JP2576646B2 - 酸素吸収シート - Google Patents

酸素吸収シート

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JP2576646B2 JP1306204A JP30620489A JP2576646B2 JP 2576646 B2 JP2576646 B2 JP 2576646B2 JP 1306204 A JP1306204 A JP 1306204A JP 30620489 A JP30620489 A JP 30620489A JP 2576646 B2 JP2576646 B2 JP 2576646B2
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【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、酸素吸収シートに関する。さらに詳しく
は、取扱いが容易であり、酸素吸収能力を制御した酸素
吸収シートに関する。
<従来の技術> 脱酸素剤は食品をはじめ、種々の製品の保存に際して
酸素が好まれないような場合に、酸素の除去を目的とし
て多方面において使用されている。例えば酸素吸収剤と
しては特開昭62−234544号公報に示されるような鉄粉な
どが好んで用いられているが、粉体の酸素吸収剤、特に
微粉のものは、空気中で酸素を吸収し易く、特に鉄系の
酸素吸収剤の場合は自然発火性でさえあるため取扱いが
難しい。
特公昭62−54704号公報に示される粉体の酸素吸収剤
を通気度のある素材で包装する方法は、粉体の密封が完
全でないと、粉体が外部に漏れるという問題がある。ま
た、酸素吸収剤は通気性の包装素材前から酸素吸収を行
うために粉体の酸素吸収剤表面部で反応・硬化する。こ
のため、内部までの吸収反応が期待できず、結果的に吸
収剤の充填量に比例した酸素吸収特性が発揮されないた
め、酸素吸収速度が充分に制御できないという問題があ
った。
酸素吸収剤の包装方法としては特開昭55−116436号公
報に示されるような方法等が提案されているが、少量の
酸素吸収剤を正確にかつ高速で充填することは極めて難
しい上に高価な自動充填包装機が必要である。また、こ
のように酸素吸収剤を包装したものは通常食品と一緒に
包装されていることが多く、誤って酸素吸収剤を食べて
しまうケースもあり得る。
また、シートタイプのものとしては、特開昭55−4434
4号公報に示されるように活性酸化鉄からなる酸素吸収
剤をポリエチレン等の熱可塑性樹脂とブレンドシート状
にしたものがあるが、酸素吸収能が必ずしも十分とはい
えない。特開昭55−109428号公報に示されるようにシー
トまたはフィルム状の有孔基材の孔内に酸素吸収剤を充
填したものは、取扱いによって酸素吸収剤が脱落した
り、また脱落防止用の通気性フィルム層を設けたものは
高価になるという欠点がある。特開昭60−183373号公報
に示されるように連続気泡構造を有する発泡ポリウレタ
ンシートの気泡内に脱酸素剤粉末が埋入されたものは、
連続気泡を工業的に安定して得ることが難しい上に材料
自体が高価であり実用的でない。
<発明が解決しようとする課題> 本発明の目的は取扱いが容易で酸素吸収剤の外部への
漏れがなく、酸素吸収能力を任意に制御でき、充填包装
という技術的に難しい工程を必要とせず、かつ、誤食防
止効果の大きい酸素吸収剤を提供することである。
<課題を解決するための手段> 本発明者らは上記課題に鑑み、取扱いが容易で酸素吸
収剤の外部への漏れがなく、酸素吸収能力を任意に制御
できる脱酸素剤について鋭意研究を続けてきた。その結
果、熱可塑性樹脂と酸素吸収剤とを混合し溶融成形して
得られたフィルムを特定条件で延伸加工することにより
目的とする酸素吸収シートが得られることを見出し本発
明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、熱可塑性樹脂15〜70重量%と酸
素吸収剤30〜85重量%からなる樹脂組成物を厚さ10μm
〜5mmにシート加工した後、少なくとも一軸方向に1.5〜
8.0倍の倍率で延伸されたことを特徴とする酸素吸収シ
ートである。
本発明の酸素吸収シートは熱可塑性樹脂の中に酸素吸
収剤を溶融混練により均一に分散させ得られたフィルム
またはシートを特定条件下で延伸することにより熱可塑
性樹脂フィルムまたはシートに小さな空隙(ミクロポイ
ド)を多数発生させて多孔質化したものであって、該フ
ィルムまたはシート中に均一に分散された酸素吸収剤は
ミクロポイドを通じて大気と接触しており大気中の酸素
を効果的に吸収することができる特徴を有している。
本発明で使用される酸素吸収剤としては鉄粉または鉄
粉と電解質からなるものが好ましいが、鉄粉と電解質か
らのなるものがより好ましい。鉄粉には鉄系副成分とし
て炭化鉄や鉄の酸化物などを表面等に含み、該副成分の
含有量は、通常0.1〜20重量%である。鉄粉の粒径は通
常0.1〜100μmくらいのものが好ましく、より好ましく
は1〜50μmである。粒径が大きすぎると比表面積が小
さくなるため酸素吸収能が低く、また、薄物シートの製
膜が出来ないという制限もある。一方、小さすぎると熱
可塑性樹脂中での分散性が悪化するという問題の他に工
業的に安定して小粒径鉄粉を入手することが難しいとい
う問題がある。
また、鉄粉は比表面積が1000cm2/g以上で通常は1000c
m2/g以上が好ましく、5000cm2/g以上がさらに好まし
い。従って鉄粉の形状としては多孔質またはそれに近い
ものが最適である。電解質は鉄粉の酸素吸収速度を促進
するものであり、例えばハロゲン化物、炭酸塩、硫酸塩
または水酸化物等である。これらの塩類の中で好ましい
のはハロゲン化物であり、さらに好ましくはCaCl2、NaC
l、MgCl2等である。電解質は前記鉄粉の表面に付着また
はコーティングして使用するのが好ましいが、鉄粉との
単なるブレンドで使用してもよい。また、電解質の添加
量は0.1〜10wt%が好ましいが、鉄粉の表面に付着また
はコーティングしたタイプの場合は、0.1〜5重量%の
添加量が最も実用的である。添加量が10重量%を越すと
水分を吸湿しすぎてシート全体が水で濡れ商品価値が失
われる。
本発明で使用される酸素吸収剤は湿度が低い場合には
殆ど酸素を吸収せず水分の充分な存在下(例えば、相対
湿度50%以上の大気中)で初めて酸素を吸収するため取
扱いが容易であるという特徴を有する。
本発明の酸素吸収シートにおいて酸素吸収剤の含有量
が30重量%未満の場合はミクロボイドの発生が少ないた
め大気と連帯するミクロボイドも少なくなり、その結果
大気中の酸素を吸収する能力が極めて低く実用に供し得
ない。一方、85重量%を超す場合は得られる酸素吸収シ
ートが著しく脆くなって実用に供し得ない。
本発明で使用される熱可塑性樹脂としては、高圧法で
得られる分岐低密度ポリエチレン、エチレンと炭素数4
〜12のα−オレフィンとの共重合体、高密度ポリエチレ
ン、エチレンおよび/またはブテン−1とプロピレンと
ランダムおよびブロック共重合体、プロピレン単独重合
体、酢酸ビニルおよび/または(メタ)アクリル酸エス
テルとエチレンとの共重合体、エチレンとアクリル酸と
の共重合体の金属塩から選ばれる1種または2種以上の
混合物があるが、エチレンと炭素数4〜12のα−オレフ
ィンとの共重合体、エチレンおよび/またはブテン−1
とプロピレンとのランダムおよびブロック共重合体、酢
酸ビニルおよび/または(メタ)アクリル酸エステルと
エチレンとの共重合体、エチレンとアクリル酸との共重
合体の金属塩が好ましい。さらに好ましくはエチレンと
炭素数4〜12のα−オレフィンとの共重合体であって、
密度が0.870〜0.915g/cm3、25℃におけるキシレン抽出
成分(以下、「CXS成分」という)の重量平均分子鎖長
が1000〜9000Åで該抽出成分を18〜45重量%含むもの
(以下、「超低密度ポリエチレン」という)および超低
密度ポリエチレンを少なくとも10重量%以上含む熱可塑
性樹脂が挙げられる。
本発明において使用する熱可塑性樹脂として超低密度
ポリエチレンを10重量%以上含むものは、酸素吸収剤の
溶融混練時の分散性が良好で、得られるシートの延伸性
が優れ高倍率の延伸が可能である。
また、超低密度でポリエチレンは例えば特開昭56−99
209号公報、特開昭59−280011号公報等公知の技術によ
って製造することができる。
熱可塑性樹脂と酸素吸収剤からなる延伸前の樹脂組成
物のシート厚さは用途目的により様々であるが、10μm
未満の場合は所望の酸素吸収能力を得るために非常に大
面積の酸素吸収シートを使用しなければならないケース
もあり包装される食品本体より大きく目立ってしまうと
いう問題が生じる。一方、5mmを超す場合は、シート加
工後の延伸においてシートを均一な延伸温度にすること
が難しく均一な延伸ができなかったり、延伸応力が非常
に大きくなり通常の装置では無理な場合もある。
また、得られたシートの延伸倍率について1.5倍未満
ではミクロボイドの発生が少なく均一分散された酸素吸
収剤が大気と充分に接触できないため実用に充分な酸素
級収能力を得ることができない。また、8.0倍を越える
と得られる酸素吸収シートは引裂などのフィルム強度が
著しく低下し、わずかな外力で破損するため実用に供し
得ない。シートの延伸温度については熱可塑性樹脂の融
点より5℃程度以下の温度を設定すればよいが、例え
ば、ポリオレフィン系樹脂の場合、通常室温から70℃程
度の温度がよく用いられる。
なお、本発明の酸素吸収シートを得るための組成物の
中には、本発明の効果を実質的に損なわない範囲で酸素
防止剤、分散剤、帯電防止剤、消臭剤、殺菌剤等を配合
させることができる。
本発明の酸素吸収シートを製造する方法は例えば次の
通りである。
まず、熱可塑性樹脂と酸素吸収剤とを、ロール型また
はバンバリー型の混練機あるいは一軸または二軸押出機
などを用いる通常の方法で混合あるいは混練して組成物
を得る。次いでこの組成物からインフレーション加工、
カレンダー加工、Tダイ加工等の通常の成形方法によっ
てフィルムあるいはシートを製造し、得られたフィルム
あるいはシートを延伸するが、延伸は一軸または二軸で
行う。一軸延伸の場合は通常ロール延伸が好ましいが、
チューブラー延伸で行ってもよい。また、延伸は一段で
も二段以上でも可能であり、二軸延伸の場合は同時二軸
での延伸てもよいし、縦方向の延伸を行った後に横方向
を延伸する逐次二軸延伸でもよい。
このように酸素吸収シートの製造は可塑性樹脂と酸素
吸収剤からなる樹脂組成物の製造フィルムあるいはシー
トの成形および延伸という工程によりなるが、これら工
程を連続で行ってもよいし個別に行ってもよい。
<実施例> 以下、実施例によって詳細に説明するが、本発明はこ
れによって限定されるものではない。
なお、実施例および比較例に示した物性の測定法は以
下の通りである。
酸素吸収速度:酸素吸収速度は空気1に対し、酸素吸
収シートを3.7gの割合で密閉容器に存在させ、初期の4
時間で吸収した量から吸収速度の平均を求めたものであ
る。
密閉容器とは、目盛付きのガラス製の円筒容器を水面
に立てたもので酸素が吸収されると減少した容量が水に
よって占有される仕組みとなっている。
重量平均分子鎖長:CXS成分の重量平均分子鎖長は、東
洋曹達(株)製のゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)8
11型にカラムとしてGMH6−HDを2本取り付け、130℃の
条件下でポリスチレンを基準として測定した。
密度:樹脂の密度はJIS K6760−1981に準拠して密度勾
配管法により23℃で測定した。
メルトフローレート:JIS K6760−1981に準拠して測定し
た。
比表面積:試料約0.3gを吸着試料管に入れ、窒素30vol
%、ヘリウム70vol%の混合ガスのフロー(30ml/分)
下、200℃で20分間加熱処理を行ない放冷後、約−196℃
の液体窒素の中に吸着試料管を入れN2ガスの吸着量を22
℃1気圧の吸着量(V)として測定した。
BET式より近似して求めた次式に吸着量(V)を入れ
てサンプルの全表面積Stを求めた。
注) St=2.84×V〔m2〕 全表面積をサンプル重量(W)で割ることにより比表
面積Sを算出した。
S=St/W〔m2/g〕 注)B.E.T.式 ここで、 P:吸着ガスの蒸気圧 Po:冷却温度での吸着ガスの飽和蒸気圧 X:相関圧力P/POにおいて試料表面に吸着されたガス量
(重量) Xm:単分子量に吸着したガス量(重量) C:吸着エネルギーに関する定数 (1)で と仮定すると次式が得られる。
Xm=X(1−P/Po) ガスの理想状態方程式から ここで :大気圧 V:吸着又は脱着したガス量(体積) M:1モルの吸着ガス量(重量) R:気体定数 T:大気温度 Xを(2)に代入すると そしてサンプルの全表面積は次式により求められる。
ここで St:単分子層を形成した全表面積 即ち、サンプルの全表面積 N:アボガイド数 M:1モルの吸着ガス量 AcS:吸着ガスの断面積 従って 吸着ガスとして窒素を用い、22℃1気圧のもとで上式は
次のように表される。
St=V(1−P/Po)×4.03 (6) POは大気圧より平均して15mmHg高いと仮定すると
(6)式は次のように表される。(P/Po=760/775) St=2.84×V〔m2〕 粒子径:島津製作所製レーザー回折式粒度分布測定装置
(SALD−1100型)を用いて粒度分布を測定し最小粒子か
ら体積を積算し、全体積の50%に達する粒子径を求め、
これを粒子径とした。
実施例1 線状密度ポリエチレンAとして重量平均分子鎖長が37
00ÅであるCXS成分21重量%を含み、密度が0.900g/cm3
であり、メルトフローレートが1.8g/10分であるエチレ
ン−ブテン−1共重合体(以下、この線状低密度ポリエ
チレンを第2表の通り「A−1」と記す)25重量%、酸
素吸収剤として鉄粉(平均粒径40μm、電解質として塩
化カルシウムを1wt%含み、鉄成分としてはFe 85wt%,F
e3C 9wt%およびFeO 6wt%からなる。比表面積90000cm2
/g)75重量%と分散剤としてステアリン酸亜鉛を樹脂組
成物100重量部に対し1.0重量部とを森田精機(株)製の
タンブラーミキサーMT50型によって予め混合した後、得
られた混合物を神戸製鋼(株)製のBR型バンパリーによ
って120〜150℃で5分間さらに混練して組成物を得た。
この組成物を南千住製作所製の65mmφ押出機によりT
ダイ成形(ダイス幅700mm、ダイリップ開度0.7mm)し、
厚さ1mmのシートを得た。なお押出機の温度はシリンダ
ー1を250℃、シリンダー2、シリンダー3、ヘッド及
びダイスを280℃とした。
このシートを日本製鋼(株)製のロール延伸機により
60℃でMDに3.2倍に延伸し、第1表に示す通り酸素吸収
速度が12.0cm3/Hrであってこのレベルは酸素吸収剤とし
ての実用に充分なものである。また、この酸素吸収シー
トは湿度が低い場合には殆ど酸素を吸収しないが、水分
の充分な存在の下で初めて酸素を吸収するため形態が取
扱い易いシートというだけでなく、機能作用制御の面か
らも極めて取扱い易いものであった。さらに、シートか
らの酸素吸収剤の離脱は認められなかった。
実施例2〜8 第1〜2表に示した成分と配合割合の樹脂組成物を用
いた以外ぱ実施例1と同様に行ない酸素吸収シートを得
た。これらの酸素吸収シートは第1表に示す通り優れた
性能を有するのみならず取扱いの容易さや酸素吸収剤の
離脱についても実施例1と同様優れた結果となった。
比較例1〜4 第1〜2表に示した成分と配合割合の樹脂組成物を用
いた以外は実施例1と同様に行ない酸素吸収シートを得
た。しかし、第1表に示す通り性能の殆ど認められない
酸素吸収シートしか得られなかったり、酸素吸収シート
が全く得られない。
比較例5 鉄粉として、平均粒径48μm、比表面積450cm2/g、塩
化カルシウムを1wt%含むものを使用した他は、実施例
1と同様にしてシートを得た。得られたシートの秤量
は、400g/m2で、酸素吸収速度は、0.1cm3/Hr以下であ
り、酸素吸収性能の殆ど認められないものであった。
<発明の効果> 本発明によれば、特許請求の範囲に記載された通り特
定の熱可塑性樹脂と特定の酸素吸収剤とを特定割合で含
む樹脂組成物を特定の延伸倍率下で加工することによ
り、取扱いが容易で酸素吸収剤の外部への漏れがなく、
酸素吸収能力を任意に制御でき、充填包装の工程が不要
でかつ誤食防止効果の大きい酸素吸収シートを得ること
ができた。さらに、特筆すべきは特定の酸素吸収剤を用
いることによりシート加工工程および実使用までの取扱
いが酸素吸収の心配もなく通常の大気中で自由に行える
ことである。
このような効果は、特定の熱可塑性樹脂と特定の酸素
吸収剤を使用して酸素吸収剤を熱可塑性樹脂の中に均一
に分散させたことおよびこのようにして得られた樹脂組
成物を特定の延伸倍率下で加工し酸素吸収剤と熱可組成
樹脂の間に大気に通じるミクロボイドを多数発生させ結
果的に酸素吸収剤の大気と接触する面積を大きくしたこ
とにもとずくものである。
本発明によって得られる酸素吸収シートはその特性を
生かして高含水食品、一般食品等の加工食品包装は勿
論、果物・野菜・花き等の包装、機械部品類の包装、医
薬類の包装等に使用することができる。用途目的に応じ
て他の基材と組合せて使用することもできる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 杉山 正史 大阪府大阪市住吉区遠里小野7丁目3番 22号 (56)参考文献 特開 昭63−139925(JP,A)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱可塑性樹脂15〜70重量%と酸素吸収剤30
    〜85重量%とからなる樹脂組成物であって、該酸素吸収
    剤が粒径0.1〜100μmで比表面積1000cm2/g以上である
    鉄粉90〜99.9重量%と電解質0.1〜10重量%とからな
    り、該樹脂組成物を厚さ10μm〜5mmにシート加工した
    後、少なくとも一軸方向に1.5〜8倍の倍率で延伸され
    てなる酸素吸収シート。
  2. 【請求項2】酸素吸収剤が、鉄粉の表面に電解質が付着
    またはコーティングされていることを特徴とする請求項
    1記載の酸素吸収シート。
  3. 【請求項3】熱可塑性樹脂が、分岐低密度ポリエチレ
    ン、エチレンと炭素数4〜12のα−オレフィンとの共重
    合体、高密度ポリエチレン、エチレンおよび/またはブ
    テン−1とプロピレンとのランダムおよびブロック共重
    合体、プロピレン単独重合体、酢酸ビニルおよび/また
    は(メタ)アクリル酸エステルとエチレンとの共重合
    体、エチレンとアクリル酸との共重合体の金属塩から選
    ばれる1種または2種以上の混合物であることを特徴と
    する請求項1または2記載の酸素吸収シート。
  4. 【請求項4】エチレンと炭素数4〜12のα−オレフィン
    との共重合体が、密度0.87〜0.915g/cm3であり、25℃に
    おけるキシレン抽出成分の重量平均分子鎖長が1000〜90
    00Åで該抽出成分を18〜45重量%含むことを特徴とする
    請求項3記載の酸素吸収シート。
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