JPH1159399A - ブレーキ倍力装置 - Google Patents

ブレーキ倍力装置

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JPH1159399A
JPH1159399A JP9235407A JP23540797A JPH1159399A JP H1159399 A JPH1159399 A JP H1159399A JP 9235407 A JP9235407 A JP 9235407A JP 23540797 A JP23540797 A JP 23540797A JP H1159399 A JPH1159399 A JP H1159399A
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JP
Japan
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valve
plunger
rubber damper
brake
valve plunger
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JP9235407A
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English (en)
Inventor
Tsuyoshi Okuno
強 奥野
Hitoshi Takaku
均 高久
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Jidosha Kiki Co Ltd
Original Assignee
Jidosha Kiki Co Ltd
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60TVEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
    • B60T13/00Transmitting braking action from initiating means to ultimate brake actuator with power assistance or drive; Brake systems incorporating such transmitting means, e.g. air-pressure brake systems
    • B60T13/10Transmitting braking action from initiating means to ultimate brake actuator with power assistance or drive; Brake systems incorporating such transmitting means, e.g. air-pressure brake systems with fluid assistance, drive, or release
    • B60T13/24Transmitting braking action from initiating means to ultimate brake actuator with power assistance or drive; Brake systems incorporating such transmitting means, e.g. air-pressure brake systems with fluid assistance, drive, or release the fluid being gaseous
    • B60T13/46Vacuum systems
    • B60T13/52Vacuum systems indirect, i.e. vacuum booster units
    • B60T13/57Vacuum systems indirect, i.e. vacuum booster units characterised by constructional features of control valves
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60TVEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
    • B60T13/00Transmitting braking action from initiating means to ultimate brake actuator with power assistance or drive; Brake systems incorporating such transmitting means, e.g. air-pressure brake systems
    • B60T13/10Transmitting braking action from initiating means to ultimate brake actuator with power assistance or drive; Brake systems incorporating such transmitting means, e.g. air-pressure brake systems with fluid assistance, drive, or release
    • B60T13/24Transmitting braking action from initiating means to ultimate brake actuator with power assistance or drive; Brake systems incorporating such transmitting means, e.g. air-pressure brake systems with fluid assistance, drive, or release the fluid being gaseous
    • B60T13/46Vacuum systems
    • B60T13/52Vacuum systems indirect, i.e. vacuum booster units
    • B60T13/573Vacuum systems indirect, i.e. vacuum booster units characterised by reaction devices

Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 ブレーキ倍力装置の弁プランジャ17と
プレートプランジャ34の間にゴムダンパー33を設け
ている。ブレーキ反力は、出力軸37、リアクションデ
ィスク35、プレートプランジャ34、ゴムダンパー3
3を介して弁プランジャ17に伝達される。そしてサー
ボバランス状態からブレーキペダルが踏み込まれた際に
は、弁プランジャ17はゴムダンパー33を圧縮させて
前進することができるので、リアクションディスクを圧
縮させて前進する必要のある従来装置に比較して、相対
的に軽い踏力で大きく前進することができる。 【効果】 サーボバランス状態からブレーキペダルを踏
み込む際の踏力を従来に比較して相対的に小さくしなが
ら、ブレーキ倍力装置の応答性の向上を図ることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車のブレーキ装置
に用いられるブレーキ倍力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来一般に、ブレーキ倍力装置は、シェ
ル内に摺動自在に設けたバルブボデイと、このバルブボ
デイに摺動自在に設けられて弁機構を構成する弁プラン
ジャと、この弁プランジャを進退動させて上記弁機構の
流路を切換えさせる入力軸と、上記バルブボデイに摺動
自在に設けた出力軸と、この出力軸の基部と弁プランジ
ャとの間に介在させたリアクションディスクとを備えて
いる。このような従来一般のブレーキ倍力装置の作動時
には、上記出力軸に加わるブレーキ反力を、リアクショ
ンディスク、弁プランジャ、入力軸およびブレーキペダ
ルを介して運転者に伝達するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種のブ
レーキ倍力装置において、サーボバランス状態からブレ
ーキペダルを踏込む場合には相対的に大きな踏力が必要
となっていた。より具体的には、上記リアクションディ
スクはそのフロント側端面が出力軸のリヤ側端面によっ
て、また外周面が出力軸の内周面又はバルブボデイの内
周面によって、さらにリヤ側端面がバルブボデイのフロ
ント側端面と弁プランジャのフロント側端面とによって
囲まれているので、サーボバランス状態からブレーキペ
ダルを踏込んで弁プランジャを前進させるには、リアク
ションディスクをこれを囲む空間内でさらに圧縮させる
必要があり、その結果、相対的に大きな踏力が必要とな
っていた。したがって、特に非力な女性や老人では上記
弁プランジャを大きく前進させることができず、弁機構
の開弁量が小さくなってブレーキ倍力装置の応答性が悪
くなるという欠点があった。本発明は、そのような事情
に鑑み、サーボバランス状態からブレーキペダルを踏込
む際の踏力を従来のブレーキ倍力装置に比較して相対的
に小さくして、応答性の向上を図ることができるブレー
キ倍力装置を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】すなわち第1発明は、シ
ェル内に摺動自在に設けたバルブボデイと、このバルブ
ボデイに摺動自在に設けられて弁機構を構成する弁プラ
ンジャと、この弁プランジャを進退動させて上記弁機構
の流路を切換えさせる入力軸と、上記バルブボデイに摺
動自在に設けた出力軸と、この出力軸の基部と弁プラン
ジャとの間に介在させたリアクションディスクとを備え
たブレーキ倍力装置において、上記リアクションディス
クと弁プランジャとの間にゴムダンパーを配置し、上記
出力軸からのブレーキ反力をリアクションディスク、ゴ
ムダンパーおよび弁プランジャを介して入力軸に伝達さ
せ、かつ上記ゴムダンパーの外周又は内周に該ゴムダン
パーが弾性変形可能な空隙を形成したものである。また
第2発明は、上記構成のブレーキ倍力装置において、上
記リアクションディスクと弁プランジャとの間にゴムダ
ンパーを配置するとともに、弁プランジャをゴムダンパ
ーに貫通させて、上記出力軸からのブレーキ反力をリア
クションディスク、ゴムダンパーおよび弁プランジャを
介して入力軸に伝達させる第1反力伝達経路と、上記出
力軸からのブレーキ反力をリアクションディスクからゴ
ムダンパーを介することなく弁プランジャおよび入力軸
に伝達させる第2反力伝達経路とを設け、さらに上記ゴ
ムダンパーの外周又は内周に該ゴムダンパーが弾性変形
可能な空隙を形成したものである。
【0005】
【作用】上記第1発明によれば、上記ゴムダンパーの外
周又は内周に該ゴムダンパーが弾性変形可能な空隙を形
成しているので、サーボバランス状態からブレーキペダ
ルを踏込んだ際には、ゴムダンパーは周囲が囲まれてい
るリアクションディスクよりも容易に圧縮変形されるよ
うになる。その結果、弁プランジャは相対的に小さな力
で大きく前進されるので、ブレーキ倍力装置の応答性の
向上を図ることができる。また上記第2発明によれば、
サーボバランス状態からブレーキペダルを踏込んだ際に
は、第2反力伝達経路においては、弁プランジャは周囲
が囲まれたリアクションディスクを圧縮することになる
が、第1反力伝達経路に、外周又は内周に弾性変形可能
な空隙を形成したゴムダンパーを設けているので、上記
弁プランジャから第2反力伝達経路を介してリアクショ
ンディスクに加えられた踏力は、該リアクションディス
クから第1反力伝達経路のゴムダンパーに伝達されて該
ゴムダンパーを圧縮させるようになる。その結果、第1
発明と同様にして弁プランジャは相対的に小さな力で大
きく前進されるので、ブレーキ倍力装置の応答性の向上
を図ることができる。
【0006】
【実施例】以下図示実施例について本発明を説明する
と、図1において、タンデムブレーキ倍力装置1のシェ
ル2内はセンタープレート3によって前後にフロント室
4とリヤ室5とを区画形成している。そして筒状のバル
ブボデイ6を、シェル2のリヤ側とセンタープレート3
にそれぞれシール手段7、8により気密を保持して摺動
自在に貫通させている。上記フロント室4およびリヤ室
5内に位置するバルブボデイ6の外周部には、それぞれ
フロントパワーピストン10とリヤパワーピストン11
とを連結してあり、また各パワーピストン10、11の
背面にフロントダイアフラム12とリヤダイアフラム1
3とをそれぞれ張設している。そして、フロント室4内
においてフロントダイアフラム12の前後に定圧室Aと
変圧室Bとを形成し、またリヤ室5内においてリヤダイ
アフラム13の前後に定圧室Cと変圧室Dとを形成して
いる。上記バルブボデイ6内には上記定圧室A、Cと変
圧室B、Dとの連通状態を切換える弁機構15を設けて
いる。この弁機構15は、バルブボデイ6に形成した環
状の真空弁座16と、この真空弁座16よりも内側で上
記バルブボデイ6内に形成した貫通孔6A内に摺動自在
に設けた弁プランジャ17のリヤ側に形成した環状の大
気弁座18と、さらに両弁座16、18にポペットリタ
ーンスプリング19によって着座される弁体20とを備
えている。上記真空弁座16に接離する弁体20の環状
シート部の外周側の空間は、バルブボデイ6に形成した
第1定圧通路21を介して上記定圧室Aに連通し、また
定圧室A内は第2定圧通路22を介して定圧室Cに連通
している。上記定圧室Aは負圧導入管23を介して図示
しない負圧源と連通しており、それにより定圧室A、C
内には常時負圧が導入されている。また上記真空弁座1
6に接離する弁体20の環状シート部よりも内側で、大
気弁座18に接離する弁体20のシート部よりも外周側
の空間は、バルブボデイ6に形成した半径方向の第1変
圧通路24を介して変圧室Dに連通しており、この変圧
室Dはバルブボデイ6に形成した第2変圧通路25を介
して変圧室Bに連通している。さらに、大気弁座18に
接触する弁体20の環状シート部よりも内周側の空間
は、バルブボデイ6に形成した圧力通路26およびそこ
に設けたフィルタ27を介して大気に連通している。
【0007】上記弁プランジャ17の右端には入力軸3
0の先端部を枢支連結してあり、この入力軸30とバル
ブボデイ6との間に、上記ポペットリターンスプリング
19の弾発力よりも大きな弾発力を有するバルブリター
ンスプリング31を弾装して、通常は弁プランジャ17
の大気弁座18に弁体20を着座させるとともに、弁体
20をバルブボデイ6の真空弁座16から離座させてい
る。そして上記入力軸30の末端部は、図示しないブレ
ーキペダルに連動させている。また、上記弁プランジャ
17は、キー部材32によってバルブボデイ6から抜け
出るのを防止している。このキー部材32はバルブボデ
イ6の軸方向に進退動可能となっており、ブレーキ倍力
装置1の非作動時にシェル2の内面に当接して弁プラン
ジャ17をバルブボデイ6に対する前進位置に保持する
ことにより、ブレーキ倍力装置1の作動開始時における
入力軸30のロスストロークを減少させることができる
ようになっている。さらに、上記弁プランジャ17のフ
ロント側には、後に詳述するゴムダンパー33と、プレ
ートプランジャ34およびリアクションディスク35と
を順次配設している。上記プレートプランジャ34は、
バルブボデイ6のフロント側端面に気密を保持して固定
したホルダ36内に摺動自在に嵌合してあり、またリア
クションディスク35は出力軸37の基部に形成した凹
部内に収納してある。上記出力軸37の基部に形成した
凹部はホルダ36の外周面に摺動自在に嵌装してあり、
出力軸37の先端部は、シール部材38により気密を保
持してシェル2の外部に突出させて、図示しないマスタ
ーシリンダのピストンに連動させている。したがって、
上記マスターシリンダのピストンから伝達されるブレー
キ反力は、出力軸37を介してリアクションディスク3
5に伝達され、このリアクションディスク35からホル
ダ36を介してバルブボデイ6で受止められるととも
に、プレートプランジャ34、ゴムダンパー33、弁プ
ランジャ17および入力軸30を介して図示しないブレ
ーキペダルに伝達されるようになっている。また上記バ
ルブボデイ6およびパワーピストン10、11は、通常
はシェル2とバルブボデイ6との間に弾装したリターン
スプリング39によって図示非作動位置に保持されてい
る。
【0008】弁プランジャ17にブレーキ反力を伝達す
るゴムダンパー33は、ゴム若しくはこれと同等の弾性
体によって円筒状に形成されており、そのリヤ側端部3
3aは弁プランジャ17のフロント側端面に形成した浅
い凹部17a内に嵌合されるとともに該弁プランジャに
接着剤を介して一体に連結されている。他方、ゴムダン
パー33のフロント側端部33bはプレートプランジャ
34のリヤ側端部に形成した浅い凹部34a内に嵌合さ
れるとともに該プレートプランジャ34に接着剤を介し
て一体に連結されており、それによって該ゴムダンパー
33を介して弁プランジャ17とプレートプランジャ3
4が軸方向に相対変位可能に連結されている。また、ブ
レーキペダルが踏み込まれていない非作動状態では、上
記プレートプランジャ34のフロント側端面とリアクシ
ョンディスク35のリヤ側端面との間に間隙を形成して
おり、この間隙によりいわゆるジャンピング特性が得ら
れるようにしている。
【0009】上記ゴムダンパー33は、ブレーキ反力が
加わると軸方向に圧縮変形されるようになるが、その際
の荷重と変形量とが最適となるように調整するために、
図示実施例では該ゴムダンパー33に孔を形成して中空
としてあり、その内径の大きさと弾性体の硬度とを適宜
の大きさに設定している。必要に応じて、ゴムダンパー
33を中実の弾性体から構成したり、上記孔の数を増や
したり、或いは弾性体や孔の断面形状を変更することが
できる。また、ゴムダンパー33が配設される貫通孔6
Aの大径部6aは、ゴムダンパー33の半径方向外方へ
の弾性変形を阻害することがないよう該ゴムダンパー3
3との間に充分な間隙を形成している。さらに上記大径
部6a内に嵌合されるホルダ36のリヤ側端部も、ゴム
ダンパー33の弾性変形を阻害することがないようにな
っている。
【0010】以上の構成によれば、図示しないブレーキ
ペダルが踏込まれると、図1に示した状態から入力軸3
0、弁プランジャ17、ゴムダンパー33およびプレー
トプランジャ34が一体的に前進され、弁プランジャ1
7が前進されると、従来周知のブレーキ倍力装置と同様
に弁機構15の流路が切換わる。すなわち、弁体20が
真空弁座16に当接して定圧室A、Cと変圧室B、Dに
との連通を遮断するとともに、該弁体20が大気弁座1
8から離座して変圧室B、Dを大気通路26を介して大
気に連通させるので、該変圧室B、D内に大気が供給さ
れ、定圧室A、Cと変圧室B、Dとの圧力差によりバル
ブボデイ6および出力軸37が前進されてマスターシリ
ンダにブレーキ液圧が発生する。上記ブレーキ液圧によ
るブレーキ反力は出力軸37からリアクションディスク
35、プレートプランジャ34、ゴムダンパー33、弁
プランジャ17および入力軸30を介してブレーキペダ
ルに伝達される。
【0011】上述した状態からブレーキペダルの踏力の
増加が停止されると、ブレーキ倍力装置は図2に示すサ
ーボバランス状態となる。このサーボバランス状態で
は、ブレーキペダルの踏力の大小に関わりなく、弁プラ
ンジャ17はバルブボデイ6に対して常に同一位置とな
るので、つまり弁体20がバルブボデイ6の真空弁座1
6と弁プランジャ17の大気弁座18とに同時に着座し
た状態となる必要があるので、弁プランジャ17のフロ
ント側端面とホルダ36の先端面との間の間隔Xは常に
一定となる。他方、ブレーキ反力は、リアクションディ
スク35を介してプレートプランジャ34をホルダ36
に対して右方に変位させており、ゴムダンパー33はそ
のブレーキ反力によって圧縮されるようになる。この圧
縮状態におけるゴムダンパー33の軸方向寸法Lは、す
なわちプレートプランジャ34のリヤ側端面と弁プラン
ジャ17のフロント側端面との間の間隔Lは、ブレーキ
反力の大きさに従ったものとなる。そして、上述したサ
ーボバランス状態からさらにブレーキペダルが踏込まれ
ると、リアクションディスク35およびプレートプラン
ジャ34は殆どサーボバランス状態のままを維持するの
に対し、上記ゴムダンパー33が圧縮変形されて弁プラ
ンジャ17の前進を許容するようになる。そして弁プラ
ンジャ17が前進されれば、弁機構15の流路が切換わ
ってさらに変圧室B、D内に大気が供給されるので、バ
ルブボデイ6および出力軸37が前進されてブレーキ液
圧が増大する。
【0012】このとき、上記ゴムダンパー33がなく、
プレートプランジャ34と弁プランジャ17とが直接当
接している従来のブレーキ倍力装置では、上述したサー
ボバランス状態からさらにブレーキペダルが踏込まれた
際には、リアクションディスク35をさらに圧縮させて
プレートプランジャ34と弁プランジャ17とを一体的
に前進させる必要がある。しかしながら上記リアクショ
ンディスク35は出力軸35の凹部とホルダ35とによ
って囲まれた空間内に隙間なく収容されているので、該
リアクションディスク35を圧縮させて弁プランジャ1
7を大きく前進させることは相対的に困難となる。これ
に対し本実施例においては、上記ゴムダンパー33はそ
の外周と内周とに空隙が形成されているので容易に弾性
変形でき、相対的に小さな踏力の増加で弁プランジャ1
7を大きく前進させることができる。したがって小さな
踏力の増加であっても、ブレーキ倍力装置の応答性を向
上させることができる。
【0013】さらに上述したように、ゴムダンパー33
の軸方向寸法Lはブレーキ反力の大きさに従ったものと
なるが、ゴムダンパー33から弁プランジャ17に伝達
される反力の一部はゴムダンパー33の変形抵抗で消費
されるようになるため、ゴムダンパー33を備えない従
来のブレーキ倍力装置に比較してサーボ比が大きくな
る。換言すれば、サーボ比を従来と同程度に設定する場
合には、リアクションディスク35に接触するプレート
プランジャ34の面積を大きくすることができ、それに
よってリアクションディスク35の耐久性を増大させる
ことができる。また、上記ゴムダンパー33の荷重と変
位(長さの変化量)との関係は、図3に示すように、一
般に荷重が増大するに従って変位が小さくなるような非
線形となるので、この非線形の程度を適宜に選定するこ
とにより、ブレーキ倍力装置の特性を、出力が増大する
に従ってサーボ比を大きくなるように設定したり、或い
は小さくなるように設定することができる。
【0014】次に、図4は本発明の第2実施例を示した
もので、上記第1実施例では全負荷状態となる前に弁プ
ランジャ17とプレートプランジャ34とが当接するこ
とがないように設定したものであるが、本実施例では全
負荷状態となる前に弁プランジャ117とプレートプラ
ンジャ134とが当接するように設定したものである。
すなわち本実施例では、弁プランジャ117のフロント
側端面にフロント側に相対的に大きく突出する環状突出
部117bを形成してあり、またプレートプランジャ1
34のリヤ側端面にリヤ側に相対的に大きく突出する環
状突出部134bを形成している。両環状突出部117
b、134bの間隔は、ブレーキ倍力装置が全負荷状態
となる寸前の状態においてゴムダンパー133が軸方向
に圧縮変形された際に、両者が当接するように設定して
ある。その他の構成は上記第1実施例と同様に構成して
あり、第1実施例と同一部分には、第1実施例の符合に
「100」を加えた符号を付して示している。
【0015】以上の構成を有する第2実施例において
も、上記第1実施例と同様に小さな踏力の増大によっ
て、ブレーキ倍力装置を応答性よく作動させることがで
きる。そして本実施例では、全負荷状態となる前にプレ
ートプランジャ134と弁プランジャ117とを当接さ
せることができるので、この状態では、出力軸137に
作用するブレーキ反力を、ゴムダンパー133を介する
ことなく、リアクションディスク135、プレートプラ
ンジャ134、弁プランジャ117を介して入力軸13
0に伝達させることができる。この状態では、ゴムダン
パー133を備えない従来のブレーキ倍力装置と同様に
サーボ比を小さくすることができる。つまり、図3に示
してあるように、上記ゴムダンパー33の荷重と変位と
の関係は二次曲線的に変化するので、ブレーキ倍力装置
のサーボ比も同様な変化となる。そしてブレーキ倍力装
置はやがて全負荷状態となるが、全負荷状態となる寸前
のサーボ比はかなり大きくなっており、その状態から全
負荷状態となるとサーボ比は1に激減することになる。
その結果、運転者は、全負荷状態となったとたんに、実
際には踏力に対して出力が1:1の割合で増加するので
あるが、ブレーキペダルをそれ以上踏込めないという感
じを持つようになる。これに対して第2実施例では、全
負荷状態となる寸前にプレートプランジャ134と弁プ
ランジャ117とを当接させて上述したように従来のブ
レーキ倍力装置と同様にサーボ比を小さくすることがで
き、その後に全負荷状態となるので、ブレーキペダルの
操作に違和感を感じることがない。
【0016】図5は本発明の第3実施例を示すもので、
上記各実施例では弁プランジャ17、117はリアクシ
ョンディスク35、135に当接しないようになってい
たのに対し、本実施例では弁プランジャ217のフロン
ト側端部をプレートプランジャ234に摺動自在に貫通
させて、直接リアクションディスク235に当接するこ
とができるようにしている。そして、上記弁プランジャ
217のフロント側端部の外側に円筒状のゴムダンパー
233を嵌装してあり、該ゴムダンパー233が配設さ
れる大径部206aは、ゴムダンパー233の半径方向
外方への弾性変形を阻害することがないよう該ゴムダン
パー233との間に充分な間隙を形成している。また上
記プレートプランジャ234は、ゴムダンパー233を
介して弁プランジャ217に一体に連結される第1部材
234Aと、この第1部材234Aのフロント側に相対
移動可能に配設された第2部材234Bから構成してあ
る。なお、その他の構成は第1実施例と同様に構成して
あり、第1実施例と同一の部材には第1実施例で用いた
符合に「200」を加えた符号を付している。
【0017】以上の構成によれば、ブレーキ倍力装置の
作動時には、出力軸237からのブレーキ反力は2つの
反力伝達経路を介して入力軸230に伝達されるように
なる。すなわち第1反力伝達経路では、出力軸237か
らのブレーキ反力は、リアクションディスク235、プ
レートプランジャ234、ゴムダンパー233および弁
プランジャ217を介して入力軸230に伝達されるよ
うになる。他方、第2反力伝達経路では、上記出力軸2
37からのブレーキ反力は、リアクションディスク23
5からゴムダンパー233を介することなく直接弁プラ
ンジャ217を介して入力軸230に伝達されるように
なる。そしてサーボバランス状態からさらにブレーキペ
ダルが踏込まれて弁プランジャ217が前進されると、
それによってリアクションディスク235が圧縮される
ので、該リアクションディスク235はプレートプラン
ジャ234を介してゴムダンパー233を圧縮変形させ
るようになる。これにより、弁プランジャ217は従来
装置に比較して容易に前進されるようになり、したがっ
て小さな踏力の増加であっても弁プランジャ217を大
きく前進させることができるので、ブレーキ倍力装置の
応答性を向上させることができる。特に、上記サーボバ
ランス状態からブレーキペダルを踏込んで弁プランジャ
217を急激に前進させた際には、上記ゴムダンパー2
33は相対的に容易に変形するので、リアクションディ
スク235から弁プランジャ217に伝達されるブレー
キ反力は、ゴムダンパー233を含む第1反力伝達経路
よりも、該ゴムダンパー233を含まない第2反力伝達
経路の比率の方が大きくなる。その結果、サーボバラン
ス状態では、ブレーキ反力は第1反力伝達経路と第2反
力伝達経路とから弁プランジャ217に伝達されていた
のに対し、ブレーキペダルを踏込んで弁プランジャ21
7を急激に前進させた際には、弁プランジャ217に伝
達されるブレーキ反力は主として第2反力伝達経路とな
るのでサーボ比が高くなり、それによって応答性よく軽
快な踏み増しを実行することができる。
【0018】なお、第3実施例においても、第2実施例
と同様に全負荷状態となる前にプレートプランジャ23
4と弁プランジャ217とを当接させることが可能であ
る。
【0019】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、サーボ
バランス状態からブレーキペダルを踏み込む際の踏力を
従来に比較して相対的に小さくしながら、ブレーキ倍力
装置の応答性の向上を図ることができるという効果が得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す断面図。
【図2】図1のサーボバランス状態を示す要部の拡大断
面図。
【図3】ゴムダンパー33の特性線図。
【図4】本発明の第2実施例を示す拡大断面図。
【図5】本発明の第3実施例を示す拡大断面図。
【符号の説明】
6、106、206…バルブボデイ 6a、106a、206a…大径部 15、115、215…弁機構 17、117、217…弁プランジャ 30、130、230…入力軸 33、133、233…ゴムダンパー 34、134、234…プレートプランジャ 35、135、235…リアクションディスク 36、136、236…ホルダ 37、137、237…出力軸

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シェル内に摺動自在に設けたバルブボデ
    イと、このバルブボデイに摺動自在に設けられて弁機構
    を構成する弁プランジャと、この弁プランジャを進退動
    させて上記弁機構の流路を切換えさせる入力軸と、上記
    バルブボデイに摺動自在に設けた出力軸と、この出力軸
    の基部と弁プランジャとの間に介在させたリアクション
    ディスクとを備えたブレーキ倍力装置において、 上記リアクションディスクと弁プランジャとの間にゴム
    ダンパーを配置し、上記出力軸からのブレーキ反力をリ
    アクションディスク、ゴムダンパーおよび弁プランジャ
    を介して入力軸に伝達させ、かつ上記ゴムダンパーの外
    周又は内周に該ゴムダンパーが弾性変形可能な空隙を形
    成したことを特徴とするブレーキ倍力装置。
  2. 【請求項2】 上記リアクションディスクとゴムダンパ
    ーとの間に、バルブボデイに摺動自在に設けたプレート
    プランジャが配置されており、上記出力軸からのブレー
    キ反力は、リアクションディスク、プレートプランジ
    ャ、ゴムダンパーおよび弁プランジャを介して入力軸に
    伝達されることを特徴とする請求項1に記載のブレーキ
    倍力装置。
  3. 【請求項3】 シェル内に摺動自在に設けたバルブボデ
    イと、このバルブボデイに摺動自在に設けられて弁機構
    を構成する弁プランジャと、この弁プランジャを進退動
    させて上記弁機構の流路を切換えさせる入力軸と、上記
    バルブボデイに摺動自在に設けた出力軸と、この出力軸
    の基部と弁プランジャとの間に介在させたリアクション
    ディスクとを備えたブレーキ倍力装置において、 上記リアクションディスクと弁プランジャとの間にゴム
    ダンパーを配置するとともに、弁プランジャをゴムダン
    パーに貫通させて、上記出力軸からのブレーキ反力をリ
    アクションディスク、ゴムダンパーおよび弁プランジャ
    を介して入力軸に伝達させる第1反力伝達経路と、上記
    出力軸からのブレーキ反力をリアクションディスクから
    ゴムダンパーを介することなく弁プランジャおよび入力
    軸に伝達させる第2反力伝達経路とを設け、 さらに上記ゴムダンパーの外周又は内周に該ゴムダンパ
    ーが弾性変形可能な空隙を形成したことを特徴とするブ
    レーキ倍力装置。
  4. 【請求項4】 上記リアクションディスクとゴムダンパ
    ーとの間に、バルブボデイに摺動自在に設けたプレート
    プランジャが配置されて弁プランジャは該プレートプラ
    ンジャを摺動自在に貫通しており、上記第1反力伝達経
    路ではリアクションディスクからプレートプランジャを
    介してゴムダンパーにブレーキ反力が伝達されることを
    特徴とする請求項3に記載のブレーキ倍力装置。
  5. 【請求項5】 上記プレートプランジャと弁プランジャ
    とは、ブレーキ倍力装置が全負荷状態となる前に相互に
    当接して、上記出力軸からのブレーキ反力をプレートプ
    ランジャから弁プランジャに伝達させることを特徴とす
    る請求項2又は請求項4に記載のブレーキ倍力装置。
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