JP3275243B2 - 仮植装置の苗抜取り機構 - Google Patents

仮植装置の苗抜取り機構

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JP3275243B2
JP3275243B2 JP30345594A JP30345594A JP3275243B2 JP 3275243 B2 JP3275243 B2 JP 3275243B2 JP 30345594 A JP30345594 A JP 30345594A JP 30345594 A JP30345594 A JP 30345594A JP 3275243 B2 JP3275243 B2 JP 3275243B2
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Kanzaki Kokyukoki Manufacturing Co Ltd
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Kanzaki Kokyukoki Manufacturing Co Ltd
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、花卉や野菜の苗の如
く、プラグ苗トレーに播種し、発芽後に4〜6葉程度の
大きさのプラグ苗を、仮植トレーに並列配置した仮植ポ
ット等の別の容器に移載する仮植装置において、プラグ
苗トレーのプラグ孔からプラグ苗を抜取るための機構に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、仮植装置に関する技術は公知
とされているのである。例えば、図20に示す仮植装置
の如くである。図20に示す仮植装置においては、搬送
台61の上に搬送機構が配置されており、この上に仮置
カップが載置され、搬送台61の水平面上に構成した楕
円コンベア63を循環移動している。該搬送台61の下
部の一側方にプラグ苗トレー51を搬送するプラグ苗ト
レーコンベア50が配置されており、該プラグ苗トレー
51から、搬送台61上に配置した苗抜取り機構52に
よりプラグ苗を1列分抜取り、該苗抜取り機構52の下
方に送り込まれてくる仮置カップ53内に挿入する。
【0003】該仮置カップ53の中には、プラグ苗トレ
ー51のプラグ苗が1カップに1ケずつ挿入されるので
あるが、実際にはプラグ苗トレー51の1列の中に欠株
部分や、矮小苗が発生しているので、これを間引く必要
があり、選別機構62で、欠株や矮小苗の分の仮置カッ
プ53を、前記コンベア63の内側に設けた別のU字状
の欠株仮置カップ列56に移動させる。該欠株仮置カッ
プ列56の中途に洗浄ステーション57が配置されてお
り、内部に投入された土壌の部分が洗浄され、洗浄後の
仮置カップ列58は、仮植プラグ苗仮置カップ列59の
空仮置カップと合流し、コンベア63上に整然と並ぶ。
【0004】搬送台61の下部の他側方に、仮植ポット
55を備えた仮植トレー60を搬送する仮植トレーコン
ベア54が配置されている。選別機構62において選別
された、正常な苗が挿入されたプラグ苗トレー51の列
は、欠株仮置カップ列を間引いた後詰めて1列に整列さ
せて、仮植プラグ苗仮置カップ列59として、仮植トレ
ー60の上方に並べられる。該仮植トレー60の上方
で、仮植チャックにより、仮植トレー60内の仮植ポッ
ト55に仮植される。また、仮植装置の苗抜取り機構
は、図21に示す如く構成されている。即ち、プラグ苗
トレーPのプラグ孔45からプラグ苗Gを抜き出す場合
に、下方から突出し棒49を突き上げて、プラグ孔45
の底部の排水孔46から突出し棒49を挿入させ、プラ
グ苗Gの下端部を突き、プラグ苗トレーより上方に持ち
上げ、該突出し棒49の上に載せた状態のプラグ苗G
を、可動の挟持杆48aと固定の挟持杆48bとにより
挟持して、仮植カップへ仮植していたのである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来技術
においては、下方から突き上げる突出し棒49が、プラ
グ苗トレーPの排水孔46に常時一致するとは限らず、
僅かのずれにより、突出し棒49がプラグ苗トレーPを
突き破る等の不具合が発生していたのである。また土壌
が不良の場合や、苗の根の張りが悪い場合には、プラグ
苗Gが持ち上がらずに、突出し棒49がプラグ苗Gを破
壊するという不具合があったのである。また、プラグ苗
トレーPはプラグ苗トレーコンベア50の上に載置され
て、苗抜取り機構52の側へ順次搬送されてくるが、苗
抜取り時にプラグ苗トレーPが突出し棒49によって持
ち上げられて適正な元位置からずれると、以後のプラグ
苗トレーPの搬送が的確に行えなくなり、プラグ苗Gの
抜き取りに支障をきたす恐れがある。挟持杆48はプラ
グ苗トレーPの列方向に沿って複数配列されるが、プラ
グ苗トレーは苗の種類に応じてプラグ孔45の間隔が異
なったものが存在するので、その間隔の異なりに対応す
べく挟持杆48を列方向に移動させ隣り合う挟持杆48
の間隔を変更可能に構成しておかねばならないが、従来
のものでは、列方向に並べられた複数の突出し棒49ま
でを同様に、互いの間隔を等しく保ったまま列方向へ移
動可能に構成する必要があり、しかも、挟持杆48と突
出し棒49とを、同期して精度よく移動させなければな
らないので非常に複雑な機構になっている。
【0006】本発明の第1の目的は、従来の突出し棒を
用いずに、プラグ苗トレーのプラグ孔からプラグ苗を直
接かつ正確に抜き取って別の容器へ移載することができ
る苗抜取り機構を提供することであり、第2の目的は、
抜き取ったプラグ苗を容器の奥まで差し入れるようにす
ることであり、第3の目的は、抜き取られた際のプラグ
苗の姿勢を常に真直な姿勢に保てるようにすることであ
り、第4の目的は、プラグ苗トレーの列方向に配列され
た複数の抜取爪の間隔を、様々なプラグ苗トレーに適用
可能な状態に迅速に変更できるようにすることであり、
第5の目的は、プラグ苗トレーの列方向に配置されたプ
ラグ苗の全てを合理的に抜き取るようにして、抜取爪の
数を必要最小限にとどめて苗抜取量を軽量・小型化、低
コストに製作できるようにすることであり、第6の目的
は、プラグ苗を抜き取り動作させるためのアクチュエー
タの数を必要最小限にとどめることであり、第7の目的
は、プラグ苗をプラグ孔から抜き取る際に、プラグ苗ト
レーコンベアに載置されたプラグ苗トレーが適切な載置
場所からずれてしまうような事態を確実に防止すること
にあり、第8の目的は、容器の中に移載した状態のプラ
グ苗から抜取爪を確実に引き抜くようにすることにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明が解決しようとす
る課題は以上の如くであり、次に上記課題を解決するた
めの手段を説明する。請求項1においては、プラグ苗ト
レーコンベア10に載置されたプラグ苗トレーPのプラ
グ孔45からプラグ苗Gを抜き取り、容器9の方向に移
動させて該プラグ苗Gを該容器9に移載する苗抜取部E
において、該苗抜取部Eに備えられた突き出し・後退自
在な抜取爪5を、プラグ苗Gの軸線方向に対して斜め方
向から土中へ突き出してプラグ苗Gを捕捉し、次に、そ
の突き出し方向とは異なる方向に移動させてプラグ孔4
5からプラグ苗Gを抜き取るよう構成すると共に、前記
容器9へプラグ苗Gを移載すべく抜取爪5を後退させる
際に該プラグ苗Gに抵抗を付与して抜取爪5から解放さ
れるよう構成したものである。
【0008】請求項2においては、抜取爪5は、一対の
開閉自在な爪体5a,5aにより構成されると共に、該
爪体5a,5aの両先端をプラグ苗Gの土中に向けて突
き出る時には開いた状態に、そして、プラグ苗を捕捉す
る時には閉じた状態に制御する駆動機構を備えているも
のである。
【0009】請求項3においては、苗抜取部Eには、プ
ラグ苗Gの根本に対して前記抜取爪5の突き出し方向と
は反対側からプラグ苗Gの土中に突き刺してプラグ苗G
の姿勢を固定し、プラグ孔45からプラグ苗Gを抜き取
る際に抜取爪5と一緒に移動される姿勢固定爪2を付設
しているものである。
【0010】請求項4においては、苗抜取部Eは、その
支持枠73に複数の抜取爪5をプラグ苗トレーPのプラ
グ孔45の列方向に沿って列状に配列させ平行移動機構
を介して夫々を互いに列方向へ移動自在に連結して構成
されると共に、複数の抜取爪5のうちの一つを第1アク
チュエータ77に結合してあるものである。
【0011】請求項5においては、苗抜取部Eの支持枠
73には、互いの抜取爪5の間隔を等しくしたままで、
複数の抜取爪5の全体を列方向へ移動可能とする第2の
アクチュエータ68,78を備えさせてあるものであ
る。
【0012】請求項6においては、苗抜取部Eの支持枠
73には、第3のアクチュエータ30L,30Rを介し
て連結した、抜取爪5の長手方向に沿って往復動可能な
可動レール64L,64Rを備えさせると共に、該稼働
レール64L,64Rに設けた直線状のガイド部67
L,67Rに複数の抜取爪5を案内支持させてあるもの
である。
【0013】請求項7においては、抜取爪5によりプラ
グ苗Gをプラグ孔45から抜き取る際に、プラグ苗トレ
ーPの上面に接することによって連れ上がりを阻止する
押え板U,Vを備えさせてあるものである。
【0014】請求項8においては、抜取爪5が後退する
際にプラグ苗Gに抵抗を付与するために、容器9の周辺
部に、移載されたプラグ苗Gに向けて突き出し・後退自
在な連れ出し阻止杆Xを設けてあるものである。
【0015】
【作用】次に作用を説明する。請求項1によれば、プラ
グ苗Gをプラグ孔45から抜き取る際には、まず、プラ
グ苗Gの葉をかわすようにして抜取爪5がプラグ苗Gの
土中へ突き出ることで該プラグ苗Gを捕捉し、次いで、
抜取爪5を突き出し方向とは異なる方向へ移動させるこ
とで、プラグ苗Gは抜取爪5から抜け落ちることなくプ
ラグ孔45から確実に抜き取られる。
【0016】請求項2によれば、プラグ苗Gはプラグ孔
45から抜き取られて別の容器9に移載されるまでの
間、その土中に差し込まれた一対の爪体5a,5aによ
って把持され確実に捕捉されている。
【0017】請求項3によれば、抜取爪5によって抜き
取る際にプラグ苗Gが傾いてしまう場合には姿勢固定爪
2を付設することよって、抜取爪5と姿勢固定爪2とは
プラグ苗Gの根本に対してその両側から挟み込んでプラ
グ苗Gを真直な姿勢のままプラグ孔45より抜き出すこ
とができるようになる。
【0018】請求項4によれば、第1のアクチュエータ
を適宜操作すると、プラグ苗トレーPのプラグ孔45の
列方向に配列された複数の抜取爪5は、平行移動機構に
よって互いの間隔を等しく維持したままで均等にその間
隔を変更することができる。
【0019】請求項5によれば、例えばプラグ苗トレー
Pにプラグ苗Gが列方向に14個に配置されている場合
に、14個の抜取爪5を列方向に配列させるのではな
く、プラグ苗を一つ飛ばしするようにして7個の抜取爪
5を配列するのである。そして、第1回目の工程でその
プラグ苗列の7個を抜き取って別の容器9に移し、第2
回目の工程の際に、苗抜取部Eの全体を第2のアクチュ
エータによりプラグ苗Gの1間隔分、列方向へ移動させ
ることによって、残り7個のプラグ苗Gを抜き取るよう
にすることができる。
【0020】請求項6によれば、可動レール64L,6
4Rはそのガイド体67L,67Rによって複数の抜取
爪5を、その間隔変更の際に直線的に列方向へ確実に案
内するものであって、そのような可動レール64L,6
4Rを、第3のアクチュエータ30L,30Rの伸縮操
作により抜取爪5の長手方向に沿って往復動させて、複
数の抜取爪5を一挙に各々のプラグ苗Gに対して突き出
し・後退させることができる。
【0021】請求項7によれば、抜取爪5がプラグ孔4
5からプラグ苗Gを抜き取る際に、プラグ苗Gがプラグ
孔45の内周面に付着した状態にあってプラグ苗トレー
Pがプラグ苗Gと一緒に連れ上がろうとしても、押え板
U,Vがプラグ苗トレーPの上面を抑え込むのでその連
れ上がりは確実に阻止される。
【0022】請求項8によれば、連れ出し阻止杆Xは、
抜取爪5がプラグ苗Gを容器9内に差し入れる前に後退
させておくことで移載の邪魔にならず、そして、プラグ
苗Gを差し入れた後にプラグ苗Gに向けて突き出させる
ことで、抜取爪5が後退する際に確実にプラグ苗Gに抵
抗を付与する。
【0023】
【実施例】次に実施例を説明する。図1は本発明の仮植
装置の全体側面図、図2は同じく仮植装置の全体平面
図、図3は同じく仮植装置の全体正面図、図4は本発明
の仮植装置の中で苗抜取部Eとその周辺を示す部分側面
図、図5は仮植装置の内で植付部Bとその周辺部を示す
部分側面図、図6は苗抜取部Eの要部を拡大した後面
図、図7はその側面断面図、図8は抜取爪5の正面断面
図、図9は開閉カム杆4の正面断面図、図10はプラグ
苗Gの軸線方向Gaに対して抜取爪5を傾斜して取り付
けた状態を示す側面図、図11は支持枠73に対する複
数の抜取爪5の支持機構を示す正面断面図、図12は支
持枠73に対する複数の開閉カム杆4の支持機構を示す
正面断面図、図13は複数の抜取爪5の移動状態を説明
する図面、図14は爪支持具74に姿勢固定爪2を付設
した状態を示す側面図、図15はプラグ苗トレーコンベ
ア10の周辺に設置した可動の押え板Vであって、プラ
グ苗トレーPを押圧した状態の押え板Vを示す側面断面
図、図16は同様に設置した固定の押え板Uであって、
プラグ苗トレーPの上方に間隔tをおいて配置された押
え板Uを示す側面断面図、図17は苗移載カップ9の周
辺に設置した連れ出し阻止杆Xであって、プラグ苗Gに
抵抗を付与した状態の連れ出し阻止杆Xを示す側面断面
図、図18は特殊なプラグ苗トレーP’の一例を示す図
面、図19は図18のプラグ苗トレーPにおいてプラグ
苗の一例を4工程かけて抜き取ることを説明する図面、
図20は従来の仮植装置を示す全体正面図、図21はそ
の苗抜き取り機構を説明する図面である。
【0024】種子を播種されて、苗を発芽・育成させる
プラグ苗トレーPは苗の種類に応じて、例えば14条×
29列の406孔、又は12条×24列の288孔のマ
トリックス状に構成されており、これらの全てのプラグ
孔に用土を入れ、播種されて、発芽して2〜4葉となる
とプラグ苗Gが出来上がる。該プラグ苗トレーPのプラ
グ孔45はあまりにも小さいので、市販可能な苗とする
為には、これよりもやや大きい仮植ポットTに仮植しな
おす必要がある。該仮植ポットTを1個づつ、別々に供
給すると仮植を機械的に行うことが複雑となり、能率が
悪くなるので、4条×5列の20ポット、4条×6列の
24ポット、5条×8列の40ポットのマトリックス状
に構成された仮植トレーSが用意され、ここに用土の入
った仮植ポットTを配置して、仮植ポットTの各々にプ
ラグ苗Gの仮植を行うのである。
【0025】図1・図2・図3・図4において、自動仮
植装置の全体的な構成について説明する。下部にはキャ
スター輪を配置したフレーム台Hが設けられている。該
フレーム台Hの上に、前後方向にプラグ苗トレーコンベ
ア10と仮植トレーコンベア11が平行して左右に配置
されている。図1及び図2でみてプラグ苗トレーコンベ
ア10は、その左側に、プラグ苗Gを備えたプラグ苗ト
レーPを載置し、プラグ苗トレーPの一列ごとの間隔で
プラグ苗トレーPを順次右方向へ間欠移動させる。そし
て、プラグ苗トレーコンベア10の紙面右端では、プラ
グ苗Gを取り出した後の空のプラグ苗トレーPが回収さ
れる。仮植トレーコンベア11は、その左側に仮植ポッ
トTを備えた仮植トレーSを載置し、該仮植トレーSに
嵌装した仮植ポットTの一列ごとの間隔で仮植トレーS
も順次右方向へ間欠移動させる。そして、仮植トレーコ
ンベア11の紙面右端では、プラグ苗Gを移植した状態
の仮植ポットTを備えた仮植トレーSが回収される。1
3は仮植装置の起動・停止等を行うためのオペレータコ
ントロールパネルである。
【0026】該仮植トレーコンベア11とプラグ苗トレ
ーコンベア10の上方で、直角方向に交差する苗搬送体
Cが配置されている。該苗搬送体Cは、垂直方向に回動
するチェーンコンベアにより構成されている。該チェー
ンコンベアのチェーン20の外周に、等しい間隔を置い
て、苗移載カップ9が一列状に固定されている。該苗搬
送体Cのチェーン20は、隣り合う苗移載カップ9の間
隔と等しいピッチで、その上部がプラグ苗トレーコンベ
アから仮植トレーコンベア11方向へ間欠移動すべく構
成している。
【0027】該苗搬送体Cの上方と、プラグ苗トレーP
の上方との間を往復に移動するように苗抜取部Eが構成
され、また苗搬送体Cと仮植トレーSの上方との間を往
復移動するように植付部Bが構成されている。図1に示
す如く、フレーム台Hには一対の門形フレームH1,H
2が設置されている。該門形フレームH1,H2の上部
の左右一方側には一対の苗抜き取りスライドレール1
5,15を、その長手方向がプラグ苗トレーコンベア1
0の搬送方向に沿うようにして取り付け、左右他方側に
は一対の植付スライドレール25,25を、その搬送方
向が仮植トレーコンベア11の搬送方向に沿うようにし
て取り付けている。前記苗抜き取りスライドレール1
5,15には苗抜き取り支持体22を、プラグ苗トレー
コンベア10の搬送方向の上手側と下手側とに渡って往
復移動自在に支持し、植付スライドレール25,25に
は植付支持体21を、仮植トレーコンベア11の搬送方
向の上手側と下手側とに渡って往復移動自在に支持して
いる。苗抜き取り支持体22はスライドアクチュエータ
16を作動させることによって往復移動し、植付支持体
21はスライドアクチュエータ17を作動させることに
よって往復移動する。
【0028】該苗抜取部Eは後述する機構によって構成
され、プラグ苗トレーPから一列分のプラグ苗Gを抜取
りし苗移載カップ9の内部に投入する。
【0029】仮植支持体21には、苗移載カップ9の列
方向に沿う複数の植付部Bと孔開けロッド8を支持して
いる。植付部Bは、パンタグラフ機構により連結され、
各々の植付部Bを、苗移載カップ9の間隔と、仮植ポッ
トTの間隔とに夫々調節可能としている。図5に示す如
く、植付部が下降して苗移載カップ9内のプラグ苗Gを
把持する。この際に孔開けロッド8は植付部Bと同時に
下降して、仮植ポットT内の用土表面にくぼみを設け
る。次にそのくぼみのある仮植ポットT上に、プラグ苗
Gを把持した植付部Bが移動して下降し、仮植ポットT
内にプラグ苗Gを開放して一連の仮植工程が終了するの
である。尚、この際には、孔開けロッド8は孔開け下降
をしないように制御されている。
【0030】図6〜13において、苗抜取部Eにおける
苗抜取り機構を具体的に説明する。前記苗抜き取り支持
体22の下部には取付フレーム70を、昇降アクチュエ
ータ27とその両側のスライドガイド71,71を介し
て昇降自在に連結している。該取付フレーム70の昇降
方向は、プラグ苗トレーPのプラグ苗Gの軸線方向Ga
と略一致している。取付フレーム70の下部にはスライ
ドレール72を介して支持枠73がプラグ苗トレーPの
列方向へ移動可能に連結されている。支持枠73の一側
部には取付フレーム70に設置されたスライドアクチュ
エータ68の可動部が連結され、他側部には、取付フレ
ーム70の側部に接当可能なストッパ73aが着脱自在
に取付けられている。該ストッパ73aは、スライドア
クチュエータ68が伸長作動して支持枠73が移動する
際に、取付フレーム70の側部と接当するまでの支持枠
73の移動距離(L1)をセットするものであり、その
大きさを変更することにより支持枠73の移動距離(L
1)が任意に設定できるようになっている。支持枠73
の下部には列方向に沿う2本のロッド73b,73bが
横架され、該ロッド73b,73bに複数の(実施例で
は7つの)爪支持具74,74,74・・・を摺動自在
に取り付けている。複数の爪支持具74,74,74・
・・の後面側には、平行移動機構の一例として示すパン
タグラフ機構75が配置されており、該パンタグラフ機
構75の平行リンクを交差状に結合する中心ピンを各々
の爪支持具74,74,74・・・の後面に固着するこ
とにより全ての爪支持具74,74,74・・・が互い
に連結されている。76は、パンタグラフ機構が閉縮し
た時の、隣り合う爪支持具74,74を所定の間隔に保
持するためのスペーサである。図6の紙面上で右端に位
置する爪支持具74に、支持枠73に設置されたスライ
ドアクチュエータ77の可動部を連結し、該スライドア
クチュエーター77の収縮作動により、左端に位置する
爪支持具74を基準としてパンタグラフ機構75を開拡
させ、隣り合う爪支持具74,74の間隔を均等に維持
したままでその間隔の大きさを変更することができるの
である。なお、平行移動機構は実施例に示すパンタグラ
フ機構75の他に、例えば隣り合う爪支持具74,74
に付勢力の等しいバネを係止させて連結するように構成
してもよい。
【0031】78はその両端に可動部78a,78bを
備えるスライドアクチュエータであり、一方の可動部7
8aを、前記パンタグラフ機構75が閉縮・開拡する時
の基準となる左端の爪支持具74に連結し、他方の可動
部78bにはストッパ78cを固着してある。スライド
アクチュエータ78は可動部78aを、ストッパ78c
が本体に接当するまでの距離(L2)だけ、前記スライ
ドアクチュエータ77の力に打ち勝って移動させること
ができる容量に構成されている。これによって、隣り合
う爪支持具74,74の間隔がスライドアクチュエータ
77によって規定された大きさのままで、複数の爪支持
具74,74,74・・・を全体的に距離(L2)だけ
移動させることができるようになっている。各々の爪支
持具74は図7に示すように、前記ロッド73b,73
bを挿通するためのガイド部を有する第1部分と、該第
1部分に対して直角方向に延びる第2部分とを備えた形
状をしている。該第2部分には、後述する抜取爪5を支
持するスライドガイド筒40と、後述する開閉カム杆4
を支持するスライドガイド筒39とを取り付けている。
抜取爪5は図8に示すように、その本体5cに設けた支
点42,42に一対の爪体5a,5aを開閉自在に取り
付けると共に、爪体5a,5aに設けたピン44a,4
4aに引っ張りバネ43を係止させて該爪体5a,5a
先端が閉じる方向に付勢され、本体5cの軸部を前記ス
ライドガイド筒40の中に進退自在に案内させ、その先
端部にローラ5dを装着することにより構成される。各
々の抜取爪5を前記ローラ5dを介して支持するために
前記支持枠73には可動レール64L,64Rが備えら
れる。可動レール64L,64Rの上面は、前記支持枠
73に設置したスライドアクチュエータ30L,30R
の可動部、並びに、その両側に設置されたスライドガイ
ド34L,34Rが連結されると共に、側面には溝状
の、列方向に沿って直線状をなすガイド部67L,67
Rが形成されている。該ガイド部67L,67Rに前記
ローラ5dが嵌入されて、可動レール64L,64R上
に支持された抜取爪5を列方向へ摺動自在に案内するの
である。そして、スライドアクチュエータ30L,30
Rが伸縮作動すると可動レール64L,64Rが抜取爪
5の長手方向に沿って移動し、可動レール64L,64
R上の各々の抜取爪5が一挙に突き出たり、後退したり
するのである。尚、実施例では、後述する図18に示す
ようなプラグ孔45の間隔が一部異なる特殊なプラグ苗
トレーP’に対応させるために図11に示す如く、2つ
の可動レール64L,64Rを列方向に並設し、右の可
動レール64Rに4本抜取爪5を予め支持させ、左の可
動レール64Lに3本の抜取爪5を予め支持させ、そし
て可動レール64L,64Rを各々2つのスライドアク
チュエータ30L,30Rによって独立的に移動可能な
形態を採用しているも、プラグ孔45の間隔が均等なプ
ラグ苗トレーだけを苗抜き取りの対象とするのであれば
可動レール、および、それを摺動案内するためのスライ
ドアクチュエータ等は夫々1つで足りるものである。
【0032】開閉カム杆4は、その軸部4aが前記スラ
イドガイド筒40の中に進退自在に延伸し、端部にロー
ラ4bを装着すると共に、前記ピン44a,44aの先
端に取り付けたローラ44b,44bの間に該軸部4b
を摺接・離間自在にして構成される。ローラ44b,4
4bの間に開閉カム杆4の軸部4aが突入して摺接する
と、引っ張りバネ43に抗して爪体5a,5aが開か
れ、ローラ44b,44bの間から軸部4aが離間する
と引っ張りバネ43の付勢力によって爪体5a,5aが
閉じられる。開閉カム杆4は抜取爪5を開閉操作するた
めの駆動機構を構成しているのである。各々の開閉カム
杆4を前記ローラ4bを介して支持するために前記支持
枠73には可動レール65L,65Rが備えられる。可
動レール65L,65Rの上面は、前記支持枠73に設
置したスライドアクチュエータ31L,31Rの可動
部、並びに、その両側に設置されたスライドガイドが連
結されると共に、側面には溝状の、列方向に沿って直線
状をなすガイド部66L,66Rが形成されている。該
ガイド部66L,66Rに前記ローラ4bが嵌入され
て、可動レール65L,65Rに支持された開閉カム杆
4を列方向へ摺動自在に案内するのである。そして、ス
ライドアクチュエータ31L,31Rが伸縮作動すると
可動レール65L,65Rが開閉カム杆4の長手方向に
沿って移動し、可動レール65L,65R上の各々の開
閉カム杆4がローラ44b,44bに向けて突き出た
り、後退したりするのである。また、開閉カム杆4の可
動レール65L,65Rは抜取爪5の可動レール64
L,64Rと同じ長さを有し、図12に示すように列方
向に2つ並設され、予め、右の可動レール65Rに4本
の開閉カム杆4を、左の可動レール65Lに3本の開閉
カム杆4を支持させ、そして可動レール65L,65R
を各々スライドアクチュエータ31L,31Rによって
独立的に移動可能な形態を採用しているも、抜取爪5の
可動レールが前記したように1つのもので構成されるの
であれば開閉カム杆4も可動レール、および、それを摺
動案内するためのスライドアクチュエータ等も夫々、同
様に1つで足りるものである。
【0033】前記支持枠73は、取付フレーム70の昇
降方向に対して所定の角度(θ)だけ傾斜する状態とし
て取付フレーム70に取り付けられている。これにより
支持枠73に設置された爪支持具74は抜取爪5の爪の
長手方向を前記角度(θ)の方向に向けている。支持枠
73は取付フレーム70と一緒にプラグ苗トレーPにお
けるプラグ苗Gの軸線方向Gaの方向に沿ってプラグ苗
Gに接近する時には下降し、離間するときには上昇す
る。一方、抜取爪5はプラグ苗Gに接近した状態の時に
プラグ苗Gの非存在側でプラグ苗Gの軸線方向Gaに対
して前記角度(θ)の斜め上方に位置しており、スライ
ドアクチュエータ30L,30Rの伸縮作動により、プ
ラグ苗Gに対して斜め方向から突き出し・後退するよう
構成されているのである。なお、以上に説明した昇降ア
クチュエータ27、並びに、スライドアクチュエータ1
6、68、77、78、30L,30R,31L,31
Rとしては、空圧式シリンダ、油圧式シリンダ、或い
は、電動モータと送りネジ機構等を組合わせた構成とし
てもよい。
【0034】図14においては、該抜取爪5の、開閉カ
ム杆4とは逆の側の爪支持具74の後面に支持杆41を
付設して、その先端に姿勢固定爪2が設けられている。
該姿勢固定爪2の長手方向はプラグ苗Gの軸線方向と沿
わせており、抜取爪5とは相対的に角度θだけ異なった
位置になるよう配置されている。そして該姿勢固定爪2
は取付フレーム70の下降に伴ってプラグ苗Gに対して
中心からやや外側の位置に垂直に突き刺されて、次に抜
取爪5が角度θ傾斜したところから突き刺されるように
構成されている。即ち、該姿勢固定爪2は、取付フレー
ム70と一体的に上下するものであり、図4の昇降アク
チュエータ27により昇降される。故に、抜取爪5が突
き出し作動するよりも先に、取付フレーム70の下降と
共に、プラグ苗Gに垂直方向に挿入されるのである。
【0035】図15においては、プラグ苗トレーPの押
え板Vが図示されている。該押え板Vは、プラグ苗トレ
ーコンベア10を支持する枠体の一部に垂直方向に配置
した昇降シリンダ100の上端に連結されて、上下往復
動をすべく構成されており、昇降シリンダ100は抜取
爪5が下降する際に押え板Vをプラグ苗トレーPの上面
に接当する位置まで下降させる方向に収縮する。しかし
上昇する場合には、抜取爪5の上昇よりも遅れて上昇
し、プラグ苗Gがプラグ孔45から抜き出される場合
に、押え板Vによりプラグ苗トレーPを押圧すべく構成
している。プラグ苗トレーPがプラグ苗トレーコンベア
10によって搬送方向へ移動する場合には、押え板Vを
上方へ退避させるべく昇降シリンダが伸長するように構
成している。故に、プラグ苗トレーPのプラグ孔45か
らプラグ苗Gを抜き取るまでの間、押え板Vは完全にプ
ラグ苗トレーPの上面と接触して、押圧している。次に
図16においては、固定式の押え板Uが図示されてい
る。該押え板Uは、プラグ苗トレーPの上面との間に間
隔tを置くようにしてプラグ苗トレーコンベア10を支
持する枠体1の一部に取り付けられ配置されている。該
間隔tを設ける理由は、プラグ苗トレーPの高さがプラ
グ苗の種類により相違する場合があるからである。また
プラグ苗トレーPと押え板Uの間に土を噛み込むと、プ
ラグ苗トレーPが円滑に搬送されない場合があるので、
このようにプラグ苗トレーPと押え板Uの間に土を挟み
込むことのないように構成している。図17において、
連れ出し阻止杆Xの構成が開示されている。該連れ出し
阻止杆Xは、苗搬送体Cを支持するフレーム台Hに設置
したスライドシリンダ101の可動部に連結されている
のであり、苗移載カップ9の周辺部に前記抜取爪5と同
じ数(実施例では7つ)だけ列方向に並設されている。
そして各々の連れ出し阻止杆Xは苗移載カップ9にプラ
グ苗Gが挿入される開口部分上を横断するように、各々
の苗移載カップ9の上部の空間に水平方向に向けられ
る。そして連れ出し阻止杆Xはスライドシリンダ101
の作動により、プラグ苗Gの側面に突き刺すか又はプラ
グ苗Gの土塊上面に突出するように構成している。また
スライドシリンダ101が非作動の時では図17のX’
の位置の如く、苗移載カップ9から大きく後退するよう
に構成され、苗移載時や苗移載カップ9の搬送時の障害
にならないようになっている。抜取爪5が下降し、停止
している苗移載カップ9の内部にそれぞれが保持したプ
ラグ苗Gを挿入した後に抜取爪5の爪体5a,5aを開
拡して、抜取爪5を後退させる(矢印イ方向)際に、苗
移載カップ9の内壁面とプラグ苗Gの側面との間に充分
な摩擦力が得られない場合には、抜取爪5からプラグ苗
Gが解放されず苗移載カップ9の外へプラグ苗Gを連れ
出してしまう現象が発生するのである。
【0036】本構成においては、連れ出し阻止杆Xは、
苗移載カップ9の上方からプラグ苗が挿入される前に
は、当然のことながら退避している。そして、抜取爪5
が矢印イ方向へ後退上昇する寸前に連動して突出させて
連れ出し阻止杆Xをプラグ苗Gの側面又は土塊上面に接
触させることによってプラグ苗Gに抵抗を付与するので
ある。よって苗移載カップ9の中でプラグ苗Gの土中か
ら爪体5a,5aを引き抜くことができるのである。更
に、プラグ苗Gの苗移載カップ9への移載が終了して、
次に苗搬送体Cが植付部Bの方向へ搬送を開始する寸前
には再度連れ出し阻止杆Xは退避するのである。
【0037】本発明に係る仮植装置の苗抜き取り機構に
おいて、プラグ苗トレーコンベア10上に置かれたプラ
グ苗トレーPの搬送方向下手側に位置するプラグ苗Gの
1列の全てを抜き取って、別の容器である苗搬送体Cの
苗移載カップ9に移載するまでの一連の動作を説明す
る。尚、ここの説明で使用するプラグ苗トレーPは、プ
ラグ孔45が列方向で等間隔に14個配置してあるもの
とする。また、図6に示す前記ストッパ73aの大きさ
を、取付フレーム70と前記ストッパ73aとの間の距
離(L1)がプラグ苗トレーPにおける列方向のプラグ
孔45の1間隔分と等しくなるように調整しておく。ス
ライドアクチュエータ16の収縮動作により苗抜き取り
支持体22をプラグ苗トレーPの、抜き取るべきプラグ
苗Gの列の上方位置まで後退させた後に、取付フレーム
70を昇降アクチュエータ27の伸長により、プラグ苗
トレー10におけるプラグ苗Gの軸線Gaに沿って所定
の高さとなるまで下降させる。(図4の2点鎖線で示し
た位置) 取付フレーム70が下降端に至った時に抜取爪5はプラ
グ苗Gの非存在側でプラグ苗Gの軸線方向Gaに対して
角度(θ)斜め上方に位置する。ここで、列方向に並ん
だ7つの抜取爪5の、各々隣り合う抜取爪5の間隔は、
スペーサ76、或いは、スライドアクチュエータ77に
よって適宜、プラグ苗トレーPにおける列方向のプラグ
孔45の2間隔分の大きさとなるように調整される。こ
の時、図6でみて左端に位置する抜取爪5は不動であ
り、間隔調整時の基準となる。そして、抜取爪5のスラ
イドアクチュエータ30L,30Rを同時伸長させるこ
とで、可動レール64L,64Lを介して7つの全ての
抜取爪5は一挙にプラグ苗の土中に向けて斜め上方から
下方へ突き出る。この時、開閉カム杆4のスライドアク
チュエータ31L,31Rも同期するように同時伸長し
て開閉カム杆4をローラ44b,44bに摺接させるの
で抜取爪の先端は開いた状態に保たれる。各々の抜取爪
5の先端が対応するプラグ苗Gの土中に突き刺される
と、スライドアクチュエータ31L,31Rは同時収縮
して開閉カム杆4がローラ44b,44bから離間さ
れ、全ての抜取爪5の先端は土中で閉じられてプラグ苗
Gを捕捉した状態となる。
【0038】次に、昇降アクチュエータ27を収縮し
て、抜取爪5や支持枠73を含む取付フレーム70の全
体を上昇させる。よって、抜取爪5はその突き出し方向
とは異なる方向、即ち、プラグ苗Gの軸線方向Gaに沿
って移動することになり、この移動によってプラグ苗G
は抜取爪5から抜け落ちることなくプラグ孔45よりそ
の軸線方向Gaに沿って確実に抜き取られる。ここで、
プラグ苗トレーPのその列方向においてプラグ苗Gは1
つ飛びに抜き取られた状態にある。なお、プラグ孔45
からプラグ苗Gを抜き取る際に両者が密着した状態にあ
るとプラグ苗トレーPが一緒に連れ上がろうとするも、
押え板V,Uがプラグ苗トレーPの上面に接してそれを
阻止するので、プラグ苗トレーコンベア10上の適正な
箇所からプラグ苗トレーPがずれてしまうことはない。
また、プラグ苗Gの土塊に含まれる水分が多くて柔らか
くて、プラグ苗Gの姿勢が上昇している途中で真直でな
くなってしまうと苗移載カップ9へ正確に移載できない
事態がある。このような場合には事前に図14に示す姿
勢固定爪2を付設すれば良い。
【0039】取付フレーム70が上昇端まで位置する
と、スライドアクチュエータ16が伸長して該取付フレ
ーム70を前進させ、各々の抜取爪5に捕捉されたプラ
グ苗Gを苗搬送体Cの上方に位置させる。(図4の実線
で示した位置)ここで、スライドアクチュエータ77が
適宜伸縮作動して、隣り合う抜取爪5の間隔を苗移載カ
ップ9の1間隔分の大きさとなるように調整することに
より、列になったプラグ苗Gの各々を対応する移載カッ
プ9の真上に位置させるのである。そして、昇降アクチ
ュエータ27の伸長により再び取付フレーム70を下降
させると、7つの抜取爪5に捕捉されたプラグ苗Gの各
々が対応する苗移載カップ9の中に差し入れられる。こ
こで、開閉カム杆4のスライドアクチュエータ31L,
31Rが同時伸長し、各々のローラ44b,44bに対
して開閉カム杆4が摺接しその土中で抜取爪5の先端が
開いてプラグ苗Gの捕捉が解除される。一方、図17に
示す連れ出し阻止杆Xが突出作動して苗移載カップ9の
中のプラグ苗Gに抵抗を付与する。そのような状態で、
抜取爪5のスライドアクチュエータ30L,30Rを同
時収縮させ抜取爪5を斜め上方に向けて後退させること
により、プラグ苗Gは苗移載カップ9の中で確実に抜取
爪5から開放されて、7個分のプラグ苗Gの移載が完了
するのである。以上が第1回目の苗抜き取り移載工程で
あり、この工程ではプラグ苗トレーPのその列方向に配
置された14個のプラグ苗Gのうち1つ飛びに7個が抜
き取られ、未だ抜き取っていないプラグ苗Gが7個存在
する。
【0040】そこで第2回目の苗抜き取り移載工程を開
始するにあたり、苗搬送体Cはプラグ苗Gが移載された
苗移載カップ9を間欠的に前記植付部Bの方向へ搬送さ
せると共に、取付フレーム70はプラグ苗トレーPの所
定の上方位置まで後退し所定の高さまで下降する。ここ
で、列方向に並んだ7つの抜取爪5の間隔をプラグ苗ト
レーPにおける列方向のプラグ孔45の2間隔分の大き
さとなるように調整する際に、付随して、スライドアク
チュエータ68を伸長させるのである。これにより前記
ストッパ73aが取付フレーム70に接当するまで支持
枠73が(L1)だけ移動して、図6でみて左端に位置
する抜取爪5を含めて全てのトレーPがその列方向で未
だ抜き取られていない7個のプラグ苗Gの各々の斜め上
方位置に抜取爪5が位置されるように調整され、以後は
第1回目の苗抜き取り移載工程と同じ工程が繰り返され
るのである。このようにして、プラグ苗トレーPから残
り7個のプラグ苗Gが抜取爪5により抜き取られて空の
苗移載カップ9に移載され、プラグ苗トレーPのその列
方向に配置された全てのプラグ苗Gの抜き取り移載は2
回の工程によって完了するのである。そして、次にプラ
グ苗トレーコンベア10がプラグ苗トレーPを、その1
列間隔分だけ間欠的に搬送させた後に、また同じ工程が
繰り返されて、最終的に、プラグ苗トレーPの全てのプ
ラグ苗Gが抜き取られ移載カップ9へ移載されるのであ
る。尚、プラグ苗Gの移載対象は、本実施例では苗搬送
体Cの苗移載カップ9としたが、これに限定されるもの
ではなく、例えば、仮植ポットTであってもよいし、鉢
であってもよい。
【0041】プラグ苗トレーPは上述したように苗の種
類に応じて様々な形態のものが存在する。図18はその
ような特殊プラグ苗トレーP’を示している。その列方
向には14個のプラグ孔45が設けられるも、中央寄り
のプラグ苗Gの土塊に含まれる水分をコントロールして
湿り具合を均一化させるために、プラグ苗トレーPの中
央部分に分離帯が設けられている。したがって1〜7番
目と8〜14番目のプラグ孔45は互いに間隔(L3)
をあけて等間隔になっているが、7番目と8番目の間は
間隔(L3)でなく分離帯の幅Kになってしまってい
る。本発明の苗抜き取り機構はこのような特殊なプラグ
苗トレーP’からもプラグ苗Gを抜き取ることができる
ように工夫されている。抜き取り移載を行う前には先
ず、ストッパ73aを交換して支持枠73の移動距離
(L1)がプラグ苗トレーPの分離帯の幅Kの寸法に一
致すくようにしておくと共に、スライドアクチュエータ
78の移動距離(L2)を間隔(L3)と一致するよう
にセットしておく。抜き取り移載工程を図6,図11,
図13,図19に基づいて説明する。第1工程ではスラ
イドアクチュエータ68,78はいずれも収縮してお
り、7つの抜取爪5のうち、図6並びに図11に示すよ
うに、4つの抜取爪5が右の可動レール64Rで支持さ
れ、3つの抜取爪5が左の可動レール64Lに支持され
た状態にある。(開閉カム杆4も同様の状態となってい
る。)隣り合う抜取爪5の間隔はスライドアクチュエー
タ77によって(L3)の2間隔分にセットされる。こ
の状態においてスライドアクチュエータ30Rのみを伸
長させて可動レール64R上の4つの抜取爪5を、図1
9に1−1として示したように1つ飛びに4個のプラグ
苗Gに向けて突き出させ捕捉するのである。そして、取
付フレーム70の上昇によりプラグ苗Gが抜き取られ
る。ここで一旦、スライドアクチュエータ30Rを収縮
して4つの抜取爪5を夫々プラグ苗Gを捕捉した状態で
待機させる。次にスライドアクチュエータ68を伸長さ
せて、支持枠73と一緒に全ての抜取爪5を移動距離
(L1)、即ち、分離帯の幅Kだけ列方向へ移動させる
と共に、取付フレーム70を再度、所定の高さまで下降
させる。
【0042】第2工程ではスライドアクチュエータ30
Lのみを伸長させ、可動レール64L上の3つの抜取爪
5を、図19に1−2として示したように1つ飛びに3
個のプラグ苗Gに向けて突き出させ捕捉するのである。
そして、取付フレーム70の再度の上昇によりプラグ苗
Gが抜き取られる。そして、前記スライドアクチュエー
タ30Rを伸長させて7つの抜取爪5に捕捉したプラグ
苗Gを同じ高さに並べた後、取付フレーム70が前進し
て苗移載カップ9への移載が前述と同様に行われる。プ
ラグ苗Gの移載が終了すると取付フレーム70が後退し
て抜取爪5はプラグ苗Gが残る列上に復帰される。
【0043】第3の工程では、伸長したスライドアクチ
ュエータ68を収縮させて支持枠73を図6の位置にま
で戻すと共に、スライドアクチュエータ78を伸長させ
て支持枠73の中で7つ全ての抜取爪5を移動距離(L
2)、即ち、プラグ孔45の間隔(L3)分だけ列方向
へ移動させるのである。この時、図13に示すように7
つの抜取爪5は紙面左方向へ移動し、右の可動レール6
4Rに支持されていた左端の抜取爪5が左の可動レール
64L上に乗り移り、右の可動レール64Rは3つの抜
取爪5が支持され、左の可動レール64Lに4つの抜取
爪5が支持されるようになる。(開閉カム杆4も追従し
て同様の状態に変更される。)また、隣り合う抜取爪5
の間隔はスライドアクチュエータ77によって(L3)
の2間隔分にセットされたままである。この状態におい
てスライドアクチュエータ30Rのみを伸長させ可動レ
ール64R上の3つの抜取爪5により、図19に2−1
として示した残り3個のプラグ苗Gを捕捉し、取付フレ
ーム70の上昇によりプラグ苗Gが抜き取られる。そし
て、スライドアクチュエータ30Rの収縮により3つの
抜取爪5が夫々プラグ苗Gを捕捉した状態で維持され
る。次にスライドアクチュエータ68の伸長により、支
持枠73と一緒に全ての抜取爪5を分離帯の幅Kだけ列
方向へ移動させると共に、取付フレーム70を再度、所
定の高さまで下降させる。
【0044】第4工程ではスライドアクチュエータ30
Lのみを伸長させ、可動レール64L上の4つの抜取爪
5により、図19により2−2として示した残り4個の
プラグ苗Gを捕捉し、取付フレーム70の再度の上昇に
よりプラグ苗Gが抜き取られる。そして、収縮している
スライドアクチュエータ30Rを伸長させて全ての抜取
爪5に捕捉したプラグ苗Gが同じ高さに並べられた後、
取付フレーム70を前進させ苗移載カップ9への移載が
前述と同様に行われる。このようにして、7つの抜取爪
5が、2回の抜取り工程と1回の移載工程とを2回繰り
返すことによって、特殊なプラグ苗トレーP’の列方向
に配置された14個のプラグ苗の全てを抜き取ることが
できるようになっているのである。
【0045】
【発明の効果】本発明は以上の如く構成したので、次の
ような効果を奏するのである。請求項1のごとく、プラ
グ苗トレーコンベア10に載置されたプラグ苗トレーP
のプラグ孔45にからプラグ苗Gを抜き取り、容器9の
方向に移動させて該プラグ苗Gを該容器9に移載する苗
抜取部Eにおいて、該苗抜取部Eに備えられた突き出し
・後退自在な抜取爪5を、プラグ苗Gの軸線方向に対し
て斜め方向から土中へ突き出してプラグ苗Gを捕捉し、
次に、その突き出し方向とは異なる方向に移動させてプ
ラグ孔45からプラグ苗Gを抜き取るように構成すると
共に、前記容器9へプラグ苗Gを移載すべく抜取爪5を
後退させる際に該プラグ苗Gに抵抗を付与して抜取爪5
から解放されるように構成したので、プラグ苗Gの葉部
を傷つけることが少なく確実にプラグ苗トレーPから抜
き出し、別の容器9へ確実に移載することができる。ま
た従来、必要であった突き出し棒、並びにその突き出し
駆動機構を廃止できるので、苗抜取部Eの構成が簡素化
され、安価に製作できるようになった。また、突き出し
棒を不要とするために、プラグ苗トレーPが受ける損傷
は少なくて済み、そのプラグ苗トレーPを無駄なく何回
でも使用することができる。
【0046】請求項2の如く、抜取爪5は、一対の開閉
自在な爪体5a,5aにより構成されると共に、該爪体
5a,5aの両先端をプラグ苗Gの土中に向けて突き出
る時には開いた状態に、そして、プラグ苗Gを捕捉する
時には閉じた状態に制御する駆動機構を備えていること
により、爪体5a,5aの挟み込みでプラグ苗Gを確実
に捕捉できるので、爪の先端を可及的に細狭に構成する
ことができる。したがって抜取爪5がプラグ苗Gを容器
9へ移載させる際に抜取爪5が容器9に干渉することが
なく、容器9の奥までプラグ苗Gを充分に差し入れるこ
とができるようになる。
【0047】請求項3の如く、苗抜取部Eには、プラグ
苗Gの葉部に対して前記抜取爪5の突き出し方向とは反
対側からプラグ苗Gの土中に突き刺してプラグ苗Gの姿
勢を固定し、プラグ孔45からプラグ苗Gを抜き取る際
に抜取爪5と一緒に移動される、姿勢固定爪2を付勢し
てあることにより、姿勢固定爪2によりプラグ苗Gの姿
勢を安定させておくことができ、プラグ苗Gの抜取姿勢
が崩れることが無く真直にすることができるのである。
また、姿勢固定爪2と抜取爪5とがプラグ苗Gの根本に
向けてその両側から食い込むので、両者でプラグ苗Gを
角度を持って把持することができて、抜取が確実になっ
たのである。
【0048】請求項4の如く、苗抜取部Eは、その支持
枠73に複数の抜取爪5をプラグ苗トレーPのプラグ孔
45の列方向に沿って列状に配列させ平行移動機構を介
して夫々を互いに列方向へ移動自在に連結して構成され
ると共に、複数の抜取爪5のうちの一つを第1のアクチ
ュエータ77に結合してあることにより、第1のアクチ
ュエータ77を作動させることによって、複数の抜取爪
5の夫々の列方向の間隔を均等で、かつ、その間隔を任
意に変更することができ、適宜、列方向でのプラグ孔4
5の間隔が異なる様々な種類の苗用のプラグ苗トレーP
に対して適用可能な状態に迅速に変更することができ
る。そして請求項5の如く、苗抜取部Eの支持枠73に
は、互いの抜取爪5の間隔を等しくしたままで、複数の
抜取爪5の全体を列方向へ移動可能とする第2のアクチ
ュエータ68,78を備えさせてあることによっては、
抜取爪5の使用個数を、列方向でのプラグ孔45の個数
と一致させる必要がなく、抜取爪5は、プラグ孔45の
1つ飛び、或いは2つ飛びになるような間隔に配置して
おけばよく、そのプラグ孔45からプラグ苗Gを抜き取
った後に、第2のアクチュエータ68,78を作動させ
て抜取爪5の全体を列方向へ順次移動させることによ
り、その列方向で未だ残っているプラグ苗Gを抜き取る
ことができる。このようにプラグ苗トレーの列方向に配
置されたプラグ苗の全てが合理的に抜き取られるので、
抜取爪5は必要最小限の個数でよく苗抜取部Eを軽量・
小型で、低コストのものに製作することができる。
【0049】そして請求項6の如く、苗抜取部Eの支持
枠73には第3のアクチュエータ30L,30Rを介し
て連結した、抜取爪5の長手方向に沿って往復動可能な
可動レール64L,64Rを備えさせると共に、該可動
レール64L,64Rに設けた直線状のガイド部67
L,67Rに複数の抜取爪5を案内支持させてあること
によっては、複数の抜取爪5の全ての突き出し・後退制
御は、可動レール64L,64Rに連結したアクチュエ
ータ30L,30Rの駆動により得られるので、該アク
チュエータ30L,30Rの使用個数を必要最小限に抑
えることができる。また、請求項7の如く、抜取爪5に
よりプラグ苗Gをプラグ孔45から抜き取る際に、プラ
グ苗トレーPの上面に接することによって連れ上がりを
阻止する押え板U,Vを備えさせてあるので、プラグ苗
Gがプラグ孔45に密着した状態であっても、抜取爪5
はこのような状態のプラグ苗Gを確実に抜き取ることが
できると共に、プラグ苗トレーPはプラグ苗トレーコン
ベア10上の適切な載置場所からずれてしまう恐れがな
い。また請求項8の如く、抜取爪5が後退する際にプラ
グ苗Gに抵抗を付与するために、容器9の周辺部に、移
載されたプラグ苗Gに向けて突き出し・後退自在な連れ
出し阻止杆Xを設けてあるので、連れ出し阻止杆Xを後
退させておくことで抜取爪5がプラグ苗を容器9の中に
差し入れる際の障害にならず、その後、連れ出し阻止杆
Xをプラグ苗Gに向けて突き出させることで容器9の中
でプラグ苗Gに抵抗が付与され、容器9の中にプラグ苗
Gを確実に保持した状態で抜取爪5をプラグ苗Gから引
き抜いて移載を終えることができるようになったのであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の仮植装置の全体側面図。
【図2】同じく仮植装置の全体平面図。
【図3】同じく仮植装置の全体正面図。
【図4】本発明の仮植装置の中で苗抜取部Eとその周辺
部を示す部分側面図。
【図5】仮植装置の内で植付部Bとその周辺部を示す部
分側面図。
【図6】苗抜取部Eの要部を拡大した後面図。
【図7】同じく側面断面図。
【図8】抜取爪5の正面断面図。
【図9】開閉カム杆4の正面断面図。
【図10】プラグ苗Gの軸線方向Gaに対して抜取爪5
を傾斜して取り付けた状態を示す側面図。
【図11】支持枠73に対する複数の抜取爪5の支持機
構を示す正面断面図。
【図12】支持枠73に対する複数の開閉カム杆4の支
持機構を示す正面断面図。
【図13】複数の抜取爪5の移動状態を説明する図面。
【図14】爪支持具74に姿勢固定爪2を付設した状態
を示す側面図。
【図15】プラグ苗トレーコンベア10の周辺に設置し
た可動の押え板Vであって、プラグ苗トレーPを押圧し
た状態の押え板Vを示す側面断面図。
【図16】同様に設置した固定の押え板Uであって、プ
ラグ苗トレーPの上方に間隔tをおいて配置された押え
板Uを示す側面断面図。
【図17】苗移載カップ9の周辺に設置した連れ出し阻
止杆Xであって、プラグ苗Gに抵抗を付与した状態の連
れ出し阻止杆Xを示す側面断面図。
【図18】特殊なプラグ苗トレーP’の一例を示す図
面。
【図19】図18のプラグ苗トレーPにおいてプラグ苗
の一例を4工程かけて抜き取ることを説明する図面。
【図20】従来の仮植装置を示す全体正面図。
【図21】その苗抜き取り機構を説明する図面。
【符号の説明】
C 苗搬送体 E 苗抜取部 G プラグ苗 P プラグ苗トレー T 仮植ポット 2 姿勢固定爪 4 開閉カム杆 5 抜取爪 5a,5a 爪体 9 苗移載カップ 10 プラグ苗トレーコンベア 27 昇降アクチュエータ 30L,30R スライドアクチュエータ 73 支持枠 77 スライドアクチュエータ 68,78 スライドアクチュエータ 64L,64R 可動レール U,V 押え板 X 連れ出し阻止杆
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 本村 良一 兵庫県尼崎市猪名寺2丁目18番1号 株 式会社神崎高級工機製作所内 (56)参考文献 実開 平4−38209(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01G 9/08 A01C 11/02

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラグ苗トレーコンベア10に載置され
    たプラグ苗トレーPのプラグ孔45からプラグ苗Gを抜
    き取り、容器9の方向に移動させて該プラグ苗Gを該容
    器9に移載する苗抜取部Eにおいて、該苗抜取部Eに備
    えられた突き出し・後退自在な抜取爪5を、プラグ苗G
    の軸線方向に対して斜め方向から土中へ突き出してプラ
    グ苗Gを捕捉し、次に、その突き出し方向とは異なる方
    向に移動させてプラグ孔45からプラグ苗Gを抜き取る
    よう構成すると共に、前記容器9へプラグ苗Gを移載す
    べく抜取爪5を後退させる際に該プラグ苗Gに抵抗を付
    与して抜取爪5から解放されるよう構成したことを特徴
    とする仮植装置の苗抜取り機構。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の仮植装置の苗抜取り機構
    において、抜取爪5は、一対の開閉自在な爪体5a,5
    aにより構成されると共に、該爪体5a,5aの両先端
    をプラグ苗Gの土中に向けて突き出る時には開いた状態
    に、そして、プラグ苗を捕捉する時には閉じた状態に制
    御する駆動機構を備えていることを特徴とする仮植装置
    の苗抜取り機構。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の仮植装置の苗抜取り機構
    において、苗抜取部Eには、プラグ苗Gの根本に対して
    前記抜取爪5の突き出し方向とは反対側からプラグ苗G
    の土中に突き刺してプラグ苗Gの姿勢を固定し、プラグ
    孔45からプラグ苗Gを抜き取る際に抜取爪5と一緒に
    移動される姿勢固定爪2を付設してあることを特徴とす
    る仮植装置の苗抜取り機構。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の仮植装置の苗抜取り機構
    において、苗抜取部Eは、その支持枠73に複数の抜取
    爪5をプラグ苗トレーPのプラグ孔45の列方向に沿っ
    て列状に配列させ平行移動機構を介して夫々を互いに列
    方向へ移動自在に連結して構成されると共に、複数の抜
    取爪5のうちの一つを第1アクチュエータ77に結合し
    てあることを特徴とする仮植装置の苗抜取り機構。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の仮植装置の苗抜取り機構
    において、苗抜取部Eの支持枠73には、互いの抜取爪
    5の間隔を等しくしたままで、複数の抜取爪5の全体を
    列方向へ移動可能とする第2のアクチュエータ68,7
    8を備えさせてあることを特徴とする仮植装置の苗抜取
    り機構。
  6. 【請求項6】 請求項4記載の仮植装置の苗抜取り機構
    において、苗抜取部Eの支持枠73には、第3のアクチ
    ュエータ30L,30Rを介して連結した、抜取爪5の
    長手方向に沿って往復動可能な可動レール64L,64
    Rを備えさせると共に、該稼働レール64L,64Rに
    設けた直線状のガイド部67L,67Rに複数の抜取爪
    5を案内支持させてあることを特徴とする仮植装置の苗
    抜取り機構。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の仮植装置の苗抜取り機構
    において、抜取爪5によりプラグ苗Gをプラグ孔45か
    ら抜き取る際に、プラグ苗トレーPの上面に接すること
    によって連れ上がりを阻止する押え板U,Vを備えさせ
    てあることを特徴とする仮植装置の苗抜取り機構。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の仮植装置の苗抜取り機構
    において、抜取爪5が後退する際にプラグ苗Gに抵抗を
    付与するために、容器9の周辺部に、移載されたプラグ
    苗Gに向けて突き出し・後退自在な連れ出し阻止杆Xを
    設けてあることを特徴とする仮植装置の苗抜取り機構。
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