JPH0540074U - 倍力装置 - Google Patents

倍力装置

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JPH0540074U
JPH0540074U JP9794291U JP9794291U JPH0540074U JP H0540074 U JPH0540074 U JP H0540074U JP 9794291 U JP9794291 U JP 9794291U JP 9794291 U JP9794291 U JP 9794291U JP H0540074 U JPH0540074 U JP H0540074U
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 リアクションディスク4における弁プランジ
ャ2との当接部分4cの肉厚t1を、それよりも外周側
の部分4dの肉厚t2よりも薄くする。 【効果】 当接部4cの肉厚t1を薄くしたことによっ
てヒステリシスを大きくすることができる。また、リア
クションディスク4の外周側の部分4dは厚肉となって
いるので、リアクションディスク4全体の肉厚を薄くす
る場合に比較するとリアクションディスク4の体積が大
きなり、したがって、リアクションディスク4全体の肉
厚を薄くする場合に比較して、気温の変化によるジャン
ピング量の変動を低減することができる。

Description

【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本考案は、倍力装置におけるリアクションディスクの改良に関する。
【従来の技術】
従来、倍力装置として、シェル内に摺動自在に設けたバルブボディと、このバ ルブボディに摺動自在に嵌合されて入力軸と連動する弁プランジャと、上記バル ブボディに基部を摺動自在に嵌合して上記弁プランジャに対向させた出力軸と、 この出力軸の基部と弁プランジャとの間に介在されて、出力軸に作用する出力の 反力を弁プランジャを介して入力軸に伝達するリアクションディスクとを備え、 上記入力軸が前進されない非作動状態で上記リアクションディスクと弁プランジ ャとの間に間隙を形成するものは周知である。 このような従来の倍力装置では、入力軸が前進される倍力装置の作動時に上記 リアクションディスクが軸方向に圧縮されることで、該リアクションディスクの 軸部が弁プランジャにむけて膨出する。これにより、リアクションディスクと弁 プランジャとが当接するので、この時点から弁プランジャに連結した入力軸を介 して反力が伝達されるとともに、所定のサーボ比で出力が上昇するようになって いる。また、上記弁プランジャとリアクションディスクとが当接した時点では出 力が急激に上昇するようになり、その急激な出力上昇は一般にジャンピングと称 されている。
【考案が解決しようとする課題】
ところで、従来、ブレーキペダルの踏み込み時とブレーキペダルの解放時との 入力の差であるヒステリシスを大きくすることで、運転者に良好なブレーキフィ ーリングを付与することが出来ることは知られている。そして、従来、ヒステリ シスを大きくするために、リアクションディス全体の肉厚を薄くすればよいこと は公知である。 しかしながら、ヒステリシスを大きくするためにリアクションディス全体の肉 厚を薄くすると、次のような欠点が生じる。すなわち、肉厚を薄くしたリアクシ ョンディスは大きなヒステリシスを得ることができる反面、リアクションディス そのものの体積が小さくなることによって気温の変化に敏感となるため、気温の 変化に伴ってジャンピング量に変動が生じて運転者のブレーキフィーリングを阻 害するという欠点がある。
【課題を解決するための手段】
そのような事情に鑑み、本考案は、シェル内に摺動自在に設けたバルブボディ と、このバルブボディに摺動自在に嵌合されて入力軸と連動する弁プランジャと 、上記バルブボディに基部を摺動自在に嵌合して上記弁プランジャに対向させた 出力軸と、この出力軸の基部と弁プランジャとの間に介在されて、出力軸に作用 する出力の反力を弁プランジャを介して入力軸に伝達するリアクションディスク とを備え、上記入力軸が前進されない非作動状態で上記リアクションディスクと 弁プランジャとの間に間隙を形成した倍力装置において、 上記リアクションディスクにおける上記弁プランジャと当接する部分の肉厚を 、それよりも外方側の部分の肉厚よりも薄くしたものである。
【作用】
このような構成によれば、リアクションディスクにおける弁プランジャとの当 接部分の肉厚は薄くなっているので大きなヒステリシスを確保することができる 。 また、リアクションディスクにおける外方側の部分は肉厚となっているため、 上述したリアクションディスク全体の肉厚を薄くする場合に比較すると、リアク ションディスクの体積を大きくすることができるので、気温の変化に伴うジャン ピング量の変動を低減することができる。
【実施例】
以下、図示実施例について本考案を説明すると、図1は基本的に従来公知の構 成からなる負圧式ブレーキ倍力装置のシェル内の要部を示したものである。 この図1において、1は図示しないシェル内に摺動自在に設けられたバルブボ ディであり、このバルブボディ1の軸部には段付孔1Aを穿設している。段付孔 1Aにおけるリヤ側の小径部1aには、弁機構を構成する弁プランジャ2を摺動 自在に嵌合してあり、この弁プランジャ2における図示しない右方の端部に入力 軸を連結するようにしている。 上記バルブボディ1における段付孔1Aの段部にはフロント側にむけて伸長さ せた環状突起1bを形成してあり、その環状突起1bに出力軸3の基部に形成し た凹陥部3aを摺動自在に嵌合させている。また、該出力軸3の凹陥部3a内に はゴム製で円盤状のリアクションディスク4を収納し、該リアクションディスク 4の右方端面4aの軸部側の部分を弁プランジャ2の先端面2aに対向させると ともに、リアクションディスク4の右方端面4aにおける外周側をバルブボディ 1の環状突起1bの端面1cに当接させている。 したがって、上記リアクションディスク4は、出力軸3の凹陥部3aの底部3 bと環状突起1bの端面1cとによって挟持されており、図1に示したブレーキ 倍力装置の非作動状態においては、リアクションディスク4の右方端面4aと上 記弁プランジャ2の端面2aとの間には所要の間隙が形成されている。 上述した構成およびそれに基づく作動は、従来公知の負圧式ブレーキ倍力装置 のものと変わるところはなく、図示非作動状態からブレーキペダルが踏み込まれ て入力軸が前進されると、上記リアクションディスク4がバルブボディ1の環状 突起1bによって軸方向に圧縮されるようになる。圧縮されたリアクションディ スク4は、弁プランジャ2の端面2aと対向する右方端面4aの軸部が右方にむ けて膨出することによって、それらの間の間隙が解消された後、上記弁プランジ ャ2と当接するようになる。この時点から所定のサーボ比で出力が上昇するよう になり、それと同時に、出力軸3に作用する出力の反力は、リアクションディス ク4と弁プランジャ2とを介して図示しない右方側の入力軸に伝達される。上記 リアクションディスク4と弁プランジャ2とが当接した際には出力が急激に上昇 し、その急激な出力上昇は一般にジャンピングと称されているところである。 しかして、本実施例では、リアクションディスク4における弁プランジャ2の 先端面2aと対向して当接する当接部分4cの肉厚t1を、それよりも外周側の 部分4dの肉厚t2よりも薄く設定したものである。このように、各部4c,4 dの厚さを設定したことによって、リアクションディスク4の右方端面4aの軸 部には深さの一様な円形の凹部4bが形成されている。 また、本実施例では、上記段付孔1Aの小径部1aにおけるフロント側の内周 面を切欠いて拡径させてあり、その拡径した内周部に筒状部材5を嵌着している 。この筒状部材5の内径は本来の小径部1aの内径と同一にしてあり、したがっ て、筒状部材5の内周面とそれよりもリヤ側で露出した小径部1aの内周面とは 、実質的に軸方向に連続する内周面を形成してあり、上記弁プランジャ2は筒状 部材5の内周面に摺動自在に嵌合されている。 さらに、上記筒状部材5におけるフロント側の端部は、上記環状突起1bの端 面1cよりも所定の寸法だけ、すなわち、上記凹部4bの深さ分だけフロント側 に突出させて、リアクションディスク4の凹部4bに嵌合させている。 なお、本実施例における弁プランジャ2の先端面2aは、その軸部をフロント 側にむけて膨出させたテーパ面としてあり、また図示ブレーキ倍力装置の非作動 状態においては、弁プランジャ2の先端面2aは環状突起1bの端面1cよりも フロント側に位置している。 上述のように本実施例のリアクションディスク4によれば、弁プランジャ2の 先端面2aとの当接部分4cの肉厚を薄くしているので、ブレーキペダルの踏み 込み時とブレーキペダルの解放時との入力の差であるヒステリシスを大きくする ことができる。これにより、運転者に対して良好なブレーキフィーリングを付与 することができる。 また、リアクションディスク4の外周側の部分4dは肉厚にしてあるので、リ アクションディスク4全体の肉厚を薄くする場合に比較すると、リアクションデ ィスク4の体積を大きくすることが出来る。そのため、リアクションディスク4 全体の肉厚を薄くする場合に比較して気温の変化に伴うジャンピング量の変動を 低減させることができる。 (第2実施例) 図2は、本考案の第2実施例を示したものであり、この第2実施例では、リア クションディスク104の弁プランジャ102との当接部分104cにおけるフ ロント側の端面にテーパ状の凹部104eを形成してあり、この凹部104eを 形成することによって、リアクションディスク104における弁プランジャ10 2との当接部分104cの肉厚を,外周側の部分104dの肉厚よりも薄くして いる。上記凹部104eと対向する出力軸103の底部103bには、截頭円錐 形状の突起103cを形成して、上記凹部104eに係合させている。 また、リアクションディスク104の右方側の端面104aは平坦面としてあ り、この右方側の端面104aの外周部を環状突起101bの端面101cに当 接させるようにしている。 さらに、この第2実施例においては、上記第1実施例における筒状部材5を省 略してあり、したがって、上記弁プランジャ102はバルブボディ101の小径 部101a内を摺動するようになっている。 そのほかの構成は上記第1実施例と同じであり、上記第1実施例と対応する各 部材には、それぞれ100を加算した部材番号を付している。このような第2実 施例の構成によって、上記第1実施例と同様の作用効果を得ることができる。 (第3実施例) 図3は、本考案の第3実施例を示すものであり、この第3実施例においては、 リアクションディスク204に形成した凹部204eの形状を半球状とするとと もに、該凹部204eの形状に合わせて出力軸203の突起203cも半球状と したものである。 そのほかの構成は上記第2実施例と同じであり、上記第2実施例と対応する各 部材には、それぞれ100を加算した部材番号を付している。このような第3実 施例の構成によっても、上記第2実施例と同様の作用効果を得ることができる。 (第4実施例) 図4は本考案の第4実施例を示したものであり、この第4実施例では、出力軸 303の突起303cを円柱形状にするとともに、その突起303cが係合する リアクションディスク304の凹部304eは、軸方向の内径を同一にしている 。 そのほかの構成は上記第3実施例と同じであり、上記第3実施例と対応する各 部材には、それぞれ100を加算した部材番号を付している。このような第4実 施例の構成によって、上記第3実施例と同様の作用効果を得ることができる。 (第5実施例) 図5は、さらに本考案の第5実施例を示したものであり、上記第4実施例にお ける円柱形状の突起303cを省略することにより出力軸403の底部403b を平坦面とする一方、省略した円柱形状の突起の代わりに上記出力軸403とは 別体の円柱状のシムプレート406を採用してあり、該シムプレート406をリ アクションディスク404の凹部404eに嵌合したものである。 そのほかの構成は上記第4実施例と同じであり、上記第4実施例と対応する各 部材には、それぞれ100を加算した部材番号を付している。このような第5実 施例の構成によっても、上記各実施例と同様の作用、効果をを得ることができる 。
【考案の効果】
以上のように、本考案によれば、大きなヒステリシスを確保することができる とともに、気温の変化に伴うジャンピング量の変動を低減することができるとい う効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す断面図
【図2】本考案の第2実施例を示す断面図
【図3】本考案の第3実施例を示す断面図
【図4】本考案の第4実施例を示す断面図
【図5】本考案の第5実施例を示す断面図
【符号の説明】
1 バルブボディ 2 弁プランジャ 3 出力軸 3a 出力軸の基部 4 リアクションディスク t1 当接部4cの肉厚 t2 外周側の部分4dの肉厚
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年3月4日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シェル内に摺動自在に設けたバルブボデ
    ィと、このバルブボディに摺動自在に嵌合されて入力軸
    と連動する弁プランジャと、上記バルブボディに基部を
    摺動自在に嵌合して上記弁プランジャに対向させた出力
    軸と、この出力軸の基部と弁プランジャとの間に介在さ
    れて、出力軸に作用する出力の反力を弁プランジャを介
    して入力軸に伝達するリアクションディスクとを備え、
    上記入力軸が前進されない非作動状態で上記リアクショ
    ンディスクと弁プランジャとの間に間隙を形成した倍力
    装置において、 上記リアクションディスクにおける上記弁プランジャと
    当接する部分の肉厚を、それよりも外方側の部分の肉厚
    よりも薄くしたことを特徴とする倍力装置。
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