JP3131708B2 - 酸素吸収シート - Google Patents

酸素吸収シート

Info

Publication number
JP3131708B2
JP3131708B2 JP04123297A JP12329792A JP3131708B2 JP 3131708 B2 JP3131708 B2 JP 3131708B2 JP 04123297 A JP04123297 A JP 04123297A JP 12329792 A JP12329792 A JP 12329792A JP 3131708 B2 JP3131708 B2 JP 3131708B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oxygen
sheet
resin layer
absorbing
iron
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP04123297A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05318675A (ja
Inventor
晃造 児谷
敏夫 川北
孝典 久米
孝 榊原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
Original Assignee
Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Gas Chemical Co Inc filed Critical Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
Priority to JP04123297A priority Critical patent/JP3131708B2/ja
Publication of JPH05318675A publication Critical patent/JPH05318675A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3131708B2 publication Critical patent/JP3131708B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)
  • Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、酸素吸収シートに関す
る。さらに詳しくは、取扱いが容易であり、酸素吸収能
力を制御し、かつ液状物に接触した場合、内部よりの溶
出を抑えた酸素吸収シートに関する。
【0002】
【従来の技術】脱酸素剤は食品をはじめ、種々の製品の
保存に際して酸素が好まれないような場合に、酸素の除
去を目的として多方面において使用されている。 酸素
吸収剤は通気性の素材面から酸素吸収を行なうために例
えば酸素吸収剤としては特開昭62−234544号公
報に示されるような鉄粉などが好んで用いられている
が、粉体の酸素吸収剤、特に微粉のものは、空気中で酸
素を吸収し易く、特に鉄系の酸素吸収剤の場合は自然発
火性でさえあるため取り扱いが難しい面がある。
【0003】通常の粉体の酸素吸収剤は特公昭62−5
4704号公報に示されるように酸素吸収剤を適度の通
気度を持つ素材で包装する方法が知られている。しか
し、この方法は、素材の密封が完全でないと、粉体が外
部に漏れるという問題がある。また、酸素吸収剤は通気
性の素材面から酸素吸収を行なうために反応部で硬化す
る。このため、酸素吸収剤内部までの吸収反応が期待で
きず、結果的に酸素吸収剤の充填量に比例した酸素吸収
特性が発揮されないため、酸素吸収速度が制御できない
という問題があった。しかも、液状物に接触する可能性
のある部位に使用する場合には液状物が通気性の素材を
通じて浸透し、酸素吸収剤を溶出してしまうという問題
があった。
【0004】取扱いが容易であり、酸素吸収能力を制御
した酸素吸収シートとしては、酸素吸収剤を樹脂に充填
して多孔質化する方法が特開平2−203937号公報
に示されているが、多孔質化した表面には酸素吸収剤が
露出しており、特に液体が接触する場合には酸素吸収剤
が溶出する可能性がある。 また、該酸素吸収シートの
酸素吸収性能を向上させようとする場合に、延伸倍率を
高めようとすると、より多孔性が増すために鉄粉と熱可
塑性樹脂の界面に液体が浸透しやすくなり、溶出性が高
まる可能性がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上の通り従来技術で
は、粉体の酸素吸収剤を包装するとき包材から漏れた
り、酸素吸収能力が粉体の硬化により充分に制御できな
かったり、液状物に接触する可能性のある部位に使用す
る場合には液状物が通気性の素材を通じて浸透し、酸素
吸収剤を溶出してしまうという問題があった。本発明の
目的は取り扱いが容易で酸素吸収剤の外部への漏れがな
く、酸素吸収能力を任意に制御でき、かつ、液体による
酸素吸収剤の溶出を抑えた酸素吸収シートを提供するこ
とである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題に
鑑み、取り扱いが容易で酸素吸収剤の外部への漏れがな
く、酸素吸収能力を任意に制御できしかも液体によって
溶出しない酸素吸収剤について鋭意研究を続けてきた。
その結果、熱可塑性樹脂と酸素吸収剤とを混合し溶融成
形して得られたシートを特定条件で延伸加工し、その多
孔質シートに23℃における酸素透過速度10000c
c/m2 ・day以上の樹脂層を配することにより課題
を解決した良好な酸素吸収シートとなることを見いだし
本発明を完成するに至った。
【0007】すなわち、本発明は、熱可塑性樹脂15〜
70重量%と鉄系酸素吸収剤30〜85重量%からなる
樹脂組成物を厚さ30μm〜5mmにシート加工した
後、少なくとも一軸方向に1.5〜8倍の倍率で延伸さ
れたシートに、その片面または両面に23℃における酸
素透過速度が10000cc/m2 ・day以上を有す
る樹脂層が配されてなる酸素吸収シートを提供するもの
である。本発明の酸素吸収シートは熱可塑性樹脂の中に
酸素吸収剤を溶融混練により均一に分散させ、得られた
シートを特定条件下で延伸することにより熱可塑性樹脂
シートに小さな空隙(ミクロボイド)を多数発生させて
多孔質化した層を持つものであって、該シート中に均一
に分散させた鉄系酸素吸収剤はミクロボイドを通じて酸
素と接触して酸素を吸収するものである。しかし、この
シートのままでは液状物がボイド中へ浸透してしまう。
従って、鉄系酸素吸収剤を配した樹脂層(以下、樹脂層
Aという)の片面または両面に23℃における酸素透過
速度10000cc/m2 ・day以上の樹脂層(以
下、樹脂層Bという)を配することによって液状物の浸
透による鉄系酸素吸収剤の溶出を防止した酸素吸収シー
トを得るものである。
【0008】樹脂層Bを配する方法としては樹脂層Aを
作成しておいて熱接着、または接着層を介して貼合する
方法や延伸前に共押出やラミネートなどの方法で多層化
しておいて同時に延伸する方法が挙げられる。また、樹
脂層Aと樹脂層Bを熱接着、または接着層を介して貼合
する場合には予め樹脂層Bの樹脂層Aと接する面に樹脂
層Bの酸素透過度を損わない範囲で印刷をしておいても
よい。 本発明の酸素吸収シートにおいて樹脂層Aにお
ける酸素吸収剤の含有量が30重量%未満の場合はミク
ロボイドの発生が少ないため酸素を吸収する能力が極め
て低く実用に供し得ない。一方、85重量%を超す場合
は得られる樹脂層Aが脆くなって実用に供し得ない。
【0009】樹脂層Aと樹脂層Bのシート厚さは用途目
的により様々であるが、樹脂層Aが30μm未満の場合
は所望の酸素吸収能力を得るために非常に大面積の酸素
吸収シートを使用しなければならないケースもあり包装
される食品本体より大きく目立ってしまうという問題が
生じる。一方、5mmを超す場合は、シート加工後の延
伸においてシートを均一な延伸温度にすることが難しく
均一な延伸ができなかったり、延伸応力が非常に大きく
なり通常の装置では無理な場合もある。 得られたシー
トの延伸倍率は、1.5〜8倍であり、1.5倍未満で
はミクロボイドの発生が少なく均一分散された酸素吸収
剤が大気と十分に接触できないため実用に十分な酸素吸
収能力を得ることができず、また、8倍を超えると得ら
れる樹脂層Aは引裂などのフィルム強度が著しく低下
し、わずかな外力で破損するため実用に供しえない。
【0010】本発明において片面または両面に配する樹
脂層Bの樹脂組成物としては23℃における酸素透過速
度10000cc/m2 ・day以上のものが挙げられ
る。これは、本酸素吸収シートにおける樹脂層Bの厚み
での測定値である。23℃における酸素透過速度が10
000cc/m2 ・day未満の場合は酸素吸収速度が
非常に遅くなり実用的ではない。ここで酸素透過速度
は、JIS−K7126に準じて測定した。
【0011】樹脂層Bを構成する樹脂としては例えば、
低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリブテン
等のα−オレフィンホモポリマー、エチレンと炭素数3
〜18の少なくとも一種のα−オレフィンとの共重合
体、ポリ−4−メチルペンテン−1、シリコンゴム、ポ
リジメチルシロキサン、ポリスチレンなどが挙げられ
る。これらは単独また組み合わせて使用することができ
る。
【0012】樹脂層Aに用いられる樹脂組成物の熱可塑
性樹脂としては、例えば、高圧法で得られる分岐低密度
ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、
ポリブテン等のα−オレフィンホモポリマー、エチレン
と炭素数3〜18の少なくとも一種のα−オレフィンと
の共重合体、プロピレンとエチレンおよび/またはブテ
ン−1との共重合体、エチレンと酢酸ビニルおよび/ま
たはアクリル酸エステル・メタアクリル酸エステル類な
どエチレン性不飽和結合を有する有機カルボン酸誘導体
との共重合体などが挙げられ、これらは単独または混合
して用いることができる。さらに好ましくはエチレンと
炭素数4〜12のα−オレフィンとの共重合体であっ
て、密度が0.870〜0.915g/cm3 、25℃
におけるキシレンの抽出成分の重量平均分子鎖長が10
00〜9000オングストロームで該抽出成分を18〜
45重量%含むものおよび該共重合体を少なくとも10
重量%以上含む熱可塑性樹脂が挙げられる。また、該共
重合体は、特開昭59−230011号公報等公知の技
術によって製造することができる。
【0013】樹脂層Aの樹脂組成物に用いられる鉄系酸
素吸収剤としては、一般に酸素吸収剤として使用される
ものを用いることができ、例えば、鉄、還元鉄が挙げら
れこれらには副成分として炭化鉄や鉄の酸化物などを含
んでいてもよく、該副成分の含有量は、通常0.1〜2
0重量%程度である。鉄系酸素吸収剤は、通常、粉末で
用いられ、その形状は高い酸素吸収性能を得るために、
一次粒子が凝集していることが好ましく、一次粒子径は
通常、0.01〜20μmであり、凝集粒子径は、通
常、5〜200μmくらいのものが用いられ、より好ま
しくは10〜150μmである。
【0014】本発明の鉄系酸素吸収剤には、電解質を併
用することができる。電解質は鉄系酸素吸収剤の酸素吸
収速度を促進するものであり、例えばハロゲン化物、炭
酸塩、硫酸塩、水酸化物等が挙げられる。これらの種類
の中で好ましいのはハロゲン化物であり、さらに好まし
くはCaCl2 、NaCl、MgCl2 等である。電解
質は前記鉄系酸素吸収剤の粒子にコーティングして使用
しても良いし、ブレンドして使用してもよい。電解質の
添加量は、鉄系酸素吸収剤に対して通常、0.1〜10
重量%である。
【0015】本発明の酸素吸収シートを得るために樹脂
層Aおよび樹脂層Bの樹脂組成物の中には、本発明の効
果を実質的に損なわない範囲で酸化防止剤、分散剤、帯
電防止剤、消臭剤等を配合させることができる。 本発
明の酸素吸収シートの製造方法は、例えば以下の通りで
ある。まず、熱可塑性樹脂と鉄系酸素吸収剤、必要に応
じては電解質、分散剤や安定剤などを、ロール型または
バンバリー型の混練機あるいは一軸または二軸押出機な
どを用いる通常の方法で混合あるいは混練して樹脂層A
に用いる樹脂組成物を得ることができる。
【0016】次いで得られた樹脂組成物と樹脂層Bに用
いられる樹脂を多層Tダイ加工等の通常の成形方法によ
って多層シートを製造し、得られたシートを延伸する
が、延伸は一軸または二軸で行なう。一軸延伸の場合は
通常ロール延伸が好ましいがチューブラー延伸で行なっ
てもよい。また、延伸は一段でも二段以上でも可能であ
り、二軸延伸の場合は同時二軸延伸でも可能であるし、
縦方向の延伸を行なった後に横方向を延伸する逐次二軸
延伸でも可能である。また、樹脂層Aに用いる組成物を
Tダイ加工等の通常の成形方法によってシート化し、延
伸した後に樹脂層Bを接着または熱融着によって配する
方法でも可能である。
【0017】
【発明の効果】本発明の酸素吸収シートは酸素吸収能力
および酸素吸収速度の制御性に優れ、特に、液体に接触
した場合の溶出防止性に優れるという点から、液体ビン
のヘッドスペースの脱酸素剤用途などに極めて有用であ
る。
【0018】
【実施例】以下、実施例により詳細に説明するが、本発
明はこれら実施例により限定されるものではない。実施
例および比較例に示した酸素吸収量、溶出性は以下の基
準で判断した。 酸素吸収量:酸素吸収量は酸素170ccに対し、酸素
吸収シートを3.7gの割合で密閉容器に存在させ、2
4時間後の酸素吸収量を測定したものである。測定は、
5℃にて行なった。密閉容器とは、目盛り付きのガラス
製の円筒容器を水面上に立てたもので、酸素が吸収され
ると減少した容量が水によって置換される仕組となって
いる。 溶出汚染防止性:酸素吸収シートを水に浸漬して鉄系酸
素吸収剤の溶出状態を目視で観察して以下の基準で評価
した。 ○:水の変色またはシート表面の変色が全く見られな
い。 ×:水の変色またはシート表面の変色が見られる。 重量平均分子鎖長:CXS成分の重量平均分子鎖長は、
東洋曹達(株)製のゲル浸透クロマトグラフィー(GP
C)811型にカラムとしてGMH6−HDを2本取り
つけ、130℃の条件下でポリスチレンを基準として測
定した。 密度:樹脂の密度はJIS−K6760に準拠して密度
勾配管法により23℃で測定した。
【0019】実施例1 酸素吸収剤含有層の樹脂組成物(以下、組成物aとい
う)として、線状低密度ポリエチレンとして重量平均分
子鎖長が3700オングストロームであるCXS成分を
21重量%含み、密度が0.900g/cm3 であるエ
チレン−ブテン−1共重合体(住友化学工業(株)製、
エクセレン VL200、MFR=2.0)25重量
%、酸素吸収剤として一次粒子径7μm、凝集粒子径1
06μmの鉄粉(電解質として塩化カルシウムを2wt
%含み、鉄成分としては還元鉄95重量%、鉄の酸化物
5重量%からなる)75重量%よりなると分散剤として
ステアリン酸亜鉛を樹脂組成物100重量部に対して
1.0重量部とを森田精機(株)製のタンブラーミキサ
ーMT50型によって予め混合した後、得られた混合物
を神戸製鋼 (株)製のBR型バンバリーによって12
0〜150℃で5分間混練して組成物を得た。 この組
成物を田辺プラスチック社製30mmφ押出機によりTダ
イ成形し、170℃の加工温度にて厚さ1mmのシート
(樹脂層A)を得た。得られた樹脂層Aに、樹脂層Bと
してスミカセン F208−0(低密度ポイエチレン、
住友化学工業株式会社製 密度 0.922g/cm3 、M
FR=1.5)を15μmの厚さで表裏両面に溶融ラミ
ネートして多層シートを得た。この多層シートを日本製
鋼(株)のロール延伸機により60℃で縦方向に3.8
倍に延伸し目的の酸素吸収多層シートを得、酸素吸収特
性を5℃の条件で測定した。 結果は表1に示すように
高い酸素吸収能力を持ち、溶出汚染防止性にも優れた酸
素吸収シートとなった。
【0020】実施例2 樹脂層Bをポリウレタン(デスモラック 4125 住
友バイウレタン製)とし、ポリウレタンの酢酸エチル5
0%溶液を乾燥後10μmの厚さになるように塗布し乾
燥することにより配したこと以外は実施例1と同様に加
工を行ない、目的の酸素吸収シートを得た。 結果とし
て、ラミネート面からは溶出は見られず、酸素吸収性能
も実施例1とほぼ同等の性能を持つ酸素吸収シートであ
った。
【0021】実施例3 鉄系酸素吸収剤として一次粒子径7μm、凝集粒子径4
0μmの鉄粉(組成は実施例1の鉄粉と同様)を用いた
こと以外は実施例1と同様に行ない、酸素吸収性能およ
び、溶出汚染防止性も実施例1とほぼ同等の性能を持つ
酸素吸収シートを得た。
【0022】実施例4 樹脂層Aに用いる樹脂をニポロンハード4010(高密
度ポリエチレン、東洋曹達製 密度0.963g/cm3
MFR=5.5)とし、予め樹脂層Aを130℃にて縦
方向に5.0倍に延伸した後、樹脂層Bとして実施例2
で用いたポリウレタンの酢酸エチル50%溶液を乾燥後
10μmの厚さになるように塗布し乾燥することにより
配したこと以外は実施例1と同様に加工を行ない、酸素
吸収能および溶出汚染防止性とも実施例1とほぼ同等の
酸素吸収シートを得た。
【0023】比較例1 鉄系酸素吸収剤含有層と樹脂層Bをラミネートした後
に、延伸加工を行なわないこと以外は、実施例1と同様
に加工を行ないシートを得た。 結果として、シートが
多孔質化せず酸素吸収能に非常に乏しいシートとなっ
た。
【0024】比較例2 鉄系酸素吸収剤含有層の厚みを7.0mmとした以外は
実施例1と同様に加工を行ないシートを得ようとした
が、延伸時に破断を生じ酸素吸収多層シートを得ること
は出来なかった。
【0025】比較例3 酸素吸収剤含有層の組成を熱可塑性樹脂10重量%、鉄
系酸素吸収剤90重量%とした以外は実施例1と同様に
加工を行ないシートを得ようとしたが、酸素吸収剤含有
層を組成物とすることが出来ず、シート化することが出
来なかった。
【0026】比較例4 樹脂層Bを設けないこと以外は、実施例1と同様に加工
して酸素吸収シートを得た。 結果として、酸素吸収性
能は同等であったが、耐溶出性に劣り湿潤下では使用に
耐えないシートとなった。
【0027】
【表1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 久米 孝典 大阪府高槻市塚原2丁目10番1号 住友 化学工業株式会社内 (72)発明者 榊原 孝 大阪府高槻市塚原2丁目10番1号 住友 化学工業株式会社内 審査官 平井 裕彰 (56)参考文献 特開 平2−72851(JP,A) 特開 平2−229840(JP,A) 特開 平2−203937(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B32B 1/00 - 35/00 B29C 55/00 - 55/30

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱可塑性樹脂15〜70重量%と、一次粒
    子径0.01〜20μmの一次粒子が粒子径5〜200
    μmに凝集してなる鉄粉系酸素吸収剤30〜85重量%
    からなる熱可塑性樹脂組成物を厚さ30μm〜5mmに
    シート加工した後、少なくとも一軸方向に1.5〜8倍
    の倍率で延伸されたシートに、その片面または両面に2
    3℃における酸素透過速度が10000cc/m2・d
    ay以上を有する樹脂層が配されてなることを特徴とす
    る酸素吸収シート。
  2. 【請求項2】電解質が樹脂組成物に含まれていることを
    特徴とする請求項1記載の酸素吸収シート。
JP04123297A 1992-05-15 1992-05-15 酸素吸収シート Expired - Fee Related JP3131708B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04123297A JP3131708B2 (ja) 1992-05-15 1992-05-15 酸素吸収シート

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04123297A JP3131708B2 (ja) 1992-05-15 1992-05-15 酸素吸収シート

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05318675A JPH05318675A (ja) 1993-12-03
JP3131708B2 true JP3131708B2 (ja) 2001-02-05

Family

ID=14857057

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP04123297A Expired - Fee Related JP3131708B2 (ja) 1992-05-15 1992-05-15 酸素吸収シート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3131708B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10264279A (ja) * 1997-03-25 1998-10-06 Mitsubishi Gas Chem Co Inc 片側吸収型脱酸素多層体とその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05318675A (ja) 1993-12-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0370802B1 (en) Oxygen absorbing thermoplastic resin sheet
EP0366802B1 (en) Multi-layer structure and artificial anus bag
CA1265033A (en) Flexible medical solution pouches
KR910009523B1 (ko) 필름상 탈산소제
JP2952290B2 (ja) レタス包装用フィルム
CA1292350C (en) Chemically stabilized film
KR20110011757A (ko) 산소-흡수 조성물
DE69823584T2 (de) Sauerstoff absorbierende Zusammensetzung, Sauerstoff absorbierende Verpackung und diese enthaltender Sauerstoff absorbierender mehrschichtiger Körper
WO2016013595A1 (ja) イージーピール性の包装袋
EP0779325A2 (en) Porous film and preparation process thereof
JP3131708B2 (ja) 酸素吸収シート
EP0310143A1 (en) Flexible medical solution pouches
JP3081976B2 (ja) 酸素吸収多層シート
JPH0596694A (ja) 包装用積層フイルム
JPH1180555A (ja) 酸素吸収性樹脂組成物及び包装容器
JP2778074B2 (ja) 自力反応型酸素吸収シートの製造方法
JP2996531B2 (ja) 包装用積層フィルム
JP3125379B2 (ja) 複合フィルム
JP4366941B2 (ja) ラミネート用シーラントフィルム
JP2576646B2 (ja) 酸素吸収シート
JPH0462043A (ja) 包装用フィルム
JPH07227260A (ja) 酸素吸収多層シート
JPH11347399A (ja) 脱酸素性単層体および多層体
JPH05318574A (ja) 酸素吸収シートの製造方法
JP3027458B2 (ja) ガスバリアフィルム

Legal Events

Date Code Title Description
S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081124

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081124

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091124

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091124

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101124

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101124

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111124

Year of fee payment: 11

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees