JPH04368271A - 倍力装置 - Google Patents
倍力装置Info
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- JPH04368271A JPH04368271A JP3169471A JP16947191A JPH04368271A JP H04368271 A JPH04368271 A JP H04368271A JP 3169471 A JP3169471 A JP 3169471A JP 16947191 A JP16947191 A JP 16947191A JP H04368271 A JPH04368271 A JP H04368271A
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- Japan
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- valve body
- end surface
- output shaft
- valve plunger
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- 230000005489 elastic deformation Effects 0.000 abstract description 3
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 5
- 230000009191 jumping Effects 0.000 description 5
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 3
- 230000000994 depressogenic effect Effects 0.000 description 2
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 1
- 230000001771 impaired effect Effects 0.000 description 1
- 238000000034 method Methods 0.000 description 1
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- Braking Systems And Boosters (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【産業上の利用分野】本発明は倍力装置に関し、より詳
しくは倍力装置の反力伝達機構の改良に関する。
しくは倍力装置の反力伝達機構の改良に関する。
【従来の技術】従来、倍力装置として、シェル内に摺動
自在に設けたバルブボディと、このバルブボディに摺動
自在に嵌合されて入力軸と連動する弁プランジャと、上
記バルブボディに基部を摺動自在に嵌合させるとともに
、該基部を上記弁プランジャの先端面に対向させた出力
軸と、上記出力軸の基部とバルブボディの端面との間に
介在されるとともに弁プランジャの先端面に対向して、
出力軸に作用する出力の反力を弁プランジャを介して入
力軸に伝達するリアクションディスクとを備え、上記入
力軸が前進されない非作動状態では上記リアクションデ
ィスクと弁プランジャとの間に間隙を形成したものは知
られている(特開昭54−111061号公報、特公平
2−38425号公報)。上述した倍力装置では、入力
軸が前進される倍力装置の作動時に、上記リアクション
ディスクが軸方向に圧縮されることで、該リアクション
ディスクの軸部が弁プランジャの先端面にむけて膨出し
て、該リアクションディスクと弁プランジャとが当接し
、それによって出力軸から所定のサーボ比の出力が得ら
れるようになっている。そして、上記弁プランジャとリ
アクションディスクとが当接した時点では出力が急激に
上昇するようになり、その急激な出力上昇は一般にジャ
ンピングと称されている。
自在に設けたバルブボディと、このバルブボディに摺動
自在に嵌合されて入力軸と連動する弁プランジャと、上
記バルブボディに基部を摺動自在に嵌合させるとともに
、該基部を上記弁プランジャの先端面に対向させた出力
軸と、上記出力軸の基部とバルブボディの端面との間に
介在されるとともに弁プランジャの先端面に対向して、
出力軸に作用する出力の反力を弁プランジャを介して入
力軸に伝達するリアクションディスクとを備え、上記入
力軸が前進されない非作動状態では上記リアクションデ
ィスクと弁プランジャとの間に間隙を形成したものは知
られている(特開昭54−111061号公報、特公平
2−38425号公報)。上述した倍力装置では、入力
軸が前進される倍力装置の作動時に、上記リアクション
ディスクが軸方向に圧縮されることで、該リアクション
ディスクの軸部が弁プランジャの先端面にむけて膨出し
て、該リアクションディスクと弁プランジャとが当接し
、それによって出力軸から所定のサーボ比の出力が得ら
れるようになっている。そして、上記弁プランジャとリ
アクションディスクとが当接した時点では出力が急激に
上昇するようになり、その急激な出力上昇は一般にジャ
ンピングと称されている。
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記特公平
2−38425号公報の倍力装置では、リアクションデ
ィスクに用いるゴムの硬度を高くすることで、ブレーキ
ペダルの踏み込み時とブレーキペダルの解放時との入力
の差であるヒステリシスを大きくしてあり、それによっ
て運転者に良好なブレーキフィーリングを付与するよう
にしている。しかしながら、このように、大きなヒステ
リシスを確保するためにリアクションディスクのゴムの
硬度を高くすると、倍力装置が低温下で使用された時に
リアクションディスクの硬度が常温時よりも高くなる。 そのため、常温時に比較して低温時のジャンピング量が
大きくなり、それによって、運転者のブレーキフィーリ
ングが阻害されるという欠点が生じる。
2−38425号公報の倍力装置では、リアクションデ
ィスクに用いるゴムの硬度を高くすることで、ブレーキ
ペダルの踏み込み時とブレーキペダルの解放時との入力
の差であるヒステリシスを大きくしてあり、それによっ
て運転者に良好なブレーキフィーリングを付与するよう
にしている。しかしながら、このように、大きなヒステ
リシスを確保するためにリアクションディスクのゴムの
硬度を高くすると、倍力装置が低温下で使用された時に
リアクションディスクの硬度が常温時よりも高くなる。 そのため、常温時に比較して低温時のジャンピング量が
大きくなり、それによって、運転者のブレーキフィーリ
ングが阻害されるという欠点が生じる。
【課題を解決するための手段】このような事情に鑑み、
本発明は、シェル内に摺動自在に設けたバルブボディと
、このバルブボディに摺動自在に嵌合されて入力軸と連
動する弁プランジャと、上記バルブボディに基部を摺動
自在に嵌合させるとともに、該基部を上記弁プランジャ
の先端面に対向させた出力軸と、上記出力軸の基部とバ
ルブボディの端面との間に介在されるとともに弁プラン
ジャの先端面に対向して、出力軸に作用する出力の反力
を弁プランジャを介して入力軸に伝達するリアクション
ディスクとを備え、上記入力軸が前進されない非作動状
態では上記リアクションディスクと弁プランジャとの間
に間隙を形成した倍力装置において、相互に当接するリ
アクションディスクの端面とバルブボディの端面とにそ
れぞれ凹凸を形成し、該リアクションディスクの端面の
凹凸とバルブボディの端面の凹凸とを相互に噛み込ませ
たものである。また、本発明は、上述した倍力装置にお
いて、相互に当接するリアクションディスクの端面と出
力軸の基部端面とにそれぞれ凹凸を形成し、該リアクシ
ョンディスクの端面の凹凸と出力軸の基部端面の凹凸と
を相互に噛み込ませたものである。
本発明は、シェル内に摺動自在に設けたバルブボディと
、このバルブボディに摺動自在に嵌合されて入力軸と連
動する弁プランジャと、上記バルブボディに基部を摺動
自在に嵌合させるとともに、該基部を上記弁プランジャ
の先端面に対向させた出力軸と、上記出力軸の基部とバ
ルブボディの端面との間に介在されるとともに弁プラン
ジャの先端面に対向して、出力軸に作用する出力の反力
を弁プランジャを介して入力軸に伝達するリアクション
ディスクとを備え、上記入力軸が前進されない非作動状
態では上記リアクションディスクと弁プランジャとの間
に間隙を形成した倍力装置において、相互に当接するリ
アクションディスクの端面とバルブボディの端面とにそ
れぞれ凹凸を形成し、該リアクションディスクの端面の
凹凸とバルブボディの端面の凹凸とを相互に噛み込ませ
たものである。また、本発明は、上述した倍力装置にお
いて、相互に当接するリアクションディスクの端面と出
力軸の基部端面とにそれぞれ凹凸を形成し、該リアクシ
ョンディスクの端面の凹凸と出力軸の基部端面の凹凸と
を相互に噛み込ませたものである。
【作用】このような構成によれば、倍力装置の作動時に
リアクションディスクが軸方向に圧縮されて弾性変形す
る際には、該リアクションディスの端面の凹凸とバルブ
ボディの端面の凹凸とが相互に噛み込んでいるので、リ
アクションディスクの弾性変形に抵抗が掛けられるよう
になる。また、一方、上記作動状態から入力軸が後退さ
れる非作動状態に切り換えられる時には、バルブボディ
の端面の凹凸とリアクションディスの端面の凹凸とが相
互に噛み込んでいるので、リアクションディスクが弾性
変形前の元の状態に迅速に復帰する。したがって、リア
クションディスクの硬度を高くすることなく、大きなヒ
ステリシスを確保することができるようになり、それに
よって、良好なブレーキフィーリングを得ることができ
る。
リアクションディスクが軸方向に圧縮されて弾性変形す
る際には、該リアクションディスの端面の凹凸とバルブ
ボディの端面の凹凸とが相互に噛み込んでいるので、リ
アクションディスクの弾性変形に抵抗が掛けられるよう
になる。また、一方、上記作動状態から入力軸が後退さ
れる非作動状態に切り換えられる時には、バルブボディ
の端面の凹凸とリアクションディスの端面の凹凸とが相
互に噛み込んでいるので、リアクションディスクが弾性
変形前の元の状態に迅速に復帰する。したがって、リア
クションディスクの硬度を高くすることなく、大きなヒ
ステリシスを確保することができるようになり、それに
よって、良好なブレーキフィーリングを得ることができ
る。
【実施例】以下、図示実施例について本発明を説明する
と、図1は負圧式ブレーキ倍力装置のシェル内の要部を
示したものである。図1において、1は図示しないシェ
ル内に摺動自在に設けられたバルブボディであり、この
バルブボディ1の軸部には段付孔1Aを穿設している。 段付孔1Aにおける右方側の小径部1aには、弁機構を
構成する弁プランジャ2を摺動自在に嵌合してあり、こ
の弁プランジャ2の右方端に図示しない入力軸を連結し
ている。上記バルブボディ1における段付孔1Aの段部
は左方側にむけて伸長させた筒状部1bとしてあり、そ
の筒状部1bに出力軸3の基部に形成した凹陥部3aを
摺動自在に嵌装している。また、出力軸3の凹陥部3a
内にはゴム製で円盤状のリアクションディスク4を収納
し、該リアクションディスク4における右方端面4aの
外周側は、上記バルブボディ1の筒状部1bの先端面に
当接させるようにしている。このように、リアクション
ディスク4は、出力軸3の凹陥部3aの底部と筒状部1
bの先端面とによって挟持されており、また同時にリア
クションディスク4の右方端面4aの軸部は、上記弁プ
ランジャ2の先端面2aと対向している。そして、図1
に示したブレーキ倍力装置の非作動状態においては、リ
アクションディスク4の右方端面4aと上記弁プランジ
ャ2の先端面2aとの間には所要の間隙Lが形成されて
いる。上述した構成およびそれに基づく作動は、従来公
知の負圧式ブレーキ倍力装置のものと変わるところはな
く、図示非作動状態からブレーキペダルが踏み込まれて
入力軸が前進されると、上記リアクションディスク4が
軸方向に圧縮されるようになる。そして、圧縮されたリ
アクションディスク4は、その右方端面4aの軸部が弁
プランジャ2の先端面2aにむけて膨出するので、上記
間隙Lが解消されてリアクションディスク4の右方端面
4aが弁プランジャ2の先端面2aに当接する。その際
には、出力軸3から所定のサーボ比の出力を得ることが
できる。また、それと同時に出力軸3に作用する出力の
反力は、リアクションディスク4と弁プランジャ2とを
介して図示しない入力軸に伝達される。上記リアクショ
ンディスク4と弁プランジャ2とが当接した際には出力
が急激に上昇し、その急激な出力上昇は一般にジャンピ
ングと称されている。しかして、本実施例では、上記筒
状部1bの先端面における内方側および外方側に同心状
の環状突起1c,1dを形成してあり、これら両環状突
起1c,1dの間に環状溝1eを形成するとともに、内
方側の環状突起1cの内方側には環状の切欠き1fを形
成している。このように構成することで筒状部1bの先
端面に実質的な凹凸を設けている。一方、上記筒状部1
bの先端面と当接するリアクションディスク4の右方端
面4aには、筒状部1bの先端面に設けた両環状突起1
c,1d等からなる凹凸の形状に合わせて、それらに噛
み込むことができる凹凸を設けている。すなわち、右方
端面4aの外周縁には上記環状突起1dが係合する環状
の切欠き4bを形成し、またその切欠き4bよりも内方
側には上記環状突起1cが嵌合する環状溝4cを形成し
ている。このようにしてリアクションディスク4の右方
端面4aに実質的な凹凸を設けている。そして、上記バ
ルブボディ1の筒状部1aの両環状突起1c,1dを、
リアクションディスク4の切欠き4b,環状溝4cに隙
間なく噛み込ませている。このような構成の本実施例に
よれば、ブレーキ倍力装置が作動されてリアクションデ
ィスク4が軸方向に圧縮された際に、リアクションディ
スク4の右方端面4aが弁プランジャ2の先端面2aに
むけて膨出するときに、リアクションディスク4の右方
端面4aとバルブボディ1の筒状部1bの先端面とが相
互に噛み合っているので、該リアクションディスク4の
右方端面4aの弾性変形に抵抗が掛けられるようになる
。そして、リアクションディスク4は弾性変形に抵抗が
掛けられつつ膨出して弁プランジャ2と当接することに
なる。また、一方、上記作動状態から入力軸が後退され
る非作動状態に切り換わる時には、リアクションディス
ク4の右方端面4aとバルブボディ1の筒状部1bとが
相互に噛み合っているので、上記リアクションディスク
4は元の非作動状態に迅速に復帰する。したがって、本
実施例では、リアクションディスク4の硬度を高くする
ことなくヒステリシスを大きくすることが出来る。これ
によって、運転者に良好なブレーキフィーリングを付与
することができる。また、リアクションディスク4のゴ
ムの硬度を高くしていないので、低温時のジャンピング
量が常温時のジャンピング量に比較して極端に大きくな
るようなことはない。 (第2実施例)図2は、本発明の第2実施例を示したも
のであり、この第2実施例では、バルブボディ101の
筒状部101bの先端面に環状溝101eを形成してあ
り、他方、リアクションディスク104の右方端面10
4aには上記環状溝101eに噛み込む環状突起104
dを設けている。この第2実施例の筒状部101bでは
上記第1実施例で示した筒状部1bの切欠き1fを省略
しているが、その他の構成は上記第1実施例と実質的に
同じである。このような第2実施例の構成であっても上
記第1実施例と同様の作用効果を得ることができる。 (第3実施例 )図3は、本発明の第3実施例を示し
たものであり、この第3実施例では、筒状部201bの
先端面の内周縁に環状の切欠きを設けてあり、その切欠
きの底部201gに微小な凹凸を設けるようにしたもの
である。またこの切欠きの底部201gに当接するリア
クションディスク204の右方端面204aにも微小な
凹凸を設けてあり、上記切欠きの底部201gの微小な
凹凸に噛み合わせるようにしている。その他の構成は上
記第2実施例と同じであり、このような第3実施例の構
成であっても上記第1実施例と同様の作用効果を得るこ
とができる。 (第4実施例 )図4は本発明の第4実施例を示した
ものであり、この第4実施例では、上記第3実施例にお
ける筒状部201bの切欠きの底部201gに設けた微
小な凹凸の代わりに、筒状部301bの切欠きの底部に
同心状で複数の環状溝301eを設けている。また出力
軸303における凹陥部303aの底部にも同心状に複
数の環状溝303bを形成している。そして、この第4
実施例では、リアクションディスク304の右方端面3
04aには、上記筒状部301bの環状溝301eの形
状に合わせた複数の環状突起304dを形成して、筒状
部301bの環状溝301eに噛み込ませている。また
同時に、リアクションディスク304の左方端面にも出
力軸303側の環状溝303bの形状に合わせた複数の
環状突起304eを形成して、環状溝303bに噛み込
ませている。このような第4実施例の構成であっても上
記第1実施例と同様の作用効果を得ることができる。な
お、出力軸303における複数の環状溝303bと、そ
れに噛み込むリアクションディスク304の左方端面の
環状突起304eは省略しても良い。 (第5実施例 )図5は本発明の第5実施例を示した
ものであり、この第5実施例では、出力軸403におけ
る凹陥部403aの底部に、同心状の環状溝403bを
1つだけ形成するとともに、リアクションディスク40
4の左方端面に上記環状溝403bに噛み込む環状突起
404eを形成するようにしている。なお、この第5実
施例では、筒状部401bの切欠きの底部401gおよ
びその外方側となる環状突起401dの先端面はそれぞ
れ円滑な平坦面としてあり、またそこに当接するリアク
ションディスク404の右方端面も平坦面としている。 このような第5実施例の構成であっても上記第1実施例
と同様の作用効果を得ることができる。 (第6実施例)図6は本発明の第6実施例を示したもの
であり、この第6実施例では、出力軸503の凹陥部5
03aの底部に同心状の環状突起503cを1つだけ形
成するとともに、リアクションディスク504の左方端
面には上記環状突起503cが噛み込む環状溝504e
を形成するようにしている。その他の構成は、図5に示
した実施例と同じである。このような第6実施例の構成
であっても上記第1実施例と同様の作用効果を得ること
ができる。なお、上記第5実施例および第6実施例にお
いては、環状突起404e,503cの外径寸法、高さ
、および断面の厚さを変更することによって、ヒステリ
シスの大きさを調整することができる。さらに、上記第
1実施例ないし第6実施例ともに、バルブボディにおけ
る筒状部の先端面に環状突起(例えば図1の1d)を設
ける一方、リアクションディスクの右方端面には、上記
筒状部の環状突起が係合する切欠き(例えば図1の4b
)を設けているが、上記環状突起と切欠きは削除しても
よい。
と、図1は負圧式ブレーキ倍力装置のシェル内の要部を
示したものである。図1において、1は図示しないシェ
ル内に摺動自在に設けられたバルブボディであり、この
バルブボディ1の軸部には段付孔1Aを穿設している。 段付孔1Aにおける右方側の小径部1aには、弁機構を
構成する弁プランジャ2を摺動自在に嵌合してあり、こ
の弁プランジャ2の右方端に図示しない入力軸を連結し
ている。上記バルブボディ1における段付孔1Aの段部
は左方側にむけて伸長させた筒状部1bとしてあり、そ
の筒状部1bに出力軸3の基部に形成した凹陥部3aを
摺動自在に嵌装している。また、出力軸3の凹陥部3a
内にはゴム製で円盤状のリアクションディスク4を収納
し、該リアクションディスク4における右方端面4aの
外周側は、上記バルブボディ1の筒状部1bの先端面に
当接させるようにしている。このように、リアクション
ディスク4は、出力軸3の凹陥部3aの底部と筒状部1
bの先端面とによって挟持されており、また同時にリア
クションディスク4の右方端面4aの軸部は、上記弁プ
ランジャ2の先端面2aと対向している。そして、図1
に示したブレーキ倍力装置の非作動状態においては、リ
アクションディスク4の右方端面4aと上記弁プランジ
ャ2の先端面2aとの間には所要の間隙Lが形成されて
いる。上述した構成およびそれに基づく作動は、従来公
知の負圧式ブレーキ倍力装置のものと変わるところはな
く、図示非作動状態からブレーキペダルが踏み込まれて
入力軸が前進されると、上記リアクションディスク4が
軸方向に圧縮されるようになる。そして、圧縮されたリ
アクションディスク4は、その右方端面4aの軸部が弁
プランジャ2の先端面2aにむけて膨出するので、上記
間隙Lが解消されてリアクションディスク4の右方端面
4aが弁プランジャ2の先端面2aに当接する。その際
には、出力軸3から所定のサーボ比の出力を得ることが
できる。また、それと同時に出力軸3に作用する出力の
反力は、リアクションディスク4と弁プランジャ2とを
介して図示しない入力軸に伝達される。上記リアクショ
ンディスク4と弁プランジャ2とが当接した際には出力
が急激に上昇し、その急激な出力上昇は一般にジャンピ
ングと称されている。しかして、本実施例では、上記筒
状部1bの先端面における内方側および外方側に同心状
の環状突起1c,1dを形成してあり、これら両環状突
起1c,1dの間に環状溝1eを形成するとともに、内
方側の環状突起1cの内方側には環状の切欠き1fを形
成している。このように構成することで筒状部1bの先
端面に実質的な凹凸を設けている。一方、上記筒状部1
bの先端面と当接するリアクションディスク4の右方端
面4aには、筒状部1bの先端面に設けた両環状突起1
c,1d等からなる凹凸の形状に合わせて、それらに噛
み込むことができる凹凸を設けている。すなわち、右方
端面4aの外周縁には上記環状突起1dが係合する環状
の切欠き4bを形成し、またその切欠き4bよりも内方
側には上記環状突起1cが嵌合する環状溝4cを形成し
ている。このようにしてリアクションディスク4の右方
端面4aに実質的な凹凸を設けている。そして、上記バ
ルブボディ1の筒状部1aの両環状突起1c,1dを、
リアクションディスク4の切欠き4b,環状溝4cに隙
間なく噛み込ませている。このような構成の本実施例に
よれば、ブレーキ倍力装置が作動されてリアクションデ
ィスク4が軸方向に圧縮された際に、リアクションディ
スク4の右方端面4aが弁プランジャ2の先端面2aに
むけて膨出するときに、リアクションディスク4の右方
端面4aとバルブボディ1の筒状部1bの先端面とが相
互に噛み合っているので、該リアクションディスク4の
右方端面4aの弾性変形に抵抗が掛けられるようになる
。そして、リアクションディスク4は弾性変形に抵抗が
掛けられつつ膨出して弁プランジャ2と当接することに
なる。また、一方、上記作動状態から入力軸が後退され
る非作動状態に切り換わる時には、リアクションディス
ク4の右方端面4aとバルブボディ1の筒状部1bとが
相互に噛み合っているので、上記リアクションディスク
4は元の非作動状態に迅速に復帰する。したがって、本
実施例では、リアクションディスク4の硬度を高くする
ことなくヒステリシスを大きくすることが出来る。これ
によって、運転者に良好なブレーキフィーリングを付与
することができる。また、リアクションディスク4のゴ
ムの硬度を高くしていないので、低温時のジャンピング
量が常温時のジャンピング量に比較して極端に大きくな
るようなことはない。 (第2実施例)図2は、本発明の第2実施例を示したも
のであり、この第2実施例では、バルブボディ101の
筒状部101bの先端面に環状溝101eを形成してあ
り、他方、リアクションディスク104の右方端面10
4aには上記環状溝101eに噛み込む環状突起104
dを設けている。この第2実施例の筒状部101bでは
上記第1実施例で示した筒状部1bの切欠き1fを省略
しているが、その他の構成は上記第1実施例と実質的に
同じである。このような第2実施例の構成であっても上
記第1実施例と同様の作用効果を得ることができる。 (第3実施例 )図3は、本発明の第3実施例を示し
たものであり、この第3実施例では、筒状部201bの
先端面の内周縁に環状の切欠きを設けてあり、その切欠
きの底部201gに微小な凹凸を設けるようにしたもの
である。またこの切欠きの底部201gに当接するリア
クションディスク204の右方端面204aにも微小な
凹凸を設けてあり、上記切欠きの底部201gの微小な
凹凸に噛み合わせるようにしている。その他の構成は上
記第2実施例と同じであり、このような第3実施例の構
成であっても上記第1実施例と同様の作用効果を得るこ
とができる。 (第4実施例 )図4は本発明の第4実施例を示した
ものであり、この第4実施例では、上記第3実施例にお
ける筒状部201bの切欠きの底部201gに設けた微
小な凹凸の代わりに、筒状部301bの切欠きの底部に
同心状で複数の環状溝301eを設けている。また出力
軸303における凹陥部303aの底部にも同心状に複
数の環状溝303bを形成している。そして、この第4
実施例では、リアクションディスク304の右方端面3
04aには、上記筒状部301bの環状溝301eの形
状に合わせた複数の環状突起304dを形成して、筒状
部301bの環状溝301eに噛み込ませている。また
同時に、リアクションディスク304の左方端面にも出
力軸303側の環状溝303bの形状に合わせた複数の
環状突起304eを形成して、環状溝303bに噛み込
ませている。このような第4実施例の構成であっても上
記第1実施例と同様の作用効果を得ることができる。な
お、出力軸303における複数の環状溝303bと、そ
れに噛み込むリアクションディスク304の左方端面の
環状突起304eは省略しても良い。 (第5実施例 )図5は本発明の第5実施例を示した
ものであり、この第5実施例では、出力軸403におけ
る凹陥部403aの底部に、同心状の環状溝403bを
1つだけ形成するとともに、リアクションディスク40
4の左方端面に上記環状溝403bに噛み込む環状突起
404eを形成するようにしている。なお、この第5実
施例では、筒状部401bの切欠きの底部401gおよ
びその外方側となる環状突起401dの先端面はそれぞ
れ円滑な平坦面としてあり、またそこに当接するリアク
ションディスク404の右方端面も平坦面としている。 このような第5実施例の構成であっても上記第1実施例
と同様の作用効果を得ることができる。 (第6実施例)図6は本発明の第6実施例を示したもの
であり、この第6実施例では、出力軸503の凹陥部5
03aの底部に同心状の環状突起503cを1つだけ形
成するとともに、リアクションディスク504の左方端
面には上記環状突起503cが噛み込む環状溝504e
を形成するようにしている。その他の構成は、図5に示
した実施例と同じである。このような第6実施例の構成
であっても上記第1実施例と同様の作用効果を得ること
ができる。なお、上記第5実施例および第6実施例にお
いては、環状突起404e,503cの外径寸法、高さ
、および断面の厚さを変更することによって、ヒステリ
シスの大きさを調整することができる。さらに、上記第
1実施例ないし第6実施例ともに、バルブボディにおけ
る筒状部の先端面に環状突起(例えば図1の1d)を設
ける一方、リアクションディスクの右方端面には、上記
筒状部の環状突起が係合する切欠き(例えば図1の4b
)を設けているが、上記環状突起と切欠きは削除しても
よい。
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、リアク
ションディスクの硬度を高くすることなく、大きなヒス
テリシスを確保することができるという効果が得られる
。
ションディスクの硬度を高くすることなく、大きなヒス
テリシスを確保することができるという効果が得られる
。
【図1】本発明の一実施例を示す断面図
【図2】本発明
の第2実施例を示す断面図
の第2実施例を示す断面図
【図3】本発明の第3実施例
を示す断面図
を示す断面図
【図4】本発明の第4実施例を示す断面図
【図5】本発明の第5実施例を示す断面図
【図6】本発
明の第6実施例を示す断面図
明の第6実施例を示す断面図
1 バルブボディ
1c,1d 環状突起(凹凸) 1e 環状溝(凹凸)
2 弁プランジャ 2a 先端面
3 出力軸3a 凹陥部(出力軸の基
部) 4 リアクションディスク 4a 右方端面
4b 切欠き4c 環状溝
1c,1d 環状突起(凹凸) 1e 環状溝(凹凸)
2 弁プランジャ 2a 先端面
3 出力軸3a 凹陥部(出力軸の基
部) 4 リアクションディスク 4a 右方端面
4b 切欠き4c 環状溝
Claims (2)
- 【請求項1】 シェル内に摺動自在に設けたバルブボ
ディと、このバルブボディに摺動自在に嵌合されて入力
軸と連動する弁プランジャと、上記バルブボディに基部
を摺動自在に嵌合させるとともに、該基部を上記弁プラ
ンジャの先端面に対向させた出力軸と、上記出力軸の基
部とバルブボディの端面との間に介在されるとともに弁
プランジャの先端面に対向して、出力軸に作用する出力
の反力を弁プランジャを介して入力軸に伝達するリアク
ションディスクとを備え、上記入力軸が前進されない非
作動状態では上記リアクションディスクと弁プランジャ
との間に間隙を形成した倍力装置において、相互に当接
するリアクションディスクの端面とバルブボディの端面
とにそれぞれ凹凸を形成し、該リアクションディスクの
端面の凹凸とバルブボディの端面の凹凸とを相互に噛み
込ませたことを特徴とする倍力装置。 - 【請求項2】 シェル内に摺動自在に設けたバルブボ
ディと、このバルブボディに摺動自在に嵌合されて入力
軸と連動する弁プランジャと、上記バルブボディに基部
を摺動自在に嵌合させるとともに、該基部を上記弁プラ
ンジャの先端面に対向させた出力軸と、上記出力軸の基
部とバルブボディの端面との間に介在されるとともに弁
プランジャの先端面に対向して、出力軸に作用する出力
の反力を弁プランジャを介して入力軸に伝達するリアク
ションディスクとを備え、上記入力軸が前進されない非
作動状態では上記リアクションディスクと弁プランジャ
との間に間隙を形成した倍力装置において、相互に当接
するリアクションディスクの端面と出力軸の基部端面と
にそれぞれ凹凸を形成し、該リアクションディスクの端
面の凹凸と出力軸の基部端面の凹凸とを相互に噛み込ま
せたことを特徴とする倍力装置。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3169471A JPH04368271A (ja) | 1991-06-14 | 1991-06-14 | 倍力装置 |
US07/886,076 US5263398A (en) | 1991-06-14 | 1992-05-20 | Brake booster for preventing unwanted reaction disc deformation |
KR1019920010133A KR960013323B1 (ko) | 1991-06-14 | 1992-06-11 | 배력장치 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3169471A JPH04368271A (ja) | 1991-06-14 | 1991-06-14 | 倍力装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04368271A true JPH04368271A (ja) | 1992-12-21 |
Family
ID=15887174
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3169471A Pending JPH04368271A (ja) | 1991-06-14 | 1991-06-14 | 倍力装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04368271A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7952093B2 (en) | 1998-12-18 | 2011-05-31 | Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. | Semiconductor device and method of fabricating the same |
JP5501386B2 (ja) * | 2010-02-12 | 2014-05-21 | ボッシュ株式会社 | 電動倍力装置およびこれを用いたブレーキ装置 |
-
1991
- 1991-06-14 JP JP3169471A patent/JPH04368271A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7952093B2 (en) | 1998-12-18 | 2011-05-31 | Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. | Semiconductor device and method of fabricating the same |
JP5501386B2 (ja) * | 2010-02-12 | 2014-05-21 | ボッシュ株式会社 | 電動倍力装置およびこれを用いたブレーキ装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19990526 |