JPH0722371Y2 - ブレーキ倍力装置 - Google Patents

ブレーキ倍力装置

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JPH0722371Y2
JPH0722371Y2 JP1988113132U JP11313288U JPH0722371Y2 JP H0722371 Y2 JPH0722371 Y2 JP H0722371Y2 JP 1988113132 U JP1988113132 U JP 1988113132U JP 11313288 U JP11313288 U JP 11313288U JP H0722371 Y2 JPH0722371 Y2 JP H0722371Y2
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reaction
valve
reaction force
hole
valve plunger
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晴夫 鈴木
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自動車機器株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は、ブレーキ倍力装置の反力機構に関し、より詳
しくは反力を伝達するリアクションディスクがプッシュ
ロッドの基部端面に形成した凹部内に収容されているブ
レーキ倍力装置の反力機構に関する。
「従来の技術」 従来、ブレーキ倍力装置の反力機構として、シェル内に
摺動自在に配設したバルブボデイの軸部に貫通孔を穿設
し、この貫通孔内に弁機構を構成する弁プランジャを摺
動自在に嵌合するとともに、上記貫通孔の開口部にこれ
を囲む環状突起を形成し、また、プッシュロッドの基部
端面に凹部を形成してその内部にリアクションディスク
を収容するとともに、上記環状突起をその凹部内に摺動
自在に嵌合して上記リアクションディスクに当接させ、
上記プッシュロッドに加わるブレーキ反力を上記リアク
ションディスクおよび弁プランジャを介してこれに連結
した入力軸に伝達させるようにしたものが知られている
(実開昭56-127161号公報)。
「考案が解決しようとする問題点」 ところで、通常のブレーキ倍力装置では、変圧室と定圧
室間のシール部材として上記リアクションディスクを利
用するようにしているが、上記プッシュロッドの基部端
面に凹部を形成してその内部にリアクションディスクを
収容したブレーキ倍力装置においては、リアクションデ
ィスクが上記貫通孔の内周面に密着することがないの
で、このリアクションディスクをシール部材として用い
ることができず、したがって気密洩れを生じさせる虞が
あった。
そのような欠点を解決するためには、上記公報に記載さ
れているように、弁プランジャの外周にシール部材を設
けて貫通孔の連通を遮断するようにすればよいが、その
場合には、シール部材の弾性により弁プランジャの円滑
な作動が阻害されるようになるので、特に作動状態から
非作動状態への戻りの応答性が悪くなるという欠点が生
じていた。
「課題を解決するための手段」 本考案はそのような事情に鑑み、上述したブレーキ倍力
装置の反力機構において、上記リアクションディスクと
弁プランジャとの間の上記貫通孔内に、リアクションデ
ィスクから弁プランジャに反力を伝達する反力伝達部材
を摺動自在に嵌合し、かつ該反力伝達部材に、リアクシ
ョンディスクと弁プランジャ間の気密を保持して、上記
貫通孔を介して定圧室と変圧室とが連通するのを阻止す
るシール部材を設けるようにしたものである。
「作用」 上記構成によれば、上記反力伝達部材に設けたシール部
材によって常に確実なシール作用が得られると同時に、
特に作動状態から非作動状態への移行時には、上記弁プ
ランジャは反力伝達部材を残してそれから離隔して後退
作動を行なうことができるので、戻りの応答性が悪くな
ることを防止することができる。
「実施例」 以下、本考案をトリプルタイプのブレーキ倍力装置に適
用した実施例について説明すると、シェル1は、段付カ
ップ状のフロントシェル2と、該フロントシェル2の開
口部を密封する概略皿状のリヤシェル3とから構成して
いる。そしてフロントシェル2の内部には、その内面に
倣って段付カップ状に形成したフロント側センタープレ
ート4を嵌合してあり、該フロント側センタープレート
4の端部壁面とフロントシェル2の端部壁面との間にフ
ロント室5を区画形成している。
上記段付カップ状の上記フロント側センタープレート4
の内部には、さらにカップ状に形成したリヤ側センター
プレート6を嵌合してあり、該リヤ側センタープレート
6の端部壁面とフロント側センタープレート4の端部壁
面との間にセンター室7を区画形成するとともに、該リ
ヤ側センタープレート6の端部壁面と上記リヤシェル3
の壁面との間にリヤ室8を形成している。
また、上記フロント側センタープレート4、リヤ側セン
タープレート6およびリヤシェル3の各中央軸部にはそ
れぞれ貫通穴を穿設してあり、各貫通穴内に筒状のバル
ブボデイ9を摺動自在に貫通させるとともに、各センタ
ープレート4、6並びにリヤシェル3とバルブボデイ9
との間をそれぞれシール部材10によって気密を保持して
いる。
さらに、上記フロント室5内、センター室7内およびリ
ヤ室8内のそれぞれにフロントパワーピストン14、セン
ターパワーピストン15およびリヤパワーピストン16を配
置するとともに、各パワーピストン14〜16を上記バルブ
ボデイ9に連結し、さらに各パワーピストン14〜16のリ
ヤ側面にフロントダイアフラム17、センターダイアフラ
ム18、リヤダイアフラム19をそれぞれ張設している。
そして、上記フロントダイアフラム17によりフロント室
5をフロント側の定圧室Aとリヤ側の変圧室Bとに区画
形成し、また同様にセンターダイアフラム18によりセン
ター室7を変圧室Cと変圧室Dとに、さらにリヤダイア
フラム19によりリヤ室8を定圧室Eと変圧室Fとにそれ
ぞれ区画形成している。
然して、上記バルブボデイ9の内部には従来周知の弁機
構23を収納してあり、この弁機構23は、バルブボデイ9
に形成した環状の第1弁座24と、この環状の第1弁座24
よりも内側で上記バルブボデイ9に摺動自在に設けた弁
プランジャ25の右端部に形成した環状の第2弁座26と、
さらに両弁座24、26に右方からばね27によって着座され
る弁体28とを備えている。
上記第1弁座24と弁体28とが接触する環状シート部より
も外周側の空間は、バルブボデイ9に形成した軸方向の
定圧通路31を介してフロント室5の定圧室A内に連通さ
せてあり、この定圧室Aは、フロントシェル2に取付け
た負圧導入管32を介して図示しないインテークマニホー
ルド等の負圧源に連通させている。また上記バルブボデ
イ9には、上記定圧通路31とセンター室7の定圧室Cと
を連通する半径方向の定圧通路33と、上記定圧通路31と
リヤ室8の定圧室Eとを連通する半径方向の定圧通路34
とをそれぞれ形成してあり、上記定圧室Aに導入した負
圧を各定圧通路31、33、34を介して常時各定圧室C、E
内に導入できるようにしている。
また、上記第1弁座24と弁体28とが接触する環状シート
部よりも内周側で、第2弁座26と弁体28とが接触する環
状シート部よりも外周側部分、すなわち両環状シート部
の中間部分の空間は、バルブボデイ9に形成した半径方
向の変圧通路38を介してリヤ室8の変圧室F内に連通さ
せている。そして、該変圧室Fをバルブボデイ9に形成
した第1変圧通路39を介してセンター室7の変圧室D内
に連通させるとともに、上記第1変圧通路39とは独立さ
せてバルブボデイ9に形成した第2変圧通路40を介して
フロント室7の変圧室B内に連通させている。
他方、上記第2弁座26と弁体28とが接触する環状シート
部よりも内周側の空間は、軸方向の圧力通路41およびフ
ィルタ42を介して大気に連通させている。
次に、上記弁プランジャ25の左側先端部25aはバルブボ
デイ9の軸部に形成した貫通孔9a内に摺動自在に嵌合し
てあり、この弁プランジャ25の右端部は図示しないブレ
ーキペダルに連動させた入力軸43に連結している。そし
て上記弁プランジャ25の先端部25aより左側において、
円筒状の反力伝達部材44を上記貫通孔9aに摺動自在に嵌
合し、かつ該反力伝達部材44の外周にシール部材45を設
けてその貫通孔9aをシールさせている。
また、上記バルブボデイ9に、上記貫通孔9aの開口部分
に貫通孔9aを囲む環状突起9bを形成し、またこの環状突
起9bの左側に配置したプッシュロッド46の右端基部46a
に凹部46bを形成してこの凹部46b内にリアクションディ
スク47を収納している。そして上記環状突起9bを上記凹
部46b内に摺動自在に嵌合してプッシュロッド46とバル
ブボデイ9とを連結するとともに、上記環状突起9bをリ
アクションディスク47に当接させている。
さらに、上記プッシュロッド46の左端部は、シール部材
48を介してフロントシェル1の軸部から摺動自在に外部
に突出させて図示しないマスターシリンダのピストンに
連動させている。また、上記バルブボデイ9等は、リタ
ーンスプリング49によって通常は図示非作動位置に保持
している。
以上の構成において、ブレーキペダルが踏み込まれてい
ない非作動状態では、弁プランジャ25に設けた第2弁座
26に弁体28が着座して大気に連通した圧力通路41を閉鎖
しており、他方、該弁体28は第1弁座24から離座してい
るので、定圧室A、C、Eと常時連通している定圧通路
31が変圧室B、D、Fに連通する変圧通路38に連通し、
したがって全ての室A〜Fに負圧が導入されている。
この状態からブレーキペダルが踏込まれて入力軸43が左
行されると、弁体28が第1弁座24に着座するとともに、
弁体28と第2弁座42とが離座するので、定圧通路31と変
圧通路38との連通が遮断されて定圧室A、C、Eと各変
圧室B、D、Fとの連通が遮断されるとともに、各変圧
室B、D、F内に大気が導入される。
これにより各定圧室A、C、Eと各変圧室B、D、Fと
の間に圧力差が生じると、各パワーピストン14〜16およ
びバルブボデイ9等が一体的に左行されてプッシュロッ
ド46を前進させ、図示しないマスターシリンダにブレー
キ液圧を発生させてブレーキ作動を行なわせる。
この際、上記定圧室A、C、E側のリアクションディス
ク47と変圧室B、D、F側の弁プランジャ25との間は、
上記反力伝達部材44に設けたシール部材45によってシー
ルされているので、特にリアクションディスク47が環状
突起9bの先端部に強く圧接されてその部分が充分にシー
ルされることのない軽負荷作動時においても、確実に上
記リアクションディスク47と弁プランジャ25間の連通を
遮断することができる。
またこの際、上記プッシュロッド46に加えられるブレー
キ反力は、プッシュロッド46からリアクションディスク
47、反力伝達部材44および弁プランジャ25を介して入力
軸43に伝達されるようになり、またサーボ比は、上記リ
アクションディスク47に当接している環状突起9bの先端
部の面積と反力伝達部材44の面積との比によって得られ
るようになる。
さらに、上記ブレーキ作動状態からブレーキペダルの踏
力を解放すれば、弁機構23の流路が切換わって変圧室
B、D、Fと大気との連通が遮断されるとともに、変圧
室B、D、Fが定圧室A、C、Eに連通されるので、各
変圧室B、D、F内の大気が定圧室Aを介して図示しな
い負圧源に逃げるようになる。そして各変圧室B、D、
F内の圧力が低下すれば、各パワーピストン14〜16はリ
ターンスプリング49によって元の非作動位置に復帰され
るようになる。
そして上記弁プランジャ25が後退作動を行なう際、すな
わち右行する際に、上記シール部材45が反力伝達部材44
の右行を阻止するように働いても、弁プランジャ25は反
力伝達部材44を残して右行することができるので、戻り
の応答性が悪くなることやブレーキフィーリングが悪く
なることがない。
なお、上記実施例は本考案をトリプルタイプのブレーキ
倍力装置に適用したものであるが、タンデムタイプ或い
は通常のシングルタイプのブレーキ倍力装置に適用でき
ることは勿論である。
「考案の効果」 以上のように、本考案によれば、反力伝達部材に設けた
シール部材によって常に確実なシール作用が得られると
同時に、特に作動状態から非作動状態への移行時には、
弁プランジャは反力伝達部材を残してそれから離隔して
後退作動を行なうことができるので、戻りの応答性が悪
くなることやブレーキフィーリングが悪くなることを防
止することができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
図は本考案の一実施例を示す断面図である。 1……シェル、9……バルブボデイ 9a……貫通孔、9b……環状突起 14、15、16……パワーピストン 17、18、19……ダイアフラム 23……弁機構、25……弁プランジャ 43……入力軸、44……反力伝達部材 45……シール部材、46……プッシュロッド 46a……基部、46b……凹部 A、C、E……定圧室、B、D、F……変圧室

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】シェル内に摺動自在に配設したバルブボデ
    イの軸部に貫通孔を穿設し、この貫通孔内に弁機構を構
    成する弁プランジャを摺動自在に嵌合するとともに、上
    記貫通孔の開口部にこれを囲む環状突起を形成し、ま
    た、プッシュロッドの基部端面に凹部を形成してその内
    部にリアクションディスクを収容するとともに、上記環
    状突起をその凹部内に摺動自在に嵌合して上記リアクシ
    ョンディスクに当接させ、上記プッシュロッドに加わる
    ブレーキ反力を上記リアクションディスクおよび弁プラ
    ンジャを介してこれに連結した入力軸に伝達させるよう
    にしたブレーキ倍力装置の反力機構において、 上記リアクションディスクと弁プランジャとの間の上記
    貫通孔内に、リアクションディスクから弁プランジャに
    反力を伝達する反力伝達部材を摺動自在に嵌合し、かつ
    該反力伝達部材に、リアクションディスクと弁プランジ
    ャ間の気密を保持して、上記貫通孔を介して定圧室と変
    圧室とが連通するのを阻止するシール部材を設けたこと
    を特徴とするブレーキ倍力装置の反力機構。
JP1988113132U 1988-08-29 1988-08-29 ブレーキ倍力装置 Expired - Lifetime JPH0722371Y2 (ja)

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JPH0233774U JPH0233774U (ja) 1990-03-02
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6299255A (ja) * 1985-10-28 1987-05-08 Jidosha Kiki Co Ltd ブレ−キ倍力装置の反力伝達機構

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JPH0233774U (ja) 1990-03-02

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