JP3205181B2 - 接ぎ木苗製造装置 - Google Patents
接ぎ木苗製造装置Info
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Description
を、その両者の切断面個所にて接合して固定する接ぎ木
苗製造装置に関するものである。
者の切断面個所にて接合させ、この接合個所をクリップ
にて固定する接ぎ木苗製造装置として、特開平2−10
7125号公報、特開平4−187029号公報及び特
開平4−304817号公報に開示されたものがある。
と台木とを順次接合し、クリップにて固定するものであ
り、複数の苗を一挙に接ぎ木作業できないから効率が悪
いという問題があった。そこで、本出願人は、先に特願
平5−291922号において、複数本の穂木及び台木
を一挙に切断、接合、クリップ固定などの作業を実行し
て作業効率を高めることができる接ぎ木苗製造装置の構
成を提案した。
インと台木用苗搬送ラインと接ぎ木済苗搬送ラインとを
平面視で平行状に配置し、且つ各ラインには、穂木及び
台木の各苗を複数本が苗搬送方向と交差するように横列
状に植立させるようにマトリックス状にポット部を有す
るトレイを載置し、前記3つの搬送ラインの上方を跨ぐ
ように設けたフレームには、各苗の茎部を把持するため
の把持移送機構と、各苗の茎部を同一高さ位置にて切断
するための切断機構と、接ぎ木用のクリップ搬送機構と
を各々前記横列状の苗と平行に横移動可能に配置したも
のである。
ら台木の茎部の中途を上下対の把持手段にて把持して持
ち上げた状態でその上下把持部の間の茎を切断する。同
様に、穂木用苗搬送ラインから穂木の茎部の中途を上下
対の把持手段にて把持して持ち上げた状態でその上下把
持部の間の茎を切断する。この両切断されたもののうち
台木の根鉢側の茎と穂木側の茎上部側とを接合してクリ
ップにて挟持して接ぎ木し、この接ぎ木済苗を接ぎ木済
苗搬送ラインにおけるトレイの空のポット部に向けて下
降させて収納するようにしていた。
済苗の上部側は、穂木の葉が繁っているので、トレイに
おけるポット部の搬送方向の配置間隔が狭いと、1工程
前に既にポット部に収納された接ぎ木済苗の穂木の部分
の葉が、搬送上流側に隣接する空のポット部の上方を覆
うことになり、この空のポット部に向かって下降させよ
うとする接ぎ木済苗の根鉢部と前記葉とが干渉すること
になる。そうすると、1工程前の接ぎ木済苗における穂
木が倒れたり、接ぎ木箇所が外れる等の不都合が発生す
る。
向において、接ぎ木済苗を収納したポット部と空のポッ
ト部とを交互に位置させるようにしなければならず、1
つのトレイに収納できる接ぎ木済苗の数が少なくなり、
後に、この接ぎ木済苗を収納したトレイを養生箇所(養
生装置)で育成する場合に、無駄空間が多くなり、養生
装置が必要以上に大型化するという問題があった。
なされたものであり、複数本の穂木及び台木を一挙に切
断、接合、クリップ固定などの作業を実行して製造され
た接ぎ木済苗をトレイに確実に収納できるようにした、
接ぎ木苗製造装置を提供することを目的とするものであ
る。
め、請求項1に記載の発明の接ぎ木苗製造装置は、搬送
方向と横方向とにわたってポット部をマトリックス状に
形成してなるトレイを、接ぎ木済苗搬送ラインにて間欠
的に搬送するように構成し、前記接ぎ木済苗搬送ライン
上に、前記横列状のポット部と略平行状に長いセパレー
タを配置し、前記ポット部に接ぎ木済苗を収納すべく下
降させるとき、1工程前にトレイのポット部に既に収納
された接ぎ木済苗と干渉させないように、前記セパレー
タを下向き回動させた後上向き回動するように構成した
ものである。
の接ぎ木苗製造装置において、穂木用苗搬送ラインと台
木用苗搬送ラインと接ぎ木済苗搬送ラインとを平面視で
平行状に配置し、且つ各ラインには、穂木及び台木の各
苗を複数本が苗搬送方向と交差するように横列状に植立
させたトレイを載置し、前記3つの搬送ラインの上方を
跨ぐように設けたフレームには、各苗の茎部を把持する
ための把持移送機構と、各苗の茎部を同一高さ位置にて
切断するための切断機構と、接ぎ木用のクリップ搬送機
構とを各々前記横列状の苗と平行に横移動可能に配置す
る一方、前記セパレータを上向き回動させた状態にて、
トレイをその横列状のポット部に収納された接ぎ木済苗
がセパレータ箇所より前記接ぎ木済苗搬送ラインの下流
側となるように適宜距離だけ移動させた後停止し、前記
セパレータを下向き回動させた状態にて空のポット部が
接ぎ木済苗の下降位置に来るように前記トレイを搬送上
流側に逆送りするように構成したものである。
明すると、図1は接ぎ木苗製造装置1全体の概略平面
図、図2は概略正面図、図3は各作業の機構の移動範囲
を示す概略平面図である。図1に示すように、接ぎ木苗
製造装置1は、穂木用苗搬送ライン2と台木用苗搬送ラ
イン3と接ぎ木済苗搬送ライン4とを平面視で平行状に
配置した構成である。
リに無端ベルト80を巻掛けし、図示しない駆動モータ
(一方のプーリ内に駆動モータを内蔵したものでも良
い)により回転駆動するベルトコンベヤ等の周知構成の
搬送手段からなり、各搬送ライン2,3,4上に載置さ
れる各トレイ5には、穂木用苗H、台木用苗D、接ぎ木
済苗Sの根鉢部がそれぞれ複数本(X方向にピッチP2
にて6本列、Y方向にピッチP1にて12本列)を収納
できるポット部20が平面視マトリックス状に形成され
ているものである。
搬送ライン2と中央にある台木用苗搬送ライン3とでは
トレイ5を、図1の矢印Y方向に前記ポット部20の間
隔P1毎に間欠的に搬送され、苗の把持移送機構7、切
断機構8、クリップ搬送機構9等を配置した門型フレー
ム6の下方個所で後述する各種作業を実行し、接ぎ木用
のクリップ10により台木用苗Hの根元側と穂木用苗D
の先端側とを接ぎ木された接ぎ木済苗Sは、接ぎ木済苗
搬送ライン4において、前記両搬送ライン2,3におけ
るトレイ5の搬送方向と逆向き(矢印Y′方向)に前記
ピッチP1にて間欠搬送されるものである。
って、門型フレーム6の下方には、不要となった切り屑
等を集めるための廃棄箱12が設置され、また、その廃
棄箱12の上側方近傍には、クリップ10を1個づつク
リップ搬送機構9に供給するためのクリップフイーダ1
1が配置されている。なお、符号13は前記各機構7,
8,9等の駆動用の圧縮エア源となるコンプレッサ、符
号14は各種の作業を制御するための電気的制御回路等
の制御用中央処理装置である。
を除去するための屑除去装置82について、図1、図4
および図5を参照しながら説明する。台木用苗搬送ライ
ン3の始端側には、下端にキャスタ(図示せず)を備え
た門型フレーム83を配置し、この門型フレーム83
に、バリカン式の台木予備切断装置81及び空気吸引式
の屑除去装置82を装着するものであり、不要の場合等
には、台木用苗搬送ライン3から外すことが可能であ
る。該門型フレーム83における左右両側の主支柱83
aに対して横梁84の左右両側から下に延びる副支柱8
4aの縦長孔85に貫通させた取付けボルト86の位置
調節にて、横梁84が高さ調節可能に構成されている。
における平面視略三角形状の固定刃81aが前記ピッチ
P2の間隔にて固定されており、横梁84の左右両側端
部に設けたガイドレール87,87の長手方向(X方
向)に沿って摺動自在な移動板88には同じくピッチP
2の間隔にて平面視略三角形状の移動刃81bが取付け
られている。前記各固定刃81a及び移動刃81bの先
端はトレイ5の搬送方向と対向するよう向けられてい
る。また、各固定刃81aの先端側には、台木用苗Dの
茎部が隣接する2つの固定刃81aの間に確実に案内さ
れるようにした平面視略三角形状の案内板89が取付け
られている。
の一端が回動自在に連結され、該リンク90の他端は、
駆動モータ91の回転板91aの回転中心から適宜偏心
して回動自在に連結されているので、該駆動モータ91
の一方向回転にて移動板88が往復し、固定刃81aと
移動刃81bとの間に挟まれた茎が切断される。前記横
梁84上には、前記台木予備切断装置81の後方に隣接
して、空気吸引式屑除去装置82におけるX方向に長手
の吸引口92aが開口した吸引箱92が搭載されてお
り、前記台木予備切断装置81にて切り取られた台木用
苗Dにおける茎上部側は、吸引箱92の一端等に連通し
た管93を介してサイクロン94内に吸い込まれて除去
されるものである。
として、無端チェンの外周に切断刃を装着して、この無
端チェンを横梁に沿って回転駆動するように構成しても
良い。他方、屑除去装置82には、前記吸引箱92の吸
引口92a前方に回転ブラシを配置して、切端された上
部茎等の切り屑を吸引箱92方向に掻き寄せるように構
成しても良い。
木用苗搬送ライン2及び台木用苗搬送ライン3における
トレイ5,5から穂木用苗Hを6本、台木用苗Dを6
本、合計12本の苗を一挙に把持するものであり、ま
た、この把持移送機構7では、1本の苗につきその根元
側と先端(上端側)の茎部(上下2箇所)を上下の把持
ハンド15,16にて挟持する。この上部把持ハンド1
5群を支持する上部移送フレーム17と下部把持ハンド
16群を支持する下部移送フレーム18とは、一体的に
寸法H1(図示せず)だけ上昇する(図6及び図8参
照)。
うに、上下両把持ハンド15,16にて挟持した苗をト
レイ5のポット部20から上方に抜き出し、次いで、ト
レイ5の上方の空間にて上下把持ハンド15,16の間
に切断機構8におけるカッタ19を押し進めて一挙に1
2本の苗の茎部をその軸線に対して斜め切りする。前述
したように、台木予備先端装置81にて、茎上部側は既
に無くなっているから、前記切断機構8にて切断した後
には、上部把持ハンド15に短い茎が把持されるのみで
ある。
び図13に示し、且つ後述するように、前記下部把持ハ
ンド16の下端側に設けた穂木予備切断装置としての剃
刀等の固定刃95にて、穂木の茎を挟持するとき、根鉢
部20a近傍の茎を切断し、トレイ5のポット部20
に、不要な根鉢部20aを残したまま、葉茎部だけを上
下把持ハンド15,16にて把持して所定距離H1だけ
持ち上げ、次いで、トレイ5の上方の空間にて上下把持
ハンド15,16の間に切断機構8におけるカッタ19
を押し進めて一挙に12本の苗の茎部をその軸線に対し
て斜め切りする(図8参照)。
下部側茎を挟持したまま、下部把持ハンド16群の下部
移送フレーム18は、台木用苗Dの根鉢部20a付き茎
部が接ぎ木済苗搬送ライン4のトレイ5上に位置し、穂
木用苗Hの下部側茎部(養土付)が台木用苗搬送ライン
3におけるトレイ5上に位置するように、距離L1(1
ライン幅分)だけ横移動する。
レーム17は、前記茎が切断された12本の苗の上部側
茎を挟持したまま若干寸法H2(図示せず)だけ上昇さ
せた後、穂木用苗Hの上部側茎が接ぎ木済苗搬送ライン
4のトレイ5の上方に位置し、且つ台木用苗Dの上部側
茎が廃棄箱12上に位置するように距離L2(前記距離
L1の二倍)だけ横移動した後、穂木用苗Hの上部側茎
が台木用苗Dの下部側茎部(養土付)の切断面に接合す
るように、上部把持ハンド15群を所定寸法H2だけ下
降させる。この状態で、前記接ぎ木済苗搬送ライン4の
トレイ5の上方にて、クリップ搬送機構9に予め装填さ
れたクリップ10を前記各苗の接合部に接近させて挟持
するようにして固定すると接ぎ木済苗Sとなるのであ
る。
済の6本の苗Sは、前記把持移送機構7をH1の距離だ
け下降させることで、接ぎ木済苗搬送ライン4のトレイ
5の空のポット部20に収納されるので、この状態で、
上部把持ハンド15及び下部把持ハンド16を開いて茎
の把持を開放すれば良い。なお、前記穂木予備切断装置
を設けないときには、穂木用苗Hの把持移送機構7では
根鉢部20aごと、トレイ5から抜き出すことになる。
このときには、不要となる穂木用苗Hの根鉢部20a
は、下部把持ハンド16の開き動にて台木用苗搬送ライ
ン3において、台木用苗Dが抜き出されたトレイ5の空
のポット部20に収納されるし、不要となった台木用苗
Dにおける先端側茎は、上部把持ハンド15の開き動に
て廃棄箱12に向かって自然落下して廃棄される。
て、図6〜図16を参照しながら説明する。把持移送機
構7の昇降枠21は、門型フレーム6の上面板に固定し
た昇降用エアシリンダ等の第1昇降アクチュエータ22
にて、穂木用搬送ライン2及び台木用苗搬送ライン3の
上面に対して大きく上下動する。昇降枠21には、距離
L1だけ横移動する横移動用エアシリンダ等の第1横移
動アクチュエータ23を介して12対の下部把持ハンド
16が備えられた下部移送フレーム18が装着されてい
る。
ル24に横移動用エアシリンダ等の第2横移動アクチュ
エータ25を上下動自在に配置し、この第2横移動アク
チュエータ25を、昇降枠21に固定されたエアシリン
ダ等の第2昇降アクチュエータ26にて小さい距離H2
(図示せず)だけ上下動するように装着されている。こ
の第2横移動アクチュエータ25にて、12対の上部把
持ハンド15が備えられた上部移送フレーム17が距離
L2(図示せず)だけ横移動するように構成されてい
る。
側茎を挟持する下部把持ハンド16の基部は、切断機構
8から遠い側に位置し、台木苗Dの上部側茎を挟持する
上部把持ハンド15の基部は切断機構8に近い側に位置
している。上部把持ハンド15の左右支持体15a,1
5bの拡狭移動機構と、下部把持ハンド16の左右支持
体16a,16bの拡狭移動機構とは同じであるので、
下部把持ハンド16における拡狭移動機構にて代表して
説明すると、図7、図10及び図11に示すように、下
部移送フレーム18における上下等の対の横長のガイド
軸30,30には、左右一対の摺動支持片31a,31
bと左右一対の摺動支持片32a,32bを左右摺動自
在に被嵌し、一対の摺動支持片31a,31bには前記
下部把持ハンド16の12本の左支持体16aが一定間
隔(P2)にて取付く横杆33を固着する。他方の一対
の摺動片32a,32bには、前記12本の右支持体1
6bが一定間隔(P2)にて取付く横杆34を固着す
る。
及び切断機構は図8及び図9を参照すれば理解できるよ
うに、台木用苗Dについてのものと殆ど共通する構成で
あるので、共通の符号の説明については省略する。そし
て、図6、図10及び図11において、下部移送フレー
ム18の左端に設けた拡狭移動用アクチュエータ35の
ピストンロッド35aを摺動支持片31aに固定する一
方、下部移送フレーム18の右端に設けた拡狭移動用ア
クチュエータ36のピストンロッド36aを摺動支持片
32bに固定する。この構成により、左右両拡狭移動用
アクチュエータ35,36のピストンロッド35a,3
6aを突出動させると、左右支持体16a,16bの左
右間隔が狭まるように横杆33,34が横移動し、左右
支持体16a,16b先端の挟持片37a,37bにて
台木用苗D(穂木用苗H)の根元側茎を左右から挟持す
ることになる。
出動させると、左右支持体16a,16bの左右間隔が
拡がるように横杆33,34が横移動し、左右支持体1
6a,16b先端の挟持片37a,37bは前記茎を放
すように拡がるのである。上部移送フレーム17におい
ても、拡狭移動用アクチュエータ35,36及び横杆3
8,39を介して左右支持体15a,15bを左右移動
させて、この先端の挟持片40a,40bにて台木用苗
D(穂木用苗H)の先端側茎を挟持したり、この茎を放
したりするものである。なお、図11では上部移送フレ
ーム17等は図示省略している。
a,40bも同じ)は、図7及び図9に示すように、断
面L字状に形成され、水平板部の内辺には茎を囲むよう
に案内できる平面視略V字状の案内溝41が形成されて
おり、前記挟持片37a,37b(挟持片40a,40
bも同じ)には、挟持するときの茎の損傷を防止するた
めのスポンジ等の軟質弾性体42が固着されている。
うに、穂木用苗Hに対する下部把持ハンド16の左右支
持体16a,16bのうち、茎部の最下端側を挟持する
挟持片37bの下面側には、前記V字状の案内溝41に
臨ませるようにした穂木予備切断装置としてのカミソリ
等の固定刃95を固着することにより、トレイ5上の穂
木用苗Hの茎部を挟持すべく左右両側の挟持片37a,
37bの間隔を縮めたとき、前記固定刃95にて茎の根
元側を切断してしまうので、後に穂木用苗Hの茎上部側
(葉部)を上方に引き上げるとき、穂木用苗Hの根鉢部
20aはトレイ5のポット部20に残したままとするこ
とができ、把持移送機構7による根鉢部の持ち回りによ
る不都合が発生しないという効果を奏するのである。
うに、穂木用苗Hに対する上部把持ハンド15の左右支
持体15a,15b又は左右挟持片40a,40bの外
側にエア噴出体96a,96bを固着し、各エア噴出体
96a,96bの上面には、1乃至複数のエア噴出口9
7を形成し、基部のエア供給部98から各エア噴出体9
6a,96b内の連通路を介して各エア噴出口97に連
通させるように構成する。これにより、前述のようにト
レイ5上の穂木用苗Hの茎部を挟持すべく左右両側の挟
持片40a,40bの間隔を縮めるに際して、各エア噴
出口97から圧縮空気を噴出されると、図16に示すご
とく、穂木用苗Hの葉を上向きに吹き上げることができ
るから、茎の挟持時に、葉を挟持することを防止するこ
とができる。
13に基づいて切断機構8について説明する。切断機構
8におけるカッタ19は前記把持移送機構7と対向した
位置に台木用苗D(穂木用苗H)の搬送方向上流側から
各茎に対して接近して押し切りするものであって、図1
3に示すように茎の軸線に対して斜めに切断する。前記
把持移送機構7にて挟持されて所定高さまで持ち上げら
れた台木用苗D及び穂木用苗Hを12本一挙に切断する
とき、各苗の茎部がカッタ19の押し切りに対して逃げ
移動しないようにするため、上部把持ハンド15と下部
把持ハンド16との上下間にて、左右一対の把持片43
a,43bにて茎の位置を拘束した後に、カッタ19を
図6(図8)の矢印Y方向に押し進める。
して高さ位置不変に保持され、切断用フレーム44に
は、前記12本の左把持片43aの基部を支持する横杆
45と右把持片43bの基部を支持する横杆46とが左
右移動可能に支持されている。そして、切断用フレーム
44に取付けられたエアシリンダ等の把持移動用アクチ
ュエータ47の左側から突出するピストンロッド47a
を前記横杆46に連結する一方、右側から突出するピス
トンロッド47bを前記横杆45に連結する。これによ
り、両ピストンロッド47a,47bが互いに突出する
と、左右両把持片93a,43bの左右間隔が縮まり苗
の茎を左右から把持する。反対に両ピストンロッド47
a,47bが互いに後退すると、左右両把持片43a,
43bの左右間隔が拡がるのである。
印Y方向)に移動可能に支持された支持フレーム48に
は12本の丸棒、角棒、板状等のカッタ軸49を一定間
隔(P2)にて突出させ、カッタアクチュエータ50に
より支持フレーム48を(矢印Y方向)移動させるもの
である。なお、図示しないが、前記各カッタ19の下方
側には、水及び圧縮空気のいずれか一方または双方を噴
射するノズルを設け、切断作業後毎に水や圧縮空気をカ
ッタ19に吹きつけて、刃先等に切断屑などが付着して
切れ味が鈍るの防止するのが好ましい。
5(下部把持ハンド16)を左右2つのアクチュエータ
35,36にて一斉に左右移動させる構成であるので、
全ての把持ハンドの拡狭移動量が同一となる。従って、
この構成では、穂木用苗Hと台木用苗Dの種類(品質)
の相違や、各固体別による苗茎の直径差異、柔らかさの
差異に応じて各把持ハンドごとに拡狭移動量を変更する
調節が困難となる。そこで、図14に示すように、各苗
個所ごとに揺動型のエアアクチュエータ51を設ける。
そして、図15に示すように、空気圧回路52における
ON・OFF制御弁53とアクチュエータ51との間
に、減圧弁(圧力調節弁)54を介挿し、各茎を強すぎ
ることも弱すぎることなく適当な圧力にて把持できるよ
うにすることが好ましい。なお、符号55はフイルタ、
56はレブリケータ、57はリリーフ弁である。この実
施例においても、図14に示すように、穂木用苗Hに対
する上部把持ハンド15の左右支持体15a,15b又
は左右挟持片40a,40bの外側にエア噴出体96
a,96bを固着し、各エア噴出体96a,96bの上
面には、1乃至複数のエア噴出口97を形成し、基部の
エア供給部98から各エア噴出体96a,96b内の連
通路を介して各エア噴出口97に連通させるように構成
すると、前述のように、穂木用苗Hの茎部挟持時に葉を
一緒に挟持していまうことを確実に防止することができ
る。
ップ搬送機構9の詳細構成について説明する。従来から
構成が公知な振動式のパーツフイーダ等からなるクリッ
プフイーダ11に、洗濯はさみ式の合成樹脂製等のクリ
ップ10をランダムに入れると、上面開放型の供給通路
11a内でクリップ10が、その二股状の茎掴み部10
aが供給口11bに近い先頭となり、二股状の開閉操作
部10b、10bが後になるように姿勢が揃えられて一
列状に並べられる(図19(a)参照)。二股状の開閉
操作部10b、10bの挿通溝10d箇所を通過する割
りリングばね10cにて茎掴み部10aを常時閉じ方向
に付勢する。
に示すように、門型フレーム6の下面に設けた支持枠体
60に対してその下面側に吊支される移動枠体61がX
方向及びY方向に移動可能となるように構成されてい
る。即ち、支持枠体60の下面に固定したX方向に長手
のガイドレール62に対して移動枠体61の上部吊支体
61aを左右方向(X方向)に移動自在に吊支し、支持
枠体60の下面側に設けた従動プーリ63と駆動プーリ
64とにタイミングベルト65を巻掛けし、駆動プーリ
64は門型フレーム6上に固定した正逆回転可能なステ
ップモータ66にて駆動され、タイミングベルト65と
前記上部吊支体61aとを連結金具69にて連結する。
また、上部吊支体61aの下面に設けた前後方向(Y方
向)のガイドレール67に対して移動枠体61を移動自
在に吊支し、門型フレーム6下面に固定した駆動アクチ
ュエータ68のピストンロッド(図示せず)を移動枠体
61に連結して、ピストンロッドが突出動すれば、移動
枠体61が前記把持移送機構7の前面に接近するように
移動させられる(図17の二点鎖線参照)。
体70a,70bからなるクリップホルダ70が把持移
送機構7における上部把持ハンド15(下部把持ハンド
16)の設置間隔に等しい一定間隔(P2)にて配置さ
れている。6本の右ハンド体70bの基部を固定した横
杆71と、同じく6本の左ハンド体70aの基部を固定
した横杆72とは、移動枠体60に対して互い左右移動
可能に装着されている。
ハンド体70a,70bには互いに内向きに開口するY
方向に長手の案内溝76,76が形成されており、この
案内溝76,76にクリップ10における割りリングば
ね10cが挿通して姿勢保持されながら、クリップ10
の先端である茎掴み部10aが保持部77まで移動でき
る。
a,70bの間隔がP4に保持された状態で、前記クリ
ップフイーダ11における供給通路11aの供給口11
bの前方に位置するとき、供給通路11a上に沿って配
置したエアシリンダ等のクリップ供給用アクチュエータ
78におけるピストンロッド78a先端の押し体79が
クリップ10を前方に押し出してクリップホルダ70に
受け継ぎさせる(図19(a)参照)。
向の中途部に開閉操作部10bの基部が連設されるよう
に構成されており、各クリップホルダ70の基部に固定
したバネ板製のクリップ規制体103を前記一対の左右
ハンド体70a,70bの下方に於いてその先端(自由
端)側に延びるように配置し、各クリップ規制体103
の先端側を上向きに屈曲させ、このクリップ規制体10
3の先端が、各クリップ10における茎掴み部10aと
開閉操作部10bの基部との連設部下端に当接するよう
に配置しておく。また、このときのクリップ規制体10
3の先端面は、図19(b)(c)に示すように、平面
視において、左右両ハンド体70a,70bの先端に対
して平行であって、距離L3だけ突出しているように配
置する。
て1つのクリップ10の受け継ぎを終了すると、ステッ
プモータ66を作動させ、移動枠体60全体をピッチP
2だけ横方向(X方向)に間欠移動させて、空状態のク
リップホルダ70を供給口11bの前方に位置させ、こ
のクリップホルダ70にクリップ10を受け継がせると
いう作業を繰り返して、6つのクリップホルダ70の全
てにクリップ10が供給されると、前記台木用苗Dと穂
木用苗Hとの切断個所を接合させた状態で、把持移送機
構6の前方に向かって移動枠体61を大きくX方向に移
動させるのである。
第1クリップ用アクチュエータ73における左側から突
出するピストンロッド73aを第2クリップ用アクチュ
エータ74に連結し、該第2クリップ用アクチュエータ
74のピストンロッド74aを前記横杆71に連結する
一方、右側から突出するピストンロッド73bを第2ク
リップ用アクチュエータ75に連結し、該第2クリップ
用アクチュエータ75のピストンロッド75aを前記横
杆72に連結する。これにより、両ピストンロッド73
a,73bが互いに突出すると、左右両ハンド体70
a,70bの左右間隔がP3(図19(b)の状態参
照)まで縮まり、クリップ10における左右の開閉操作
部10b,10bの間隔を狭くし、茎掴み部10aが拡
がった状態に保持できる。両ピストンロッド73a,7
3bが互いに後退すると、左右両ハンド体70a,70
bの左右間隔がP4(図19(a)の状態参照)まで拡
がり、クリップフイーダ11における供給口11bから
クリップ10を受け継ぐ待機姿勢となる。
用アクチュエータ74,75を作動させてピストンロッ
ド74a,75aを突出動させると、左右両ハンド体7
0a,70bの左右間隔がP5(図19(c)の状態参
照)まで拡がり、クリップ10における茎掴み部10a
にて接ぎ木苗Sの接合部を左右から掴んで固定する。ピ
ストンロッド74a,75aを後退動させると、左右両
ハンド体70a,70bの左右間隔がP4(図19
(b)の状態参照)まで狭くなるように復帰するのであ
る。
bの左右間隔が広がるとき、クリップ10における開閉
操作部10b,10bの自由端側(最も広がっている箇
所)は、もし、前記クリップ規制体103の先端でクリ
ップ10における茎掴み部10aと開閉操作部10bの
基部との連設部の箇所を規制しておかなければ、左右の
保持部77,77に当接してハンド体70a,70bの
先端からの距離が一定のままであるから、左右茎掴み部
10aの回動支点(換言すると、ハンド体70a,70
bの回動支点)は、左右茎掴み部10aの先端側が狭ま
るにつれて、ハンド体70a,70bの先端に対して接
近するようになる。従って、この場合には、左右両茎掴
み部10a,10aの先端側が狭まるにつれて、茎の位
置が左右両茎掴み部10a,10aによる茎の掴み箇所
に対して短くなるように偏位することになり、茎の掴み
作業を確実に実行できない状態となる。そこで、前記ク
リップ規制体103の先端縁によりクリップ10がハン
ド体70a,70bの先端側に近づかないように規制す
れば、茎の掴み作業を確実に実行できることになる。ま
た、クリップ規制体103の先端縁が左右両茎掴み部1
0aと開閉操作部10bの基部との連設部の箇所に当接
させておくことで、ハンド体70a,70bの開き移動
時に、一方の保持部77とハンド体70aとの当接解除
のタイミングと他方の保持部77とハンド体70aとの
当接解除のタイミングとがずれても、左右両茎掴み部1
0a,10aが平面視で回動するように姿勢のずれが生
じることがない。
6本の穂木用苗Hと6本の台木用苗Dとの合計12本の
苗の茎を上部把持ハンド15及び下部は16にて挟持し
てトレイ5からピックアップして、茎の中途部を切断
し、且つ切断後の茎上部側を若干持ち上げた状態で茎上
部側をL2の距離移動させ、茎下部側を距離L1だけ横
移動させた後、前記持ち上げた分だけ茎上部側を下降さ
せて穂木用苗Hの茎上部側を台木用苗Dの茎下部の切断
面に接合させるという行程中に、クリップ搬送機構9で
は、クリップフイーダ11から6本のクリップ10をク
リップホルダ70に装填した後、前記6本の苗の接合部
の個所に接近すべくX方向に移動するという行程を同時
進行させるのである。
流側にて、前記台木予備切断装置81により不要となる
茎上部側を予め切断して、屑除去装置82にて除去して
おけば、この茎上部側の葉等が邪魔にならず、搬送下流
側で把持移送機構7で台木の茎部を挟持して根鉢部20
aごと上昇させ、横移動させる作業を確実に実行でき
る。この場合、主支柱83aに対する副支柱84aの高
さ位置を変更すれば、横梁48の高さ位置、ひいては台
木予備切断装置81による切断高さ位置を変更できるか
ら、その搬送ライン上のトレイ5における苗床上面から
台木茎の切断面迄の高さを好適な寸法に変更調節するこ
とができる。
移送機構7のうち茎下部側を挟持する下部把持ハンド1
6の下側挟持片37bに固定刃95を設けておけば、ト
レイ5のポット部20内に不要な根鉢部20aを残した
まま、穂木用苗Hの茎上部側を挟持して移送でき、従来
の技術のように、不要な根鉢部20aを持ち回ることに
よる不都合を解消できるという効果を奏する。
を固定するという接ぎ木作業を完了すると、クリップ搬
送機構9は元の位置に戻って、クリップ装填作業を実行
する。この間に、前記把持移送機構7をH1の距離だけ
下降させることで、接ぎ木作業を終了した接ぎ木済の6
本の苗Sは、接ぎ木済苗搬送ライン4のトレイ5の空の
ポット部20に収納されるので、この状態で、上部把持
ハンド15及び下部把持ハンド16を開いて茎の把持を
開放すれば良い。
に、接ぎ木済苗搬送ライン4の上方であって、トレイ5
の空のポット部20への接ぎ木済苗Sの下降位置よりも
搬送下流側に、トレイ5における横列状のポット部と略
平行状に長いセパレータ100を上下回動するように備
えて、1工程前にトレイ5のポット部20に既に載置さ
れた接ぎ木済苗Sと干渉させないように構成するもので
ある。
の左右両側に設けた左右一対のブラケット101,10
1に搬送方向と直交する横方向に回動軸102を回転自
在に枢支し、一方のブラケット101に固定したロータ
リ式エアアクチュエータ103に前記回動軸102の一
端を連結する。該回動軸102から突出する左右一対の
アーム104,104には透明アクリル板等の合成樹脂
製の横長板状のセパレータ100を固着する。なお、前
記一方のアーム104の基端部には当接片105を突出
させ、その位置に近いブラケット101の上下に長さ調
節可能に設けたボルト等のストッパー106a,106
bに前記当接片105が当接すると、アーム104の上
下回動角度、ひいてはセパレータ100の上下回動位置
が規制されるようになっている。
り把持された接ぎ木済苗Sの下降に際して、図21に示
すように、予めエアアクチュエータ103を作動させて
セパレータ100を下降させ、1工程前にトレイ5のポ
ット部20に既に収納された接ぎ木済苗Sの穂木の葉部
を下降状態のセパレータ100の内側面にて拘束し、当
該葉が、下降しようとする接ぎ木済苗Sの根鉢部20a
に接触しないようにするのである。換言すると、下降し
ようとする接ぎ木済苗Sの根鉢部20aが収納されるポ
ット部20の上方を、1工程前に既に収納した接ぎ木済
苗Sの葉部で覆うことがないように、当該接ぎ木済苗S
の姿勢を規制するのである。このようにして接ぎ木済苗
Sの根鉢部20aがポット部20に収納されると、エア
アクチュエータ103を作動させてセパレータ100を
上向き回動し(図21の二点鎖線状態参照)、その下方
を矢印Y′方向にトレイ5を間欠移動させるべく無端ベ
ルト80を駆動する。
欠的に搬送されるトレイ5が、搬送方向(矢印Y′方
向)にポット部20の配置間隔P1だけ移動して後停止
した状態で、セパレータ100を下向き回動させると、
1工程前にトレイ5のポット部20に既に収納された接
ぎ木済苗Sの穂木の葉部が下降動するセパレータ100
に引きずられて穂木部が大きく曲がり、クリップ10の
箇所が外れるおそれがある。
(a)〜(d)に示すように、トレイ間欠送りの方向及
び移動(搬送)距離を制御する。即ち、図23(a)に
示すように、1工程前に既にトレイ5のポット部20に
収納した接ぎ木済苗Sは上向き回動したセパレータ10
0の下方にあり、且つ空のポット部20が下降しようと
する接ぎ木済苗Sの根鉢部20aの真下位置に来るよう
にして停止させる。この場合、矢印Y′方向にピッチP
1で連設されたポット部20,20の外縁部を光透過式
(または光遮断式)センサ107にて感知して、前記所
定位置でトレイ5を停止させるべく、搬送ライン4の無
端ベルト80の駆動を停止させる。
一旦停止させたトレイ5を適宜距離P6だけ矢印Y′方
向に移動させるべく無端ベルト80を駆動する。この距
離P6は、前記ピッチP1の2〜5倍程度とし、その目
安は、この1工程前に既にポット部20に収納された接
ぎ木済苗Sにおける穂木部分の葉が下降するセパレータ
100の内面に接触しない程度とする。
ータ100を下向き回動して、当該セパレータ100の
下端が、トレイ5の上面と距離H4(クリップ10より
若干上位置)だけ離れるようにして停止させ、当該トレ
イ5を矢印Y方向に前記移動させた距離P6だけ逆戻り
させるよう無端ベルト80を駆動して後停止する。これ
により、1工程前に既にポット部20に収納された接ぎ
木済苗Sに隣接する空のポット部20は、下降させて収
納しようとする接ぎ木済苗Sの根鉢部20aの真下位置
に戻ることになる。しかも、既に下降したセパレータ1
00の内面に向かってほぼ直角に穂木の葉が当たるよう
にトレイ5を逆戻りさせるから、接ぎ木済苗における穂
木部分が緩やかに湾曲するだけでクリップ10部分から
外れるような外力が作用しないのである。
接ぎ木済苗Sを下降させて、その根鉢部20aを空のポ
ット部20に収納させれば、1工程前に既にポット部2
0に収納された接ぎ木済苗Sにおける穂木部分の葉と、
下降しようとする接ぎ木済苗Sの根鉢部20aとが干渉
して、クリップ部10(接ぎ木接合部)から穂木と台木
とが外れることなく、確実にトレイ5のポット部20に
接ぎ木済苗Sを収納することができ、且つトレイ5の搬
送方向に隣接するポット部20に接ぎ木済苗Sのない、
無駄な空間が形成されることも防止できるのである。
予備切断装置81と屑除去装置82とを設けた実施例に
おいて、穂木用苗搬送ライン2における把持移送機構7
に、茎下部側を切断する穂木予備切断装置を設けないと
きには、不要となる穂木用苗Hの根鉢部20aは、横移
動した後の下部把持ハンド16の開き動にて台木用苗搬
送ライン3において台木用苗Dが抜き出されたトレイ5
の空のポット部20に収納されることになる。
持移送機構7に、茎下部側を切断する穂木予備切断装置
を設ける一方、台木用苗搬送ライン3に台木予備切断装
置81と屑除去装置82とを設けない場合には、横移動
した後の下部把持ハンド16の開き動にて、不要となっ
た台木用苗Dにおける先端側茎は、上部把持ハンド15
の開き動にて廃棄箱12に向かって自然落下して廃棄さ
れる。
送ライン3に台木予備切断装置81と屑除去装置82と
を設けない実施例及び穂木用苗搬送ライン2における把
持移送機構7に、茎下部側を切断する穂木予備切断装置
を設けない実施例においても適用できることはいうまで
もない。前記実施例では、6本の接ぎ木苗を同時に製造
できる装置について説明したが、この本数の多少は設置
部の必要面積に応じて増減できる。
に記載の発明では、接ぎ木済苗搬送ラインに搭載される
トレイは、その搬送方向と横方向とにわたってポット部
をマトリックス状に形成されたものを用いる。そして、
前記接ぎ木済苗搬送ライン上に、前記横列状のポット部
と略平行状に長いセパレータを配置し、前記ポット部に
接ぎ木済苗を載置すべく下降させるとき、1工程前にト
レイのポット部に既に収納された接ぎ木済苗と干渉させ
ないように、前記セパレータを下向き回動させた後上向
き回動するように構成するのである。
ぎ木済苗の穂木部分の葉等は下降位置のセパレータにて
予め隔離される状態になるので、下降動する接ぎ木済苗
と干渉することがなく、空のポット部に確実に収納する
ことができるという効果を奏する。また、請求項2に記
載の発明は、穂木用苗搬送ラインと台木用苗搬送ライン
と接ぎ木済苗搬送ラインとを平面視で平行状に配置し、
且つ各ラインには、穂木及び台木の各苗を複数本が苗搬
送方向と交差するように横列状に植立させたトレイを載
置し、前記3つの搬送ラインの上方を跨ぐように設けた
フレームには、各苗の茎部を把持するための把持移送機
構と、各苗の茎部を同一高さ位置にて切断するための切
断機構と、接ぎ木用のクリップ搬送機構とを各々前記横
列状の苗と平行に横移動可能に配置する一方、前記セパ
レータを上向き回動させた状態にて、トレイをその横列
状のポット部に収納された接ぎ木済苗がセパレータ箇所
より前記接ぎ木済苗搬送ラインの下流側となるように適
宜距離だけ移動させた後停止し、前記セパレータを下向
き回動させた状態にて空のポット部が接ぎ木済苗の下降
位置に来るように前記トレイを搬送上流側に逆送りする
ように構成したものであるから、セパレータを下向き回
動させる前に、1工程前にトレイのポット部に既に収納
された接ぎ木済苗を予め余分の距離だけ搬送下流側に搬
送しておけば、セパレータの下向き回動時に、当該セパ
レータと接ぎ木済苗とが接触して穂木部分等が湾曲した
り接ぎ木接合部が外れる等の事故がない。しかも、一旦
搬送下流側に搬送しトレイを同じ距離だけ逆戻り搬送さ
せることで、請求項1記載の発明の作用・効果に加え
て、1工程前に既に収納された接ぎ木済苗のポット部と
隣接する空のポット部に、次の工程の接ぎ木済苗を収納
させることができ、トレイに無駄な空間を発生させない
効果を奏するのである。
断機構と、クリップ搬送機構との移動範囲を示す説明図
である。
る。
である。
と下部把持ハンドとの一部切欠き斜視図である。
である。
持ハンドとの一部切欠き斜視図である。
面図である。
切欠き正面図である。
断面図である。
示す斜視図である。
回路を示す図である。
I −XVII 線矢視断面図である。
ダへのクリップ受け継ぎ状態を示す平断面図、(b)は
クリップにおける茎掴み部を開いた状態を示す平面図、
(c)はクリップにて茎を掴む状態を示す平面図であ
る。
る。
イの搬送・停止の位置関係を示し、(a)は1工程前で
トレイのポット部に接ぎ木済苗を収納した状態を示し、
(b)は1工程前でトレイのポット部に収納した接ぎ木
済苗を搬送下流側に移動させた状態を示し、(c)はセ
パレータを下向き回動して後1工程前でトレイのポット
部に収納した接ぎ木済苗を搬送上流側に逆戻しした状態
を示し、(d)は空のポット部に接ぎ木済苗を収納する
状態を示す。
Claims (2)
- 【請求項1】搬送方向と横方向とにわたってポット部を
マトリックス状に形成してなるトレイを、接ぎ木済苗搬
送ラインにて間欠的に搬送するように構成し、前記接ぎ
木済苗搬送ライン上に、前記横列状のポット部と略平行
状に長いセパレータを配置し、前記ポット部に接ぎ木済
苗を収納すべく下降させるとき、1工程前にトレイのポ
ット部に既に収納された接ぎ木済苗と干渉させないよう
に、前記セパレータを下向き回動させた後上向き回動す
るように構成したことを特徴とする接ぎ木苗製造装置。 - 【請求項2】 穂木用苗搬送ラインと台木用苗搬送ライ
ンと接ぎ木済苗搬送ラインとを平面視で平行状に配置
し、且つ各ラインには、穂木及び台木の各苗を複数本が
苗搬送方向と交差するように横列状に植立させたトレイ
を載置し、前記3つの搬送ラインの上方を跨ぐように設
けたフレームには、各苗の茎部を把持するための把持移
送機構と、各苗の茎部を同一高さ位置にて切断するため
の切断機構と、接ぎ木用のクリップ搬送機構とを各々前
記横列状の苗と平行に横移動可能に配置する一方、前記
セパレータを上向き回動させた状態にて、トレイをその
横列状のポット部に収納された接ぎ木済苗がセパレータ
箇所より前記接ぎ木済苗搬送ラインの下流側となるよう
に適宜距離だけ移動させた後停止し、前記セパレータを
下向き回動させた状態にて空のポット部が接ぎ木済苗の
下降位置に来るように前記トレイを搬送上流側に逆送り
するように構成したことを特徴とする請求項1に記載の
接ぎ木苗製造装置。
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