JPH1042695A - 接ぎ木苗の仮植装置 - Google Patents

接ぎ木苗の仮植装置

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JPH1042695A
JPH1042695A JP8203615A JP20361596A JPH1042695A JP H1042695 A JPH1042695 A JP H1042695A JP 8203615 A JP8203615 A JP 8203615A JP 20361596 A JP20361596 A JP 20361596A JP H1042695 A JPH1042695 A JP H1042695A
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JP
Japan
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seedling
grafted
grafting
seedlings
gripping hand
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Application number
JP8203615A
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English (en)
Inventor
Takeshi Kiyasu
武司 喜安
Kazuhiko Wakinaga
和彦 脇長
Haruki Otsuki
晴樹 大月
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Original Assignee
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 台木・穂木接ぎ木装置7で接ぎ木された接ぎ
木苗を自動で接ぎ木苗箱内へ並べて仮植させ、これら接
ぎ木作業の自動化を図るとともに、接ぎ木作業の能率を
向上させようとすること。 【解決手段】 搬送ベルト11cでポットは所定位置P
まで搬送され、穴開け手段110で穴21内の土22に
垂直穴23を開ける。この苗箱(ハ)は搬送ベルト11
cで苗差込位置Rまで搬送され、仮植手段101は、苗
受け取り位置Qにおいて接ぎ木苗Eを引継ぎ、接ぎ木苗
Eの把持ハンド機構120を、前後、旋回、左右、上下
に駆動して把持ハンドを下降位置Sまで移動して、接ぎ
木苗箱(ハ)の穴23に苗Eを差し込んで仮植する。位
置Qからもっとも遠い側のポット穴21aに苗Eを1本
仮植し、順次穴21b、21c、・・・、21fに1本
ずつ仮植し、ポット穴21の1列の仮植を終了すると、
搬送ベルト11cで苗箱(ハ)を穴開け所定位置Pまで
搬送し、前記仮苗Eの仮植作業を繰り返す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動接ぎ木装置に
おける接ぎ木苗の仮植装置に関する。
【0002】
【従来の技術】共に苗根を有して台木苗箱に収容した台
木苗、及び穂木苗箱に収容した穂木苗は、作業者によっ
て、台木苗は台木苗受装置へ供給されて保持され、又穂
木苗は穂木苗受装置へ供給されて保持され、これら保持
された穂木苗を接ぎ木装置で引継ぎして、挟持して、切
断された穂木を、又台木苗を接ぎ木装置で引継ぎして、
挟持して、切断された台木に接合させて、この接合部を
クリップで保持させて接ぎ木が終了し、接ぎ木が終了し
た接ぎ木苗は作業者によって機外へ搬出されて仮植され
ていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、苗の
供給、搬出および仮植が全て作業者により行われるもの
であり、作業性に改善の余地があり、接ぎ木作業者を常
に確保しておく必要性があった。
【0004】本発明の課題は、共に苗根を有して台木苗
箱に収容した穂木苗箱に収容した穂木苗から切断された
穂木を、台木苗箱に収容した台木苗から切断された台木
に接ぎ木する接ぎ木装置の、台木・穂木接ぎ木装置で接
ぎ木された接ぎ木苗を自動で接ぎ木苗箱内へ並べて仮植
させ、これら接ぎ木作業の自動化を図るとともに、接ぎ
木作業の能率を向上させようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の上記課題は次の
構成によって達成される。すなわち、自動接ぎ木装置の
接ぎ木苗仮植装置であって、一列に複数個の独立した凹
部を形成するポット穴を複数列設けたセルトレイを載置
した接ぎ木苗箱と、該接ぎ木苗箱を任意の位置に移送す
る搬送ベルト手段と、接ぎ木苗箱のセルトレイのポット
穴に充填された仮植用の土に垂直穴を穴開けする穴開け
手段と、台木・穂木接ぎ木装置で接ぎ木された接ぎ木苗
を引継ぐ接ぎ木苗把持手段と、該接ぎ木苗把持手段を一
定距離押し出し、かつ、所定角度旋回させた後、上下方
向に所定距離移動させる接ぎ木苗把持手段の駆動手段と
を備えた接ぎ木苗の仮植装置である。
【0006】本発明を理解し易くするため、本発明の接
ぎ木苗の仮植装置の一実施例である図1の平面図で説明
する。本発明の自動接ぎ木装置の接ぎ木苗仮植装置の一
実施例は、次の構成からなる。一列に複数個の独立した
凹部を形成するポット21を複数列設けたセルトレイ2
0を載置した接ぎ木苗箱(ハ)と、該接ぎ木苗箱(ハ)
を任意の位置に移送する搬送ベルト手段11(11c)
(本発明の搬送ベルト手段)と、接ぎ木苗箱(ハ)のセ
ルトレイ20のポット21に充填された仮植用の土22
に垂直穴23を穴開けする穴開け手段110と、台木・
穂木接ぎ木装置7で接ぎ木された接ぎ木苗Eを1本ずつ
引継ぎして把持ハンド機構120(本発明の接ぎ木苗把
持機構)で把持し、該把持ハンド機構120を一定距離
押し出す把持ハンド押し出し機構130(図2)に固設
し、該把持ハンド押し出し機構130を所定角度旋回さ
せる把持ハンド回転機構140に固設し、該把持ハンド
回転機構140を上下方向に一定距離移動する把持ハン
ド下降機構160に固設し、該把持ハンド下降機構16
0を横方向に任意位置決め可能な把持ハンド移動機構1
50(把持ハンド押し出し機構130、把持ハンド回転
機構140、把持ハンド移動機構150および把持ハン
ド下降機構160が本発明の接ぎ木苗把持手段の駆動機
構)に固設した仮植手段101とからなる。
【0007】そして、上記接ぎ木苗の仮植装置による接
ぎ木苗Eの仮植の順序は、台木・穂木接ぎ木装置7で接
ぎ木された接ぎ木苗Eを引継ぎした苗受け取り位置Q
(図4)からもっとも遠いポット21aからはじめて、
順次苗受け取り位置Qに近いポット21b、21c、・
・・21fに仮植し、セルトレイ20の搬送ベルト手段
11(11a〜11c)進行方向と直角方向の1列のポ
ット21の仮植終了後次の1列のポット21の仮植を行
うが、これを図8に示す側面図で詳細に説明する。
【0008】すなわち、接ぎ木苗箱(ハ)のセルトレイ
20のポット21にあらかじめ仮植用の土22を充填し
ておき、搬送ベルト手段11で穴開けのための所定位置
Pまで搬送する。
【0009】所定位置Pにおいて、穴開け手段110に
より接ぎ木苗箱(ハ)のポット21に充填された仮植用
の土22に垂直穴23を穴開けする。
【0010】垂直穴23を穴開けした接ぎ木苗箱(ハ)
は、搬送ベルト手段11で仮植のための所定位置(苗差
込位置)Rまで搬送する。
【0011】仮植手段101は、苗受け取り位置Qにお
いて自動接ぎ木装置の台木・穂木接ぎ木装置7で接ぎ木
された接ぎ木苗Eを引継ぎ、接ぎ木苗Eを把持する把持
ハンド機構120(図1参照)を、前後、旋回、左右、
上下に駆動して把持ハンドを下降位置Sまで移動して、
接ぎ木苗箱(ハ)のポット21に充填された仮植用の土
22に穴開けされた垂直穴23に接ぎ木苗Eを差し込ん
で仮植する。
【0012】ここで把持ハンド機構120は接ぎ木苗E
を1本ずつ引継ぎ、接ぎ木苗Eを1本把持したまま移動
して、接ぎ木苗箱(ハ)の搬送ベルト手段11の進行方
向と直角方向に複数配列されたポット21の1列分に対
して、まず苗受け取り位置Qからもっとも遠い側のポッ
ト21a(図1参照)に接ぎ木苗Eを1本仮植し、順次
苗受け取り位置Qに近い側のポット21b、21c、・
・・、21fに1本ずつ仮植し、ポット21の1列の仮
植を終了すると、搬送ベルト手段11で接ぎ木苗箱
(ハ)を穴開け所定位置Pまで搬送し、穴開け手段11
0により接ぎ木苗箱(ハ)のポット21の土22に垂直
穴23を穴開けし、搬送ベルト手段11で接ぎ木苗箱
(ハ)を仮植所定位置Rまで搬送し、仮植手段101で
次の1列に接ぎ木苗Eを仮植する。以下、これを繰り返
す。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について実施
例で以下、説明する。 実施例1 本発明の第一実施例を図面に基づいて説明する。図1な
いし図3に本発明接ぎ木苗仮植装置100を示し、図4
ないし図8に本発明接ぎ木苗仮植装置の詳細とその作動
態様を示し、図9は本発明接木苗仮植装置の作動のタイ
ムチャートであり、図10ないし図11に自動接ぎ木装
置1を示す。
【0014】すなわち図1は本発明接ぎ木苗仮植装置1
00の平面図であり、図2は本発明接ぎ木苗仮植装置1
00の主要部の一部切り欠き側面図であり、図3は本発
明接ぎ木苗仮植装置100の主要部の一部切り欠き正面
図であり、図10は自動接ぎ木装置1の全体の平面図で
あり、図11は自動接ぎ木装置1の全体の側面図であ
る。
【0015】本実施例は、ウリ科の野菜の根鉢部を切断
して接ぎ木する自動接ぎ木装置1であり、台木苗Aから
切断された台木と、穂木苗Bから切断された穂木とを接
ぎ木して接ぎ木苗Eを生産する場合について説明する。
【0016】自動接ぎ木装置1の機枠2(図10、図1
1)内の下部にはいずれも図示しないコンプレッサ、及
び各電磁弁部を設け、この機枠2の上側には、図10に
図示しない台木苗箱供給装置、穂木苗供給装置、図10
に図示する台木供給装置5a、穂木供給装置5b、台木
整列装置6a、穂木整列装置6b、台木・穂木接ぎ木装
置7、搬送ベルト手段11、接ぎ木苗仮植装置100等
を設けている。
【0017】搬送ベルト手段11は、搬送ベルト11
a、11b、11cからなり、前記台木苗箱供給装置
は、搬送ベルト11aの上側に苗根を有した台木苗Aを
収容する台木苗箱(イ)を搭載して、所定位置まで順次
移送する構成としている。また、前記穂木苗箱供給装置
は、搬送ベルト11bの上側に苗根を有した穂木苗Bを
収容する穂木苗箱(ロ)を搭載して、所定位置まで順次
移送する構成としている。
【0018】前記接ぎ木苗箱供給装置は、搬送ベルト1
1cの上側に凹孔部に所定量の土を入れた接ぎ木苗箱
(ハ)を搭載して、所定位置まで順次移送する構成とし
ている。
【0019】台木苗箱供給装置に搭載され、所定位置ま
で移送された台木苗箱(イ)に収容された台木苗Aは、
台木供給装置5aに引継がれ、いずれも図示しない把持
ハンド、及び切断カッターで挟持し、胚軸部の根本部を
切断してから、台木整列装置6aに送り込まれ、子葉展
開の方向を整列しながら台木・穂木接ぎ木装置7へ移送
される。
【0020】また、穂木苗箱供給装置に搭載され所定位
置まで移送された穂木苗箱(ロ)に収容された穂木苗B
は、穂木供給装置5bに引継がれ、いずれも図示しない
把持ハンド、及び切断カッターで挟持され、それらの胚
軸部の根本部は切断され、その後、穂木整列装置6bに
送り込まれ、子葉展開の方向が整列されながら台木・穂
木接ぎ木装置7へ移送される。
【0021】台木苗A及び穂木苗Bの胚軸部の根本部の
切断は、特にウリ科の野菜では育苗期間が短いため根鉢
部ができにくく、根鉢付きでの処理は不安定になりやす
いが、断根することにより安定した接ぎ木処理が可能に
なり、又断根育苗で一定高さにそろえることにより接ぎ
木後の生育差の問題も解消できる構成としている。
【0022】台木・穂木接ぎ木装置7へ引継がれた台木
苗Aは、いずれも図示しない把持ハンド、苗ひきこみブ
ラシ、子葉固定ハンド及び切断カッターにより、それぞ
れ把持され、苗が引き込まれ、子葉は固定され、台木苗
Aは、その胚軸部の所定位置で切断される。その後接ぎ
木用の台木は接ぎ木位置へ移動する。
【0023】台木・穂木接ぎ木装置7へ引継がれた穂木
苗Bは、いずれも図示しない把持ハンド、苗ひきこみブ
ラシ、子葉固定ハンド、及び切断カッターにより、それ
ぞれ把持され、苗が引き込まれ、子葉は固定され、穂木
苗Bは、その胚軸部の所定位置で切断される。その後接
ぎ木用の穂木は接ぎ木位置へ移動する。
【0024】台木・穂木接ぎ木装置7の接ぎ木位置で
は、台木と穂木の切り口部が接合され、図示しない接ぎ
木結合装置から供給されるクリップにより、台木と穂木
の接合された切り口部を圧接して固着することにより図
8などに示す接ぎ木苗Eが完成する。該クリップは接ぎ
木苗Eの生育にともない自然にはずれて落下する構成と
している。
【0025】例えば図1〜図3に示すように接ぎ木苗仮
植装置100は、仮植手段101、穴開け手段110及
び上記の搬送ベルト手段11並びに接ぎ木苗箱(ハ)か
ら構成される。
【0026】仮植手段101は、台木・穂木接ぎ木装置
7の後側(搬送ベルト11c進行方向後方)に設け、機
枠2に立設する柱部材2aの上部に搬送ベルト11c進
行方向と直角方向に横設した梁部材2bに平行するよう
に、把持ハンド移動機構150を固設し、該把持ハンド
移動機構150に把持ハンド下降機構160を固設し、
該把持ハンド下降機構160に把持ハンド回転機構14
0を固設し、該把持ハンド回転機構140に把持ハンド
押し出し機構130を固設し、さらに該把持ハンド押し
出し機構130に把持ハンド機構120を固設してい
る。
【0027】把持ハンド移動機構150は把持ハンド機
構120を左右方向(搬送ベルト11c進行方向と直角
方向)に移動するための機構であり、把持ハンド移動シ
リンダ151、該把持ハンド移動シリンダ151(図3
参照)により駆動されるスライダ152、該スライダ1
52を左右移動自在に案内するスライダガイドレール1
53などからなる。
【0028】把持ハンド下降機構160は、把持ハンド
機構120を上下方向に移動するための機構であり、把
持ハンド下降シリンダ161、該把持ハンド下降シリン
ダ161により駆動されるスライダ162、該スライダ
162を上下移動自在に案内するスライダガイドレール
163、スライダ162に固着され把持ハンド機構12
0を上下方向に移動して最終的に接ぎ木苗Eの仮植と土
押し付けを行うための土押し付けシリンダ166などか
らなる。把持ハンド下降機構160は、把持ハンド移動
機構150のスライダ152に固着される。
【0029】主に図4〜図8に示すように把持ハンド回
転機構140は、接ぎ木苗Eを台木・穂木接ぎ木装置7
から引継ぎして仮植位置へ移動するため把持ハンド機構
120を図6の矢印Aに示すように90度旋回する機構
であり、把持ハンド回転シリンダ141を持ち、把持ハ
ンド下降機構160(図2)の土押しつけシリンダ16
6に固着される。
【0030】主に図2に示すように把持ハンド押し出し
機構130は、接ぎ木苗Eを台木・穂木接ぎ木装置7か
ら仮植手段101に引継ぐ際に把持ハンド機構120を
台木・穂木接ぎ木装置7の方向へ押し出すための機構で
あり、押し出しシリンダ131を持ち、把持ハンド回転
シリンダ141に固着される。
【0031】また、把持ハンド機構120は、接ぎ木苗
Eを台木・穂木接ぎ木装置7から仮植手段101に引継
ぐための機構(図2参照)であり、把持ハンドシリンダ
121、把持ハンド122などからなり、把持ハンド押
し出し機構130の押し出しシリンダ131(図4)に
固着されている。
【0032】接ぎ木苗箱(ハ)は、図2に示すように厚
さの薄い合成樹脂で作られたセルトレイ20を硬質合成
樹脂製のアンダートレイ25に収容したもので、セルト
レイ20には1列に複数個の独立した凹部を形成するポ
ット21を複数列(図示の例では1列6穴、12列、合
計72穴)設けられ、ポット21には図示しない別の装
置において仮植用の土22が充填してある。
【0033】ポット21の仮植用の土22には、接ぎ木
苗Eの仮植が容易であるように、ポット21のほぼ中心
に縦穴23をあけておく。縦穴23は図示しない別の装
置において仮植用の土22を充填する際に穴開け加工し
てもよいが、縦穴23の中心位置が狂ったり、縦穴23
が搬送中に崩れたりしないように、仮植の直前に穴開け
することが望ましい。
【0034】本発明ではポット21に充填された土22
に縦穴23を開けるための穴開け手段110を、仮植手
段101の前方で搬送ベルト11cの上部に設け、機枠
2に固着している。
【0035】次に図4ないし図8の接ぎ木苗仮植装置の
作動を説明する図面及び図9の接ぎ木苗仮植装置の作動
を説明するタイムチャートを用いて本発明の作動を説明
する。これらの作動は図示しない制御装置によって行わ
れる。
【0036】搬送ベルト11c(図10)は、図示しな
い接ぎ木苗箱供給装置から接ぎ木苗箱(ハ)を引継ぎ、
接ぎ木苗箱(ハ)を搭載して仮植手段101の方向へ移
動する。ポット21の中心が穴開け機構110の直下位
置P(図8)に達したとき、搬送ベルト11cは停止し
てポット21の仮植用の土22に縦穴23をあける。穴
開け終了後、搬送ベルト11cは再び移動を開始し、次
ぎに苗を差し込む仮植位置Rで停止する。
【0037】この間に、台木・穂木接ぎ木装置7で接ぎ
木された接ぎ木苗Eは、台木・穂木接ぎ木装置7の把持
ハンド17により把持されて仮植手段101に引継ぐた
め、苗受け取り位置Q(図8)で待機している。
【0038】あらかじめ解放状態にある仮植手段101
の把持ハンド122は、把持ハンド押し出しシリンダ1
31により押し出され、把持ハンド122が接ぎ木苗E
を受け取る位置Qに到達すると把持ハンド押し出しシリ
ンダ131が停止させ、図4に示すように、把持ハンド
122は閉じて接ぎ木苗Eを把持する。次いで、台木・
穂木接ぎ木装置7の把持ハンド17が開いて接ぎ木苗E
の把持を解く。
【0039】この後、仮植手段101の把持ハンド12
2は、仮植終了の位置R(図8)まで接ぎ木苗Eを把持
し続ける。
【0040】把持ハンド122は、把持ハンド押し出し
シリンダ131の後退により台木・穂木接ぎ木装置7と
干渉しない位置まで後退し(図5)、次いで把持ハンド
回転シリンダ141により90度旋回して(図6)仮植
の準備をする。
【0041】把持ハンド回転シリンダ141の旋回と同
時に、把持ハンド移動シリンダ151が移動を開始す
る。さらに把持ハンド押し出しシリンダ131を押し出
し位置に移動して接ぎ木苗Eが仮植手段101の各部と
干渉しないようにする。把持ハンド移動シリンダ151
の移動量は、把持ハンド押し出しシリンダ131の押し
出し量と合計して、接ぎ木苗Eの位置が、苗を差し込む
仮植位置Rのポット21の中心の直上の位置(図7に示
す位置)となるよう、図示しない制御装置により制御さ
れる。
【0042】ここで、接ぎ木苗Eの苗を差し込むポット
21の中心位置は、図1に示すように台木・穂木接ぎ木
装置7の苗受け取り位置Q点からもっとも遠いポット2
1aからはじめ、順次苗受け取り位置Q点に近づき21
b、21c、・・・、21fとなるように制御する。
【0043】接ぎ木苗Eの位置が、苗を差し込むポット
21aの中心の直上に到達したとき把持ハンド移動シリ
ンダ151は停止し、把持ハンド下降シリンダ161
(図2参照)が下降する。最後に土押しつけシリンダ1
66が下降して接ぎ木苗Eの胚軸部をポット21aの垂
直穴23に押し込み土を押しつけて、セルトレイ20の
第1列第1番目のポット21aの仮植を終了する。
【0044】このあと把持ハンド122が開いて接ぎ木
苗の把持を解き、把持ハンド122は接ぎ木苗Eの胚軸
部から離れ、次ぎに把持ハンド押し出しシリンダ131
が後退して、把持ハンド122と接ぎ木苗Eとが接触し
ないようにした後、土押しつけシリンダ166及び把持
ハンド下降シリンダ161を上昇させ、把持ハンド移動
シリンダ151を後退させ、把持ハンド回転シリンダ1
41を旋回させて、把持ハンド122を初期の位置に戻
す。
【0045】この間に台木・穂木接ぎ木装置7はつぎの
接ぎ木苗Eを準備していて、台木・穂木接ぎ木装置7で
接ぎ木されたつぎの接ぎ木苗Eは、台木・穂木接ぎ木装
置7の把持ハンドにより把持されて仮植手段101に引
継ぐため、苗受け取り位置Q点で待機している。
【0046】以下、仮植手段101は上記と同じ動作を
繰り返すが、把持ハンド移動シリンダ151の停止位置
はポット21b、21c、・・・、21fとなるように
制御される。
【0047】ポット21a、21b、21c、・・・、
21fの仮植を終了し、セルトレイ20の第1列 の仮
植を全部終了すると、搬送ベルト11cが移動を開始し
て次の列(図の例では3列目)のポット21の中心が穴
開け機構110の直下位置のP(図8)に達したとき、
搬送ベルト11cは停止して縦穴23をあける。穴開け
終了後、搬送ベルト11cは再び移動を開始し、セルト
レイ20の第2列目の苗を差し込む仮植位置Rで停止す
る。
【0048】以下、再び上記と同じ動作を繰り返し、セ
ルトレイ20の最終列(図10に示す例では第12列)
まで仮植を行い、第1のセルトレイ20の仮植を終了し
たら第2のセルトレイ20の仮植を行う。
【0049】全自動接ぎ木装置1において、台木供給装
置5a、穂木供給装置5bでは台木及び穂木の子葉展開
の方向は必ずしも一定していないが、台木整列装置6a
及び、穂木整列装置6bで台木及び穂木の子葉展開の方
向を一定に整列するので、台木・穂木接ぎ木装置7で接
ぎ木され、把持ハンド72で把持される接ぎ木苗Eの子
葉展開の方向は一定方向に揃えられ、図1の例では搬送
ベルト11cの進行方向と一致している。
【0050】上述したように、仮植手段101の把持ハ
ンド122は、この接ぎ木苗Eを引継ぎ把持して後、把
持ハンド回転シリンダ141で90度旋回してから仮植
するので、仮植後の接ぎ木苗Eの子葉展開の方向は搬送
ベルト11cの進行方向と直角方向、すなわちセルトレ
イ20の列の方向に整列される。仮植直前及び仮植直後
の、把持ハンド122の運動方向は、把持ハンド押し出
しシリンダ131及び把持ハンド移動シリンダ151の
運動方向、すなわちセルトレイ20の列の方向であっ
て、上記のように整列して仮植した接ぎ木苗Eの子葉展
開の方向と一致しているので、把持ハンド122と接ぎ
木苗Eとの干渉が生じないため、仮植後の接ぎ木苗Eを
ひっかけて倒すなど、接ぎ木苗Eを痛める恐れがない。
【0051】このように本発明の実施例によれば、自動
接ぎ木装置1において、接ぎ木苗Eを把持する把持ハン
ド機構120を、該把持ハンド機構120の干渉を避け
るため一定距離押し出す把持ハンド押し出し機構130
に固設し、該把持ハンド押し出し機構130を所定角度
旋回させる把持ハンド回転機構140に固設し、該把持
ハンド回転機構140を上下方向に一定距離移動する把
持ハンド下降機構160に固設し、該把持ハンド下降機
構160を横方向に任意位置決め可能な把持ハンド移動
機構150に固設して、接ぎ木苗箱(ハ)の任意のポッ
ト穴位置に順次に接ぎ木苗Eの仮植を行う仮植手段10
1と、接ぎ木苗箱(ハ)を任意の位置に移送する搬送ベ
ルト手段11と、接ぎ木苗箱(ハ)のポット穴に充填さ
れた仮植用の土に垂直穴23を穴開けする穴開け手段1
10と接ぎ木苗箱(ハ)とから接ぎ木苗仮植装置100
を構成し、接ぎ木苗Eを1本ずつを接ぎ木苗箱(ハ)の
搬送ベルト手段11の進行方向と直角方向のポット穴1
列分ずつ仮植するようにしたので、自動接ぎ木装置1で
接ぎ木された接ぎ木苗Eを効率よく仮植できる上、接ぎ
木苗箱(ハ)のセルトレイ20のポット21の数が変化
しても対応しやすく、各種の栽培条件に容易に対応でき
るなど優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の接ぎ木苗仮植装置の平面図である。
【図2】 本発明の接ぎ木苗仮植装置の主要部の一部切
り欠き側面図である。
【図3】 本発明の接ぎ木苗仮植装置の主要部の一部切
り欠き正面図である。
【図4】 本発明の接ぎ木苗仮植装置の主要部の平面図
である。
【図5】 本発明の接ぎ木苗仮植装置の主要部の平面図
である。
【図6】 本発明の接ぎ木苗仮植装置の主要部の平面図
である。
【図7】 本発明の接ぎ木苗仮植装置の主要部の平面図
である。
【図8】 本発明の接ぎ木苗仮植装置の主要部の一部切
り欠き側面図を示す。
【図9】 本発明の接ぎ木苗仮植装置の作動を説明する
タイムチャートである。
【図10】 自動接ぎ木装置の全体の平面図である。
【図11】 自動接ぎ木装置の全体の一部切り欠き側面
図である。
【符号の説明】
A 台木苗 B 穂木苗 E 接ぎ木苗 P 穴開けのた
めの所定位置 Q 苗受け取り位置 R 仮植のための所定位置(苗差込位置) S 把持ハンド下降位置 (イ) 台木苗箱 (ロ) 穂木苗
箱 (ハ) 接ぎ木苗箱 1 接ぎ木装置 2 機枠 2a 柱部材 2b 梁部材 3a 台木苗箱供給装置 3b 穂木苗箱
供給装置 4 接ぎ木苗箱供給装置 5a 台木供給
装置 5b 穂木供給装置 6a 台木整列
装置 6b 穂木整列装置 7 台木・穂木
接ぎ木装置 11 搬送ベルト手段 11a、11
b、11c 搬送ベルト 20 セルトレイ 21 ポット 21a、21b、・・・、21f 一列のポット穴の位
置 22 仮植用の土 23 縦穴 25 アンダートレイ 100 接ぎ木苗仮植装置 101 仮植手段 110 穴開け手段 120 把持ハン
ド機構 121 把持ハンドシリンダ 122 把持ハン
ド 130 把持ハンド押し出し機構 131 把持ハン
ド押し出しシリンダ 140 把持ハンド回転機構 141 把持ハン
ド回転シリンダ 150 把持ハンド移動機構 151 把持ハン
ド移動シリンダ 152 スライダ 153 スライダ
ガイドレール 160 把持ハンド下降機構 161 把持ハン
ド下降シリンダ 162 スライダ 163 スライダ
ガイドレール 166 土押しつけシリンダ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動接ぎ木装置の接ぎ木苗仮植装置であ
    って、 一列に複数個の独立した凹部を形成するポット穴を複数
    列設けたセルトレイを載置した接ぎ木苗箱と、 該接ぎ木苗箱を任意の位置に移送する搬送ベルト手段
    と、 接ぎ木苗箱のセルトレイのポット穴に充填された仮植用
    の土に垂直穴を穴開けする穴開け機構と、台木・穂木接
    ぎ木装置で接ぎ木された接ぎ木苗を引継ぐ接ぎ木苗把持
    機構と、該接ぎ木苗把持手段を一定距離押し出し、か
    つ、所定角度旋回させた後、上下方向に所定距離移動さ
    せる接ぎ木苗把持手段の駆動機構とを有する仮植手段を
    備えたことを特徴とする接ぎ木苗の仮植装置。
JP8203615A 1996-08-01 1996-08-01 接ぎ木苗の仮植装置 Pending JPH1042695A (ja)

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