方に設けられてい
る。該装置の養液循環部はポンプ31、液供給パ
イプ321,322,323および液回収パイプ
331、332,333を備えている。該ポンプ
は養液混合部、養液タンク、養液管理部等を含む
装置本体30に接続されているとともにパイプ3
21,322,323により各ベツドのパン21
の養液供給口210に接続されいる。また、回収
パイプ331は装置本体30に接続されており、
パイプ332,333はそれぞれ各パン21の養
液落下口213に接続されている。
パイプ323および333はいずれもフレキシ
ブルパイプであり、これによつて可動ベツド2を
装置本体30に接続したままでコンテナ側壁16
側へ移動させることができる。
液管理部は本体30に設けられており、養液の
組成、濃度、PH、EC、温度等を所定の状態に管
理する従来から知られているものであり、従つて
ここでの詳細説明は省略する。
なお、装置3は、その養液混合部等をコンテナ
外部に配置してもよい。
また、装置3に代えて、養液を噴霧する等、他
の養液付与手段を採用することも考えられる。
照明装置4はコンテナ1の天井の上に設けたラ
ンプハウス41、ハウス天井から吊り下げた五つ
のランプセード42、各ランプセード内のランプ
43、各ランプ下方を覆うようにランプセードに
設けた熱線吸収フイルタ44およびハウス入口と
出口にそれぞれ設けた排熱用の空気循環装置45
を備えている。
各ランプ43はコンテナ1の天井壁17に設け
た孔171からコンテナ内に臨んでおり、コンテ
ナ内に互いに接触させて並べられた二つの栽培ベ
ツド2,2の該接触ライン上方において均等間隔
に一列に配置されており、それによつて二つのベ
ツド2,2上の各植物にベツド水平面照度約2万
ルツクスで略均等に光を照射できる。
各ランプとしては、太陽光の代用となるものが
望ましく、本例ではメタルハライドランプまたは
高圧ナトリウムランプが使用される。
熱線吸収フイルタ44としては、ここでは特開
平1−282505号に開示されているフイルタ、すな
わち水を基本ベースとし、これに第1鉄イオンを
生成し得る化合物と、L−アスコルビン酸または
D−アスコルビン酸のいずれか一方または双方を
それぞれ含有した液体を、対向状に配置した透明
体間に密閉収容したフイルタである。
各空気循環装置44はここではモータにてフア
ンを回転させるタイプのもので、この装置によ
り、ランプハウス41内の熱が速やかにハイス外
へ放出されるとともに外気がハウス内へ導入され
る。また、この装置44の運転によりコンテナ内
の換気効果も期待できる。
このように、ランプ43を完全にコンテナ1内
に配置しない態様では、コンテナ内にランプ発熱
がこもることがなく、それだけ空調負荷を軽減で
きる利点がある。また、前述のようにランプハウ
ス41を設けて、その内部を換気するように構成
しているので、空調負荷はそれだけ一層軽減され
る利点がある。このように空調負荷が軽減される
と、それだけ装置ランニングコストを下げること
ができる。また、前述のように熱線吸収フイルタ
を使用すると、ランプ発熱によるコンテナ内の空
調負荷をそれだけ軽減できるうえ、コンテナ内の
炭酸ガス濃度を大気状態より高める場合に、炭酸
ガス供給装置6における炭酸ガス消費量を抑制で
きる効果もある。
なお、照明装置としては前記実施例のものに限
定されることはなく、ランプの種類、配置、数、
熱線吸収フイルタの種類その他において、栽培ベ
ツドの配置、数、大きさ等に応じ、他の態様を採
用してもよい。なお、ランプとして発熱量の少な
い蛍光灯を使用するときには、該ランプをコンテ
ナ内に設置してもよい。照明装置をコンテナ1内
に設ける場合には、該コンテナを含む本発明装置
を上下に積み重ねることができる利点がある。
寒冷地等においてコンテナ1内温度が外気温度
より高くなる場合には、例えばコンテナ1の天井
壁17に図示しない通気孔を設け、さらに必要に
応じそこにフアン装置を配置し、ランプハウス4
1内の熱を積極的にコンテナ内へ導入するように
構成してもよい。これによつて寒冷地等における
空調負荷をそれだけ軽減することができる。
次に空調装置5について説明すると、この装置
5はコンテナ1内の温度および湿度を所定の状態
に制御するもので、空調部はコンテナ1の端部壁
12に設けられており、該空調部は本例では冷凍
コンテナ1にもともと設けられていた冷凍装置5
1が利用され、これに加熱器52、加湿器53、
加熱器ヒーターおよび加湿器ヒーターの出力を制
御して温湿度を制御するそれ自体知られている制
御装置54、空気循環用フアン装置55を加えて
構成されている。この空調部で所定温湿度に制御
された気体は気体吹出口56からコンテナ1内に
設けたダクト57(第2図参照)へ供給され、さ
らにそこからコンテナ内へ供給される。一方、コ
ンテナ内気体は図示しない気体吸込口から空調部
へ吸い込まれる。なお、ダクト57の図示しない
ガス吹出口はほぼ栽培ベツド2の方へ向けられて
いる。
この実施例では空調装置5はコンテナ内部に組
み込まれているが、少なくとも一部をコンテナ外
部に設けてもよい。
炭酸ガス供給装置6は、コンテナ外壁に付設し
た炭酸ガスボンベ61、ボンベ61と前記ダクト
57とを接続する配管62、該配管途中に設けら
れたそれ自体すでに知られているガス供給制御弁
63、該弁の開度を制御するそれ自体知られてい
る制御装置64を備えている。
次に前記栽培装置による植物栽培例を説明す
る。
例えばサラダ菜を栽培する場合を例にとる。
コンテナ1内を照明装置4にて照明し、空調装
置5を作動させて所定の温湿度に維持できるよう
にし、炭酸ガス供給装置6を作動させて所定の炭
酸ガス濃度に維持できるようにする。また、養液
循環管理装置3を作動させてサラダ菜の生長に必
要な所定組成、濃度、PH、EC、温度の養液を各
ベツドのパン収穫側端211から該パン内に供給
する。供給された養液はパン21の勾配に沿つて
播種側端212の方へ流れ、そこから再び、装置
3の本体へ戻るように循環する。なお、養液循環
に先立つて、パン21の播種側端部に設けた液位
調節筒体214上端の高さを所望の液位を得るよ
うに調節しておく。
一方、二つのベツド2,2のうち、脚フレーム
22にキヤスタ23が付いた可動ベツド2をレー
ル24に沿つてコンテナ側壁16まで移動させ、
両ベツド間に作業者が通ることができる通路を形
成する。
なお、作業者はコンテナ1の扉11,11を開
閉してコンテナ内に出入りする。
作業者は、第6図に示す育苗ボツクス25にウ
レタンキユーブCを90個敷き詰め、各キユーブに
別途発芽前処理を施したサラダ菜の種を播き、こ
のボツクス25を各ベツド2の播種側からパン2
1に載置する。ボツクス25のセツト終了後は、
可動ベツド2を固定ベツド2側へ移動させて照明
装置4による照明が該可動ベツド2にも均等に及
ぶようにしておく。そのあと、コンテナ扉11,
11を閉める。このようにして播種したボツクス
25を先行ボツクスを収穫側へ押しやりつつ、毎
日一つずつセツトし、15日経過後は第1の育苗ス
テージ1Sに常時15個のボツクス25がセツトさ
れるように作業する。
育苗ステージ1Sで15日を過ごしたボツクス2
5は該ステージから取り出し、該ボツクス内の発
芽したキユーブCを第7図に示す育苗ボツクス2
6に千鳥状に詰め替え、該ボツクス26をベツド
2の第2の育苗ステージ2Sに搭載する。15日経
過後はこの作業を毎日行い25日経過後はステージ
2Sに常時10個のボツクス26がセツトされるよ
うに作業する。
ステージ2Sで10日を過ごしたボツクス26は
該ステージから取り出し、該ボツクス内のよく育
つた稚苗を付けたキユーブCを選出して、該キユ
ーブCを第13図1および2の栽培パネルP1,
P2の各孔Bに装着し、該パネルP1,P2を第
8図に示すボツクス27に交互に合計11本セツト
し、該ボツクスをベツド2の栽培ステージ3Sに
搭載する。25日経過後はこの作業を毎日行い30日
経過後はステージ3Sに常時5個のボツクス27
がセツトされるように作業する。
ステージ3Sで5日を過ごしたボツクス27は
該ステージから取り出し、該ボツクス内パネルP
1,P2を第10図のボツクス28に移し替え、
交互に装着し、該ボツクスを次の栽培ステージ
4Sに搭載する。30日経過後はこの作業を毎日行
い33日経過後はステージ4Sに常時3個のボツク
ス28がセツトされるように作業する。
ステージ4Sで3日を過ごしたボツクス28は
該ステージから取り出し、該ボツクス内パネルP
1,P2を第11図のボツクス29に移し替え、
交互に装着し、該ボツクスをさらに次の栽培ステ
ージ5Sに搭載する。33日経過後はこの作業を毎
日行い36日経過後はステージ5Sに常時3個のボ
ツクス29がセツトされるように作業する。
ステージ5Sで3日を過ごしたボツクス29は
該ステージから取り出し、該ボツクス内パネルP
1,P2を第12図のボツクス30に移し替え、
交互に装着し、該ボツクスをベツド2の最後の栽
培ステージ6Sに搭載する。36日経過後はこの作
業を毎日行い37日経過後はステージ6Sに常時1
個のボツクス30がセツトされるように作業す
る。
このように植物の生長に応じた株間隔で密植栽
培が行われ、38日目にはステージ6S上のボツク
ス30から所定状態に生長したサラダ菜を収穫す
ることができる。
なお、栽培ステージ3S,4S,5S,および6Sに
おいて、各栽培パネルP1,P2をボツクスから
ボツクスへ移し替えたり、各栽培ボツクスをパン
21上で移動させるとき等には、前記液位(液深
さ)調節筒体214を上昇させて養液を深くし、
これによつて植物の根を浮遊状態としてその損傷
を少なくすることができる。
以上の説明から判るように、作業者による作業
中は、可動ベツド2がコンテナ側壁16側へ移動
され、作業が終了すると固定ベツド2の方へ戻さ
れる。また、必要な作業が終わると、コンテナ扉
11,11が閉められ、コンテナ内は所定の温湿
度、炭酸ガス濃度に維持され、ベツド2,2には
一様に照明が施される。
また、各ベツド2においては、ベツド上の各キ
ユーブCの下端部が養液に漬かるように養液が循
環され、育苗ステージ1S,2Sでは養液が深く、
深水循環方式により栽培され、株根は該養液中に
浮遊状態におかれ、十分に養分を吸収できるとと
もに損傷が少ない。育苗ステージ後の栽培ステー
ジ3S以降では、養液は浅く、根への酸素補給が
良く行われる浅水循環方式により栽培される。
ランプハウス41においては、空気循環装置4
5の作動により、該ハウス内を一方向に流れる空
気流によつて該ハウス内のランプ熱が外部へ放出
され、それだけコンテナ内の空調負荷が軽減され
る。同時にコンテナ内の換気にも寄与する。
前記実施例によると、各植物栽培ベツド2はそ
の上にボツクス25〜30を手作業で載置するタ
イプのものであり、簡単な構造のものであるか
ら、植物栽培装置設置のイニシアルコストを下げ
る上で極めて有利である。
また、前記実施例における養液循環および管理
装置3、照明装置4、空調装置5および炭素ガス
供給装置6等を例えば地上環境を構成するグルー
プと地下環境を構成するグループに分け、それぞ
れ専用のコントローラで集中制御してもよい。さ
らに、複数の本発明装置が設置される場合には、
それらをコンピユータで集中制御することも可能
である。
以上説明した実施例装置は、従来の植物生産工
場における利点を十分備えているうえ、それ自体
工場における製造が可能であるとともにトラツ
ク、トレーラ等に積んで所望の場所、例えば農
地、市街地の空き地、遊休工場敷地、各種研究所
敷地、砂漠地帯、南極基地等の寒冷地、船舶等へ
簡単に運び、そこに実質上現地工事なく容易に設
置することができるので、装置設置のイニシアル
コストが従来に比べて格段に安くつく。
さらに、運搬移動が容易であり、コンパクトに
まとまつているので、貿易にも有利である。
また、運搬移動が容易であることから、設置場
所の状況変化によりその場所の転換利用を考える
場合でも、容易に撤去して該転換利用が可能とな
る。
また、前記植物栽培装置は、これを多数設置す
れば植物の大量生産が可能であるほか、多品種少
量生産にも適し、植物栽培研究にも適用できる。
最後に付言すると、前記実施例における植物栽
培ベツド、すなわち植物の生長段階に応じた育苗
ボツクスおよび栽培ボツクスを植物の生長に応じ
て順次並べ配置できるとともに植物収穫側から育
苗側へ養液栽培用養液を流すことができるパンを
備え、前記パンが前記収穫側の端から育苗側の端
に向かつて深さが段階的に深くなるように形成さ
れている植物栽培ベツドは、前述の可搬式人工光
型植物栽培装置に利用できるばかりでなく、固定
式のものを含め、各種植物栽培装置に採用するこ
とができる。
また、前述した植物の養液栽培システム、すな
わち一定間隔に植え込み部を設けた栽培パネル等
の栽培部材と、該栽培部材に植えられた植物の生
長に応じて異なる間隔で該部材を装着できる数種
類の栽培ボツクスと、該栽培ボツクスを搭載でき
るとともに該ボツクス上の植物に養液栽培用養液
を与えることができる植物栽培ベツドとを備えた
システムも、前記可搬式人工光型植物栽培装置に
利用できるばかりでなく、固定式のものを含め、
各種植物栽培装置に採用することができる。
〔発明の効果〕
所望の場所への設置、該場所での配置変え、該
場所からの撤去を容易に行うことができ、限られ
た植物栽培面積を有効に利用して植物を栽培で
き、また、植物栽培面積有効利用のための植物生
長段階に応じた植物株間隔の拡開作業を容易に、
植物を損傷する恐れ少なく行える可搬式人工光型
植物栽培装置を提供することができる。
前記構造物がISO規格に基づく海上輸送用コン
テナであるときは、全体が耐候性等に優れ、頑丈
であるとともに運搬移動が容易であり、また、既
に製造されている規格品を利用することになるの
で安価に提供できる。
前記コンテナが冷凍コンテナであるときは、そ
の冷凍装置を前記空調装置の一部に利用できるの
で、それだけ全体が安価となる。
前記植物栽培ベツドが複数備えられており、該
複数のベツドが前記照明装置からの照射光を受け
るための配置位置と作業性のよい配置位置に随時
配置変えできるように、少なくとも一つが移動可
能に構成されているときには、照明効率を上げる
ことができるとともに作業性良好となる。
前記栽培ベツドが、養液栽培用養液を流すこと
ができるとともに栽培ボツクス群を載置できるパ
ンを備えてた構造の場合には、該ベツドによつて
育苗から栽培収穫までの一連の作業を能率よく行
える。
前記各栽培ボツクスが一側開口構造のものであ
るときには、この開口を利用して該ボツクスに対
し栽培パネルを容易に着脱できる。
前記パンがその植物収穫側から育苗側へ向かつ
て養液深さが段階的に深くなるように形成されて
いるときには、植物の生長段階に応じた養分補
給、酸素補給を円滑に行える。
前記パンがその中の液位を調節する手段を備え
ている場合には、栽培植物に応じた適切な養液深
さを与えることができる。
前記照明装置が、前記構造物の外側に設けられ
たランプハウスと、該ランプハウス内に設けられ
たランプセードおよびランプを含んでおり、該ラ
ンプは前記構造物壁に設けた孔を介して該構造物
内に臨んでいて該空間内の前記植物栽培ベツドに
光を照射できる構造であるときは、ランプ発熱が
構造物内にも篭もることが避けられ、それだけ空
調負荷が軽減される。また、寒冷地などで外気温
度が構造物内温度より低い場合には、該ランプハ
ウス内熱を構造物内へ導入ことにも利用できる。
この場合にもそれだけ空調負荷は軽減される。
前記ランプハウスが空気循環装置を備えている
ときには、さらにそれだけ空調負荷が軽減され
る。
前記照明装置が前記ランプ下方に熱線吸収フイ
ルタを備えているときには、空調負荷の軽減のほ
か炭酸ガス消費量の低減も期待できる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施例を示すもので、第1図
は全体の断面図、第2図は第1図において左側か
ら見た装置側面図、第3図は第1図において右側
から見た装置側面図である。第4図はコンテナ内
に収容された栽培ベツドおよび該ベツド上の育苗
および栽培ボツクスの概略の平面図である。第5
図は植物栽培ベツドのパンの断面図である。第6
図および第7図はそれぞれステージ1Sおよび2S
で使用する育苗ボツクスの平面図である。第8図
および第9図はステージ3Sで使用する栽培ボツ
クスの平面図および断面図である。第10図、第
11図および第12図はそれぞれステージ4S、
5Sおよび6Sで使用する栽培ボツクスの平面図で
ある。第13図1および2はそれぞれ栽培パネル
の平面図である。 1……コンテナ、2……植物栽培ベツド、21
……パン、211……収穫側端、212……播種
側端、215……パンの段差部分、F……養液、
25,26……育苗ボツクス、27,28,2
9,30……栽培ボツクス、271,281,2
91,301……ボツクス一側端、P1,P2…
…栽培パネル、B……パネルの植物植え込み孔、
3……養液循環および管理装置、4……照明装
置、41……ランプハウス、42……ランプセー
ド、43……ランプ、44……熱線吸収フイル
タ、45……空気循環装置、5……空調装置、5
1……冷凍装置、6……炭酸ガス供給装置、21
4……液位調節筒体。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 内部空間を有する可搬構造物と、前記可搬構
    造物の内部空間に設けられた植物栽培ベツドと、
    前記植物栽培ベツドに植物の養液栽培用養液を供
    給する装置と、前記植物栽培ベツドを照射する照
    明装置と、前記可搬構造物の内部空間に対する空
    調装置および炭酸ガス供給装置と、一定方向に長
    く、その長手方向に収穫可能な植物の大きさを見
    込んだ所定間隔をあけて植物株の植え込み部を設
    けられた第1の栽培パネルおよび一定方向に長
    く、その長手方向に前記第1栽培パネルの前記植
    え込み部間隔と同間隔をあけて、且つ、第1栽培
    パネルの植え込み部とはパネル長手方向において
    前記植え込み部間隔の2分の1ずつずれた位置に
    植物株の植え込み部を設けられた第2の栽培パネ
    ルと、前記植物栽培ベツド上に搭載される上端開
    口の栽培ボツクス群であつて前記第1および第2
    の栽培パネルの植え込み部に植え込まれる植物株
    の生長段階に応じて異なる間隔で該第1および第
    2の栽培パネルを互いに平行に交互に配置装着す
    るためのものとを含むことを特徴とする可搬式人
    工光型植物栽培装置。 2 前記構造物がISO規格に基づく海上輸送用コ
    ンテナである請求項1記載の植物栽培装置。 3 前記コンテナが冷凍コンテナであり、該コン
    テナにおける冷凍装置が前記空調装置の一部を構
    成している請求項2記載の植物栽培装置。 4 前記植物栽培ベツドが複数備えられており、
    該複数のベツドは前記照明装置からの照射光を受
    けるための配置位置と作業性のよい配置位置に随
    時配置変えできるように、少なくとも一つが移動
    可能に構成されている請求項1から3の何れかに
    記載の植物栽培装置。 5 前記植物栽培ベツドが前記養液を流すことが
    できるとともに前記栽培ボツクスを載置できるパ
    ンを備えている請求項1から4の何れかに記載の
    植物栽培装置。 6 前記パンはその植物収穫側から育苗側へ向か
    つて養液深さが段階的に深くなるように形成され
    ている請求項5に記載の植物栽培装置。 7 前記パンはその中の液位を調節する手段を備
    えている請求項5または6に記載の植物栽培装
    置。 8 前記各栽培ボツクスは一側が開口している請
    求項1から7の何れかに記載の植物栽培装置。 9 前記照明装置は、前記構造物の外側に設けら
    れたランプハウスと、該ランプハウス内に設けら
    れたランプセードおよびランプを含んでおり、該
    ランプは前記構造物壁に設けた孔を介して該構造
    物内に臨んでいて該空間内の前記植物栽培ベツド
    に光を照射できる請求項1から8の何れかに記載
    の植物栽培装置。 10 前記ランプハウスが空気循環装置を備えて
    いる請求項9記載の植物栽培装置。 11 前記照明装置は前記ランプ下方に熱線吸収
    フイルタを備えている請求項9または10記載の
    植物栽培装置。
JP1330308A 1989-12-19 1989-12-19 可搬式人工光型植物栽培装置 Granted JPH03191725A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1330308A JPH03191725A (ja) 1989-12-19 1989-12-19 可搬式人工光型植物栽培装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1330308A JPH03191725A (ja) 1989-12-19 1989-12-19 可搬式人工光型植物栽培装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03191725A JPH03191725A (ja) 1991-08-21
JPH0551251B2 true JPH0551251B2 (ja) 1993-08-02

Family

ID=18231186

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1330308A Granted JPH03191725A (ja) 1989-12-19 1989-12-19 可搬式人工光型植物栽培装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH03191725A (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102318522A (zh) * 2011-08-08 2012-01-18 南京农业大学 一种光源自动移行的温室间歇性补光系统
JP2015133971A (ja) * 2015-02-19 2015-07-27 株式会社ニコン 植物栽培プラント
EP3379919B1 (en) 2015-11-18 2020-03-04 Priva BV Air handling system for a climate control system in a delimited space, climate control in a delimited space, modular unit comprising a delimited space and climate control system and an assembly of modular units
JP6181832B1 (ja) * 2016-09-29 2017-08-16 エーモン工業株式会社 水耕栽培装置
CN116347976A (zh) * 2020-10-28 2023-06-27 三菱化学水解决方案株式会社 植物栽培装置以及方法

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5849209A (ja) * 1981-03-13 1983-03-23 トスコ・コ−ポレ−ション インテグラルベアリングを具えるレトルトシ−ル機構
JPS6210751B2 (ja) * 1978-06-15 1987-03-07 Shin Meiwa Ind Co Ltd
JPS62126919A (ja) * 1985-11-26 1987-06-09 諏訪 賢太郎 野菜等植物の育成装置
JPS62195228A (ja) * 1986-02-19 1987-08-28 株式会社日立製作所 育苗方法
JPS6310868A (ja) * 1986-07-01 1988-01-18 Matsushita Graphic Commun Syst Inc 読取装置
JPH01128729A (ja) * 1987-11-12 1989-05-22 Japan Storage Battery Co Ltd 植物育成装置
JPH01282505A (ja) * 1988-05-09 1989-11-14 Tabai Espec Corp フィルタ装置

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4956047U (ja) * 1972-08-31 1974-05-17
JPS6210751U (ja) * 1985-07-03 1987-01-22
JPS63124356U (ja) * 1987-02-09 1988-08-12

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6210751B2 (ja) * 1978-06-15 1987-03-07 Shin Meiwa Ind Co Ltd
JPS5849209A (ja) * 1981-03-13 1983-03-23 トスコ・コ−ポレ−ション インテグラルベアリングを具えるレトルトシ−ル機構
JPS62126919A (ja) * 1985-11-26 1987-06-09 諏訪 賢太郎 野菜等植物の育成装置
JPS62195228A (ja) * 1986-02-19 1987-08-28 株式会社日立製作所 育苗方法
JPS6310868A (ja) * 1986-07-01 1988-01-18 Matsushita Graphic Commun Syst Inc 読取装置
JPH01128729A (ja) * 1987-11-12 1989-05-22 Japan Storage Battery Co Ltd 植物育成装置
JPH01282505A (ja) * 1988-05-09 1989-11-14 Tabai Espec Corp フィルタ装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH03191725A (ja) 1991-08-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP3500088B1 (en) Modular farm with carousel system
US11178824B2 (en) System and method for cultivating plants
WO2017191819A1 (ja) 完全自動多段苗育成システム
US4965962A (en) Hydroponic culture system
US10034435B2 (en) Self-sustaining artificially controllable environment within a storage container or other enclosed space
KR101034513B1 (ko) 수경재배장치
TW201543997A (zh) 植物栽培方法及設施
KR20110009235U (ko) 컨테이너를 이용한 식물 재배 장치
WO2016190017A1 (ja) 人工水耕栽培装置
AU2019316712B2 (en) Horticultural apparatus and methods
KR100921605B1 (ko) 재배효율을 향상시킨 수평형 작물 재배장치
JPH0551251B2 (ja)
CA1308909C (en) Hydroponic culture system
KR101454747B1 (ko) 다단 작물 재배장치
CN217364141U (zh) 一种移动式育苗工厂
JPH01235524A (ja) 完全制御型植物工場
KR20200106792A (ko) 컨테이너 형태의 수직형 식물 수경재배 시스템
JPH104788A (ja) 植物工場
KR20150068625A (ko) 밀폐형 자동화 벼 발아 육묘 설비 시스템
JPH0549250B2 (ja)
KR200357431Y1 (ko) 가정용 식물 재배장치
JPH01235525A (ja) 水耕栽培方法およびその方法で使用する栽培ベッドおよび栽培ポット
JPH04271731A (ja) 人工光型植物栽培装置
JPS6374429A (ja) 葉菜類の水耕栽培施設
KR101260155B1 (ko) 건축물 외벽용 식물 재배장치

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080802

Year of fee payment: 15

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080802

Year of fee payment: 15

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090802

Year of fee payment: 16

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090802

Year of fee payment: 16

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100802

Year of fee payment: 17

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100802

Year of fee payment: 17