JP3036731B2 - 幼植物体の把持装置 - Google Patents

幼植物体の把持装置

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JP3036731B2
JP3036731B2 JP7020970A JP2097095A JP3036731B2 JP 3036731 B2 JP3036731 B2 JP 3036731B2 JP 7020970 A JP7020970 A JP 7020970A JP 2097095 A JP2097095 A JP 2097095A JP 3036731 B2 JP3036731 B2 JP 3036731B2
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則和 大澤
利行 藤井
克敏 細井
英夫 阿久津
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は幼植物体の把持装置に関
する。プラグトレイに栽培された幼植物体を他のプラグ
トレイ等へ移植する場合、根洗浄する場合、接木する場
合に、該幼植物体をプラグトレイから引き抜いて所定の
位置へ移動する必要がある。例えば、プラグトレイに栽
培された苗を穂木として接木する場合、苗を各プラグか
ら順次引き抜いて接木作業を行なう位置へ移動する。本
発明は、上記のような場合において、プラグトレイに栽
培された幼植物体を対の爪で把持し、把持した状態で引
き抜いて所定の位置へ移動する幼植物体の把持装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、幼植物体の把持装置として、移動
用アクチュエータ、昇降用アクチュエータ、開閉用アク
チュエータ、対の爪及びこれらの各アクチュエータの作
動を制御する制御装置等を備えるものが提案されている
(特開平2−211810、特開平3−130015、
特開平4−187029)。これらの従来装置はいずれ
も、容器に栽培された幼植物体を対の爪で把持し、把持
した状態で容器から引き抜くか又は切断して、所定の位
置へ移動するようになっている。ところが、これらの従
来装置には、実際のところ、幼植物体を1本づつ把持で
きないことがしばしば発生するという欠点がある。
【0003】幼植物体を移植する場合、根洗浄する場
合、接木する場合等においては、後の作業の便宜上、対
の爪で幼植物体の茎部を把持する必要がある。例えば、
苗を穂木として接木する場合、対の爪で少なくともその
切断箇所よりは上方における苗の茎部を把持する必要が
ある。そのため上記の従来装置ではいずれも、当初から
対の爪が幼植物体の茎部を狙って両側から挟む位置まで
前進し、該茎部を把持している。しかし、プラグトレイ
に苗が比較的密集して栽培されている場合、苗の地際部
は各プラグのほぼ中央部にあっても、その茎部は傾いて
いるものも多いので、当初から各プラグの真上にあると
想定される苗の茎部を狙って対の爪が前進すると、そこ
に茎部がなかったり、或は隣接するプラグに栽培されて
いる苗の茎部があったりするため、該対の爪が苗を把持
できなかったり、或は同時に2本以上の苗を把持してし
まったりするのである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、従来装置では、幼植物体を1本づつ把持で
きないことがしばしば発生する点である。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決する本
発明は、容器に栽培された幼植物体を対の爪で把持し、
把持した状態で引き抜いて所定の位置へ移動する幼植物
体の把持装置であって、下記の把持部と、下記の搬送部
と、該把持部及び該搬送部の作動を制御する制御部とを
備えることを特徴とする幼植物体の把持装置に係る。 把持部: 移動用アクチュエータと、該移動用アクチュエータに支
持された基板と、該基板に取付けられた2段階で上昇作
動する昇降用アクチュエータと、該昇降用アクチュエー
タに取付けられた進退用アクチュエータと、該進退用ア
クチュエータに取付けられた2段階で閉作動する開閉用
アクチュエータと、該開閉用アクチュエータに取付けら
れた対の爪とを備え、該昇降用アクチュエータはシリン
ダ筒が基板に取付けられた主シリンダと、該主シリンダ
のシリンダロッドにシリンダロッドが連結された副シリ
ンダと、該副シリンダのシリンダ筒に取付けられた受台
とを備えていて、該受台が該主シリンダ及び/又は該副
シリンダの昇降作動により該基板に対してガイド棒で誘
導されつつ昇降するものであり、昇降用アクチュエータ
の主シリンダ及び副シリンダの下降作動により下降した
対の爪が進退用アクチュエータの前進作動により幼植物
体の地際部を両側から挟む位置まで前進し、引き続き開
閉用アクチュエータの第1段の閉作動により幼植物体の
地際部を包囲した対の爪が昇降用アクチュエータの副シ
リンダの上昇作動により該幼植物体の茎部まで上昇した
後、開閉用アクチュエータの第2段の閉作動により幼植
物体の茎部を把持した対の爪が昇降用アクチュエータの
主シリンダの上昇作動により該幼植物体を引き抜くよう
にして成る把持部。 搬送部: 間欠駆動するプラグトレイ載置用のコンベアと、該コン
ベアの機枠に取付けられた進退用シリンダと、該機枠に
摺動可能に装架され且つ該進退用シリンダのシリンダロ
ッドに連結された押さえ板とを備え、前記把持部におい
て幼植物体の地際部を包囲した対の爪が該幼植物体の茎
部まで上昇するときには該押さえ板が前進していて該幼
植物体の培土を押さえるようにして成る搬送部。
【0006】本発明において肝要な点は、対の爪が、幼
植物体の地際部を臨む位置まで下降→幼植物体の地際部
を両側から挟む位置まで前進→1段階閉まって幼植物体
との間に余裕を残した状態でその地際部を包囲→1段階
上昇して幼植物体の茎部まで上昇→更に1段階(合計2
段階)閉まって幼植物体の茎部を把持→更に1段階(合
計2段階)上昇して幼植物体を引き抜く、という以上の
順序でプラグトレイに栽培された幼植物体の茎部を把持
し、該幼植物体を引き抜き、その一方で幼植物体の地際
部を包囲した対の爪が該幼植物体の茎部まで上昇すると
きには押さえ板が前進していて該幼植物体の培土(該幼
植物体が栽培されているプラグの培土)を押さえておく
ようにした処にある。
【0007】したがって対の爪は、従来装置のように当
初から幼植物体の茎部を狙って前進するのではなく、当
初は幼植物体の地際部を狙って前進し、該地際部を包囲
して、包囲した状態で茎部まで上昇した後、該茎部を把
持する。そしてその一方で、対の爪が幼植物体の地際部
から茎部まで上昇するときには押さえ板が該幼植物体の
培土を押さえる。かくして、容器に栽培された幼植物体
の地際部はほぼ所定位置(プラグトレイの各プラグのほ
ぼ中央部)にあるので、その茎部が傾いていても、対の
爪が該茎部を確実に把持して、該幼植物体をプラグトレ
イから引き抜くことができる。また幼植物体の地際部を
包囲した対の爪が該幼植物体の茎部まで上昇するとき、
その途中で該茎部が異常に傾いていたり、或は葉が出て
いると、上昇途中の対の爪がこれらに引っ掛かって、結
果的に該幼植物体をプラグトレイから引き抜いてしまう
こともあるが、この段階では押さえ板が該幼植物体の培
土を押さえているので、このような不都合な事態をも未
然に防止することができる。
【0008】本発明において、把持部の移動用アクチュ
エータは、プラグトレイに栽培された幼植物体を斜め前
方から臨む位置へ対の爪を移動させ、また対の爪で把持
して引き抜いた幼植物体を所定の位置へ移動させるため
のものである。かかる移動用アクチュエータとしては、
モータ駆動やシリンダ駆動で、対の爪を備えるアームが
旋回する方式のものや対の爪を備える基台がガイド棒で
誘導されつつ横移動する方式のものを使用できるが、機
枠に装架されたガイド棒と、該機枠に軸支されたボール
ネジと、該ボールネジに接続された駆動用モータ、例え
ばパルスモータと、該ガイド棒が摺嵌し、該ボールネジ
が螺合する基台とを備え、該基台に後述する昇降用アク
チュエータを取付ける基板が支持されて成るものが好ま
しい。
【0009】具体的には、間欠駆動のコンベアにプラグ
トレイが載置されており、該プラグトレイの各プラグに
幼植物体が栽培されているのであるから、該コンベアの
両側に機枠を立設し、該機枠に2本のガイド棒を装架す
ると共に1本のボールネジを回転自在に軸支して、該ボ
ールネジにパルスモータを接続する。そして2本のガイ
ド棒が摺嵌し、1本のボールネジが螺合する基台に基板
を支持し、該基板に後述する昇降用アクチュエータを取
付ける。
【0010】本発明において、把持部の昇降用アクチュ
エータは、対の爪を幼植物体が栽培されているプラグト
レイの地際部まで下降させ、また幼植物体の地際部を包
囲した対の爪を該幼植物体の茎部まで1段階上昇させた
後、幼植物体を把持した対の爪を更に1段階上昇させて
該幼植物体を引き抜くためのものである。かかる昇降用
アクチュエータとしては、基板にシリンダ筒が取付けら
れた主シリンダと、該主シリンダのシリンダロッドにシ
リンダロッドが連結された副シリンダと、該副シリンダ
のシリンダ筒に取付けられた受台と、該受台に立設さ
れ、該基板に取付けられたガイド筒に摺嵌するガイド棒
とを備えて成るものを用いる。この場合、主シリンダ及
び副シリンダの下降作動により対の爪を下降させ、また
副シリンダの上昇作動により対の爪を1段階上昇させた
後、主シリンダの上昇作動により対の爪を更に1段階上
昇させる。
【0011】本発明において、把持部の進退用アクチュ
エータは、対の爪を幼植物体の地際部を両側から挟む位
置まで前進させるためのものである。かかる進退用アク
チュエータとしては、モータ駆動やシリンダ駆動で対の
爪を進退させる方式のものを使用できるが、前述した昇
降用アクチュエータの受台にシリンダ筒が取付けられた
進退用シリンダが好ましい。
【0012】本発明において、把持部の開閉用アクチュ
エータは、対の爪で幼植物体の地際部を包囲させ、また
包囲した状態のまま幼植物体の茎部まで1段階上昇した
対の爪で該幼植物体の茎部を把持させるためのものであ
る。かかる開閉用アクチュエータとしては、モータ駆動
やシリンダ駆動で対の爪を開閉させる方式のものを使用
できるが、前述した進退用シリンダのシリンダロッドに
取付けられたケースと、該ケースに摺動可能に収容され
た対のラックと、該対のラックに係合するピニオンと、
該ピニオンを回転させる駆動モータ、例えばパルスモー
タとを備えて成るものが好ましく、この場合、対のラッ
クにそれぞれピニオンが係合されており、双方のピニオ
ンは周面の歯数が異なっていて、該双方のピニオンが駆
動モータの同一回転軸に取付けられているものが更に好
ましい。駆動モータの第1段の正回転によりピニオンを
介して対のラックが1段階閉作動し、また駆動モータの
第2段の正回転によりピニオンを介して対のラックが更
に1段階閉作動する。
【0013】本発明において、把持部の対の爪は幼植物
体の地際部を包囲し、そして該幼植物体の茎部を把持す
るためのものである。開閉用アクチュエータとして前述
したような対のラックとこれらに係合するピニオンとの
組合わせを使用する場合には、一方の爪が一方のラック
に取付けられており、他方の爪が他方のラックに取付け
られているが、この場合、一方の爪の内周が円弧状に形
成されており、他方の爪の内周がV字状に形成されてい
るものが好ましい。所謂センター合わせが確実に行なわ
れるからである。ラックの第1段の閉作動により対の爪
が幼植物体の地際部を包囲し、包囲した対の爪が昇降用
アクチュエータの第1段の上昇作動により幼植物体の茎
部まで上昇した後、ラックの第2段の閉作動により対の
爪が幼植物体の茎部を把持する。
【0014】本発明において、搬送部のコンベアは、各
プラグに幼植物体が栽培されているプラグトレイを載置
し、該プラグトレイをこれに設けられている複数のプラ
グの1列単位で間欠移動させるためのものである。かか
る間欠移動は、コンベア駆動用のモータとしてパルスモ
ータを使用し、これをパルス信号により間欠駆動させて
行なうのが好ましい。
【0015】本発明において、搬送部の進退用アクチュ
エータは、把持部における対の爪の作動との関係で、押
さえ板をプラグトレイの各プラグに栽培されている幼植
物体の培土の上部まで前進させ、また元の位置に後退さ
せるためのものである。かかる進退用アクチュエータと
しては、コンベアの機枠にシリンダ筒が取付けられた進
退用シリンダを用いる。
【0016】本発明において、搬送部の押さえ板は、幼
植物体の地際部を包囲した対の爪が該幼植物体の茎部ま
で上昇するときに、該幼植物体の培土を押さえておくた
めのものである。かかる押さえ板としては、コンベアに
載置されたプラグトレイの僅に上方において、該コンベ
アの幅方向に渡り摺動可能に装架されており、該プラグ
トレイの幅方向のプラグに相応する複数の凹部が該プラ
グよりも狭幅に形成されているものが好ましい。この場
合の押さえ板はプラグトレイに設けられている複数のプ
ラグの培土を1列単位で一度に押さえる。
【0017】本発明において、以上説明した把持部の移
動用アクチュエータ、昇降用アクチュエータ、進退用ア
クチュエータ及び開閉用アクチュエータ、並びに搬送部
のコンベア駆動用モータ及び進退用アクチュエータはい
ずれも制御部に接続されており、各アクチュエータ等の
作動は制御部からの経時的な指令信号により制御されて
いる。
【0018】
【作用】各プラグに幼植物体が栽培されているプラグト
レイをコンベアの所定位置に載置し、該コンベアを駆動
させて該プラグトレイを所定位置に移動する。この状態
で先ず移動用アクチュエータの作動により対の爪が複数
のプラグのうちで第1列最端部のプラグに栽培されてい
る幼植物体を斜め上方から臨む位置まで移動する。次に
昇降用アクチュエータの主シリンダ及び副シリンダの下
降作動により対の爪が第1列最端部のプラグに栽培され
ている幼植物体の地際部を水平方向から臨む位置まで下
降した後、進退用アクチュエータの前進作動により該対
の爪が該幼植物体の地際部を両側から挟む位置まで前進
する。引き続き開閉用アクチュエータの第1段の閉作動
により対の爪が幼植物体の地際部を包囲した後、包囲し
た状態で昇降用アクチュエータの副シリンダの上昇作動
により該対の爪が幼植物体の茎部まで上昇する。その一
方で少なくとも幼植物体の地際部を包囲した対の爪が該
幼植物体の茎部まで上昇を開始する直前には、搬送部の
進退用アクチュエータの前進作動により押さえ板を前進
させて該押さえ板で第1列最端部のプラグの培土を押さ
えておく。そして開閉用アクチュエータの第2段の閉作
動により対の爪が幼植物体の茎部を把持した後、把持し
た状態で昇降用アクチュエータの主シリンダの上昇作動
により該対の爪が幼植物体をプラグから引き抜く。その
一方で少なくとも幼植物体の茎部を把持した対の爪が該
幼植物体を引き抜くために上昇を開始する直前には、搬
送部の進退用アクチュエータの後退作動により押さえ板
を元の位置に後退させておく。最後に引き抜いた幼植物
体の茎部を把持した状態で移動用アクチュエータの作動
により対の爪が該幼植物体を所定の位置へ移動する。説
明を省略するが、作動後の各アクチュエータは元の位置
に戻っている。かくして第1列最端部のプラグに栽培さ
れている幼植物体を引き抜いた後、以下同じ作動を繰り
返して第1列のプラグに栽培されている幼植物体を順次
引き抜く。そして第1列のプラグに栽培されている幼植
物体を総て引き抜いた後、コンベアを駆動させて第2列
のプラグを所定位置に移動し、同様の作動を繰り返して
第2列のプラグに栽培されている幼植物体をその最端部
から順次引き抜く。以下はこの繰り返しである。
【0019】プラグトレイに幼植物体が密集して栽培さ
れている場合であっても、該幼植物体の地際部は各プラ
グのほぼ中央部にあるので、目標とするプラグを目差し
て前進した対の爪が幼植物体の地際部を確実に包囲する
ことができる。そして包囲した状態で対の爪が茎部まで
上昇し、該茎部を把持するので、幼植物体の茎部が傾い
ていて目標とするプラグの真上になくても、或は隣接す
るプラグに栽培されている幼植物体の茎部が傾いていて
目標とするプラグの真上にあっても、目標とするプラグ
に栽培されている幼植物体の茎部だけを確実に把持する
ことができる。また幼植物体の地際部を包囲した対の爪
が該幼植物体の茎部まで上昇するときには、押さえ板が
該幼植物体の培土を押さえているので、その上昇途中で
該対の爪が該幼植物体の茎部や葉に引っ掛かっても、該
幼植物体を引き抜いてしまうことはない。本発明による
と、幼植物体を1本づつ確実に把持することができるの
である。
【0020】
【実施例】図1は本発明の一実施例を示す斜視図、図2
は図1と同じ一実施例について把持部を一部省略して示
す側面図、図3は図1と同じ一実施例について把持部の
開閉用アクチュエータと対の爪との関係を一部省略して
示す拡大斜視図である。図示した一実施例では、把持部
の移動用アクチュエータとしてボールネジの回転により
これと螺合する基台がガイド棒で誘導されつつ横移動す
る方式のものが、昇降用アクチュエータとして双方のシ
リンダロッドが連結された主シリンダ及び副シリンダ
が、進退用アクチュエータとして進退用シリンダが、開
閉用アクチュエータとして対のラックとこれらに螺合す
るピニオンとを組合わせたものがそれぞれ使用されてお
り、また搬送部のコンベアとしてベルトコンベアが、進
退用アクチュエータとして進退用シリンダがそれぞれ使
用されていて、上記の各アクチュエータの作動及びベル
トコンベアの駆動を制御する制御部は省略されている。
【0021】先ず搬送部について説明する。機枠11に
駆動ローラ12aと遊動ローラ12bとが軸支されてお
り、駆動ローラ12aと遊動ローラ12bとの間に無端
のベルト13が緊張して係合されていて、駆動ローラ1
2aは図示しないパルスモータに接続されている。
【0022】ベルト13にはプラグトレイ21が載置さ
れており、プラグトレイ21は機枠11に立設されたガ
イド板14aとガイド板14bとで挟まれている。機枠
11には進退用シリンダ22のシリンダ筒22aが取付
けられており、進退用シリンダ22のシリンダロッド2
2bに押さえ板23が連結されている。押さえ板23は
プラグトレイ21よりも僅に上方に位置しており、ベル
ト13の両側で機枠11に摺動可能に装架されている。
押さえ板23にはプラグトレイ21に設けられている各
列のプラグ21aに相応する間隔で且つ相応する数の凹
部23aが形成されており、凹部23aの幅はプラグ2
1aの幅よりも狭くなっている。
【0023】次に把持部について説明する。一方が搬送
部の機枠11に取付けられ、他方が図示しない別の機枠
に取付けられた機枠31a,31b(但し、機枠31b
は図示しない、以下同じ)にガイド棒32aが装架され
ており、機枠31a,31bにはボールネジ32bが回
転自在に軸支されていて、ボールネジ32bには図示し
ないパルスモータが接続されている。ガイド棒32aは
基台33に摺嵌されており、基台33にはボールネジ3
2bが螺合されている。
【0024】基台33には基板41が支持されており、
基板41に主シリンダ51のシリンダ筒51aが取付け
られている。主シリンダ51のシリンダロッド51bに
副シリンダ52のシリンダロッド52bが連結されてお
り、副シリンダ52のシリンダ筒52aには受台53が
取付けられている。受台53には2本のガイド棒53
a,53bが立設されており、ガイド棒53a,53b
は基板41に取付けられたガイド筒41a,41bに摺
嵌されている。
【0025】受台53には進退用シリンダ61のシリン
ダ筒61aが取付けられており、進退用シリンダ61の
シリンダロッド61bにケース71が取付けられてい
る。ケース71からは2本のガイド棒71a,71bが
延設されており、ガイド棒71a,71bは受台53に
取付けられた図示しないガイド筒に摺嵌されている。
【0026】ケース71には図示しないレールで誘導さ
れる対のラック72a,72bが収容されており、ラッ
ク72a,72bには周面の歯数が異なるピニオン73
a,73bがそれぞれ係合されていて、ピニオン73
a,73bはパルスモータ74の同一回転軸74aに取
付けられている。
【0027】ラック72aには一方の爪81aが、また
ラック72bには他方の爪81bが取付けられており、
爪81bは間隙を設けた2枚の爪で構成されていて、対
の爪81a,81bはケース71の外部へ取り出されて
いる。一方の爪81aはその内周が円弧状に形成されて
おり、他方の爪81bはその内周がV字状に形成されて
いて、爪81aは2枚の爪81bの間隙に入り込むよう
になっている。
【0028】図示した一実施例の把持部では、基台33
の横移動→主シリンダ51及び副シリンダ52の下降作
動→進退用シリンダ61の前進作動(対の爪81a,8
1bがプラグトレイ21のプラグ21aに栽培されてい
る幼植物体の地際部を両側から挟む位置まで前進)→ラ
ック72a,72bの第1段の閉作動(対の爪81a,
81bが幼植物体の地際部を包囲)→副シリンダ52の
上昇作動(包囲した状態で対の爪81a,81bが幼植
物体の茎部まで上昇)→ラック72a,72bの第2段
の閉作動(対の爪81a,81bが幼植物体の茎部を把
持)→主シリンダ51の上昇作動(把持した状態で対の
爪81a,81bが幼植物体を容器から引き抜く)→基
台33の横運動(引き抜いた幼植物体を所定の位置へ移
動)の作動順序となる。また図示した一実施例の搬送部
では、少なくとも幼植物体の地際部を包囲した対の爪8
1a,81bが茎部まで上昇する直前には、進退用シリ
ンダ22の前進作動により押さえ板23が該幼植物体が
栽培されているプラグ21aの培土を押さえ、逆に少な
くとも幼植物体の茎部を把持した対の爪81a,81b
が該幼植物体を引き抜く直前には、進退用シリンダ22
の後退作動により押さえ板23を元の位置に戻す。
【0029】
【発明の効果】既に明らかなように、以上説明した本発
明には、プラグトレイに幼植物体が密集して栽培されて
いても、また該幼植物体の茎部が傾いていても、該幼植
物体を1本づつ確実に把持することができるという効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す斜視図。
【図2】図1と同じ一実施例について把持部を一部省略
して示す側面図。
【図3】図1と同じ一実施例について把持部の開閉用ア
クチュエータと対の爪との関係を一部省略して示す拡大
斜視図。
【符号の説明】
11,31a・・・機枠、13・・・ベルト、22,6
1・・・進退用アクチュエータ、23・・・押さえ板、
33・・・基台、32a,53a,53b,71a,7
1b・・・ガイド棒、32b・・・ボールネジ、41・
・・基板、51・・・主シリンダ、52・・・副シリン
ダ、53・・・受台、71・・・ケース、72a,72
b・・・ラック、73a,73b・・・ピニオン、81
a,81b・・・爪
フロントページの続き (72)発明者 阿久津 英夫 栃木県那須郡那須町大字寺子乙2557−6 (56)参考文献 特開 平7−213163(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01G 9/08 610

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラグトレイに栽培された幼植物体を対
    の爪で把持し、把持した状態で引き抜いて所定の位置へ
    移動する幼植物体の把持装置であって、下記の把持部
    と、下記の搬送部と、該把持部及び該搬送部の作動を制
    御する制御部とを備えることを特徴とする幼植物体の把
    持装置。 把持部: 移動用アクチュエータと、該移動用アクチュエータに支
    持された基板と、該基板に取付けられた2段階で上昇作
    動する昇降用アクチュエータと、該昇降用アクチュエー
    タに取付けられた進退用アクチュエータと、該進退用ア
    クチュエータに取付けられた2段階で閉作動する開閉用
    アクチュエータと、該開閉用アクチュエータに取付けら
    れた対の爪とを備え、該昇降用アクチュエータはシリン
    ダ筒が基板に取付けられた主シリンダと、該主シリンダ
    のシリンダロッドにシリンダロッドが連結された副シリ
    ンダと、該副シリンダのシリンダ筒に取付けられた受台
    とを備えていて、該受台が該主シリンダ及び/又は該副
    シリンダの昇降作動により該基板に対してガイド棒で誘
    導されつつ昇降するものであり、昇降用アクチュエータ
    の主シリンダ及び副シリンダの下降作動により下降した
    対の爪が進退用アクチュエータの前進作動により幼植物
    体の地際部を両側から挟む位置まで前進し、引き続き開
    閉用アクチュエータの第1段の閉作動により幼植物体の
    地際部を包囲した対の爪が昇降用アクチュエータの副シ
    リンダの上昇作動により該幼植物体の茎部まで上昇した
    後、開閉用アクチュエータの第2段の閉作動により幼植
    物体の茎部を把持した対の爪が昇降用アクチュエータ
    主シリンダの上昇作動により該幼植物体を引き抜くよう
    にして成る把持部。 搬送部: 間欠駆動するプラグトレイ載置用のコンベアと、該コン
    ベアの機枠に取付けられた進退用シリンダと、該機枠に
    摺動可能に装架され且つ該進退用シリンダのシリンダロ
    ッドに連結された押さえ板とを備え、前記把持部におい
    て幼植物体の地際部を包囲した対の爪が該幼植物体の茎
    部まで上昇するときには該押さえ板が前進していて該幼
    植物体の培土を押さえるようにして成る搬送部。
  2. 【請求項2】 把持部における移動用アクチュエータが
    ボールネジの回転によりこれと螺合する基台がガイド棒
    で誘導されつつ移動するものであり、基板が該基台に取
    付けられたものである請求項記載の幼植物体の把持装
    置。
  3. 【請求項3】 把持部における進退用アクチュエータが
    シリンダ筒が受台に取付けられた進退用シリンダである
    請求項1又は2記載の幼植物体の把持装置。
  4. 【請求項4】 把持部における開閉用アクチュエータが
    進退用シリンダのシリンダロッドに取付けられたケース
    と、該ケースに摺動可能に収容された対のラックと、該
    対のラックに係合するピニオンと、該ピニオンを回転さ
    せる駆動モータとを備えるものである請求項記載の幼
    植物体の把持装置。
  5. 【請求項5】 対のラックにそれぞれピニオンが係合さ
    れており、双方のピニオンは周面の歯数が異なってい
    て、該双方のピニオンが駆動モータの同一回転軸に取付
    けられた請求項記載の幼植物体の把持装置。
  6. 【請求項6】 それぞれ対を形成する爪及びラックのう
    ちで、一方の爪が一方のラックに取付けられており、他
    方の爪が他方のラックに取付けられた請求項又は
    載の幼植物体の把持装置。
  7. 【請求項7】 対の爪の内周が、一方が円弧状に形成さ
    れており、他方がV字状に形成された請求項記載の幼
    植物体の把持装置。
  8. 【請求項8】 押さえ板がプラグトレイの僅に上方でコ
    ンベアの幅方向に摺動可能に装架されており、該プラグ
    トレイの幅方向のプラグに相応する複数の凹部が該プラ
    グよりも狭幅に形成されたものである請求項1、2、
    3、4、5、6又は7記載の幼植物体の把持装置。
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