JP3086149B2 - 苗栽培用のトレー - Google Patents
苗栽培用のトレーInfo
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- JP3086149B2 JP3086149B2 JP07110346A JP11034695A JP3086149B2 JP 3086149 B2 JP3086149 B2 JP 3086149B2 JP 07110346 A JP07110346 A JP 07110346A JP 11034695 A JP11034695 A JP 11034695A JP 3086149 B2 JP3086149 B2 JP 3086149B2
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の苗ポット部が縦
横に整列して形成されるとともに、播種プラントによる
播種時に搬送手段により間歇送りされる苗栽培用のトレ
ーに関する。
横に整列して形成されるとともに、播種プラントによる
播種時に搬送手段により間歇送りされる苗栽培用のトレ
ーに関する。
【０００２】
【従来の技術】上記のような苗栽培用のトレーは、野菜
や花卉類のポット苗を栽培するためのものであることか
ら複数の苗ポット部が縦横に整列して形成されている。
また、播種プラントによる播種時においては、縦横に整
列して形成された各苗ポット部に対して野菜や花卉類の
種子を正確かつ迅速に播種できるようにすることから、
搬送手段により間歇送りされるようになっている。搬送
手段によるトレーの間歇送りは、トレーの送り方向に沿
って一定ストロークで摺動移動するように搬送手段に装
備された送り爪が、送り方向下手側への移動時に送り方
向に沿う列の所定列に位置する各苗ポット部の内面に接
当してトレーを一定ストロークで押し出すことによって
行われる。従来、上記のような苗栽培用のトレーにおけ
る各苗ポット部は、例えば、特開平４−３０４８０６号
公報などで開示されているように、その開口が下方側ほ
ど徐々に小さくなる下窄まり状に形成され、苗ポット部
からのポット苗の抜き取りの容易化が図られていた。
や花卉類のポット苗を栽培するためのものであることか
ら複数の苗ポット部が縦横に整列して形成されている。
また、播種プラントによる播種時においては、縦横に整
列して形成された各苗ポット部に対して野菜や花卉類の
種子を正確かつ迅速に播種できるようにすることから、
搬送手段により間歇送りされるようになっている。搬送
手段によるトレーの間歇送りは、トレーの送り方向に沿
って一定ストロークで摺動移動するように搬送手段に装
備された送り爪が、送り方向下手側への移動時に送り方
向に沿う列の所定列に位置する各苗ポット部の内面に接
当してトレーを一定ストロークで押し出すことによって
行われる。従来、上記のような苗栽培用のトレーにおけ
る各苗ポット部は、例えば、特開平４−３０４８０６号
公報などで開示されているように、その開口が下方側ほ
ど徐々に小さくなる下窄まり状に形成され、苗ポット部
からのポット苗の抜き取りの容易化が図られていた。
【０００３】ちなみに、播種プラントにおいては、播種
の前工程として、各苗ポット部に床土を供給するととも
に、播種時に床土表面の中心部に野菜や花卉類の種子を
位置させるための種子孔を形成するようになっている。
の前工程として、各苗ポット部に床土を供給するととも
に、播種時に床土表面の中心部に野菜や花卉類の種子を
位置させるための種子孔を形成するようになっている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、搬送手
段の送り爪は、送り方向下手側への移動時には各苗ポッ
ト部の内面に接当し、かつ、送り方向上手側への移動時
にはトレー上面への乗り上がりが可能となるように、上
下揺動自在に枢支されるとともにその枢支点から送り方
向下手側に向けて延設されたものであることから、単
に、苗ポット部を、その開口が下方側ほど徐々に小さく
なる下窄まり状に形成したのでは、送り爪などの組付け
具合によっては、送り爪が床土に突入して種子孔を崩す
虞があり、そのような場合には、播種時に床土表面の中
心部に向けて落とし込んだ野菜や花卉類の種子が崩され
た床土表面によって跳ね返されて苗ポット部から飛び出
す不都合や、床土表面の中心部に位置させることができ
なくなって床土の中心部からずれた位置に苗が生える不
都合が生じるようになっていた。また、一般に、苗ポッ
ト部の側壁同士が接合する角部には丸味が持たされてい
ることから、搬送手段の送り爪は、各苗ポット部の内面
における左右中央側に接当するように構成されている。
従って、搬送手段の送り爪が播種後の苗ポット部の内面
に接当することによってトレーを間歇送りするように構
成されたものにおいては、送り爪が床土に突入する不都
合が生じると、その送り爪によって床土上の種子が掻き
取られてしまう虞もあった。言い換えると、送り爪が床
土に突入することによって生じる不都合を回避するため
には、精度の高い緻密な組付けを行う必要があった。
段の送り爪は、送り方向下手側への移動時には各苗ポッ
ト部の内面に接当し、かつ、送り方向上手側への移動時
にはトレー上面への乗り上がりが可能となるように、上
下揺動自在に枢支されるとともにその枢支点から送り方
向下手側に向けて延設されたものであることから、単
に、苗ポット部を、その開口が下方側ほど徐々に小さく
なる下窄まり状に形成したのでは、送り爪などの組付け
具合によっては、送り爪が床土に突入して種子孔を崩す
虞があり、そのような場合には、播種時に床土表面の中
心部に向けて落とし込んだ野菜や花卉類の種子が崩され
た床土表面によって跳ね返されて苗ポット部から飛び出
す不都合や、床土表面の中心部に位置させることができ
なくなって床土の中心部からずれた位置に苗が生える不
都合が生じるようになっていた。また、一般に、苗ポッ
ト部の側壁同士が接合する角部には丸味が持たされてい
ることから、搬送手段の送り爪は、各苗ポット部の内面
における左右中央側に接当するように構成されている。
従って、搬送手段の送り爪が播種後の苗ポット部の内面
に接当することによってトレーを間歇送りするように構
成されたものにおいては、送り爪が床土に突入する不都
合が生じると、その送り爪によって床土上の種子が掻き
取られてしまう虞もあった。言い換えると、送り爪が床
土に突入することによって生じる不都合を回避するため
には、精度の高い緻密な組付けを行う必要があった。
【０００５】本発明の目的は、播種プラントによる播種
時には、搬送手段の送り爪との係止によって間歇送りさ
れるものでありながら、送り爪の床土への突入を容易に
回避できる苗栽培用のトレーを提供することにある。
時には、搬送手段の送り爪との係止によって間歇送りさ
れるものでありながら、送り爪の床土への突入を容易に
回避できる苗栽培用のトレーを提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本第１発明では、播種プラントによる播種時に、搬
送手段の送り爪との係止により間歇送りされるように、
苗栽培用のトレーに縦横に整列して形成された複数の苗
ポット部のうち、送り方向に沿う列の所定列に位置する
各苗ポット部の端部に、前記送り爪を係止する凹入段部
を形成した。
め、本第１発明では、播種プラントによる播種時に、搬
送手段の送り爪との係止により間歇送りされるように、
苗栽培用のトレーに縦横に整列して形成された複数の苗
ポット部のうち、送り方向に沿う列の所定列に位置する
各苗ポット部の端部に、前記送り爪を係止する凹入段部
を形成した。
【０００７】本第２発明では、上記第１発明において、
前記送り爪が作用する苗ポット部列を左右一対設けた。
前記送り爪が作用する苗ポット部列を左右一対設けた。
【０００８】
【作用】本第１発明によると、搬送装置の送り爪は、送
り方向下手側への移動時には、送り方向に沿う列の所定
列（送り爪と係止する苗ポット部列）に位置する各苗ポ
ット部の端部に形成された凹入段部に乗り上がった状態
で係止して、苗栽培用のトレーを一定ストロークで押し
出すようになる。つまり、送り爪は、凹入段部との係止
によって床土への突入が阻止された状態になることか
ら、精度の高い緻密な組付けを行わなくても、送り爪が
床土に突入することによって種子孔が崩される、あるい
は、床土上の種子が掻き取られるなどの不都合を回避で
きるようになる。また、凹入段部を形成しない苗栽培用
のトレーを積み重ねた場合には、上下のトレーが密接し
て一枚ずつの取り出しが行い難くなるのであるが、凹入
段部を形成した苗栽培用のトレーを積み重ねた場合に
は、上下のトレーの間に凹入段部の高さに相当する隙間
が形成されるようになることから、一枚ずつの取り出し
を容易に行えるようになる。つまり、積み重ねられたト
レーの一枚ずつの取り出しを手際よく行えるようにな
る。
り方向下手側への移動時には、送り方向に沿う列の所定
列（送り爪と係止する苗ポット部列）に位置する各苗ポ
ット部の端部に形成された凹入段部に乗り上がった状態
で係止して、苗栽培用のトレーを一定ストロークで押し
出すようになる。つまり、送り爪は、凹入段部との係止
によって床土への突入が阻止された状態になることか
ら、精度の高い緻密な組付けを行わなくても、送り爪が
床土に突入することによって種子孔が崩される、あるい
は、床土上の種子が掻き取られるなどの不都合を回避で
きるようになる。また、凹入段部を形成しない苗栽培用
のトレーを積み重ねた場合には、上下のトレーが密接し
て一枚ずつの取り出しが行い難くなるのであるが、凹入
段部を形成した苗栽培用のトレーを積み重ねた場合に
は、上下のトレーの間に凹入段部の高さに相当する隙間
が形成されるようになることから、一枚ずつの取り出し
を容易に行えるようになる。つまり、積み重ねられたト
レーの一枚ずつの取り出しを手際よく行えるようにな
る。
【０００９】本第２発明によると、送り爪が作用する凹
入段部が形成された苗ポット部列を左右一対設けたこと
によって、送り爪が作用する凹入段部が形成された苗ポ
ット部列を一列だけ設けた場合に比較して、送り爪によ
ってトレーを送り方向下手側に向けて傾きのない状態で
安定よく押し出せるようになる。また、苗栽培用のトレ
ーを積み重ねる場合においても、送り爪が作用する苗ポ
ット部列を一列だけ設けた場合に比較して、トレーを安
定よく積み重ねられるようになる。
入段部が形成された苗ポット部列を左右一対設けたこと
によって、送り爪が作用する凹入段部が形成された苗ポ
ット部列を一列だけ設けた場合に比較して、送り爪によ
ってトレーを送り方向下手側に向けて傾きのない状態で
安定よく押し出せるようになる。また、苗栽培用のトレ
ーを積み重ねる場合においても、送り爪が作用する苗ポ
ット部列を一列だけ設けた場合に比較して、トレーを安
定よく積み重ねられるようになる。
【００１０】
【発明の効果】従って、本第１発明によれば、播種プラ
ントによる播種時には、搬送手段の送り爪との係止によ
って間歇送りされるものでありながら、送り爪の床土へ
の突入を容易に回避できる苗栽培用のトレーを提供し得
るに至った。また、播種作業時における積み重ねられた
トレーの一枚ずつの取り出しをも効率よく行えるように
なった。
ントによる播種時には、搬送手段の送り爪との係止によ
って間歇送りされるものでありながら、送り爪の床土へ
の突入を容易に回避できる苗栽培用のトレーを提供し得
るに至った。また、播種作業時における積み重ねられた
トレーの一枚ずつの取り出しをも効率よく行えるように
なった。
【００１１】本第２発明によれば、播種時におけるトレ
ーの間歇送りを安定よく行えるようになることから、播
種精度の向上を図れるようになった。また、トレーを積
み重ねた場合の安定性の向上をも図れるようになった。
ーの間歇送りを安定よく行えるようになることから、播
種精度の向上を図れるようになった。また、トレーを積
み重ねた場合の安定性の向上をも図れるようになった。
【００１２】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
する。
【００１３】図１には苗栽培用のトレー１の全体平面
が、図２には図１に示す苗栽培用のトレー１のイ−イ断
面が夫々示されている。図３にも示すように、苗栽培用
のトレー１には、野菜・花卉類のポット苗を栽培するた
めの複数の苗ポット部１ａが縦横に整列して凹状に形成
されており、播種プラントＡによる播種時には、水稲苗
栽培用の育苗箱２に載置された状態で行われるようにな
っている。
が、図２には図１に示す苗栽培用のトレー１のイ−イ断
面が夫々示されている。図３にも示すように、苗栽培用
のトレー１には、野菜・花卉類のポット苗を栽培するた
めの複数の苗ポット部１ａが縦横に整列して凹状に形成
されており、播種プラントＡによる播種時には、水稲苗
栽培用の育苗箱２に載置された状態で行われるようにな
っている。
【００１４】播種プラントＡについて説明すると、図４
に示すように、この播種プラントＡは、育苗箱２あるい
は育苗箱２に載置されたトレー１を搬送するコンベアラ
インＡ１上に、育苗箱２あるいはトレー１に形成された
各苗ポット部１ａに対して床土を供給する床土供給装置
３、トレー１の各苗ポット部１ａに供給された床土の表
面に対してコーティングされた野菜あるいは花卉類の種
子を一粒ずつ播種する吸着式もしくは落とし込み式の野
菜用播種装置４、育苗箱２に供給された床土に対して水
分を供給する噴霧式の水稲用灌水装置５、育苗箱２に供
給された床土の表面全域に対して水稲の種子を略均一に
播種する水稲用播種装置６、播種された育苗箱２あるい
はトレー１の各苗ポット部１ａに対して覆土を供給する
覆土供給装置７、および、トレー１に供給された覆土に
対して水分を供給する噴霧式の野菜用灌水装置８など
を、その順に搬送方向上手から配設することによって構
成されており、水稲用の播種工程と野菜・花卉用の播種
工程とを行えるようになっている。
に示すように、この播種プラントＡは、育苗箱２あるい
は育苗箱２に載置されたトレー１を搬送するコンベアラ
インＡ１上に、育苗箱２あるいはトレー１に形成された
各苗ポット部１ａに対して床土を供給する床土供給装置
３、トレー１の各苗ポット部１ａに供給された床土の表
面に対してコーティングされた野菜あるいは花卉類の種
子を一粒ずつ播種する吸着式もしくは落とし込み式の野
菜用播種装置４、育苗箱２に供給された床土に対して水
分を供給する噴霧式の水稲用灌水装置５、育苗箱２に供
給された床土の表面全域に対して水稲の種子を略均一に
播種する水稲用播種装置６、播種された育苗箱２あるい
はトレー１の各苗ポット部１ａに対して覆土を供給する
覆土供給装置７、および、トレー１に供給された覆土に
対して水分を供給する噴霧式の野菜用灌水装置８など
を、その順に搬送方向上手から配設することによって構
成されており、水稲用の播種工程と野菜・花卉用の播種
工程とを行えるようになっている。
【００１５】以下、苗栽培用のトレー１が使用される野
菜・花卉用の播種工程について説明する。この野菜・花
卉用の播種工程においては、図４および図５に示すよう
に、先ず、床土供給装置３によってトレー１の各苗ポッ
ト部１ａに対して床土が供給され、第一ローラ９と第二
ローラ１０によって供給された床土が鎮圧されるととも
に、均平ブラシ１１によって供給された床土が均され、
型付けローラ１２によってトレー１の各苗ポット部１ａ
に供給された床土の表面に対して野菜または花卉類の種
子を落とし込むための種子孔ａが形成される。この間、
トレー１はコンベアラインＡ１の床土供給用コンベア１
３によって低速で連続送りされるようになっている。種
子孔ａが形成されると、図４および図６に示すように、
野菜用播種装置４によって各苗ポット部１ａの種子孔ａ
に対して野菜または花卉類のコーティング種子が供給さ
れる。この間、トレー１はコンベアラインＡ１の野菜播
種用コンベア１４（搬送手段の一例）によって間歇送り
されるようになっている。種子が供給されると、図４に
示すように、覆土供給装置７によってトレー１の苗ポッ
ト部１ａに覆土が供給され、野菜用灌水装置８によって
供給された覆土に対して水分が供給される。この間、ト
レー１はコンベアラインＡ１の覆土灌水用コンベア１５
によって連続送りされるようになっている。以上の一連
の動作が完了すると一つのトレー１に対する野菜・花卉
用の播種工程は終了する。
菜・花卉用の播種工程について説明する。この野菜・花
卉用の播種工程においては、図４および図５に示すよう
に、先ず、床土供給装置３によってトレー１の各苗ポッ
ト部１ａに対して床土が供給され、第一ローラ９と第二
ローラ１０によって供給された床土が鎮圧されるととも
に、均平ブラシ１１によって供給された床土が均され、
型付けローラ１２によってトレー１の各苗ポット部１ａ
に供給された床土の表面に対して野菜または花卉類の種
子を落とし込むための種子孔ａが形成される。この間、
トレー１はコンベアラインＡ１の床土供給用コンベア１
３によって低速で連続送りされるようになっている。種
子孔ａが形成されると、図４および図６に示すように、
野菜用播種装置４によって各苗ポット部１ａの種子孔ａ
に対して野菜または花卉類のコーティング種子が供給さ
れる。この間、トレー１はコンベアラインＡ１の野菜播
種用コンベア１４（搬送手段の一例）によって間歇送り
されるようになっている。種子が供給されると、図４に
示すように、覆土供給装置７によってトレー１の苗ポッ
ト部１ａに覆土が供給され、野菜用灌水装置８によって
供給された覆土に対して水分が供給される。この間、ト
レー１はコンベアラインＡ１の覆土灌水用コンベア１５
によって連続送りされるようになっている。以上の一連
の動作が完了すると一つのトレー１に対する野菜・花卉
用の播種工程は終了する。
【００１６】図５および図８に示すように、床土供給用
コンベア１３、覆土灌水用コンベア１５、および、野菜
播種用コンベア１４と覆土灌水用コンベア１５との間に
配備された水稲播種用コンベア１６の夫々は、左右一対
の支持フレーム１７、左右の支持フレーム１７に所定間
隔を隔てて掛け渡された複数の回転軸１８、夫々の回転
軸１８の左右に外嵌固着されたゴム製の搬送ローラ１
９、夫々の回転軸１８をチェーン式伝動機構２０を介し
て駆動する電動モータ２１によって構成されている。図
６、図７および図９に示すように、野菜播種用コンベア
１４は、左右一対の支持フレーム２２、左右の支持フレ
ーム２２に所定間隔を隔てて掛け渡された複数の回転軸
２３、夫々の回転軸２３の左右に外嵌固着されたゴム製
の搬送ローラ２４、トレー１の送り方向に沿う姿勢でそ
の方向へ摺動自在に左右の支持フレーム２２に支持され
た左右一対のロッド２５、トレー１の各苗ポット部１ａ
に係止可能となるように各ロッド２５に所定間隔を隔て
て送り方向下手側に向けて延設されるとともに上下揺動
自在に枢支された複数の送り爪２６、チェーン式伝動機
構２７および左右の偏芯カム機構２８を介して左右一対
のロッド２５を同時にトレー１の送り方向に沿って一定
ストローク（トレー１に縦横に整列して形成された苗ポ
ット部１ａの１ピッチ分）で摺動駆動する電動モータ２
９によって構成されている。つまり、野菜播種用コンベ
ア１４は、偏芯カム機構２８の作動によって送り爪２６
が送り方向下手側へ移動する間は、送り爪２６がトレー
１の苗ポット部１ａに係止してトレー１を苗ポット部１
ａの１ピッチ分移動させ、偏芯カム機構２８の作動によ
って送り爪２６が送り方向上手側へ移動する間は、送り
爪２６が一つ送り方向上手側の苗ポット部１ａに係止す
るまでトレー１を一旦停止させる間歇駆動を行うように
なっている。そして、野菜用播種装置４は、野菜播種用
コンベア１４によるトレー１の間歇送りにおいてトレー
１が一旦停止している間に播種を行うようになってい
る。
コンベア１３、覆土灌水用コンベア１５、および、野菜
播種用コンベア１４と覆土灌水用コンベア１５との間に
配備された水稲播種用コンベア１６の夫々は、左右一対
の支持フレーム１７、左右の支持フレーム１７に所定間
隔を隔てて掛け渡された複数の回転軸１８、夫々の回転
軸１８の左右に外嵌固着されたゴム製の搬送ローラ１
９、夫々の回転軸１８をチェーン式伝動機構２０を介し
て駆動する電動モータ２１によって構成されている。図
６、図７および図９に示すように、野菜播種用コンベア
１４は、左右一対の支持フレーム２２、左右の支持フレ
ーム２２に所定間隔を隔てて掛け渡された複数の回転軸
２３、夫々の回転軸２３の左右に外嵌固着されたゴム製
の搬送ローラ２４、トレー１の送り方向に沿う姿勢でそ
の方向へ摺動自在に左右の支持フレーム２２に支持され
た左右一対のロッド２５、トレー１の各苗ポット部１ａ
に係止可能となるように各ロッド２５に所定間隔を隔て
て送り方向下手側に向けて延設されるとともに上下揺動
自在に枢支された複数の送り爪２６、チェーン式伝動機
構２７および左右の偏芯カム機構２８を介して左右一対
のロッド２５を同時にトレー１の送り方向に沿って一定
ストローク（トレー１に縦横に整列して形成された苗ポ
ット部１ａの１ピッチ分）で摺動駆動する電動モータ２
９によって構成されている。つまり、野菜播種用コンベ
ア１４は、偏芯カム機構２８の作動によって送り爪２６
が送り方向下手側へ移動する間は、送り爪２６がトレー
１の苗ポット部１ａに係止してトレー１を苗ポット部１
ａの１ピッチ分移動させ、偏芯カム機構２８の作動によ
って送り爪２６が送り方向上手側へ移動する間は、送り
爪２６が一つ送り方向上手側の苗ポット部１ａに係止す
るまでトレー１を一旦停止させる間歇駆動を行うように
なっている。そして、野菜用播種装置４は、野菜播種用
コンベア１４によるトレー１の間歇送りにおいてトレー
１が一旦停止している間に播種を行うようになってい
る。
【００１７】図１〜図３および図７に示すように、苗栽
培用のトレー１において、縦横に整列して形成された複
数の苗ポット部１ａのうち、送り方向に沿う列の野菜播
種用コンベア１４の送り爪２６と係止する二列に位置す
る各苗ポット部１ａの端部には、野菜播種用コンベア１
４の送り爪２６を受け止めて係止する凹入段部１ｂが形
成されている。そして、この凹入段部１ｂにより送り爪
２６を受け止め係止させることによって、送り爪２６が
床土に突入して床土表面に形成された種子孔ａを崩して
しまう不都合や、送り爪２６が種子孔ａに播かれた種子
を掻き取ってしまう不都合を回避できるようにしてい
る。また、凹入段部１ｂを形成しないトレー１を積み重
ねた場合には、上下のトレー１が密接して一枚ずつの取
り出しが行い難くなるのであるが、図１０に示すよう
に、凹入段部１ｂを形成したトレー１を積み重ねた場合
には、上下のトレーの間に凹入段部１ｂの高さに相当す
る隙間が形成されるようになることから、一枚ずつの取
り出しを容易に行えるようになる。つまり、育苗箱２に
載置して播種プラントＡのコンベアラインＡ１へ供給す
る際の積み重ねられたトレー１の一枚ずつの取り出しを
手際よく行えるのである。
培用のトレー１において、縦横に整列して形成された複
数の苗ポット部１ａのうち、送り方向に沿う列の野菜播
種用コンベア１４の送り爪２６と係止する二列に位置す
る各苗ポット部１ａの端部には、野菜播種用コンベア１
４の送り爪２６を受け止めて係止する凹入段部１ｂが形
成されている。そして、この凹入段部１ｂにより送り爪
２６を受け止め係止させることによって、送り爪２６が
床土に突入して床土表面に形成された種子孔ａを崩して
しまう不都合や、送り爪２６が種子孔ａに播かれた種子
を掻き取ってしまう不都合を回避できるようにしてい
る。また、凹入段部１ｂを形成しないトレー１を積み重
ねた場合には、上下のトレー１が密接して一枚ずつの取
り出しが行い難くなるのであるが、図１０に示すよう
に、凹入段部１ｂを形成したトレー１を積み重ねた場合
には、上下のトレーの間に凹入段部１ｂの高さに相当す
る隙間が形成されるようになることから、一枚ずつの取
り出しを容易に行えるようになる。つまり、育苗箱２に
載置して播種プラントＡのコンベアラインＡ１へ供給す
る際の積み重ねられたトレー１の一枚ずつの取り出しを
手際よく行えるのである。
【００１８】〔別実施例〕以下、本発明の別実施例を列
記する。 上記実施例においては、野菜播種用コンベア１４に
左右一対の送り爪２６を備えるように構成したことか
ら、苗栽培用のトレー１に形成された複数の苗ポット部
１ａのうち、送り方向に沿う列の送り爪２６が係止する
二列に位置する各苗ポット部１ａの端部に凹入段部１ｂ
を形成したが、野菜播種用コンベア１４に送り爪２６を
左右のいずれか一方にのみ備えるように構成した場合に
は、送り爪２６が係止する一列に位置する各苗ポット部
１ａの端部に凹入段部１ｂを形成するようにしてもよ
い。
記する。 上記実施例においては、野菜播種用コンベア１４に
左右一対の送り爪２６を備えるように構成したことか
ら、苗栽培用のトレー１に形成された複数の苗ポット部
１ａのうち、送り方向に沿う列の送り爪２６が係止する
二列に位置する各苗ポット部１ａの端部に凹入段部１ｂ
を形成したが、野菜播種用コンベア１４に送り爪２６を
左右のいずれか一方にのみ備えるように構成した場合に
は、送り爪２６が係止する一列に位置する各苗ポット部
１ａの端部に凹入段部１ｂを形成するようにしてもよ
い。
【００１９】 上記実施例においては、送り爪２６が
係止するごとに苗栽培用のトレー１が苗ポット部１ａの
１ピッチ分ずつ送られるように野菜播種用コンベア１４
を構成したことから、送り爪２６が係止する列に位置す
る各苗ポット部１ａの端部に凹入段部１ｂを形成した
が、送り爪２６が係止するごとに苗栽培用のトレー１が
苗ポット部１ａの２ピッチ分ずつ送られるように野菜播
種用コンベア１４を構成した場合には、送り爪２６が係
止する列に位置する一つ置きの苗ポット部１ａの端部に
凹入段部１ｂを形成するようにしてもよい。
係止するごとに苗栽培用のトレー１が苗ポット部１ａの
１ピッチ分ずつ送られるように野菜播種用コンベア１４
を構成したことから、送り爪２６が係止する列に位置す
る各苗ポット部１ａの端部に凹入段部１ｂを形成した
が、送り爪２６が係止するごとに苗栽培用のトレー１が
苗ポット部１ａの２ピッチ分ずつ送られるように野菜播
種用コンベア１４を構成した場合には、送り爪２６が係
止する列に位置する一つ置きの苗ポット部１ａの端部に
凹入段部１ｂを形成するようにしてもよい。
【００２０】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図１】苗栽培用のトレーの全体平面図
【図２】図１におけるイ−イ断面図
【図３】苗ポット部の斜視図
【図４】播種プラントの全体側面図
【図５】床土供給装置付近の構成を示す側面図
【図６】野菜播種用コンベアの構成を示す縦断側面図
【図７】苗ポット部の凹入段部に対する送り爪の係止状
態を示す縦断側面図
態を示す縦断側面図
【図８】床土供給用、覆土灌水用、水稲播種用の各コン
ベアの構成を示す縦断正面図
ベアの構成を示す縦断正面図
【図９】野菜播種用コンベアの構成を示す縦断正面図
【図１０】苗栽培用のトレーを積み重ねた状態を示す一
部切り欠き側面図
部切り欠き側面図
１ａ 苗ポット部 １ｂ 凹入段部 １４ 搬送手段 ２６ 送り爪 Ａ 播種プラント
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) A01G 9/02
Claims (2)
- 【請求項１】 播種プラント（Ａ）による播種時に、搬
送手段（１４）の送り爪（２６）との係止により間歇送
りされるように、縦横に整列して形成された複数の苗ポ
ット部（１ａ）のうち、送り方向に沿う列の所定列に位
置する各苗ポット部（１ａ）の端部に、前記送り爪（２
６）を係止する凹入段部（１ｂ）を形成してある苗栽培
用のトレー。 - 【請求項２】 前記送り爪（２６）が作用する苗ポット
部列を左右一対設けてある請求項１記載の苗栽培用のト
レー。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP07110346A JP3086149B2 (ja) | 1995-05-09 | 1995-05-09 | 苗栽培用のトレー |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP07110346A JP3086149B2 (ja) | 1995-05-09 | 1995-05-09 | 苗栽培用のトレー |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08298872A JPH08298872A (ja) | 1996-11-19 |
| JP3086149B2 true JP3086149B2 (ja) | 2000-09-11 |
Family
ID=14533434
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP07110346A Expired - Fee Related JP3086149B2 (ja) | 1995-05-09 | 1995-05-09 | 苗栽培用のトレー |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3086149B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0499746U (ja) * | 1991-01-29 | 1992-08-28 | ||
| CN107509552A (zh) * | 2017-10-19 | 2017-12-26 | 绥阳瑞腾农业发展有限公司 | 茄子的育苗装置 |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5277379B2 (ja) * | 2008-09-05 | 2013-08-28 | 独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構 | 移動栽培装置 |
-
1995
- 1995-05-09 JP JP07110346A patent/JP3086149B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0499746U (ja) * | 1991-01-29 | 1992-08-28 | ||
| CN107509552A (zh) * | 2017-10-19 | 2017-12-26 | 绥阳瑞腾农业发展有限公司 | 茄子的育苗装置 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH08298872A (ja) | 1996-11-19 |
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