JPH1118584A - 苗補填装置における苗欠落セルの培土除去装置 - Google Patents

苗補填装置における苗欠落セルの培土除去装置

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JPH1118584A
JPH1118584A JP18417797A JP18417797A JPH1118584A JP H1118584 A JPH1118584 A JP H1118584A JP 18417797 A JP18417797 A JP 18417797A JP 18417797 A JP18417797 A JP 18417797A JP H1118584 A JPH1118584 A JP H1118584A
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JP
Japan
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seedling
cell
inspection
vacuum
seedlings
Prior art date
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Pending
Application number
JP18417797A
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English (en)
Inventor
Yoshihisa Yurino
善久 百合野
Koichi Yamamoto
浩一 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SEIBUTSUKEI TOKUTEI SANGYO
SEIBUTSUKEI TOKUTEI SANGYO GIJUTSU KENKYU SUISHIN KIKO
Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd
Original Assignee
SEIBUTSUKEI TOKUTEI SANGYO
SEIBUTSUKEI TOKUTEI SANGYO GIJUTSU KENKYU SUISHIN KIKO
Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by SEIBUTSUKEI TOKUTEI SANGYO, SEIBUTSUKEI TOKUTEI SANGYO GIJUTSU KENKYU SUISHIN KIKO, Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd filed Critical SEIBUTSUKEI TOKUTEI SANGYO
Priority to JP18417797A priority Critical patent/JPH1118584A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 苗欠落セル又は不良苗の検査時に、検査対象
苗に隣接する苗を効率良く苗寄せする。 【解決手段】 検査・除去トレイ18上の苗の欠落を、
検知プレート36により検出し、検出された苗欠落セル
18aの培土をバキュームノズル52により吸引除去す
る。このバキュームノズル52は、検査・除去トレイ1
8の上方に移動自在に設けられていて、苗欠落セル18
aが検出されると、その左右の隣接苗を検知プレート3
6の下部に取付けられたエアブローノズル39により、
下方から検知プレート36の中央側上方に向けて斜めに
エア噴射して苗寄せを行い、この状態でバキュームノズ
ル52を下降させる。次いで、バキュームノズル52の
下端を苗欠落セル18aの上面に接触させ、苗欠落セル
18aの培土をバキュームにより吸引する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、移植前のセルト
レイの苗の欠落を検出し、その欠落セルに新たな苗を補
植する苗補填装置に係り、詳しくは苗欠落部分のセルの
培土を除去する苗補填装置における苗欠落セルの培土除
去装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、図36に示すように、育苗施
設内において、多数のセル140aを有するセルトレイ
140に野菜等の種を播種した後、移植前に各セル14
0aにおける発芽の有無や不良苗の有無を自動的に検知
して、欠落等したセル140aの培土を除去し、更に
は、その培土を除去したセル部分に新たな良質苗を補填
することが行われている。
【0003】この種、苗補填装置の従来例として、例え
ば特開平8−23788号公報に記載の技術が知られて
おり、この従来技術によれば、移植ハンドにより供給ト
レイから取り出した苗を、順次移植トレイに植付けるよ
うにした移植装置において、前記移植ハンドをループ状
に移動させる移動経路に、供給トレイから苗を取り出す
苗取り出し部と、この取り出した苗を移植トレイに植付
ける移植部とを設け、これら苗取り出し部と移植部間の
移動経路に、取り出した苗の異常を検出するセンサを設
け、異常苗検出時には前記移植ハンドをバイパス路を介
してループ状移動経路の移植開始位置に復帰させるよう
にしている。
【0004】また、他の従来技術として、例えば育苗箱
に播種された苗の欠落株等を検知し、回転スクリュ及び
吸引ノズルにより欠落株等を破砕・除去したり(特公平
7−16327号公報)、噴射ノズルによりポット内の
培土に高圧エアーを吹き付け、粉砕された培土を吸引除
去する吸引ノズルを備えたもの(特開平7−32270
7号公報)、更に、各セルに植付けられた苗に対し、相
対する取付片を持つフィンガーに苗検査用センサを取付
け、前記取付片を各セル間に差し込んで、苗検査用セン
サからの出力信号に基づき苗の軸径を求めて苗の良否を
検査するもの(特開平7−107812号公報)等が知
られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述した従来
技術によると、例えば、供給トレイから取り出した苗を
移送して移植トレイに植付ける際に、移植ハンドにより
直接移植トレイに植付けようとすると、苗の根部が移植
トレイの底部に密着させるのが困難であり、また、欠落
苗や不良苗を除去した後、空のセル内に新たに補填され
た苗が、セルの底面に密着せず浮き上がったり、あるい
はセルの側壁に対して密着不良となるおそれがあった。
【0006】また、前述の従来例によると、苗検査に伴
いセンサプレートが移動するときに、該センサプレート
により苗が挟まれて苗を乱したり、更に傾斜苗がある
と、これが欠落株等の除去作業の邪魔になるという課題
があった。
【0007】この発明は、上記のような課題を解消する
ためになされたもので、その目的とするところは、苗欠
落セル又は不良苗の検査時に、検査対象苗と隣接する苗
を確実に苗寄せできるようにした苗補填装置における苗
欠落セルの培土除去装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】そこで、上記目的を達成
するため、請求項1記載の発明によれば、マトリクス状
に配置された多数のセル(18a)にそれぞれ苗を植立
したセルトレイ(18)を有し、該セルトレイ(18)
上の苗の欠落を検出し、バキューム手段(32)により
該苗欠落部分のセル(18a)の培土を除去する苗補填
装置(10)における苗欠落セルの培土除去装置におい
て、前記セルトレイ(18)上の一列状の苗を、その左
右両側から挟むように移動してセル(18a)上の苗を
検知する左右プレート(36)を備え、該左右プレート
(36)の下部にエアブローノズル(39)を設けると
共に、該エアブローノズル(39)から前記左右プレー
ト(36)の中央側上方に向けてエアを噴射させる、こ
とを特徴とする。
【0009】請求項2記載の発明によれば、前記エアブ
ローノズル(39)を、前記左右プレート(36)の中
心線に対し略々左右対称位置に配置した、ことを特徴と
する。
【0010】請求項3記載の発明によれば、前記エアブ
ローノズル(39)を、検査対象セル(18a)と該検
査対象セル(18a)の前後に夫々隣接するセル(18
a,18a)との中間位置に夫々配置した、ことを特徴
とする。
【0011】請求項4記載の発明によれば、前記左右プ
レート(36)の内側幅を、移動方向から見て上方が広
く下方が狭い逆八字状に形成した、ことを特徴とする。
【0012】請求項5記載の発明によれば、前記苗欠落
部分のセル(18a)上に、上下方向に移動可能でかつ
前記左右プレート(36)の移動に伴い一体に移動する
筒状部材(52)を設け、該筒状部材(52)の下端に
おける前記左右プレート(36)の移動方向の前後部分
に回動自在に側板(54)を吊下すると共に、該側板
(54)の下端部を略々V字形に形成し、前記筒状部材
(52)の下端を前記苗欠落部分のセル(18a)に接
触又は近接して、該セル(18a)の培土を前記バキュ
ーム手段(32)により吸引するようにした、ことを特
徴とする。
【0013】(作用)以上の発明特定事項により、苗欠
落セルの培土除去装置は、マトリクス状に配置された多
数のセル(18a)にそれぞれ苗を植立したセルトレイ
(18)を有しており、このセルトレイ(18)上の苗
の欠落等を検出して、バキューム手段(32)により該
苗欠落部分のセル(18a)の培土を除去するものであ
る。
【0014】すなわち、前記検査・除去トレイ(18)
の上方には、筒状部材(52)がセル(18a)上を移
動自在に設けられていて、この筒状部材(52)の上端
にはバキュームヘッド(44)が連通されており、この
筒状部材(52)の下端を苗欠落部分のセル(18a)
の上面に接触させた状態で、該セル(18a)の培土が
バキュームにより吸引される。
【0015】このために、前記セルトレイ(18)上の
一列状に整列された苗を、苗検知用の左右プレート(3
6)が整列苗の左右両側から挟むように移動して、セル
(18a)上の苗を検知する。
【0016】また、前記左右プレート(36)の下部に
は、エアブローノズル(39)が取付けられていて、こ
のエアブローノズル(39)から前記左右プレート(3
6)の中央側上方に向けてエアが噴射され、これにより
検査対象苗と隣接する苗を下方から上方に吹き上げて苗
寄せを行い、この苗寄せした状態で、前記筒状部材(5
2)が下降してきて該筒状部材(52)の下端部分が苗
欠落部分のセル(18a)に接触又は近接し、セル(1
8a)内の培土が除去される。
【0017】なお、上述の括弧内の符号は、図面を対照
するためのものであって、この発明の構成を何ら限定す
るものではない。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の実施
の形態を説明する。
【0019】図1は、この発明が適用された苗補填装置
の全体を示す正面図であり、図2はその側面図である。
同図1,図2において、苗補填装置10は、平面視正方
形状の各セル16aにそれぞれ苗17が植立された供給
トレイ16を載置し得る供給部12と、同様に、平面視
正方形状の各セル18aに苗19が植立された検査・除
去トレイ18を載置し得る検査・除去部14とを備えて
いる。
【0020】前記供給部12は、装置正面後方の上段に
配置され、前記検査・除去部14は、装置正面手前の下
段に配置されていて、これら供給部12と検査・除去部
14との間には所定の段差が形成されている。
【0021】前記検査・除去部14は、検査・除去トレ
イ18の各セル18aに植立された苗の欠落や不良苗を
検出する検査手段30と、苗が欠落等したセル18aか
ら培土等を吸引するバキューム手段32とを有し、苗が
欠落等したセル18aがあればその欠落等部分のセル1
8aから培土を除去すると共に、該培土を除去したセル
18aに、前記供給部12から新しい培土付き苗を補填
するものである。
【0022】図3に示すように、前記検査・除去部14
は、平面的に多数のセル18aがマトリクス状に配置さ
れた検査・除去トレイ18を載置し得る検査・除去コン
ベア20を有し、この検査・除去コンベア20は前記検
査・除去トレイ18の各セル18aが一列ずつ移行され
るように駆動モータ70によって間欠的に搬送される。
前記各セル18aには夫々苗19が植立されているが、
必ずしもこれら各セル18aの全てに正常な苗が植立さ
れているわけではなく、種を蒔いても芽が出ないために
苗が欠落していたり、あるいは成育不良の苗も含まれて
いる。
【0023】前記供給部12は、平面的に多数のセル1
6aがマトリクス状に配置された供給トレイ16を載置
し得る供給コンベア22を有し、この供給コンベア22
は前記供給トレイ16の各セル16aが一列ずつ移行さ
れるように駆動モータ72によって間欠的に搬送され
る。前記供給トレイ16の各セル16aには、検査・除
去トレイ18に植立された苗と同種の正常な苗が植立さ
れている。
【0024】前記供給トレイ16の各セル16aと、検
査・除去トレイ18の各セル18aとは、同一形状の同
一寸法に形成されており、また、前記検査・除去コンベ
ア20と供給コンベア22とは、苗補填時に補填苗等の
移動量をできるだけ少なくするために、矢印に示すよう
にその移送方向が互いに逆方向に搬送されるようになっ
ている。
【0025】なお、装置正面側でかつ前記門型フレーム
24の上部には、操作盤27が設けられ、該操作盤27
により、前記供給部12及び検査・除去部14の作動
が、押釦の操作により制御される。また、前記供給部1
2の下方には、制御盤29と中継箱31が設けられてい
て、これら制御盤29と中継箱31には、前記供給部1
2及び検査・除去部14がシーケンシャルに作動可能
に、マイクロコンピュータや各種アクチュエータ等が内
蔵されている。
【0026】また、前述した図1〜図3、ならびに図4
に示すように、前記検査・除去コンベア20と供給コン
ベア22の搬送方向中間部には、これら両コンベア2
0,22を横切るように、その周囲空間に門型フレーム
24が設けられている。この門型フレーム24の所定高
さ位置には、横架フレーム25が一体的に固定されてい
て、該横架フレーム25には、取付けプレート80を介
して検査・除去用のリニア駆動装置26が、前記検査・
除去コンベア20の上方に設けられている。
【0027】前記リニア駆動装置26には、図5〜図7
に示すように、検査・除去ガイド28が摺動自在に嵌合
されていて、該検査・除去ガイド28には、検査・除去
トレイ18のセル18aに植立された不良苗や欠落苗を
検査するための検査手段30と、欠落等したセル18a
から培土等を吸引するバキューム手段32が設けられて
いる。
【0028】前記検査手段30は、前記検査・除去ガイ
ド28に、長手方向を上下方向に向けかつ作動ロッド3
4bを上にして取り付けられた昇降シリンダ34と、該
昇降シリンダ34のシリンダ34a部分の左右の下部に
垂下された、対向する2枚の検査プレート36,36を
有している。この検査プレート36は側面視が長靴形状
をなし、その対向幅は、平面視正方形をなす検査・除去
トレイ18の各セル18aの一辺の長さと略々等しい間
隔にて対向配置されている。また、該検査プレート36
の下部には、発光・受光素子からなる一対の検査センサ
38,38が対向配置されている。
【0029】更に、前記検査プレート36の外側壁の下
部には、エアブローノズル39が設けられている。ま
た、前記検査プレート36の側壁には、該側壁を貫通し
て検査プレート36,36の中央側上方に向けて噴射さ
れるエア通過用の穴37が形成されている。このため、
前記エアブローノズル39から、左右の検査プレート3
6,36の中央側上方に向けてエアが噴射されることに
なる。
【0030】前記検査プレート36は、図8(a)に示
すように、移動方向(矢印方向)の前部が傾斜面に形成
された傾斜部36aを有し、かつその先端下部に前方に
突出したセンサ取付部36cを有していて、後部のかか
と部分にも凸部36bが設けられている。これにより、
検査プレート36の前進時及び後進時のいずれの場合に
も苗の掻き分けが容易になるようにされている。
【0031】また、図8(b)に示すように、前記検査
プレート36,36の内側幅は、移動方向から見て上方
が広く下方が狭い逆八字状に形成され、更に上端部は内
側に折曲されている。これにより、検査プレート36が
検査対象苗列を通過する際に、苗葉と左右の検査プレー
ト36との間の接触を少なくすることができると共に、
このときの接触圧により苗が検査プレート36の移動方
向に傾く(乱れる)のが防止される。
【0032】そして、本実施例では、検査プレート36
の傾斜部36aを、苗の子葉位置から苗上部に至る範囲
に設けており、これにより苗全体にわたり苗と検査プレ
ート36との接触を少なくすることが可能となる。
【0033】また、前記エアブローノズル39は、ノズ
ルホルダ41を介し検査プレート36の傾斜部36aの
外側壁の下部に、しかも、その噴出口を斜め上方に向け
て取付けられており、更に該ノズル39を検査プレート
36に形成された穴37に臨むように設けられている。
このように、前記エアブローノズル39を、検査プレー
ト36の外側壁に設けたことで、検査時に該ノズル39
が苗に引っ掛かるおそれがなく、また、該ノズル39を
検査プレート36の傾斜部36aの下部の幅狭の部分
(内側に凹んだ部分)に取付けたことで、該ノズル39
が検査プレート36の外方に突出することがなく、よっ
て隣接苗に引っ掛かるおそれもない。
【0034】本実施の形態では、図9(a)(b)に示
すように、前記エアブローノズル39は、検査プレート
36,36の中心線sに対し略々左右対称位置に配置さ
れている。
【0035】これにより、検査対象の苗(セル)と隣接
する苗に略々左右均等の方向からエアが吹き付けられ、
安定した苗寄せを行うことが可能となる。また、前記エ
アブローノズル39の取り付け角度αを鋭角とすること
で、検査対象苗に隣接する苗葉を検査対象苗(セル)か
ら十分に遠ざけることが可能となる。
【0036】また、図10に示すように、前記エアブロ
ーノズル39は、検査対象の苗(セル)と該検査対象の
苗(セル)の進行方向の前後に夫々隣接する苗(セル1
8a)との中間位置に、左右夫々2個づつ配置されてい
る。
【0037】こうして、隣接セル18aに植立された夫
々の苗をエア噴射により検査対象の苗(セル)から十分
に離すことができ、これにより検査対象の苗(セル)の
上方にバキュームノズル52が下降するための空間を確
保することが可能となる。
【0038】なお、この場合、他の実施例として、図1
1に示すように、バキュームノズル52が下降するとき
に、その任意の高さ位置から該バキュームノズル52を
利用して上方から下方に向けてエアブローを行い、検査
対象の苗(セル)の前後の隣接苗を周囲に移動させるこ
とも可能である。この実施例によれば、バキュームノズ
ル52を利用して苗寄せ(エアブロー)を行うため、上
述のように検査プレート36の側壁に取り付けたエアブ
ローノズル39は不要となる。
【0039】以上において、苗の欠落等の検査時には、
前記検査プレート36が、検査・除去トレイ18の上面
からわずかな距離隔てた高さ位置のところを、前記リニ
ア駆動装置26により、検査・除去コンベア20の搬送
方向と略々直交する方向(トレイの列方向)に移動し
て、前記検査センサ38により検査・除去トレイ18の
各セル18aに苗の欠落等がないか否かを検知する。こ
のとき、前記検査プレート36は、列方向の苗と隣接す
る列の苗との干渉を防止する役目をなしている。なお、
検査時には検査・除去コンベア20の搬送は停止され
る。
【0040】以上説明した本実施の形態によれば、前記
検査プレート36の先端に突出したセンサ取付部36c
に、検査センサ38を取付け、この検査プレート36が
前進移動して検査を行う際に、検査プレート36の傾斜
部36aにて苗を倒す前にその苗の検査を終了するた
め、検出精度が向上する。
【0041】また、本実施例においては、図12に示す
ように、前記センサ取付部36cのプレート下面からの
高さhを、同じ基準面からの苗19の子葉高さh’より
も低くしたため、該子葉にセンサ取付部36cが引っ掛
かることもない。
【0042】なお、前記バキューム手段32は、前述し
た図5〜図7に示すように、前記昇降シリンダ34の作
動ロッド34bの上端部に取り付けられたバキュームベ
ース40と、該バキュームベース40に載置された切換
えシリンダ42と、該切換えシリンダ42の作動ロッド
の先端部に取り付けられたバキュームヘッド44と、該
バキュームヘッド44の吸込口に連通可能に前記バキュ
ームベース40から垂下されたバキュームノズル52と
を有している。
【0043】前記バキュームノズル52は、その長手方
向の中間部に設けられた枠体55により上下移動可能に
ガイド保持され、この枠体55は、前記検査・除去ガイ
ド28から突設されたガイドストッパ53により上下移
動可能にガイド支持されている。前記枠体55の上部に
は、ストッパ部材55aが設けられ、該ストッパ部材5
5aにより枠体55の下降位置が規制されるようになっ
ている。
【0044】そして、本実施の形態では、図13に示す
ように、前記昇降シリンダ34に、前記検査プレート3
6及びバキュームノズル52等を一体構造として取り付
け、これらを検査・除去用のリニア駆動装置26にて移
動可能としており、これにより、検査センサ38にて検
出された苗欠落位置に、確実にバキュームノズル52を
移動させることができる。
【0045】前記検査プレート36と検査センサ38と
は、図14(a)(b)に示すように、前記昇降シリン
ダ34の底部に取り付けられており、該昇降シリンダ3
4の下方のスペースを有効に利用すると共に、該昇降シ
リンダ34の中心(及びバキュームノズル52の中心)
と左右の検査プレート36,36の中心とを一致させ
て、該検査プレート36とバキュームノズル52との昇
降時の干渉を防止するようにしている。
【0046】なお、前述した図6におけるバキュームヘ
ッド44の本体基部側は、バキュームホース46を介し
て掃除機48に接続され(図1,図2参照)、吸込口側
には前記バキュームベース40に形成された苗落込み口
50を介して、前記バキュームノズル52が長手方向を
上下に向けて垂下されている。このバキュームノズル5
2の横断面は、正方形をなす前記セル16a,18aと
同形状をなし、かつ該セルの一辺よりも僅かに大きい寸
法に形成されている。
【0047】また、前記バキュームノズル52の外形寸
法は、対向配置された検査プレート36,36の左右間
隔(内幅)よりも僅かに狭くして、バキュームノズル5
2が下降したときに該バキュームノズル52の先端部が
検査プレート36,36間にスムーズに入るように構成
されている。このため、前記検査プレート36は、バキ
ュームノズル52が下降するときのガイドとしての役目
をなすと共に、検査プレート36にて隣接する苗を左右
に掻き分けた後に、バキュームノズル52が下降するこ
ととなり、隣接苗がバキュームノズル52の下降の邪魔
になることがないようにしている。
【0048】図15(及び図6)に示すように、前記バ
キュームヘッド44は、切換えシリンダ42の作動によ
り、その吸込口を、前記バキュームノズル52の苗落込
み口50が形成された位置(培土を吸引する位置)と、
該苗落込み口50を開放する位置(待機位置)とに移動
自在に設けられている。そして、前記待機位置におい
て、バキュームヘッド44の先端バキューム口が閉塞さ
れないように、エア抜きを行うべく、前記バキュームベ
ース40に所定寸法の孔49が形成されている。
【0049】また、前記バキュームヘッド44を待機位
置に切換えた状態では、該待機位置の開口部には、バキ
ュームベース40に形成された前記孔49が開口されて
いることになる。しかも、この孔49は、昇降シリンダ
34とバキュームノズル52との中間に開口されてい
て、該孔49の下方が開放状態となっているため、バキ
ュームが連続して作動したとしても、バキュームベース
40が吸引されたり、掃除機48への負担が大きくなる
ことがないようにしている。
【0050】前記昇降シリンダ34の上部には、バキュ
ームベース40が略々水平に設けられ、かつ前記バキュ
ームノズル52が前記昇降シリンダ34と略々平行に垂
設されている。このように、バキュームベース40を介
して、前記バキュームヘッド44とバキュームノズル5
2等とを一体に取り付けることで、昇降シリンダ34の
昇降と同時かつ一体的に移動できるようにしている。
【0051】また、図16(a)(b)(及び図6)に
示すように、前記枠体55の下端部には、支点54aを
中心として外方に開閉可能で、かつ前記検査プレート3
6と略々直交する方向に、バキュームガイド54,54
が移動方向の前後に対向配置されている。このバキュー
ムガイド54は、検査除去苗の中への進入が容易なよう
に前後一対でクチバシ状をなし、かつ先端がV字状に形
成されている。
【0052】そして、図17(a)〜(d)に示すよう
に、前記検査プレート36の下部とこのバキュームガイ
ド54とで平面視4方の空間を仕切り、検査除去苗を隔
離可能としている。なお、対向するバキュームガイド5
4,54間には、該バキュームガイド54,54を内方
に付勢するスプリング(引張)51が装着されている。
【0053】上述のように、前記バキュームガイド54
の先端がV字状であるため、該ガイド54により検査対
象苗(セル)の前後の隣接苗を踏みつけるのを防止する
ことが可能であり、また、本実施例では、検査プレート
36,36によって形成される角度θ1 と、バキューム
ガイド54の先端の角度θ2 とを略々等しくしたため、
検査プレート36の傾斜部36aの内側傾斜面とバキュ
ームガイド54の先端の傾斜面との間に苗が挟まれるの
を防止することができる。
【0054】このため、前記バキュームノズル52によ
り、検査・除去トレイ18のセル18a内の培土や不良
苗を吸引するときには、前記枠体55とその下端のバキ
ュームガイド54を途中で下降停止させ、バキュームガ
イド54を内方に閉じた状態で該バキュームガイド54
が検査除去セル(苗)の中に入り、その後、前記バキュ
ームノズル52が更に下降してバキュームガイド54を
押し開くため、このバキュームガイド54にて隣接苗を
掻き分けることができる。
【0055】同様に、培土の吸引を終了してバキューム
ノズル52が上昇するときも、該バキュームノズル52
が上昇してからスプリング51の付勢力によりバキュー
ムガイド54が閉じられる。
【0056】前記検査プレート36,36の対向間隔
は、検査・除去トレイ18の各セル18aのピッチと略
々同一として、隣接する搬送方向のセル列の苗の略々中
間部に、前記検査プレート36が位置するようにしてい
る。
【0057】以上により、図18(a)(b)に示すよ
うに、前記検査センサ38によって所定セル18aの苗
の欠落が検出されると、検査プレート36の移動が停止
され、該検査プレート36の停止位置にて前記バキュー
ムノズル52が降下してきて、枠体55の下部のバキュ
ームガイド54が下端位置まで降下するようになってい
る。
【0058】すなわち、図19〜図21に示すように、
前記検査センサ38によって、検査・除去トレイ18に
欠落等した苗があるか否かが、各セル18aの一列方向
に沿い1個ごとに検出され、所定セル18aにて苗の欠
落(又は不良苗)が検出されると、検査プレート36の
減速が開始され、実施例では欠落等苗を検出してから2
つ目のセル18aの苗を検出した時点で検査プレート3
6の移動が停止される。この検査プレート36の停止位
置にて、前記バキュームノズル52の直下には、苗の欠
落等した前記所定セル18aが位置するようになってい
る。
【0059】次いで、昇降シリンダ34の作動ロッド3
4bが収縮されて、バキュームベース40と共にバキュ
ームノズル52が下降する。このバキュームノズル52
の下降に伴い、枠体55が下降するが、該枠体55のス
トッパ部材55aがガイドストッパ53に当接すると、
枠体55の下降は停止する(図20参照)。そして、更
なる作動ロッド34bの収縮により、枠体55に対しバ
キュームノズル52のみが下降する(図21参照)。
【0060】このバキュームノズル52の下降により、
バキュームガイド54が押されて外方に開放され、該バ
キュームガイド54の先端開口部がセル18aの上面に
接触又は近接し、セル18a内の培土がバキューム手段
32によって吸引される(図21参照)。
【0061】ところで、本実施の形態では、図22及び
図23に示すように、前記バキュームノズル52の側壁
に、前記セル18aから吸引される培土を検出するため
の培土検出センサ102,102’が対向配置されてい
る。
【0062】すなわち、前記バキュームノズル52の上
部壁面に、該ノズル52の内側通路に突出しないように
孔103を設け、この孔103を外側から覆うように保
護部材104がバキュームノズル52に固定されてい
る。この保護部材104には、前記孔103に連通する
貫通孔105が形成されている。また、この保護部材1
04の外側には、ボルト106によりセンサホルダ10
8が取り付けられている。そして、このセンサホルダ1
08には、前記貫通孔105に連通する光路110が形
成され、この光路110に前記培土検出センサ102,
102が取付けられている。
【0063】更に、前記センサホルダ108には、前記
光路110に連通するエアブロー取付孔112が形成さ
れ、このエアブロー取付孔112にエアブローノズル1
14が取付けられている。
【0064】以上のように、バキュームノズル52の壁
面に該ノズル52の内側通路に突出しないように穴10
3を設けることで、この穴103を介して培土検出セン
サ102により培土吸引時の培土の通過を検出すること
が可能であると共に、この穴103が培土吸引時に邪魔
になることはない。前記エアブローノズル114は、前
記光路110、貫通孔105並びに穴103が培土等に
よって詰まらないように、必要に応じてエアを噴射する
ためのものである。
【0065】また、このバキュームノズル52を介して
補填用の苗を前記苗落込み口50から下方のセルに落下
供給するとき、この培土検出センサ102を、補填用苗
の落下を確認するためのセンサとして用いることもでき
る。
【0066】なお、図24に示すように、前記苗落込み
口50の高さ位置は、供給トレイ16の各セル16aの
上面高さ位置と略々同一高さに設定されており、この苗
落込み口50から所定段差Hだけ下方に位置する検査・
除去トレイ18に向けて苗が落し込まれる。このよう
に、供給トレイ16の上面と苗落込み口50との高さが
略々同一高さとされていることで、補填苗は直線的に移
送されて該補填苗の移動量は少なくて済むと共に、所定
段差Hを補填苗が落下する間に該補填苗の落下速度が増
して、検査・除去トレイ18のセル18aに落下苗が押
し込まれるため、セル18a内での苗の浮き上がりが防
止される。
【0067】次に、図25に示すように、前記供給トレ
イ16から補填苗を掴持し、該補填苗を前記苗落込み口
50に向けて移送する苗移送手段56について説明す
る。
【0068】前記検査・除去コンベア20及び供給コン
ベア22の上方には、各コンベア20,22の搬送方向
と略々直交する方向に移動可能に、苗移送手段56が設
けられていて、この苗移送手段56は、供給トレイ16
の各セル16aから補填苗を掴持して、検査・除去トレ
イ18の所定セル18aから培土等を吸引除去した空の
セル18aに補填すべく、前記苗落込み口50のところ
まで移送する役目をなす。
【0069】この苗移送手段56は、前記門型フレーム
24の横架フレーム25に、ブラケット78を介して取
り付けられたリニア駆動装置58と、該リニア駆動装置
58に摺動自在に嵌合された供給ガイド60を有してい
る。この供給ガイド60には、長手方向を上下に向けか
つ作動ロッド62aを下にして取り付けられた昇降シリ
ンダ62が取り付けられ、該作動ロッド62aには、抜
差しシリンダ64が一体的かつ斜め方向に移動可能に取
り付けられている。
【0070】この抜差しシリンダ64の下部には、開閉
チャック68を介して一対の爪66,66が取り付けら
れている。これらの爪66,66は、開閉チャック68
の作動により、取付け基部側の支点を中心として左右に
開閉自在とされている。
【0071】そして、前記供給トレイ16の各セル16
aに植立された苗に、前記爪66を突き刺して閉じるこ
とにより苗を掴持し、この苗をリニア駆動装置58によ
り、前記苗落込み口50まで移送する。この苗落込み口
50においては、該苗落込み口50の周縁部に前記苗を
引っ掛けてから、抜差しシリンダ64にて爪66を斜め
上方に引抜くことにより、補填苗を前記バキュームノズ
ル52に供給する。
【0072】本実施例では、図26(a)(b)に示す
ように、前記苗落込み口50の形状寸法をバキュームノ
ズル52の穴形状寸法と一致させるようにしている。そ
して、苗落込み口50の縁部に補填苗を引っ掛けるよう
にして該苗から爪66を抜き、前記苗を落下口に一旦残
してから該苗を自由落下させることにより、補填苗をバ
キュームノズル52内を落下させるとき、苗の動きが少
なくて安定した姿勢で落下できるようにしている。
【0073】また、本実施例において、図27(及び図
3)に示すように、前記検査・除去コンベア20及び供
給コンベア22の搬送方向の左右両側には、前記検査・
除去トレイ18及び供給トレイ16の周縁のフランジ部
74を下方から支持するトレイガイド76が設けられて
いる。このトレイガイド76は、コンベアの略々全長に
わたって設けられていて、トレイ搬送の安定化が図られ
ている。
【0074】更に、図28に示すように、前記検査・除
去コンベア20における搬送方向の略々中央位置で、か
つ前記検査プレート36が苗の欠落を検査すべく検査・
除去コンベア20を横切って通過し得る部分には、コン
ベアベルト90を下方から支持するコンベアテーブル8
6の端部86aが下方に折曲され、そこに凹み部21が
形成されている。なお、検査・除去コンベア20の搬送
方向左右端側で、かつ検査プレート36の待機位置には
浮上り防止ガイド84が設けられ、この浮上り防止ガイ
ド84には、検査センサ38にエアを吹き付けて該検査
センサ38を掃除するためのエアブローノズル94が、
ブラケット96により検査プレート36を外側から挟む
ように対向配置されている。
【0075】前記凹み部21の中央部下方には、ガイド
ローラ88が配設され、このガイドローラ88により、
コンベアベルト90の経路が下方に湾曲された状態で巻
き掛けられている。この凹み部21の略々中央で、前記
コンベアテーブル86と略々同一の高さ位置にトレイガ
イド92が配設されている。
【0076】このトレイガイド92は、図29(a)
(b)に示すように、その上面にバキューム穴91が穿
設され、下面にはエアダクト93が形成されている。そ
して、トレイ18のピッチLとバキューム穴91のピッ
チlとは略々一致され、また、トレイ18aの水抜き穴
23の径φdは、バキューム穴91の径φDよりも小さ
く形成されている。
【0077】以上により、培土を除去するときは、図3
0(a)に示すように、エアダクト93と水抜き穴23
を介して下方からエアを吹き上げて、培土が除去され易
いようにし、また、補填苗を供給するときは、図30
(b)に示すように、エアダクト93内を真空にして補
填苗をセルに挿入し易いようにする。
【0078】以上において、前記検査・除去トレイ18
の各セル18aが、列毎にコンベア90により間欠的に
搬送されて検査位置に到達すると、該当するセル18a
列がこのトレイガイド92の上面に載り、この状態で検
査プレート36が移動して検査が行われる。この場合、
前記バキュームノズル52も、検査プレート36と一体
的に移動する。
【0079】図31(a)〜(d)は、他の実施例を示
すものであり、この実施例では、セル18aの底面に形
成された水抜き穴23の下方の中央部に1本のバキュー
ムノズル116を設け、その周囲に略々90度の間隔で
4本のエアブローノズル118が配置されている。
【0080】すなわち、同図(a)に示すように、セル
18aが搬送されるテーブル120の表面に開口部12
2を形成し、この開口部122の下方に前記バキューム
ノズル116とエアブローノズル118を配置してい
る。
【0081】そして、同図(b)に示すように、苗欠落
セルの培土苗19を吸引するときには、エアブローノズ
ル118からエアを噴出させて、セル18aの内側壁面
に付着している培土を除去してやる。このとき、エアブ
ローノズル118の先端部の角度βを、セルの傾斜角度
αよりも大きく外側に傾斜させることで、エアがセル1
8aの内側壁面に沿って流れ、付着土が確実に除去され
るようにしている。
【0082】また、正常な苗を補填するときには、同図
(c)のように、バキュームノズル116にてエアを吸
引することで、苗17の培土とセル18aとの間の隙間
の発生を防止している。なお、エアブローノズル118
を複数本設けることで、セル18aの内壁面の土が漏れ
なく確実に除去される。
【0083】図32(a)〜(d)は、セル18a底部
の水抜き穴23の部分を底上げし、該水抜き穴23の側
方にエア抜き用の凹部124を設けた実施例を示す。
【0084】そして、セル18a内の培土をバキューム
ノズル52により吸引するときに、前記凹部124をエ
ア吸入用の通路として利用するものである。
【0085】図33(a)(b)は、セル18aから不
良苗及び培土を吸引除去した後、補填苗を上方から落と
し込み、その後バキュームノズル52の上方よりエアブ
ローして補填苗を強制的に下方のセル内に押し込んで、
浮き上がりを防止するようにした実施例を示す。
【0086】すなわち、補填苗を供給するときは、同図
(a)に示すように、セル18aから不良苗及び培土を
吸引除去した後、バキュームヘッド44をバキュームベ
ース40に沿って移動させ、苗落込み口50を開放して
該苗落込み口50からバキュームノズル52を介して補
填苗17を落下させる。そして、下方のセル18aに補
填苗17を供給するが、同図(b)に示すように、補填
苗17を落下した後、バキュームヘッド44を苗落込み
口50に移動させ、バキュームノズル52の上方からエ
アブローして補填苗17をセル18a内に押し込み、浮
き上がりを防止している。
【0087】次に、本実施の形態の作用を説明する。
【0088】図34(a)〜(e)は、検査・除去トレ
イ18の所定セル18aの欠落を検出して、該セル18
a内の培土をバキューム手段32により吸引する工程を
示す。
【0089】すなわち、検査・除去トレイ18が検査・
除去コンベア20により、各セル18aの列ごとに間欠
移送され、トレイセンサにより所定列が検査位置に到達
したことが検知されると該コンベア20が停止する。そ
して、検査・除去コンベア20の側方に待機していた検
査プレート36が、検査・除去トレイ18の列方向に移
動して検査が開始される。なお、この場合、バキューム
ノズル52も検査プレート36と一体的に移動する。
【0090】そして、検査センサ38によって検査・除
去トレイ18に欠落等した苗があるか否かが各セル18
aの1個ごとに検出され、所定セル18aにて苗の欠落
が検出されると、その位置から検査プレート36の減速
が開始され、更に次のセル18aの苗を検出した時点で
検査プレート36の移動が停止される(図34(a)
(b)参照)。このとき、検査プレート36に設けられ
たエアブローノズル39により、検査対象セルと隣接す
る前後のセル苗に対し、左右の検査プレート36,36
の中央側上方に向けてエアが噴射され、苗寄せが行われ
る。この苗寄せした状態で、バキュームノズル52の直
下には、苗の欠落等した前記所定セル18aが位置する
ようになっている。
【0091】次いで、昇降シリンダ34の作動ロッド3
4bが収縮されて、バキュームベース40と共にバキュ
ームノズル52が下降する。このバキュームノズル52
の下降に伴い、枠体55も下降するが、該枠体55のス
トッパ部材55aがガイドストッパ53に当接すると、
枠体55はそれ以上下降しない(図34(c)参照)。
【0092】更に、前記作動ロッド34bが収縮するこ
とにより、枠体55に対しバキュームノズル52のみが
下降する。このバキュームノズル52の下降により、バ
キュームガイド54が外方に押されて開放され、隣接す
る苗が該バキュームガイド54によって掻き分けられ
る。その後、バキュームガイド54の先端開口部が、セ
ル18aの上面に接触又は近接したところで、作動ロッ
ド34bの収縮が停止すると共に、セル18a内の培土
がバキュームによって吸引される(図34(d)参
照)。
【0093】この場合、検査・除去コンベア20におけ
る苗の検査位置には、セル18aの列方向に沿ってトレ
イガイド92が設けられており、エアダクト93からセ
ル18aの水抜き孔23を通ってバキュームノズル52
内に空気が供給されるので、セル18a内の培土が素早
くかつ確実に除去される(図28参照)。
【0094】培土の吸引が終了すると、切換えシリンダ
42のロッドを収縮させてバキュームヘッド44の吸引
口をスライド移動させ、バキュームベース40に形成さ
れた孔49に合致させる。これにより、苗落込み口50
が露出状態になるため、供給トレイ16に植立された補
填苗を、爪66にて掴持して苗移送手段56により苗落
込み口50に向けて移送し、該苗を苗落込み口50の上
方から落とし込む(図34(e)参照)。
【0095】図35(a)〜(d)は、供給トレイ16
のセル16aから、爪66により補填苗17を掴持する
ときの工程を示す。
【0096】すなわち、抜差しシリンダ64の下方に設
けられた爪66を、供給トレイ16の所定セル16aの
斜め上方に位置せしめる。このとき、前記爪66は開い
た状態にされている(図35(a)参照)。
【0097】次いで、抜差しシリンダ64の作動ロッド
を斜め下方に伸長し、爪66を苗17に突き刺すと共
に、開閉チャック68を作動させて爪66を閉じ、苗1
7を掴持する(図35(b)参照)。
【0098】次いで、昇降シリンダ62の作動ロッド6
2aを収縮させて、前記抜差しシリンダ64と共に掴持
した苗17を上昇させて、該苗17をセル16aから引
き抜く(図35(c)参照)。
【0099】続いて、前記爪66により掴持した苗17
を、リニア駆動装置58により検査・除去トレイ18の
上方に移送し(図35(d)参照)、こうして検査・除
去トレイ18の上方に移送してきた補填苗17を、バキ
ュームノズル52の上方から落とし込む。
【0100】
【発明の効果】以上説明した通り、請求項1に記載の発
明によれば、左右プレートの下部にエアブローノズルを
設け、このノズルから左右プレートの中央側上方に向け
てエアを噴射させるようにしたことで、検査対象苗と隣
接する苗を下方から上方に吹き上げて確実に苗寄せする
ことができる。
【0101】請求項2に記載の発明によれば、左右プレ
ートの中心線に対し略々左右対称位置にエアブローノズ
ルを配置したため、検査対象苗と隣接する苗に略々左右
均等の方向からエアが吹き付けられ、安定した苗寄せを
行うことができる。
【0102】請求項3に記載の発明によれば、エアブロ
ーノズルを、検査対象セルとこれに隣接する前後のセル
との中間部に夫々設けたため、該隣接セルに植立された
夫々の苗をエア噴射により検査対象セルから隔離するこ
とができ、これによって検査対象セルの上方にバキュー
ム手段が下降するための空間を確保することができる。
【0103】請求項4に記載の発明によれば、左右プレ
ートを正面視逆八字状としたため、該左右プレートが検
査対象苗列を通過する際に、苗葉と左右プレートとの間
の接触を少なくすることができると共に、このときの接
触圧により苗が左右プレートの移動方向に傾く(乱れ
る)のを防止することができる。
【0104】請求項5に記載の発明によれば、側板の先
端をV字形としたため、該側板により検査対象苗の前後
の隣接苗を踏みつけるのを防止することができる。ま
た、左右プレートの傾斜部の傾斜面と側板の先端の傾斜
面との間に苗が挟まれるのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る苗補填装置の正面図である。
【図2】本発明に係る苗補填装置の側面図である。
【図3】本発明に係る苗補填装置の平面図である。
【図4】横架フレームと、検査・除去用及び供給用リニ
ア駆動装置との位置関係を示す図である。
【図5】検査・除去用リニア駆動装置に、検査手段とバ
キューム手段とが取り付けられた状態の正面図である。
【図6】図5の側面図である。
【図7】図5の平面図である。
【図8】(a)は検査プレートの側面視形状を示す図で
あり、(b)は正面から見た図である。
【図9】(a)はエアブローノズルによるエアの噴射方
向を示す図であり、(b)は隣接セルの中間でエアブロ
ーノズルによるエア噴射が行われる状態を示す図であ
る。
【図10】検査プレートに取り付けられたエアブローノ
ズルとセルとの位置関係を示す図である。
【図11】苗欠落セルに向けてバキュームノズルを待機
位置から下降させたときの状態を示す図である。
【図12】検査プレートの先端部高さと、検査・除去苗
の子葉位置との高さ関係を示す図である。
【図13】検査・除去用リニア駆動装置に、検査手段と
バキューム手段とが取り付けられた状態の平面図であ
る。
【図14】(a)は、検査プレートと検査センサとの取
付け関係を示す正面図であり、(b)は、その側面図で
ある。
【図15】昇降シリンダに、バキュームベースを介して
バキュームノズル等を一体的に取付けた状態の側面図で
ある。
【図16】(a)は、バキュームノズルの下端にバキュ
ームガイドを取り付けた状態を示す正面図であり、
(b)は、その側面図である。
【図17】(a)〜(d)は、検査プレートとバキュー
ムガイドとの配置関係を示す図である。
【図18】(a)(b)は、検査センサにより欠落苗を
検出して、バキュームノズルが降下するときの状態を示
す図である。
【図19】検査センサによる苗検出状態を示す図であ
る。
【図20】欠落苗や不良苗が検出されてバキュームガイ
ドが降下するときの状態を示す図である。
【図21】バキュームノズルが降下してきて、その下端
がセル上面に接触したときの状態を示す図である。
【図22】バキュームノズルの側壁に培土検出センサを
配置した状態の側面図である。
【図23】その正面図である。
【図24】供給トレイと検査・除去トレイとの間に、所
定の段差を設けた状態を示す図である。
【図25】供給用リニア駆動装置に、苗クランプ用の爪
と該爪を上下及び斜め方向に移動させるシリンダ等が取
り付けられた状態の正面図である。
【図26】(a)は、苗落込み口の形状とバキュームノ
ズルの内形とを同一にした状態を示す図であり、(b)
は、補填苗を苗落込み口に挿入し、爪を引き抜くときの
状態を示す図である。
【図27】搬送コンベアの搬送方向左右側にトレイガイ
ドを設けた状態を示す図である。
【図28】検査・除去コンベヤの略々中央に凹み部を設
けた状態を示す図である。
【図29】(a)は、トレイガイドの外観を示す図であ
り、(b)は、その上面を通過するセルトレイの側面図
である。
【図30】(a)は、エアダクトを介してエアを下方か
ら吹き上げてセル内の培土が除去され易いようにした実
施例を示す図であり、(b)は、補填苗をセル内に供給
するときにエアダクト内を真空にして苗を挿入し易いよ
うにした実施例を示す図である。
【図31】(a)〜(d)は、図30の他の実施例を示
す図で、セルが載置されるテーブル下方にバキュームノ
ズルとエアブローノズルを配置した状態を示す図であ
る。
【図32】(a)〜(d)は、セル底部の水抜き穴の部
分を底上げし、該水抜き穴の側方にエア抜き用の凹部を
設けた実施例を示す図である。
【図33】(a)は、補填苗を上方から落し込み、
(b)はバキュームノズルの上方からエアブローして苗
をセル内に押し込み、浮き上がりを防止するようにした
実施例を示す図である。
【図34】(a)〜(e)は、検査手段により検査・除
去トレイの各セルにおける苗の欠落を検出し、更にバキ
ューム手段により苗が欠落したセル内の培土を吸引する
ときの工程を示す図である。
【図35】(a)〜(d)は、供給トレイの各セルから
補填用の苗を掴持して苗落込み口に搬送するときの工程
を示す図である。
【図36】各セルに苗が植立されたセルトレイの外観を
示す図である。
【符号の説明】
10 苗補填装置 12 供給部 14 検査・除去部 16 供給トレイ 16a セル 17 苗 18 検査・除去トレイ 18a セル 19 苗 20 検査・除去コンベア 21 凹み部 22 供給コンベア 23 水抜き孔 26 リニア駆動装置 27 操作盤 30 検査手段 32 バキューム手段 33 空気通路 34 昇降シリンダ 36 検査プレート 38 検査センサ 39 エアブローノズル 40 バキュームベース 42 切換えシリンダ 44 バキュームヘッド 49 孔 50 苗落込み口 52 バキュームノズル 53 ガイドストッパ 54 バキュームガイド 54a 支点 56 苗移送手段 58 リニア駆動装置 62 昇降シリンダ 64 抜差しシリンダ 66 爪 68 開閉チャック 76 トレイガイド 84 浮上がり防止ガイド 90 コンベアベルト 92 トレイガイド 93 エアダクト 100 検査ガイド 102 培土検出センサ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マトリクス状に配置された多数のセルに
    それぞれ苗を植立したセルトレイを有し、該セルトレイ
    上の苗の欠落を検出し、バキューム手段により該苗欠落
    部分のセルの培土を除去する苗補填装置における苗欠落
    セルの培土除去装置において、 前記セルトレイ上の一列状の苗を、その左右両側から挟
    むように移動してセル上の苗を検知する左右プレートを
    備え、 該左右プレートの下部にエアブローノズルを設けると共
    に、 該エアブローノズルから前記左右プレートの中央側上方
    に向けてエアを噴射させる、 ことを特徴とする苗補填装置における苗欠落セルの培土
    除去装置。
  2. 【請求項2】 前記エアブローノズルを、前記左右プレ
    ートの中心線に対し略々左右対称位置に配置した、 ことを特徴とする請求項1記載の苗補填装置における苗
    欠落セルの培土除去装置。
  3. 【請求項3】 前記エアブローノズルを、検査対象セル
    と該検査対象セルの前後に夫々隣接するセルとの中間位
    置に夫々配置した、 ことを特徴とする請求項1又は2記載の苗補填装置にお
    ける苗欠落セルの培土除去装置。
  4. 【請求項4】 前記左右プレートの内側幅を、移動方向
    から見て上方が広く下方が狭い逆八字状に形成した、 ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の
    苗補填装置における苗欠落セルの培土除去装置。
  5. 【請求項5】 前記苗欠落部分のセル上に、上下方向に
    移動可能でかつ前記左右プレートの移動に伴い一体に移
    動する筒状部材を設け、 該筒状部材の下端における前記左右プレートの移動方向
    の前後部分に回動自在に側板を吊下すると共に、該側板
    の下端部を略々V字形に形成し、 前記筒状部材の下端を前記苗欠落部分のセルに接触又は
    近接して、該セルの培土を前記バキューム手段により吸
    引するようにした、 ことを特徴とする請求項4記載の苗補填装置における苗
    欠落セルの培土除去装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6739899B2 (en) 2001-07-25 2004-05-25 Yazaki Corporation Method and structure for connecting a terminal with a wire
US7974261B2 (en) 2005-06-13 2011-07-05 Qualcomm Incorporated Basestation methods and apparatus for supporting timing synchronization
US8036205B2 (en) 2005-06-13 2011-10-11 Qualcomm Incorporated Methods and apparatus for supporting uplinks with remote base stations
KR20190052342A (ko) * 2017-11-08 2019-05-16 대한민국(농촌진흥청장) 진공흡인을 이용한 플러그묘 이식장치 및 이식방법

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