JP3598174B2 - 接ぎ木装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は台木用苗及び穂木用苗の茎部を切断し、切断された台木の下部側茎部と穂木の上部側茎部とをその切断個所で接合固定させる接ぎ木装置に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
この種接ぎ木装置にあっては、例えば搬送ラインによって運ばれる台木及び穂木用苗が、所定位置まで移動したとき、把持機構の上下把持ハンドによって各苗の茎部を把持して持上げ茎部の略中間をカッタによって切断し、切断された台木の下部側茎と穂木の上部側茎とをその切断面個所にて接合させるようにした手段がある。このような手段にあって上下把持ハンドで苗を把持する場合、搬送ライン上の所定位置の苗に対し、上下把持ハンドをその苗位置まで移動させて苗の把持を行うものであるが、把持を行う苗に次工程の苗が絡み付いた状態のとき、次工程の苗の一部まで把持ハンドで把持するなどして接ぎ木作業に悪影響を与えていた。
【0003】
【課題を解決するための手段】
したがって本発明は、苗を植立させた苗の供給搬送ラインと、該搬送ライン上の苗の茎部を上下の把持ハンドで把持する苗把持手段と、把持後この上下把持間を切断する苗切断手段とを備えた接ぎ木装置において、苗の搬送方向に対し略直角で、苗トレイの全巾に亘って挿入及び退避可能に1対の苗分離棒を設けると共に、苗間に挿入させるこれら分離棒を相互離反可能に設けて、把持位置の苗と次工程の苗間に挿入させる分離棒の相互離反作用でもって、把持位置の苗茎部を把持ハンド側に引き寄せて該ハンドの確実な把持を可能とさせると共に、次工程の苗茎部を把持ハンド側より遠ざける状態とさせて、把持位置の苗との絡み付きを解消させて、苗木折れ或いは把持不良などを最大防止してこの接ぎ木作業の能率を向上させるものである。
【0004】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳述する。図1は苗引き寄せ部の平面説明図、図2は全体の概略平面図、図3は概略正面図、図4は把持移送機構部の正面説明図であり、接ぎ木装置(1)は、穂木搬送コンベアである穂木用苗搬送ライン(2)と台木搬送コンベアである台木用苗搬送ライン(3)と接ぎ木済苗搬送コンベアである接ぎ木済苗搬送ライン(4)とを平面視で平行状に配置するもので、各搬送ライン(2)(3)(4)上に載置される各トレイ(5)には、穂木用苗(H)、台木用苗(D)、接ぎ木済苗(S)のそれぞれ複数本を収納可能とするポット部(5a)を平面視マトリックス状に形成している。
【0005】
そして図5にも示す如く、左端にある穂木用苗搬送ライン(2)と中央にある台木用苗搬送ライン(3)とでトレイ(5)を、矢印a方向に前記ポット部(5a)のピッチ(間隔)(P)毎に間欠的に搬送させ、苗把持手段である苗の把持移送機構(6)、切断手段である切断機構(7)、クリップ搬送機構(8)等を配置した門型フレーム(9)の下方個所で各種作業を実行させ、図21に示す如く接ぎ木用のクリップ(10)により台木用苗(H)の根元側と穂木用苗(D)の先端側とを接ぎ木された接ぎ木済苗(S)を、接ぎ木済苗搬送ライン(4)において、前記両搬送ライン(2)(3)のトレイ(5)の搬送方向と逆向きの矢印b方向に前記ピッチ(P)にて間欠搬送させるように構成している。
【0006】
また、接ぎ木済苗搬送ライン(4)の側方であって、門型フレーム(9)の下方には、不要となった台木用苗(D)の上側茎部を集めるための廃棄箱(11)を設置し、その廃棄箱(11)の上側方近傍には、クリップ(10)を1個づつクリップ搬送機構(8)に供給するためのクリップフイーダ(12)を配置させている。
【0007】
図4乃至図6にも示す如く把持移送機構(6)は、前記穂木用苗搬送ライン(2)及び台木用苗搬送ライン(3)のトレイ(5)(5)から穂木用苗(H)を6本、台木用苗(D)を6本、合計12本の苗を一挙に把持するもので、1本の苗につきその根元側と先端(上端側)の茎部(上下2個所)を上下の把持ハンド(13)(14)にて挾持し、この上部把持ハンド(13)群を支持する上部移送フレーム(15)と下部把持ハンド(14)群を支持する下部移送フレーム(16)とを一体的に所定高さ(C)だけ上昇させるように構成している。
【0008】
またこれら把持ハンド(13)(14)による苗(H)(D)の挾持の際、図7、図9、図10、図11に示す如き下部把持ハンド(14)の下側に設けるカミソリなど穂木及び台木用根鉢切断刃(17)(18)が苗(H)(D)の根鉢部(h)(d)近傍の茎を切断し、トレイ(5)のポット部(5a)に不要な根鉢部(h)(d)を残したまま、葉茎部だけを上下把持ハンド(13)(14)で把持して所定高さ(C)だけ持上げ、この高さ(C)位置において上下把持ハンド(13)(14)の間に切断機構(7)のカッタ(19)を進出させて各6本の苗(H)(D)の茎部を軸線に対して斜め切りするように構成している。
【0009】
そして、茎が切断された穂木及び台木用苗(H)(D)の下部側茎を挾持した下部把持ハンド(14)の下部移送フレーム(16)は距離(L1)(1ライン幅分)横移動させて、穂木及び台木用苗(H)(D)の下部側茎を台木用及び接ぎ木済苗搬送ライン(3)(4)のトレイ(5)上に位置させるように構成している。
【0010】
また、上部把持ハンド(13)群の上部移送フレーム(15)は、前記茎が切断された12本の苗の上部側茎を挾持したまま若干寸法(C1)(図示せず)だけ上昇させた後、穂木用苗(H)の上部側茎が接ぎ木済苗搬送ライン(4)のトレイ(5)の上方に位置し、且つ台木用苗(D)の上部側茎が廃棄箱(11)上に位置するように距離(L2)(前記距離(L1)の2倍)だけ横移動させた後、上部把持ハンド(13)群を所定寸法(C1)だけ下降させて、穂木用苗(H)の上部側茎を台木用苗(D)の下部側茎部の切断面に接合させるもので、またこのとき前記接ぎ木済苗搬送ライン(4)のトレイ(5)の上方にて、クリップ搬送機構(8)に予め装填されたクリップ(10)を前記各苗(D)(H)の接合部に接近させて挾持固定して接ぎ木済苗(S)を形成するように構成している。なお(20)は各機構(6)(7)(8)などの駆動用エアコンプレッサ、(21)は制御用中央処理装置である。
【0011】
さらに接ぎ木作業を終了した接ぎ木済の6本の苗(S)は、前記把持移送機構(6)を所定高さ(C)分だけ下降させるとき、接ぎ木済苗搬送ライン(4)のトレイ(5)の各ポット部(5a)に予め収納される固形培地(22)に、茎の下端茎部を挿し込んで、上部把持ハンド(13)及び下部把持ハンド(14)を開いて茎の把持を開放することによって、接ぎ木済苗搬送ライン(4)のトレイ(5)に収納するように構成している。またこの場合不要となる穂木用苗(H)の切断刃(17)とカッタ(19)間寸法分の短茎が、下部把持ハンド(14)の開き動にて台木用苗搬送ライン(3)上の根鉢部(d)の残ったトレイ(5)に廃棄され、また不要となった台木用苗(D)における先端側茎は、上部把持ハンド(13)の開き動にて廃棄箱(11)に向って自然落下して廃棄されるように構成したものである。
【0012】
次に、把持移送機構(6)の細部構成について、図4乃至図6を参照しながら説明する。把持移送機構(6)の昇降枠(23)は、門型フレーム(9)の上面板に固定した昇降用エアシリンダ等の第1昇降アクチュエータ(24)にて、穂木用搬送ライン(2)及び台木用苗搬送ライン(3)の上面に対して大きく上下動するように設け、該昇降枠(23)には、距離(L1)だけ横移動する横移動用エアシリンダ等の第1横移動アクチュエータ(25)を介して12対の下部把持ハンド(14)を備えた下部移送フレーム(16)を装着させている。
【0013】
また、昇降枠(23)の前面の上下ガイドレール(26)に横移動用エアシリンダ等の第2横移動アクチュエータ(27)を上下動自在に配置し、この第2横移動アクチュエータ(27)を、昇降枠(23)に固定させたエアシリンダ等の第2昇降アクチュエータ(28)で距離(C1)だけ上下動するように装着させて、前記第2横移動アクチュエータ(27)にて、12対の上部把持ハンド(13)を備えた上部移送フレーム(15)を距離(L2)だけ横移動するように構成している。
【0014】
さらに、台木用苗(D)(穂木用苗(H)とも共通する)の下部側茎を挾持する下部把持ハンド(14)の基部は、切断機構(7)から遠い対向側に位置し、台木用苗(D)の上部側茎を挾持する上部把持ハンド(13)の基部は切断機構(7)に近い対向側に位置し、上部把持ハンド(13)の左右支持体(13a)(13b)の拡狭移動機構と、下部把持ハンド(14)の左右支持体(14a)(14b)の拡狭移動機構とは同一構成とするもので、下部把持ハンド(14)における拡狭移動機構にて代表して説明すると、図6に示すように、下部移送フレーム(16)における上下等の対の横長のガイド軸(29)(29)に、左右一対の摺動支持片(30a)(30b)と左右一対の摺動支持片(31a)(31b)を左右摺動自在に嵌設させ、一対の摺動支持片(30a)(30b)に前記下部把持ハンド(14)の12本の左支持体(14a)を一定間隔にて取付ける横杆(32)を固着させ、他方の一対の摺動片(31a)(31b)に、前記12本の右支持体(14b)を一定間隔で取付ける横杆(33)を固着する。
【0015】
そして、図4及び図6において、下部移送フレーム(16)の左端に設けた拡狭移動用アクチュエータ(34)のピストンロッド(35)を摺動支持片(30a)に固定する一方、下部移送フレーム(16)の右端に設けた拡狭移動用アクチュエータ(36)のピストンロッド(37)を摺動支持片(31b)に固定し、左右両拡狭移動用アクチュエータ(34)(36)のピストンロッド(35)(37)を伸出動させるとき、左右支持体(14a)(14b)の左右間隔を狭まるように横杆(32)(33)を横移動させて、左右支持体(14a)(14b)先端の挾持片(38a)(38b)にて台木用苗(D)(穂木用苗(H))の根元側茎を左右から挾持するように構成したものである。
【0016】
また前述とは反対にピストンロッド(35)(37)を退入動させるとき、左右支持体(14a)(14b)の左右間隔を拡がらすように横杆(32)(33)を横移動させ、左右支持体(14a)(14b)先端の挾持片(38a)(38b)を前記茎を放すように拡がらせるものであり、上部移送フレーム(15)においても、拡狭移動用アクチュエータ(34)(36)及び横杆(32)(33)を介して左右支持体(13a)(13b)を左右移動させて、この先端の挾持片(38a)(38b)にて台木用苗(D)(穂木用苗(H))の先端側茎を挾持したり、この茎を放したりするものである。
【0017】
図6、図7、図9、図10にも示す如く、前記挾持片(38a)(38b)は、断面L字状に形成され、水平板部の内辺には茎を囲むように案内できる平面視略V字状の案内溝(39)を形成し、前記挾持片(38a)(38b)には、挾持するときの茎の損傷を防止するためのスポンジ等の四角立方形の軟質弾性体(40)を固着させている。
【0018】
なお図12に示す如く、前記挾持片(38a)(38b)の一方に苗(D)(H)のそれ以上の侵入を規制するストッパ(39a)を設けると共に、挾持片(38a)(38b)の作用部を上下に摺接させる構成でも良い。
【0019】
次に、図5、図7、図8に基づいて切断機構(7)について説明する。切断機構(7)におけるカッタ(19)は前記把持移送機構(6)と対向した位置に台木用苗(D)(穂木用苗(H))の搬送方向上流側から各茎に対して接近して押し切り、図7に示す如く茎の軸線に対して斜めに切断するものであって、前記把持移送機構(6)にて挾持されて所定高さまで持上げられた台木用苗(D)及び穂木用苗(H)を12本一挙に切断するとき、各苗の茎部がカッタ(19)の押し切りに対して逃げ移動しないようにするため、上部把持ハンド(13)と下部把持ハンド(14)との上下間にて、左右一対の把持片(41a)(41b)にて茎の位置を拘束した後に、カッタ(19)を前方に押し進めることによって各茎の切断を行うように構成している。
【0020】
また、前記切断用フレーム(42)は門型フレーム(9)に対して高さ位置不変に保持され、切断用フレーム(42)には、前記12本の左把持片(41a)の基部を支持する横杆(43)と右把持片(41b)の基部を支持する横杆(44)とが左右移動可能に支持されると共に、切断用フレーム(42)に取付けられたエアシリンダ等の把持移動用アクチュエータ(45)に前記横杆(43)(44)を連結させて、アクチュエータ(45)動作でもって左右把持片(41a)(41b)の間隔の拡大及び縮小を行うように構成している。
【0021】
一方、切断用フレーム(42)の前後方向(矢印a方向)に移動可能に支持させた支持フレームには12本の丸棒、角棒、板状等のカッタ軸(46)を一定間隔にて突出させ、カッタアクチュエータ(47)によりカッタ軸(46)を介しカッタ(19)を前方に移動させて上下をハンド(13)(14)によって把持される苗(D)(H)の茎を切断するように構成している。
【0022】
ところで、図9、図10、図11に示す如く、穂木及び台木用苗(H)(D)に対する下部把持ハンド(14)の左右支持体(14a)(14b)のうち、茎部の最下端側を挾持する挾持片(38b)の下面側には、前記V字状の案内溝(39)に臨ませて前記根鉢切断刃(17)(18)を固着していて、トレイ(5)上の苗(H)(D)の茎部を挾持すべく左右両側の挾持片(38a)(38b)の間隔を縮めたとき、前記切断刃(17)(18)にて茎の根元側を切断し、後に苗(H)(D)の茎上部側(葉部)を上方に引上げるとき、苗(H)(D)の根鉢部(h)(d)をトレイ(5)のポット部(5a)に残したままとして、苗(H)(D)の茎上部側持上げ時の苗姿勢を安定保持させるもので、またこの切断の際苗(H)(D)を挟んで切断刃(17)(18)の対向位置に設ける受刃(48)によって切断時の苗姿勢を安定保持させて確実な切断を行うように構成している。なお前記受刃(48)には長穴(49)を開設して、該受刃(48)上に塵や土などが乗っても、前記長穴(49)よりこれらを下方に落下させて、受刃(48)上に塵や土などが堆積するのを防止している。またこの場合台木用苗(D)は穂木用苗(H)より茎部の長さの長い品種を用いて固形培地(22)に直接的に挿し木するため、台木用苗(D)の挾持片(38a)(38b)及び弾性体(40)も長尺に形成したものである。
【0023】
また前記固形培地(22)にはパーライト、バーミキュライト、ピートモスなど用土を固めたもので、中央に接ぎ木済苗(S)の茎基部の挿入する挿し木孔(22a)を設けていて、接ぎ木終了後クリップ(10)により切断面が接合保持される接ぎ木済苗(S)が、把持移送機構(6)により所定高さ(C)分だけ下降するとき、接ぎ木済搬送ライン(4)のトレイ(5)に予め収納する固形培地(22)の挿し木孔(22a)に、苗(S)の茎基部が挿入して挿し木されるように構成している。
【0024】
つまりこの接ぎ木作業にあっては、台木用苗(D)は穂木用苗(H)より茎軸長の長い品種を用いて接ぎ木済苗(S)を得るものであって、穂木及び台木用苗(H)(D)は上下把持ハンド(13)(14)によって茎の上下部が挾持されるとき、根元側が各切断刃(17)(18)によって切断されて根鉢部(h)(d)が切り落とされ、次に茎の略中央がカッタ(19)によって斜め切りされ、穂木用苗(H)の上部側と台木用苗(D)の下部側の斜め切り口が接合されるとき、クリップ(10)の圧着によるこの接合保持が行われて接ぎ木済苗(S)が形成され、接ぎ木済苗(S)が搬送ライン(4)近傍まで下降するとき、搬送ライン(4)上に待機する固形培地(22)に挿し木されるもので、根鉢の形成に影響されることのない良好な接ぎ木作業を可能にできる。
【0025】
ところで図13乃至図17に示す如く、前記把持移送機構(6)による苗(D)(H)の把持時に、各苗(D)(H)の茎部の姿勢を2枚1組の苗引き寄せ板(50)(51)によって規制する苗引き寄せ機構(52)を、トレイ押え杆(53)先端側に設けるもので、本体フレーム(54)に基端を固設して各搬送ライン(2)(3)上に門形に配設する杆ベース(55)に電動・空圧・或いは油圧モータ・シリンダなどからなるアクチュエータ(56)及びガイド(57)を介して摺動自在に押え杆(53)基端の取付ホルダー(58)を支持させ、押え杆(53)の水平下面部で搬送ライン(2)(3)上のトレイ(5)上端面を摺接案内している。
【0026】
また、前記押え杆(53)先端上面の前後に立設する前後ガイド軸(59a)(59b)にガイド孔(60)を介して前後摺動自在にスライド板(61)を取付け、該スライド板(61)に立設する支軸(62)に平面視略L形状の左右苗引き寄せ板(50)(51)の基端を上下にラップさせて回動自在に枢支させると共に、左右苗引き寄せ板(50)(51)に円弧状に形成する開閉用のカム溝(63)を前ガイド軸(59a)に係合させて、図16に示す如く前後ガイド軸(59a)(59b)の案内によって、スライド板(61)を押え杆(53)の先端方向(後方向)に摺動させるとき、カム溝(63)の案内によって左右苗引き寄せ板(50)(51)を狭めてこれら最外側部間巾(E1)を隣り合う苗(D)(H)の最内側部間巾(E2)より小とさせて、苗(D)(H)に当接させることなく苗(D)(H)間を通過させる一方、スライド板(61)を押え杆(53)の基端方向(前方向)に摺動させるとき、両翼を拡げる状態に引き寄せ板(50)(51)の先端側を外側に拡張させて、左右苗引き寄せ板(50)(51)の前端作用面(50a)(51a)を横一線状とさせ、次に押え杆(53)によって苗(D)(H)の茎部に作用面(50a)(51a)を当接させて一定距離だけ引き寄せ板(50)(51)を把持位置に戻すとき、苗(D)(H)を引き起して傾いたり曲がった苗を略垂直の適正姿勢に保って、上下把持ハンド(13)(14)による確実な把持動作を行わしめるように構成している。
【0027】
前記スライド板(61)は、折曲不可能なピアノ線或いはワイヤなど線体(64)を介して押え杆(53)と一体の電動・空圧・油圧式のモータ或いはシリンダからなるアクチュエータ(65)の作動部(65a)の取付板(66)に連結させて、前記アクチュエータ(65)の伸縮動作によって線体(64)を押引動作させるとき、引き寄せ板(50)(51)の開閉を行うもので、前記押え杆(53)を動作させるアクチュエータ(56)の作動部(56a)の取付板(67)に、前記ホルダー(58)と共に引き寄せ板開閉用アクチュエータ(65)を取付けて、2つのアクチュエータ(56)(65)によって引き寄せ板(50)(51)の前後方向の移動と開閉を行うように構成したものである。
【0028】
而して該構成の場合、図16に示す如く左右引き寄せ板(50)(51)の閉から開となるときの最先端動作軌跡(A)が円周率の大きな円弧状のものとなって、開閉に要する占有面積(A1)(軌跡(A)で囲まれる部分)の割合を小さなものとさせて、他の苗を引掛けたり他の苗に当接させる確率を大巾に低減させることができるものである。
【0029】
図1、図18、図19にも示す如く、前記穂木用苗搬送ライン(2)に1対の苗分離棒(68)(69)で把持位置の苗(H)を強制分離させる苗分離機構(70)を設けるもので、搬送ライン(2)の把持位置の左外側に突設させるシリンダベース(71)と、搬送ライン(2)の搬送方向に対し略直角にシリンダベース(71)上に配設するマグネット式ロッドレス形の直動シリンダ(72)と、該シリンダ(72)の両側に略平行に配設するガイドロッド(73)と、前記シリンダ(72)及びロッド(73)の軸芯方向にスライド自在に嵌合支持するスライドブロック(74)と、前記ブロック(74)にブラケット(75)を介し回動自在に取付ける大径及び小径の1対の回転体(76)(77)と、前記ブラケット(75)に固設して小径側の回転体(77)を回転させる回動モータ(78)と、小径側の回転体(77)に大径側の回転体(76)を逆回転方向で連動連結させるクロスベルト(79)と、前記回転体(76)(77)に基端を固定させて先端側を搬送ライン(2)上の苗トレイ(5)の右端側まで全巾に亘って延設させる略L形状の1対の苗分離棒(68)(69)と、前記ベース(71)を囲む状態に本体フレーム(54)に基端を固設するU字形のガードフレーム(80)とを苗分離機構(70)は備え、通常時は図1に示す如く、回転体(76)(77)間の略中央位置で分離棒(68)(69)を上下に摺接保持させ、該分離棒(68)(69)を把持位置と次工程の苗(H)間に挿入させて、前記回動モータ(78)によって所定角度回転体(76)(77)を回転させるとき(この場合大径側の分離棒(68)の回転角度に対し、小径側の分離棒(69)の回転角度は大)、把持位置の苗(H)の茎部を略垂直姿勢に、また次工程の苗(H)の茎部を把持位置の苗(H)の茎部より大きく離反する位置に遠ざける状態とさせて、これら苗(H)を強制分離させて把持位置の苗(H)のみをハンド(13)(14)に適正に挾持するように構成している。
【0030】
なお、前記直動シリンダ(72)はシリンダ(72)内をエア室に形成して、エア室にマグネトロン式のピストン(81)を軸芯方向にスライド自在に内蔵させ、切換弁制御でもってピストン(81)を正或いは逆方向にスライド操作するとき、ピストン(81)のマグネット力によってスライドブロック(74)をピストン(81)と一体にシリンダ(72)上を正或いは逆方向にスライド動作させるように構成したものである。
【0031】
本実施例は上記の如く構成するものにして、苗搬送ライン(2)上の苗トレイ(5)が把持位置まで搬送されるとき、把持位置と次工程の苗(H)間に直動シリンダ(72)によって分離棒(68)(69)の先端直線部が挿入され、左右引き寄せ板(50)(51)で把持位置の苗(H)がハンド(13)(14)側に引き寄せられるとき、回動モータ(78)によって分離棒(68)(69)を回動させて、把持位置の苗(H)は略垂直姿勢に、また次工程の苗(H)の茎部は把持位置の苗(H)より遠ざける方向に傾かせて、把持位置と次工程の苗(H)を強制分離させて把持位置の苗(H)のみを把持ハンド(13)(14)に確実に挾持するものである。特にこの場合、トレイ(5)のポット部(5a)数の多い128穴など密植条件程効果的なものである。
【0032】
【発明の効果】
以上実施例から明らかなように本発明は、苗を植立させた苗の供給搬送ライン(2)と、該搬送ライン(2)上の苗(H)の茎部を上下の把持ハンド(13)(14)で把持する苗把持手段(6)と、把持後この上下把持間を切断する苗切断手段(7)とを備えた接ぎ木装置において、苗(H)の搬送方向に対し略直角で、苗トレイ(5)の全巾に亘って挿入及び退避可能に1対の苗分離棒(68)(69)を設けると共に、苗(H)間に挿入させるこれら分離棒(68)(69)を相互離反可能に設けたものであるから、把持位置の苗(H)の次工程の苗間に挿入させる分離棒(68)(69)の相互離反作用でもって、把持位置の苗茎部を把持ハンド側に引き寄せて該ハンドの確実な把持を可能とさせると共に、次工程の苗茎部を把持ハンド側より遠ざける状態とさせて、把持位置の苗との絡み付きを解消させて、苗木折れ或いは把持不良などを最大防止でき、したがって極めて簡単な手段のもので苗(H)の絡み付きなどのない適正な把持を可能とさせることができて、この接ぎ木作業の能率を大巾に向上させることができるなどの顕著な効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】苗分離部の動作説明図である。
【図2】接ぎ木装置の概略平面図である。
【図3】接ぎ木装置の概略正面図である。
【図4】把持移送機構部の正面説明図である。
【図5】把持移送機構部の側面説明図である。
【図6】下部把持ハンド部の斜視説明図である。
【図7】切断機構部の断面説明図である。
【図8】切断機構部の斜視説明図である。
【図9】穂木用苗の根鉢切断刃部の説明図である。
【図10】台木用苗の根鉢切断刃部の説明図である。
【図11】根鉢切断刃部の平面説明図である。
【図12】把持ハンドの他の構成例を示す説明図である。
【図13】苗引き寄せ機構の側面説明図である。
【図14】苗引き寄せ機構の平面説明図である。
【図15】苗引き寄せ部の側面説明図である。
【図16】苗引き寄せ部の平面説明図である。
【図17】引き寄せ板の作動説明図である。
【図18】苗分離機構の正面説明図である。
【図19】苗分離機構の平面説明図である。
【図20】接ぎ木済苗の説明図である。
【符号の説明】
(2) 搬送ライン
(5) 苗トレイ
(6) 把持移送機構(苗把持手段)
(7) 切断機構(切断手段)
(13)(14) 把持ハンド
(68)(69) 苗分離棒

Claims (1)

  1. 苗を植立させた苗の供給搬送ラインと、該搬送ライン上の苗の茎部を上下の把持ハンドで把持する苗把持手段と、把持後この上下把持間を切断する苗切断手段とを備えた接ぎ木装置において、苗の搬送方向に対し略直角で、苗トレイの全巾に亘って挿入及び退避可能に1対の苗分離棒を設けると共に、苗間に挿入させるこれら分離棒を相互離反可能に設けたことを特徴とする接ぎ木装置。
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