JPH10248402A - 苗抜取ハンド - Google Patents

苗抜取ハンド

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Publication number
JPH10248402A
JPH10248402A JP9050626A JP5062697A JPH10248402A JP H10248402 A JPH10248402 A JP H10248402A JP 9050626 A JP9050626 A JP 9050626A JP 5062697 A JP5062697 A JP 5062697A JP H10248402 A JPH10248402 A JP H10248402A
Authority
JP
Japan
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seedling
hand
grafted
opening
extracting
Prior art date
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Pending
Application number
JP9050626A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Onosaka
孝志 小野坂
Kenji Okuno
健治 奥野
Kenji Tomomitsu
健二 友光
Hisaya Yamada
久也 山田
Yukinobu Ishihara
幸信 石原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kanzaki Kokyukoki Manufacturing Co Ltd
Yanmar Co Ltd
Original Assignee
Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
Kanzaki Kokyukoki Manufacturing Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd, Kanzaki Kokyukoki Manufacturing Co Ltd filed Critical Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
Priority to JP9050626A priority Critical patent/JPH10248402A/ja
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  • Cultivation Receptacles Or Flower-Pots, Or Pots For Seedlings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の苗抜取ハンドの接ぎ木苗Gの葉部の位
置する空間が小さく、葉部を挟んで苗を傷めることがあ
り、また、平行開閉式の挟持シリンダーであったので、
大きなスペースが必要となり、コストアップとなってい
た。 【解決手段】 接ぎ木苗Gをセル成形苗トレーPから抜
き取り他のカップへ搬送するための苗抜取ハンドにおい
て、ヘッド支持体45より下方へ支持体46を垂設し、
該支持体下端に一対のハンド体50・50を垂直軸心を
中心に回転自在に平行に支持し、該ハンド体の一側端に
ハンド体の開閉駆動を行う開閉ロッド54の当接部50
bを形成し、該ハンド体の他側は水平方向に突出して、
その内面に挟持体を位置した。また、前記苗抜取ハンド
を複数平行に設け、前記各開閉ロッドの上端にそれぞれ
係合体60を設け、該係合体を一つの開閉シリンダー5
6に係合し、複数条の苗抜取ハンドを同時に開閉できる
ようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、花卉や野菜等の種
をセル成形苗トレーで育苗し、そのセル成形苗を接ぎ木
して、この接ぎ木苗を苗トレーから仮植トレーや仮植ポ
ット(通称ビニポット)に植付る鉢上げ装置の苗抜取ハ
ンドの技術に関する。
【0002】
【従来の技術】凹状のポットを数条・数列碁盤の目状に
形成したセル成形苗トレーの各ポットに花卉や野菜等の
種子を播種し、育苗して発芽後の葉が2〜6枚程度の大
きさとなると、移植機で植えつけられるように、セル成
形苗トレーのポットよりやや大きい仮植トレーのポット
に仮植するようにしていた。このセル成形苗トレーのポ
ットからセル成形苗を抜き出すために苗抜取ハンドを用
いた技術が同一出願人により特願平8−32478号と
して出願済みである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の苗抜取
ハンドは図16、図17に示すように、ハンド体50’
の挟持部分は側面視で階段条に構成していたために、ふ
ところが小さく接ぎ木苗Gの葉部を挟んで苗を傷めた
り、接ぎ木部分のクリップを挟んで挟持を失敗すること
もあった。また、平行開閉式の挟持シリンダーを用いて
ハンド体50’・50’を開閉する構成としていたため
に、挟持シリンダーは比較的大きく、並列に複数並べる
と大きなスペースが必要となり、取付部分が複雑とな
り、小さい接ぎ木苗の場合には隣の苗抜取ハンドと干渉
することがあり、抜き取りができないことがあった。ま
た、挟持シリンダーは高価であり、複数同時に抜き取
り、その苗抜取ハンド毎に挟持シリンダーを取り付けて
いたので、コストアップの原因となっていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明が解決しようとす
る課題は以上の如くであり、次に上記課題を解決するた
めの手段を説明する。即ち、接ぎ木苗をセル成形苗トレ
ーから抜き取り他のカップへ搬送するための苗抜取ハン
ドにおいて、接ぎ木苗の茎または根鉢の上部位置の茎を
挟持して持ち上げ、セル成形苗トレーから抜き取るよう
に構成したものである。また、ヘッド支持体より下方へ
支持体を垂設し、該支持体下端に一対のハンド体を垂直
軸心を中心に回転自在に平行に支持し、該ハンド体の一
側端にハンド体の開閉駆動を行う開閉ロッドの当接部を
形成し、該ハンド体の他側は水平方向に突出して、その
内面に挟持体を位置したものである。また、前記苗抜取
ハンドを複数平行に設け、前記各開閉ロッドの上端にそ
れぞれ係合体を設け、該係合体を一つの開閉アクチュエ
ーターに係合し、複数条の苗抜取ハンドを同時に開閉で
きるようにしたものである。
【0005】また、接ぎ木苗をセル成形苗トレーから抜
き取り他のカップへ搬送する工程において、前記苗抜取
ハンドをセル成形苗トレー内の接ぎ木苗の根鉢上方に位
置させてから、セル成形苗トレー進行方向前方より開い
たハンド体を接ぎ木苗の茎に向かって平行移動し、ハン
ド体を閉じて茎を挟持して持ち上げて接ぎ木苗を抜き取
るようにしたものである。
【0006】
【発明の実施の形態】次に実施例を説明する。図1は本
発明の鉢上げ装置の全体正面図、図2は同じく鉢上げ装
置の全体平面図、図3は同じく鉢上げ装置の右側面図、
図4は同じく左側面図である。
【0007】図1、図2、図3、図4において、接ぎ木
苗を本発明の苗抜取ハンドによって鉢上げして仮植トレ
ー上のポットに植え付ける自動鉢上げ装置の全体的な構
成から説明する。鉢上げ装置の下部には移動用のキャス
ター輪を配置したフレーム台Hが設けられている。該フ
レーム台Hの上に、苗トレーコンベア10と仮植トレー
コンベア11が前後方向に平行して左右に配置されてい
る。該仮植トレーコンベア11と苗トレーコンベア10
の略中央部において、両コンベアに対して直角方向に横
切る苗移載搬送装置Cが配設されている。そして、仮植
トレーコンベア11と苗トレーコンベア10の間の前後
に柱H1・H2を立設して、該柱H1・H2の上端間に
横設したフレームH3の右側に苗抜取部Eを配置し、左
側に植付部Bと穴開け部Jを配置している。
【0008】前記苗移載搬送装置Cはチェーン(又はベ
ルト)周囲上に苗移載カップ9・9・・・を一定間隔を
おいて配置し、該チェーンはフレーム台Hの苗トレーコ
ンベア10と仮植トレーコンベア11の上下左右の周囲
を回動するようにし、苗移載搬送装置Cが仮植トレーコ
ンベア11と苗トレーコンベア10の両コンベアを跨い
で、仮植トレーコンベア11と苗トレーコンベア10の
搬送方向に対して垂直方向に配置している。前記苗トレ
ーコンベア10は前方に向かって搬送され、仮植トレー
コンベア11は後方に向かって搬送されるようにしてい
る。
【0009】前記苗移載搬送装置Cの上方と、セル成形
苗トレーPの上方の間には、前後上下同時に移動する苗
抜取部Eが設けられ、該苗抜取部Eが苗移載搬送装置C
に対して苗トレーコンベア10の搬送前工程側に配置さ
れ、苗抜取部Eによってセル成形苗トレーPによって搬
送される接ぎ木苗を抜き取り、苗移載カップ9に移載す
るようにしている。また、苗移載搬送装置Cと仮植トレ
ーSの上方の間に前後上下同時に移動する植付部Bが設
けられ、該植付部Bが仮植トレーコンベア11の搬送後
工程側に配置して、苗移載カップ9内の接ぎ木苗を把持
して仮植トレーSのポットに植えつけるようにしてい
る。
【0010】図5は苗抜取部の昇降駆動部の側面図、図
6は同じく平面図、図7は同じく後面図、図8は苗抜取
ハンドの側面図、図9は同じく拡大側面図、図10は図
9におけるX−X矢視断面図、図11は苗抜取工程を示
す図、図12は植付チャックの側面図、図13は同じく
正面図、図14は植付工程を示す図、図15は鎮圧具取
付部を示す正面図である。
【0011】前記苗抜取部E及び植付部Bのヘッド部を
前後動及び上下動を同時に行う昇降機構は略同じ構成な
ので、苗抜取部Eの昇降機構について詳述する。図5、
図6、図7に示すように、前記柱H1・H2上部のフレ
ームH3の前後中央の側面にガイド板15が前後方向に
固設され、その下部のフレームH3の側面に前後方向に
横ガイドレール23が配置され、該横ガイドレール23
に前後方向に摺動するスライダ30が嵌合され、該スラ
イダ30は揺動板24の裏面に固定され、該揺動板24
の表面にはスライダ31が固定されて、苗取り支持体2
2の内面に上下方向に設けた縦ガイドレール32に嵌合
している。このようにして、苗取り支持体22がガイド
板15に対して前後上下に摺動自在としている。
【0012】また、苗取り支持体22の上部裏面に取付
ボス33を介してローラー34を回転自在に支持し、該
ローラー34を前記ガイド板15に設けたガイド孔15
aに挿入している。該ガイド孔15aは側面視で前上方
から後下部へ向かって円弧状に開口されている。該ガイ
ド板15の前上部にはストッパー35が設けられ、苗取
り支持体22の前面(図5における左側面)に当接する
ように配置され、また、フレームH3上にもストッパー
36が設けられ、苗取り支持体22上面に固定した支持
プレート37の下面に当接できるように配設している。
該ストッパー35・36にはショックアブソーバーが内
装されて、当接時のショックを吸収するようにしてお
り、このストッパー35・36を位置調整することによ
って、苗取り支持体22の停止位置を変更することがで
き、セル成形苗トレーPの高さに合わせられるようにし
ている。
【0013】前記苗取り支持体22の上後端に移動シリ
ンダー16のピストンロッド16a先端が枢支されてい
る。該移動シリンダー16はエアシリンダーからなり、
エアホースを介して電磁バルブと連通され、該電磁バル
ブはコントローラと接続されている。該移動シリンダー
16はロッド側がフレームH3に取り付けられたブラケ
ット29に回転自在に枢支されている。なお、前述のシ
リンダーや後述のシリンダーもエアシリンダーからな
り、コントローラと接続された電磁弁によって制御され
る。そして、各シリンダーには伸長位置と縮小位置を検
知するセンサーがそれぞれ設けられている。
【0014】また、前記揺動板24の後下部表面にステ
ー24aを突設してガイドロッド26が立設され、該ガ
イドロッド26にはスプリング27が外嵌され、ガイド
ロッド26の上部は苗取り支持体22の上端に固設した
支持プレート37に上下摺動自在に挿入されている。こ
のようにして、苗取り支持体22をスプリング27によ
って上方へ付勢し、該苗取り支持体22に取り付ける後
述する苗抜取ハンド5やピッチ切換機構等の重量が移動
シリンダー16を縮小する方向に掛かっているので、伸
長開始時にスプリング27のバネ力によって上昇始動時
のスピードアップを図っている。
【0015】このような構成において、前記移動シリン
ダー16を伸縮させることによって、ガイド孔15aに
沿って苗取り支持体22が移動して、苗抜取部Eが上下
動と前後動が同時に行われて、苗移載搬送装置Cの上方
と、セル成形苗トレーPの上方の間を円弧状に往復動で
きるようにしている。
【0016】そして更に、前記苗取り支持体22の前面
にスライダー40が固定され、該スライダー40にその
前面側に配置したスライド板41の裏面に固定した横レ
ール42に嵌合している。該スライド板41の裏面には
スライドシリンダー43が前後水平方向に固定され、該
スライドシリンダー43のピストンロッド43aの先端
は苗取り支持体22より突設した支持ステー44に固定
されている。そして、スライド板41前面に上下シリン
ダー19が固定されている。このようにして、スライド
シリンダー43を伸縮することによって上下シリンダー
19に取り付ける苗抜取ハンド5を前後動できるように
している。
【0017】そして、前記上下シリンダー19のピスト
ンロッド19a下部に図示しないピッチ切換機構が取り
付けられ、該ピッチ切換機構にはセル成形苗トレーPの
条数と同数のヘッド支持体45・45・・・が取り付け
られ、該ヘッド支持体45・45・・・がピッチ切換機
構によってセル成形苗トレーPの条ピッチと苗移載搬送
装置Cの苗移載カップ9のピッチに変更できるようにし
ている。そして、このヘッド支持体45・45・・・の
それぞれに本発明の苗抜取ハンド5・5・・・が取り付
けられている。
【0018】該苗抜取ハンド5は図8、図9、図10に
示すように、ヘッド支持体45の前部に支持杆46が垂
設され、該支持杆46の下端にガイドプレート47が固
定され、該ガイドプレート47下面にホルダー49が固
定され、該ホルダー49の両側面にハンド体50・50
が枢軸51・51によって回転自在に枢支されている。
該ハンド体50・50の一側は後方へ水平方向に突出さ
れ、高さは接ぎ木苗の茎(軸)部Gbを挟持するに十分
で葉部分や接ぎ木した部分に当たらない上下幅とし、前
後方向の長さは接ぎ木苗Gの葉部分が支持杆46に干渉
しないように、接ぎ木苗Gの根鉢Gaより長くなるよう
にできるだけ後方へ長く延出している。そして、ハンド
体50・50の後部内面の接ぎ木苗Gを挟持する部分に
は、軟質材でできた挟持体52・52が貼設され接ぎ木
苗Gを傷めずに挟持できるようにし、その前部内面には
凹部50a・50aが対向して形成され、該凹部50a
・50aにスプリング53が嵌合され、ハンド体50・
50後端を開くように付勢している。そして、ハンド体
50・50の他端(前端)内側面には傾斜状に構成した
当接部50b・50bが左右対称に形成され、正面視で
V字状に構成し、この当接部50b・50bの間に後述
する開閉駆動を行う開閉ロッド54が挿入できるように
している。
【0019】そして、前記ヘッド支持体45前端に上下
方向に開口したガイド孔45aに開閉ロッド54の上部
が上下摺動自在に支持され、該開閉ロッド54の上端に
はローラーからなる係合体60が前後方向を軸心として
回転自在に支持され、該係合体60は左右方向に横架し
たレール体57の凹部に嵌合され、左右方向に摺動自在
とされ、該レール体57はピッチ切換機構のフレームよ
り延設した支持フレーム55に支持された開閉アクチュ
エーターとしての開閉シリンダー56のピストンロッド
56a先端に取り付けられている。そして、前記レール
体57の凹部には左右平行に配設した苗抜取ハンド5・
5・・・のそれぞれの開閉ロッド54の上端に設けた係
合体60・60・・・を嵌合して、前記開閉シリンダー
56の伸縮作動によって開閉ロッド54・54・・・を
同時に昇降して、後述する苗抜取ハンド5・5・・・の
各ハンド体50・50を同時に開閉できるようにしてい
る。
【0020】前記開閉ロッド54の下端は尖状に構成さ
れて、その下部が前記ガイドプレート47の前端に設け
たガイド孔47aに臨ませて上下摺動時にガイドされ、
開閉ロッド54の下方延長上には前記ハンド体50・5
0前端の当接部50b・50bの間に位置させている。
【0021】このように構成することによって、開閉シ
リンダー56を伸長させることによって、レール体57
が下降し、各開閉ロッド54がガイド孔45a及びガイ
ド孔47aにガイドされて下降し、各開閉ロッド54の
下端が各ハンド体50・50前端の当接部50b・50
bの間に挿入されると、各ハンド体50・50の前部が
広げられ、ハンド体50・50はスプリング53の付勢
力に抗して枢軸51・51を中心に回動して、ハンド体
50・50の後部が閉じられて、挟持体52・52の間
に接ぎ木苗Gの茎部Gbを挟持するのである。逆に、開
閉シリンダー56を縮小すると、開閉ロッド54は上昇
されて、開閉ロッド54の下端は当接部50b・50b
から抜けて、スプリング53の付勢力にによってハンド
体50・50の後部が広げられ、ハンド体50・50は
開くのである。
【0022】次に図11に示す苗抜取工程を説明する。
まず、移動シリンダー16は縮小された状態で、上下シ
リンダー19を伸長して苗抜取ハンド5を下降してセル
成形苗トレーPの上方に位置させ、ハンド体50・50
が開いた状態で、スライドシリンダー43を伸長させ、
セル成形苗トレーPの進行方向前方より後方へ向かって
苗抜取ハンド5を移動させる(→)。するとハンド
体50・50は接ぎ木苗Gの茎部Gbの両側に位置し、
開閉シリンダー56を伸長させて接ぎ木苗Gを挟持し、
上下シリンダー19を縮小して接ぎ木苗Gを持ち上げて
抜き取る(→)。そして、移動シリンダー16を伸
長して苗抜取部Eを円弧状に持ち上げて苗移載搬送装置
C上方に位置させる(→)。
【0023】そして、上下シリンダー19を伸長して接
ぎ木苗Gを苗移載カップ9に挿入して(→)、開閉
シリンダー56を縮小させてハンド体50・50を開き
接ぎ木苗Gの挟持を解除して仮置きされる。そして、ス
ライドシリンダー43を縮小させて前方へ退き(→
)、上下シリンダー19を縮小してハンド体50・5
0を持ち上げ(→)、戻り動作の時にハンド体50
・50が接ぎ木苗Gと接触しないようにして苗を傷める
ことを防止している。そして、移動シリンダー16を縮
小して(→)、上下シリンダー19を伸長して(
→)スタート位置に戻る。このハンド体50・50が
下降する時もセル成形苗トレーP上の接ぎ木苗Gと接触
しないようにして苗を傷めることを防止している。但
し、スライドシリンダー43を設けて前後動させる代わ
りに、苗トレーコンベアーを前後動させるように構成す
ることもできる。以上が繰り返されて抜取作業が行われ
る。
【0024】次に、植付部Bの植付爪6の構成を図1
2、図13により説明する。ピッチ切換機構のヘッド支
持体45’の前下部に取付プレート62が固定されて前
方へ突出され、該取付プレート62の前部上に上下シリ
ンダー64が立設され、上下シリンダー64のピストン
ロッド64a先端にブラケット65が固定され、該ブラ
ケット65にはガイドロッド63が上下シリンダー64
と平行に立設され、該ガイドロッド63は前記取付プレ
ート62とヘッド支持体45’前部に上下摺動自在に支
持されている。
【0025】前記ブラケット65に開閉シリンダー66
の上端が固設され、該開閉シリンダー66にピストンを
収容してピストンロッド66aは下方へ突出し、該ピス
トンロッド66aに係合体68を固定している。一方、
該開閉シリンダー66の下部はホルダー部66bとして
構成され、該ホルダー部66bに枢軸69・69によっ
て開閉アーム70・70が枢支され、該開閉アーム70
・70の内端がピン等を介して前記係合体68に係合さ
れ、開閉アーム70・70の外端に苗押さえ板71・7
1の上端が固設され、該苗押さえ板71はプレートを側
面視でL字状に折り曲げて構成されている。
【0026】該苗押さえ板71・71の内面には爪伸縮
シリンダー72・72が上下方向に固定され、爪伸縮シ
リンダー72・72が苗押さえ板71・71の幅内に収
納されるようにして、従来のように開閉シリンダー66
の側部に配置した構成よりもコンパクトとなるようにし
ている。該爪伸縮シリンダー72のピストンロッド72
aには複数(本実施例では二本)の爪体73・73が突
設され、該爪体73・73の先端は前記苗押さえ板71
の下部に開口したガイド孔71a・71aを貫通して、
該ガイド孔71a・71aによって伸縮時に摺動する爪
体73・73をガイドしている。
【0027】このような構成で開閉シリンダー66を伸
長させることによってピストンロッド66aが下方へ摺
動して、開閉アーム70が枢軸69を中心に回動して苗
押さえ板71が開き、開閉シリンダー66を縮小させる
ことによって苗押さえ板71が閉じる。そして、爪伸縮
シリンダー72を伸縮することによって、爪体73・7
3も同時に伸縮する。
【0028】次に図14に示す植付工程を説明する。ま
ず、植付爪6が苗移載搬送装置C上方に位置し、爪体7
3は開かれた状態から、上下シリンダー64を伸長し
て、植付爪6を下降して爪体73・73の下部が苗移載
カップ9の側部に位置させる(→)。そして、開閉
シリンダー66を縮小させて爪体73・73を閉じて接
ぎ木苗Gを挟持し(なお、苗移載カップ9の上側面には
爪体73・73が通過できる切欠が設けられている)、
上下シリンダー64を縮小して接ぎ木苗Gを持ち上げて
抜き取る(→)。そして、移動シリンダー17を縮
小して植付部Bを円弧状に下降して、仮植トレーSの進
行方向後側の上方に位置させる(→)。
【0029】そして、スライドシリンダーを伸長して接
ぎ木苗Gを植え付けるポット上方に位置させる(→
)。このとき接ぎ木苗Gを植え付けるポット上方に直
接移動させてそのまま下降させると、既にポットに挿入
されている隣の接ぎ木苗Gの葉部を折り曲げたり、傷付
けたりすることがあるので、前方(仮植トレーSの進行
方向後側)より平行移動してポット上方へ位置させるよ
うにしている。そして、上下シリンダー64を伸長させ
て、接ぎ木苗Gをポットに挿入し、(→)、爪伸縮
シリンダー72を縮小して爪体73をポットから抜き、
上下シリンダー64を縮小して植付爪6を持ち上げる
(→)。そして、スライドシリンダーを縮小して
(→)、移動シリンダー17を伸長して(→
)、開閉シリンダー66を伸長させて爪体73・73
を開き、スタート位置に戻る。以上が繰り返されて植付
作業が行われる。
【0030】次に、穴開け部Jの構成を説明する。前記
植付部Bの後部には図4に示すように穴開け部Jが設け
られ、該穴開け部Jは植付部Bの支持体に取付体75が
固定され、該取付体75は柱H2に横設したレール76
に前後摺動自在にガイドされ、取付体75下部には上下
シリンダー77が固定され、図15に示すように、該上
下シリンダー77のピストンロッド77a先端に支持プ
レート78が左右方向横設され、該支持プレート78に
はガイドロッド79・79を上下シリンダー77と平行
に立設して昇降時にガイドできるようにし、該支持プレ
ート78にはネジ85・85によって取付プレート80
が着脱可能に支持プレート78と平行に固定され、該取
付プレート80の下面に穴開け具81・81・・・が植
付爪6のピッチに合わせて平行に下方へ突設されてい
る。
【0031】そして、前記取付プレート80の両側には
摺動支持杆82・82の上部が挿入され頭部で止めら
れ、該摺動支持杆82・82の下端には持ち上げ防止板
83が左右水平方向に固定され、該持ち上げ防止板83
と取付プレート80の間の摺動支持杆82・82外周に
は支持バネ84・84がそれぞれ外嵌されて、持ち上げ
防止板83を下方へ付勢している。そして、該持ち上げ
防止板83には前記穴開け具81・81・・・の位置に
合わせて挿入孔83a・83a・・・が開口され、穴開
け具81・81・・・の下部を挿入している。
【0032】このような構成において、穴開け部Jは前
記植付爪6を仮植トレーS上に移動させた時に同時に後
方へ移動され、接ぎ木苗を植え付ける時に、穴開け部J
の上下シリンダー77も同時に伸長されて、次工程で植
え付けるポットに穴開け具81によって凹部を形成す
る。そして、この上下シリンダー77を縮小して穴開け
具81を上昇させたときに、仮植トレーSのカップ内の
用土の水分が多い場合には、穴開け具81に用土が付着
したまま上昇し持ち上げられることがある。そこで、本
実施例では、穴開け具81が下降されると同時に持ち上
げ防止板83も下降されて、仮植トレーSの上面に当接
し、摺動支持杆82・82に沿って下降される。そし
て、穴開け具81を上昇させたときには、持ち上げ防止
板83は支持バネ84・84によって付勢されて、用土
を押さえつけ、穴開け具81・81・・・のみ上昇さ
れ、凹部を形成して穴開け具81・81・・・が用土か
ら離れると持ち上げ防止板83も上昇されるのである。
このようにしてポット内の用土が穴開け具81・81・
・・に付着して持ち上げられないにようにしている。
【0033】
【発明の効果】本発明は以上の如く構成したので、次の
ような効果を奏するのである。即ち、請求項1の如く、
ヘッド支持体より下方へ支持体を垂設し、該支持体下端
に一対のハンド体を垂直軸心を中心に回転自在に平行に
支持し、該ハンド体の一側端にハンド体の開閉駆動を行
う開閉ロッドの当接部を形成したので、ハンド体は簡単
な構成で開閉できるようになり、また、ハンド体の他側
は水平方向に突出したので、水平方向に突出したハンド
体と支持体とで作る空間(ふところ)が大きくなり、こ
の空間に接ぎ木苗の葉部を十分入るように収容でき、挟
持体で茎部を挟持する時に葉部が邪魔にならず、接ぎ木
苗をの葉部を折り曲げたり、傷めることなく、クリップ
をつかんだりすることもなく、接ぎ木の茎部を確実に挟
持して抜き取り、搬送することができるようになったの
である。
【0034】また、前記苗抜取ハンドを複数平行に設
け、前記各開閉ロッドの上端にそれぞれ係合体を設け、
該係合体を一つの開閉アクチュエーターに係合し、複数
条の苗抜取ハンドを同時に開閉できるようにしたので、
一つの駆動機構によって複数の抜取ハンドを同時に開閉
できるようになり、その開閉機構や支持機構等を簡単に
構成できる。
【0035】また、請求項3の如く、苗抜取ハンドをセ
ル成形苗トレー内の接ぎ木苗の根鉢上方に位置させてか
ら、セル成形苗トレー進行方向前方より開いたハンド体
を接ぎ木苗の茎に向かって平行移動し、ハンド体を閉じ
て茎を挟持して持ち上げて接ぎ木苗を抜き取るようにし
たので、セル成形苗トレーの搬送方向よりハンドを苗の
茎部に挿入するので、苗を傷めずに、挟持して抜き取る
ことができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の鉢上げ装置の全体正面図である。
【図2】同じく鉢上げ装置の全体平面図である。
【図3】同じく鉢上げ装置の右側面図である。
【図4】同じく左側面図である。
【図5】苗抜取部の昇降駆動部の側面図である。
【図6】同じく平面図である。
【図7】同じく後面図である。
【図8】苗抜取ハンドの側面図である。
【図9】同じく拡大側面図である。
【図10】図9におけるX−X矢視断面図である。
【図11】苗抜取工程を示す図である。
【図12】植付チャックの側面図である。
【図13】同じく正面図である。
【図14】植付工程を示す図である。
【図15】鎮圧具取付部を示す正面図である。
【図16】従来苗抜取ハンドの側面図である。
【図17】同じく正面図である。
【符号の説明】
B 植付部 E 抜取部 P セル成形苗トレー C 苗移載搬送装置 S 仮植トレー 5 苗抜取ハンド 9 苗移載カップ G 接ぎ木苗 45 ヘッド支持体 46 支持体 50 ハンド体 50b 当接部 52 挟持体 54 開閉ロッド 56 開閉シリンダー 60 係合体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 友光 健二 兵庫県尼崎市猪名寺2丁目18番1号 株式 会社神崎高級工機製作所内 (72)発明者 山田 久也 大阪府大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマ ー農機株式会社内 (72)発明者 石原 幸信 大阪府大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマ ー農機株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 接ぎ木苗をセル成形苗トレーから抜き取
    り他のカップへ搬送するための苗抜取ハンドにおいて、
    接ぎ木苗の茎または根鉢の上部位置の茎を挟持して持ち
    上げ、セル成形苗トレーから抜き取ること特徴とする苗
    抜取ハンド。
  2. 【請求項2】 接ぎ木苗をセル成形苗トレーから抜き取
    り他のカップへ搬送するための苗抜取ハンドにおいて、
    ヘッド支持体より下方へ支持体を垂設し、該支持体下端
    に一対のハンド体を垂直軸心を中心に回転自在に平行に
    支持し、該ハンド体の一側端にハンド体の開閉駆動を行
    う開閉ロッドの当接部を形成し、該ハンド体の他側は水
    平方向に突出して、その内面に挟持体を位置したこと特
    徴とする苗抜取ハンド。
  3. 【請求項3】 前記苗抜取ハンドを複数平行に設け、前
    記各開閉ロッドの上端にそれぞれ係合体を設け、該係合
    体を一つの開閉アクチュエーターに係合し、複数条の苗
    抜取ハンドを同時に開閉できるようにしたこと特徴とす
    る請求項2記載の苗抜取ハンド。
  4. 【請求項4】 接ぎ木苗をセル成形苗トレーから抜き取
    り他のカップへ搬送する工程において、前記苗抜取ハン
    ドをセル成形苗トレー内の接ぎ木苗の根鉢上方に位置さ
    せてから、セル成形苗トレー進行方向前方より開いたハ
    ンド体を接ぎ木苗の茎に向かって平行移動し、ハンド体
    を閉じて茎を挟持して持ち上げて接ぎ木苗を抜き取るよ
    うにしたことを特徴とする苗抜取ハンド。
JP9050626A 1997-03-05 1997-03-05 苗抜取ハンド Pending JPH10248402A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112218519A (zh) * 2018-06-06 2021-01-12 宏大绿色株式会社 嫁接用构件、嫁接用构件组合、嫁接用固定件、以及嫁接苗的生产方法
WO2021112231A1 (ja) * 2019-12-05 2021-06-10 グランドグリーン株式会社 接木装置
CN113678671A (zh) * 2021-08-06 2021-11-23 浙江理工大学 一种温室带苗穴盘的自动放盘装置

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