JP2002176858A - 苗挿し機 - Google Patents

苗挿し機

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JP2002176858A JP2000378846A JP2000378846A JP2002176858A JP 2002176858 A JP2002176858 A JP 2002176858A JP 2000378846 A JP2000378846 A JP 2000378846A JP 2000378846 A JP2000378846 A JP 2000378846A JP 2002176858 A JP2002176858 A JP 2002176858A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 イグサの栽培において、一株づつに株分けし
た苗を苗箱の各育苗ポットに植え替える作業を、従来は
すべて人手で行っていた。しかしながら、苗床としての
苗箱は小さな育苗ポットがほとんど隙間なく密に配置さ
れているので、この育苗ポットの中心部に苗を正確に挿
し込むのは難しく、作業能率が悪かった。そこで、正確
かつ能率よく苗挿し作業が行える苗挿し機の開発が待望
されている。 【解決手段】 苗供給装置2から苗Nを取って苗床に苗
Nを挿し込む苗挿し装置4を設けた苗挿し機において、
複数の作業者により前記苗供給装置2へ苗を供給可能に
構成すると共に、前記苗供給装置2の苗供給速度を変更
可能な速度変更ダイヤル100を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、イグサの苗・野
菜の苗・菊やサツキ等の花木の挿し木等を育苗用の苗床
に挿し込む苗挿し機に関する。
【0002】
【従来の技術】イグサの栽培に際しては、苗圃場での育
苗と苗箱での育苗を交互に複数回繰り返して、分蘖によ
る増株を行う。そして、元の親株に対し約20倍程度に
分蘖させてから、適正時期(通常11月頃)に本田に移
植する。上記イグサの栽培過程において、一株づつに株
分けした苗を苗箱の各育苗ポットに植え替える作業を、
従来はすべて人手で行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、苗床と
しての苗箱は小さな育苗ポットがほとんど隙間なく密に
配置されているので、この育苗ポットの中心部に苗を正
確に挿し込むのは難しく、作業能率が悪かった。そこ
で、正確かつ能率よく苗挿し作業が行える苗挿し機の開
発が待望されている。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記課題を
解決するために次の技術的手段を講じた。すなわち、苗
供給装置2から苗Nを取って苗床に苗Nを挿し込む苗挿
し装置4を設けた苗挿し機において、複数の作業者によ
り前記苗供給装置2へ苗を供給可能に構成すると共に、
前記苗供給装置2の苗供給速度を変更可能な速度変更手
段100を設けたことを特徴とする苗挿し機とした。
【0005】
【発明の作用効果】この発明の苗挿し機は、作業者が苗
供給装置2へ苗を供給すると、該苗供給装置2から苗挿
し装置4により苗Nを取って苗床に苗Nを挿し込むの
で、苗挿し作業を正確に且つ容易に行うことができる。
また、複数の作業者により前記苗供給装置2へ苗を供給
可能に構成しているので、必要に応じて作業者を増やす
ことにより、苗供給装置2への苗供給の能率を向上させ
て苗挿し作業の能率を向上させることができる。また、
苗供給装置2の苗供給速度を変更可能な速度変更手段1
00を設けているので、該速度変更手段100により作
業者の人数や作業者の熟練度に合わせて苗供給装置2の
苗供給速度を変更することができ、所望の能率で苗挿し
作業を行うことができる。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、イグサの苗Nを苗箱7の各
育苗ポット71…に挿す作業について、図面に表された
本発明の好ましい実施の形態について説明する。図1乃
至図4に示す苗挿し機1は、苗Nを保持した苗カートリ
ッジ6を所定の苗挿し位置Aへ供給する苗供給装置2
と、苗床としての苗箱7を前記苗挿し位置Aへ供給する
苗箱供給装置(苗床供給装置)3と、前記苗挿し位置A
で苗カートリッジ6から苗Nを取り出して苗箱7の育苗
ポット71内に挿し込む苗挿し装置4とを備えている。
【0007】この苗挿し機1に使用される苗カートリッ
ジ6は、図5に示すように、苗Nを一株づつ収容するこ
とのできる8つの苗収容部61…が苗箱7の育苗ポット
71の間隔に対応する間隔で左右方向に並べて配置され
た苗収容体62を備えている。苗収容部61…は交互に
前後に位置をずらしてある。各苗収容部61は上部が広
くなった漏斗状で、その上端開口部は、各苗収容部61
ごと交互に苗収容部の例L1・L2を挟んで反対側に偏
位していると共に、偏位方向が前記列L1・L2に対し
斜めになっている。苗収容部61…の形状を上記のよう
にすることにより、同じ大きさの苗収容体62に形成さ
れる苗収容部61…の上端開口部を広くすることがで
き、該苗収容部への苗Nの補給が容易になる。苗収容体
62の上端部前後両側には、後記チエーンコンベヤ11
・12のチエーンに支持される支持部63・63が形成
されている。また、その前後内側には、後記吊下げ体1
5・21が下側から係合する係合部64・64が形成さ
れている。
【0008】苗収容体62の下方には、左右方向の軸6
5・65に回動自在に支持された下端位置決め体66が
設けられている。この下端位置決め体66は、スプリン
グ67によって付勢されて常態では苗収容体62の直下
に位置しているが、後逑する退避アクチュエータ57が
ピン68を押すことにより、図5(c)で鎖線で示す位
置まで退避させられるようになっている。
【0009】次に、この押苗機1に使用される苗箱7を
図6及び図7に示す。苗箱7は、プラスチック製の可撓
性を有するもので、複数の育苗ポット71…が縦横に所
定の間隔で並び、各ポット71同士を開口部側で互いに
連結している。苗箱7の左右中央部にはポット71とポ
ット71の間隔が広い広間隔部72が設けられ、この広
間隔部を挟んで各ポット71は同数づつの2郡に分かれ
ている。育苗ポット71の底部には、切れ目73が形成
されており、この切れ目73により育苗時には余分な水
が抜けると共に、苗Nの根がポット71から地面に延び
出して地面から養分を吸って良好な成育をし、また、本
田への機械による移植時にはこの切れ目73から苗押し
出し体が入ってポット71内の苗Nを取り出せれるよう
になっている。符号75の角孔は、苗移植機で間欠送り
する時に使用されるもので、ポット71…の長手方向の
間隔に合わせて設けられている。
【0010】そして、この苗箱7は、図8乃至図14に
示すようなアンダートレー76に載置されて、各育苗ポ
ット71…内に床土が詰められる。そして、灌水されて
アンダートレー76に載置した苗箱7の各育苗ポット7
1…内の床土は少し硬めの泥状になった状態で、下記の
苗挿し機1にて一株分のイグサ苗Nが各育苗ポット71
…内の床土に挿される。
【0011】ここで、アンダートレー76の構成につい
て詳述すると、底77と左右側壁78・78と前後壁7
9・79とで平面視で長方形の箱状に合成樹脂にて一体
形成されており、底77には平面視で前後壁79・79
に向かう方向に長い長円の貫通孔80…が多数設けられ
ている。この貫通孔80…は、アンダートレー76に苗
箱7を載置した時に、ちょうど苗箱7の各育苗ポット7
1…の底部が一致するように底77に整列配置されて設
けられている(図12及び図13参照)。そして、この
貫通孔80は育苗ポット71の底部よりも若干大きく形
成されているので、アンダートレー76に苗箱7を載置
して各育苗ポット71…の底部が各貫通孔80…に一致
していても、育苗ポット71底部の外壁よりも貫通孔8
0の方が平面視で出ているので、育苗時に灌水した時、
アンダートレー76内の各育苗ポット71…外側の余分
な水は各貫通孔80を通って良好に排水され、水がアン
ダートレー76内に長時間溜ることによる根腐れ等が防
止でき、良好な育苗が行える。
【0012】81は底77の上面に左右側壁78・78
にその両端が連結して設けられた突条であって、この突
条81に苗箱7の左右中央部の広間隔部72の底面が嵌
合するようにしてアンダートレー76に苗箱7を載置す
ると、アンダートレー76に苗箱7は安定良く載置さ
れ、また、苗箱7の位置決めも確実となり、前記各育苗
ポット71…の底部が各貫通孔80…に確実に一致す
る。
【0013】また、アンダートレー76に載置されて各
育苗ポット71…内に床土が詰められて、灌水されてア
ンダートレー76に載置した苗箱7の各育苗ポット71
…内の床土が少し硬めの泥状になった状態で、苗挿し機
1にて一株分のイグサ苗Nが各育苗ポット71…内の床
土に挿されるたものを、アンダートレー76に苗箱7を
載置したそのままで地面に置いて育苗する。この時、先
ず地面にナイロン製の網83を敷いて、その上にアンダ
ートレー76を置く(アンダートレー76の底面が少し
地面に入り込むように、地面に対してアンダートレー7
6を押し込んで置いた方が、苗Nの根が地中に早く延び
て成育が良い)。そして、灌水時には、各育苗ポット7
1…の切れ目73から余分な水が抜けると共に、前記の
ようにアンダートレー76の水も各貫通孔80…を通っ
て良好に排水され、アンダートレー76内に長時間溜る
ことによる根腐れ等が防止できる。更に、各育苗ポット
71…の切れ目73からアンダートレー76の各貫通孔
80を通って、各育苗ポット71…の苗Nの根が各々網
83を通過して地面に延び出し地面から養分を吸って良
好な成育をする。アンダートレー76の各貫通孔80…
と各育苗ポット71…の底部とは位置が一致しているの
で、この各育苗ポット71…の苗Nの根は各々適確に地
面に延び出すことができ、その成育は非常に良好であ
る。
【0014】そして、成育を終えて、アンダートレー7
6を地面から剥がし取る時に、この地面に延びた根を切
断する。この方法としては、アンダートレー76の左右
側壁78の一側の網83とアンダートレー76底面との
間にワイヤ84等を挿し入れて左右側壁78の他側方に
向けてこのワイヤ84等を移動させて切断作業を行うの
であるが、アンダートレー76の各貫通孔80…は平面
視で前後壁79・79に向かう方向に長い長円であるか
ら、この貫通孔80を通っている根郡も前後壁79・7
9に向かう方向に長い長円形状になっているので、左右
側壁78・78方向にワイヤ84等を移動させる時に根
の切断が容易に行えて、作業性がとても良く効率よく作
業が行える。(ワイヤ84の代りに根切り用の刃を用い
ても同様である。また、網83は、特に敷かなくても良
い。) 尚、左右側壁78・78には、図に示すように、切欠き
部82が設けられており、アンダートレー76に載置し
た苗箱7を取り出すときに、この切欠き部82にて苗箱
7の左右側部が剥き出しになっているので、容易に苗箱
7の左右側部を持つことができて、アンダートレー76
から苗箱7を用に取り出すことができる。従って、育苗
後に移植機に苗箱7を装填する際のアンダートレー76
からの苗箱7取出し作業が効率良く行えるので、移植作
業の能率も良くなる。一方、アンダートレー76の撓み
防止の為に、長手方向である前後壁79・79には切欠
きを設けていない。また、この切欠きを設けていない前
後壁79・79と左右側壁78・78にその両端が連結
して設けられた突条81とが、アンダートレー76を型
成形する際の撓みや歪み防止の効果をなし、撓みや歪み
の少ないアンダートレー76が成形できる。
【0015】苗供給装置2は、一対のチエーンで前記支
持部63・63を下から支持する状態で苗カートリッジ
6を搬送するチエーンコンベヤ11・12が前後並列に
2組設けられている。一方は供給コンベヤ11で、苗カ
ートリッジ6を図1及び図2における右方向に搬送す
る。他方は戻しコンベヤ12で、苗カートリッジ6を図
1及び図2における左方向に搬送する。両コンベヤ11
・12に沿って平坦な上面を有する作業台90・90が
設けられており、該作業台90・90には、それぞれの
コンベヤ11・12を共に止める非常停止スイッチ13
・14が設けられている。そして、2人の作業者が各々
この作業台90・90に向かって立ち、作業台90・9
0にイグサの苗Nを載せておき、順次、作業台90上に
載せたイグサの苗Nを一株づつ苗カートリッジ6の苗収
容部61…に入れる。
【0016】供給コンベヤ11の搬送終端部から戻しコ
ンベヤ12の搬送始端部へ、苗カートリッジ6の係合部
64・64に下側から係合して苗カートリッジ6を吊り
下げることのできる第一吊下げ体15によって苗カート
リッジ6を移載するようになっている。この第一吊下げ
体15は、昇降アクチュエータ16により昇降、及び前
後移動アクチュエータ17により前後移動させられる。
【0017】また、戻しコンベヤ12の搬送終端部から
供給コンベヤ11の搬送始端部へ、前記第一吊下げ体1
5と同様の第二吊下げ体21によって苗カートリッジ6
を移載するようになっている。この第二吊下げ体21
は、昇降アクチュエータ22により昇降、及び前後移動
アクチュエータ23により左右移動させられる。
【0018】供給コンベヤ11及び戻しコンベヤ12に
よって複数の苗カートリッジ6…が連なる状態で搬送さ
れている。供給コンベヤ11によって搬送される苗カー
トリッジ6が該コンベヤの搬送終端部に到達すると、そ
の苗カートリッジ6の係合部64・64が供給コンベヤ
11の搬送終端部で待機している第一吊下げ体15に嵌
り込む。その状態で第一吊下げ体15が少し上昇し、苗
カートリッジ6を吊下げる。次いで、第一吊下げ体15
が後進するとともに下降して、苗カートリッジ6を戻し
コンベヤ12の搬送始端部に移載する。
【0019】戻しコンベヤ12の搬送始端部に載置され
た苗カートリッジ6は、当該コンベヤの搬送終端部まで
搬送される。ここで、苗カートリッジ6の係合部64・
64が戻しコンベヤ12の搬送終端部で待機している第
二吊下げ体21に嵌り込む。その状態で第二吊下げ体2
1が少し上昇し、苗カートリッジ6を吊り下げる。そし
て、吊下げ体21が前進するとともに下降して、苗カー
トリッジ6を供給コンベヤ11の搬送始端部に移載す
る。
【0020】上記動作を繰り返すことにより、苗カート
リッジ6は供給コンベヤ11の搬送路と戻しコンベヤ1
2の搬送路を循環移動する。そして、供給コンベヤ11
により苗カートリッジ6が苗挿し位置Aまで搬送される
間に、人手により苗カートリッジ6の各苗供給部61…
に苗Nが一株づつ補給される。苗供給部61は上側に漏
斗状であるので、苗補給を行いやすい。戻しコンベヤ1
2で搬送される苗カートリッジ6に苗Nを補給してもよ
い。苗Nの入った苗カートリッジ6が苗挿し位置Aまで
移動すると、苗挿し装置4が後述する方法で苗カートリ
ッジ6の各苗供給部61…から苗Nを取り出す。
【0021】尚、戻しコンベヤ12側の作業台90の苗
挿し装置側の端部には、供給コンベヤ11及び戻しコン
ベヤ12の搬送速度を変更するための速度変更手段であ
る速度変更ダイヤル100が設けられている。尚、該速
度変更ダイヤル100の操作による前記供給コンベヤ1
1及び戻しコンベヤ12の搬送速度の変更に連動して、
第一吊下げ体15及び第二吊下げ体21の作動周期なら
びに作動速度ひいては苗箱供給装置(苗床供給装置)3
及び苗挿し装置4の作動速度を変更し、苗挿し作業の作
業速度を変更できる構成となっている。尚、苗供給装置
2、苗箱供給装置3及び苗挿し装置4は、速度変更ダイ
ヤル100を操作すると図示しない制御装置により作動
速度あるいは作動周期が変更されるようになっている。
前記速度変更ダイヤル100は、1時間当たり2000
株の苗挿し作業を行える「低速」位置と1時間当たり4
000株の苗挿し作業を行える「中速」位置と1時間当
たり5500株の苗挿し作業を行える「高速」位置との
3位置に切り替えるようになっている。
【0022】苗箱供給装置3は、長手方向が前後を向く
状態にアンダートレー76に載置された苗箱7を載せ、
育苗ポット71のピッチ分づつ間欠的にアンダートレー
76に載置された苗箱7を搬送するようになっている。
苗箱供給装置3は、苗挿し位置Aにおいて苗供給装置2
の下側で、これと平面視で直角に交わるように設けられ
ている。必要に応じて、空のアンダートレー76に載置
された苗箱7を苗箱供給装置3に搬入する搬入コンベヤ
31と、苗挿しされたアンダートレー76に載置された
苗箱7を苗箱供給装置3から搬出する搬出コンベヤ32
とが設置される。尚、アンダートレー76に載置された
苗箱7の各育苗ポット71…内には床土が詰められ灌水
されて少し硬めの泥状になっている。尚、前記搬入コン
ベヤ31及び搬出コンベヤ32は、ロ−ラコンベアで構
成されているので、苗挿しにより苗箱7から土が落下し
ても該コンベア31,32の下方に落下し、苗挿しによ
り苗箱7から落下する土が苗箱7の搬送に悪影響を与え
るのを防止できる。
【0023】苗挿し装置4は、苗カートリッジ6に収容
されている苗Nを苗箱7に苗Nを挿すための把持ハンド
41を備えている。この把持ハンド41は、押苗位置A
の後側にあり、全体が昇降アクチュエータ43により昇
降、かつ前後移動アクチュエータ45により前後移動さ
せられるようになっている。
【0024】把持ハンド41には、苗Nを把持するため
の左右一対で1組のフィンガアーム47L・47R…が
苗カートリッジ6の苗供給部61と同数組設けられてい
る。各フィンガアームの内面部にはゴム等のクッション
材48が取り付けられている。左側のフィンガアーム4
7L…を支持する支持体、及び右側のフィンガアーム4
7R…と支持する支持体はそれぞれ別の開閉アクチュエ
ータ49L・49Rに取り付けられており、両開閉アク
チュエータが互いに逆向きに作動することでフィンガア
ームが開閉するようになっている。
【0025】また、把持ハンド41には、フィンガアー
ム47L・47R…の下側位置に、把持ハンド41とは
別に設けた前ガイドプレート52と対になって苗把持時
に苗Nの姿勢を固定する後ガイドプレート51が設けら
れている。この前ガイドプレート51は、一対のフィン
ガアーム47L・47Rの間に苗Nを導くように先端が
平面視で鋸刃状になっている。前ガイドプレート52は
上下2枚で1組となっており、前後移動アクチュエータ
54により前後移動可能に設けられている。
【0026】また、苗挿し位置Aの上方には、苗頭部押
えシリンダ55によって上下動させる苗頭部押え板56
が設けられている。さらに、苗挿し位置A近傍の適正位
置に、苗カートリッジ6の下端位置決め体66を退避位
置へ退避させるための前記退避アクチュエータ57が設
けられている。
【0027】次に、苗挿し装置4の動作について説明す
る(図8、図9参照)。供給コンベヤ11によって搬送
される苗カートリッジ6が苗挿し位置Aまで移動してく
ると、苗頭部押え板56が苗カートリッジ6の上面に当
接もしくは当接する寸前まで下降する(図8a)。これ
により、葉が曲がっていたり、横に伸びた地下茎が存在
する等の理由により苗Nが苗供給部61の途中に引っか
かっている場合、当該苗Nの上端を苗頭部押え板56が
上から押え、苗Nを下端が下端位置決め体66に当接す
るまで押し込む。
【0028】次いで、苗カートリッジ6に対応する所定
の高さで待機していた把持ハンド41が突出すると共
に、前ガイドプレート52が突出し、把持ハンド41の
後ガイドプレート51と前ガイドプレート52とで苗N
…の苗収容部61…から下方に出ている部分を把持する
(図8b)。このとき、後ガイドプレート51の鋸刃状
の谷の部分に各苗Nが嵌合し、苗Nの前後位置及び左右
位置が位置決めされる。また、後ガイドプレート51の
上下に2枚の前ガイドプレート52が位置し、苗Nの姿
勢が乱れないように固定される。この状態で、フィンガ
アーム47L・47R…が閉じ、各苗Nを把持する。
【0029】さらに、前ガイドプレート52が後退した
後、退避アクチュエータ57が作動して、下端位置決め
体66を苗Nの下端を下側から支えない位置(図3にお
いて鎖線で示す)へ退避させる(図15c)。そして、
昇降アクチュエータ43が作動して把持ハンド41が下
降し、苗カートリッジ6の各苗収容部61から苗Nを下
方に取り出す(図15d)。このように、苗Nの葉茎の
伸長方向に沿って苗Nを取り出すので、苗Nに無理な力
がかからず苗Nが傷まない。
【0030】苗Nを把持した把持ハンド41は、苗Nの
下端が苗箱搬送装置3で搬送されるアンダートレー76
に載置された苗箱7の上面よりも少しだけ上位となる高
さまで下降する(図16a)。次いで、把持ハンド41
が前進(図16b)した後、少し下動して把持している
苗N…を苗箱7の左右一列の育苗ポット71…内の泥状
の床土に挿し込む(図16c)。このとき、苗の下端が
育苗ポット71…の底面から1〜2mm隙間が開くよう
に挿し込むので、前記底面に当たって苗の姿勢が悪化す
ることがなく且つ苗を深く挿し込むことができて苗の姿
勢を安定させることができる。把持ハンド41は苗箱搬
送上手側から下手側へ移動するので、把持ハンド41が
既に押苗されている苗Nと干渉しない。フィンガアーム
47L・47R…が開いて苗N…を開放した後、把持ハ
ンド41は後退してから(図16d)、初期位置へ戻
る。
【0031】以上の各動作は図示しない制御装置で制御
されている。そして、特に、苗供給装置2を苗挿し装置
4の一側方に長く設けたので、苗挿し作業を行う場合
に、作業者は楽な姿勢で長く設けた苗供給装置2に対し
て苗Nを供給することができて、苗挿し作業を正確かつ
能率よく行える。また、苗供給装置2の長手方向に2人
の作業者が並んで作業できる長さに設定し、両側から各
々2人すなわち計4人の作業者が苗供給装置2に対して
苗Nを供給することができる。
【0032】尚、速度変更ダイヤル100の操作により
苗供給装置2の苗の搬送速度を3段階に切り替えること
ができるので、例えば、1人作業のときには、速度変更
ダイヤル100を「低速」にして苗挿し作業を1時間当
たり2000株の能率で行うことができ、作業者の苗供
給作業が追いつかなくならないようにしている。また、
2人作業のときには、速度変更ダイヤル100を「中
速」にして苗挿し作業を「低速」の場合の2倍の能率で
ある1時間当たり4000株の能率で行うことができ、
不要に作業能率を低下させずに且つ作業者が苗供給作業
を可能な能率に設定することができる。また、3人又は
4人作業のときには、速度変更ダイヤル100を「高
速」にして苗挿し作業を1時間当たり5500株の能率
で行うことができ、苗挿し装置4による苗挿しが適正に
且つ正確に行える最大限の能率で作業が行え、苗挿し作
業の作業能率を向上させることができる。従って、作業
者の人数に合わせて苗供給装置2の苗供給速度を変更す
ることができ、所望の能率で苗挿し作業を行うことがで
きる。
【0033】尚、作業者の熟練度、疲労度等に応じて、
速度変更ダイヤル100の操作により苗挿し作業の作業
能率を変更し、所望の能率で苗挿し作業を行うようにし
てもよい。作業者は、苗カートリッジ6への苗供給にお
いてミスがあったり行えなかったりして苗挿し装置4に
よる苗挿しにおいて苗の姿勢が不適正となったり欠株が
生じたりしないようにするため、苗供給作業に余裕をも
たせるべく、できるだけ苗供給装置2における苗カート
リッジ6の搬送路の搬送上手側で苗供給作業をするのが
好ましい。従って、戻しコンベヤ12の搬送上手側に作
業者が位置するのが好ましいため1人作業でもこの位置
で作業者が作業をすることとなるが、速度変更ダイヤル
100を戻しコンベヤ12側の作業台90の苗挿し装置
側の端部に設けているので、戻しコンベヤ12の搬送上
手側の位置から作業者が速度変更ダイヤル100を操作
することができる。従って、作業者が苗供給作業が追い
つかないときに即座に速度変更ダイヤル100を操作し
て作業能率を低下させて苗供給を行なうことができるの
で、苗挿し作業において苗の姿勢が不適正となったり欠
株が生じたりするのを防止することができる。
【0034】尚、図2において、苗箱供給装置3へアン
ダートレー76に載置した苗箱7を供給する搬入コンベ
ヤ31の前側に灌水装置付き床土詰め装置を連結すれ
ば、作業者がアンダートレー76に載置した苗箱7を灌
水装置付き床土詰め装置に供給するのみで、アンダート
レー76に載置した苗箱7の各育苗ポット71…内に床
土が詰められて灌水されて、各育苗ポット71…内の床
土が少し硬めの泥状になった状態で、苗箱供給装置3に
アンダートレー76に載置した苗箱7が供給されるの
で、作業能率が良い。
【0035】そして、イグサの栽培に際しては、12月
から3月まで苗圃場で育苗した苗から作業台90・90
上で株分けを行って苗供給装置2に苗(子株)を供給
し、この苗挿し機で苗箱7に苗挿しし、苗箱7で4月か
ら5月まで育苗した後、移植機により苗圃場に移植して
6月から8月まで再度育苗し、その苗を再度株分けして
苗挿し機で苗箱7に苗挿しし、苗箱7で9月から10月
まで育苗した後、移植機により本圃場(本田)に移植
し、本圃場で12月から翌年の6月まで栽培した後、収
穫するようになっている。
【図面の簡単な説明】
【図1】苗挿し機の正面図である。
【図2】苗挿し機の平面図である。
【図3】苗挿し機の側面図である。
【図4】苗挿し装置の平面図である
【図5】苗カートリッジの(a)正面図、(b)平面
図、及び(c)側面図である。
【図6】苗箱の平面図である。
【図7】図6の(a)A1矢視図、及び(b)A2矢視
図である。
【図8】アンダートレーの平面図である。
【図9】アンダートレーの正面図である。
【図10】アンダートレーの底面図である。
【図11】アンダートレーの側面図である。
【図12】アンダートレーに苗箱を載置した状態の拡大
側断面図である。
【図13】アンダートレーに苗箱を載置した状態の拡大
底面図である。
【図14】成育後の根切り作業を示す作用説明用の正断
面図である。
【図15】苗カートリッジから苗を取り出す工程を示す
説明図その1である。
【図16】苗カートリッジから苗を取り出す工程を示す
説明図その2である。
【符号の説明】
A 苗挿し位置 N 苗 1 苗挿し機 2 苗供給装置 3 苗箱搬送装置 4 苗挿し装置 100 速度変更ダイヤル

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 苗供給装置2から苗Nを取って苗床に苗
    Nを挿し込む苗挿し装置4を設けた苗挿し機において、
    複数の作業者により前記苗供給装置2へ苗を供給可能に
    構成すると共に、前記苗供給装置2の苗供給速度を変更
    可能な速度変更手段100を設けたことを特徴とする苗
    挿し機。
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