JPH09275775A - 接ぎ木装置 - Google Patents

接ぎ木装置

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JPH09275775A
JPH09275775A JP8115605A JP11560596A JPH09275775A JP H09275775 A JPH09275775 A JP H09275775A JP 8115605 A JP8115605 A JP 8115605A JP 11560596 A JP11560596 A JP 11560596A JP H09275775 A JPH09275775 A JP H09275775A
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JP
Japan
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seedlings
seedling
holding
gripping
cutting
Prior art date
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Application number
JP8115605A
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English (en)
Inventor
Sadao Takeno
野 節 生 武
Hisaya Yamada
田 久 也 山
Masanao Kamiyama
山 正 直 上
Yoshinori Abe
部 芳 則 安
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yanmar Co Ltd
Showa Seiki Kogyo KK
Original Assignee
Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
Showa Seiki Kogyo KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 次工程の供給苗との絡み付きを解消さ
せた良好な把持ハンドによる把持作業を可能とさせて、
この接ぎ木作業の能率向上化を図る。 【解決手段】 苗(H)(D)を植立させた苗の供給
搬送ライン(2)(3)と、該搬送ライン(2)(3)
上の苗(H)(D)の茎部を上下の把持ハンド(13)
(14)で把持する苗把持手段(6)と、この把持の際
苗規制板(50)(51)によって苗を適正姿勢に保持
する苗規制手段(52)と、把持後苗(H)(D)の上
下把持間を切断する苗切断手段(7)とを備えた接ぎ木
装置において、苗(H)(D)の把持作業時次工程との
苗(H)(D)間に空気を噴出させてこれらの苗(H)
(D)を分離させる気流分離手段(71)を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は台木用苗及び穂木用
苗の茎部を切断し、切断された台木の下部側茎部と穂木
の上部側茎部とをその切断個所で接合固定させる接ぎ木
装置に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】この種接ぎ木装置にあ
っては、例えば搬送ラインによって運ばれる台木及び穂
木用苗が、所定位置まで移動したとき、把持機構の上下
把持ハンドによって各苗の茎部を把持して持上げ茎部の
略中間をカッタによって切断し、切断された台木の下部
側茎と穂木の上部側茎とをその切断面個所にて接合させ
るようにした手段がある。このような手段にあって上下
把持ハンドで苗を把持する場合、搬送ライン上の所定位
置の苗に対し、上下把持ハンドをその苗位置まで移動さ
せて苗の把持を行うものであるが、把持を行う苗に次工
程の苗が絡み付いた状態のとき、次工程の苗の一部まで
把持ハンドで把持するなどして接ぎ木作業に悪影響を与
えていた。
【0003】
【課題を解決するための手段】したがって本発明は、苗
を植立させた苗の供給搬送ラインと、該搬送ライン上の
苗の茎部を上下の把持ハンドで把持する苗把持手段と、
この把持の際苗規制板によって苗を適正姿勢に保持する
苗規制手段と、把持後苗の上下把持間を切断する苗切断
手段とを備えた接ぎ木装置において、苗の把持作業時次
工程との苗間に空気を噴出させてこれらの苗を分離させ
る気流分離手段を設けるもので、例えば苗規制手段或い
は上部の把持ハンドに空気を噴出させる空気噴出部を設
けて、把持ハンドに苗を把持しようとするとき、前記噴
出部から噴出する空気でもって把持される苗と次工程の
苗を強制分離させて、これら苗の絡み付きなど解消させ
利苗木折れ或いは把持不良などを最大防止して、この接
ぎ木作業の能率を向上させるものである。
【0004】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて詳述する。図1は苗引き寄せ部の平面説明図、図
2は全体の概略平面図、図3は概略正面図、図4は把持
移送機構部の正面説明図であり、接ぎ木装置(1)は、
穂木搬送コンベアである穂木用苗搬送ライン(2)と台
木搬送コンベアである台木用苗搬送ライン(3)と接ぎ
木済苗搬送コンベアである接ぎ木済苗搬送ライン(4)
とを平面視で平行状に配置するもので、各搬送ライン
(2)(3)(4)上に載置される各トレイ(5)に
は、穂木用苗(H)、台木用苗(D)、接ぎ木済苗
(S)のそれぞれ複数本を収納可能とするポット部(5
a)を平面視マトリックス状に形成している。
【0005】そして図5にも示す如く、左端にある穂木
用苗搬送ライン(2)と中央にある台木用苗搬送ライン
(3)とでトレイ(5)を、矢印a方向に前記ポット部
(5a)のピッチ(間隔)(P)毎に間欠的に搬送さ
せ、苗把持手段である苗の把持移送機構(6)、切断手
段である切断機構(7)、クリップ搬送機構(8)等を
配置した門型フレーム(9)の下方個所で各種作業を実
行させ、図18に示す如く接ぎ木用のクリップ(10)
により台木用苗(H)の根元側と穂木用苗(D)の先端
側とを接ぎ木された接ぎ木済苗(S)を、接ぎ木済苗搬
送ライン(4)において、前記両搬送ライン(2)
(3)のトレイ(5)の搬送方向と逆向きの矢印b方向
に前記ピッチ(P)にて間欠搬送させるように構成して
いる。
【0006】また、接ぎ木済苗搬送ライン(4)の側方
であって、門型フレーム(9)の下方には、不要となっ
た台木用苗(D)の上側茎部を集めるための廃棄箱(1
1)を設置し、その廃棄箱(11)の上側方近傍には、
クリップ(10)を1個づつクリップ搬送機構(8)に
供給するためのクリップフイーダ(12)を配置させて
いる。
【0007】図4乃至図6にも示す如く把持移送機構
(6)は、前記穂木用苗搬送ライン(2)及び台木用苗
搬送ライン(3)のトレイ(5)(5)から穂木用苗
(H)を6本、台木用苗(D)を6本、合計12本の苗
を一挙に把持するもので、1本の苗につきその根元側と
先端(上端側)の茎部(上下2個所)を上下の把持ハン
ド(13)(14)にて挾持し、この上部把持ハンド
(13)群を支持する上部移送フレーム(15)と下部
把持ハンド(14)群を支持する下部移送フレーム(1
6)とを一体的に所定高さ(C)だけ上昇させるように
構成している。
【0008】またこれら把持ハンド(13)(14)に
よる苗(H)(D)の挾持の際、図7、図9、図10、
図11に示す如き下部把持ハンド(14)の下側に設け
るカミソリなど穂木及び台木用根鉢切断刃(17)(1
8)が苗(H)(D)の根鉢部(h)(d)近傍の茎を
切断し、トレイ(5)のポット部(5a)に不要な根鉢
部(h)(d)を残したまま、葉茎部だけを上下把持ハ
ンド(13)(14)で把持して所定高さ(C)だけ持
上げ、この高さ(C)位置において上下把持ハンド(1
3)(14)の間に切断機構(7)のカッタ(19)を
進出させて各6本の苗(H)(D)の茎部を軸線に対し
て斜め切りするように構成している。
【0009】そして、茎が切断された穂木及び台木用苗
(H)(D)の下部側茎を挾持した下部把持ハンド(1
4)の下部移送フレーム(16)は距離(L1)(1ラ
イン幅分)横移動させて、穂木及び台木用苗(H)
(D)の下部側茎を台木用及び接ぎ木済苗搬送ライン
(3)(4)のトレイ(5)上に位置させるように構成
している。
【0010】また、上部把持ハンド(13)群の上部移
送フレーム(15)は、前記茎が切断された12本の苗
の上部側茎を挾持したまま若干寸法(C1)(図示せ
ず)だけ上昇させた後、穂木用苗(H)の上部側茎が接
ぎ木済苗搬送ライン(4)のトレイ(5)の上方に位置
し、且つ台木用苗(D)の上部側茎が廃棄箱(11)上
に位置するように距離(L2)(前記距離(L1)の2
倍)だけ横移動させた後、上部把持ハンド(13)群を
所定寸法(C1)だけ下降させて、穂木用苗(H)の上
部側茎を台木用苗(D)の下部側茎部の切断面に接合さ
せるもので、またこのとき前記接ぎ木済苗搬送ライン
(4)のトレイ(5)の上方にて、クリップ搬送機構
(8)に予め装填されたクリップ(10)を前記各苗
(D)(H)の接合部に接近させて挾持固定して接ぎ木
済苗(S)を形成するように構成している。なお(2
0)は各機構(6)(7)(8)などの駆動用エアコン
プレッサ、(21)は制御用中央処理装置である。
【0011】さらに接ぎ木作業を終了した接ぎ木済の6
本の苗(S)は、前記把持移送機構(6)を所定高さ
(C)分だけ下降させるとき、接ぎ木済苗搬送ライン
(4)のトレイ(5)の各ポット部(5a)に予め収納
される固形培地(22)に、茎の下端茎部を挿し込ん
で、上部把持ハンド(13)及び下部把持ハンド(1
4)を開いて茎の把持を開放することによって、接ぎ木
済苗搬送ライン(4)のトレイ(5)に収納するように
構成している。またこの場合不要となる穂木用苗(H)
の切断刃(17)とカッタ(19)間寸法分の短茎が、
下部把持ハンド(14)の開き動にて台木用苗搬送ライ
ン(3)上の根鉢部(d)の残ったトレイ(5)に廃棄
され、また不要となった台木用苗(D)における先端側
茎は、上部把持ハンド(13)の開き動にて廃棄箱(1
1)に向って自然落下して廃棄されるように構成したも
のである。
【0012】次に、把持移送機構(6)の細部構成につ
いて、図4乃至図6を参照しながら説明する。把持移送
機構(6)の昇降枠(23)は、門型フレーム(9)の
上面板に固定した昇降用エアシリンダ等の第1昇降アク
チュエータ(24)にて、穂木用搬送ライン(2)及び
台木用苗搬送ライン(3)の上面に対して大きく上下動
するように設け、該昇降枠(23)には、距離(L1)
だけ横移動する横移動用エアシリンダ等の第1横移動ア
クチュエータ(25)を介して12対の下部把持ハンド
(14)を備えた下部移送フレーム(16)を装着させ
ている。
【0013】また、昇降枠(23)の前面の上下ガイド
レール(26)に横移動用エアシリンダ等の第2横移動
アクチュエータ(27)を上下動自在に配置し、この第
2横移動アクチュエータ(27)を、昇降枠(23)に
固定させたエアシリンダ等の第2昇降アクチュエータ
(28)で距離(C1)だけ上下動するように装着させ
て、前記第2横移動アクチュエータ(27)にて、12
対の上部把持ハンド(13)を備えた上部移送フレーム
(15)を距離(L2)だけ横移動するように構成して
いる。
【0014】さらに、台木用苗(D)(穂木用苗(H)
とも共通する)の下部側茎を挾持する下部把持ハンド
(14)の基部は、切断機構(7)から遠い対向側に位
置し、台木用苗(D)の上部側茎を挾持する上部把持ハ
ンド(13)の基部は切断機構(7)に近い対向側に位
置し、上部把持ハンド(13)の左右支持体(13a)
(13b)の拡狭移動機構と、下部把持ハンド(14)
の左右支持体(14a)(14b)の拡狭移動機構とは
同一構成とするもので、下部把持ハンド(14)におけ
る拡狭移動機構にて代表して説明すると、図6に示すよ
うに、下部移送フレーム(16)における上下等の対の
横長のガイド軸(29)(29)に、左右一対の摺動支
持片(30a)(30b)と左右一対の摺動支持片(3
1a)(31b)を左右摺動自在に嵌設させ、一対の摺
動支持片(30a)(30b)に前記下部把持ハンド
(14)の12本の左支持体(14a)を一定間隔にて
取付ける横杆(32)を固着させ、他方の一対の摺動片
(31a)(31b)に、前記12本の右支持体(14
b)を一定間隔で取付ける横杆(33)を固着する。
【0015】そして、図4及び図6において、下部移送
フレーム(16)の左端に設けた拡狭移動用アクチュエ
ータ(34)のピストンロッド(35)を摺動支持片
(30a)に固定する一方、下部移送フレーム(16)
の右端に設けた拡狭移動用アクチュエータ(36)のピ
ストンロッド(37)を摺動支持片(31b)に固定
し、左右両拡狭移動用アクチュエータ(34)(36)
のピストンロッド(35)(37)を伸出動させると
き、左右支持体(14a)(14b)の左右間隔を狭ま
るように横杆(32)(33)を横移動させて、左右支
持体(14a)(14b)先端の挾持片(38a)(3
8b)にて台木用苗(D)(穂木用苗(H))の根元側
茎を左右から挾持するように構成したものである。
【0016】また前述とは反対にピストンロッド(3
5)(37)を退入動させるとき、左右支持体(14
a)(14b)の左右間隔を拡がらすように横杆(3
2)(33)を横移動させ、左右支持体(14a)(1
4b)先端の挾持片(38a)(38b)を前記茎を放
すように拡がらせるものであり、上部移送フレーム(1
5)においても、拡狭移動用アクチュエータ(34)
(36)及び横杆(32)(33)を介して左右支持体
(13a)(13b)を左右移動させて、この先端の挾
持片(38a)(38b)にて台木用苗(D)(穂木用
苗(H))の先端側茎を挾持したり、この茎を放したり
するものである。
【0017】図6、図7、図9、図10にも示す如く、
前記挾持片(38a)(38b)は、断面L字状に形成
され、水平板部の内辺には茎を囲むように案内できる平
面視略V字状の案内溝(39)を形成し、前記挾持片
(38a)(38b)には、挾持するときの茎の損傷を
防止するためのスポンジ等の四角立方形の軟質弾性体
(40)を固着させている。
【0018】なお図12に示す如く、前記挾持片(38
a)(38b)の一方に苗(D)(H)のそれ以上の侵
入を規制するストッパ(39a)を設けると共に、挾持
片(38a)(38b)の作用部を上下に摺接させる構
成でも良い。
【0019】次に、図5、図7、図8に基づいて切断機
構(7)について説明する。切断機構(7)におけるカ
ッタ(19)は前記把持移送機構(6)と対向した位置
に台木用苗(D)(穂木用苗(H))の搬送方向上流側
から各茎に対して接近して押し切り、図7に示す如く茎
の軸線に対して斜めに切断するものであって、前記把持
移送機構(6)にて挾持されて所定高さまで持上げられ
た台木用苗(D)及び穂木用苗(H)を12本一挙に切
断するとき、各苗の茎部がカッタ(19)の押し切りに
対して逃げ移動しないようにするため、上部把持ハンド
(13)と下部把持ハンド(14)との上下間にて、左
右一対の把持片(41a)(41b)にて茎の位置を拘
束した後に、カッタ(19)を前方に押し進めることに
よって各茎の切断を行うように構成している。
【0020】また、前記切断用フレーム(42)は門型
フレーム(9)に対して高さ位置不変に保持され、切断
用フレーム(42)には、前記12本の左把持片(41
a)の基部を支持する横杆(43)と右把持片(41
b)の基部を支持する横杆(44)とが左右移動可能に
支持されると共に、切断用フレーム(42)に取付けら
れたエアシリンダ等の把持移動用アクチュエータ(4
5)に前記横杆(43)(44)を連結させて、アクチ
ュエータ(45)動作でもって左右把持片(41a)
(41b)の間隔の拡大及び縮小を行うように構成して
いる。
【0021】一方、切断用フレーム(42)の前後方向
(矢印a方向)に移動可能に支持させた支持フレームに
は12本の丸棒、角棒、板状等のカッタ軸(46)を一
定間隔にて突出させ、カッタアクチュエータ(47)に
よりカッタ軸(46)を介しカッタ(19)を前方に移
動させて上下をハンド(13)(14)によって把持さ
れる苗(D)(H)の茎を切断するように構成してい
る。
【0022】ところで、図9、図10、図11に示す如
く、穂木及び台木用苗(H)(D)に対する下部把持ハ
ンド(14)の左右支持体(14a)(14b)のう
ち、茎部の最下端側を挾持する挾持片(38b)の下面
側には、前記V字状の案内溝(39)に臨ませて前記根
鉢切断刃(17)(18)を固着していて、トレイ
(5)上の苗(H)(D)の茎部を挾持すべく左右両側
の挾持片(38a)(38b)の間隔を縮めたとき、前
記切断刃(17)(18)にて茎の根元側を切断し、後
に苗(H)(D)の茎上部側(葉部)を上方に引上げる
とき、苗(H)(D)の根鉢部(h)(d)をトレイ
(5)のポット部(5a)に残したままとして、苗
(H)(D)の茎上部側持上げ時の苗姿勢を安定保持さ
せるもので、またこの切断の際苗(H)(D)を挟んで
切断刃(17)(18)の対向位置に設ける受刃(4
8)によって切断時の苗姿勢を安定保持させて確実な切
断を行うように構成している。なお前記受刃(48)に
は長穴(49)を開設して、該受刃(48)上に塵や土
などが乗っても、前記長穴(49)よりこれらを下方に
落下させて、受刃(48)上に塵や土などが堆積するの
を防止している。またこの場合台木用苗(D)は穂木用
苗(H)より茎部の長さの長い品種を用いて固形培地
(22)に直接的に挿し木するため、台木用苗(D)の
挾持片(38a)(38b)及び弾性体(40)も長尺
に形成したものである。
【0023】また前記固形培地(22)にはパーライ
ト、バーミキュライト、ピートモスなど用土を固めたも
ので、中央に接ぎ木済苗(S)の茎基部の挿入する挿し
木孔(22a)を設けていて、接ぎ木終了後クリップ
(10)により切断面が接合保持される接ぎ木済苗
(S)が、把持移送機構(6)により所定高さ(C)分
だけ下降するとき、接ぎ木済搬送ライン(4)のトレイ
(5)に予め収納する固形培地(22)の挿し木孔(2
2a)に、苗(S)の茎基部が挿入して挿し木されるよ
うに構成している。
【0024】つまりこの接ぎ木作業にあっては、台木用
苗(D)は穂木用苗(H)より茎軸長の長い品種を用い
て接ぎ木済苗(S)を得るものであって、穂木及び台木
用苗(H)(D)は上下把持ハンド(13)(14)に
よって茎の上下部が挾持されるとき、根元側が各切断刃
(17)(18)によって切断されて根鉢部(h)
(d)が切り落とされ、次に茎の略中央がカッタ(1
9)によって斜め切りされ、穂木用苗(H)の上部側と
台木用苗(D)の下部側の斜め切り口が接合されると
き、クリップ(10)の圧着によるこの接合保持が行わ
れて接ぎ木済苗(S)が形成され、接ぎ木済苗(S)が
搬送ライン(4)近傍まで下降するとき、搬送ライン
(4)上に待機する固形培地(22)に挿し木されるも
ので、根鉢の形成に影響されることのない良好な接ぎ木
作業を可能にできる。
【0025】ところで図1、図13乃至図17に示す如
く、前記把持移送機構(6)による苗(D)(H)の把
持時に、各苗(D)(H)の茎部の姿勢を2枚1組の苗
引き寄せ板(50)(51)によって規制する苗姿勢規
制手段である苗引き寄せ機構(52)を、トレイ押え杆
(53)先端側に設けるもので、本体フレーム(54)
に基端を固設して各搬送ライン(2)(3)上に門形に
配設する杆ベース(55)に電動・空圧・或いは油圧モ
ータ・シリンダなどからなるアクチュエータ(56)及
びガイド(57)を介して摺動自在に押え杆(53)基
端の取付ホルダー(58)を支持させ、押え杆(53)
の水平下面部で搬送ライン(2)(3)上のトレイ
(5)上端面を摺接案内している。
【0026】また、前記押え杆(53)先端上面の前後
に立設する前後ガイド軸(59a)(59b)にガイド
孔(60)を介して前後摺動自在にスライド板(61)
を取付け、該スライド板(61)に立設する支軸(6
2)に平面視略L形状の左右苗引き寄せ板(50)(5
1)の基端を上下にラップさせて回動自在に枢支させる
と共に、左右苗引き寄せ板(50)(51)に円弧状に
形成する開閉用のカム溝(63)を前ガイド軸(59
a)に係合させて、図16に示す如く前後ガイド軸(5
9a)(59b)の案内によって、スライド板(61)
を押え杆(53)の先端方向(後方向)に摺動させると
き、カム溝(63)の案内によって左右苗引き寄せ板
(50)(51)を狭めてこれら最外側部間巾(E1)
を隣り合う苗(D)(H)の最内側部間巾(E2)より
小とさせて、苗(D)(H)に当接させることなく苗
(D)(H)間を通過させる一方、スライド板(61)
を押え杆(53)の基端方向(前方向)に摺動させると
き、両翼を拡げる状態に引き寄せ板(50)(51)の
先端側を外側に拡張させて、左右苗引き寄せ板(50)
(51)の前端作用面(50a)(51a)を横一線状
とさせ、次に押え杆(53)によって苗(D)(H)の
茎部に作用面(50a)(51a)を当接させて一定距
離だけ引き寄せ板(50)(51)を把持位置に戻すと
き、苗(D)(H)を引き起して傾いたり曲がった苗を
略垂直の適正姿勢に保って、上下把持ハンド(13)
(14)による確実な把持動作を行わしめるように構成
している。
【0027】前記スライド板(61)は、折曲不可能な
管体(64)を介して押え杆(53)と一体の電動・空
圧・油圧式のモータ或いはシリンダからなるアクチュエ
ータ(65)の作動部(65a)の取付板(66)に連
結させて、前記アクチュエータ(65)の伸縮動作によ
って管体(64)を押引動作させるとき、引き寄せ板
(50)(51)の開閉を行うもので、前記押え杆(5
3)を動作させるアクチュエータ(56)の作動部(5
6a)の取付板(67)に、前記ホルダー(58)と共
に引き寄せ板開閉用アクチュエータ(65)を取付け
て、2つのアクチュエータ(56)(65)によって引
き寄せ板(50)(51)の前後方向の移動と開閉を行
うように構成したものである。
【0028】而して該構成の場合、図16に示す如く左
右引き寄せ板(50)(51)の閉から開となるときの
最先端動作軌跡(A)が円周率の大きな円弧状のものと
なって、開閉に要する占有面積(A1)(軌跡(A)で
囲まれる部分)の割合を小さなものとさせて、他の苗を
引掛けたり他の苗に当接させる確率を大巾に低減させる
ことができるものである。
【0029】ところで、前記管体(64)の基体側を送
風機など送風装置(68)に連通接続させて、管体(6
4)内を空気(K)の送風路(69)に形成する一方、
前記スライド板(61)の基端側(管体接続側)に空洞
の空気室(70)を形成して、該空気室(70)に前記
管体(64)の先端側を連通接続させ、空気室(70)
の空気(K)を噴出させる気流分離手段である空気吹出
し孔(71)を前記スライド板(61)の上面に開設し
て、図15に示す如く、スライド板(61)を略先端側
(後方向)の移動終端位置まで移動させるとき、把持位
置のポット部(5a)と次工程のポット部(5a)との
略中央に吹出し孔(71)を位置させる状態とさせて、
把持位置及び次工程の苗(H)(D)間に向け空気
(K)を噴出させて、これらの苗(H)(D)が相互に
絡み付く状態のときにも、噴出空気力でもってこれらの
強制分離を行って、前記ハンド(13)(14)による
把持位置の苗(H)(D)のみの良好な挾持を可能とさ
せるように構成している。
【0030】また図19に示す如く、苗トレイ(5)が
1ピッチだけ苗把持位置まで搬送され、把持ハンド(1
3)(14)の挾持によって切断刃(17)(18)で
根鉢部(h)(d)が切断されるとき、把持ハンド(1
3)(14)が切断位置まで所定高さ(C)上昇する以
前に、各ライン(2)(3)は苗トレイ(5)を一時後
退させるように設けるもので、前記吹出し孔(71)に
よる苗(H)(D)分離作用と相まって次工程の苗
(H)(D)との確実な分離が促進されて、この接ぎ木
作業の一層の精度向上を可能とすることができる。
【0031】なお、前述実施例ではスライド板(61)
に吹出し孔(71)を設ける構成を示したが、上部の把
持ハンド(13)の上面に吹出し孔(71)を設ける構
成でも良い。
【0032】
【発明の効果】以上実施例から明らかなように本発明
は、苗(H)(D)を植立させた苗の供給搬送ライン
(2)(3)と、該搬送ライン(2)(3)上の苗
(H)(D)の茎部を上下の把持ハンド(13)(1
4)で把持する苗把持手段(6)と、この把持の際苗規
制板(50)(51)によって苗を適正姿勢に保持する
苗規制手段(52)と、把持後苗(H)(D)の上下把
持間を切断する苗切断手段(7)とを備えた接ぎ木装置
において、苗(H)(D)の把持作業時次工程との苗
(H)(D)間に空気を噴出させてこれらの苗(H)
(D)を分離させる気流分離手段(71)を設けるもの
で、例えば苗規制手段(52)或いは上部の把持ハンド
(13)に空気を噴出させる空気噴出部を設けて、把持
ハンド(13)(14)に苗(H)(D)を把持しよう
とするとき、前記噴出部から噴出する空気(K)でもっ
て把持される苗(H)(D)と次工程の苗(H)(D)
を強制分離させて、これら苗(H)(D)の絡み付きな
ど解消させて苗木折れ或いは把持不良などを最大防止で
き、したがって極めて簡単な手段のもので苗(H)
(D)の適正な把持を可能とさせることができて、この
接ぎ木作業の能率を大巾に向上させることができるなど
の顕著な効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】苗引き寄せ部の平面説明図である。
【図2】接ぎ木装置の概略平面図である。
【図3】接ぎ木装置の概略正面図である。
【図4】把持移送機構部の正面説明図である。
【図5】把持移送機構部の側面説明図である。
【図6】下部把持ハンド部の斜視説明図である。
【図7】切断機構部の断面説明図である。
【図8】切断機構部の斜視説明図である。
【図9】穂木用苗の根鉢切断刃部の説明図である。
【図10】台木用苗の根鉢切断刃部の説明図である。
【図11】根鉢切断刃部の平面説明図である。
【図12】把持ハンドの他の構成例を示す説明図であ
る。
【図13】苗引き寄せ機構の側面説明図である。
【図14】苗引き寄せ機構の平面説明図である。
【図15】苗引き寄せ部の側面説明図である。
【図16】引き寄せ板の作動説明図である。
【図17】空気吹出し部の説明図である。
【図18】接ぎ木済苗の説明図である。
【図19】把持作業におけるフローチャートである。
【符号の説明】
(2) 搬送ライン (3) 搬送ライン (6) 把持移送機構(苗把持手段) (7) 切断機構(切断手段) (50)(51) 引き寄せ板 (52) 苗引き寄せ機構(苗姿勢規制手段) (72) 空気吹出し孔(気流分離手段) (H)(D) 苗 (K) 空気
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上 山 正 直 尼崎市塚口本町五丁目三番一号 昭和精機 工業株式会社内 (72)発明者 安 部 芳 則 尼崎市塚口本町五丁目三番一号 昭和精機 工業株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 苗を植立させた苗の供給搬送ラインと、
    該搬送ライン上の苗の茎部を上下の把持ハンドで把持す
    る苗把持手段と、この把持の際苗規制板によって苗を適
    正姿勢に保持する苗規制手段と、把持後苗の上下把持間
    を切断する苗切断手段とを備えた接ぎ木装置において、
    苗の把持作業時次工程との苗間に空気を噴出させてこれ
    らの苗を分離させる気流分離手段を設けたことを特徴と
    する接ぎ木装置。
JP8115605A 1996-04-12 1996-04-12 接ぎ木装置 Pending JPH09275775A (ja)

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