JPH09286322A - 倍力装置 - Google Patents
倍力装置Info
- Publication number
- JPH09286322A JPH09286322A JP8122637A JP12263796A JPH09286322A JP H09286322 A JPH09286322 A JP H09286322A JP 8122637 A JP8122637 A JP 8122637A JP 12263796 A JP12263796 A JP 12263796A JP H09286322 A JPH09286322 A JP H09286322A
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- JP
- Japan
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- plunger
- valve
- plate
- fit
- valve body
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- Pending
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- Braking Systems And Boosters (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【解決手段】 プレートプランジャ8の弁プランジャ7
側端面に有底の嵌合孔8aを形成し、該嵌合孔8a内に
弁プランジャ7の嵌合部7cを密嵌合させて両者を連結
している。また嵌合部7cのリヤ側に半径方向外方に突
出するフランジ部7eを形成し、そのリヤ側端面をキー
部材10が係合する環状溝7dとしている。 【効果】 プレートプランジャ8のバルブボデイに対す
る摺動部を弁プランジャ7のバルブボデイに対する摺動
部として兼用しているので、それらを一直線上に配置す
る場合に比較して軸方向寸法を短縮することができる。
またフランジ部7eのリヤ側端面を環状溝7dとしてい
るので、キー部材による弁プランジャの抜止め作用を充
分に確保した上で、プレートプランジャと弁プランジャ
との外径を小さくすることにより、倍力装置のサーボ比
を大きく設定することができる。
側端面に有底の嵌合孔8aを形成し、該嵌合孔8a内に
弁プランジャ7の嵌合部7cを密嵌合させて両者を連結
している。また嵌合部7cのリヤ側に半径方向外方に突
出するフランジ部7eを形成し、そのリヤ側端面をキー
部材10が係合する環状溝7dとしている。 【効果】 プレートプランジャ8のバルブボデイに対す
る摺動部を弁プランジャ7のバルブボデイに対する摺動
部として兼用しているので、それらを一直線上に配置す
る場合に比較して軸方向寸法を短縮することができる。
またフランジ部7eのリヤ側端面を環状溝7dとしてい
るので、キー部材による弁プランジャの抜止め作用を充
分に確保した上で、プレートプランジャと弁プランジャ
との外径を小さくすることにより、倍力装置のサーボ比
を大きく設定することができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車のブレーキ等に用
いられる倍力装置に関し、より詳しくは、ブレーキシリ
ンダからの反力を入力軸に伝達するプレートプランジャ
と弁プランジャとの連結構造の改良に関する。
いられる倍力装置に関し、より詳しくは、ブレーキシリ
ンダからの反力を入力軸に伝達するプレートプランジャ
と弁プランジャとの連結構造の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来一般に、倍力装置は、シェル内に摺
動自在に設けたバルブボデイと、このバルブボデイに摺
動自在に嵌合して入力軸に連動させた弁プランジャと、
上記バルブボデイに摺動自在に嵌合して弁プランジャに
連動させたプレートプランジャと、基部を上記バルブボ
デイに摺動可能に取付けた出力軸と、この出力軸の基部
とプレートプランジャとの間に介在させたリアクション
ディスクと、上記弁プランジャに形成した環状溝に係合
されて該弁プランジャがバルブボデイから抜出るのを防
止するキー部材とを備えている。かかる構成の倍力装置
においては、その非作動時には上記リアクションディス
クとプレートプランジャの間に僅かな間隙が維持されて
おり、この状態から倍力装置が作動されると、上記出力
軸に加わるブレーキ反力によってリアクションディスク
がリヤ側に膨出変形し、該上記リアクションディスクが
プレートプランジャに当接し、それによって出力軸から
所定のサーボ比の出力が得られるようになっている。そ
して、上記リアクションディスクがプレートプランジャ
に接触するまで入力の増加なしに出力が上昇するが、こ
の出力の上昇を一般にジャンピングと称しており、また
その上昇量すなわちジャンピング値は上記非作動時のリ
アクションディスクとプレートプランジャの間の間隙量
によって調整されている。換言すれば、上記リアクショ
ンディスクと弁プランジャとの間に介在されるプレート
プランジャは上記間隙量を調整するために設けられたも
ので、該プレートプランジャの端面を削ってその軸方向
長さを調整することにより、必要な間隙量を得ている。
また従来、プレートプランジャの弁プランジャとの当接
面に、該弁プランジャのフロント側端部の一端を収容す
る嵌合孔を形成するとともに、該嵌合孔内に上記弁プラ
ンジャのフロント側端部を遊嵌合したものも知られてい
る(特公昭58−51505号公報)。
動自在に設けたバルブボデイと、このバルブボデイに摺
動自在に嵌合して入力軸に連動させた弁プランジャと、
上記バルブボデイに摺動自在に嵌合して弁プランジャに
連動させたプレートプランジャと、基部を上記バルブボ
デイに摺動可能に取付けた出力軸と、この出力軸の基部
とプレートプランジャとの間に介在させたリアクション
ディスクと、上記弁プランジャに形成した環状溝に係合
されて該弁プランジャがバルブボデイから抜出るのを防
止するキー部材とを備えている。かかる構成の倍力装置
においては、その非作動時には上記リアクションディス
クとプレートプランジャの間に僅かな間隙が維持されて
おり、この状態から倍力装置が作動されると、上記出力
軸に加わるブレーキ反力によってリアクションディスク
がリヤ側に膨出変形し、該上記リアクションディスクが
プレートプランジャに当接し、それによって出力軸から
所定のサーボ比の出力が得られるようになっている。そ
して、上記リアクションディスクがプレートプランジャ
に接触するまで入力の増加なしに出力が上昇するが、こ
の出力の上昇を一般にジャンピングと称しており、また
その上昇量すなわちジャンピング値は上記非作動時のリ
アクションディスクとプレートプランジャの間の間隙量
によって調整されている。換言すれば、上記リアクショ
ンディスクと弁プランジャとの間に介在されるプレート
プランジャは上記間隙量を調整するために設けられたも
ので、該プレートプランジャの端面を削ってその軸方向
長さを調整することにより、必要な間隙量を得ている。
また従来、プレートプランジャの弁プランジャとの当接
面に、該弁プランジャのフロント側端部の一端を収容す
る嵌合孔を形成するとともに、該嵌合孔内に上記弁プラ
ンジャのフロント側端部を遊嵌合したものも知られてい
る(特公昭58−51505号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記プレー
トプランジャと弁プランジャとはそれぞれバルブボデイ
によって摺動自在に支持される必要があり、その際、そ
れぞれの摺動を滑らかに行なうために、それぞれの摺動
部の摺動方向における長さはそれぞれの直径に対して所
定の割合の長さ以上が必要である。しかるに従来の一般
的な倍力装置は、上記プレートプランジャと弁プランジ
ャとを一直線上に配置していたので、それらの軸方向の
寸法を小さくすることに一定の限界があった。他方、上
記公報のプレートプランジャと弁プランジャにおいて
は、プレートプランジャの嵌合孔に弁プランジャのフロ
ント側端部を収容しているが、その嵌合が遊嵌合となっ
て該遊嵌合部分を弁プランジャの摺動を支持する部分と
しては使用することができないので、やはり上記従来一
般の倍力装置と同様に、プレートプランジャと弁プラン
ジャとの軸方向の寸法を小さくすることに一定の限界が
あった。本発明はそのような事情に鑑み、プレートプラ
ンジャと弁プランジャとの軸方向寸法を短縮することが
できる倍力装置を提供するものである。
トプランジャと弁プランジャとはそれぞれバルブボデイ
によって摺動自在に支持される必要があり、その際、そ
れぞれの摺動を滑らかに行なうために、それぞれの摺動
部の摺動方向における長さはそれぞれの直径に対して所
定の割合の長さ以上が必要である。しかるに従来の一般
的な倍力装置は、上記プレートプランジャと弁プランジ
ャとを一直線上に配置していたので、それらの軸方向の
寸法を小さくすることに一定の限界があった。他方、上
記公報のプレートプランジャと弁プランジャにおいて
は、プレートプランジャの嵌合孔に弁プランジャのフロ
ント側端部を収容しているが、その嵌合が遊嵌合となっ
て該遊嵌合部分を弁プランジャの摺動を支持する部分と
しては使用することができないので、やはり上記従来一
般の倍力装置と同様に、プレートプランジャと弁プラン
ジャとの軸方向の寸法を小さくすることに一定の限界が
あった。本発明はそのような事情に鑑み、プレートプラ
ンジャと弁プランジャとの軸方向寸法を短縮することが
できる倍力装置を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、上述
した従来一般の倍力装置において、上記プレートプラン
ジャの弁プランジャ側端面に有底の嵌合孔を形成すると
ともに、上記弁プランジャのフロント側端部に形成した
嵌合部を上記嵌合孔内に密嵌合して該弁プランジャと上
記プレートプランジャを連動させ、さらに上記嵌合部の
リヤ側に半径方向外方に突出するフランジ部を形成し
て、該フランジ部のリヤ側端面を上記環状溝の内面とし
たものである。
した従来一般の倍力装置において、上記プレートプラン
ジャの弁プランジャ側端面に有底の嵌合孔を形成すると
ともに、上記弁プランジャのフロント側端部に形成した
嵌合部を上記嵌合孔内に密嵌合して該弁プランジャと上
記プレートプランジャを連動させ、さらに上記嵌合部の
リヤ側に半径方向外方に突出するフランジ部を形成し
て、該フランジ部のリヤ側端面を上記環状溝の内面とし
たものである。
【0005】
【作用】上記構成によれば、弁プランジャの嵌合部がプ
レートプランジャに密嵌合され、かつプレートプランジ
ャがバルブボデイに摺動自在に嵌合されているので、プ
レートプランジャの摺動部の長さを弁プランジャの摺動
部の長さとして兼用することができる。このように、プ
レートプランジャの摺動部の長さを弁プランジャの摺動
部の長さとして兼用しているので、その分、プレートプ
ランジャと弁プランジャの軸方向寸法を短くすることが
可能となり、したがって倍力装置の軸方向寸法の短縮化
を図ることができる。また上記構成によれば、大きなサ
ーボ比を得ることが容易となる。すなわち、大きなサー
ボ比を得るためにはプレートプランジャとリアクション
ディスクとの接触面積を小さくすればよく、そのために
はプレートプランジャの外径を小さくすればよい。しか
しながら、プレートプランジャの外径を小さくすると、
これに密嵌合される弁プランジャの嵌合部の外径も小さ
くなり、さらに嵌合部の外径が小さくなると、これのリ
ヤ側に連設される環状溝の深さが浅くなる。そして環状
溝の深さが浅くなると、上記キー部材と弁プランジャと
の係合部分が少なくなり、確実な抜止め作用が得られな
くなる。しかるに本発明においては、嵌合部のリヤ側に
半径方向外方に突出するフランジ部を形成して、該フラ
ンジ部のリヤ側端面を上記環状溝の内面としているの
で、プレートプランジャおよび弁プランジャの嵌合部の
外径を小さくしても、上記フランジ部によりキー部材と
弁プランジャとを充分に大きな接触面積で係合させるこ
とができ、したがって大きなサーボ比が得られるように
設定してもキー部材による弁プランジャの確実な抜止め
作用を得ることができる。
レートプランジャに密嵌合され、かつプレートプランジ
ャがバルブボデイに摺動自在に嵌合されているので、プ
レートプランジャの摺動部の長さを弁プランジャの摺動
部の長さとして兼用することができる。このように、プ
レートプランジャの摺動部の長さを弁プランジャの摺動
部の長さとして兼用しているので、その分、プレートプ
ランジャと弁プランジャの軸方向寸法を短くすることが
可能となり、したがって倍力装置の軸方向寸法の短縮化
を図ることができる。また上記構成によれば、大きなサ
ーボ比を得ることが容易となる。すなわち、大きなサー
ボ比を得るためにはプレートプランジャとリアクション
ディスクとの接触面積を小さくすればよく、そのために
はプレートプランジャの外径を小さくすればよい。しか
しながら、プレートプランジャの外径を小さくすると、
これに密嵌合される弁プランジャの嵌合部の外径も小さ
くなり、さらに嵌合部の外径が小さくなると、これのリ
ヤ側に連設される環状溝の深さが浅くなる。そして環状
溝の深さが浅くなると、上記キー部材と弁プランジャと
の係合部分が少なくなり、確実な抜止め作用が得られな
くなる。しかるに本発明においては、嵌合部のリヤ側に
半径方向外方に突出するフランジ部を形成して、該フラ
ンジ部のリヤ側端面を上記環状溝の内面としているの
で、プレートプランジャおよび弁プランジャの嵌合部の
外径を小さくしても、上記フランジ部によりキー部材と
弁プランジャとを充分に大きな接触面積で係合させるこ
とができ、したがって大きなサーボ比が得られるように
設定してもキー部材による弁プランジャの確実な抜止め
作用を得ることができる。
【0006】
【実施例】以下図示実施例について本発明を説明する
と、図1はシングルタイプのブレーキ倍力装置の内部の
構成を示したものであり、シェル1内には概略円筒状の
バルブボデイ2を摺動自在に設けている。上記バルブボ
デイ2内に、真空弁3と大気弁4から構成される従来周
知の弁機構5を設けてあり、この弁機構5は入力軸6に
連動して作動されるようになっている。上記弁機構5の
一部を構成する弁プランジャ7は、バルブボデイ2の軸
方向に穿設した段付の嵌合孔2A内に摺動自在に嵌合さ
れるとともに、上記入力軸6のフロント側先端部に連結
されている。そして上記弁プランジャ7のリヤ側端部に
は大気弁4を構成する弁座7aを形成してある。上記弁
プランジャ7の軸方向中央部分7bは円柱状に形成して
あり、この中央部分7bを上記バルブボデイ2の嵌合孔
2Aにおける大径孔2aに摺動自在に嵌合させている。
他方、上記弁プランジャ7のフロント側端部は嵌合部7
cとしてあり、この嵌合部7cをプレートプランジャ8
の嵌合孔8aに密嵌合して両者を一体的に連結してい
る。なお、密嵌合とは弁プランジャ7とプレートプラン
ジャ8とが径方向にガタ付かない程度の嵌合の意味であ
り、弁プランジャ7のフロント側端部7cがプレートプ
ランジャ8の嵌合孔8a内に圧入されている必要はな
い。
と、図1はシングルタイプのブレーキ倍力装置の内部の
構成を示したものであり、シェル1内には概略円筒状の
バルブボデイ2を摺動自在に設けている。上記バルブボ
デイ2内に、真空弁3と大気弁4から構成される従来周
知の弁機構5を設けてあり、この弁機構5は入力軸6に
連動して作動されるようになっている。上記弁機構5の
一部を構成する弁プランジャ7は、バルブボデイ2の軸
方向に穿設した段付の嵌合孔2A内に摺動自在に嵌合さ
れるとともに、上記入力軸6のフロント側先端部に連結
されている。そして上記弁プランジャ7のリヤ側端部に
は大気弁4を構成する弁座7aを形成してある。上記弁
プランジャ7の軸方向中央部分7bは円柱状に形成して
あり、この中央部分7bを上記バルブボデイ2の嵌合孔
2Aにおける大径孔2aに摺動自在に嵌合させている。
他方、上記弁プランジャ7のフロント側端部は嵌合部7
cとしてあり、この嵌合部7cをプレートプランジャ8
の嵌合孔8aに密嵌合して両者を一体的に連結してい
る。なお、密嵌合とは弁プランジャ7とプレートプラン
ジャ8とが径方向にガタ付かない程度の嵌合の意味であ
り、弁プランジャ7のフロント側端部7cがプレートプ
ランジャ8の嵌合孔8a内に圧入されている必要はな
い。
【0007】また上記プレートプランジャ8は、上記バ
ルブボデイ2における小径孔2bに摺動自在に嵌合され
ている。上記プレートプランジャ8のフロント側端面8
bは、フロント側に向けて僅かに球状に膨出させてあ
り、該フロント側端面8bを隣接位置のリアクションデ
ィスク9に対向させ、他方、リヤ側端面に上記嵌合孔8
aを形成している。さらに、上記嵌合部7cと環状溝7
dとの間は、上記プレートプランジャ8の外径よりも僅
かに小径なフランジ部7eを形成してあり、このフラン
ジ部7eのリヤ側端面を上記環状溝7dの内面としてあ
る。そして該環状溝7d内に二股状のキー部材10の二
股部分を係合させて、該キー部材10により弁プランジ
ャ7がバルブボデイ4から脱落するのを防止している。
また、図示しないマスターシリンダに連動する出力軸1
1の基部は上記バルブボデイ2に摺動可能に取付けてあ
り、この出力軸11の基部に形成した凹部11a内に上
記リアクションディスク9を収容している。このリアク
ションディスク9はそのフロント側端面が上記凹部11
aの底面に対向し、またリヤ側端面が上記プレートプラ
ンジャ8のフロント側端面8bとバルブボデイ2に設け
た環状突起2Bの端面とに対向している。そして倍力装
置の非作動状態では、リアクションディスク9と上記プ
レートプランジャ8のフロント側端面8bとの間に僅か
な間隙が形成されている。
ルブボデイ2における小径孔2bに摺動自在に嵌合され
ている。上記プレートプランジャ8のフロント側端面8
bは、フロント側に向けて僅かに球状に膨出させてあ
り、該フロント側端面8bを隣接位置のリアクションデ
ィスク9に対向させ、他方、リヤ側端面に上記嵌合孔8
aを形成している。さらに、上記嵌合部7cと環状溝7
dとの間は、上記プレートプランジャ8の外径よりも僅
かに小径なフランジ部7eを形成してあり、このフラン
ジ部7eのリヤ側端面を上記環状溝7dの内面としてあ
る。そして該環状溝7d内に二股状のキー部材10の二
股部分を係合させて、該キー部材10により弁プランジ
ャ7がバルブボデイ4から脱落するのを防止している。
また、図示しないマスターシリンダに連動する出力軸1
1の基部は上記バルブボデイ2に摺動可能に取付けてあ
り、この出力軸11の基部に形成した凹部11a内に上
記リアクションディスク9を収容している。このリアク
ションディスク9はそのフロント側端面が上記凹部11
aの底面に対向し、またリヤ側端面が上記プレートプラ
ンジャ8のフロント側端面8bとバルブボデイ2に設け
た環状突起2Bの端面とに対向している。そして倍力装
置の非作動状態では、リアクションディスク9と上記プ
レートプランジャ8のフロント側端面8bとの間に僅か
な間隙が形成されている。
【0008】上記構成において、倍力装置の作動時に
は、出力軸11に加わるマスターシリンダからのブレー
キ反力によりリアクションディスク9が凹部11aの底
面とバルブボデイ2の環状突起2Bの端面とによって圧
縮され、該リアクションディスク9の中心部分がリヤ側
に膨出変形してプレートプランジャ8のフロント側端面
8bに当接するようになる。これにより出力軸11に作
用するブレーキ反力が上記リアクションディスク9から
プレートプランジャ8および弁プランジャ7を介して入
力軸6に伝達されるようになる。そして上記弁プランジ
ャ7のフロント側の嵌合部7cは、バルブボデイ2によ
って摺動自在に支持されているプレートプランジャ8の
嵌合孔8a内に密嵌合されているので、該弁プランジャ
7のフロント側端部はプレートプランジャ8を介してバ
ルブボデイ2に摺動自在に支持されることになる。した
がって、プレートプランジャ8のバルブボデイ2に対す
る摺動部を弁プランジャ7のバルブボデイ2に対する摺
動部として兼用しているので、プレートプランジャ8と
弁プランジャ7との軸方向寸法を従来に比較して短縮す
ることができる。
は、出力軸11に加わるマスターシリンダからのブレー
キ反力によりリアクションディスク9が凹部11aの底
面とバルブボデイ2の環状突起2Bの端面とによって圧
縮され、該リアクションディスク9の中心部分がリヤ側
に膨出変形してプレートプランジャ8のフロント側端面
8bに当接するようになる。これにより出力軸11に作
用するブレーキ反力が上記リアクションディスク9から
プレートプランジャ8および弁プランジャ7を介して入
力軸6に伝達されるようになる。そして上記弁プランジ
ャ7のフロント側の嵌合部7cは、バルブボデイ2によ
って摺動自在に支持されているプレートプランジャ8の
嵌合孔8a内に密嵌合されているので、該弁プランジャ
7のフロント側端部はプレートプランジャ8を介してバ
ルブボデイ2に摺動自在に支持されることになる。した
がって、プレートプランジャ8のバルブボデイ2に対す
る摺動部を弁プランジャ7のバルブボデイ2に対する摺
動部として兼用しているので、プレートプランジャ8と
弁プランジャ7との軸方向寸法を従来に比較して短縮す
ることができる。
【0009】また、上記フランジ部7eのリヤ側端面を
環状溝7dの内面としてあるので、上記プレートプラン
ジャ8および弁プランジャ7の嵌合部7cの外径を小さ
くしてサーボ比を大きく設定しても、上記フランジ部7
eによりキー部材10と弁プランジャ7とを充分に大き
な接触面積で係合させることができ、それによってキー
部材10による弁プランジャ7の確実な抜止め作用を得
ることができる。なお上記キー部材10は、倍力装置の
非作動時にはシェル1の内面に当接して弁プランジャ7
をバルブボデイ2に対する後退端から所定量前進させて
おり、それによって入力軸6が前進された際には直ちに
弁機構5の流路を切換えることができるようになってい
る。
環状溝7dの内面としてあるので、上記プレートプラン
ジャ8および弁プランジャ7の嵌合部7cの外径を小さ
くしてサーボ比を大きく設定しても、上記フランジ部7
eによりキー部材10と弁プランジャ7とを充分に大き
な接触面積で係合させることができ、それによってキー
部材10による弁プランジャ7の確実な抜止め作用を得
ることができる。なお上記キー部材10は、倍力装置の
非作動時にはシェル1の内面に当接して弁プランジャ7
をバルブボデイ2に対する後退端から所定量前進させて
おり、それによって入力軸6が前進された際には直ちに
弁機構5の流路を切換えることができるようになってい
る。
【0010】なお、上記実施例ではフランジ部7eの外
径をプレートプランジャ8の外径よりも僅かに小さく設
定して、フランジ部7eがプレートプランジャ8を嵌合
させたバルブボデイ2の小径孔2b内に進入自在できる
ようにしてあるが、これに限定されるものではない。
径をプレートプランジャ8の外径よりも僅かに小さく設
定して、フランジ部7eがプレートプランジャ8を嵌合
させたバルブボデイ2の小径孔2b内に進入自在できる
ようにしてあるが、これに限定されるものではない。
【0011】
【発明の効果】以上のように、本発明においては、弁プ
ランジャのフロント側端部をプレートプランジャの嵌合
孔内に密嵌合させているので、プレートプランジャと弁
プランジャとの軸方向寸法を従来に比較して短縮するこ
とができ、したがって倍力装置の軸方向寸法を短縮する
ことができる。また、キー部材による弁プランジャの抜
止め作用を確保した上で、プレートプランジャと弁プラ
ンジャとの外径を小さくして倍力装置のサーボ比を大き
く設定することができるという効果が得られる。
ランジャのフロント側端部をプレートプランジャの嵌合
孔内に密嵌合させているので、プレートプランジャと弁
プランジャとの軸方向寸法を従来に比較して短縮するこ
とができ、したがって倍力装置の軸方向寸法を短縮する
ことができる。また、キー部材による弁プランジャの抜
止め作用を確保した上で、プレートプランジャと弁プラ
ンジャとの外径を小さくして倍力装置のサーボ比を大き
く設定することができるという効果が得られる。
【図1】本発明の一実施例を示す断面図。
2…バルブボデイ 2A…嵌合孔 5…弁機構 6…入力軸 7…弁プランジャ 7b…中央部分 7c…嵌合部 7d…環状溝 7e…フランジ部 8…プレートプラン
ジャ 8a…嵌合孔 9…リアクションデ
ィスク 10…キー部材 11…出力軸
ジャ 8a…嵌合孔 9…リアクションデ
ィスク 10…キー部材 11…出力軸
Claims (2)
- 【請求項1】 シェル内に摺動自在に設けたバルブボデ
イと、このバルブボデイに摺動自在に嵌合して入力軸に
連動させた弁プランジャと、上記バルブボデイに摺動自
在に嵌合して弁プランジャに連動させたプレートプラン
ジャと、基部を上記バルブボデイに摺動可能に取付けた
出力軸と、この出力軸の基部とプレートプランジャとの
間に介在させたリアクションディスクと、上記弁プラン
ジャに形成した環状溝に係合されて該弁プランジャがバ
ルブボデイから抜出るのを防止するキー部材とを備えた
倍力装置において、 上記プレートプランジャの弁プランジャ側端面に有底の
嵌合孔を形成するとともに、上記弁プランジャのフロン
ト側端部に形成した嵌合部を上記嵌合孔内に密嵌合して
該弁プランジャと上記プレートプランジャを連動させ、
さらに上記嵌合部のリヤ側に半径方向外方に突出するフ
ランジ部を形成して、該フランジ部のリヤ側端面を上記
環状溝の内面としたことを特徴とする倍力装置。 - 【請求項2】 上記フランジ部の外径はプレートプラン
ジャの外径よりも小さく設定され、該プレートプランジ
ャを嵌合させたバルブボデイの嵌合孔内に進入自在であ
ることを特徴とする請求項1に記載の倍力装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8122637A JPH09286322A (ja) | 1996-04-19 | 1996-04-19 | 倍力装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8122637A JPH09286322A (ja) | 1996-04-19 | 1996-04-19 | 倍力装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09286322A true JPH09286322A (ja) | 1997-11-04 |
Family
ID=14840908
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8122637A Pending JPH09286322A (ja) | 1996-04-19 | 1996-04-19 | 倍力装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09286322A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001206216A (ja) * | 2001-02-07 | 2001-07-31 | Nissin Kogyo Co Ltd | 負圧ブースタ |
EP3272600A3 (en) * | 2016-07-19 | 2018-05-23 | Robert Bosch GmbH | Method of manufacturing brake boosters |
-
1996
- 1996-04-19 JP JP8122637A patent/JPH09286322A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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