JP2002281831A - 育苗方法と育苗器具 - Google Patents
育苗方法と育苗器具Info
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- JP2002281831A JP2002281831A JP2001090276A JP2001090276A JP2002281831A JP 2002281831 A JP2002281831 A JP 2002281831A JP 2001090276 A JP2001090276 A JP 2001090276A JP 2001090276 A JP2001090276 A JP 2001090276A JP 2002281831 A JP2002281831 A JP 2002281831A
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- seedlings
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- Cultivation Receptacles Or Flower-Pots, Or Pots For Seedlings (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 苗箱の小さな育苗ポットに苗を挿し易くする
苗案内具を苗を挿す時だけに用いるのではなく、育苗後
に該苗案内具を各育苗ポット間の苗の絡みを梳き分ける
道具としても使用し、各育苗ポットの苗の取り扱いが良
くなるようにすることを課題とする。 【解決手段】 各育苗ポット71の上方に対応して育苗
ポット71の開口面積よりも広い開口面積を有する苗案
内具87の苗挿し案内孔89が位置するように苗案内具
87を配置し、各苗挿し案内孔89を通して各育苗ポッ
ト71に苗を挿した状態で育苗した後に、苗案内具取外
し用器具95により苗の上方への移動を阻止した状態で
苗箱7上面から苗案内具87を離してから、取り外す育
苗方法。
苗案内具を苗を挿す時だけに用いるのではなく、育苗後
に該苗案内具を各育苗ポット間の苗の絡みを梳き分ける
道具としても使用し、各育苗ポットの苗の取り扱いが良
くなるようにすることを課題とする。 【解決手段】 各育苗ポット71の上方に対応して育苗
ポット71の開口面積よりも広い開口面積を有する苗案
内具87の苗挿し案内孔89が位置するように苗案内具
87を配置し、各苗挿し案内孔89を通して各育苗ポッ
ト71に苗を挿した状態で育苗した後に、苗案内具取外
し用器具95により苗の上方への移動を阻止した状態で
苗箱7上面から苗案内具87を離してから、取り外す育
苗方法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、複数個の育苗ポ
ットを設けた苗箱で苗を育苗する方法とその育苗器具に
関する。
ットを設けた苗箱で苗を育苗する方法とその育苗器具に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えばイグサの栽培に際しては、
苗圃場での育苗と苗箱での育苗を交互に複数回繰り返し
て、分蘖による増株を行う。そして、元の親株に対し約
20倍程度に分蘖させてから、適正時期(通常11月
頃)に本田に移植する。上記イグサの栽培過程におい
て、一株づつに株分けした苗を苗箱の小さな各育苗ポッ
トに挿して育苗して、それを移植機で本田に移植してい
た。
苗圃場での育苗と苗箱での育苗を交互に複数回繰り返し
て、分蘖による増株を行う。そして、元の親株に対し約
20倍程度に分蘖させてから、適正時期(通常11月
頃)に本田に移植する。上記イグサの栽培過程におい
て、一株づつに株分けした苗を苗箱の小さな各育苗ポッ
トに挿して育苗して、それを移植機で本田に移植してい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、苗箱の
小さな育苗ポットに苗を挿すのは困難な作業であり、機
械化も難しいものであった。そこで、各育苗ポットの上
に苗を案内する孔を有する苗案内具を苗箱上に配置する
ことが考えられる。この発明は、この苗案内具を各育苗
ポットに苗を挿す時だけに用いるのではなく、育苗時に
も苗箱上に配置したままとし、育苗後に該苗案内具を各
育苗ポット間の苗の絡みを梳き分ける道具としても使用
し、育苗後に各育苗ポットの苗の取り扱いが良くなるよ
うにし、機械移植等にも適した苗を得ることを課題とす
る。
小さな育苗ポットに苗を挿すのは困難な作業であり、機
械化も難しいものであった。そこで、各育苗ポットの上
に苗を案内する孔を有する苗案内具を苗箱上に配置する
ことが考えられる。この発明は、この苗案内具を各育苗
ポットに苗を挿す時だけに用いるのではなく、育苗時に
も苗箱上に配置したままとし、育苗後に該苗案内具を各
育苗ポット間の苗の絡みを梳き分ける道具としても使用
し、育苗後に各育苗ポットの苗の取り扱いが良くなるよ
うにし、機械移植等にも適した苗を得ることを課題とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明は、苗箱7に設けた複数個の各
育苗ポット71…の上方に対応して育苗ポット71の開
口面積よりも広い開口面積を有する苗案内具87の苗挿
し案内孔89が位置するように苗箱7の上に苗案内具8
7を配置し、各苗挿し案内孔89を通して各育苗ポット
71…に苗を挿した状態で育苗した後に、苗案内具取外
し用器具95により苗の上方への移動を阻止した状態で
苗箱7上面から苗案内具87を離してから、取り外すこ
とを特徴とする育苗方法としたものであり、請求項2記
載の発明は、複数個の育苗ポット71…を配列した苗箱
7と、該苗箱7の各育苗ポット71…と同じ配列で育苗
ポット71の開口面積よりも広い開口面積を有する苗挿
し案内孔89を設けた苗案内具87と、各育苗ポット7
1…の苗が上方へ移動することを阻止した状態にする苗
案内具取外し用器具95とからなる育苗器具としたもの
である。
に、請求項1記載の発明は、苗箱7に設けた複数個の各
育苗ポット71…の上方に対応して育苗ポット71の開
口面積よりも広い開口面積を有する苗案内具87の苗挿
し案内孔89が位置するように苗箱7の上に苗案内具8
7を配置し、各苗挿し案内孔89を通して各育苗ポット
71…に苗を挿した状態で育苗した後に、苗案内具取外
し用器具95により苗の上方への移動を阻止した状態で
苗箱7上面から苗案内具87を離してから、取り外すこ
とを特徴とする育苗方法としたものであり、請求項2記
載の発明は、複数個の育苗ポット71…を配列した苗箱
7と、該苗箱7の各育苗ポット71…と同じ配列で育苗
ポット71の開口面積よりも広い開口面積を有する苗挿
し案内孔89を設けた苗案内具87と、各育苗ポット7
1…の苗が上方へ移動することを阻止した状態にする苗
案内具取外し用器具95とからなる育苗器具としたもの
である。
【0005】
【発明の作用】この発明は、苗箱7に設けた複数個の各
育苗ポット71…の上方に対応して育苗ポット71の開
口面積よりも広い開口面積を有する苗案内具87の苗挿
し案内孔89が位置するように苗箱7の上に苗案内具8
7を配置し、各苗挿し案内孔89を通して各育苗ポット
71…に苗を挿した状態で育苗した後に、苗案内具取外
し用器具95により苗の上方への移動を阻止した状態で
苗箱7上面から苗案内具87を離してから、取り外すこ
とを特徴とする育苗方法とし、また、複数個の育苗ポッ
ト71…を配列した苗箱7と、該苗箱7の各育苗ポット
71…と同じ配列で育苗ポット71の開口面積よりも広
い開口面積を有する苗挿し案内孔89を設けた苗案内具
87と、各育苗ポット71…の苗が上方へ移動すること
を阻止した状態にする苗案内具取外し用器具95とから
なる育苗器具としたものであるから、育苗ポット71の
開口面積よりも広い開口面積を有する苗案内具87を通
して育苗ポット71…に苗を挿すことができ、苗挿し作
業が容易に行えると共に、多少苗株部が曲がったような
変形苗株でも容易に育苗ポット71に挿すことができ、
作業性が非常に良くなる。尚、機械適応性も良くなり、
苗挿し作業の機械化も容易となる。
育苗ポット71…の上方に対応して育苗ポット71の開
口面積よりも広い開口面積を有する苗案内具87の苗挿
し案内孔89が位置するように苗箱7の上に苗案内具8
7を配置し、各苗挿し案内孔89を通して各育苗ポット
71…に苗を挿した状態で育苗した後に、苗案内具取外
し用器具95により苗の上方への移動を阻止した状態で
苗箱7上面から苗案内具87を離してから、取り外すこ
とを特徴とする育苗方法とし、また、複数個の育苗ポッ
ト71…を配列した苗箱7と、該苗箱7の各育苗ポット
71…と同じ配列で育苗ポット71の開口面積よりも広
い開口面積を有する苗挿し案内孔89を設けた苗案内具
87と、各育苗ポット71…の苗が上方へ移動すること
を阻止した状態にする苗案内具取外し用器具95とから
なる育苗器具としたものであるから、育苗ポット71の
開口面積よりも広い開口面積を有する苗案内具87を通
して育苗ポット71…に苗を挿すことができ、苗挿し作
業が容易に行えると共に、多少苗株部が曲がったような
変形苗株でも容易に育苗ポット71に挿すことができ、
作業性が非常に良くなる。尚、機械適応性も良くなり、
苗挿し作業の機械化も容易となる。
【0006】また、育苗後に苗案内具取外し用器具95
により苗の上方への移動を阻止した状態で苗箱7上面か
ら苗案内具87を離してから、取り外すので、苗が育苗
ポット71から抜けることが防止された状態で苗案内具
87を容易に取り外すことができ、また、育苗時に各育
苗ポット71…間の苗が絡み合っていても、この苗箱7
の上面から苗案内具87を取り外すことにより、苗案内
具87にて苗を梳き分けて各育苗ポット71…間の苗の
絡みを取ることができ、苗同志の絡み合いがないので取
り扱い性の良い苗を得ることができる。尚、苗同志の絡
み合いがないので、機械移植する際にも、適切な移植作
業が行える。
により苗の上方への移動を阻止した状態で苗箱7上面か
ら苗案内具87を離してから、取り外すので、苗が育苗
ポット71から抜けることが防止された状態で苗案内具
87を容易に取り外すことができ、また、育苗時に各育
苗ポット71…間の苗が絡み合っていても、この苗箱7
の上面から苗案内具87を取り外すことにより、苗案内
具87にて苗を梳き分けて各育苗ポット71…間の苗の
絡みを取ることができ、苗同志の絡み合いがないので取
り扱い性の良い苗を得ることができる。尚、苗同志の絡
み合いがないので、機械移植する際にも、適切な移植作
業が行える。
【0007】
【発明の効果】この発明は、育苗ポット71への苗挿し
作業の容易化が図れると共に、育苗後には取り扱い性の
良い苗を得ることができ、農作業の効率化に寄与できる
ものである。
作業の容易化が図れると共に、育苗後には取り扱い性の
良い苗を得ることができ、農作業の効率化に寄与できる
ものである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、イグサの苗Nを苗箱7の各
育苗ポット71…に挿す作業について、図面に表された
本発明の好ましい実施の形態について説明する。図1乃
至図4に示す苗挿し機1は、苗Nを保持した苗カートリ
ッジ6を所定の苗挿し作業位置Aへ供給する苗供給装置
2と、苗床としての苗箱7を前記苗挿し作業位置Aへ供
給する苗箱供給装置(苗床供給装置)3と、前記苗挿し
作業位置Aで苗カートリッジ6から苗Nを取り出して苗
箱7の育苗ポット71内に挿し込む苗挿し装置4とを備
えている。
育苗ポット71…に挿す作業について、図面に表された
本発明の好ましい実施の形態について説明する。図1乃
至図4に示す苗挿し機1は、苗Nを保持した苗カートリ
ッジ6を所定の苗挿し作業位置Aへ供給する苗供給装置
2と、苗床としての苗箱7を前記苗挿し作業位置Aへ供
給する苗箱供給装置(苗床供給装置)3と、前記苗挿し
作業位置Aで苗カートリッジ6から苗Nを取り出して苗
箱7の育苗ポット71内に挿し込む苗挿し装置4とを備
えている。
【0009】この苗挿し機1に使用される苗カートリッ
ジ6は、図5に示すように、苗Nを一株づつ収容するこ
とのできる8つの苗収容部61…が苗箱7の育苗ポット
71の間隔に対応する間隔で左右方向に並べて配置され
た苗収容体62を備えている。苗収容部61…は交互に
前後に位置をずらしてある。各苗収容部61は上部が広
くなった漏斗状で、その上端開口部は、各苗収容部61
ごと交互に苗収容部の例L1・L2を挟んで反対側に偏
位していると共に、偏位方向が前記列L1・L2に対し
斜めになっている。苗収容部61…の形状を上記のよう
にすることにより、同じ大きさの苗収容体62に形成さ
れる苗収容部61…の上端開口部を広くすることがで
き、該苗収容部への苗Nの補給が容易になる。苗収容体
62の上端部前後両側には、後記チエーンコンベヤ11
・12のチエーンに支持される支持部63・63が形成
されている。また、その前後内側には、後記吊下げ体1
5・21が下側から係合する係合部64・64が形成さ
れている。
ジ6は、図5に示すように、苗Nを一株づつ収容するこ
とのできる8つの苗収容部61…が苗箱7の育苗ポット
71の間隔に対応する間隔で左右方向に並べて配置され
た苗収容体62を備えている。苗収容部61…は交互に
前後に位置をずらしてある。各苗収容部61は上部が広
くなった漏斗状で、その上端開口部は、各苗収容部61
ごと交互に苗収容部の例L1・L2を挟んで反対側に偏
位していると共に、偏位方向が前記列L1・L2に対し
斜めになっている。苗収容部61…の形状を上記のよう
にすることにより、同じ大きさの苗収容体62に形成さ
れる苗収容部61…の上端開口部を広くすることがで
き、該苗収容部への苗Nの補給が容易になる。苗収容体
62の上端部前後両側には、後記チエーンコンベヤ11
・12のチエーンに支持される支持部63・63が形成
されている。また、その前後内側には、後記吊下げ体1
5・21が下側から係合する係合部64・64が形成さ
れている。
【0010】苗収容体62の下方には、左右方向の軸6
5・65に回動自在に支持された下端位置決め体66が
設けられている。この下端位置決め体66は、スプリン
グ67によって付勢されて常態では苗収容体62の直下
に位置しているが、後逑する退避アクチュエータ57が
ピン68を押すことにより、図5(c)で鎖線で示す位
置まで退避させられるようになっている。
5・65に回動自在に支持された下端位置決め体66が
設けられている。この下端位置決め体66は、スプリン
グ67によって付勢されて常態では苗収容体62の直下
に位置しているが、後逑する退避アクチュエータ57が
ピン68を押すことにより、図5(c)で鎖線で示す位
置まで退避させられるようになっている。
【0011】次に、この押苗機1に使用される苗箱7を
図6及び図7に示す。苗箱7は、プラスチック製の可撓
性を有するもので、複数の育苗ポット71…が縦横に所
定の間隔で並び、各ポット71同士を開口部側で互いに
連結している。苗箱7の左右中央部にはポット71とポ
ット71の間隔が広い広間隔部72が設けられ、この広
間隔部を挟んで各ポット71は同数づつの2郡に分かれ
ている。育苗ポット71の底部には、切れ目73が形成
されており、この切れ目73により育苗時には余分な水
が抜けると共に、苗Nの根がポット71から地面に延び
出して地面から養分を吸って良好な成育をし、また、本
田への機械による移植時にはこの切れ目73から苗押し
出し体が入ってポット71内の苗Nを取り出せれるよう
になっている。符号75の角孔は、苗移植機で間欠送り
する時に使用されるもので、ポット71…の長手方向の
間隔に合わせて設けられている。
図6及び図7に示す。苗箱7は、プラスチック製の可撓
性を有するもので、複数の育苗ポット71…が縦横に所
定の間隔で並び、各ポット71同士を開口部側で互いに
連結している。苗箱7の左右中央部にはポット71とポ
ット71の間隔が広い広間隔部72が設けられ、この広
間隔部を挟んで各ポット71は同数づつの2郡に分かれ
ている。育苗ポット71の底部には、切れ目73が形成
されており、この切れ目73により育苗時には余分な水
が抜けると共に、苗Nの根がポット71から地面に延び
出して地面から養分を吸って良好な成育をし、また、本
田への機械による移植時にはこの切れ目73から苗押し
出し体が入ってポット71内の苗Nを取り出せれるよう
になっている。符号75の角孔は、苗移植機で間欠送り
する時に使用されるもので、ポット71…の長手方向の
間隔に合わせて設けられている。
【0012】そして、この苗箱7は、図8乃至図11に
示すようなアンダートレー76に載置されて、各育苗ポ
ット71…内に床土が詰められる。そして、灌水されて
アンダートレー76に載置した苗箱7の各育苗ポット7
1…内の床土は少し硬めの泥状になった状態で、上部に
苗案内具87をセットして下記の苗挿し機1にて一株分
のイグサ苗Nが各育苗ポット71…内の床土に挿され
る。
示すようなアンダートレー76に載置されて、各育苗ポ
ット71…内に床土が詰められる。そして、灌水されて
アンダートレー76に載置した苗箱7の各育苗ポット7
1…内の床土は少し硬めの泥状になった状態で、上部に
苗案内具87をセットして下記の苗挿し機1にて一株分
のイグサ苗Nが各育苗ポット71…内の床土に挿され
る。
【0013】ここで、アンダートレー76の構成につい
て詳述すると、底77と左右側壁78・78と前後壁7
9・79とで平面視で長方形の箱状に合成樹脂にて一体
形成されており、底77には平面視で前後壁79・79
に向かう方向に長い長円の貫通孔80…が多数設けられ
ている。この貫通孔80…は、アンダートレー76に苗
箱7を載置した時に、ちょうど苗箱7の各育苗ポット7
1…の底部が一致するように底77に整列配置されて設
けられている(図12及び図16参照)。そして、この
貫通孔80は育苗ポット71の底部よりも若干大きく形
成されているので、アンダートレー76に苗箱7を載置
して各育苗ポット71…の底部が各貫通孔80…に一致
していても、育苗ポット71底部の外壁よりも貫通孔8
0の方が平面視で出ているので、育苗時に灌水した時、
アンダートレー76内の各育苗ポット71…外側の余分
な水は各貫通孔80を通って良好に排水され、水がアン
ダートレー76内に長時間溜ることによる根腐れ等が防
止でき、良好な育苗が行える。
て詳述すると、底77と左右側壁78・78と前後壁7
9・79とで平面視で長方形の箱状に合成樹脂にて一体
形成されており、底77には平面視で前後壁79・79
に向かう方向に長い長円の貫通孔80…が多数設けられ
ている。この貫通孔80…は、アンダートレー76に苗
箱7を載置した時に、ちょうど苗箱7の各育苗ポット7
1…の底部が一致するように底77に整列配置されて設
けられている(図12及び図16参照)。そして、この
貫通孔80は育苗ポット71の底部よりも若干大きく形
成されているので、アンダートレー76に苗箱7を載置
して各育苗ポット71…の底部が各貫通孔80…に一致
していても、育苗ポット71底部の外壁よりも貫通孔8
0の方が平面視で出ているので、育苗時に灌水した時、
アンダートレー76内の各育苗ポット71…外側の余分
な水は各貫通孔80を通って良好に排水され、水がアン
ダートレー76内に長時間溜ることによる根腐れ等が防
止でき、良好な育苗が行える。
【0014】81は底77の上面に左右側壁78・78
にその両端が連結して設けられた突条であって、この突
条81に苗箱7の左右中央部の広間隔部72の底面が嵌
合するようにしてアンダートレー76に苗箱7を載置す
ると、アンダートレー76に苗箱7は安定良く載置さ
れ、また、苗箱7の位置決めも確実となり、前記各育苗
ポット71…の底部が各貫通孔80…に確実に一致す
る。
にその両端が連結して設けられた突条であって、この突
条81に苗箱7の左右中央部の広間隔部72の底面が嵌
合するようにしてアンダートレー76に苗箱7を載置す
ると、アンダートレー76に苗箱7は安定良く載置さ
れ、また、苗箱7の位置決めも確実となり、前記各育苗
ポット71…の底部が各貫通孔80…に確実に一致す
る。
【0015】また、アンダートレー76に載置されて各
育苗ポット71…内に床土が詰められて、灌水されてア
ンダートレー76に載置し苗案内具87がセットされた
苗箱7の各育苗ポット71…内の床土が少し硬めの泥状
になった状態で、苗挿し機1にて一株分のイグサ苗Nが
各育苗ポット71…内の床土に挿されるたものを、アン
ダートレー76に苗箱7を載置したそのままで地面に置
いて育苗する。この時、先ず地面にナイロン製の網83
を敷いて、その上にアンダートレー76を置く(アンダ
ートレー76の底面が少し地面に入り込むように、地面
に対してアンダートレー76を押し込んで置いた方が、
苗Nの根が地中に早く延びて成育が良い)。そして、灌
水時には、各育苗ポット71…の切れ目73から余分な
水が抜けると共に、前記のようにアンダートレー76の
水も各貫通孔80…を通って良好に排水され、アンダー
トレー76内に長時間溜ることによる根腐れ等が防止で
きる。更に、各育苗ポット71…の切れ目73からアン
ダートレー76の各貫通孔80を通って、各育苗ポット
71…の苗Nの根が各々網83を通過して地面に延び出
し地面から養分を吸って良好な成育をする。アンダート
レー76の各貫通孔80…と各育苗ポット71…の底部
とは位置が一致しているので、この各育苗ポット71…
の苗Nの根は各々適確に地面に延び出すことができ、そ
の成育は非常に良好である。
育苗ポット71…内に床土が詰められて、灌水されてア
ンダートレー76に載置し苗案内具87がセットされた
苗箱7の各育苗ポット71…内の床土が少し硬めの泥状
になった状態で、苗挿し機1にて一株分のイグサ苗Nが
各育苗ポット71…内の床土に挿されるたものを、アン
ダートレー76に苗箱7を載置したそのままで地面に置
いて育苗する。この時、先ず地面にナイロン製の網83
を敷いて、その上にアンダートレー76を置く(アンダ
ートレー76の底面が少し地面に入り込むように、地面
に対してアンダートレー76を押し込んで置いた方が、
苗Nの根が地中に早く延びて成育が良い)。そして、灌
水時には、各育苗ポット71…の切れ目73から余分な
水が抜けると共に、前記のようにアンダートレー76の
水も各貫通孔80…を通って良好に排水され、アンダー
トレー76内に長時間溜ることによる根腐れ等が防止で
きる。更に、各育苗ポット71…の切れ目73からアン
ダートレー76の各貫通孔80を通って、各育苗ポット
71…の苗Nの根が各々網83を通過して地面に延び出
し地面から養分を吸って良好な成育をする。アンダート
レー76の各貫通孔80…と各育苗ポット71…の底部
とは位置が一致しているので、この各育苗ポット71…
の苗Nの根は各々適確に地面に延び出すことができ、そ
の成育は非常に良好である。
【0016】また、苗Nは分蘖して新芽が出て上方に伸
びるが、その時、新芽は苗案内具87の中途部の円形部
89bから下開口部89cまでの円錐台形状の孔に沿っ
て伸びるので、新芽の成長方向が育苗ポット71の中央
に集約され良好な分蘖と成育が行え、まっすぐ上方に伸
びた機械適応性に優れた苗Nを得ることができる。
びるが、その時、新芽は苗案内具87の中途部の円形部
89bから下開口部89cまでの円錐台形状の孔に沿っ
て伸びるので、新芽の成長方向が育苗ポット71の中央
に集約され良好な分蘖と成育が行え、まっすぐ上方に伸
びた機械適応性に優れた苗Nを得ることができる。
【0017】そして、成育を終えると、葉切り装置等で
伸びた葉(茎)を所定の長さに切断して揃える。その
後、アンダートレー76を地面から剥がし取る時に、こ
の地面に延びた根を切断する。この方法としては、アン
ダートレー76の左右側壁78の一側の網83とアンダ
ートレー76底面との間にワイヤ84等を挿し入れて左
右側壁78の他側方に向けてこのワイヤ84等を移動さ
せて切断作業を行うのであるが、アンダートレー76の
各貫通孔80…は平面視で前後壁79・79に向かう方
向に長い長円であるから、この貫通孔80を通っている
根郡も前後壁79・79に向かう方向に長い長円形状に
なっているので、左右側壁78・78方向にワイヤ84
等を移動させる時に根の切断が容易に行えて、作業性が
とても良く効率よく作業が行える。(ワイヤ84の代り
に根切り用の刃を用いても同様である。また、網83
は、特に敷かなくても良い。) 尚、左右側壁78・78には、図に示すように、切欠き
部82が設けられており、アンダートレー76に載置し
た苗箱7を取り出すときに、この切欠き部82にて苗箱
7の左右側部が剥き出しになっているので、容易に苗箱
7の左右側部を持つことができて、アンダートレー76
から苗箱7を用に取り出すことができる。一方、アンダ
ートレー76の撓み防止の為に、長手方向である前後壁
79・79には切欠きを設けていない。また、この切欠
きを設けていない前後壁79・79と左右側壁78・7
8にその両端が連結して設けられた突条81とが、アン
ダートレー76を型成形する際の撓みや歪み防止の効果
をなし、撓みや歪みの少ないアンダートレー76が成形
できる。
伸びた葉(茎)を所定の長さに切断して揃える。その
後、アンダートレー76を地面から剥がし取る時に、こ
の地面に延びた根を切断する。この方法としては、アン
ダートレー76の左右側壁78の一側の網83とアンダ
ートレー76底面との間にワイヤ84等を挿し入れて左
右側壁78の他側方に向けてこのワイヤ84等を移動さ
せて切断作業を行うのであるが、アンダートレー76の
各貫通孔80…は平面視で前後壁79・79に向かう方
向に長い長円であるから、この貫通孔80を通っている
根郡も前後壁79・79に向かう方向に長い長円形状に
なっているので、左右側壁78・78方向にワイヤ84
等を移動させる時に根の切断が容易に行えて、作業性が
とても良く効率よく作業が行える。(ワイヤ84の代り
に根切り用の刃を用いても同様である。また、網83
は、特に敷かなくても良い。) 尚、左右側壁78・78には、図に示すように、切欠き
部82が設けられており、アンダートレー76に載置し
た苗箱7を取り出すときに、この切欠き部82にて苗箱
7の左右側部が剥き出しになっているので、容易に苗箱
7の左右側部を持つことができて、アンダートレー76
から苗箱7を用に取り出すことができる。一方、アンダ
ートレー76の撓み防止の為に、長手方向である前後壁
79・79には切欠きを設けていない。また、この切欠
きを設けていない前後壁79・79と左右側壁78・7
8にその両端が連結して設けられた突条81とが、アン
ダートレー76を型成形する際の撓みや歪み防止の効果
をなし、撓みや歪みの少ないアンダートレー76が成形
できる。
【0018】ここで、苗挿し作業時に苗箱7の上面に載
置する苗案内具87について説明する。苗案内具87
は、平面視で苗箱7よりもひとまわり大きい長方形で、
全体視で平板状の直方体で合成樹脂により成形されてい
る。また、厚みLは10cm〜15cmに形成されてお
り、苗箱7の育苗ポット71…と同じ配列で、中央の広
い間隔部88を挟んで短手方向に4個で長手方向に32
個の同じピッチで設けた苗挿し案内孔89…群が左右に
形成されている。
置する苗案内具87について説明する。苗案内具87
は、平面視で苗箱7よりもひとまわり大きい長方形で、
全体視で平板状の直方体で合成樹脂により成形されてい
る。また、厚みLは10cm〜15cmに形成されてお
り、苗箱7の育苗ポット71…と同じ配列で、中央の広
い間隔部88を挟んで短手方向に4個で長手方向に32
個の同じピッチで設けた苗挿し案内孔89…群が左右に
形成されている。
【0019】そして、苗挿し案内孔89は、上側が正方
形の上開口部89aとなっており、中途部が育苗ポット
71の上開口部と略同じ直径の円形部89bとなってお
り、更に下側は中途部の円形部89bよりも大きい直径
の円形の下開口部89cに成形されている。即ち、上開
口部89aから中途部の円形部89bまでは断面正方形
から円形に変化する孔になっており、中途部の円形部8
9bから下開口部89cまでは円錐台形状の孔になって
いる。
形の上開口部89aとなっており、中途部が育苗ポット
71の上開口部と略同じ直径の円形部89bとなってお
り、更に下側は中途部の円形部89bよりも大きい直径
の円形の下開口部89cに成形されている。即ち、上開
口部89aから中途部の円形部89bまでは断面正方形
から円形に変化する孔になっており、中途部の円形部8
9bから下開口部89cまでは円錐台形状の孔になって
いる。
【0020】また、苗案内具87の下面長手方向両側に
は、L字状のフック91…が複数個一体的に形成されて
おり、苗案内具87の下面短手方向片側には、係止受止
め片92が一体的に形成されている。そして、中央の広
い間隔部88には上下方向に貫通した長孔88a…が形
成されている。
は、L字状のフック91…が複数個一体的に形成されて
おり、苗案内具87の下面短手方向片側には、係止受止
め片92が一体的に形成されている。そして、中央の広
い間隔部88には上下方向に貫通した長孔88a…が形
成されている。
【0021】そして、以上のように形成した苗案内具8
7を、アンダートレー76に載置され各育苗ポット71
…内に少し硬めの泥状になった床土が充填された状態の
苗箱7の上面にセットする。このセットの方法は、苗案
内具87のL字状のフック91…を苗箱7の左右の角孔
75…に上方から挿しこみ、苗箱7の端面に苗案内具8
7の係止受止め片92が接当するまで苗箱7上で苗案内
具87を少し移動させると、該フック91…が係合して
苗案内具87は苗箱7上面に固定される。
7を、アンダートレー76に載置され各育苗ポット71
…内に少し硬めの泥状になった床土が充填された状態の
苗箱7の上面にセットする。このセットの方法は、苗案
内具87のL字状のフック91…を苗箱7の左右の角孔
75…に上方から挿しこみ、苗箱7の端面に苗案内具8
7の係止受止め片92が接当するまで苗箱7上で苗案内
具87を少し移動させると、該フック91…が係合して
苗案内具87は苗箱7上面に固定される。
【0022】苗供給装置2は、一対のチエーンで前記支
持部63・63を下から支持する状態で苗カートリッジ
6を搬送するチエーンコンベヤ11・12が前後並列に
2組設けられている。一方は供給コンベヤ11で、苗カ
ートリッジ6を図1及び図2における右方向に搬送す
る。他方は戻しコンベヤ12で、苗カートリッジ6を図
1及び図2における左方向に搬送する。両コンベヤ11
・12に沿って平坦な上面を有する作業台90・90が
設けられており、該作業台90・90には、それぞれの
コンベヤ11・12を共に止める非常停止スイッチ13
・14が設けられている。そして、2人の作業者が各々
この作業台90・90に向かって立ち、作業台90・9
0にイグサの苗Nを載せておき、順次、作業台90上に
載せたイグサの苗Nを一株づつ苗カートリッジ6の苗収
容部61…に入れる。
持部63・63を下から支持する状態で苗カートリッジ
6を搬送するチエーンコンベヤ11・12が前後並列に
2組設けられている。一方は供給コンベヤ11で、苗カ
ートリッジ6を図1及び図2における右方向に搬送す
る。他方は戻しコンベヤ12で、苗カートリッジ6を図
1及び図2における左方向に搬送する。両コンベヤ11
・12に沿って平坦な上面を有する作業台90・90が
設けられており、該作業台90・90には、それぞれの
コンベヤ11・12を共に止める非常停止スイッチ13
・14が設けられている。そして、2人の作業者が各々
この作業台90・90に向かって立ち、作業台90・9
0にイグサの苗Nを載せておき、順次、作業台90上に
載せたイグサの苗Nを一株づつ苗カートリッジ6の苗収
容部61…に入れる。
【0023】供給コンベヤ11の搬送終端部から戻しコ
ンベヤ12の搬送始端部へ、苗カートリッジ6の係合部
64・64に下側から係合して苗カートリッジ6を吊り
下げることのできる第一吊下げ体15によって苗カート
リッジ6を移載するようになっている。この第一吊下げ
体15は、昇降アクチュエータ16により昇降、及び前
後移動アクチュエータ17により前後移動させられる。
ンベヤ12の搬送始端部へ、苗カートリッジ6の係合部
64・64に下側から係合して苗カートリッジ6を吊り
下げることのできる第一吊下げ体15によって苗カート
リッジ6を移載するようになっている。この第一吊下げ
体15は、昇降アクチュエータ16により昇降、及び前
後移動アクチュエータ17により前後移動させられる。
【0024】また、戻しコンベヤ12の搬送終端部から
供給コンベヤ11の搬送始端部へ、前記第一吊下げ体1
5と同様の第二吊下げ体21によって苗カートリッジ6
を移載するようになっている。この第二吊下げ体21
は、昇降アクチュエータ22により昇降、及び前後移動
アクチュエータ23により左右移動させられる。
供給コンベヤ11の搬送始端部へ、前記第一吊下げ体1
5と同様の第二吊下げ体21によって苗カートリッジ6
を移載するようになっている。この第二吊下げ体21
は、昇降アクチュエータ22により昇降、及び前後移動
アクチュエータ23により左右移動させられる。
【0025】供給コンベヤ11及び戻しコンベヤ12に
よって複数の苗カートリッジ6…が連なる状態で搬送さ
れている。供給コンベヤ11によって搬送される苗カー
トリッジ6が該コンベヤの搬送終端部に到達すると、そ
の苗カートリッジ6の係合部64・64が供給コンベヤ
11の搬送終端部で待機している第一吊下げ体15に嵌
り込む。その状態で第一吊下げ体15が少し上昇し、苗
カートリッジ6を吊下げる。次いで、第一吊下げ体15
が後進するとともに下降して、苗カートリッジ6を戻し
コンベヤ12の搬送始端部に移載する。
よって複数の苗カートリッジ6…が連なる状態で搬送さ
れている。供給コンベヤ11によって搬送される苗カー
トリッジ6が該コンベヤの搬送終端部に到達すると、そ
の苗カートリッジ6の係合部64・64が供給コンベヤ
11の搬送終端部で待機している第一吊下げ体15に嵌
り込む。その状態で第一吊下げ体15が少し上昇し、苗
カートリッジ6を吊下げる。次いで、第一吊下げ体15
が後進するとともに下降して、苗カートリッジ6を戻し
コンベヤ12の搬送始端部に移載する。
【0026】戻しコンベヤ12の搬送始端部に載置され
た苗カートリッジ6は、当該コンベヤの搬送終端部まで
搬送される。ここで、苗カートリッジ6の係合部64・
64が戻しコンベヤ12の搬送終端部で待機している第
二吊下げ体21に嵌り込む。その状態で第二吊下げ体2
1が少し上昇し、苗カートリッジ6を吊り下げる。そし
て、吊下げ体21が前進するとともに下降して、苗カー
トリッジ6を供給コンベヤ11の搬送始端部に移載す
る。
た苗カートリッジ6は、当該コンベヤの搬送終端部まで
搬送される。ここで、苗カートリッジ6の係合部64・
64が戻しコンベヤ12の搬送終端部で待機している第
二吊下げ体21に嵌り込む。その状態で第二吊下げ体2
1が少し上昇し、苗カートリッジ6を吊り下げる。そし
て、吊下げ体21が前進するとともに下降して、苗カー
トリッジ6を供給コンベヤ11の搬送始端部に移載す
る。
【0027】上記動作を繰り返すことにより、苗カート
リッジ6は供給コンベヤ11の搬送路と戻しコンベヤ1
2の搬送路を循環移動する。そして、供給コンベヤ11
により苗カートリッジ6が苗挿し作業位置Aまで搬送さ
れる間に、人手により苗カートリッジ6の各苗供給部6
1…に苗Nが一株づつ補給される。苗供給部61は上側
に漏斗状であるので、苗補給を行いやすい。戻しコンベ
ヤ12で搬送される苗カートリッジ6に苗Nを補給して
もよい。苗Nの入った苗カートリッジ6が苗挿し作業位
置Aまで移動すると、苗挿し装置4が後述する方法で苗
カートリッジ6の各苗供給部61…から苗Nを取り出
す。
リッジ6は供給コンベヤ11の搬送路と戻しコンベヤ1
2の搬送路を循環移動する。そして、供給コンベヤ11
により苗カートリッジ6が苗挿し作業位置Aまで搬送さ
れる間に、人手により苗カートリッジ6の各苗供給部6
1…に苗Nが一株づつ補給される。苗供給部61は上側
に漏斗状であるので、苗補給を行いやすい。戻しコンベ
ヤ12で搬送される苗カートリッジ6に苗Nを補給して
もよい。苗Nの入った苗カートリッジ6が苗挿し作業位
置Aまで移動すると、苗挿し装置4が後述する方法で苗
カートリッジ6の各苗供給部61…から苗Nを取り出
す。
【0028】苗箱供給装置3は、ステッピングモータに
設けられた駆動スプロケット3aにて間歇的に駆動され
るチェーンコンベア3bよりなり、長手方向が前後を向
く状態にアンダートレー76に載置され苗案内具87が
セットされた苗箱7を載せ、育苗ポット71のピッチ分
づつ間欠的にアンダートレー76に載置された苗箱7を
搬送するようになっている。苗箱供給装置3は、苗挿し
作業位置Aにおいて苗供給装置2の下側で、これと平面
視で直角に交わるように設けられている。必要に応じ
て、空のアンダートレー76に載置された苗箱7を苗箱
供給装置3に搬入する搬入コンベヤ31と、苗挿しされ
たアンダートレー76に載置された苗箱7を苗箱供給装
置3から搬出する搬出コンベヤ32とが設置される。
尚、アンダートレー76に載置された苗箱7の各育苗ポ
ット71…内には床土が詰められ灌水されて少し硬めの
泥状になっている。
設けられた駆動スプロケット3aにて間歇的に駆動され
るチェーンコンベア3bよりなり、長手方向が前後を向
く状態にアンダートレー76に載置され苗案内具87が
セットされた苗箱7を載せ、育苗ポット71のピッチ分
づつ間欠的にアンダートレー76に載置された苗箱7を
搬送するようになっている。苗箱供給装置3は、苗挿し
作業位置Aにおいて苗供給装置2の下側で、これと平面
視で直角に交わるように設けられている。必要に応じ
て、空のアンダートレー76に載置された苗箱7を苗箱
供給装置3に搬入する搬入コンベヤ31と、苗挿しされ
たアンダートレー76に載置された苗箱7を苗箱供給装
置3から搬出する搬出コンベヤ32とが設置される。
尚、アンダートレー76に載置された苗箱7の各育苗ポ
ット71…内には床土が詰められ灌水されて少し硬めの
泥状になっている。
【0029】苗挿し装置4は、苗カートリッジ6に収容
されている苗Nを苗箱7に苗Nを挿すための把持ハンド
41を備えている。この把持ハンド41は、苗挿し作業
位置Aの後側にあり、全体が昇降アクチュエータ43に
より昇降、かつ前後移動アクチュエータ45により前後
移動させられるようになっている。
されている苗Nを苗箱7に苗Nを挿すための把持ハンド
41を備えている。この把持ハンド41は、苗挿し作業
位置Aの後側にあり、全体が昇降アクチュエータ43に
より昇降、かつ前後移動アクチュエータ45により前後
移動させられるようになっている。
【0030】把持ハンド41には、苗Nを把持するため
の左右一対で1組のフィンガアーム47L・47R…が
苗カートリッジ6の苗供給部61と同数組設けられてい
る。各フィンガアームの内面部にはゴム等のクッション
材48が取り付けられている。左側のフィンガアーム4
7L…を支持する支持体、及び右側のフィンガアーム4
7R…と支持する支持体はそれぞれ別の開閉アクチュエ
ータ49L・49Rに取り付けられており、両開閉アク
チュエータが互いに逆向きに作動することでフィンガア
ームが開閉するようになっている。
の左右一対で1組のフィンガアーム47L・47R…が
苗カートリッジ6の苗供給部61と同数組設けられてい
る。各フィンガアームの内面部にはゴム等のクッション
材48が取り付けられている。左側のフィンガアーム4
7L…を支持する支持体、及び右側のフィンガアーム4
7R…と支持する支持体はそれぞれ別の開閉アクチュエ
ータ49L・49Rに取り付けられており、両開閉アク
チュエータが互いに逆向きに作動することでフィンガア
ームが開閉するようになっている。
【0031】また、把持ハンド41には、フィンガアー
ム47L・47R…の下側位置に、把持ハンド41とは
別に設けた前ガイドプレート52と対になって苗把持時
に苗Nの姿勢を固定する後ガイドプレート51が設けら
れている。この前ガイドプレート51は、一対のフィン
ガアーム47L・47Rの間に苗Nを導くように先端が
平面視で鋸刃状になっている。前ガイドプレート52は
上下2枚で1組となっており、前後移動アクチュエータ
54により前後移動可能に設けられている。
ム47L・47R…の下側位置に、把持ハンド41とは
別に設けた前ガイドプレート52と対になって苗把持時
に苗Nの姿勢を固定する後ガイドプレート51が設けら
れている。この前ガイドプレート51は、一対のフィン
ガアーム47L・47Rの間に苗Nを導くように先端が
平面視で鋸刃状になっている。前ガイドプレート52は
上下2枚で1組となっており、前後移動アクチュエータ
54により前後移動可能に設けられている。
【0032】また、苗挿し作業位置Aの上方には、苗頭
部押えシリンダ55によって上下動させる苗頭部押え板
56が設けられている。さらに、苗挿し作業位置A近傍
の適正位置に、苗カートリッジ6の下端位置決め体66
を退避位置へ退避させるための前記退避アクチュエータ
57が設けられている。
部押えシリンダ55によって上下動させる苗頭部押え板
56が設けられている。さらに、苗挿し作業位置A近傍
の適正位置に、苗カートリッジ6の下端位置決め体66
を退避位置へ退避させるための前記退避アクチュエータ
57が設けられている。
【0033】把持ハンド41が苗Nを苗箱7の左右一列
の育苗ポット71…内に挿す位置Bでステッピングモー
タを停止して苗箱7の送りを止める為に、苗箱供給装置
3の上方で苗箱7の左右一列の育苗ポット71…に対応
して配置されている角孔75の直上方位置に反射型フォ
トセンサ85が設けられており、この反射型フォトセン
サ85が角孔75を検出する毎にステッピングモータを
停止して苗箱7の送りを止めて、丁度苗箱7の左右一列
の育苗ポット71…が把持ハンド41が苗Nを挿す位置
Bで停止するように構成している。また、86はその下
端にて苗箱7の角孔75部を掃除する為のブラシであ
り、前記反射型フォトセンサ85よりも苗箱7の移送方
向上手側に設けられている。従って、苗箱7の角孔75
部が床土詰め作業等で土が付いて塞がっていても、該ブ
ラシ86が苗箱7の角孔75部をきれいに掃除して、角
孔75の存在が明らかになるようにするので、反射型フ
ォトセンサ85は適確に各角孔75を検出して、苗箱7
は左右一列の育苗ポット71…のピッチ毎に苗挿し位置
Bで適確に停止する。よって、各育苗ポット71…内へ
の苗挿し位置が適確となり適正な苗挿し作業が行えると
共に、苗箱7の角孔75部が床土詰め作業等で土が付い
て塞がっていて反射型フォトセンサ85が検出できなく
て苗箱7が停止されないで苗挿しが行われない育苗ポッ
ト71…が発生するような事態が回避でき、適正な作業
が能率良く行える。
の育苗ポット71…内に挿す位置Bでステッピングモー
タを停止して苗箱7の送りを止める為に、苗箱供給装置
3の上方で苗箱7の左右一列の育苗ポット71…に対応
して配置されている角孔75の直上方位置に反射型フォ
トセンサ85が設けられており、この反射型フォトセン
サ85が角孔75を検出する毎にステッピングモータを
停止して苗箱7の送りを止めて、丁度苗箱7の左右一列
の育苗ポット71…が把持ハンド41が苗Nを挿す位置
Bで停止するように構成している。また、86はその下
端にて苗箱7の角孔75部を掃除する為のブラシであ
り、前記反射型フォトセンサ85よりも苗箱7の移送方
向上手側に設けられている。従って、苗箱7の角孔75
部が床土詰め作業等で土が付いて塞がっていても、該ブ
ラシ86が苗箱7の角孔75部をきれいに掃除して、角
孔75の存在が明らかになるようにするので、反射型フ
ォトセンサ85は適確に各角孔75を検出して、苗箱7
は左右一列の育苗ポット71…のピッチ毎に苗挿し位置
Bで適確に停止する。よって、各育苗ポット71…内へ
の苗挿し位置が適確となり適正な苗挿し作業が行えると
共に、苗箱7の角孔75部が床土詰め作業等で土が付い
て塞がっていて反射型フォトセンサ85が検出できなく
て苗箱7が停止されないで苗挿しが行われない育苗ポッ
ト71…が発生するような事態が回避でき、適正な作業
が能率良く行える。
【0034】次に、苗挿し装置4の動作について説明す
る。供給コンベヤ11によって搬送される苗カートリッ
ジ6が苗挿し作業位置Aまで移動してくると、苗頭部押
え板56が苗カートリッジ6の上面に当接もしくは当接
する寸前まで下降する(図18a)。これにより、葉が
曲がっていたり、横に伸びた地下茎が存在する等の理由
により苗Nが苗供給部61の途中に引っかかっている場
合、当該苗Nの上端を苗頭部押え板56が上から押え、
苗Nを下端が下端位置決め体66に当接するまで押し込
む。
る。供給コンベヤ11によって搬送される苗カートリッ
ジ6が苗挿し作業位置Aまで移動してくると、苗頭部押
え板56が苗カートリッジ6の上面に当接もしくは当接
する寸前まで下降する(図18a)。これにより、葉が
曲がっていたり、横に伸びた地下茎が存在する等の理由
により苗Nが苗供給部61の途中に引っかかっている場
合、当該苗Nの上端を苗頭部押え板56が上から押え、
苗Nを下端が下端位置決め体66に当接するまで押し込
む。
【0035】次いで、苗カートリッジ6に対応する所定
の高さで待機していた把持ハンド41が突出すると共
に、前ガイドプレート52が突出し、把持ハンド41の
後ガイドプレート51と前ガイドプレート52とで苗N
…の苗収容部61…から下方に出ている部分を把持する
(図18b)。このとき、後ガイドプレート51の鋸刃
状の谷の部分に各苗Nが嵌合し、苗Nの前後位置及び左
右位置が位置決めされる。また、後ガイドプレート51
の上下に2枚の前ガイドプレート52が位置し、苗Nの
姿勢が乱れないように固定される。この状態で、フィン
ガアーム47L・47R…が閉じ、各苗Nを把持する。
の高さで待機していた把持ハンド41が突出すると共
に、前ガイドプレート52が突出し、把持ハンド41の
後ガイドプレート51と前ガイドプレート52とで苗N
…の苗収容部61…から下方に出ている部分を把持する
(図18b)。このとき、後ガイドプレート51の鋸刃
状の谷の部分に各苗Nが嵌合し、苗Nの前後位置及び左
右位置が位置決めされる。また、後ガイドプレート51
の上下に2枚の前ガイドプレート52が位置し、苗Nの
姿勢が乱れないように固定される。この状態で、フィン
ガアーム47L・47R…が閉じ、各苗Nを把持する。
【0036】さらに、前ガイドプレート52が後退した
後、退避アクチュエータ57が作動して、下端位置決め
体66を苗Nの下端を下側から支えない位置(図3にお
いて鎖線で示す)へ退避させる(図18c)。そして、
昇降アクチュエータ43が作動して把持ハンド41が下
降し、苗カートリッジ6の各苗収容部61から苗Nを下
方に取り出す(図18d)。このように、苗Nの葉茎の
伸長方向に沿って苗Nを取り出すので、苗Nに無理な力
がかからず苗Nが傷まない。
後、退避アクチュエータ57が作動して、下端位置決め
体66を苗Nの下端を下側から支えない位置(図3にお
いて鎖線で示す)へ退避させる(図18c)。そして、
昇降アクチュエータ43が作動して把持ハンド41が下
降し、苗カートリッジ6の各苗収容部61から苗Nを下
方に取り出す(図18d)。このように、苗Nの葉茎の
伸長方向に沿って苗Nを取り出すので、苗Nに無理な力
がかからず苗Nが傷まない。
【0037】苗Nを把持した把持ハンド41は、苗Nの
下端が苗箱搬送装置3で搬送されるアンダートレー76
に載置され苗案内具87がセットされた苗箱7の上面よ
りも少しだけ上位となる高さまで下降する(図19
a)。次いで、把持ハンド41が前進(図19b)した
後、少し下動して把持している苗N…を移送が停止して
いる苗箱7の左右一列の育苗ポット71…内の泥状の床
土に苗案内具87を通して挿し込む(図19c)。把持
ハンド41は苗箱搬送上手側から下手側へ移動するの
で、把持ハンド41が既に押苗されている苗Nと干渉し
ない。フィンガアーム47L・47R…が開いて苗N…
を開放した後、把持ハンド41は後退してから(図19
d)、初期位置へ戻る。
下端が苗箱搬送装置3で搬送されるアンダートレー76
に載置され苗案内具87がセットされた苗箱7の上面よ
りも少しだけ上位となる高さまで下降する(図19
a)。次いで、把持ハンド41が前進(図19b)した
後、少し下動して把持している苗N…を移送が停止して
いる苗箱7の左右一列の育苗ポット71…内の泥状の床
土に苗案内具87を通して挿し込む(図19c)。把持
ハンド41は苗箱搬送上手側から下手側へ移動するの
で、把持ハンド41が既に押苗されている苗Nと干渉し
ない。フィンガアーム47L・47R…が開いて苗N…
を開放した後、把持ハンド41は後退してから(図19
d)、初期位置へ戻る。
【0038】以上の各動作は図示しない制御装置で制御
されている。苗カートリッジ6に苗Nを補給する作業者
の人数、経験、疲労度等に応じて、各部の作動速度を任
意に調節することができる。そして、苗供給装置2を苗
挿し装置4の一側方に長く設けたので、苗挿し作業を行
う場合に、作業者は楽な姿勢で長く設けた苗供給装置2
に対して苗Nを供給することができて、苗挿し作業を正
確かつ能率よく行える。また、苗供給装置2の長さを二
人以上が作業できる長さに設定し、然も、両側から各々
複数人の作業者が苗供給装置2に対して苗Nを供給する
ことができるので、苗挿し機の苗挿しスピードを上げて
も苗供給装置2に対する苗供給が対応でき、苗挿し作業
が高能率に行える。
されている。苗カートリッジ6に苗Nを補給する作業者
の人数、経験、疲労度等に応じて、各部の作動速度を任
意に調節することができる。そして、苗供給装置2を苗
挿し装置4の一側方に長く設けたので、苗挿し作業を行
う場合に、作業者は楽な姿勢で長く設けた苗供給装置2
に対して苗Nを供給することができて、苗挿し作業を正
確かつ能率よく行える。また、苗供給装置2の長さを二
人以上が作業できる長さに設定し、然も、両側から各々
複数人の作業者が苗供給装置2に対して苗Nを供給する
ことができるので、苗挿し機の苗挿しスピードを上げて
も苗供給装置2に対する苗供給が対応でき、苗挿し作業
が高能率に行える。
【0039】特に、育苗ポット71の上開口部よりも開
口面積の広い上開口部89aを有する苗案内具87を通
して育苗ポット71…に苗Nを挿すようにしたので、多
少苗株部が曲がっていたり、把持ハンド41が持った苗
Nの姿勢が多少傾いていても、適切に各育苗ポット71
…内の泥状の床土に苗株を挿し込むことができ、機械適
応性が良くなり、作業効率が良い。また、苗案内具87
の厚みLを10cm〜15cmにしたので、把持ハンド
41にて育苗ポット71に苗Nを挿した時に、把持ハン
ド41の苗Nを持った位置が上下方向で少しずれて、育
苗ポット71に挿した苗Nの挿しこみ深さが浅くなった
場合でも、苗案内具87の厚みで苗Nが傾斜して倒れよ
うとするのを防止できて、苗挿し作業が連続して行え効
率的である(育苗ポット71に把持ハンド41にて挿し
た苗Nが倒れてしまうと、その倒れた苗Nが他の育苗ポ
ット71…の上を塞いでしまい、以後の苗挿し作業が行
えなくなる)。
口面積の広い上開口部89aを有する苗案内具87を通
して育苗ポット71…に苗Nを挿すようにしたので、多
少苗株部が曲がっていたり、把持ハンド41が持った苗
Nの姿勢が多少傾いていても、適切に各育苗ポット71
…内の泥状の床土に苗株を挿し込むことができ、機械適
応性が良くなり、作業効率が良い。また、苗案内具87
の厚みLを10cm〜15cmにしたので、把持ハンド
41にて育苗ポット71に苗Nを挿した時に、把持ハン
ド41の苗Nを持った位置が上下方向で少しずれて、育
苗ポット71に挿した苗Nの挿しこみ深さが浅くなった
場合でも、苗案内具87の厚みで苗Nが傾斜して倒れよ
うとするのを防止できて、苗挿し作業が連続して行え効
率的である(育苗ポット71に把持ハンド41にて挿し
た苗Nが倒れてしまうと、その倒れた苗Nが他の育苗ポ
ット71…の上を塞いでしまい、以後の苗挿し作業が行
えなくなる)。
【0040】ここで、上記のようにして苗Nを挿して育
苗を終えた苗箱7から苗案内具87を取り外す時に用い
る苗案内具取外し用器具95について説明する。苗案内
具取外し用器具95は、上部に平面視で苗案内具87よ
りもひとまわり大きい長方形の上部苗押え部96が設け
られており、該上部苗押え部96の長手方向両側に脚部
97・97が設けられ、両脚部97・97の中間位置に
苗箱押え部98…が設けられている。そして、上部苗押
え部96には、その下側にスポンジ状のクッション材9
9が貼り付けられている。尚、苗箱押え部98…は、前
記苗案内具87の中央の広い間隔部88に形成された貫
通した長孔88a…に上方から貫通できるように構成さ
れ、図20に示すように、苗箱7を平坦面上に置いた状
態でその上方から苗案内具取外し用器具95を置いた時
に、苗箱押え部98…の下端が長孔88a…を貫通して
苗箱7の広間隔部72部に接当するように構成されてい
る。
苗を終えた苗箱7から苗案内具87を取り外す時に用い
る苗案内具取外し用器具95について説明する。苗案内
具取外し用器具95は、上部に平面視で苗案内具87よ
りもひとまわり大きい長方形の上部苗押え部96が設け
られており、該上部苗押え部96の長手方向両側に脚部
97・97が設けられ、両脚部97・97の中間位置に
苗箱押え部98…が設けられている。そして、上部苗押
え部96には、その下側にスポンジ状のクッション材9
9が貼り付けられている。尚、苗箱押え部98…は、前
記苗案内具87の中央の広い間隔部88に形成された貫
通した長孔88a…に上方から貫通できるように構成さ
れ、図20に示すように、苗箱7を平坦面上に置いた状
態でその上方から苗案内具取外し用器具95を置いた時
に、苗箱押え部98…の下端が長孔88a…を貫通して
苗箱7の広間隔部72部に接当するように構成されてい
る。
【0041】次に、この苗案内具取外し用器具95の使
用方法を説明すると、前記のようにして、アンダートレ
ー76に載置した苗箱7の上に苗案内具87をセットし
た状態で苗箱7の各育苗ポット71…に苗挿し機1にて
イグサ苗Nが挿され、それをそのまま育苗して機械適応
性に優れた苗Nを得た後に、苗箱7から苗案内具87を
取り外す際、各育苗ポット71…内の苗Nは分蘖して茎
数が増えているので、苗箱7から苗案内具87をそのま
ま取り外すと苗案内具87の苗挿し案内孔89に苗Nが
詰まった状態であるから、育苗ポット71から苗Nを引
き抜いてしまう。
用方法を説明すると、前記のようにして、アンダートレ
ー76に載置した苗箱7の上に苗案内具87をセットし
た状態で苗箱7の各育苗ポット71…に苗挿し機1にて
イグサ苗Nが挿され、それをそのまま育苗して機械適応
性に優れた苗Nを得た後に、苗箱7から苗案内具87を
取り外す際、各育苗ポット71…内の苗Nは分蘖して茎
数が増えているので、苗箱7から苗案内具87をそのま
ま取り外すと苗案内具87の苗挿し案内孔89に苗Nが
詰まった状態であるから、育苗ポット71から苗Nを引
き抜いてしまう。
【0042】そこで、前記のように葉(茎)を所定の長
さに切断して苗Nの長さを揃えた状態とした苗箱7をア
ンダートレー76から取り出して、平坦な所に置き上か
ら苗案内具取外し用器具95を置いて、苗箱押え部98
…の下端が苗箱7の長孔88a…を貫通して苗箱7の広
間隔部72部に接当するようにする。この時、苗Nの上
端は、苗案内具取外し用器具95の上部苗押え部96の
クッション材99に接当した状態となっている。そし
て、苗箱7上で苗案内具87を少し移動させてフック9
1…の係合を外し、苗案内具87と苗箱7との固定状態
を解除する。そして、苗案内具取外し用器具95が上動
しないように上から押えた状態で、苗案内具87を徐々
に苗箱7の上面から上方に離して行くと、苗Nはその上
端が上部苗押え部96のクッション材99にて押えられ
た状態となっているので、苗Nが育苗ポット71から抜
けることが防止された状態で苗案内具87を容易に取り
外すことができる。
さに切断して苗Nの長さを揃えた状態とした苗箱7をア
ンダートレー76から取り出して、平坦な所に置き上か
ら苗案内具取外し用器具95を置いて、苗箱押え部98
…の下端が苗箱7の長孔88a…を貫通して苗箱7の広
間隔部72部に接当するようにする。この時、苗Nの上
端は、苗案内具取外し用器具95の上部苗押え部96の
クッション材99に接当した状態となっている。そし
て、苗箱7上で苗案内具87を少し移動させてフック9
1…の係合を外し、苗案内具87と苗箱7との固定状態
を解除する。そして、苗案内具取外し用器具95が上動
しないように上から押えた状態で、苗案内具87を徐々
に苗箱7の上面から上方に離して行くと、苗Nはその上
端が上部苗押え部96のクッション材99にて押えられ
た状態となっているので、苗Nが育苗ポット71から抜
けることが防止された状態で苗案内具87を容易に取り
外すことができる。
【0043】そして、育苗時に各育苗ポット71…の苗
Nが絡み合っていても、この育苗後の苗箱7の上面から
苗案内具87を取り外すことにより、苗案内具87にて
苗Nを梳き分けて各育苗ポット71…間の苗Nの絡みを
取ることができ、機械移植する際に、苗N同志の絡み合
いがないので、適切な移植作業が行える。
Nが絡み合っていても、この育苗後の苗箱7の上面から
苗案内具87を取り外すことにより、苗案内具87にて
苗Nを梳き分けて各育苗ポット71…間の苗Nの絡みを
取ることができ、機械移植する際に、苗N同志の絡み合
いがないので、適切な移植作業が行える。
【0044】尚、上記実施例では、苗箱7の上面に苗案
内具87を密着した状態で載せる例を示したが、苗箱7
の上面と苗案内具87の下面とを離して、両者間に空間
を設けた状態で苗箱7の上方に苗案内具87を配置して
も良い。最後に、図2において、苗箱供給装置3へアン
ダートレー76に載置した苗箱7を供給する搬入コンベ
ヤ31の前側に灌水装置付き床土詰め装置を連結すれ
ば、作業者がアンダートレー76に載置した苗箱7を灌
水装置付き床土詰め装置に供給するのみで、アンダート
レー76に載置した苗箱7の各育苗ポット71…内に床
土が詰められて灌水されて、各育苗ポット71…内の床
土が少し硬めの泥状になった状態で、苗箱供給装置3に
アンダートレー76に載置した苗箱7が供給されるの
で、作業能率が良い。
内具87を密着した状態で載せる例を示したが、苗箱7
の上面と苗案内具87の下面とを離して、両者間に空間
を設けた状態で苗箱7の上方に苗案内具87を配置して
も良い。最後に、図2において、苗箱供給装置3へアン
ダートレー76に載置した苗箱7を供給する搬入コンベ
ヤ31の前側に灌水装置付き床土詰め装置を連結すれ
ば、作業者がアンダートレー76に載置した苗箱7を灌
水装置付き床土詰め装置に供給するのみで、アンダート
レー76に載置した苗箱7の各育苗ポット71…内に床
土が詰められて灌水されて、各育苗ポット71…内の床
土が少し硬めの泥状になった状態で、苗箱供給装置3に
アンダートレー76に載置した苗箱7が供給されるの
で、作業能率が良い。
【0045】更に、上記の実施例では、苗箱供給装置3
に長手方向が前後を向く状態にアンダートレー76に載
置された苗箱7を載せた例を示したが、長手方向が左右
を向く状態にアンダートレー76に載置された苗箱7を
載せて育苗ポット71のピッチ分づつ間欠的にアンダー
トレー76に載置された苗箱7を搬送するように構成し
ても良い。その場合には、苗箱7の長手方向の育苗ポッ
ト71…の数と同じだけ苗カートリッジ6の苗供給部6
1と把持ハンド41のフィンガアーム47L・47Rを
設ける。そして、苗挿し位置Bで苗箱7の送りを停止さ
せる為に、上記角孔75を検出する反射型フォトセンサ
85に換えて、苗箱7の一側から苗箱7送り方向に直交
する方向に光を発し、苗箱7の他側にて光を受けるタイ
プのフォトセンサを設けて、移送方向の前後に隣接する
育苗ポット71・71の間の隙間Cを検出して、苗挿し
位置Bで苗箱7の送りを停止させるように構成する。こ
の場合、育苗ポット71・71の間の隙間Cが床土詰め
作業等で土が付いて塞がっているといけないので、フォ
トセンサよりも苗箱7の移送方向上手側に圧縮空気を噴
出するノズルを設けて、噴出するエアーで育苗ポット7
1・71の間の隙間Cを清掃するようにすると苗箱7の
育苗ポット71・71の間の隙間Cが床土詰め作業等で
土が付いて塞がっていてフォトセンサが検出できなくて
苗箱7が停止されないで苗挿しが行われない育苗ポット
71…が発生するような事態が回避でき、適正な作業が
能率良く行える。
に長手方向が前後を向く状態にアンダートレー76に載
置された苗箱7を載せた例を示したが、長手方向が左右
を向く状態にアンダートレー76に載置された苗箱7を
載せて育苗ポット71のピッチ分づつ間欠的にアンダー
トレー76に載置された苗箱7を搬送するように構成し
ても良い。その場合には、苗箱7の長手方向の育苗ポッ
ト71…の数と同じだけ苗カートリッジ6の苗供給部6
1と把持ハンド41のフィンガアーム47L・47Rを
設ける。そして、苗挿し位置Bで苗箱7の送りを停止さ
せる為に、上記角孔75を検出する反射型フォトセンサ
85に換えて、苗箱7の一側から苗箱7送り方向に直交
する方向に光を発し、苗箱7の他側にて光を受けるタイ
プのフォトセンサを設けて、移送方向の前後に隣接する
育苗ポット71・71の間の隙間Cを検出して、苗挿し
位置Bで苗箱7の送りを停止させるように構成する。こ
の場合、育苗ポット71・71の間の隙間Cが床土詰め
作業等で土が付いて塞がっているといけないので、フォ
トセンサよりも苗箱7の移送方向上手側に圧縮空気を噴
出するノズルを設けて、噴出するエアーで育苗ポット7
1・71の間の隙間Cを清掃するようにすると苗箱7の
育苗ポット71・71の間の隙間Cが床土詰め作業等で
土が付いて塞がっていてフォトセンサが検出できなくて
苗箱7が停止されないで苗挿しが行われない育苗ポット
71…が発生するような事態が回避でき、適正な作業が
能率良く行える。
【図1】苗挿し機の正面図である。
【図2】苗挿し機の平面図である。
【図3】苗挿し機の側面図である。
【図4】苗挿し装置の平面図である
【図5】苗カートリッジの(a)正面図、(b)平面
図、及び(c)側面図である。
図、及び(c)側面図である。
【図6】苗箱の平面図である。
【図7】図6の(a)A1矢視図、及び(b)A2矢視
図である。
図である。
【図8】アンダートレーの平面図である。
【図9】アンダートレーの正面図である。
【図10】アンダートレーの底面図である。
【図11】アンダートレーの側面図である。
【図12】苗案内具の平面図である。
【図13】苗箱に苗案内具を固定した状態を示す断面図
である。
である。
【図14】苗箱に苗案内具を固定した作用状態を示す一
部拡大側断面図である。
部拡大側断面図である。
【図15】アンダートレーに苗箱を載置した状態の拡大
側断面図である。
側断面図である。
【図16】アンダートレーに苗箱を載置した状態の拡大
底面図である。
底面図である。
【図17】成育後の根切り作業を示す作用説明用の正断
面図である。
面図である。
【図18】苗カートリッジから苗を取り出す工程を示す
説明図その1である。
説明図その1である。
【図19】苗カートリッジから苗を取り出す工程を示す
説明図その2である。
説明図その2である。
【図20】苗案内具取外し用器具の使用例を示す作用説
明図である。
明図である。
A 苗挿し作業位置 N 苗 1 苗挿し機 2 苗供給装置 3 苗箱搬送装置 4 苗挿し装置 6 苗カートリッジ 7 苗箱 71 育苗ポット 87 苗案内具 89 苗挿し案内孔 95 苗案内具取外し用器具
Claims (2)
- 【請求項1】 苗箱7に設けた複数個の各育苗ポット7
1…の上方に対応して育苗ポット71の開口面積よりも
広い開口面積を有する苗案内具87の苗挿し案内孔89
が位置するように苗箱7の上に苗案内具87を配置し、
各苗挿し案内孔89を通して各育苗ポット71…に苗を
挿した状態で育苗した後に、苗案内具取外し用器具95
により苗の上方への移動を阻止した状態で苗箱7上面か
ら苗案内具87を離してから、取り外すことを特徴とす
る育苗方法。 - 【請求項2】 複数個の育苗ポット71…を配列した苗
箱7と、該苗箱7の各育苗ポット71…と同じ配列で育
苗ポット71の開口面積よりも広い開口面積を有する苗
挿し案内孔89を設けた苗案内具87と、各育苗ポット
71…の苗が上方へ移動することを阻止した状態にする
苗案内具取外し用器具95とからなる育苗器具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001090276A JP2002281831A (ja) | 2001-03-27 | 2001-03-27 | 育苗方法と育苗器具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001090276A JP2002281831A (ja) | 2001-03-27 | 2001-03-27 | 育苗方法と育苗器具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002281831A true JP2002281831A (ja) | 2002-10-02 |
Family
ID=18945080
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001090276A Pending JP2002281831A (ja) | 2001-03-27 | 2001-03-27 | 育苗方法と育苗器具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002281831A (ja) |
-
2001
- 2001-03-27 JP JP2001090276A patent/JP2002281831A/ja active Pending
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