JP3628441B2 - 接ぎ木方法及びその装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、穂木苗の茎部及び台木苗の茎部を、所定の高さ位置において各々切断し、前記穂木苗における葉先部を、前記台木苗における根本側に、その切断面を合わせるようにして接ぎ木する方法、及びその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、台木苗の茎部と穂木苗の茎部とを、その両者の斜め方向の切断面個所にて接合させ、この接合個所をクリップにて固定すると言う接ぎ木方法としては、特開平7−135852号公報に開示されたものがある。
【0003】
この従来における接ぎ木方法は、ポットで成育した穂木苗の茎部を所定の高さ位置において上下一対の穂木用クランプ手段にてクランプし、この状態で前記穂木苗の茎部を前記両穂木用クランプ手段の間の部位において斜め方向に切断する一方、同じくポットで成育した台木苗の茎部を所定の高さ位置において上下一対の台木用クランプ手段にてクランプし、この状態で台木苗の茎部を前記両台木用クランプ手段の間の部位において斜め方向に切断し、次いで、前記両穂木用クランプ手段のうち上部穂木用クランプ手段にてクランプしている穂木苗の葉側の部分と、前記両台木用クランプ手段のうち下部台木用クランプ手段にてクランプしている穂木苗の根側の部分とを、これらクランプ手段を相対的に移動することによって、斜め切断面にて合わせるように接合し、この接合箇所をクリップにて固定すると言うものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、穂木苗及び台木苗は、その葉の部分が、茎部側に垂れ下がっている場合があることに加えて、その茎部も曲がり変形している場合があるから、前記従来の方法のように、その茎部を、上下一対のクランプ手段にてクランプすると言う構成では、茎部と一緒に当該茎部側に垂れ下がっている葉を同時にクランプして、葉を傷めたり、茎部をうまく切断することができない事態が発生することに加えて、茎部を曲がった状態のままクランプして、茎部を傷めたり、茎部を切断する位置がずれたりすることが発生すると言う問題があった。
【0005】
本発明は、この問題を解消した接ぎ木方法及びその装置を提供することを技術的課題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この技術的課題を達成するため本発明の方法は、穂木苗及び台木苗における茎部のうち根本部側を、閉じ作動するようにした下部クランプ手段にてクランプする一方、前記茎部のうち穂先部側を、当該茎部に沿って穂先側に向かって移動しながら閉じ作動するようにした上部クランプ手段にてクランプし、この状態で、前記茎部を、前記下部クランプ手段と上部クランプ手段の間の部位において斜め方向に切断し、次いで、前記穂木苗の茎部を把持した上部クランプ手段と、前記台木苗の茎部を把持した下部クランプ手段とを横移動させて、前記両茎部における切断面を合わせて接合し、次いでこの接合部をクリップにて挟持することを特徴とするものである。
【0007】
また、本発明の装置は、穂木苗及び台木苗における茎部のうち根本部側をクランプする下部クランプ手段と、前記茎部のうち穂先部側を、当該茎部に沿って穂先側に移動したながらクランプする上部クランプ手段と、これら両クランプ手段の間の部位に位置して、前記茎部に向かって前進動して茎部を傾斜状に切断するカッター刃と、前記両茎部における切断面を合わせ接合する方向に前記上部クランプ手段及び下部クランプ手段とをそれぞれ横移動させるクランプ移送機構と、前記接合部を挟持するクリップの搬送手段とを備えていることを特徴とするものである。
【0008】
【発明の作用・効果】
このように、穂木苗又は台木苗における茎部のうち根本部側を、下部クランプ手段にてクランプする一方、前記茎部のうち穂先部側を、当該茎部に沿って穂先側に向かって移動しながら閉じ作動するようにした上部クランプ手段にてクランプすることにより、穂木苗又は台木苗における葉の部分が垂れ下がっている場合には、この垂れ下がっている葉を、前記上部クランプ手段における穂先側への移動によって、上方に押し上げることができ、また、茎が曲がっている場合には、この曲がりを、前記上部クランプ手段における穂先側への移動によって、矯正することができるから、茎の切断に際して、切断不良が発生したり、葉及び茎を傷めたり、所定の高さ位置で切断できなかったりすることを、確実に低減できるのである。
【0009】
しかも、前記上部クランプ手段は、茎部のうち穂先部側を、当該茎部に沿って穂先側に向かって移動しながら閉じ作動してクランプするものであることにより、穂先側への移動によって茎部に傷を付けることを、前記茎部を上部クランプ手段にて緩くクランプした状態で前記上部クランプ手段を穂先側に移動する場合によりも、大幅に低減できるのである。
【0010】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の具体化した実施の形態を、図面について説明する。
【0011】
図1は苗接ぎ木装置1の全体を示す概略平面図、図2は概略正面図、図3は各作業の機構の移動範囲を示す概略平面図である。
【0012】
本発明による苗接ぎ木装置1は、図1に示すように、穂木苗用搬送ライン2と台木苗用搬送ライン3と接ぎ木済苗搬送ライン4とを平面視で平行状に配置する。この各搬送ライン2,3,4は、いずれもベルトコンベヤ等の周知構成の搬送手段からなり、各搬送ライン2,3,4のうち穂木苗用搬送ライン2及び台木苗用搬送ライン3の上面に載置される各トレイ5には、穂木苗H及び台木苗Dがそれぞれ複数本(X方向に6本列、Y方向に12本列)を収納できる鉢部5aが平面視マトリックス状に形成されている。
【0013】
また、前記接ぎ木済苗搬送ライン4の上面に載置される各トレイ5′も、前記各トレイ5と同様に構成され、且つ、鉢部が平面視マトリックス状に形成されている。
【0014】
そして、図1において左端にある穂木苗用搬送ライン2と中央にある台木苗用搬送ライン3とではトレイ5を、図1の矢印Y方向に前記鉢部20のピッチ間隔P1毎に間欠的に搬送され、苗のクランプ移送機構6、切断機構7、クリップ搬送機構8等を配置した門型フレーム9の下方個所で後述する各種作業を実行し、接ぎ木用のクリップ10により台木苗Dの根元側と穂木苗Hの先端側とを接ぎ木された接ぎ木済苗Sを、接ぎ木済苗搬送ライン4において、その上面のトレイ5′における各鉢部内に装填したのち、前記両搬送ライン2,3におけるトレイ5の搬送方向と逆向き(反矢印Y方向)に前記ピッチ間隔P1にて間欠搬送するものである。
【0015】
また、接ぎ木済苗搬送ライン4の側方であって、門型フレーム9の下方には、不要となった台木苗Dにおける茎部D′上端の子葉D″を集めるための廃棄箱12が設置され、更にまた、その廃棄箱12の上方近傍には、クリップ10を1個ずつ前記クリップ搬送機構8に供給するためのクリップフイーダ11が配置されている。なお、符号13は、前記各機構6,7,8等の駆動用の圧縮エア源となるコンプレッサ、符号14は、作業を制御するための電気的制御回路等の制御用中央処理装置である。
【0016】
後に詳述するクランプ移送機構は、前記穂木苗用搬送ライン2上のトレイ5における6本の穂木苗Hの茎部H′と、前記台木苗用搬送ライン3上のトレイ5における6本の台木苗Dの茎部D′とを、上下一対のクランプ手段15,16にて一挙にクランプするものである。
【0017】
前記上下一対のクランプ手段15,16のうち一方の下部クランプ手段16を支持する下部移送フレーム18、及び上部クランプ手段15を支持する上部移送フレーム17は、前記各クランプ手段15,16にて前記各穂木苗Hの茎部H′及び台木苗Dの茎部D′をクランプすると、一体的に適宜高さだけ上昇することにより、この上下両クランプ手段15,16にてクランプした穂木苗H及び台木苗Dを、その各々のトレイ5から上方に一斉に持ち上げする。
【0018】
次いで、トレイ5の上方に空間にて上下両クランプ手段15,16の間に設けた斜め切断機構におけるカッター刃19を押し進めることにより、前記各穂木苗Hにおける茎部H′及び各台木苗Dにおける茎部D′を斜め方向に切断するのである。
【0019】
次いで、前記下部クランプ手段16の下部移送フレーム18が、前記各穂木苗Hの茎部H′を台木苗用搬送ライン3におけるトレイ5の上に位置し、前記各台木苗Dの茎部D′を接ぎ木済苗搬送ライン4のトレイ5上に位置するように、距離L1(1ライン幅分)だけ横移動したのち、前記各穂木苗Hの茎部H′に対するクランプを解除することにより、各穂木苗Hを台木苗用搬送ライン3におけるトレイ5に落下するように捨てる。
【0020】
他方、上部クランプ手段15の上部移送フレーム17が、前記各穂木苗Hの子葉H″を接ぎ木済苗搬送ライン4のトレイ5′上に位置し、前記各台木苗Dの子葉D″を廃棄箱12上に位置するように、距離L2(前記距離L1の二倍)だけ横移動したのち、前記各台木苗Dの子葉D″に対するクランプを解除することにより、当該子葉D″を、廃棄箱12に落下して捨てる。
【0021】
この上部クランプ手段15の上部移送フレーム17の距離L2の横移動により、各穂木苗Hにおける子葉H″と、各台木苗Dにおける茎部D′とを、接ぎ木済苗搬送ライン4上の部位において、その斜め方向の切断面を合わせるように接合して、この状態で、前記接ぎ木済苗搬送ライン4のトレイ5′の上方にて、その接合部を、クリップ搬送機構8に予め装填されたクリップ10にて挟持して固定することにより、接ぎ木済苗Sとし、この各接ぎ木済苗Sを、前記クランプ移送機構6の下降動により、前記接ぎ木済苗搬送ライン4の上面に載置されたトレイ5′における各鉢部内に装填し、この接ぎ木済苗Sの入ったトレイ5′を、前記接ぎ木済苗搬送ライン4にて送り出すのである。
【0022】
次に、前記クランプ移送機構6の細部構成について、図4〜図9を参照しながら説明する。このクランプ移送機構6における第1昇降杆21aは、門型フレーム9の上面板に固定した昇降用エアシリンダ等の第1昇降アクチュエータ22にて、前記門型フレーム9を貫通する左右一対のガイド軸22aにガイドされながら穂木苗用搬送ライン2及び台木苗用搬送ライン3の上面に対して大きく上下動するように構成され、この第1昇降杆21aには、前記下部クランプ手段16を支持する下部移送フレーム18が、第1横移動用アクチュエータ23aにてその長手方向に距離L1だけ横移動するように装着されている。
【0023】
また、前記第1昇降杆21aの前面には、第2昇降杆21bが、第1昇降杆21aに固定した第2昇降アクチュエータ24にて、第1昇降杆21aに対して左右一対のガイド機構24aにてガイドされながら上下動するように設けられ、この第2昇降杆21bには、前記上部クランプ手段15を支持する上部移送フレーム17が、第2横移動用アクチュエータ23bにてその長手方向に距離L2だけ横移動するように装着されている。
【0024】
図5において理解できるように、台木苗Dの茎部D′及び穂木苗Hの茎部H′をクランプする下部クランプ手段16の基部は、斜め切断機構7から遠い側に位置し、台木苗Dの茎部D′及び穂木苗Hの茎部H′をクランプする上部クランプ手段15の基部は、前記斜め切断機構7に近い側に位置している。
【0025】
そして、前記上部クランプ手段15と、前記下部クランプ手段16とは、以下に述べるように、略同様に構成されている。
【0026】
前記下部クランプ手段16は、各穂木苗H及び各台木苗Dの箇所ごとに左右支持体16a,16bを備え、この各両支持体16a,16bを開閉作動するための開閉機構は、図7に示すように構成されている。つまり、下部移送フレーム18に、その長手方向に前記距離L1だけ移動自在に軸支した上下一対の横長のガイド軸30には、左右一対の摺動支持片31a,31bと左右一対の摺動支持片32a,32bを左右摺動自在に被嵌し、一対の摺動支持片31a,31bには前記下部クランプ手段16の12本の左支持体16aが一定間隔にて取付く横杆33を固着する。他方の一対の摺動片32a,32bには、前記12本の右支持体16bが一定間隔にて取付く横杆34を固着し、下部移送フレーム18の左端に設けた開閉作動用アクチュエータ35のピストンロッド35aを摺動支持片31aに固定する一方、下部移送フレーム18の右端に設けた開閉作動用アクチュエータ36のピストンロッド36aを摺動支持片32bに固定する。この構成により、左右両開閉作動用アクチュエータ35,36のピストンロッド35a,36aを突出動させると、左右支持体16a,16bの左右間隔が狭まるように横杆33,34が横移動して、左右支持体16a,16b先端の挟持片37a,37bにて台木苗Dの茎部D′及び穂木苗Hの茎部H′を左右からクランプし、反対に、ピストンロッド35a,36aを後退動させると、左右支持体16a,16bの左右間隔が拡がるように横杆33,34が横移動して、左右支持体16a,16b先端の挟持片37a,37bが拡がるようにする。
【0027】
一方、前記上部クランプ手段15も、前記下部クランプ手段16と略同様に、各穂木苗H及び各台木苗Dの箇所ごとに左右支持体15a,15bを備え、この各両支持体15a,15bを開閉作動するための開閉機構は、図8に示すように構成されている。つまり、上部移送フレーム17に、その長手方向に前記距離L2だけ移動自在に軸支した上下一対の横長のガイド軸38には、左右一対の摺動支持片39a,39bと左右一対の摺動支持片40a,40bを左右摺動自在に被嵌し、一対の摺動支持片39a,39bには前記上部クランプ手段15の12本の左支持体15aが一定間隔にて取付く横杆41を固着する。他方の一対の摺動片40a,40bには、前記12本の右支持体15bが一定間隔にて取付く横杆42を固着し、上部移送フレーム17の左端に設けた開閉作動用アクチュエータ43のピストンロッド43aを摺動支持片39aに固定する一方、上部移送フレーム17の右端に設けた開閉作動用アクチュエータ44のピストンロッド44aを摺動支持片40bに固定する。この構成により、左右両開閉作動用アクチュエータ43,44のピストンロッド43a,44aを突出動させると、左右支持体15a,15bの左右間隔が狭まるように横杆41,42が横移動して、左右支持体15a,15b先端の挟持片45a,45bにて台木苗Dの茎部D′及び穂木苗Hの茎部H′を左右からクランプし、反対に、ピストンロッド43a,44aを後退動させると、左右支持体15a,15bの左右間隔が拡がるように横杆41,42が横移動して、左右支持体15a,15b先端の挟持片45a,45bが拡がるようにする。
【0028】
なお、前記両クランプ手段15,16における各挟持片37a,37b、45a,45bは、断面L字状に形成され、水平板部の内辺には茎を囲むように案内できる平面視略V字状の案内溝が形成されており、この各挟持片37a,37b、45a,45bの内部には、挟持するときの茎の損傷を防止するためのスポンジ等の軟質弾性体46が固着されている。
【0029】
そして、前記下部クランプ手段16は、前記第1昇降アクチュエータ22にて全体を下限まで下降動した状態で、これを開閉作動用アクチュエータ35,36にて一斉に閉じ作動することにより、台木苗Dの茎部D′及び穂木苗Hの茎部H′をクランプするように構成するが、前記上部クランプ手段15は、前記第1昇降アクチュエータ22にて全体を下限まで下降動した状態で、この上部クランプ手段15を第2昇降アクチュエータ24にて上昇動しながら、開閉作動用アクチュエータ43,44にて一斉に閉じ作動することにより、図9に矢印Aで示すように、穂木苗Hの茎H′及び台木苗Dの茎D′に沿って穂先側に向かって移動しながら閉じ作動するように構成する。
【0030】
次に、前記斜め切断機構を、図5及び図6について説明する。この斜め切断機構におけるカッター刃19は、前記クランプ移送機構6と対向した位置に台木苗D及び穂木苗Hの搬送方向上流側から各茎部D′,H′に対して接近することにより、図9に示すように、当該茎部D′,H′を斜め方向に切断する。
【0031】
前記クランプ移送機構6にてクランプされて所定高さまで持ち上げられた台木苗D及び穂木苗Hを12本一挙に切断するとき、各苗の茎部D′,H′がカッター刃19の押し切りに対して逃げ移動しないようにするため、上部クランプ手段15と下部クランプ手段16との上下間にて、この両クランプ手段15,17によるクランプした状態で、カッター刃19を両クランプ手段15,17の間に押し進めるように構成されている。
【0032】
前記切断用フレーム47は、前記門型フレーム9に対して高さ位置不変に保持され、切断用フレーム47には、前記12本の左把持片48aの基部を支持する横杆49と右把持片48bの基部を支持する横杆50とが左右移動可能に支持されている。そして、切断用フレーム47に取付けられたエアシリンダ等の把持移動用アクチュエータ51の左側から突出するピストンロッド51aを前記横杆50に連結する一方、右側から突出するピストンロッド51bを前記横杆49に連結する。これにより、両ピストンロッド51a,51bが互いに突出すると、左右両把持片48a,48bの左右間隔が縮まり苗の茎を左右から把持する。反対に両ピストンロッド51a,51bが互いに後退すると、左右両把持片48a,48bの左右間隔が拡がるのである。
【0033】
他方、切断用フレーム47に前後移動(矢印Y方向)に移動可能に支持された支持フレーム52には12本の丸棒、角棒、板状等のカッター軸53を一定間隔にて突出させ、カッタアクチュエータ54により支持フレーム52を(矢印Y方向)移動させるものである。
【0034】
次に、図10〜図13を参照しながらクリップ搬送機構8の詳細構成について説明する。
【0035】
従来から構成が公知な振動式のパーツフイーダ等からなるクリップフイーダ11に、洗濯はさみ式の合成樹脂製等のクリップ10をランダムに入れると、上面開放型の供給通路11a内でクリップ10が、その二股状の茎掴み部10aが供給口11bに近い先頭となり、二股状の開閉操作部10b、10bが後になるように姿勢が揃えられて一列状に並べられる(図12(a)参照)。なお、符号10cは茎掴み部10aを常時閉じ方向に付勢するためのリングばねである。
【0036】
クリップ搬送機構8は、図10及び図11に示すように、前記門型フレーム9の下面に設けた支持枠体60に対してその下面側に吊支される移動枠体61がX方向及びY方向に移動可能となるように構成されている。即ち、支持枠体60の下面に固定したX方向に長手のガイドレール62に対して移動枠体61の上部吊支体61aを左右方向(X方向)に移動自在に吊支し、支持枠体60の下面側に設けた従動プーリ63と駆動プーリ64とにタイミングベルト65を巻掛けし、駆動プーリ64は門型フレーム6上に固定した正逆回転可能なステップモータ66にて駆動され、タイミングベルト65と前記上部吊支体61aとを連結金具69にて連結する。また、上部吊支体61aの下面に設けた前後方向(Y方向)のガイドレール67に対して移動枠体61を移動自在に吊支し、門型フレーム6下面に固定した駆動アクチュエータ68のピストンロッド(図示せず)を移動枠体61に連結して、ピストンロッドが突出動すれば、移動枠体61が前記クランプ移送機構6の前面に対して接近するように移動させられる(図10の二点鎖線参照)。
【0037】
前記移動枠体61には、6対の左右ハンド体70a,70bからなるクリップホルダ70が、クランプ移送機構における上部クランプ手段15及び上部クランプ手段16の設置間隔と、等しい一定間隔にて配置されている。
【0038】
6本の右ハンド体70bの基部を固定した横杆71と、同じく6本の左ハンド体70aの基部を固定した横杆72とは、移動枠体60に対して互い左右移動可能に装着されている。
【0039】
他方、各クリップホルダ70における左右ハンド体70a,70bには互いに内向きに開口するY方向に長手の案内溝76,76が形成されており、この案内溝76,76にクリップ10におけるリングばね10cが挿通して姿勢保持されながら、クリップ10の先端である茎掴み部10aが保持部77まで移動できる。
【0040】
そして、後述するように左右ハンド体70a,70bの間隔がP4に保持された状態で、前記クリップフイーダ11における供給通路11aの供給口11bの前方に位置するとき、供給通路11a上に沿って配置したエアシリンダ等のクリップ供給用アクチュエータ78におけるピストンロッド78a先端の押し体79がクリップ10を前方に押し出してクリップホルダ70に受け継ぎさせる(図12(a)参照)。一つのクリップホルダ70に対して1つのクリップ10の受け継ぎを終了すると、ステップモータ66を作動させ、移動枠体60全体をピッチP2だけ横方向(X方向)に間欠移動させて、空状態のクリップホルダ70を供給口11bの前方に位置させ、このクリップホルダ70にクリップ10を受け継がせるという作業を繰り返して、6つのクリップホルダ70の全てにクリップ10が供給されると、前記台木苗Dと穂木苗Hとの斜め切断個所を接合させた状態のクランプ移送機構6の前方に向かって移動枠体61を大きくX方向に移動させるのである。
【0041】
なお、移動枠体61に固定したエアシリンダ等の第1クリップ用アクチュエータ73における左側から突出するピストンロッド73aを第2クリップ用アクチュエータ74に連結し、該第2クリップ用アクチュエータ74のピストンロッド74aを前記横杆71に連結する一方、右側から突出するピストンロッド73bを第2クリップ用アクチュエータ75に連結し、該第2クリップ用アクチュエータ75のピストンロッド75aを前記横杆72に連結する。これにより、両ピストンロッド73a,73bが互いに突出すると、左右両ハンド体70a,70bの左右間隔がP3(図12(b)の状態参照)まで縮まり、クリップ10における左右の開閉操作部10b,10bの間隔を狭くし、茎掴み部10aが拡がった状態に保持できる。両ピストンロッド73a,73bが互いに後退すると、左右両ハンド体70a,70bの左右間隔がP4(図12(a)の状態参照)まで拡がり、クリップフイーダ11における供給口11bからクリップ10を受け継ぐ待機姿勢となる。そして、この拡がった状態で第2クリップ用アクチュエータ74,75を作動させてピストンロッド74a,75aを突出動させると、左右両ハンド体70a,70bの左右間隔がP5(図12(c)の状態参照)まで拡がり、クリップ10における茎掴み部10aにて接ぎ木苗Sの接合部を左右から掴んで固定する。ピストンロッド74a,75aを後退動させると、左右両ハンド体70a,70bの左右間隔がP4(図12(b)の状態参照)まで狭くなるように復帰するのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による接ぎ木装置の概略平面図である。
【図2】前記接ぎ木装置の概略正面図である。
【図3】門型フレーム部分におけるクランプ移送機構と、切断機構と、クリップ搬送機構との移動範囲を示す説明図である。
【図4】クランプ移送機構と切断機構との昇降部を示す斜視図である。
【図5】クランプ移送機構と切断機構とを示す側面図である。
【図6】クランプ移送機構及び切断機構の一部切欠き平面図である。
【図7】下部クランプ手段を示す切欠き斜視図である。
【図8】上部クランプ手段を示す切欠き斜視図である。
【図9】クランプした状態を示す拡大断面図である。
【図10】クリップ搬送機構を示す断面図で図11におけるX−X視断面図である。
【図11】図10のXI −XI 視側面図である。
【図12】(a)はクリップフイーダからクリップホルダへのクリップ受け継ぎ状態を示す平断面図、(b)はクリップにおける茎掴み部を開いた状態を示す平面図、(c)はクリップにて茎を掴む状態を示す平面図である。
【図13】図12(a)のXIII−XIII視拡大断面図である。
【符号の説明】
H 穂木苗
H′ 穂木苗の茎部
D 台木苗
D′ 台木苗の茎部
S 接ぎ木済苗
接ぎ木装置
2 穂木苗用搬送ライン
3 台木苗用搬送ライン
4 接ぎ木済苗用搬送ライン
5,5′ トレイ
6 クランプ移送機構
7 斜め切断機構
8 クリップ搬送機構
9 門型フレーム
15 上部クランプ手段
16 下部クランプ手段
17 上部移送フレーム
18 下部移送フレーム
19 カッター刃

Claims (2)

  1. 穂木苗及び台木苗における茎部のうち根本部側を、閉じ作動するようにした下部クランプ手段にてクランプする一方、前記茎部のうち穂先部側を、当該茎部に沿って穂先側に向かって移動しながら閉じ作動するようにした上部クランプ手段にてクランプし、この状態で、前記茎部を、前記下部クランプ手段と上部クランプ手段の間の部位において斜め方向に切断し、次いで、前記穂木苗の茎部を把持した上部クランプ手段と、前記台木苗の茎部を把持した下部クランプ手段とを横移動させて、前記両茎部における切断面を合わせて接合し、次いでこの接合部をクリップにて挟持することを特徴とする接ぎ木方法
  2. 穂木苗及び台木苗における茎部のうち根本部側をクランプする下部クランプ手段と、前記茎部のうち穂先部側を、当該茎部に沿って穂先側に移動したながらクランプする上部クランプ手段と、これら両クランプ手段の間の部位に位置して、前記茎部に向かって前進動して茎部を傾斜状に切断するカッター刃と、前記両茎部における切断面を合わせ接合する方向に前記上部クランプ手段及び下部クランプ手段とをそれぞれ横移動させるクランプ移送機構と、前記接合部を挟持するクリップの搬送手段とを備えていることを特徴とする接ぎ木装置
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