JP3551580B2 - 苗植機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、野菜の苗を移植する苗植機に好適ものである。
【0002】
【従来の技術】
複数のポットが薄板に前後と左右に並べて一体的に設けられ、それぞれのポットで苗が1株ごとに分けて育てられる。この苗箱をセルトレイと云い、そのポットをセル、これで育てられた土付苗をセル苗とも云う。この苗を移植する苗植機は、実開平6−19409号公報に示されているように、縦向の姿勢で下向に間欠的に送られている苗箱から横並びの複数の苗を横送装置の上に同時に押し出し、移植装置が横送装置で搬送されたその苗を1つづつ圃場に移植するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
野菜の苗は、葉が広く、これが横に張り出して隣の株の葉と絡んでいることがあるので、横送装置上で苗が不整列となりやすい。そのため、同時に横送装置の上に押し出された苗は、その横端で1株づつ取り出されるとき、上記の葉と葉の絡み付きでつぎの苗をつれ出したり、引っ掛って取り出されないなどの不具合を生じるおそれがあった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
この発明は、上記の課題を解決するため、複数のポット1aが前後と左右に並べて設けられた苗箱1を移送する苗箱移送装置10を設け、該苗箱移送装置10により移送された苗箱1から苗を取出して移植する構成とした苗植機であって、前記苗箱移送装置10に棒又は板37,37……を左右の苗2,2……間で動力により揺動するようにして設けて該棒又は板37,37……の揺動により左右の苗2,2……における葉絡みを解きほぐすように構成したことを特徴とする苗植機とした。
【0005】
【作用】
上記の苗植機は、複数のポット1aが前後と左右に並べて設けられた苗箱1を苗箱移送装置10が移送して該苗箱1から苗を取出し移植する。苗箱移送装置10には、棒又は板37,37……が左右の苗2,2……間で動力により揺動し、左右の苗2,2……における葉絡みが解きほぐされる。
【0006】
【効果】
以上のように、この発明によると、苗箱移送時に、左右の苗2,2……における葉絡みが解きほぐされて、従来の技術の上記課題を解消できる。
【0007】
【実施例】
つぎに、この発明の実施例を説明する。図1のように、複数のポット1a,1a……を可撓性の樹脂の板1bに前後左右に並べて一体的に設けて苗箱1が構成されている。ポット1a,1a……は、横並びの個数を偶数とし、板1bの左右に送り孔1c,1c……を設ける。それぞれのポット1a,1a……に床土を入れたのち、レタスやキャベツなどの種子を蒔いて覆土し、潅水して所定の日数が経過すると、苗2,2……(図5〜図8)が1株づつに分かれて育つ。
【0008】
図2、図3のように、走行車体3に苗植装置4が装着されて苗植機となっている。走行車体3は、機体5が単1の前輪6と1対の後輪7,7で支えられ、エンジン8の動力で後輪7,7が回転して前進するように出来ている。ハンドル9が機体5から後に突出している。
【0009】
苗植装置4は、苗2,2……を横に向けた苗箱1を間欠的に下に送る苗箱移送装置10とその苗箱1から苗2,2……を押し出す苗押出装置11と押し出された苗2,2……を載せて横に送る横送装置12とその苗2,2……を1株づつ移植する移植装置13と、その苗2,2……に土を寄せて鎮圧する鎮圧輪14で構成されている。
【0010】
図2〜図5のように、ハンドル9の左で機体5から伝動ケース15が後に伸び、その左に苗箱保持枠16が左右に移動自在に支架されている。リードカム軸17が伝動ケース15から左に突出して苗箱保持枠16に係合し、エンジン8の動力を受けて回転すると、苗箱保持枠16が左右のポット1a,1aの間隔で左右に往復駆動されるように出来ている。
【0011】
苗箱移送装置10がつぎのように構成されている。横から見て前方に突出した円弧状のレール18,18が苗箱保持枠16の左右に固定され、対向したコ字型の受部18a,18aで板1bの横端を支えるように出来ている。縦送軸19が苗箱保持枠16で支えられ、エンジン8の動力で揺動するようになっている。1対の縦送アーム20,20がその両横に固定され、それぞれの先に取付けた爪21,21が送り孔1c,1c……に係合するように出来ている。従って、苗2,2……を上向にして苗箱1をレール18,18に後端から差し込むと、可撓性の板1bが曲ってレール18,18の前端部で苗2,2……が横向になる。ここに、縦送軸19がエンジン8の動力で揺動すると、爪21,21が上下に往復駆動される。そして、爪21,21が下向に移動するとき、これが送り孔1c,1cに係合していて苗箱1をポット1a,1aの上下(レール入り口では前後)の間隔だけ引き下げ、上向に移動するとき、爪21,21が送り孔1c,1cから抜け出して苗箱1がその位置にとどまる。なお、周知のように、爪先の傾斜が爪21,21とは逆の固定爪を設け、爪21,21が下降するときに送り孔1c,1cから抜け出し、これが上昇するときには送り孔1c,1cに突入して苗箱1の上昇を阻止するように構成することができる。
【0012】
苗押出装置11がつぎのように構成されている。押出駆動軸22が伝動ケース15で回転自在に支えられ、ロッド23の往復で揺動するように出来ている。横並びのポット1a,1a……の半数の押出ピン24,24……がそのピッチの2倍の間隔で横杆25に固定されている。アーム22a,22aが押出駆動軸22から突出し、その先端と横杆25がロッド26,26で連結されて、押出駆動軸22が揺動すると、押出ピン24,24……が前後に移動するように出来ている。
【0013】
横送装置(苗搬送装置)21がベルト式に構成されて、レール18,18の前に配置されている。すなわち、駆動軸27に固定したローラ27aと従動軸28に設けたローラ28aに平ベルト29が巻き掛けられ、その上面が左から右(図5の紙面に対して右から左)に旋回するようになっている。シュータ(図2、図3)やカップ30(図5)などで構成された移植装置13が平ベルト29の右に配置されている。カップ30は、横軸30aの回りに回動する1対の嘴型の半カップ30b,30bで構成され、1対のリンク31,31の揺動で同じ姿勢を保って上下に揺動するようになっている。そして、上昇しているときは下の口を閉じ、下降して圃場に突入してその口を開くようになっている。
【0014】
制動片32が平ベルト29の右上に設けられ、平ベルト29で送られて来た苗2,2……の移動を止めたのち、一定の間隔で上昇してその苗2,2……を1個づつ一定の間隔で繰り出すように出来ている。上記のように構成した苗植装置4は、苗2,2……を上向にして苗箱1をレール18,18の後端に差し込む。すると、板1bが曲ってその前端で苗箱1が上下に向き、苗2,2……が横向きになり、送り孔1c,1cに爪21,21が係合する。押出ピン24,24……がエンジン8の動力で前に向って移動すると、それぞれが図5のA,A……のように、平ベルト29のやや上の横並びのポット1a,1a……のうち、右端のものから1つ置きのポット1a,1a……に後から差し込まれ、その内の苗2,2……を床土とともに平ベルト29上に押し出す。このとき、横並びの苗のうち、平ベルト上に押し出さない苗2、……すなわち図5のB,B……の位置の苗がつれ出されないように苗押え板35、……が設けられている。平ベルト29に載った苗2,2……は、その旋回で右に移動し、制動片32でその移動が止められたのち、一定の間隔で1つづつ繰り出されてカップ30内に落下し、圃場に移植される。押出ピン24,24……は、苗2,2……を押し出したのち、後に戻ってポット1a,1a……から抜け出す。そののち、苗箱保持枠16がリードカム軸17の回転で右に移動し、B,B……の位置のポット1a,1a……が押出ピン24,24……の前に来る。そして、押出された前記の苗2,2……のうちの左端のものが右端の押出ピン24の前を右に通り過ぎた所で押出ピン24,24……が前に移動し、残りのB,B……位置の苗2,2……を平ベルト29の上に押し出す。そののち、押出ピン24,24……が後に戻り、苗箱1が爪21,21で下に送り下げられ、前記のB,B……位置の上の苗2,2……押出ピン24,24……で押し出す。このような動作を繰り返して行い、横並びで1つ置きの苗2,2……が同時に平ベルト29の上に押出ピン24,24……で押し出される。
【0015】
苗の葉絡み解除装置を図1、図6のように構成することができる。すなわち、図1のように、板1bに吹出口1d,1d……を設ける。苗箱移送装置10で送られる苗箱1の前にカップ式の移植装置13と針又はピンセット式の苗取出装置33を設ける。そして、苗取出装置33が苗2を取出すポット1aの近くの吹出口1d,1d……からブロア34の風を葉に向けて吹き出すように構成する。苗箱押え35を苗箱1の前に設ける。苗箱移送装置10と横送装置13(前記実施例のものよりも横移動巾が大)の組み合せで、苗箱1は、移植装置13の前で右から左に送られたのちに、下に送られ、そののち、左から右に送られたのちに下に送られる運動を繰り返して行う。苗取出装置33のピン33aがポット1aの床土に苗2の側から差し込まれてその苗2を床土とともに抜き取り、移植装置13の上でつば33bがピン先に移動してその苗2をピン33aからその中に掻き落すように構成される。苗2の葉が隣の苗又は後の苗の葉と絡んでいると、その床土に差し込んだピン33aで苗2をポット1aから抜き取るとき、その絡みで苗2がポット1aから抜け出さないおそれがある。ここに、上記のように構成すると、吹出口1d,1d……からブロア34の風が葉に向けて吹き出され、上記の葉の絡みがこの風で解きほぐされ、苗2がポット1aから円滑に抜き出される。
【0016】
機械的な葉絡み解除装置を、図7、図8のように設けることができる。横軸36を苗箱押え35に設け、これに固定した棒(又は板)37,37……を苗箱1における左右の苗2,2……間に位置させ、エンジン8の動力その他で揺動させる。すると、棒37,37……の揺動で、左右の苗2,2……における葉絡みが解きほぐされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を施した苗植機に用いる苗箱の1部の斜面図
【図2】その苗植機の平面図
【図3】その側面図
【図4】その1部の平面図
【図5】その1部の正面図
【図6】他の苗植機の1部の側面図
【図7】他の苗植機の1部の側面図
【図8】その平面図
【符号の説明】
1 苗箱
1a ポット
2 苗
10 苗箱移送装置
11 苗押出装置
12 横送装置
13 移植装置
37 棒又は板
Claims (1)
- 複数のポット1aが前後と左右に並べて設けられた苗箱1を移送する苗箱移送装置10を設け、該苗箱移送装置10により移送された苗箱1から苗を取出して移植する構成とした苗植機であって、前記苗箱移送装置10に棒又は板37,37……を左右の苗2,2……間で動力により揺動するようにして設けて該棒又は板37,37……の揺動により左右の苗2,2……における葉絡みを解きほぐすように構成したことを特徴とする苗植機。
Priority Applications (1)
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Applications Claiming Priority (1)
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JPH09121627A JPH09121627A (ja) | 1997-05-13 |
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Family Applications (1)
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- 1995-11-02 JP JP28552195A patent/JP3551580B2/ja not_active Expired - Fee Related
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