JP3513240B2 - 接木装置 - Google Patents

接木装置

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JP3513240B2
JP3513240B2 JP31414294A JP31414294A JP3513240B2 JP 3513240 B2 JP3513240 B2 JP 3513240B2 JP 31414294 A JP31414294 A JP 31414294A JP 31414294 A JP31414294 A JP 31414294A JP 3513240 B2 JP3513240 B2 JP 3513240B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、接木装置に係り、詳
しくは台木用苗と穂木用苗とをおのおの切断して台木お
よび穂木を形成し、この台木に穂木を接木して接木苗を
連続的に製造する自動化装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の接木装置には、例えば特開平6−
38630号公報に記載のものがある。この接木装置は
台木ストック手段となる台木トレーコンベヤおよび穂木
ストック手段となる穂木トレーコンベヤと、この両トレ
ーコンベヤから台木シェルおよび穂木シェルを台木用搬
送手段となる台木用シェルコンベヤおよび穂木用搬送手
段となる穂木用シェルコンベヤに各別に載せ替える台木
供給手段または穂木供給手段となるシェル取出しアーム
装置と、前記台木用シェルコンベヤ上に取り出された前
記台木シェルの台木用苗の下部を挟持して上部を切断す
る台木切断装置と、前記穂木用シェルコンベヤ上に取り
出された穂木シェルの穂木用苗の上部を挟持して下部を
切断すると共に、この穂木用苗の切断面を台木の切断面
に接木する穂木切断装置と、前記台木に穂木を接続した
接続部分にクリップを嵌合するクリップ嵌合装置と、前
記クリップを嵌合した接木苗を前記台木用シェルコンベ
ヤの下流側で排出トレーコンベヤ上に取り出すシェル取
出し装置と、各シェルコンベヤの各シェルの苗木の有無
を検出する苗木検出器とを備えたものである。
【0003】そして、前記台木シェルおよび穂木シェル
はそれぞれ前記台木トレーコンベヤまたは穂木トレーコ
ンベヤによって搬送される。この各トレーコンベヤ上の
所定の位置まで搬送された台木シェルと穂木シェルはそ
れぞれのシェル取出しアーム装置によって台木用シェル
コンベヤおよび穂木用シェルコンベヤ上に取り出され、
それぞれの送り途中で台木用苗は、その上部が台木切断
装置により切断され、また穂木用苗はその下部が穂木切
断装置により切断される。そして、穂木と台木とを接続
して接木シェルを形成する。その後、台木用シェルコン
ベヤの終端部でシェル取り出し装置によって接木シェル
を1個ずつ排出トレーコンベヤ上に取り出すように作動
する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の接木
装置にあっては、台木用シェルコンベヤおよび穂木用シ
ェルコンベヤの側方に、単に苗木の有無および大きさを
検出する苗木検出器を設けただけであり、苗の切断位置
を調整する手段も有していないため、例えばトマトの苗
木のように子葉基部から下方の位置で切断することが活
着率や自根の発生等の観点から望ましい場合でも、これ
に対処することはできなかった。
【0005】この発明は、上記のような課題を解消する
ためになされたもので、接木処理位置における苗の停止
位置を正確に行い得ると共に、活着率が高くかつ穂木の
自根の発生を少なくするようにした接木装置を提供する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで、上記目的を達成
するため、この発明に係る接木装置は、穂木用苗を穂木
用搬送手段(6)にて接木処理位置に搬送すると共に、
台木用苗を台木用搬送手段(7)にて接木処理位置に搬
送し、かつ該接木処理位置にて、切断手段(21,2
3)にて前記穂木用苗及び台木用苗を切断して、穂木用
苗から切断した穂部を、台木用苗の穂部を切断・除去し
た台部にクリップ(130)にて接合してなる接木装置
(1)において、前記穂木用苗の子葉位置を検知し得る
穂木用検知手段(41)と、前記台木用苗の子葉位置を
検知し得る台木用検知手段(41’)と、前記切断手段
(21)に対する穂木用苗の上下位置を相対的に変更す
る穂木用切断位置調整手段(34,35)と、前記切断
手段に対する台木用苗の上下位置を相対的に変更する台
木用切断位置調整手段(34’,35’)と、前記穂木
用検知手段(41)の検知に基づき、前記切断手段(2
1)が、穂木用苗の胚軸を、その子葉基部を起点として
下方に前記クリップ差込み長に相当する長さ位置にて切
断するように、前記穂木用切断位置調整手段(34,3
5)を制御する穂木用制御手段(10)と、前記台木用
検知手段(41’)の検知に基づき、前記切断手段(2
3)が、台木用苗の胚軸をその子葉基部の直下にて切断
するように、前記台木用切断位置調整手段(34’,3
5’)を制御する台木用制御手段(10)と、を備えて
なることを特徴としている。
【0007】また、前記接木処理位置の搬送上流側にお
ける前記穂木用搬送手段(6)又は台木用搬送手段
(7)に臨んで配置され、前記穂木用苗又は台木用苗に
向けてエアを吹きつけるエアブロー(38,38’)を
備えてなることを特徴としている。
【0008】前記穂木用搬送手段(6)及び台木用搬送
手段(7)は、それぞれ穂木用苗又は台木用苗を収納し
た各ポット(13,13’)を列状に連ねたトレイ(1
4,14’)を間欠的に搬送してなると共に、穂木用苗
及び台木用苗の上下位置の変更は、穂木用搬送手段
(6)及び台木用搬送手段(7)の上下移動によって行
い、また前記各ポット(13,13’)の有無を検知し
得るトレイ検知手段(39,39’)と、前記各ポット
(13,13’)に収納された穂木用又は台木用苗の茎
部を検知し得る茎検知手段(40,40’)と、を備
え、前記トレイ検知手段(39,39’)が各ポット
(13,13’)を検知した後の胚軸の中心位置から
定範囲内にて、前記茎検知手段(40,40’)が検知
した状態で、前記穂木用搬送手段(6)又は台木用搬送
手段(7)を停止してなることを特徴としている。
【0009】
【作用】以上の構成により、本発明においては、前記穂
木用苗の子葉位置を検知し得る穂木用検知手段(41)
と台木用検知手段(41’)により、穂木用苗と台木用
苗の子葉位置を検知したら、穂木用切断位置調整手段
(34,35)と台木用切断位置調整手段(34’,3
5’)により穂木用苗と台木用苗を上下方向に移動させ
て、子葉基部よりも下方の所定の切断位置にて停止させ
る。そして、切断手段(21)により穂木用苗の胚軸を
その子葉基部を起点として下方に前記クリップ差込み長
に相当する長さ位置にて切断すると共に、切断手段(2
3)により台木用苗の胚軸をその子葉基部の直下にて切
断する。
【0010】以上のように、穂木用苗の子葉を残した状
態で台木に接合することで、活着率を高め、また自根の
発生を少なくすることが可能となる。
【0011】なお、上述の括弧内の符号は、図面を対照
するためのものであって、この発明の構成を何ら限定す
るものではない。
【0012】
【実施例】以下、この発明の実施例をトマトの幼苗を接
木する場合につき、図面に基づいて詳細に説明する。こ
の実施例では、図26および図27に示すように、穂木
用苗および台木用苗を植えた苗ポット13,13’を接
木処理位置まで運び、そこで穂木用苗および台木用苗の
子葉位置の下方を切断し、図28のように、穂木用苗の
穂部を台木に接合して接木を行うものである。
【0013】図1は、この発明に係る接木装置の一実施
例を示す図である。同図において、接木装置1は、スト
ックされた穂木用苗を接木処理位置に搬送する穂木用搬
送手段としての穂木搬送コンベア6と、ストックされた
台木用苗を接木処理位置に搬送する台木用搬送手段とし
ての台木搬送コンベア7と、接木処理位置にて前記穂木
用苗から切断した穂部を前記台木用苗の穂部を切断・除
去した台部に接続する接木処理手段20と、装置全体を
制御するための制御部10とを備えている。
【0014】以上において、図1に示すように、穂木ス
トック部2および台木ストック部3は、箱状のストック
部フレーム11,11’を有し、穂木用苗および台木用
苗を収納した苗ポット13,13’を列状に連ねたトレ
イ14,14’(図2参照)を複数列載置して育苗箱と
してストックするものである。このストックされた育苗
箱の中から、各トレイ14,14’が1列ずつ穂木供給
コンベヤ4および台木供給コンベア5によって搬出され
る。搬出されたトレイ14,14’は、穂木供給コンベ
ヤ4および台木供給コンベア5の終端部において一時停
止され、ここで穂木移送手段15および穂木移送手段1
6の係止爪(図示せず)により係止されて搬送フレーム
17に沿い穂木搬送コンベア6および台木供給コンベア
7に載置される。
【0015】そして、全ての列状トレイ14,14’が
取り出された後の空となった育苗箱は、前記穂木供給コ
ンベヤ4および台木供給コンベア5の終端部の下方に配
設された育苗箱収納部18,19に落下回収される。
【0016】図2に示すように、前記穂木搬送コンベヤ
6とこれに平行に配置された台木搬送コンベヤ7は、そ
れぞれの下流端に設けたモータ33,33’の回転によ
って間欠的に旋回駆動されていて、穂木用苗と台木用苗
を列状に連ねたトレイ14,14’を接木処理位置に搬
送する役目をなす。なお、穂木搬送コンベヤ6は台木搬
送コンベヤ7に対して若干高く配置して支持されてい
る。これは、穂木用苗と台木用苗との切断位置が異なる
ことに対応している。
【0017】これら穂木搬送コンベヤ6と台木搬送コン
ベヤ7は、図3および図4に示すように、昇降プレート
30,30’と、該昇降プレート30,30’の上流側
に回動自在に連結されている傾斜板31,31’と、下
流側に回動自在に連結されている傾斜板32,32’の
3種類の支持板にてその上側を支持されている。
【0018】前記昇降プレート30,30’は、夫々そ
の下部に設けられたモータ34,34’によってカム3
5,35’を回転させて上下に駆動可能に構成されてい
る。すなわち、このモータ34,34’の回転により穂
木搬送コンベヤ6と台木搬送コンベヤ7が上下に昇降自
在となっている。なお、前記各モータ33,33’,3
4,34’は、操作盤12(図2参照)を介し制御部1
0によって制御されるようになっている。
【0019】前記穂木搬送コンベヤ6と台木搬送コンベ
ヤ7の上流側には、水平平面にて前記トレイ14,1
4’を搬送するための補助コンベヤ36,36’を接続
していて、この補助コンベヤ36,36’上に前記列状
に苗を収納したトレイ14,14’を供給・載置するこ
とで、該トレイ14,14’を前記穂木搬送コンベヤ6
と台木搬送コンベヤ7側に移載できるようにしている。
【0020】また、図5に示すように、前記補助コンベ
ア36,36’の下流側の側方には、エアブローノズル
38,38’とセンサー140,140’が取り付けら
れていて、このセンサー140,140’により搬送さ
れてくる苗木が検出されると共に、エアブローノズル3
8,38’により苗木の胚軸付近を狙ってエアが吹きつ
けられ、胚軸付近のうぶ毛に付着している培土粒がきれ
いに落とされる。
【0021】更に、図6に示すように、前記穂木搬送コ
ンベヤ6と台木搬送コンベヤ7との搬送方向中間部の側
面には、穂木用苗および台木用苗を収納した苗ポット1
3,13’を列状に連ねたトレイ14,14’を検出す
るための光電センサ39,39’が配置されていると共
に、穂木用苗および台木用苗の胚軸を検出するための光
電センサ40,40’が配設されている。
【0022】そして、光電センサ39,39’が苗ポッ
ト13,13’を検知した後の所定範囲内において、前
記光電センサ40,40’が胚軸を検出すると、その信
号によりコンベア駆動用のモータ33,33’が停止し
て穂木搬送コンベア6又は台木搬送コンベア7が停止す
るように制御される。
【0023】ここで、図24は光電センサによる検出動
作の制御フローチャートを示し、以下これに基づき胚軸
の検出動作を説明する。
【0024】ステップ200において、穂木搬送コンベ
ヤ6又は台木搬送コンベヤ7が起動され、ステップ20
1で光電センサ39,39’により列状苗トレー14,
14’内の各ポット13,13’の「無し」が検出され
ると、ステップ202においてカウンタがリセットされ
る。続いて、次のステップ203で前記苗ポット13,
13’が「有り」と検出されると、ステップ204にお
いてコンベアジェネレータの出力をパルス化し、ステッ
プ205に移行する。このステップ205では、カウン
トパルス数が予め設定された範囲との範囲内か否か
が判断される。ここで、カウントパルス数がとの範
囲内ということは検出地点が胚軸の中心位置から所定の
範囲内にあるということを意味する。そこで、ステップ
205でYesならステップ206に進み、ここでは更
に光電センサ40,40’が胚軸を検出したか否かが判
断される。そして、Yesならステップ207に進み、
コンベア6,7を停止する。
【0025】一方、ステップ205において、Noなら
ステップ208に進み、ここでカウントパルス数が範囲
を越えているか否かが判断される。そして、Yesな
らステップ209に進み、ここでは更にカウントパルス
数が範囲を越えているか否かが判断され、Yesなら
ステップ201に戻る。また、ステップ208におい
て、Noならステップ205に戻る。
【0026】以上により、胚軸の中心位置から所定の範
囲内で胚軸を検出したら穂木搬送コンベヤ6又は台木搬
送コンベヤ7を停止させることとして、誤検出を防止す
るようにしている。
【0027】また、図25はモータジェネレータ出力を
パルス化する回路説明図である。
【0028】同図のように、モータジェネレータ210
の出力を、フォトカプラー等のインターフェース回路2
11により変換して増幅器212で増幅し、更にその出
力をインターフェース回路211により変換してシーケ
ンサ出力(214)を得るものである。これにより、セ
ンサーが不要となり、またモータと同期したパルスが得
られるので、演算が簡単になる。
【0029】次に、図2および図29に示すように、前
記穂木搬送コンベヤ6と台木搬送コンベヤ7との搬送方
向中間部の側面には、穂木用苗および台木用苗の子葉位
置を検知するためのレーザーセンサ41,41’が、夫
々の投光部から出力されたレーザ光が子葉位置の下部で
交差するように各2対づつ設けられている。これによ
り、一方の投光部から出力されたレーザ光が隣接する苗
ポット13,13’の苗の本葉等により妨げられたとし
ても、他方の投光部から出力されたレーザ光により検知
された場合は、子葉位置を検知したこととして誤検出を
防止している。
【0030】
【0031】なお、本実施例では、列状トレイ14,1
4’の搬送に先立ち、予め穂木搬送コンベヤ6と台木搬
送コンベヤ7の昇降プレート30,30’を上昇させて
おき、この状態で搬送を開始して、苗の子葉位置を検出
するときに昇降プレート30,30’を下降させるよう
にしているが、これはレーザーセンサ41,41’によ
る子葉の検出を容易にするためと、また、昇降プレート
30,30’を下降させる際に傾斜板31,31’上で
苗ポットが滑って移動しないようにするためである。
【0032】次に、前記接木処理手段20について説明
する。
【0033】図2に示すように、接木処理手段20は、
前記穂木搬送コンベヤ6と台木搬送コンベヤ7との搬送
方向中間部に配置されるもので、次の4つの構成部分か
ら成っている。 (1)穂木用苗における子葉下部の胚軸を切断する切断
手段21。 (2)穂木用苗から切断した穂部を保持して台木用苗の
台部に運ぶ運搬手段22。 (3)台木用苗における子葉下部の胚軸を切断する切断
手段23。 (4)台木用苗における穂部を切断・除去した台部にク
リップを供給するクリップ供給手段24。
【0034】以下、これらについて説明する。 (1)切断手段21について 穂木側の切断手段21は、図2において、切断される穂
木用苗よりも1個手前の穂木用苗を掻き上げる前苗掻き
上げ装置25と、切断する穂木用苗を掻き上げる切断苗
掻き上げ装置26と、下部クランプ装置27と、穂木用
カッター28とから成る。
【0035】前苗掻き上げ装置25は、接木処理位置の
上流側に設けられ、切断苗の1個手前の穂木用苗の本葉
を上方に掻き上げて、切断苗の子葉検出の障害にならな
いようにするためのものである。
【0036】図7〜図10に示すように、この前苗掻き
上げ装置25は、把持部としての子葉掻き上げ体51の
後部に該子葉掻き上げ体51を開閉制御するエアチャッ
ク56と、該エアチャック56の後部にエアシリンダ5
2が取り付けられている。前記子葉掻き上げ体51の上
部には連結バー58と拡張カム体57が設けられ、この
連結バー58に沿い摺動可能に本葉掻き上げ体50が取
り付けられている。このため、子葉掻き上げ体51と本
葉掻き上げ体50は、エアシリンダ52により前後方向
に移動可能であると共に、本葉掻き上げ体50は子葉掻
き上げ体51と接触しているときは、拡張カム体57に
より開いた状態とされている。
【0037】前記子葉掻き上げ体51と本葉掻き上げ体
50は、リニアブロック59,46を介してリニアレー
ル53に上下移動可能に取り付けられている。なお、本
葉掻き上げ体50と子葉掻き上げ体51にはワイヤ5
4,55が取り付けられ、このワイヤ54,55はロー
ラ47,48を介して後述するカム群70の中のカムに
接続されている。
【0038】また、切断苗掻き上げ装置26は、前述し
た前苗掻き上げ装置25と同様の構成を有している。
【0039】すなわち、図11および図12に示すよう
に、この切断苗掻き上げ装置26は、切断苗の子葉を掻
き上げる把持部としての掻き上げ体60を有し、この掻
き上げ体60の後部にエアチャック49が取り付けら
れ、該エアチャック49にエアシリンダ61が取り付け
られている。前記掻き上げ体60はエアチャック49に
より開閉可能とされ、かつエアシリンダ61により前後
方向に移動可能とされていて、更に、このエアシリンダ
61はリニアレール62に遊嵌された状態で該リニアレ
ール62に沿い上下方向に移動可能とされている。そし
て、掻き上げ体60は、図11の鎖線のように前進した
後、上昇し、後退して下降するという動作を行う。な
お、掻き上げ体60にはワイヤ63が取り付けられ、こ
のワイヤ63はローラ64を介して次のカム群70の中
のカムに接続されている。
【0040】ここで、前記掻き上げ装置25,26等の
動作を所定のタイミングで行うためのカム群について説
明する。
【0041】図13に示すように、このカム群70は、
接木処理位置における穂木搬送コンベヤ6と台木搬送コ
ンベヤ7の下方に設けられている。
【0042】そして、図14に示すように、穂木側の各
装置を作動させるカム群71と、台木側の各装置を作動
させるカム群72とが夫々シャフト73,74に取り付
けられている。これらのシャフト73,74は、ギヤを
介してタイミングベルト75により接続されていて、こ
れらのカム群71,72は1個のモータ76の回転によ
り制御される。また、台木側の各装置を作動させるカム
群72のシャフト74には、各掻き上げ装置やクランプ
装置の動作タイミングを検出するタイミングセンサ77
が設けられている。
【0043】図15は、前記カム群70のなかの1つの
カムの動作を説明するための図である。同図において、
モータ76の回転によりシャフト73,74が回転し、
カム78,79が回転すると、カムフォロア80,81
を介してアーム82,83が夫々支点軸84,85を中
心として回動し、その結果、アーム82,83の一端に
連結されたワイヤ86,87が引っ張られて該アーム8
2,83が上下方向に移動する。このワイヤ86,87
の移動に伴い、該ワイヤ86,87に接続された前記掻
き上げ体50等が上下に移動制御される。
【0044】次に、下部クランプ装置27について説明
する。
【0045】この下部クランプ装置27は、図11に示
すように、切断する穂木苗の胚軸下部を挟持するための
もので、進退移動可能にガイドされた状態で互いに対向
するチャック爪90,91を有している。これらのチャ
ック爪90,91の後部はワイヤ92,93に連結さ
れ、かつローラ94,95を介して前記カム群70の中
のカムに接続されている。従って、このカムの動作に伴
い、チャック爪90,91が開閉制御される。
【0046】次に、穂木用カッター28について説明す
る。
【0047】この穂木用カッター28は、図2に示すよ
うに、エアシリンダ29により前後方向に進退可能とな
っていて、その前進移動により穂木苗の子葉下部の胚軸
を切断する。このときの切断位置は、穂木搬送コンベヤ
6の昇降プレート30の高さ調整により、穂木苗の子葉
位置よりも下方に略10mmのところであり、また、そ
の切断面は穂部を斜めに切断されるように配置されてい
る。これは、台木に接合する際に互いに接合面積を大き
くして活着率を高めるためである。 (2)運搬手段22について 運搬手段22は、図16に示すように、穂木用カッター
28によって切断された穂木を、後述する台木用カッタ
ー28’によって切断された台木位置まで挟持搬送する
役目をなすもので、回動シャフト100を中心として回
動する回動ベース101を有している。この回動ベース
101の上部にはスライドベース102が載置され、該
スライドベース102はプーリ111とワイヤ106を
介してカム群70の中のカムに接続され、該カムの回転
により水平方向に移動制御されるようになっている。こ
のスライドベース102には、クランプベース113を
介して上部クランパ103が取り付けられ、該上部クラ
ンパ103の上方には本葉広がり防止バー104が取り
付けられている。そして、前記上部クランパ103は、
スライドベース102に設けられた上下回動支点112
を中心として上下に回動可能となっている。なお、前記
回動ベース101にはクランプベース113に接触する
ように、軌跡修正用のローラ114が設けられている。
このローラ114は、上部クランパ103の動作軌跡を
修正してクリップへの穂木の挿入をスムーズに行うため
に用いられる。
【0048】前記上部クランパ103は、図17に示す
ように、その後部にロータリソレノイド105が取り付
けられ、このロータリソレノイド105により先端の把
持部が開閉制御される。また、本葉広がり防止バー10
4の後部にはエアチャック107が取り付けられ、この
エアチャック107により本葉広がり防止バー104の
把持部が開閉制御される。
【0049】これら上部クランパ103と本葉広がり防
止バー104は、スライドベース102の移動により前
後に進退自在となっていて、穂木用苗の切断時に前進し
て本葉広がり防止バー104にて本葉の広がりを防止し
つつ上部クランパ103の把持部で胚軸を掴み、穂部を
切断した後、この穂部を掴んだまま回動して台木位置の
上方に待機する。更に、前記スライドベース102の上
部には、2個のエアシリンダ108,109が軸着さ
れ、該エアシリンダ109の他端はブラケット115を
介して前記クランプベース113に取り付けられてい
る。そして、前記一方のエアシリンダ108は上部クラ
ンパ103を上下に移動させることにより穂木用の穂部
をクリップ内に挿入する役目をなし、また、他方のエア
シリンダ109は接木の活着率の向上を図るために所定
圧力で前記穂部を押圧する増し押し用の役目をなす。 (3)切断手段23について 台木側の切断手段23は、図2に示すように、切断する
台木用苗よりも1個手前の台木用苗を掻き上げる前苗掻
き上げ装置25’と、切断する台木用苗を掻き上げる切
断苗掻き上げ装置26’と、下部クランプ装置27’
と、台木用カッター28’と、穂先クランプ装置120
と、苗寄せ装置121とから成る。
【0050】しかし、穂先クランプ装置120と苗寄せ
装置121を除き、前述した穂木側の切断手段21の構
成と同様であるので、これらの説明は省略する。
【0051】前記穂先クランプ装置120は、台木用カ
ッター28’で切断した台木の穂先を把持して排出する
ためのもので、先端に把持部としてのクランプ部122
を有し、その後部にエアチャック123を有し、更にそ
の後部にエアシリンダ124を有している。そして、前
記クランプ部122が前進して台木の穂先を把持し、穂
先を切断した後、後退して穂先を接木処理位置から排出
するが、前述した切断苗掻き上げ装置26と略同様の構
成であるので説明は省略する。
【0052】前記苗寄せ装置121は、図18〜図19
に示すように、接ぎ木作業が終了した苗ポット13’を
台木搬送コンベア7の進行方向側に強制的に移動させて
やることにより、次の苗処理の邪魔にならないようにす
るためのもので、溝125(図2参照)に沿って回動可
能でかつ円弧状をなす苗寄せ体126を備えている。こ
の苗寄せ体126は、図示しないが前述のカム群70の
中のカムに接続されていて、該カムの回転に伴い回動制
御される。 (4)クリップ供給手段24について クリップ供給手段24は、前記穂部を切断・除去された
台部にクリップ130を供給するもので、図2に示すよ
うに、パーツフィーダ131と、クリップ130の出力
側にクリップ供給路132を備えている。
【0053】そして、前記クリップ供給路132の直下
には、図20〜図23に示すように、該クリップ供給路
132から供給されるクリップ130を受け取るクリッ
プ開閉機構133が配置され、このクリップ開閉機構1
33はリニアブロック137とリニアレール138によ
って前後に摺動可能とされている。前記クリップ開閉機
構133はエアシリンダ134により開閉制御される。
また、このクリップ開閉機構133およびエアシリンダ
134を、接木処理位置に移送するためのエアシリンダ
135が設けられている。すなわち、穂部を切断した台
木へのクリップの取り付けは、クリップ130の先端を
開いた状態でエアシリンダ134にて前進し、クリップ
130を台木の先端に装着する。この先端の開いた状態
のクリップ130内に、運搬手段22にて移送してきた
穂木用苗の穂部を挿入し、クリップ開閉機構133によ
りクリップ130を閉じて台木と穂木とを接合するもの
である。
【0054】以上で、接木処理手段20の説明を終了す
る。
【0055】次に、穂木搬送コンベヤ6の下流端の終端
部と台木搬送コンベヤ7の終端部における処理について
説明する。
【0056】図1に示すように、前記穂木搬送コンベヤ
6の下流端の終端部では、フリーローラ37を配置し
て、穂木部分を切断した後の前記穂木搬送コンベヤ6上
の穂木用苗を収納した列状の苗ポット13を、前記フリ
ーローラ37にて前記穂木搬送コンベヤ6から排出・落
下させて穂木トレイ収納箱8に収納できるようにしてい
る。
【0057】また、前記台木搬送コンベヤ7の終端部に
は終端コンベヤ42が連続して配設され、空箱ストック
部43は、前記終端コンベヤ42に直交してその一方側
に配設され、空の育苗箱をストックするものである。こ
の空箱ストック部43の下側には、空の育苗箱を搬送す
る育苗箱コンベヤ44の一端側が挿入配設されている。
【0058】そして、前記終端コンベヤ42上の列状の
接木苗ポット13’は、接木苗移送フレーム45を利用
して育苗箱コンベヤ44上の空の育苗箱に移送される。
【0059】前記育苗箱コンベヤ44は、前記終端コン
ベヤ42の下側を直交して横切るように配設され、空箱
ストック部43から空の育苗箱を1箱ずつ取り出すこと
ができるように一端側は空箱ストック部43に挿入配設
され、その他端側は接木苗ストック部9側に延設してい
る。
【0060】前記接木苗ストック部9は、穂木ストック
部2と台木ストック部3と同様に構成されている。
【0061】次に、この実施例の作用について説明す
る。
【0062】穂木用苗をストックしている穂木ストック
部2から穂木用苗が植えられた苗ポット13を複数列載
置した育苗箱を穂木供給コンベヤ4によって1箱ずつ取
り出され、穂木供給コンベヤ4の終端部に停止している
育苗箱から穂木移送手段15によって穂木用苗の列状苗
トレイ14を1列ずつ取り出して穂木搬送コンベヤ6に
載置される。
【0063】同様に、台木用苗をストックしている台木
ストック部3からも台木用苗が植えられた苗ポット1
3’を複数列載置した育苗箱を台木供給コンベヤ5によ
って1箱づつ取り出され、台木供給コンベヤ5の後端部
に停止している育苗箱から台木移送手段16によって台
木用苗の列状苗トレイ14’が1列づつ取り出されて台
木搬送コンベヤ7に載置される。
【0064】穂木搬送コンベヤ6は、モータ33の間欠
回転によって間欠的に旋回駆動されており、穂木用苗の
列状苗トレイ14が補助コンベア36の下流側まで搬送
すると、エアブローノズル38により穂木用苗の茎部に
エアーが吹き付けられ、茎部に付着した泥土が落とされ
る。続いて、コンベア上昇用モーター34が駆動されて
カム35が回転することにより、前記穂木搬送コンベヤ
6の昇降プレート30が上昇し、列状苗トレイ14は傾
斜した上流側傾斜板31を上りながら昇降プレート30
に向かって搬送される。こうして、穂木搬送コンベヤ6
の中間部に配置された接木処理手段20の処理位置であ
る平行な昇降プレート30の略中央位置まで搬送され
る。
【0065】同様に、前記台木搬送コンベヤ7はモータ
33’の間欠回転によって間欠的に旋回駆動されてお
り、台木用苗の列状苗トレイ14’はその中間部に配置
した接木処理手段20の処理位置まで搬送される。
【0066】穂木搬送コンベヤ6によって穂木用苗の列
状苗トレイ14がその中間部の接木処理位置まで搬送さ
れると、穂木用苗の列状苗トレイ14の存在を検知する
光電センサ39がこれを検知し、更にこのトレイ14を
検知した後の所定範囲内において穂木用苗の茎部を光電
センサ40が検知することにより、穂木搬送コンベヤ6
が停止される。
【0067】次に、列状苗ポット13の先頭の穂木用苗
の子葉よりも下側の茎を下部クランプ装置27により半
クランプ状態で挟持し、胚軸を軽く支持する。次いで前
苗掻き上げ装置25により切断苗の次の苗の子葉を上方
に掻き上げる。同様に、掻き上げ装置26により切断苗
の子葉を上方に掻き上げる。
【0068】次に、コンベア上昇用モーター34が駆動
されてカム35が回転することにより、穂木搬送コンベ
ヤ6の昇降プレート30が下降を開始する。これによ
り、切断用穂木苗の茎部は下部クランプ装置27のクラ
ンプ部材内を滑りながら苗ポット13も下降する。次
に、穂木搬送コンベヤ6の側方に配置されたレーザセン
サ41により、切断用穂木苗の子葉が検出されると、下
部クランプ装置27により本クランプが行われる。次
に、運搬手段22の上部クランパ103が前進して子葉
部を挟持し、続いて本葉広がり防止バー104により本
葉を囲み、これを挟持する。
【0069】次に、穂木用カッター28が前進して穂木
用苗の子葉から10mmほど下を切断する(図26参
照)。その後、チャック部材に挟持されている穂は回動
シャフト100を回転させて台木側処理部の上方に移送
され、この位置に一時待機される。
【0070】また、台木搬送コンベヤ7によって台木用
苗の列状苗ポット13’がその中間部の接木処理位置ま
で搬送されると、台木用苗の列状苗トレイ14’の存在
を検知する光電センサ39’がこれを検知し、更に穂木
用苗の茎部を光電センサ40’が検知することにより、
台木搬送コンベヤ7が停止される。
【0071】次に、列状苗ポット13’の先頭の台木用
苗の子葉よりも下側の茎を下部クランプ装置27’によ
り半クランプ状態で挟持し、胚軸を軽く支持する。次い
で前苗掻き上げ装置25’により切断苗の次の苗の子葉
を上方に掻き上げる。同様に、掻き上げ装置26’によ
り切断苗の子葉を上方に掻き上げる。
【0072】次に、コンベア上昇用モーター34’が駆
動されてカム35’が回転することにより、台木搬送コ
ンベヤ7の昇降プレート30’が下降を開始する。これ
により、切断用台木苗の茎部は下部クランプ装置27’
のクランプ部材内を滑りながら苗ポット13’も下降す
る。次に、台木搬送コンベヤ7の側方に配置されたレー
ザセンサ41’により、切断用台木苗の子葉が検出され
ると、下部クランプ装置27’により本クランプが行わ
れる。次に、穂先クランプ装置120が前進してきて穂
先をつかみ、次に、台木用カッター28’が前進して台
木用苗の子葉から5mmほど下を切断する(図27参
照)。なお、予め台木搬送コンベヤ7の高さを穂木搬送
コンベヤ6よりも5mmほど低く設定してあるので、台
木搬送コンベヤ7を下降させる量は穂木搬送コンベヤ6
を下降させる量と略等しくて済むようになっている。
【0073】穂先が切断された台木には、クリップ供給
手段24のクリップ開閉機構133がクリップ130の
先端を開いた状態で前進してきて、台木の先端に装着す
る。このクリップ130の長さは略13mmであるので
(図28参照)、その半分の長さ付近にまで台木を差し
込む。次いで、上方に待機していた上部クランパ103
のチャック部材が穂木を挟持したまま前記クリップ開閉
機構133に装着されている先端の開いたクリップ13
0に穂木用苗の穂部を挿入する。その後、クリップ開閉
機構133によりクリップ130を閉じて台木と穂木と
を保持する。更に、双方の切断面同士が確実に活着する
ように、運搬手段22のエアシリンダにより所定の押圧
力で圧接し(増押し)し、接木処理が完了する。
【0074】以下同様にして接木処理位置において、列
状苗ポットの2番目以下の穂木用苗と台木用苗からそれ
ぞれ穂木と台木とを繰り返し形成し、次いで台木に穂木
を接木して列状の接木苗ポットを形成する。
【0075】また、穂木搬送コンベヤ6上の穂木部分が
切断された列状苗トレイ14は穂木搬送コンベヤ6によ
ってそのまま終端部まで搬送され、排除される。
【0076】一方、台木搬送コンベヤ7上の列状の接木
苗トレイは終端コンベヤ42から育苗箱コンベヤ44に
転送され、接木ストック部9に育苗箱を載置した後に、
前記接木ストック部9を加湿加温して接木苗の養生を行
う。
【0077】
【発明の効果】以上の説明から明らかなようにこの発明
によれば、穂木用苗と台木用苗の切断手段がその胚軸の
子葉基部を起点として下方にクリップ差し込み長に相当
する長さ位置にて切断するようにし、子葉を残した穂木
用苗の穂部を台木に接合するようにしたので自根の発生
も少なく、活着率の向上を図ることができる。
【0078】また、接木苗においては接木位置が高いほ
ど移植時に土に埋まることが少ないが、本発明において
は子葉基部の略直下を切断して接木を行うので、穂木の
自根の発生を防止することができる。
【0079】更に、トレイ検知手段が各ポットを検知し
た後の胚軸の中心位置から所定範囲内において茎検知手
段が検知した状態で、穂木用搬送手段又は台木用搬送手
を停止するようにしたので、隣接する苗の傾きによる
誤検出や隣接する苗の子葉等による誤検出を低減させる
ことができる。
【0080】更にまた、接木処理前に穂木用苗又は台木
用苗にエアーを吹き付けるエアブローを設けたので、茎
に付着した培土粒等が完全に除去され、よって苗の検知
や子葉の検知が正確となり誤検出を少なくすることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る接木装置の全体を示す平面図であ
る。
【図2】接木処理手段の平面図である。
【図3】接木処理手段の平面図である。
【図4】図3の正面図である。
【図5】エアブローによるエアー吹き付け状態を示す図
である。
【図6】図3の側面図である。
【図7】前苗掻き上げ装置の側面図である。
【図8】前苗掻き上げ装置の把持部の平面図である。
【図9】前苗掻き上げ装置の作動状態を示す図である。
【図10】前苗掻き上げ装置の作動状態を示す図であ
る。
【図11】切断苗掻き上げ装置の側面図である。
【図12】切断苗掻き上げ装置の把持部の平面図であ
る。
【図13】接木処理手段の正面図である。
【図14】カム群の配列状態を示す図である。
【図15】カムの動作状態を示す図である。
【図16】運搬手段の構成を示す図である。
【図17】上部クランパの平面図である。
【図18】接木処理手段における苗寄せ部の平面図であ
る。
【図19】図18の正面図である。
【図20】クリップ供給装置におけるクリップ受け渡し
状態を示す正面図である。
【図21】図20の側面図である。
【図22】クリップ供給装置におけるクリップ受け渡し
状態を示す平面図である。
【図23】図22のA方向矢視図である。
【図24】光電センサによる検出動作の制御フローチャ
ートを示す図である。
【図25】モータジェネレータ出力をパルス化する回路
説明図である。
【図26】苗ポットに植えられた穂木用苗を示す図であ
る。
【図27】苗ポットに植えられた台木用苗を示す図であ
る。
【図28】接木処理の済んだ苗ポットを示す図である。
【図29】子葉位置の検出状態を示す図である。
【符号の説明】
1 接木装置 6 穂木搬送コンベヤ 7 台木搬送コンベヤ 10 制御部 12 操作盤 13 穂木用苗ポット 13’ 台木用苗ポット 14 穂木用苗トレイ 14’ 台木用苗トレイ 20 接木処理手段 21 穂木切断手段 22 運搬手段 23 台木切断手段 24 クリップ供給手段 25 前苗掻き上げ装置 26 切断苗掻き上げ装置 27,27’下部クランプ装置 28 穂木用カッター 28’ 台木用カッター 30,30’昇降プレート 31,31’傾斜板 32,32’傾斜板 33,33’モータ 34,34’モータ 35,35’カム 38,38’エアブローノズル 39,39’光電センサ 40,40’光電センサ 41,41’レーザセンサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 建治 島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番 地1 三菱農機株式会社内 (72)発明者 三代 満 島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番 地1 三菱農機株式会社内 (72)発明者 秋鹿 修 島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番 地1 三菱農機株式会社内 (72)発明者 山本 浩一 島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番 地1 三菱農機株式会社内 (72)発明者 南波 泉 島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番 地1 三菱農機株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−181633(JP,A) 特開 平4−187029(JP,A) 特開 平6−38630(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01G 1/06

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 穂木用苗を穂木用搬送手段にて接木処理
    位置に搬送すると共に、台木用苗を台木用搬送手段にて
    接木処理位置に搬送し、かつ該接木処理位置にて、切断
    手段にて前記穂木用苗及び台木用苗を切断して、穂木用
    苗から切断した穂部を、台木用苗の穂部を切断・除去し
    た台部にクリップにて接合してなる接木装置において、 前記穂木用苗の子葉位置を検知し得る穂木用検知手段
    と、前記台木用苗の子葉位置を検知し得る台木用検知手段
    と、 前記切断手段に対する穂木用苗の上下位置を相対的に変
    更する穂木用切断位置調整手段と、前記切断手段に対する台木用苗の上下位置を相対的に変
    更する台木用切断位置調整手段と、 前記穂木用検知手段の検知に基づき、前記切断手段が、
    穂木用苗の胚軸を、その子葉基部を起点として下方に前
    記クリップ差込み長に相当する長さ位置にて切断するよ
    うに、前記穂木用切断位置調整手段を制御する穂木用制
    御手段と、前記台木用検知手段の検知に基づき、前記切断手段が、
    台木用苗の胚軸をその子葉基部の直下にて切断するよう
    に、前記台木用切断位置調整手段を制御する台木用制御
    手段と、 を備えてなる、 ことを特徴とする接木装置。
  2. 【請求項2】 前記接木処理位置の搬送上流側における
    前記穂木用搬送手段又は台木用搬送手段に臨んで配置さ
    れ、前記穂木用苗又は台木用苗に向けてエアを吹きつけ
    るエアブローを備えてなる、 請求項1記載の接木装置。
  3. 【請求項3】 前記穂木用搬送手段及び台木用搬送手段
    は、それぞれ穂木用苗又は台木用苗を収納した各ポット
    を列状に連ねたトレイを間欠的に搬送してなると共に、
    穂木用苗及び台木用苗の上下位置の変更は、穂木用搬送
    手段及び台木用搬送手段の上下移動によって行い、 また前記各ポットの有無を検知し得るトレイ検知手段
    と、 前記各ポットに収納された穂木用又は台木用苗の茎部を
    検知し得る茎検知手段と、を備え、 前記トレイ検知手段が各ポットを検知した後の胚軸の中
    心位置から所定範囲内にて、前記茎検知手段が検知した
    状態で、前記穂木用搬送手段又は台木用搬送手段を停止
    してなる、 請求項1記載の接木装置。
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