JP2573670Y2 - 倍力装置 - Google Patents

倍力装置

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JP2573670Y2
JP2573670Y2 JP1991097942U JP9794291U JP2573670Y2 JP 2573670 Y2 JP2573670 Y2 JP 2573670Y2 JP 1991097942 U JP1991097942 U JP 1991097942U JP 9794291 U JP9794291 U JP 9794291U JP 2573670 Y2 JP2573670 Y2 JP 2573670Y2
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一夫 小林
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、倍力装置におけるリア
クションディスクの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、倍力装置として、シェル内に摺動
自在に設けたバルブボディと、このバルブボディに摺動
自在に嵌合されて入力軸と連動する弁プランジャと、上
記バルブボディに基部を摺動自在に嵌合して上記弁プラ
ンジャに対向させた出力軸と、この出力軸の基部と弁プ
ランジャとの間に介在されて、出力軸に作用する出力の
反力を弁プランジャを介して入力軸に伝達するリアクシ
ョンディスクとを備え、上記入力軸が前進されない非作
動状態で上記リアクションディスクと弁プランジャとの
間に間隙を形成するものは周知である。このような従来
の倍力装置では、入力軸が前進される倍力装置の作動時
に上記リアクションディスクが軸方向に圧縮されること
で、該リアクションディスクの軸部が弁プランジャにむ
けて膨出する。これにより、リアクションディスクと弁
プランジャとが当接するので、この時点から弁プランジ
ャに連結した入力軸を介して反力が伝達されるととも
に、所定のサーボ比で出力が上昇するようになってい
る。また、上記弁プランジャとリアクションディスクと
が当接した時点では出力が急激に上昇するようになり、
その急激な出力上昇は一般にジャンピングと称されてい
る。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところで、従来、ブレ
ーキペダルの踏み込み時とブレーキペダルの解放時との
入力の差であるヒステリシスを大きくすることで、運転
者に良好なブレーキフィーリングを付与することが出来
ることは知られている。そして、従来、ヒステリシスを
大きくするために、リアクションディスク全体の肉厚を
薄くすればよいことは公知である。しかしながら、ヒス
テリシスを大きくするためにリアクションディスク全体
の肉厚を薄くすると、次のような欠点が生じる。すなわ
ち、肉厚を薄くしたリアクションディスクは大きなヒス
テリシスを得ることができる反面、リアクションディス
そのものの体積が小さくなることによって気温の変化
に敏感となるため、気温の変化に伴ってジャンピング量
に変動が生じて運転者のブレーキフィーリングを阻害す
るという欠点がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】そのような事情に鑑み、
本考案は、軸部に段付孔を有し、シェル内に摺動自在に
設けたバルブボディと、このバルブボディに摺動自在に
嵌合されて入力軸と連動する弁プランジャと、基部に形
成した凹陥部を上記バルブボディの段付孔に形成した環
状突起の外周部に摺動自在に嵌合した出力軸と、上記出
力軸の凹陥部内に収納され、該凹陥部の底部と上記環状
突起の端面との間に挟持されるとともに、出力軸に作用
する出力の反力を弁プランジャを介して入力軸に伝達す
るリアクションディスクとを備え、上記入力軸が前進さ
れない非作動状態で上記リアクションディスクと弁プラ
ンジャの先端面との間に間隙を形成した倍力装置におい
て、上記リアクションディスクにおける上記弁プランジ
の先端面と当接する部分の肉厚を、それよりも外方側
の部分の肉厚よりも薄く設定し、また、弁プランジャの
先端面をテーパ状に形成したものである。
【0005】
【作用】このような構成によれば、リアクションディス
クにおける弁プランジャの先端面との当接部分の肉厚は
薄くなっているので大きなヒステリシスを確保すること
ができる。また、リアクションディスクにおける外方側
の部分は肉厚となっているため、上述したリアクション
ディスク全体の肉厚を薄くする場合に比較すると、リア
クションディスクの体積を大きくすることができるの
で、気温の変化に伴うジャンピング量の変動を低減する
ことができる。
【0006】
【実施例】以下、図示実施例について本考案を説明する
と、図1は基本的に従来公知の構成からなる負圧式ブレ
ーキ倍力装置のシェル内の要部を示したものである。こ
の図1において、1は図示しないシェル内に摺動自在に
設けられたバルブボディであり、このバルブボディ1の
軸部には段付孔1Aを穿設している。段付孔1Aにおけ
るリヤ側の小径部1aには、弁機構を構成する弁プラン
ジャ2を摺動自在に嵌合してあり、この弁プランジャ2
における図示しない右方の端部に入力軸を連結するよう
にしている。上記バルブボディ1における段付孔1Aの
段部にはフロント側にむけて伸長させた環状突起1bを
形成してあり、その環状突起1bに出力軸3の基部に形
成した凹陥部3aを摺動自在に嵌合させている。また、
該出力軸3の凹陥部3a内にはゴム製で円盤状のリアク
ションディスク4を収納し、該リアクションディスク4
の右方端面4aの軸部側の部分を弁プランジャ2の先端
面2aに対向させるとともに、リアクションディスク4
の右方端面4aにおける外周側をバルブボディ1の環状
突起1bの端面1cに当接させている。したがって、上
記リアクションディスク4は、出力軸3の凹陥部3aの
底部3bと環状突起1bの端面1cとによって挟持され
ており、図1に示したブレーキ倍力装置の非作動状態に
おいては、リアクションディスク4の右方端面4aと上
記弁プランジャ2の端面2aとの間には所要の間隙が形
成されている。上述した構成およびそれに基づく作動
は、従来公知の負圧式ブレーキ倍力装置のものと変わる
ところはなく、図示非作動状態からブレーキペダルが踏
み込まれて入力軸が前進されると、上記リアクションデ
ィスク4がバルブボディ1の環状突起1bによって軸方
向に圧縮されるようになる。圧縮されたリアクションデ
ィスク4は、弁プランジャ2の端面2aと対向する右方
端面4aの軸部が右方にむけて膨出することによって、
それらの間の間隙が解消された後、上記弁プランジャ2
と当接するようになる。この時点から所定のサーボ比で
出力が上昇するようになり、それと同時に、出力軸3に
作用する出力の反力は、リアクションディスク4と弁プ
ランジャ2とを介して図示しない右方側の入力軸に伝達
される。上記リアクションディスク4と弁プランジャ2
とが当接した際には出力が急激に上昇し、その急激な出
力上昇は一般にジャンピングと称されているところであ
る。
【0007】しかして、本実施例では、リアクションデ
ィスク4における弁プランジャ2の先端面2aと対向し
て当接する当接部分4cの肉厚t1を、それよりも外周
側の部分4dの肉厚t2よりも薄く設定したものであ
る。このように、各部4c,4dの厚さを設定したこと
によって、リアクションディスク4の右方端面4aの軸
部には深さの一様な円形の凹部4bが形成されている。
また、本実施例では、上記段付孔1Aの小径部1aにお
けるフロント側の内周面を切欠いて拡径させてあり、そ
の拡径した内周部に筒状部材5を嵌着している。この筒
状部材5の内径は本来の小径部1aの内径と同一にして
あり、したがって、筒状部材5の内周面とそれよりもリ
ヤ側で露出した小径部1aの内周面とは、実質的に軸方
向に連続する内周面を形成してあり、上記弁プランジャ
2は筒状部材5の内周面に摺動自在に嵌合されている。
さらに、上記筒状部材5におけるフロント側の端部は、
上記環状突起1bの端面1cよりも所定の寸法だけ、す
なわち、上記凹部4bの深さ分だけフロント側に突出さ
せて、リアクションディスク4の凹部4bに嵌合させて
いる。なお、本実施例における弁プランジャ2の先端面
2aは、その軸部をフロント側にむけて膨出させたテー
パ面としてあり、また図示ブレーキ倍力装置の非作動状
態においては、弁プランジャ2の先端面2aは環状突起
1bの端面1cよりもフロント側に位置している。上述
のように本実施例のリアクションディスク4によれば、
弁プランジャ2の先端面2aとの当接部分4cの肉厚を
薄くしているので、ブレーキペダルの踏み込み時とブレ
ーキペダルの解放時との入力の差であるヒステリシスを
大きくすることができる。これにより、運転者に対して
良好なブレーキフィーリングを付与することができる。
また、リアクションディスク4の外周側の部分4dは肉
厚にしてあるので、リアクションディスク4全体の肉厚
を薄くする場合に比較すると、リアクションディスク4
の体積を大きくすることが出来る。そのため、リアクシ
ョンディスク4全体の肉厚を薄くする場合に比較して気
温の変化に伴うジャンピング量の変動を低減させること
ができる。
【0008】(第2実施例) 図2は、本考案の第2実施例を示したものであり、この
第2実施例では、リアクションディスク104の弁プラ
ンジャ102との当接部分104cにおけるフロント側
の端面にテーパ状の凹部104eを形成してあり、この
凹部104eを形成することによって、リアクションデ
ィスク104における弁プランジャ102との当接部分
104cの肉厚を,外周側の部分104dの肉厚よりも
薄くしている。上記凹部104eと対向する出力軸10
3の底部103bには、截頭円錐形状の突起103cを
形成して、上記凹部104eに係合させている。また、
リアクションディスク104の右方側の端面104aは
平坦面としてあり、この右方側の端面104aの外周部
を環状突起101bの端面101cに当接させるように
している。さらに、この第2実施例においては、上記第
1実施例における筒状部材5を省略してあり、したがっ
て、上記弁プランジャ102はバルブボディ101の小
径部101a内を摺動するようになっている。そのほか
の構成は上記第1実施例と同じであり、上記第1実施例
と対応する各部材には、それぞれ100を加算した部材
番号を付している。このような第2実施例の構成によっ
て、上記第1実施例と同様の作用効果を得ることができ
る。
【0009】(第3実施例) 図3は、本考案の第3実施例を示すものであり、この第
3実施例においては、リアクションディスク204に形
成した凹部204eの形状を半球状とするとともに、該
凹部204eの形状に合わせて出力軸203の突起20
3cも半球状としたものである。そのほかの構成は上記
第2実施例と同じであり、上記第2実施例と対応する各
部材には、それぞれ100を加算した部材番号を付して
いる。このような第3実施例の構成によっても、上記第
2実施例と同様の作用効果を得ることができる。
【0010】(第4実施例) 図4は本考案の第4実施例を示したものであり、この第
4実施例では、出力軸303の突起303cを円柱形状
にするとともに、その突起303cが係合するリアクシ
ョンディスク304の凹部304eは、軸方向の内径を
同一にしている。そのほかの構成は上記第3実施例と同
じであり、上記第3実施例と対応する各部材には、それ
ぞれ100を加算した部材番号を付している。このよう
な第4実施例の構成によって、上記第3実施例と同様の
作用効果を得ることができる。
【0011】(第5実施例) 図5は、さらに本考案の第5実施例を示したものであ
り、上記第4実施例における円柱形状の突起303cを
省略することにより出力軸403の底部403bを平坦
面とする一方、省略した円柱形状の突起の代わりに上記
出力軸403とは別体の円柱状のシムプレート406を
採用してあり、該シムプレート406をリアクションデ
ィスク404の凹部404eに嵌合したものである。そ
のほかの構成は上記第4実施例と同じであり、上記第4
実施例と対応する各部材には、それぞれ100を加算し
た部材番号を付している。このような第5実施例の構成
によっても、上記各実施例と同様の作用、効果をを得る
ことができる。
【0012】
【考案の効果】以上のように、本考案によれば、大きな
ヒステリシスを確保することができるとともに、気温の
変化に伴うジャンピング量の変動を低減することができ
るという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す断面図
【図2】本考案の第2実施例を示す断面図
【図3】本考案の第3実施例を示す断面図
【図4】本考案の第4実施例を示す断面図
【図5】本考案の第5実施例を示す断面図
【符号の説明】
1 バルブボディ 2 弁プランジャ 3 出力軸 3a 出力軸の基部 4 リアクションディスク t1 当接部4cの肉厚 t2 外周側の部分4dの肉厚

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸部に段付孔を有し、シェル内に摺動自
    在に設けたバルブボディと、このバルブボディに摺動自
    在に嵌合されて入力軸と連動する弁プランジャと、基部
    に形成した凹陥部を上記バルブボディの段付孔に形成し
    た環状突起の外周部に摺動自在に嵌合した出力軸と、上
    記出力軸の凹陥部内に収納され、該凹陥部の底部と上記
    環状突起の端面との間に挟持されるとともに、出力軸に
    作用する出力の反力を弁プランジャを介して入力軸に伝
    達するリアクションディスクとを備え、上記入力軸が前
    進されない非作動状態で上記リアクションディスクと弁
    プランジャの先端面との間に間隙を形成した倍力装置に
    おいて、 上記リアクションディスクにおける上記弁プランジャ
    先端面と当接する部分の肉厚を、それよりも外方側の部
    分の肉厚よりも薄く設定し、また、弁プランジャの先端
    面をテーパ状に形成したことを特徴とする倍力装置。
  2. 【請求項2】 上記リアクションディスクの上記弁プラ
    ンジャの先端面と当接する部分に円形の凹部を形成する
    ことにより、弁プランジャの先端面と当接する部分の肉
    厚を、それよりも外方側の部分の肉厚よりも薄く設定し
    てあり、 また、上記バルブボディの環状突起の内周部にはフロン
    ト側から筒状部材を嵌着するとともに、環状突起の端面
    よりもフロント側へ突出した筒状部材のフロント側の外
    周部を上記リアクションディスクの円形の凹部に嵌合
    さらに、弁プランジャにおけるの先端面側の外周部は上
    記筒状部材の内周部に摺動自在に嵌合されていることを
    特徴とする請求項1に記載の倍力装置。
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