JPH10327667A - 自動接ぎ木装置 - Google Patents

自動接ぎ木装置

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JPH10327667A
JPH10327667A JP9146426A JP14642697A JPH10327667A JP H10327667 A JPH10327667 A JP H10327667A JP 9146426 A JP9146426 A JP 9146426A JP 14642697 A JP14642697 A JP 14642697A JP H10327667 A JPH10327667 A JP H10327667A
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JP
Japan
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scion
rootstock
seedling
stock
seedlings
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Application number
JP9146426A
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English (en)
Inventor
Haruki Otsuki
晴樹 大月
Takeshi Kiyasu
武司 喜安
Kazuhiko Wakinaga
和彦 脇長
Shoichi Shibata
昭一 柴田
Masato Suzuki
正肚 鈴木
Sadao Sasaya
定夫 笹谷
Ken Kobayashi
研 小林
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SEIBUTSUKEI TOKUTEI SANGYO GIJUTSU KENKYU SUISHIN KIKO
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Original Assignee
SEIBUTSUKEI TOKUTEI SANGYO GIJUTSU KENKYU SUISHIN KIKO
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Filing date
Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】台木苗箱(イ)に収容した台木苗A、及び穂木
苗箱(ロ)に収容した穂木苗Bを一度に一列分を引継ぎ
挾持して切断し、次工程へ移送して供給していたため
に、次工程へ移送中に前後両側のこれら台木苗Aどう
し、及び穂木苗Bどうしが互いに接触状態になることが
あり、正確な接木ができないことがあった。 【解決手段】台木苗箱(イ)に収容した台木苗A、及び
穂木苗箱(ロ)に収容した穂木苗Bは、一本ずつが挾持
されて切断され、移送する台木供給装置5a、及び穂木
供給装置5bを設け、切断済み台木苗C、及び穂木苗D
一本ずつをこれら台木供給装置5a、及び穂木供給装置
5bで、台木整列移送装置6a、及び穂木整列移送装置
6bへ移送供給し、更に台木引継供給装置29a、及び
穂木引継供給装置29bで引継ぎし、台木接木装置7
a、及び穂木接木装置7bへ供給され切断されて、接合
部へ供給されて接合手段で接合され、接合済み苗を仮植
装置10で接ぎ木苗箱(ハ)へ仮植する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、台木苗Aと穂木
苗Bとを接ぎ木する自動接ぎ木装置に関する。
【0002】
【従来の技術】台木苗箱(イ)へ縦横方向へ所定間隔で
複数列収容して育苗した台木苗A一列分は、台木供給装
置で挾持して台木整列移送装置へ移送して供給され、こ
の台木整列移送装置で所定位置へ整列させながら移送す
ると共に、この移送中に台木苗Aの所定位置が切断さ
れ、切断済み台木苗Cとなり、この台木苗Cは順次次工
程へと順次供給される。
【0003】又、穂木苗箱(ロ)へ縦横方向へ所定間隔
で複数列収容して育苗した穂木苗B一列分は、穂木供給
装置で挾持して穂木整列移送装置へ供給し、この穂木整
列移送装置で所定位置へ整列させながら移送すると共
に、この移送中に穂木苗Bの所定位置が切断され、切断
済み穂木苗Dとなり、この穂木苗Dは順次次工程へと順
次供給される。
【0004】これら順次供給された台木苗Cと穂木苗D
とは、接木されて接木苗Lとなり、この接木苗Lは仮植
される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】台木苗A、及び穂木苗
Bは、一度に一列分が台木整列移送装置、及び穂木整列
移送装置へ供給されることにより、これら台木整列移送
装置、及び穂木整列移送装置で整列させながら切断して
移送中に、これら前後両側の台木苗Aどうし、及び穂木
苗Bどうしが接触して、次工程へ切断済の台木苗C、及
び穂木苗Dが正確に供給されず、そのために、接木精度
の低下を生じたり、又、台木苗箱(イ)、及び穂木苗箱
(ロ)へ収容された一列分の台木苗A、及び穂木苗Bを
同時に切断することにより、切断するこれら一列分の台
木苗A、及び穂木苗Bの傾き方向を一列分同時に修正す
ることが困難であると共に、これら台木苗箱(イ)、及
び穂木苗箱(ロ)での収容本数の違うものを使用すると
きには、部品を交換する必要が発生したが、この発明に
より、これらの問題点を解決しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】このために、この発明
は、台木苗箱(イ)へ縦及び横方向へ所定間隔で複数列
収容して育苗した台木苗Aを1本づつを挾持・切断及び
移送する台木供給装置5aと、穂木苗箱(ロ)へ縦及び
横方向へ所定間隔で複数列収容した穂木苗Bを1本づつ
を挾持・切断及び移送する穂木供給装置5bと、該台木
供給装置5aで切断済み台木苗Cを供給する台木整列移
送装置6aと、該穂木供給装置5bで切断済み穂木苗D
を供給する穂木整列移送装置6bと、台木整列移送装置
6aから台木苗Cを引き継ぎ移送して供給する台木引継
供給装置29aと、該穂木整列移送装置6bから穂木苗
Dを引き継ぎ移送して供給する穂木引継供給装置29b
と、台木引継供給装置29aから供給を受けた台木苗C
を引継ぎ接合部に移送する台木接木装置7aと、穂木引
継供給装置29bから供給を受けた穂木苗Dを引継ぎ接
合部に移送する穂木接木装置7bと、台木苗Cを切断す
る台木カッタ8aと、穂木苗Dを切断する穂木カッタ8
bと、台木苗Cと穂木苗Dの合わせ面を接合する接合手
段と、接合済みの苗を接ぎ木苗箱(ハ)へ仮植する仮植
装置10を設けてなる自動接ぎ木装置の構成とする。
【0007】
【発明の作用】台木苗箱(イ)へ縦横方向へ所定間隔で
複数列収容して育苗した台木苗A一本を、台木供給装置
5aで挾持して所定位置が切断され、切断済み台木苗C
となり、この台木苗Cは台木整列移送装置6aへ移送し
て供給され、この台木整列移送装置6aで所定位置へ整
列させながら移送される。
【0008】又、穂木苗箱(ロ)へ縦横方向へ所定間隔
で複数列収容して育苗した穂木苗B一本を、穂木供給装
置5bで挾持して所定位置が切断され、切断済み穂木苗
Dとなり、この穂木苗Dは穂木整列移送装置6bへ移送
して供給され、この穂木整列移送装置6bで所定位置へ
整列させながら移送される。これら台木苗C、及び穂木
苗Dの、この台木苗Cは、台木整列移送装置6aから台
木引継供給装置29aへ引継ぎして、台木接木装置7a
へ供給され、台木カッタ8aで切断され、接木用の台木
苗Cになる。
【0009】又、この穂木苗Dは、穂木整列移送装置6
bから穂木引継供給装置29bへ引継ぎして、穂木接木
装置7bへ供給され、穂木カッタ8bで切断され、接木
用の穂木苗Dとなる。この穂木苗Dの切断部と、台木苗
Cの切断部とは、接合部へ供給されて接合手段で接合さ
れ、接合済み苗を仮植装置10で引継ぎし、接ぎ木苗箱
(ハ)へこの仮植装置10で仮植する。
【0010】
【発明の効果】台木苗A、及び穂木苗Bは、一度に一本
づつが台木供給装置5a、及び穂木供給装置5bで挾持
されて切断され、切断済み台木苗C、及び穂木苗Dは、
台木整列移送装置6a、及び穂木整列移送装置6bへ供
給されて移送されることにより、これら前後両側の台木
苗Cどうし、及び穂木苗Dどうしが、接触状態になるこ
とがなくなり、このために、正確な接木が可能となり、
又、1本ずつが挾持されることにより、傾きの修正も容
易である。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図例は、ウリ科野菜で根鉢部を切断して接木す
るときを示す。台木苗Aから切断された切断済み台木苗
Cと、穂木苗Bから切断された切断済み穂木苗Dとを接
木する接木機械1を図示して説明する。
【0012】前記接木機械1は、機枠2内下部には、コ
ンプレッサ、及び各電磁弁(共に図示せず)を設け、こ
の機枠2上側には、台木苗A、穂木苗B、及び接木苗L
を収容した台木苗箱(イ)、穂木苗箱(ロ)、及び接木
苗箱(ハ)を移送して供給する台木苗箱供給装置3a、
穂木苗箱供給装置3b、及び接木苗箱供給装置4を設け
ている。
【0013】又、これら台木苗箱供給装置3a、穂木苗
箱供給装置3b、及び接木苗箱供給装置4上側には、台
木苗A、及び穂木苗Bを挾持して台木苗Aの胚軸E部、
及び穂木苗Bの胚軸F部の所定位置を切断して移送する
台木供給装置5a、及び穂木供給装置5b、これら台木
供給装置5a、及び穂木供給装置5bで切断されて移送
供給される切断済み台木苗C、及び穂木苗Dを受けて整
列させながら移送する台木整列移送装置6a、及び穂木
整列移送装置6bを設けている。
【0014】更に、これら台木整列移送装置6a、及び
穂木整列移送装置6bから台木苗C、及び穂木苗Dを引
継ぎして接木する台木接木装置7a、及び穂木接木装置
7b、台木苗Cの子葉G一枚を残して胚軸Eの所定位置
を斜めに切断、及び穂木苗Dの胚軸Fの所定位置を斜め
に切断する台木カッタ8a,及び穂木カッタ8b、接合
部を接木する台木クリップ接合装置9a、及び穂木クリ
ップ接合装置9b、及び接木苗Lを仮植する仮植装置1
0等よりなる構成としている。
【0015】前記台木苗箱供給装置3aは、左右両側に
軸支した各プーリに、搬送ベルト11aを掛け渡した構
成であり、この搬送ベルト11aは、長さの異なる長・
中・短の3個を左右方向に順次設け、これら各搬送ベル
ト11a上側に、苗根を有した台木苗Aを縦・横両方向
に所定間隔で複数列収容した台木苗箱(イ)を搭載し
て、所定位置まで順次移送する構成としている。
【0016】前記穂木苗箱供給装置3bは、左右両側に
軸支した各プーリに、搬送ベルト11bを掛け渡した構
成であり、この搬送ベルト11bは、長さの異なる長・
中・短の3個を左右方向に順次設け、これら各搬送ベル
ト11b上側には、苗根を有した穂木苗Bを縦横方向に
所定間隔で複数列収容した穂木苗箱(ロ)を搭載して、
所定位置まで順次移送する構成としている。
【0017】前記接木苗箱供給装置4は、台木苗箱供給
装置3aの前外側に設け、左右両側に軸支した各プーリ
に、搬送ベルト11cを掛け渡した構成であり、この搬
送ベルト11cは、長さの異なる長・中・短の3個を左
右方向に順次設け、これら各搬送ベルト11cは上側に
は、凹孔部に所定量の土を入れた接木苗箱(ハ)を搭載
して、所定位置まで順次移送する構成としている。
【0018】前記台木苗箱供給装置3a、穂木苗箱供給
装置3b、及び接木苗箱供給装置4は、略同一平面上に
設けた構成としている。前記台木供給装置5aは、台木
苗箱供給装置3aの上側で、前後、及び左右方向共に、
所定位置に設け、この台木供給装置5aは、移送されて
きた台木苗箱(イ)内に収容された台木苗A一本を挾持
し、切断して切断済み台木苗Cとなり、この台木苗Cを
移送して、次工程の台木整列移送装置6aへ供給する構
成としている。
【0019】前記台木供給装置5aは、図2で示す如く
機枠2に固着して設けた受板12aに多点位置決め用の
ポジショニングアクチュエータ12Cを設け、このポジ
ショニングアクチュエータ12Cの作動により、該台木
供給装置5aを前後移動自在とした構成である。該受板
12aには、受枠12bを固着して設け、この受枠12
bには、上下シリンダ13aを装着している。この上下
シリンダ13aの軸13bには、L字形状の支持板14
aに上下方向所定間隔に設けた補助支持板14b,14
bを装着させ、この支持板14aは、該上下シリンダ1
3aの作動により上下移動自在な構成としている。
【0020】前記支持板14aの下部には、90度回転
するロータリアクチュエータ15aを設け、このロータ
リアクチュエータ15aの軸下端部には、受板16を設
け、この受板16には、上下シリンダ17を設け、この
上下シリンダ17の作動により、台木供給装置5aの上
挾持具18,18を上下移動自在で、所定位置まで上昇
移動する構成である。又、該受板16には、上押出シリ
ンダ19、及び下押出シリンダ20を設け、該上押出シ
リンダ19には、シリンダ(図示せず)の作動により、
横方向へ開閉自在な該上挾持具18,18を設け、該下
押出シリンダ20には、シリンダ(図示せず)の作動に
より、横方向へ開閉自在な下挾持具21,21を設け、
これら上挾持具18,18、及び下挾持具21,21の
挾持面側には、弾性材よりなりスポンジ状の弾性部材2
3を各々装着した構成としている。
【0021】前記上挾持具18,18と、下挾持具2
1,21とにより、台木苗箱(イ)内へ収容された台木
苗A一本を挾持し、一方側の該下挾持具21の下面に設
けた苗カッタ22により、図3、及び図6で示す如く台
木苗Aの胚軸E部の所定位置を切断し、切断済み台木苗
Cになり、切断が終了すると、この台木苗Cを移送し
て、図7で示す如く次工程の台木整列移送装置6aへ供
給する構成としている。
【0022】前記穂木供給装置5bは、穂木苗箱供給装
置3bの上側で、前後、及び左右方向共に、所定位置に
設け、この穂木供給装置5bは、移送されてきた穂木苗
箱(ロ)内に収容された穂木苗B一本を挾持し、切断し
て穂木苗Dとなり、この穂木苗Dを移送して、次工程の
穂木整列移送装置6bへ供給する構成としている。前記
穂木供給装置5bは、図3で示す如く機枠2に固着して
設けた受板12aに多点位置決め用のポジショニングア
クチュエータ12Cを設け、このポジショニングアクチ
ュエータ12Cの作動により、該穂木供給装置5bを前
後移動自在とした構成である。該受板12aには、受枠
12bを固着して設け、この受枠12bには、上下シリ
ンダ13aを装着している。この上下シリンダ13aの
軸13bには、L字形状の支持板14aに上下方向所定
間隔に設けた補助支持板14b,14bを装着させ、こ
の支持板14aは、該上下シリンダ13aの作動により
上下移動自由な構成としている。
【0023】前記支持板14aの下部には、180度回
転するロータリアクチュエータ15bを設け、このロー
タリアクチュエータ15bの軸下端部には、受板16を
設け、この受板16には、上下シリンダ17を設け、こ
の上下シリンダ17の作動により、穂木供給装置5bの
上挾持具18,18を上下移動自在で、所定位置まで上
昇移動する構成である。又、該受板16には、上押出シ
リンダ19、及び下押出シリンダ20を設け、該上押出
シリンダ19には、シリンダ(図示せず)の作動によ
り、横方向へ開閉自在な該上挾持具18,18を設け、
該下押出シリンダ20には、シリンダ(図示せず)の作
動により、横方向へ開閉自在な下挾持具21,21を設
け、これら上挾持具18,18、及び下挾持具21,2
1の挾持面側には、弾性材よりなりスポンジ状の弾性部
材23を各々装着した構成としている。
【0024】前記上挾持具18,18と、下挾持具2
1,21とにより、穂木苗箱(ロ)内へ収容された穂木
苗B一本を挾持し、一方側の該下挾持具21の下面に設
けた苗カッタ22により、図3、及び図6で示す如く穂
木苗Bの胚軸F部の所定位置を切断し、切断済み穂木苗
Dになり、切断が終了すると、この穂木苗Dを移送し
て、図9で示す如く次工程の穂木整列移送装置6bへ供
給する構成としている。
【0025】前記下挾持具21、又は上挾持具18のい
ずれか一方に、台木苗A、及び穂木苗Bの有無を検出す
るON−OFFスイッチ方式の苗センサ24を各々に設
け、これら各苗センサ24,24のONにより、台木苗
A、及び穂木苗Bが有ると判定され、この判定により、
該上挾持具18,18、及び該下挾持具21,21は、
閉状態に作動して、台木苗A、及び穂木苗Bを挾持する
構成としている。
【0026】前記穂木供給装置5bは、図2で示す如
く、ロータリアクチュエータ15b以外は、台木供給装
置5aの使用部品も構成も同じであり、該ロータリアク
チュエータ15bのみが180度回転する構成としてい
る。前記台木供給装置5a、及び穂木供給装置5bの下
挾持具21,21により、台木苗Aの胚軸E部、及び穂
木苗Bの胚軸F部を挾持後に、上挾持具18,18によ
り、これら胚軸E部、及び胚軸F部を軽く挾持した後
に、この上挾持具18,18は、上部へ上下シリンダ1
7の作動により、上昇移動作動し、これら胚軸E、及び
胚軸Fの倒れを引き起こすと共に、伸ばす構成であり、
図2で示す如く作用図が、図3で示す作用図に変化する
構成としている。
【0027】これにより、台木苗箱(イ)から台木苗
A、及び穂木苗箱(ロ)から穂木苗Bを確実に取り出し
ができて、所定位置を確実に切断することができる。前
記台木供給装置5aの上押出シリンダ19、及び下押出
シリンダ20と、穂木供給装置5bの上押出シリンダ1
9、及び下押出シリンダ20とは、個別に作動する構成
とし、上挾持具18,18、及び下挾持具21,21
は、個別に移動して台木苗Aの胚軸E部、及び穂木苗B
の胚軸F部を個別に挾持する構成としている。
【0028】これにより、台木整列移送装置6a、及び
穂木整列移送装置6bへ供給するときに、上挾持具1
8,18、及び下挾持具21,21が同時に開状態に作
動すると、切断済み台木苗Cの子葉G、及び穂木苗Dの
子葉Hが、これら上挾持具18、及び下挾持具21にひ
っかかり、該台木整列移送装置6aの後述する受板25
a,25a間の挿入溝26aと、穂木整列移送装置6b
の後述する25b,25b間の挿入溝26bとへ確実に
供給されないことがあったが、該上挾持具18,18を
開状態に作動し、更に後退後に、該下挾持具21,21
が開状態に作動することにより、これら台木苗C、及び
穂木苗Dは重力で、これら受板25a,25a、及び受
板25b,25b間の該挿入溝26a、及び該挿入溝2
6bへ落下して確実に供給することができる。
【0029】前記台木供給装置5aの上挾持具18,1
8、及び下挾持具21,21間の内側面の挾持する挾持
溝27の幅と、穂木供給装置5bの上挾持具18,1
8、及び下挾持具21,21間の内側面の挾持する挾持
溝27の幅とは、図6で示す如く台木苗Aの胚軸E、及
び穂木苗Bの胚軸Fの楕円の短径部側より、若干挾幅に
形成し、これら胚軸E部、及び胚軸F部を挾持のとき
は、これら胚軸E、及び胚軸Fに圧力をかける状態で挾
持する構成としている。
【0030】これにより、胚軸E、及び胚軸Fに圧力を
かけた状態で胚軸E面、及び胚軸F面をこすると、楕円
形状のウリ科野菜の台木苗Aの胚軸E、及び穂木苗Bの
胚軸Fは、短径側に回転して落ち着くことにより、最終
的には、短径側を挾持することとなり、短径側と一定の
関係をもつ台木苗Aの子葉Gの方向、及び穂木苗Bの子
葉Hの方向も上挾持具18,18、及び下挾持具21,
21に対して決まった方向を向くこととなり、台木苗
A、及び穂木苗Bの倒れ修正と同時に、子葉Gの方向、
及び子葉Hの方向を一定の方向へ向けることができ、接
合性能を高め得る。
【0031】前記台木整列移送装置6aは、台木供給装
置5aの前部に、前後方向に設けている。この台木整列
移送装置6aは、前後方向で左右両側には、所定長さの
受板25a,25aを設け、中央部には、切断済み台木
苗Cが台木供給装置5aより、挿入供給される挿入溝2
6aを形成させ、この受板25aの近傍部には、振動装
置(図示せず)を設け、この振動装置からの振動発生に
より、台木苗Cの子葉Gを上部にして、該受板25a,
25aで吊り下げ状態に保持させ、この台木苗Cの子葉
Gの下面が、該受板25a,25a上側面に当接するま
で下降させると共に、垂下姿勢が修正され、又、該挿入
溝26aの始端部へ供給された台木苗Cは、終端部へ向
けて順次移送されると共に、子葉Gの向き方向を所定向
き方向へ揃えて整列させる構成であり、台木供給装置5
aから台木整列移送装置6aへの供給引継ぎ作用は、図
7−(イ)から図7−(ロ)、及び図8−(イ)から図
8−(ハ)に示す変化の如く行われる構成としている。
【0032】前記受板25a,25a間で形成した挿入
溝26a位置と、台木供給装置5aの上挾持具18,1
8、及び下挾持具21,21の挾持中央部位置とは、図
7−(イ)で示す如く直線上に位置させた構成であり、
該受板25a,25a終端部まで移送されてきた台木苗
Cは、図8−(ハ)で示す如くこの台木苗Cの子葉G下
側の径大部が、該受板25a,25a上側面へ当接する
まで下降する構成としている。
【0033】前記穂木整列移送装置6bは、穂木供給装
置5bの下手側に、左右方向に設けている。この穂木整
列移送装置6bは、左右方向で前後両側には、所定長さ
の受板25b,25bを設け、中央部には、切断済み穂
木苗Dが穂木供給装置5bより、挿入供給される挿入溝
26bを形成させ、この受板25bの近傍部には、振動
装置(図示せず)を設け、この振動装置からの振動発生
により、穂木苗Dの子葉Hを上部にして、該受板25
b,25bで吊り下げ状態に保持させ、この穂木苗Dの
子葉Hの下面が、該受板25b,25b上側面に当接す
るまで下降させると共に、垂下姿勢が修正され、又、該
挿入溝26bの始端部へ供給された穂木苗Dは終端部へ
向けて順次移送されると共に、子葉Hの向き方向を所定
向き方向へ揃えて整列させる構成であり、穂木供給装置
5bから穂木整列移送装置6bへの継ぎ作用は、図9−
(イ)から図9−(ロ)、及び図10−(イ)から図1
0−(ハ)に示す変化の如く行わせる構成としている。
【0034】前記受板26b,26b間で形成した挿入
溝26b位置と、穂木供給装置5bの上挾持具18,1
8、及び下挾持具21,21の挾持中央部位置とは、図
9−(イ)で示す如く直線上に位置させた構成であり、
該受板26b,26b終端部まで移送されてきた穂木苗
Dは、図10−(ハ)で示す如くこの穂木苗Dの子葉H
下側の径大部が、該受板26b,26b上側面へ当接す
るまで下降する構成としている。
【0035】前記台木整列移送装置6a、及び穂木整列
移送装置6bの上部には、台木苗Cの子葉G、及び穂木
苗Dの子葉Hを検出する子葉センサ28a,28aを各
々に設けた構成としている。これら台木苗Cの前記挿入
溝26a、及び穂木苗Dの前記挿入溝26b共に、直線
上位置に形成したことにより、台木苗箱(イ)、及び穂
木苗箱(ロ)で育苗された台木苗A、及び穂木苗Bの生
え位置は一定位置でなく、上挾持具18,18、及び下
挾持具21,21の長手方向の挾持位置は決まっていな
いために、長手方向に対して直角に、切断済み台木苗C
を該挿入溝26a、及び穂木苗Dを該挿入溝26bに供
給しようとすると、該上挾持具18,18の挾持溝27
の幅と、該下挾持具21,21の挾持溝27の幅とを広
くする必要があるが、これらの挾持溝27,27の幅を
広くすると、台木苗C、及び穂木苗Dが落下することが
発生していたが、これにより、幅を広くする必要がなく
なり、これら台木苗C、及び穂木苗Dの落下が防止でき
る。
【0036】前記台木整列移送装置6aの受板25a,
25a、及び穂木整列移送装置6bの受板25b,25
bの上下方向位置は、台木供給装置5a、及び穂木供給
装置5bの上挾持具18,18と下挾持具21,21と
の上下方向略中間部でやや該上挾持具18,18側に位
置させた構成としている。これにより、台木苗Cの胚軸
E、及び穂木苗Dの胚軸Fの長さは、一定長さでないこ
とがあるが、中間部よりやや上部に位置させたことによ
り、これら胚軸E、及び胚軸Fは、中間部位置より短い
ことが少く、このために中間部位置には必ずあることに
より、台木整列移送装置6a、及び穂木整列移送装置6
bへ確実に引継ぎ供給することができる。短いものは後
述するが排除される。
【0037】切断済の台木苗Cの胚軸E部、及び穂木苗
Dの胚軸F部の有無を検出するON−OFFスイッチ方
式の胚軸センサ28は、図11で示す如く、台木供給装
置5aの下挾持具21,21、及び穂木供給装置5bの
下挾持具21,21先端部の近傍部に個別に設け、この
胚軸センサ28,28のONにより、胚軸E、及び胚軸
Fが有ると判定され、この判定により、台木苗C、及び
穂木苗Dは、台木整列移送装置6a、及び穂木整列移送
装置6bへ移送されて供給される構成であり、又、この
胚軸センサ28,28のOFFにより、胚軸E、及び胚
軸Fが無いと判定され、この判定により、上挾持具1
8,18、及び下挾持具21,21は、開状態に作動
し、例えば、所定長さ以下の台木苗C、及び穂木苗Dを
挾持状態であれば、この台木苗C、及び穂木苗Dを落下
させる構成としている。
【0038】前記胚軸センサ28,28は、台木供給装
置5a、及び穂木供給装置5bの作動経路内であれば、
どの位置へ設けた構成とするもよい。前記胚軸センサ2
8,28を設けたことにより、台木苗C、及び穂木苗D
を引き起こしすると同時に、胚軸E、及び胚軸Fが短か
過ぎて機械にかからない台木苗C、及び穂木苗Dを早め
に排除することができるために、接木の成功率を向上さ
せることができる。
【0039】台木引継供給装置29aは、台木整列移送
装置6aの前側に設け、この台木整列移送装置6aから
台木苗Cを引継ぎ移送して、台木接木装置7aへ供給す
る構成である。前記台木引継供給装置29aは、横方向
へシリンダ(図示せず)の作動により、開閉自在な上挾
持具30a,30a、及び下挾持具31a,31aを設
け、この上挾持具30a,30aは、図7−(イ),
(ロ)で示す如く上押出シリンダ32aの作動により、
台木苗Cの胚軸E部を挾持する方向へ移動して挾持す
る。又、この下挾持具31a,31aは、図7−
(イ),(ロ)で示す如く下押出シリンダ33aの作動
により、台木苗Cの胚軸E部を挾持する方向へ移動して
挾持すると共に、上下シリンダ34aの作動により、図
12−(イ)から図12−(ロ)で示す如く作用して、
この台木苗Cの子葉G下部の径大部が、該上挾持具30
a,30aの上側面へ当接するまで、該下挾持具31
a,31aにより、下降する構成であり、この下降のと
きには、該上挾持具30a,30aの挾持は胚軸(E)
を軽く挾持させた構成としている。
【0040】前記台木引継供給装置29aの上挾持具3
0a,30a、及び下挾持具31a,31a間に下降さ
れて挾持された台木苗Cは、この台木引継供給装置29
aの移動により台木接木装置7aへ供給され、これら台
木引継供給装置29aと台木接木装置7aとの両者によ
り、挾持状態のときに、この台木苗Cの一方側子葉Gと
胚軸Eの所定位置とは、図14で示す如く台木カッタ8
aで斜めに切断され、接木用の台木苗Cになる構成であ
る。又、切断する台木カッタ8aの通過のときに、当接
を防止するために、一方側の該上挾持具30aの挾持面
側の下部は、斜めに一部を切欠した切欠部30cを設け
た構成である。この供給引継ぎは、図13で示す如くこ
の台木引継供給装置29aの移動により、この台木苗C
を台木接木装置7aへ供給して、この台木接木装置7a
へ引継ぎする構成としている。
【0041】これらにより、台木苗Cの子葉展開基部を
位置決めすることにより、台木苗Cの上下方向の位置決
めが可能となり、位置が安定して子葉Gの片葉切断が正
確にできると共に、又、両者で挾持状態のときに、台木
カッタ8aを挿入して、切断するため切断位置を正確に
きめることができるし、この台木カッタ8aの移動範囲
を拡大させたことにより、確実な切断ができる。
【0042】穂木引継供給装置29bは、穂木整列移送
装置6bの後側に設け、この穂木整列移送装置6bから
穂木苗Dを引継ぎ移送して、穂木接木装置7bへ供給す
る構成としている。前記穂木引継供給装置29bは、横
方向へシリンダ(図示せず)の作動により、開閉自在な
上挾持具30b,30b、及び下挾持具31b,31b
を設け、この上挾持具30b,30bは、図9−
(イ),(ロ)で示す如く上押出シリンダ32bの作動
により、穂木苗Dの胚軸F部を挾持する方向へ移動して
挾持する。又、該下挾持具31b,31bは、図9−
(イ),(ロ)、及び図15−(イ)から図15−
(ロ)へ変化を示す作用図の如く下押出シリンダ33b
の作動により、穂木苗Dの胚軸F部を挾持する方向へ移
動して挾持すると共に、上下シリンダ34aの作動によ
り、この穂木苗Dの子葉H下部の径大部が該上挾持具3
0b,30bの上側面へ当接するまで、該下挾持具31
b,31bにより、下降する構成であり、この引き下げ
のときは、該上挾持具30b,30bの挾持は、胚軸F
を軽く挾持させた構成である。下降状態のときには、子
葉Hは、閉状態に該上挾持具30b,30bで保持させ
る構成であり、このためにこれら上挾持具30b,30
bには、側部保持壁を形成させた構成としている。
【0043】前記穂木引継供給装置29bの上挾持具3
0b,30b、及び下挾持具31b,31b間に、下降
されて挾持された穂木苗Dは、この穂木引継供給装置2
9bの移動により、穂木接木装置7bへ供給され、これ
ら穂木引継供給装置29bと穂木接木装置7bとの両者
により挾持状態のときに、この穂木苗Dの胚軸Fの所定
位置は、穂木カッタ8bで斜めに切断され、接木用の穂
木苗Dとなる構成としている。
【0044】これにより、穂木苗Dの子葉展開基部を位
置決めすることにより、穂木苗Dの上下方向の位置決め
が可能となり、又、両者で挾持状態のときに、切断する
ことにより、正確な切断位置を得ることができ、かつ、
子葉Hを閉状態で固定できることにより、切断や接合の
ときに、この子葉Hが邪魔をして接木能率が低下するこ
とがない。
【0045】前記台木接木装置7aは、台木整列移送装
置6aの右側に設け、十文字形状の支持板35を回転自
在に設け、この支持板35の各先端部には、シリンダ
(図示せず)の作動により、横方向へ開閉自在な苗挾持
具36a,36aは、所定間隔を設けて上下二段に設
け、台木引継供給装置29aで挾持して、移送されてき
た台木苗Cの胚軸Eの所定位置を挾持して引継ぎする構
成としている。
【0046】又、前記苗挾持具36a,36a間で挾持
した台木苗Cの胚軸Eの下部で、これら苗挾持具36
a,36aの下面部より、突出した突出部の所定位置
は、これら苗挾持具36a,36a下側に回転自在に設
けた胚軸カッタ(図示せず)をモータ(図示せず)で回
転駆動して切断する構成とし、台木苗Cの胚軸Eの長さ
を同じ長さにする構成としている。
【0047】前記上下両側の苗挾持具36a,36aに
は、上下側に所定隙間を設けて、背当板(図示せず)を
設け、この上下両側の背当板の一方側端面で、台木苗C
の胚軸Eの所定位置二箇所を該苗挾持具36a,36a
間で挾持と、上下二箇所を該背当板での受けによって、
台木苗C胚軸Eが挾持、及び支持されることにより、こ
の胚軸Eが曲がっているときであっても、強制的に伸ば
されて、位置決めできる構成としている。この構成によ
って、良好な接木ができる。
【0048】この引継が終了すると、台木接木装置7a
は、90度回転して停止する構成であり、この停止した
位置が台木苗Cと穂木苗Dとを接木する位置であり、こ
の接木が終了すると接木苗Lができる構成であり、接木
が終了すると、更に、この台木接木装置7aは90度回
転して停止する構成であり、この停止位置が接木苗Lを
仮植装置10へ引継ぎする位置とした構成としている。
この作用関係は、図16で示す如く行わせる構成として
いる。
【0049】前記穂木接木装置7bは、穂木整列移送装
置6bの右側に設け、直線形状の支持板37は、台木接
木装置7aの支持板35の回転方向とは、逆回転自在に
設け、この支持板37の両先端部には、シリンダ(図示
せず)の作動により、横方向へ開閉自在な苗挾持具36
b,36bを設け、該穂木引継供給装置29bで挾持し
て、移送されてきた穂木苗Dの胚軸Fの所定位置を、こ
の苗挾持具36b,36b間で挾持して引継ぎする構成
としている。
【0050】この引継ぎが終了すると、穂木接木装置7
bは、180度回転して停止する構成であり、この停止
位置が穂木苗Dと台木苗Cとを接木する位置である。こ
の接木位置で台木接木装置7aに切断されて挾持された
台木苗Cの切断部に、該穂木接木装置7bに切断されて
挾持された穂木苗Dの切断部が接合する位置とした構成
であり、この位置で接木が行われる構成としている。こ
の作用関係は、図16で示す如く行わせる構成としてい
る。
【0051】前記台木接木装置7a、及び穂木接木装置
7bは、複数本の台木苗C、及び穂木苗Dを挾持させる
ことのできる構成として、作業内容の異なった作業を同
時に行わせる構成として、接木作業の能率アップを図っ
た構成としている。台木苗C、及び穂木苗Dを挾持する
台木引継供給装置29a、及び穂木引継供給装置29b
から引継ぎ、台木接木装置7a、及び穂木接木装置7b
での接木、及び接木済み接木苗Lをこの台木接木装置7
aから仮植装置10への引継ぎの作用関係は図16の示
す如く行わせる構成としている。
【0052】前記台木クリップ接合装置9a、及び穂木
クリップ接合装置9bは、台木接木装置7a、及び穂木
接木装置7b上部に設けた構成であり、クリップ38
は、樹脂材等により、ロール状に形成した紐状で、図1
7で示す断面図の如くの形状であり、吸着部38a、保
持部38b、凸部38c、及び凹部38d等よりなる構
成としている。
【0053】前記台木クリップ接合装置9a、及び穂木
クリップ接合装置9bは、クリップ38を巻き付ける台
木回転装置39a、及び穂木回転装置39bの該クリッ
プ38を繰り出しする台木繰出装置、及び穂木繰出装置
(共に図示せず)、該クリップ38を保持して接木部へ
移送する台木保持装置、及び穂木保持装置(共に図示せ
ず)よりなる構成としている。
【0054】前記台木接木装置7a、及び穂木接木装置
7bで接木された接木苗Lの接木部へ、所定長さに切断
されたクリップ38,38の吸着部38a,38a部
は、台木保持装置の台木クリップ保持具40aと、穂木
保持装置の穂木クリップ保持具40bとにより、吸着し
て保持されて移送され、この接木部へこのクリップ3
8,38で両側より、図18で示す如く保持され、接木
が終了し、接木苗Lができる構成である。
【0055】接木が終了すると、台木クリップ保持具4
0a、及び穂木クリップ保持具40bの吸着が開放され
ると共に、穂木接木装置7bの挾持が解放され、台木接
木装置7aは、接木が終了した接木苗Lを挾持した状態
で90度回転して停止する構成であり、この停止位置
で、この接木苗Lは、仮植装置10へ引継ぎされる構成
としている。
【0056】接合部を保持した切断されたクリップ3
8,38は、接木苗Lが生育するに伴い自然にはずれて
落下する構成としている。接木苗Lの搬送は、穂木接木
装置7bを解放させて、重量のある台木苗C側を挾持さ
せて、回動搬送中の接合部の離脱を防止させた構成であ
り、台木苗Cと穂木苗Dとの接合部の保持のときは、こ
れら台木苗Cと穂木苗Dの左右方向より、台木クリップ
保持具40a、及び穂木クリップ保持具40bを移動さ
せることにより、これら台木クリップ保持具40a、及
び穂木クリップ保持具40bとこれら台木苗C,穂木苗
Dとが接触しても、接合部のズレの原因にならない構成
として、機構の簡略化を図った構成としている。更に、
クリップ38は、ロール状に形成した紐状にして、コス
ト低減を図った構成としている。
【0057】前記仮植装置10は、台木接木装置7aの
右側に設け、上部レール41には、シリンダー(図示せ
ず)により、前後移動自在なテーブル42を設け、この
テーブル42には、シリンダー(図示せず)により、上
下移動自在に支持軸43を軸支して設け、この支持軸4
3下端部には、開閉自在な挾持具44,44を設け、こ
の挾持具44,44間に接木済み接木苗Lを挾持して、
該台木接木装置7aから引継ぎする構成であり、引継ぎ
した接木苗Lは、接木苗箱供給装置4で移送されて、所
定位置に停止した接木苗箱(ハ)の凹孔部内の土の中に
順次所定本数の一列分が仮植されて収容される構成とし
ている。
【0058】前記操作装置(図示せず)内には、制御装
置(図示せず)を設け、この制御装置でコンプレッサ、
及び各電磁弁等を始動、及び停止制御し、又、各センサ
24,28,28aの検出による制御、接木機械1の各
部が始動、及び停止制御され、接木作業が行われる構成
としている。接木作業について説明すると、操作装置の
始動手段をON操作すると、接木機械1の台木苗箱供給
装置3a、穂木苗箱供給装置3b、及び接木苗箱供給装
置4が回転駆動し、これら各苗箱供給装置3a,3b,
4に載置した台木苗箱(イ)、穂木苗箱(ロ)、及び接
木苗箱(ハ)は、所定位置まで移送されて停止する。
【0059】前記台木苗箱(イ)へ縦、及び横方向へ所
定間隔で複数列収容して育苗した台木苗A一本を、台木
供給装置5aが作動して挾持し、所定位置が切断され、
切断済み台木苗Cとなり、この台木苗C1本は、この台
木供給装置5aで移送して、台木整列移送装置6aの移
送始端部へ供給され、この台木整列移送装置6aで移送
終端部位置へ整列させながら移送する。
【0060】又、穂木苗箱(ロ)へ縦、及び横方向へ所
定間隔で複数列収容して育苗した穂木苗(ロ)1本を、
穂木供給装置5bが作動して挾持し、所定位置が切断さ
れ、切断済み穂木苗Dとなり、この穂木苗D1本は、こ
の穂木苗供給装置5bで移送して、穂木整列移送装置6
bの移送始端部へ供給され、この穂木整列移送装置6b
で移送終端部位置へ整列させながら移送する。
【0061】これら台木苗C、及び穂木苗Dの、この台
木苗Cは、台木整列移送装置6aから台木引継供給装置
29aの作動で引継ぎし、台木接木装置7aへ供給さ
れ、これら両者で引継ぎ挾持のときに、台木カッタ8a
で台木苗Cの一方側の子葉Gと胚軸Eの所定位置が切断
され、接木用の台木苗Cになる。又、この穂木苗Dは、
穂木整列移送装置6bから穂木引継供給装置29bの作
動で引継ぎし、穂木接木装置7bへ供給され、これら両
者で引継ぎ挾持のときに、穂木カッタ8bで穂木苗Dの
胚軸Fの所定位置が切断され、接木用の穂木苗Dにな
る。
【0062】この穂木苗Dの切断部と、台木苗Cの切断
部とは、台木接木装置7aと穂木接木装置7bにより、
接合部へ供給されて接合され、この接合部は台木クリッ
プ接合装置9aと穂木クリップ接合装置9bとの作動
で、所定長さに切断して保持したクリップ38,38で
両側からクリップされて接木され、クリップ済み接木苗
Lとなり、この接木苗Lは仮植装置10の作動で引継ぎ
し、土を充填した接木苗箱(ハ)へこの仮植装置10で
仮植する。
【図面の簡単な説明】
【図1】接木機械の全体平面図
【図2】要部の拡大正面図
【図3】要部の拡大作用正面図
【図4】接木機械の全体正面図
【図5】苗供給装置部の一部破断せる拡大正面図
【図6】図5のM−M拡大断面図
【図7】台木供給装置部の台木苗引継ぎ拡大作用平面図
【図8】台木供給装置部の台木苗引継ぎ拡大作用正面図
【図9】穂木供給装置部の穂木苗引継ぎ拡大作用平面図
【図10】苗供給装置部の穂木苗引継ぎ拡大作用正面図
【図11】苗供給装置部の一部破断せる拡大正面図
【図12】台木引継供給装置部の拡大作用側面図
【図13】台木引継供給装置部の拡大作用平面図
【図14】台木引継供給装置部の拡大側断面図
【図15】穂木引継供給装置部の拡大作用正面図
【図16】接木装置の拡大作用平面図
【図17】クリップの拡大平断面図
【図18】クリップ接合部の拡大作用平断面図
【符号の説明】
5a 台木供給装置 5b 穂木供給装置 6a 台木整列移送装置 6b 穂木整列移送装置 7a 台木接木装置 7b 穂木接木装置 8a 台木カッタ 8b 穂木カッタ 10 仮植装置 29a 台木引継供給装置 29b 穂木引継供給装置 (イ) 台木苗箱 (ロ) 穂木苗箱 (ハ) 接ぎ木苗箱 A 台木苗 B 穂木苗 C 切断済み台木苗 D 切断済み穂木苗
フロントページの続き (72)発明者 脇長 和彦 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 (72)発明者 柴田 昭一 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 (72)発明者 鈴木 正肚 埼玉県大宮市日進町1丁目40番地2 生物 系特定産業技術研究推進機構内 (72)発明者 笹谷 定夫 埼玉県大宮市日進町1丁目40番地2 生物 系特定産業技術研究推進機構内 (72)発明者 小林 研 埼玉県大宮市日進町1丁目40番地2 生物 系特定産業技術研究推進機構内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 台木苗箱(イ)へ縦及び横方向へ所定間
    隔で複数列収容して育苗した台木苗Aを1本づつを挾持
    ・切断及び移送する台木供給装置5aと、穂木苗箱
    (ロ)へ縦及び横方向へ所定間隔で複数列収容した穂木
    苗Bを1本づつを挾持・切断及び移送する穂木供給装置
    5bと、該台木供給装置5aで切断済み台木苗Cを供給
    する台木整列移送装置6aと、該穂木供給装置5bで切
    断済み穂木苗Dを供給する穂木整列移送装置6bと、台
    木整列移送装置6aから台木苗Cを引き継ぎ移送して供
    給する台木引継供給装置29aと、該穂木整列移送装置
    6bから穂木苗Dを引き継ぎ移送して供給する穂木引継
    供給装置29bと、台木引継供給装置29aから供給を
    受けた台木苗Cを引継ぎ接合部に移送する台木接木装置
    7aと、穂木引継供給装置29bから供給を受けた穂木
    苗Dを引継ぎ接合部に移送する穂木接木装置7bと、台
    木苗Cを切断する台木カッタ8aと、穂木苗Dを切断す
    る穂木カッタ8bと、台木苗Cと穂木苗Dの合わせ面を
    接合する接合手段と、接合済みの苗を接ぎ木苗箱(ハ)
    へ仮植する仮植装置10を設けてなる自動接ぎ木装置。
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Cited By (5)

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