JP2014124167A - 栽培施設 - Google Patents
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Abstract
【課題】 従来の暖房用配管等の栽培補助用装置は、前後方向に延びる構成であり、植物の生長点付近に局所的に作用する構成であり、上下方向に延びる植物全体へ作用させることができない。
そこで、例えば前後方向に延びる栽培補助用装置を同一の栽培条間に上下に複数配列する等して、植物の上下にわたって作用する構成とすることが考えられるが、構造が大掛かりなものとなって植物への受光を制限したり通路からの作業の邪魔になることも考えられる。
本発明は、良好な栽培を行うと共に、作業性を向上させることを課題とする。
【解決手段】 左右一対の栽培条にて植物を栽培する栽培ユニットを左右並列に複数設け、各々の栽培ユニットの左右間に前後方向の通路(9)を形成し、左右一対の栽培条の左右間の上方から吊り下げられ上下方向に延びる栽培補助用装置(121,122)を、前後方向に移動可能に設けた栽培施設とした。
【選択図】図12
そこで、例えば前後方向に延びる栽培補助用装置を同一の栽培条間に上下に複数配列する等して、植物の上下にわたって作用する構成とすることが考えられるが、構造が大掛かりなものとなって植物への受光を制限したり通路からの作業の邪魔になることも考えられる。
本発明は、良好な栽培を行うと共に、作業性を向上させることを課題とする。
【解決手段】 左右一対の栽培条にて植物を栽培する栽培ユニットを左右並列に複数設け、各々の栽培ユニットの左右間に前後方向の通路(9)を形成し、左右一対の栽培条の左右間の上方から吊り下げられ上下方向に延びる栽培補助用装置(121,122)を、前後方向に移動可能に設けた栽培施設とした。
【選択図】図12
Description
この発明は、栽培施設の技術分野に属する。
栽培施設において、左右一対の栽培条にて植物を栽培する栽培ユニットとなる栽培ベッドを左右並列に複数設け、各々の栽培ユニットの左右間に前後方向の通路を形成し、左右一対の栽培条の左右間の上方から吊り下げられる栽培補助用装置となる熱作用部を設けたものがある。この熱作用部は、前後方向に延びる配管であり、配管に冷水又は温水を流すことにより配管付近となる植物の生長点付近を局所的に冷房又は暖房したり、配管からノズルを介して栽培条の植物へ向けて冷水又は温水を噴霧して植物の生長点付近を局所的に冷房又は暖房したりする構成となっている(特許文献1参照)。
上記背景技術における栽培補助用装置は、前後方向に延びる構成であり、植物の生長点付近に局所的に作用する構成であり、上下方向に延びる植物全体へ作用させることができない。
そこで、例えば前後方向に延びる栽培補助用装置を同一の栽培条間に上下に複数配列する等して、植物の上下にわたって作用する構成とすることが考えられるが、構造が大掛かりなものとなって植物への受光を制限したり通路からの作業の邪魔になることも考えられる。
本発明は、良好な栽培を行うと共に、作業性を向上させることを課題とする。
上記課題を解決するために、次のような技術的手段を講じた。
すなわち、請求項1に係る発明は、左右一対の栽培条にて植物を栽培する栽培ユニットを左右並列に複数設け、各々の栽培ユニットの左右間に前後方向の通路(9)を形成し、左右一対の栽培条の左右間の上方から吊り下げられ上下方向に延びる栽培補助用装置(121,122)を、前後方向に移動可能に設けた栽培施設とした。
請求項1に係る発明によると、上下方向に延びる栽培補助用装置121,122により、植物の上下にわたって栽培補助作用を与えることができる。また、栽培補助用装置121,122が前後方向に移動することにより、左右両側の栽培条の前後幅にわたって栽培補助作用を与えることができる。しかも、栽培補助用装置121,122が前後方向に移動するので、植物の採光性を妨げることが極力抑えられ、良好な栽培が行える。更に、通路9に面する栽培条に対して通路とは左右反対側に栽培補助用装置121,122が位置するので、通路9からの作業の邪魔になりにくく、作業性が向上する。
この発明の実施の一形態を、以下に説明する。
図1は栽培施設の一例を示すものであり、この栽培施設は、暖房機や加湿機等により温度及び湿度等の室内環境が管理される温室である栽培室1と、該栽培室1に隣接する出荷室2とを備えている。前記栽培室1内の中央には作業者又は作業移動車(作業台車)3あるいは防除作業車等が通過できるメイン通路4を設けており、このメイン通路4は、路面がコンクリートで構成されたコンクリート通路である。メイン通路4の両側の側方位置には、栽培ユニットとなる栽培ベッド5を多数列配置した作物を栽培するための栽培スペース6を構成している。尚、前記栽培ベッド5はロックウールで形成され、出荷室2内の養液供給装置7から各栽培ベッド5へ養液が供給される構成となっている。また、メイン通路4の両端には開閉扉を備える栽培室1への出入り口8を設け、一方の出入り口8を介して隣接する出荷室2へ行き来できる構成となっている。尚、他方の出入り口8は、栽培施設の屋外から出入りできる構成となっている。そして、作業移動車をメイン通路4から各々の栽培ユニット(栽培ベッド5)の間のサブ通路9に移動させ、該サブ通路9で栽培ユニット(栽培ベッド5)に沿って作業移動車3を移動させながら栽培する植物に対する各種作業を行うことができる。サブ通路9は、各々の栽培ユニット(栽培ベッド5)の左右間で前後方向に形成される通路となる。尚、作業移動車3は、サブ通路9上に敷設された後述する左右の暖房用管37を走行用のレールとして走行する。
前記出荷室2内には、前述した養液供給装置7と、収穫されたトマト等の収穫物(果実)を重量や大きさあるいは等級別に選別する選別装置10とを備えている。尚、該選別装置10が、栽培された作物を出荷前に処理する前処理装置となる。選別装置10は、収穫物を搬送して選別する選別コンベア11と、該選別コンベア11の両側の側方に設けられた各階級毎の収穫物収容部12とを備えて構成され、選別コンベア11から各収穫物収容部12へ収穫物を供給して各階級に選別する構成となっている。尚、前記選別コンベア11は、平面視でL字状に屈曲した構成となっている。また、各々の収穫物収容部12には収穫物を収容する収容箱を設けて、この収容箱ごとに収穫物を出荷すればよい。
栽培ユニット(栽培ベッド5)の上側には、該栽培条に沿う誘引ワイヤ80を各栽培ユニットごとに左右に2本設けている。そして、栽培ユニットで栽培される植物の複数の栽培株は、左右の誘引ワイヤ80により交互に振り分けて誘引される構成となっており、誘引ワイヤ80から誘引フック93を介して垂れ下がる誘引紐81により誘引される。尚、誘引フック91は、誘引ワイヤ80に吊り下げられる構成であり、巻き付けた誘引紐81を適宜繰り出して下方に垂れ下がらせる周知の構成となっている。従って、例えばトマトを栽培する場合、トマトの茎が栽培ベッド5から誘引紐81を伝って伸長することになる。よって、栽培ユニット(栽培ベッド5)において、2条の栽培条すなわち左右一対の栽培条が形成されることになる。尚、各栽培植物(栽培株)が効率良く受光するためには各栽培植物(栽培株)の間隔が栽培室1内全体にわたって略同等となるのが理想であり、そのために、誘引ワイヤ80はサブ通路9の上方に位置しており、栽培植物がサブ通路9上にはみ出るようにしている。
誘引ワイヤ80及び栽培ベッド5の上方には、温調用パイプ91を設けている。また、温調用パイプ91及び誘引ワイヤ80よりも下位となる栽培ベッド5の直上には、根圏温調用パイプ92を設けている。温調用パイプ91及び根圏温調用パイプ92は、誘引ワイヤ80すなわち栽培条の方向(前後方向)に伸び、温調用の流体である温水又は冷水が流れる構成となっている。根圏温調用パイプ92は、栽培ユニット(栽培ベッド5)ごとに設けられる。温調用パイプ91は、誘引ワイヤ80に対応して設けられ、栽培条ごとに設けられている。従って、根圏温調用パイプ92に温調用の流体を流すことにより、栽培ベッド5を加温又は冷却し、栽培植物(例えばトマト)の根圏の温度調節を行う。
また、この構成においては、温調用パイプ91から複数の水供給パイプ105を介して各々の誘引フック93へ温水又は冷水が供給され、誘引紐81を可撓性があるフレキシブルなパイプにより構成し、誘引フック93の構成によりパイプ兼用の誘引紐81へ温水又は冷水を流水する構成となっている。誘引紐の下端は根圏温調用パイプ92に接続され、誘引紐81で流水する温水又は冷水が根圏温調用パイプ92へ供給される構成となっている。従って、誘引紐81内の流水により、植物の茎の近傍を加温又は冷却し、植物の近傍の温度調節を行う。よって、温調用パイプ91、根圏温調用パイプ92及び誘引紐81により、植物の極めて近傍で局所的に暖房又は冷房することができて温調効率を向上させることができ、栽培室1全体を暖房又は冷房するのに比較して温調によるランニングコストの削減が図れる。熱源としては、温水又は冷水等の熱媒体を吐出して供給する電気式の加熱装置(チラー)を用いる。従って、加熱装置から温水又は冷水が温調用パイプ91に供給され、その温水又は冷水が根圏温調用パイプ92から加熱装置へ戻る循環経路を構成している。尚、前記加熱装置に代えて、後述する第一加温装置31又は第二加温装置32からの熱媒体を供給する構成としてもよい。尚、流水する冷水は、地下水を使用すればよい。
サブ通路9上において、作業移動車3は作業者が作業の進捗状況に応じて走行操作を行って適宜移動させる構成であるが、防除作業車は自動走行しながら自動的に防除する構成である。防除作業車は、サブ通路9を往復走行することになるが、防除する栽培条の防除の必要量に応じて、往復走行における片道走行時にのみ防除作業を行う片道防除状態と、往復走行で防除作業を行う往復防除状態と、同じサブ通路9を2回往復走行させてその2回の往復走行で防除作業を行う2往復防除状態とに切替できる構成となっている。これにより、必要以上の防除による栽培植物への悪影響を防止すると共に、病害虫の発生度合の高い栽培条において防除効果の向上を図ることができる。
作業移動車(作業台車)3は、前後左右計4個の走行車輪106と、作業者が搭乗する昇降可能な昇降台107と、走行車輪106及び昇降台107を駆動する駆動源となる電動モータを備え、作業者が昇降台107に搭乗し、走行車輪106により走行させて所望の位置に移動し、昇降台107を所望の高さに昇降させながら、栽培植物の葉欠き、芽欠き及び収穫等の作業を行う周知の構成となっている。走行車輪106は、機体の左右方向外側に配置される大径部と機体の左右方向内側に配置される小径部が一体に形成され、大径部と小径部との段差で走行用のレールとなる暖房用管37に案内される。昇降台107上の発進操作具となるフットスイッチ108を足で踏み込んで操作することにより、前記電動モータを駆動して発進し走行する構成となっている。そして、フットスイッチ108を操作した累計回数をカウントして作業移動車3に備える作業移動車制御部(制御コントローラ)109に記憶し、前記累計回数が設定回数を超えたら作業移動車制御部109からの出力により警告手段となる警告ランプ110を点灯させる。これにより、発進で走行車輪106への伝動系(特に走行車輪106の車軸)に強い負荷がかかった回数に基づいて伝動系(走行車輪106の車軸)の疲労に伴う点検を適切な時期に促すことができ、伝動部材(特に走行車輪106の車軸)について適切な時期に交換等のメンテナンスが行える。
また、作業移動車3又は防除作業車には、サブ通路9から栽培植物を撮影するカメラ94を設けることができる。カメラ94により、作業移動車3又は防除作業車を走行させながら、各々の栽培株で成熟した果実を自動的に検出する。カメラ94が撮影した画像データが無線により制御部(コントローラ)26に送信され、制御部(コントローラ)26内の果実判別装置により成熟した果実を検出する。例えば、果実がトマトである場合、果実が成熟すれば赤くなるので、果実判別装置がカメラ94により撮影した画像を処理して色彩判別することにより成熟した果実を検出する構成となっている。尚、色彩判別以外に、形状や大きさ等により成熟した果実を判別する構成としてもよい。また、画像データと共に作業移動車3又は防除作業車の位置情報が無線により制御部(コントローラ)26に送信され、栽培室1内のどの栽培株の画像であるかを認識する構成となっている。位置情報は、作業移動車3又は防除作業車に設けたGPS発信機により得ることができる。これにより、各々の栽培株ごとの成熟果実の個数をカウントする。そして、制御部26は、栽培株ごとの成熟果実の個数から各々の栽培条ごとの成熟果実の総数及び栽培室1内全体の成熟果実の総数を演算し、これらの成熟果実の総数から成熟果実を収穫する作業者を設定する。この作業者の設定について詳細に説明すると、複数の作業者の各々の作業能力(作業速度、作業能率:例えば単位時間当たりの成熟果実の収穫個数等)を予め制御部26に入力しておき、栽培室1内全体の成熟果実の総数から前記作業能力に応じて各作業者の仮収穫個数を演算する。そして、演算した仮収穫個数に基づいて、栽培室1の端の栽培条から順に作業者を割り振り、各作業者の作業領域を設定する。このとき、同一の栽培条に複数の作業者の作業領域がまたがらないよう、栽培条ごとに作業者を設定する。
各々の栽培株の上方位置には電光表示板である個数表示器95を設けており、制御部26から個数表示器95への無線による送信により、対応する栽培株における成熟果実の個数が個数表示器95に表示される。また、各々の栽培条の入口(メイン通路4側の端部)にはモニター96を設けており、制御部26からモニター96への無線による送信により、栽培条における成熟果実の総数と収穫作業をする作業者名がモニター96に表示される。作業者は、自分の名前が表示されているモニター96に対応する栽培条で収穫作業を行うことになる。作業者は、モニター96に表示される栽培条における成熟果実の総数と、個数表示器95に表示される各々の栽培株ごとの成熟果実の個数を認識しながら、サブ通路9上で収穫作業を行う。これにより、作業者の作業能力に拘らず、栽培室1内全体の収穫作業を複数の作業者で効率良く行えると共に、成熟果実の発見を容易に行えるため、収穫作業が容易になり、作業時間の短縮が図れる。また、栽培条ごとに作業者を設定するので、同一のサブ通路9上で複数の作業者が同時に作業をしないようにでき、作業能率が向上する。尚、サブ通路9間に栽培条が2条あるので、サブ通路9の両側に面する一対の栽培条ごとに作業者を設定することが望ましい。
また、カメラ94により植物の葉の裏の気孔を撮影し、制御部26により気孔の大きさを判断する。一方、栽培室1内へ二酸化炭素を供給する二酸化炭素供給装置を設け、制御部26により、カメラからの撮影画像が気孔が大きいと判断されるときは、栽培室1内の二酸化炭素の濃度に拘らず後述する二酸化炭素供給装置から二酸化炭素を吐出する。これにより、気孔が大きく開いて光合成が活発なときに、的確に二酸化炭素を供給でき、従来の二酸化炭素濃度に基づく二酸化炭素供給制御と比較して二酸化炭素の無駄な供給を低減できる。
また、作業移動車3に放射能測定器を設ければ、例えば無人で作業移動車3を走行させながら、栽培室1内の各所での放射能による汚染状態(放射線濃度)を検出することができる。また、通常の作業等で使用頻度の高い作業移動車3により、前記汚染状態を即座に認識することができ、作物の出荷停止や作業者による作業の中止等の処置を即座に行え、放射能による被害を抑えることができる。
ところで、養液供給装置7は、養液を貯留する第一タンク41並びに第二タンク42、硝酸を貯留する酸タンク43及び原水を貯留する原水タンク44を備え、これらのタンク41,42,43,44内に貯留する液が各主開閉バルブ45,46,47,48を介して混合装置49に供給され、該混合装置49で混合される構成となっている。尚、前記第一タンク41と第二タンク42とは、互いに肥料成分の異なる養液を貯留している。第一タンク41、第二タンク42並びに酸タンク43から混合装置49への供給経路(供給パイプ50,51,52)において、前記各主開閉バルブ45,46,47の供給上手側には、各々混合前のフィルター53,54,55を設けている。更に、該混合前フィルター53,54,55の供給上手側には、各々副開閉バルブ56,57,58を設けている。混合装置49で混合された養液は、養液ポンプ59及び混合後のフィルター60を介して給液パイプ61により栽培室1内の各栽培ベッド5へ供給される。
そして、酸タンク43からの供給経路(供給パイプ52)において、副開閉バルブ58及び混合前フィルター55より供給下手側で主開閉バルブ47より供給上手側には、分岐パイプ62(分岐経路)を接続している。この分岐パイプ62(分岐経路)は、第一タンク41及び第二タンク42からの供給経路(供給パイプ50,51)における副開閉バルブ56,57及び混合前フィルター53,54より供給下手側で主開閉バルブ45,46より供給上手側の各々の位置に接続され、酸タンク43内の硝酸を第一タンク41及び第二タンク42からの供給経路(供給パイプ50,51)へ供給可能に構成している。尚、前記分岐パイプ62の中途部には、電磁式の分岐用の開閉バルブ63を設けている。第一タンク41及び第二タンク42からの供給パイプ50,51において、分岐パイプ62の接続部より供給下手側で主開閉バルブ45,46より供給上手側には、供給パイプ50,51内の流量を検出する流量センサ64,65を各々設けている。また、養液ポンプ59及び混合後のフィルター60より供給下手側には栽培室1内の各栽培ベッド5すなわち給液パイプ61へ液を供給せずに排出するための排出パイプ66を接続しており、該排出パイプ66に設けた電磁式の排出用の開閉バルブ67により、養液ポンプ59から吐出する液を給液パイプ61へ供給する給液状態と排出パイプ66を介して外部に排出する排出状態に切替可能に構成している。
従って、栽培室1内の各栽培ベッド5へ養液を供給する通常状態では、分岐用開閉バルブ63及び排出用開閉バルブ67を閉じ、混合装置49で混合された養液を給液パイプ61へ供給する。この養液供給時に、各々の流量センサ64,65により第一タンク41及び第二タンク42からの供給パイプ50,51内の流量を逐次検出する。そして、養液供給時の供給パイプ50,51内の流量が所定値以下になった場合は、栽培室1内の各栽培ベッド5への養液供給を停止しているときに、制御装置により自動的に分岐用開閉バルブ63及び排出用開閉バルブ67を開いて養液ポンプ59を駆動し、酸タンク43内の硝酸を分岐パイプ62を介して第一タンク41及び第二タンク42からの供給パイプ50,51へ供給し、該硝酸を排出パイプ66を介して外部に排出する。このとき、第一タンク41及び第二タンク42からの供給パイプ50,51において各々の副開閉バルブ56,57を自動的に閉じ、前記供給パイプ50,51に供給される硝酸が該供給パイプ50,51を逆流して第一タンク41及び第二タンク42へ供給されないようにしている。よって、第一タンク41及び第二タンク42からの供給パイプ50,51において、養液中の不溶解物や不純物が詰まるおそれがあるが、流量センサ64,65により供給パイプ50,51内の詰まりを検出すると自動的に該供給パイプ50,51内へ洗浄液となる硝酸を注入して該供給パイプ50,51を自動洗浄することができ、従来のように供給パイプを分解して該パイプ内を洗浄するようなメンテナンスの手間が省けて作業能率が向上する。また、洗浄液(硝酸)は、排出パイプ66を介して外部に排出され、栽培ベッド5に直接供給されないので、上記の洗浄により植物の成育を阻害することがない。
また、養液ポンプ59の供給下手側で混合後のフィルター60の供給上手側には、養液ポンプ59から吐出される養液を分岐して養液ポンプ59の供給上手側で混合装置49の供給下手側に戻す循環経路(循環パイプ68)を接続している。この循環経路(循環パイプ68)には電磁式の戻り用の開閉バルブ69を設けており、混合後フィルター60の供給下手側に設けた圧力センサ70により給液パイプ61への養液供給における圧力変動が大きいことを検出すると、制御装置により自動的に前記戻り用の開閉バルブ69を開いて養液を循環経路(循環パイプ68)を介して循環させ、給液パイプ61内の圧力を安定させる構成となっている。これにより、養液ポンプ59起動時やエアがみ等によるウォーターハンマー現象を防止すると共に、養液ポンプ59供給下手側の配管(給液パイプ61)の破損を防止できる。また、前記循環経路(循環パイプ68)には循環される養液の温度を検出する温度センサ71を設けており、該温度センサ71により養液の温度が所定値以上に上昇したことを検出すると、制御装置により強制的に養液ポンプ59を停止させて循環パイプ68で養液を循環させないようにして養液の温度低下を促すように構成している。これにより、養液の熱で配管内のバルブやパッキン等の構造物が溶解して破損するようなことを防止できる。従来、給液パイプ内の養液の圧力調整のために、栽培室内の各栽培ベッドへ養液を供給する給液パイプを介する長い循環経路を設けて該循環経路の養液の戻り経路部分に圧力調整バルブを設けたものがあるが、循環により養液の温度が上昇すると、養液の熱で配管内のバルブやパッキン等の構造物が溶解して破損したり養液の熱で栽培作物に悪影響を与えたりするおそれがある。
また、栽培ベッド5からの排液は、原水タンク44に回収され、栽培ベッド5への給液に再利用される。栽培室1内には原水タンク44を通る通風管27を設け、ファン28の駆動により通風管27内に通風する。これにより、栽培室1内の空気が積極的に温度の低い原水タンク44に当たって結露し、栽培室1内の空気を簡易的に除湿できると共に、後述する暖房設備により暖房された栽培室1内の空気で原水タンク44内の原水及び養液を昇温させることができる。尚、結露した水は、通風管27に設けた排水口29を介して栽培室1外へ排出される。よって、後述する天窓制御における天窓30が開く頻度又は天窓30の開度を低く抑えることができるので、栽培室1内の室温低下を抑えることができ、暖房設備の暖房の負荷を抑えて省エネルギー化が図れる。
原水タンク44には、養液の肥料濃度を検出するECセンサ86と、養液のペーハー値を検出するPHセンサ87とを備えている。このECセンサ86及びPHセンサ87の検出値に基づき、混合装置49で混合される養液が所望の肥料濃度及びペーハー値となるよう、制御装置のメインの養液供給コントローラ88により各主開閉バルブ45,46,47,48を制御する構成となっている。しかしながら、メインの養液供給コントローラ88が故障すると、各主開閉バルブ45,46,47,48を作動させることができなくなり、養液を各栽培ベッド5へ供給できなくなり、栽培に悪影響を与えることになってしまう。そこで、制御装置には予備制御盤89を設けており、メインの養液供給コントローラ88が故障したときには、各主開閉バルブ45,46,47,48の制御を前記予備制御盤89により行える構成とし、該予備制御盤89の制御に切り替えると、各主開閉バルブ45,46,47,48を予め設定した時間のみ開いて養液を作成し、養液を各栽培ベッド5へ簡易的に供給できる。これにより、供給する養液の肥料濃度やペーハー値の制御精度は低下するが、栽培ベッド5へ養液が供給できなくなるのを一時的に回避でき、植物が枯れるような大きな被害を回避することができる。予備制御盤89により養液供給制御を行っている間にメインの養液供給コントローラ88を修理し、メインの養液供給コントローラ88が正常に復帰すれば、メインの養液供給コントローラ88による養液供給制御に切り替えればよい。尚、予備制御盤89により養液供給制御において、予め設定される各主開閉バルブ45,46,47,48の開時間のパターンを複数備え、ECセンサ及びPHセンサの検出値に応じて前記パターンを切り替える構成としてもよい。
また、栽培ベッド5からの排液の肥料成分(例えば、窒素成分、カリ成分、カルシウム成分、リン酸成分等)を分析する成分分析計を設け、制御装置により成分分析計で測定した排液の肥料成分と栽培用に予め設定した設定肥料成分を比較して、養液タンクである第一タンク41及び第二タンク42から排液で不足する肥料成分が多く供給され、排液で余剰する肥料成分が少なく供給されるべく、主開閉バルブ45,46の開く時間又は開度を制御し、排液に養液タンクから養液を混合した新たな養液を作成する。これにより、排液を使用するにも拘らず、所望の肥料成分で高精度に安定させた養液を栽培ベッド5へ供給できる。尚、排液で不足する肥料成分は植物が多く吸収していることから植物が多量に要求していると判断し、排液で余剰する肥料成分は植物の吸収量が少ないことから植物の要求度が低いと判断し、植物の要求に合わせて設定肥料成分を補正してもよい。これにより、更に栽培状況に応じた高精度な養液供給制御が行えると共に、肥料の無駄を防止でき、肥料濃度の高い排液を最終的に廃棄することによる環境負荷を低減できる。
養液供給コントローラ88による養液供給制御における養液供給は、タイマにより所定時刻に養液を供給する構成となっている。また、栽培ベッド5からの排液の受ける排液受け容器110を設け、排液受け容器110内の排液の液位を検出するフロート式の液位センサ111を設け、排液受け容器110からの排液の排出口には電磁式の排出弁112を設けている。尚、排出弁112は、通常は開状態となっており、栽培ベッド5からの排液を排出する。そして、タイマによる養液供給時とこの養液供給終了から所定時間の間には養液供給コントローラ88により排出弁112を閉状態にし、栽培ベッド5からの排液を排液受け容器110に溜め、液位センサ111により排液が所定の液位に満たないことを検出すると、排出弁112を開状態に戻す。一方、液位センサ111により排液が所定の液位に到達したことを検出すると、排出弁112を開状態に戻して排液を排出すると共に予め設定した特別養液供給時間だけ特別に養液供給を行う。これにより、栽培ベッド5上の植物に養液の水分や養分が十分に供給されていないと判断されるとき、特別に養液供給を行って水分や養分を補充することができる。尚、通常の良好な栽培の下では、供給した養液の約30%が排液となるので、液位センサ111により検出する液位を、タイマによる養液供給の1回当たりの養液供給量の約30%に相当する液位に設定している。尚、1回当たりの養液供給量を変更するとき、これに基づいて養液供給量の所定の割合(約30%)に相当する液位とするべく前記所定の液位を変更する構成としてもよい。また、前記特別養液供給時間は、作業者が任意に変更できる構成としてもよい。
また、上述のタイマによる養液供給に代えて、養液供給を開始してから栽培ベッド5が排液を排出するまでの時間に基づき、次回の養液供給開始時刻を設定する構成とすることもできる。上述の構成と異なる構成についてのみ説明すると、養液供給コントローラ88により、養液供給開始時に排出弁112を閉状態にし、養液供給開始時刻と栽培ベッド5からの排液が排液受け容器110に排出されたことを液位センサ111により検出した時刻とのタイムラグに基づき、このタイムラグが短ければ次回の養液供給開始時刻を遅めに設定し、前記タイムラグが長ければ次回の養液供給開始時刻を早めに設定する。例えば、当回の養液供給開始時刻を8時で次回の養液供給開始時刻を9時に設定しているとき、前記タイムラグが5分と短いときは次回の養液供給開始時刻を30分遅らせて9時30分に補正し、前記タイムラグが30分と長いときは次回の養液供給開始時刻を30分早めて8時30分に補正する。これにより、栽培ベッド5内の水分量を所望に維持することができる。
尚、原水タンク44内の原水は、井戸水(地下水)を使用している。具体的には、地下水を汲み上げる汲み上げポンプ113及び電磁式の原水補充弁114を順に介して原水タンク44へ原水が供給される。この汲み上げ供給経路において、汲み上げポンプ113よりも原水供給下手側で原水補充弁114よりも原水供給上手側には、汲み上げられた地下水の放射線濃度を測定する地下水放射線濃度測定器115を設け、地下水放射線濃度測定器115よりも原水供給下手側で原水補充弁114よりも原水供給上手側には、地下水を地下に戻す戻し経路116を接続している。また、戻し経路116には、電磁式の地下水戻し弁117を設けている。従って、養液供給コントローラ88により、地下水放射線濃度測定器115により規定以上の放射線濃度を検出したときには、原水補充弁114を閉じ、地下水戻し弁117を開き、放射能で汚染された地下水を即座に地下へ戻して原水タンク44へ供給しない構成となっている。これにより、放射能による汚染被害を確実に防止できる。
この栽培室1の暖房設備について説明すると、化石燃料である重油又は灯油等の石油を燃焼させた熱を利用して温水を加温する石油ボイラーである第一加温装置31と、化石燃料以外の燃料である植物の残渣(例えば籾殻等)やおがくず等の製材副産物を圧縮成形した木質ペレット等を燃焼させた熱を利用して温水を加温する木質ペレットボイラーである第二加温装置32と、第一加温装置31及び第二加温装置32に温水を供給する加温管33と、加温管33により加温された温水をポンプ34へ供給するための第一供給管35と、ポンプ34からの温水を温室内の暖房用管37へ供給するための第二供給管36と、暖房用管37から加温管33へ温水を戻すための戻り管38を設け、加温管33、第一供給管35、第二供給管36、暖房用管37及び戻り管38を経由する温水の循環経路を構成している。尚、第一加温装置31、第二加温装置32及び加温管33は栽培室1外の管理室25内に配置され、第一加温装置31及び第二加温装置32が加温管33に沿って直列状に配置され、暖房用管37は栽培室1内の各サブ通路9に沿って配置されている。また、第一供給管35と戻り管38を繋ぐバイパス管72を設け、加温管33を経由せずにバイパス管72、第一供給管35、第二供給管36、暖房用管37及び戻り管38を経由する温水の循環経路を構成し、バイパス管72と第一供給管35の接続部には、加温管33側から合流する流量の割合とバイパス管72側から合流する流量の割合を調節する流量割合調節可能な切替弁(三方弁)73を設けている。尚、第二供給管36には、該第二供給管36を流れる温水の温度を検出する温水温度センサ75を設けている。栽培室1には、栽培室1内の室温を検出する室温センサ74と、栽培室1内の湿度を検出する湿度センサ76を設けている。また、温風を吹き出す温風暖房機(ヒートポンプ)104を設けている。この温風暖房機(ヒートポンプ)104は、電力により作動する。
栽培室1の屋根には無数の天窓30を縦横に配置しており、天窓30は、押上装置77により下側から押し上げられて開閉する構成となっている。また、栽培室1の屋根上には降雨の有無及び降雨の強さを検出する降雨センサ90を設けている。
栽培室1の環境を制御する制御部(コントローラ)26は、栽培室1外の管理室25内に配置され、室温センサ74と、湿度センサ76及び降雨センサ90の検出値を入力し、これらのセンサの検出に基づいて押上装置77へ作動信号を出力する。
例えば昼間は高めに夜間は低めにというように一日の時間帯に応じて目標室温を演算して設定すると共に、設定される目標温度に対応して目標温度が高いほど低くなるように目標湿度を演算して設定する。尚、目標温度及び目標湿度は、上述の一日の時間帯に基づく設定方法以外に、作物の栽培過程や季節等に基づいて設定値を変更したり、作業者が一定の設定値に設定したりしてもよい。そして、目標温度よりも室温センサ74で検出される検出温度が高いか、又は目標湿度よりも湿度センサ76で検出される検出湿度が高くなると、押上装置77を作動させて天窓30を開く天窓制御を実行する。尚、降雨センサ90により降雨が激しいと判断されるときには、天窓30を閉じる制御を行う。
また、制御部(コントローラ)26は、第一の設定室温よりも室温センサ74で検出される検出室温が低いとき、温風暖房機(ヒートポンプ)104を作動する。
また、制御部(コントローラ)26は、温水温度センサ75の検出値を入力し、第一加温装置31、第二加温装置32、ポンプ34及び切替弁73へ作動信号を出力する。そして、第二の設定室温よりも室温センサ74で検出される検出室温が低いとき、第二の設定室温に基づいて第二供給管36を流れる温水の目標温度を演算する。尚、第二の設定室温は、第一の設定室温よりも低温に設定されている。尚、第二の設定室温が高くなるにつれて一次関数的に(第二の設定室温に拘らず第二の設定室温の一定の変化量に対する前記目標温度の変化割合が同一となる演算式に基づいて)前記目標温度が高く設定される。更に、温水温度センサ75により検出される温水の検出温度が目標温度よりも低いと、検出温度と目標温度の差が大きくなるにつれて一次関数的に(前記差に比例して)加温管33側から合流する流量の割合が多くなるように加温管33側からの設定流量割合が演算されて設定される。従って、第二の設定室温よりも室温センサ74で検出される検出室温が低く且つ温水の検出温度が目標温度よりも低いとき、検出温度と目標温度の差が大きいほど、加温管33側から合流する流量の割合が多くなるように設定される加温管33側からの設定流量割合に基づいて切替弁73が作動する。また、前記加温管33側からの設定流量割合が予め設定される第一の所定の割合(0%)以下のとき、第一加温装置31及び第二加温装置32の燃焼運転を共に停止させる。尚、制御部26により、温風暖房機(ヒートポンプ)104が所定時間(例えば10分)以上連続して作動しているとき、はじめて第一加温装置31及び第二加温装置32の燃焼運転が開始される。温風暖房機(ヒートポンプ)104が停止しているときは、第一加温装置31及び第二加温装置32も停止する構成となっている。第二の設定室温よりも室温センサ74で検出される検出室温が低く且つ温水の検出温度が目標温度よりも低いとき、加温管33側からの設定流量割合が予め設定される第一の所定の割合(0%)を超過し予め設定される第二の所定の割合(100%)未満のとき、第二加温装置32のみを燃焼運転して第一加温装置31の燃焼運転を停止させる。第二の設定室温よりも室温センサ74で検出される検出室温が低く且つ温水の検出温度が目標温度よりも低いとき、加温管33側からの設定流量割合が予め設定される第二の所定の割合(100%)以上のとき、第一加温装置31及び第二加温装置32を共に燃焼運転する。尚、前述した割合とは、第二供給管36を流れる合流した合流量に対する加温管33側からの流量の割合である。尚、室温センサ74で検出される検出室温や温水温度センサ75により検出される温水の検出温度に関係なく、常にポンプ34を作動させる。
従って、第二供給管36を流れる温水の温度が高くなって、該温水の検出温度と温水の目標温度の差が小さくなると、切替弁73が作動して加温管33側から合流する流量の割合が少なくなると共にバイパス管72側から合流する流量の割合が多くなり、第一加温装置31又は第二加温装置32で加温される温水が第二供給管36ひいては暖房用管37に供給される量を抑え、熱量を無駄に消費しないようにし、省エネルギー化が図れる。第二供給管36を流れる温水の温度が低くなって、該温水の検出温度と温水の目標温度の差が大きくなると、切替弁73が作動して加温管33側から合流する流量の割合が多くなると共にバイパス管72側から合流する流量の割合が少なくなり、第一加温装置31又は第二加温装置32で加温される温水が第二供給管36ひいては暖房用管37に多量に供給されるようにし、栽培室(温室)1を能率良く暖房できる。また、加温管33側からの設定流量割合が第二の所定の割合よりも小さく設定されるときは第二加温装置32のみを燃焼運転して第一加温装置31の燃焼運転を停止させ、限りある資源である化石燃料の消費を抑え、省エネルギー化が図れる。そして、加温管33側からの設定流量割合が所定の割合よりも大きく設定されるときは第一加温装置31及び第二加温装置32を共に燃焼運転し、温水の加温量を増大させて栽培室(温室)1を能率良く暖房できる。尚、目標湿度よりも湿度センサ76で検出される検出湿度が高くなって天窓30を開けば、栽培室1内の室温が低下するが、それにより第二の設定室温よりも室温センサ74で検出される検出室温が低く且つ温水の検出温度が目標温度よりも低くなれば、前述と同様に暖房制御する。
よって、化石燃料以外の燃料(廃棄物や副産物等)を燃焼させた熱を利用して加温する加温装置を利用して温室を効率良く暖房できると共に、省エネルギー化が図れる。
また、栽培室1内が第一の設定室温よりも低い第二の設定室温以下で、且つ温風暖房機(ヒートポンプ)104が所定時間(例えば10分)以上連続して作動しているときのみ、第一加温装置31及び第二加温装置32を燃焼運転するので、温風暖房機(ヒートポンプ)104で暖房を賄える場合に無闇に第一加温装置31及び第二加温装置32を作動させて無駄に燃料(特に石油)を消費しないようにでき、省エネルギー化が図れる。
尚、サブ通路9の走行用のレール(暖房用管37)上で、補助暖房機を走行させてもよい。補助暖房機は、電気式のヒートポンプを備え、温風を側方に吹き出しながら走行する構成である。そして、栽培室1内の複数の箇所に温度センサを設け、栽培室1内の温度のむらがあるとき、温度の低い箇所(局所)のみを補助暖房機で暖房することにより、栽培室1内の温度を均一にでき栽培の均一化が図れる。尚、複数の温度センサからの検出信号に基づき、補助暖房機を自動走行させて局所を自動的に暖房する構成とすればよい。
そして、栽培室1の天井部となる栽培ベッド5の左右中央の上方位置には、前後方向に延びる上部移動レール118を設けている。従って、上部移動レール118は、左右に配列される栽培ベッド5に対応して左右に複数配列される。そして、上部移動レール118に沿って該上部移動レール118の下側に吊り下げ支持された前後移動体119が前後に移動する構成となっている。前後移動体119は、具備する移動用モータ120の駆動により前後に移動する構成となっており、誘引ワイヤ80よりも上位に配置されている。更に、前後移動体119の下側に、栽培補助用装置となる栽培補助用配管121が吊り下げ支持されている。従って、前後移動体119と共に栽培補助用配管121が前後に移動する構成となっている。栽培補助用配管121は、前後移動体119から栽培ベッド5の左右一対の栽培条の左右間で栽培ベッド5の直上付近まで下方向に延び、下端が誘引ワイヤ80よりも下位に位置する。また、栽培補助用配管121は、配管内の流体を外周壁に設けた無数の吐出口から吐出する構成となっており、栽培補助用配管121の左右一方側の栽培条に向く複数の吐出口を上下に配列した吐出口列と、栽培補助用配管121の左右他方側の栽培条に向く複数の吐出口を上下に配列した吐出口列とを有している。この栽培補助用配管121に二酸化炭素供給装置から発生される二酸化炭素や加湿機から発生される加湿空気が切替制御弁等を介して供給される構成となっており、ひいては栽培補助用配管121の吐出口から二酸化炭素や加湿空気を吐出する構成となっている。また、栽培補助用配管121の左右両側には、各々所定の上下ピッチで配列された複数の照明器具122が取り付けられている。尚、この上下に配列された複数の照明器具122も、左右一対の栽培条の左右間の上方から吊り下げられ上下方向に延びる栽培補助用装置となる。
従って、栽培植物へ二酸化炭素を供給する必要があるときは、栽培補助用配管121へ二酸化炭素を供給しながら該栽培補助用配管121を上部移動レール118に沿って移動させ、栽培室1内又は栽培植物の周辺を加湿する必要があるときは、栽培補助用配管121へ加湿空気を供給しながら該栽培補助用配管121を上部移動レール118に沿って移動させ、栽培植物へ補光を施す必要があるときは、照明器具122を点灯しながら栽培補助用配管121を上部移動レール118に沿って移動させる。また、別途実施した栽培室1内の植物の生育診断に基づいて生育状況が芳しくない栽培室1内の一部の領域を判断し、この栽培室1内の一部の領域にのみ二酸化炭素又は加湿空気を供給するときあるいは補光を行うときは、前記領域に栽培補助用配管121を移動させた後、該栽培補助用配管121へ二酸化炭素又は加湿空気を供給しながらあるいは照明器具122を点灯しながら前記領域内でのみ栽培補助用配管121を上部移動レール118に沿って移動させる。これらの二酸化炭素又は加湿空気の供給あるいは照明器具122を点灯等の栽培補助を実行しながら、作業者は、作業移動車3に搭乗してサブ通路9上で該サブ通路9に面する栽培条の植物に対する作業(芽欠き作業、葉欠き作業、収穫作業等)を行うことができる。
尚、夜間に補光を行えば、植物の光合成を短時間で効率良く活性化でき、照明器具122による消費電力を低減できてランニングコストの低減が図れる。光合成の活性化のため補光を行うとき、併せて二酸化炭素を供給すると共に加湿して植物の葉の気孔が開くことを促せば、効率良く光合成を活性化させることができる。また、栽培補助用配管121に栽培領域における二酸化炭素の濃度を検出する二酸化炭素濃度センサや栽培領域における湿度を検出する湿度センサを設け、二酸化炭素濃度センサや湿度センサの検出値に基づいて二酸化炭素の供給や加湿空気の供給を制御する構成とすれば、無闇に二酸化炭素や加湿空気を供給することが抑えられてランニングコストの低減が図れる。
また、照明器具122として、発する光の波長の異なる種々の蛍光灯等の照明灯(赤色光、青色光、緑色光、近赤外光等)を備え、通常は光の強度を得るために全ての種類の照明灯を点灯させ、植物の生育診断(葉や茎が過剰に茂っている等)に基づいて植物に必要な波長の光(葉や茎の生育を抑制する光)のみを照射する構成としてもよい。
尚、左右に複数配列される上部移動レール118の各々に対応して前後移動体119及び栽培補助用配管121を設けてもよいが、前後移動体119及び栽培補助用配管121を複数の上部移動レール118間で移動させ、複数の上部移動レール118で共通の前後移動体119及び栽培補助用配管121を前後移動させる構成としてもよい。このとき、上部移動レール118の一端側で複数の上部移動レール118にわたる左右移動用レール123により、複数の上部移動レール118間で前後移動体119及び栽培補助用配管121を左右移動させる構成とすればよい。
尚、栽培補助用配管121へ冷水を供給し、吐出口から細霧を発生させて細霧冷房を行うこともできる。この細霧冷房は、加湿作用を得ることもできる。また、共通の栽培補助用配管121にて二酸化炭素の供給と細霧冷房とを行うときは、冷水を貯留する冷水タンク内に二酸化炭素を混ぜて溶け込ませ、この冷水タンク内の冷水を水送出用ポンプを介して栽培補助用配管121へ供給し、二酸化炭素の供給と細霧冷房とを同時に行うことができる。この構成において、二酸化炭素の供給のみを行うときは、二酸化炭素供給装置のコンプレッサにより、上記の冷水送出回路における水送出用ポンプよりも移送下手側で二酸化炭素の気体を供給し、栽培補助用配管121へ前記気体を送る。また、細霧冷房のみを行うときは、冷水タンク内に二酸化炭素を混ぜずに該冷水タンク内の冷水を栽培補助用配管121へ送ることになる。尚、吐出口の近くに循環用ファンを設ければ、循環用ファンにより二酸化炭素や細霧を栽培室1内に拡散させることもできる。
尚、栽培室1の天井部には遮光カーテン124を設けており、日射量の大きいときや栽培室1内の室温が高いとき等に遮光カーテン124により遮光することで植物が受ける光量を所望に維持したり室温の上昇を抑制する。この遮光カーテン124は、天井部で短冊状に区分けされて栽培ベッド5(栽培ユニット)に対応して複数設けられており、長手方向が前後方向(栽培ベッド5及び栽培条に沿う方向)に向いている。そして、短手方向(左右方向)の端部から巻取用モータで駆動して回転する巻取軸により巻き取られて左右方向に開く構成となっている。また、各々の遮光カーテン124は、左右移動用モータにより巻取用モータ及び巻取軸ごと左右方向に移動可能な構成となっている。従って、遮光カーテン124により、栽培条に沿って遮光することができるので、同じ栽培条の全ての栽培株への日射を遮光でき、生育状態のばらつきを防止できる。また、太陽高度に対応して遮光カーテン124を左右方向に移動させ、確実に栽培株への日射の遮光が行える。尚、遮光カーテン124は、左右両端から開き得る両開き式に構成してもよい。また、栽培室1内に日射量センサを設け、制御部26により日射量センサの検出に基づいて巻取用モータを作動させ遮光カーテン124の開閉を制御する構成としてもよい。
植物が健康で日射が強くても光合成が行えるとき、植物への日射を遮光することは好ましくない。しかしながら、栽培室1内の室温が高いときは、できるだけ遮光して室温の温度上昇を抑制することが好ましい。そこで、左右移動用モータにより遮光カーテン124を左右移動させ、栽培株への日射は遮光せずにサブ通路9上への日射を遮光することができる。このとき、日射量センサを栽培植物の群落上に設け、制御部26により栽培植物が確実に日射を受けるべく日射量センサの検出に基づいて左右移動用モータを作動させ遮光カーテン124の位置を制御する構成としてもよい。また、日射が強すぎて植物の温度が異常に上昇すると栽培に悪影響を与えるおそれがあるときは、遮光カーテン124の位置を制御して栽培株への日射を遮光しながらサブ通路9上への日射を遮光せず、遮光カーテン124を開いた部分で栽培室1内の換気を図って室温の上昇を抑えることができる。尚、栽培室1内に複数の日射量センサを設け、遮光カーテン124の開閉や遮光カーテン124の位置を高精度で制御する構成としてもよい。
また、複数の日射量センサを植物に沿って上下に配列し、通常時に日射環境の悪い植物の下部に日射が当たるべく、下側の日射量センサが受ける日射量を大きくするべく遮光カーテン124の開閉や位置を制御することができる。また、例えば上段、中段及び下段に各々日射量センサを設け、上述と同様に通常は下段の日射量センサが日射を受けるべく遮光カーテン124を制御し、植物の下部は強い日射を受けてもあまり光合成速度が上昇せずに光合成の十分な活性化が図れず、植物の上部側ほど日射の強度に伴って光合成速度が上昇して光合成の活性化が図れるので、下段の日射量センサが受ける日射量が第一の設定日射量を超えると、中段の日射量センサが日射を受けるべく遮光カーテン124を制御し、更に中段の日射量センサが受ける日射量が第一の設定日射量よりも大きい第二の設定日射量を超えると、上段の日射量センサが日射を受けるべく遮光カーテン124を制御し、日射が強すぎて植物の温度が異常に上昇すると栽培に悪影響を与えるおそれがあるので、更に上段の日射量センサが受ける日射量が第二の設定日射量よりも大きい第三の設定日射量を超えると、植物への日射を遮光しサブ通路9上へ日射が照射されるべく遮光カーテン124を制御する。
従来の遮光カーテン124は、天井部で短冊状に区分けされて複数設けられているが、長手方向が左右方向(栽培ベッド5及び栽培条に交差する方向)に向いており、短手方向(前後方向)の端部から巻取用モータで駆動して回転する巻取軸により巻き取られて左右方向に開く構成となっているので、栽培条において遮光される栽培株と遮光されない栽培株が生じ、栽培株によって生育がばらつくことが懸念される。尚、従来の遮光カーテン124は、短手方向(前後方向)の一端部から開くだけで、短手方向(前後方向)に移動しない構成となっている。
また、栽培補助用配管121を栽培室1内の天井部に横方向に向けて複数固定し、栽培補助用配管121の下方に吸水性のあるシート(不織布、ネット、ガーゼ等)125を敷設し、栽培室1の側壁の下部に換気ファン126を設けた構成としてもよい。この構成により、栽培補助用配管121の吐出口から冷水を吐出してシート125に給水させ、換気ファン126により栽培室1内の空気を栽培室1の外方へ送風すると、栽培室1内で上方から下方への空気流が発生してシート125の水分の気化が促進され、パッドアンドファンと同様に栽培室1内の冷却効果を得ることができる。このとき、天窓30を開放しておくと、栽培室1内で上方から下方への空気流が発生し易く、更なる冷却効果が得られる。これにより、栽培室1内の全域にわたって冷却効果の均一化が図れ、特に、シート125が天井部にあるので比較的栽培室1内の上部の冷却効果が増すので、栽培室1内の上下方向にわたって室温の均一化が図れる。尚、シート125は、植物が日光を受けるべく、ある程度の光透過性を有している。
尚、植物の残渣(例えば籾殻等)やおがくず等の製材副産物を圧縮成形した木質ペレット等の燃料を燃焼させた熱を利用して温風を発生させ、この温風を栽培室1内に直接供給して暖房する加温装置を設けてもよい。尚、前記温風は、燃料を燃焼させた二酸化炭素を多く含む一次的な空気を直接使用するのでなく、熱変換により得られるクリーンな二次的な空気を使用して送風される構成としている。このとき、更なる暖房効果を得るべく、栽培室1の外周壁を2重構造とし、前記一時的な空気を前記2重構造の内部に送風することができる。この一時的な空気は、前記外周壁を循環した後、屋外に排気される構成とすればよい。
以上により、この栽培施設は、左右一対の栽培条にて植物を栽培する栽培ユニットを左右並列に複数設け、各々の栽培ユニットの左右間に前後方向の通路9を形成し、左右一対の栽培条の左右間の上方から吊り下げられ上下方向に延びる栽培補助用装置121,122を、前後方向に移動可能に設けている。
よって、請求項1に係る発明によると、上下方向に延びる栽培補助用装置121,122により、植物の上下にわたって栽培補助作用を与えることができる。また、栽培補助用装置121,122が前後方向に移動することにより、左右両側の栽培条の前後幅にわたって栽培補助作用を与えることができる。しかも、栽培補助用装置121,122が前後方向に移動するので、植物の採光性を妨げることが極力抑えられ、良好な栽培が行える。更に、通路9に面する栽培条に対して通路とは左右反対側に栽培補助用装置121,122が位置するので、通路9からの作業の邪魔になりにくく、作業性が向上する。
尚、前述の栽培ベッド5は架台により地面に支持される構成であるが、栽培室1内の上方から吊下支持部材を介して栽培ベッド5を吊り下げて支持する構成としてもよい。
また、前述では二酸化炭素供給、加湿及び補光を行う栽培補助用装置について説明したが、栽培補助用装置としては冷房、暖房、防除、施肥又は養液供給を行う構成であってもよい。尚、栽培補助用配管121は、二酸化炭素、加湿空気又は加温空気等の気体が供給されるばかりでなく、温水や冷水等の液体が供給されるものであってもよい。
Claims (1)
- 左右一対の栽培条にて植物を栽培する栽培ユニットを左右並列に複数設け、各々の栽培ユニットの左右間に前後方向の通路(9)を形成し、左右一対の栽培条の左右間の上方から吊り下げられ上下方向に延びる栽培補助用装置(121,122)を、前後方向に移動可能に設けた栽培施設。
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2012
- 2012-12-27 JP JP2012285374A patent/JP2014124167A/ja active Pending
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