JP2904234B2 - 倍力装置 - Google Patents

倍力装置

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JP2904234B2
JP2904234B2 JP3229626A JP22962691A JP2904234B2 JP 2904234 B2 JP2904234 B2 JP 2904234B2 JP 3229626 A JP3229626 A JP 3229626A JP 22962691 A JP22962691 A JP 22962691A JP 2904234 B2 JP2904234 B2 JP 2904234B2
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recess
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弘哉 後藤
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JIDOSHA KIKI KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】本発明は倍力装置に関し、より詳
しくは、いわゆるジャンピング量の調整が可能な倍力装
置の改良に関する。
【従来の技術】従来、倍力装置として、基部となる一端
をバルブボディに摺動自在に設けた出力軸と、バルブボ
ディの貫通孔に摺動自在に嵌合されて先端部を上記出力
軸の基部に対向させた弁プランジャと、出力軸の基部と
弁プランジャの先端との間に設けられて出力軸に作用す
る出力の反力を弁プランジャを介して入力軸に伝達する
リアクションディスクとを備え、非作動状態では上記弁
プランジャの先端とリアクションディスクとの間に間隙
を形成するようにしたものは知られている(例えば、実
開昭57−88660号公報)。このような従来の倍力
装置では、入力軸の前進に伴って弾性変形されたリアク
ションディスクが弁プランジャの先端と当接することに
より、所定のサーボ比の出力を得ることができる。そし
て、リアクションディスクと弁プランジャとが当接した
時点における急激な出力上昇は一般にジャンピングと称
されている。
【発明が解決しようとする課題】ところで従来、非作動
状態におけるリアクションディスクと弁プランジャとの
間隙が異なると、上述したジャンピング量にばらつきが
生じるので、倍力装置の組立時にはジャンピング量のば
らつきが生じないように調整するようにしている。そし
て、上述した従来の倍力装置では、ジャンピング量のば
らつきを調整のために、リアクションディスクのリヤ側
の端面とバルブボディの端面との間に環状のシムを介在
させるようにしていた。このようにシムを介在させるこ
とによって、リアクションディスクと弁プランジャの先
端との間隙のばらつきを調整して、ジャンピング量のば
らつきが生じないようにしている。このように、従来の
倍力装置では、サーボ比が決定される側、すなわちリア
クションディスクとバルブボディの端面との間にシムを
設けていたため、環状のシムの内径は弁プランジャの先
端の外径と同一に設定する必要があった。そのため、倍
力装置のサーボ比が異なる場合には、それぞれサーボ比
が異なる倍力装置ごとに内径が異なるシムを用意する必
要があったので、シムの種類が増えてジャンピング量の
調整作業が煩雑になるという欠点があった。
【課題を解決するための手段】このような事情に鑑み、
本発明は、基部となる一端をバルブボディに摺動自在に
設けた出力軸と、バルブボディの貫通孔に摺動自在に嵌
合されて先端部を上記出力軸の基部に対向させた弁プラ
ンジャと、出力軸の基部と弁プランジャの先端との間に
設けられて出力軸に作用する出力の反力を弁プランジャ
を介して入力軸に伝達するリアクションディスクとを備
え、非作動状態では上記弁プランジャの先端とリアクシ
ョンディスクとの間に間隙を形成するようにした倍力装
置において、上記出力軸の基部とリアクションディスク
とが相互に当接する各当接面の少なくとも一方に凹部を
設けるとともに、該凹部内にシムを収納して凹部の内部
空間の大きさを調整可能としたものである。
【作用】このような構成によれば、上記シムの枚数を増
減させて凹部の内部空間の大きさを変更することによっ
て、ジャンピング量を調整することができる。そして、
上記シムを収納する凹部は、サーボ比が決定される側と
は反対側に設けているので、上記凹部に収納するシムは
基本的に上記凹部の内径に合わせた1種類だけを用意す
ればよい。したがって、異なる種類のシムが必要であっ
た従来と比較して、ジャンピング量の調整作業を簡略化
することができる。
【実施例】以下図示実施例について本発明を説明する
と、図1はブレーキ倍力装置のシェル内の要部を示した
ものであり、この図1において、1はシェル内に摺動自
在に設けたバルブボディである。バルブボディ1の軸部
には貫通孔1aを穿設してあり、該貫通孔1aには弁機
構の一部を構成する弁プランジャ2が摺動自在に嵌合さ
れている。弁プランジャ2の右端部は図示しない入力軸
に連結してあり、弁プランジャ2における左方の先端部
はリアクションディスク3の右方側の端面3aに対向さ
せている。上記バルブボディ1の貫通孔1aの左方端と
なる位置には、環状突起1bを設けてあり、この環状突
起1bの外周部に、出力軸4の基部に設けた凹部4aの
右方内周部を摺動自在に嵌合している。そして、この出
力軸4の凹部4a内に概略円盤状のリアクションディス
ク3を収納してあり、凹部4aとバルブボディ1の環状
突起1bの先端面とでリアクションディスク3を軸方向
に挟持している。上記出力軸4における左方側の端部
は、図示しないマスタシリンダのピストンに連動させて
いる。そして、この図1に示した倍力装置の非作動状態
においては、対向状態のリアクションディスク3の右方
端面3aと弁プランジャ2の先端面との間にわずかな間
隙が維持されている。以上の構成およびそれに基づく作
動は、従来公知の倍力装置のものと変わるところはな
い。しかして、本実施例は、上記リアクションディスク
3の左方側の端面3bと当接する上記凹部4aの底面の
軸部に円形の凹部4bを形成してあり、またその凹部4
b内に、その内径に合わせて円形で薄板状のシム5を収
納するようにしたものである。このように上記凹部4b
内に薄板状の複数のシム5を収納することによって、上
記凹部4bの内部空間の大きさを調整するようにしてい
る。それによって、図示しない入力軸の前進に伴って弁
プランジャ2が左行された際に、リアクションディスク
3の右方端面3aが弁プランジャ2の先端面に当接した
時点における急激な出力上昇、すなわちジャンピング量
のばらつきを調整することができる。そして、本実施例
では、上記シム5を収納する凹部4bは、サーボ比が決
定される側とは反対側に設けているので、上記凹部4b
に収納するシム5は、基本的に凹部4bの内径に合わせ
た1種類だけを用意すればよい。したがって、サーボ比
の異なる倍力装置ごとに、種類の異なるシムを準備する
必要があった従来のものと比較すると、本実施例によれ
ばジャンピング量の調整作業を簡略化することができ
る。なお、本実施例では、上記リアクションディスク3
における左方側の端面3bの外周縁は大きく面取りして
あり、したがって、リアクションディスク3の外形は軸
方向に短い截頭円錐形状となっている。また、該リアク
ションディスク3を収納する出力軸4の凹部4aは、リ
アクションディスク3の外形に合わせて形成あり、さら
にその凹部4aを設けた出力軸4の基部全体も截頭円錐
形状としている。また、出力軸4の基部が環状突起1b
から脱落するのを防止するリテーナ6における基部6a
は、環状突起1bの先端面よりも左方側に位置するバル
ブボディの段部端面1cに当接させるようにしている。
そして、上述のように出力軸4の基部は截頭円錐形状と
しているので、この出力軸4の基部における右方側の筒
状部分は、リテーナ6の基部6aよりも右方側に位置す
るとともに、それらは実質的に半径方向でオーバラップ
している。したがって、後述する図2に示した実施例の
ように、リテーナ106によって出力軸4の基部全体を
覆うようにしてものに比較すると、出力軸4の凹部4a
に収納されるリアクションディスク3の外径を大きくす
ることができる。 (第2実施例)図2は本発明の第2実施例を示したもの
である。この第2実施例では、シム105を収納する出
力軸4の凹部104bを段付の凹部とするとともに、シ
ム105を環状に形成したものであり、上記段付の凹部
104bにおける右方側となる大径部にシム105を収
納するようにしている。なお、この第2実施例では、リ
テーナ106によって出力軸4の基部全体を覆うように
してあり、リテーナ106の基部106aは、環状突起
101bの先端面よりも右方側の段部端面101cに当
接させるようにしている。そのほかの構成は上記第1実
施例と基本的に同じである。このような第2実施例の構
成であっても上述した第1実施例と同等の作用効果を得
ることができる。なお、上記両実施例では、シム5,1
05を収納するための凹部4b,104bを出力軸4,
104側に形成しているが、次のような構成であっても
良い。つまり、リアクションディスク3,103におけ
る左方側の端面3b,103bの軸部に凹部を形成し
て、その凹部内にシムを収納するようにしても良い。
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、従来に
比較してジャンピング量の調整作業を簡略化することが
できるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す断面図
【図2】本発明のほかの実施例を示す断面図
【符号の説明】
1,101 バルブボディ 2,102 弁プ
ランジャ 3,103 リアクションディスク 4,104 出力
軸 4b,104b 凹部 5,105 シム

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基部となる一端をバルブボディに摺動自
    在に設けた出力軸と、バルブボディの貫通孔に摺動自在
    に嵌合されて先端部を上記出力軸の基部に対向させた弁
    プランジャと、出力軸の基部と弁プランジャの先端との
    間に設けられて出力軸に作用する出力の反力を弁プラン
    ジャを介して入力軸に伝達するリアクションディスクと
    を備え、非作動状態では上記弁プランジャの先端とリア
    クションディスクとの間に間隙を形成するようにした倍
    力装置において、 上記出力軸の基部とリアクションディスクとが相互に当
    接する各当接面の少なくとも一方に凹部を設けるととも
    に、該凹部内にシムを収納して凹部の内部空間の大きさ
    を調整可能としたことを特徴とする倍力装置。
JP3229626A 1991-08-16 1991-08-16 倍力装置 Expired - Lifetime JP2904234B2 (ja)

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FR2809068B1 (fr) * 2000-05-19 2002-08-09 Bosch Gmbh Robert Logement de reception d'un disque de reaction et servomoteur pneumatique d'assistance au freinage comportant un tel logement
KR20020009923A (ko) * 2000-07-28 2002-02-02 밍 루 차량용 브레이크 부스터의 출력축
DE102006013106A1 (de) * 2006-03-10 2007-09-13 Continental Teves Ag & Co. Ohg Pneumatischer Bremskraftverstärker

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