JP2001206216A - 負圧ブースタ - Google Patents
負圧ブースタInfo
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- JP2001206216A JP2001206216A JP2001031519A JP2001031519A JP2001206216A JP 2001206216 A JP2001206216 A JP 2001206216A JP 2001031519 A JP2001031519 A JP 2001031519A JP 2001031519 A JP2001031519 A JP 2001031519A JP 2001206216 A JP2001206216 A JP 2001206216A
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Abstract
ン間でばねを圧縮するようにした負圧ブースタの軸方向
長さの短縮化を図る。 【解決手段】 弁筒10,弁ピストン18及び出力杆2
5の三者間に,弁筒10及び出力杆25間に介在する弾
性ピストン4,6と,出力杆25と反対側で弾性ピスト
ン22に対向する,それより小径の反力ピストン17
と,この反力ピストン17及び弁ピストン18間に圧縮
方向のセット荷重を付与されて介裝されるばね48とを
備える反力機構24を設けた負圧ブースタにおいて,ば
ね48は,弁ピストン18と,該弁ピストン18の前端
面に突設された支軸46にボス47aを摺動可能に連結
して反力ピストン17の後端面に当接するリテーナ47
との間に縮設され,反力ピストン17に,ばね48の圧
縮変形に伴いリテーナ47前方へ突出する支軸46の前
端部を受容する凹部51を設けた。
Description
マスタシリンダの倍力作動のために用いられる負圧ブー
スタに関し,特に,ブースタシェルに,その内部を負圧
源に連なる前側の負圧室と後側の作動室とに区画するブ
ースタピストンを収容し,このブースタピストンに連設
される弁筒に,該弁筒前後方向摺動自在に嵌合する弁ピ
ストンと,この弁ピストンに前端部を連結する入力杆
と,弁ピストン及び弁筒間で入力杆の前後動に応じて作
動室を負圧室と大気とに連通切換えする制御弁とを配設
し,弁筒,弁ピストン及び,弁筒に摺動可能に嵌合する
出力杆の三者間に,前記弁筒及び前記出力杆間に介在す
る弾性ピストンと,前記出力杆と反対側で前記弾性ピス
トンに対向する,それより小径の反力ピストンと,この
反力ピストン及び前記弁ピストン間に圧縮方向のセット
荷重を付与されて介裝されるばねとを備える反力機構を
設けた負圧ブースタの改良に関する。
0−100887号公報に開示されているように,既に
知られている。
ブースタにおいて,前記弁ピストンと,該弁ピストンの
前端面に突設された支軸にボスを一定ストローク摺動可
能に連結して前記反力ピストンの後端面に当接するリテ
ーナとの間に前記ばねを縮設する構成を採用する場合,
前記リテーナのボスの所定の軸受長さを確保しつゝ,前
記ばねの圧縮変形時における前記支軸と反力ピストンと
の干渉を回避することを目的とする。
に,本発明は,ブースタシェルに,その内部を負圧源に
連なる前側の負圧室と後側の作動室とに区画するブース
タピストンを収容し,このブースタピストンに連設され
る弁筒に,該弁筒に前後方向摺動自在に嵌合する弁ピス
トンと,この弁ピストンに前端部を連結する入力杆と,
前記弁ピストン及び前記弁筒間で前記入力杆の前後動に
応じて前記作動室を前記負圧室と大気とに連通切換えす
る制御弁とを配設し,前記弁筒,前記弁ピストン及び,
前記弁筒に摺動可能に嵌合する出力杆の三者間に,前記
弁筒及び前記出力杆間に介在する弾性ピストンと,前記
出力杆と反対側で前記弾性ピストンに対向する,それよ
り小径の反力ピストンと,この反力ピストン及び前記弁
ピストン間に圧縮方向のセット荷重を付与されて介裝さ
れるばねとを備える反力機構を設けた負圧ブースタにお
いて,前記弁ピストンと,該弁ピストンの前端面に突設
された支軸にボスを一定ストローク摺動可能に連結して
前記反力ピストンの後端面に当接するリテーナとの間に
前記ばねを縮設し,該ばねの圧縮変形に伴い前記リテー
ナ前方へ突出する前記支軸の前端部を受容する凹部を前
記反力ピストンに設けたことを第1の特徴とする。
が前記ばねのセット荷重を上回ると,そのばねが弁ピス
トン及びリテーナ間で圧縮されて,弾性ピストンから反
力ピストンに作用する反力の一部を吸収するので,倍力
比が恰も増加したようになる。
支軸は,リテーナのボスに対して前方へ摺動して,反力
ピストンに当接するリテーナの前面から突出しても,そ
の支軸の突出部は反力ピストン後端面の凹部に受容され
ていく。したがって,リテーナのボスの所定の軸受長さ
を確保しながら,支軸と反力ピストンとの干渉を回避す
ることができる。
弁ピストンの前端面に,前記支軸を囲繞する凹部を形成
し,この凹部の底面前記リテーナとの間に,前記ばねを
縮設したことを第2の特徴とする。
リテーナ間の狭いスペースに比較的長いばねを設置する
ことが可能となり,そのばね定数の低下を図ることがで
きる。
す本発明の実施例に基づいて説明する。
負圧ブースタを入力杆の休止状態で示す縦断面図,図2
は図1の2部拡大図,図3は倍力限界状態を示す,図2
に対応した作用説明図,図4は上記負圧ブースタの倍力
特性を示す線図である。
タBのブースタシェル1は,対向端を相互に結合する前
後一対のシェル半体1a,1bと,両シェル半体1a,
1b間に挟止されてブースタシェル1内部を前部シェル
室2と後部シェル室3とに仕切る隔壁板1cとから構成
され,その後部シェル半体1bが自動車の車室前壁Fに
ボルト8により固定して支持され,前部シェル半体1a
には,該ブースタBにより作動されるブレーキマスタシ
リンダMのシリンダボディMaがボルト9により固着さ
れる。
に収容される前部ブースタピストン4と,その後面に重
ねて結着されると共に前部シェル半体1aと隔壁板1c
間に挟着される前部ダイヤフラム5とにより,前側の前
部負圧室2aと後側の前部作動室2bとに区画される。
そして,前部負圧室2aは,負圧導入管14を介して負
圧源V(例えば内燃機関の吸気マニホールド内部)と接
続される。
可能に収容される後部ブースタピストン6と,その後面
に重ねて結着され,且つ隔壁板1cと共に両シェル半体
1a,1b間に固着される後部ダイヤフラム7とによ
り,前側の後部負圧室3aと後側の後部作動室3bとに
区画される。
れ鋼板により環状に成形されており,これらは中心部に
固着される合成樹脂製の弁筒10を介して一体に連結さ
れる。弁筒10は,隔壁板1cにシール部材11を介し
て,また後部シェル半体1bの中心部に形成された後方
延長筒12にシール部材13を介して摺動自在に支承さ
れる。両ブースタピストン4,6の後退限は,後部ダイ
ヤフラム7の後面に多数隆起させた突起7aがブースタ
シェル1の後壁に当接することにより規定される。
ピストン18に連結する入力杆20,及びこの入力杆2
0の前後動に応じて作動室2b,3bを負圧室2a,3
aと大気とに連通切換えする制御弁38とが配設され
る。
の連結筒部18aの前端に一体に連設されたピストン部
18aと,連結筒部18aの後端に一体に連設された大
気導入弁座31とからなっており,連結筒部18aの内
側には入力杆20の球状前端部20aが嵌合されると共
に,その抜け止めのために連結筒部18aの一部19が
かしめられ,こうして入力杆20は弁ピストン18に首
振り可能に連結される。
間を連通する第1連通路28aと,前後部の作動室2
b,3b間を連通する第2連通路28bと,第1連通路
28aに連なって弁筒10内周面に開口する第1ポート
29aと,第2連通路28bに連なると共に,第1ポー
ト29aより前方で弁筒10内周面に開口する第2ポー
ト29bとが形成される。それら第1及び第2ポート2
9a,29bの前後方向中間の弁筒10内周面に環状の
負圧導入弁座30とが形成される。また弁筒10の前部
内周面に円筒状の弁ピストン18が摺動自在に嵌装さ
れ,この弁ピストン18の後端には,第2ポート29b
に連なる環状通路32を挟んで負圧導入弁座30に囲繞
される環状の大気導入弁座31が形成されおり,負圧導
入弁座30及び大気導入弁座31に対向する共通一個の
弁体34が弁筒10内に配設される。この弁体34は,
負圧導入弁座30及び大気導入弁座31に着座可能に対
向する環状の弁部34aを前端に,環状の取付けビード
部34bを後端に,その両部分34a,34bを軸方向
相対変位可能に連結するダイヤフラム部34cを中間部
にそれぞれ形成してなるもので,取付けビード部34b
は,弁筒10の後部内周面に嵌着される円筒状の弁ホル
ダ35の前端部により,弁筒10内周面に取付けられ
る。そして,その弁部34aを両弁座30,31との着
座方向へ付勢する弁ばね36が弁部34aと入力杆20
との間に縮設される。
体34及び弁ばね36は制御弁38を構成する。
導入口39が開口する内向きフランジ12aが一体に形
成されており,このフランジ12aの内側面に当接して
入力杆20の後退限を規定するストッパ板40が入力杆
20に前後方向調節可能に固着され,その後退限に向か
って入力杆20は,弁ホルダ35に支持される入力戻し
ばね41により付勢される。
ルタ42が装着され,それを通して第1弁座30aの内
周は大気導入口39と常時連通している。上記エアフィ
ルタ42は,入力杆20の弁筒10に対する前後動を妨
げないように柔軟性を有する。
ダ孔16a,中径シリンダ孔16b及び大径シリンダ孔
16cが順次段状に連ねて設けられ,その大径シリンダ
孔16cに前記弁ピストン18が摺動自在に嵌合され
る。そして,中径シリンダ孔16b及び大径シリンダ孔
16c間の境界段部45は,倍力限界時,弁ピストン1
8のピストン部18b前端面が当接するストッパ部とさ
れる。
18cと,この凹部18cの底面中心部から突出する支
軸46とが形成される。支軸46は,その基部となる大
径軸部46aと,この大径軸部46aの先端から突出す
る小径軸部46bとからなっており,その小径軸部46
bには,中径シリンダ孔16bに位置して反力ピストン
17の後端面に当接するリテーナ47のボス47aが摺
動自在に嵌合され,このリテーナ47とピストン部18
bの凹部18c底面との間に,コイルばね48が圧縮方
向に一定のセット荷重を付与されて装着される。
7のボス47aの前端を支承する座金49が装着される
と共に,その外れ止めのために小径軸部46bの先端に
かしめ加工による膨大部50が形成される。
金49に支承させる位置と大径軸部46aの前端に当接
する位置との間を小径軸部46b上で摺動可能であり,
その摺動距離aは,制御弁38の中立状態における弁ピ
ストン18及びストッパ部45間の距離bより僅かに大
きく設定される。コイルばね48の圧縮限界は,リテー
ナ47がボス47aが大径軸部46aの前端に当接する
ことにより規定されるので,上記のような距離a>bの
設定によれば,入力杆20の前進時,弁ピストン18
は,コイルばね48が圧縮限界に達する手前で弁筒10
のストッパ部45に当接することになる。
の前面に当接する反力ピストン17が摺動可能に嵌合さ
れる。この反力ピストン17の後端面には,前記コイル
ばね48の圧縮変形時,支軸46の先端部を受容する凹
部51が設けられる。
トン17より大径の作動ピストン15に形成され,この
作動ピストン15の前面中心部に前記小径シリンダ孔1
6aが開口する。作動ピストン15の外周にはカップ体
21が摺動自在に嵌合され,このカップ体21には作動
ピストン15及び反力ピストン17に対向する偏平な弾
性ピストン22が充填される。その際,反力ピストン1
7及び弾性ピストン22間には,負圧ブースタBの非作
動時,一定の間隙gが発生するようになっている。
ストン17,弾性ピストン22,コイルばね48及びカ
ップ体21は,入力杆20に対する入力とブースタピス
トン4,6の推力との合力を出力杆25に伝達する反力
機構24を構成する。
され,この出力杆25は前記ブレーキマスタシリンダM
のピストンMbに連接される。またカップ体21及び弁
筒10の前端面に当接するリテーナ26が配設され,こ
のリテーナ26とブースタシェル1の前壁との間に弁筒
戻しばね27が縮設される。
すように,入力杆20は後退限に位置し,制御弁38
は,弁体34を大気導入弁座31及び負圧導入弁座30
に着座させて前,後部両作動室2b,3bを両負圧室2
a,3a及び大気導入口39の何れとも不通にした中立
状態にあり,このような制御弁38により,両負圧室2
a,3aには,負圧導入管14を通して供給される負圧
源の負圧が蓄えられ,両作動室2b,3bには,大気に
より適当に希釈された負圧が保持される。こうして前,
後部ブースタピストン4,6には,前部の負圧室2aと
作動室2b,後部の負圧室3aと作動室3bの各間に生
じる僅かな気圧差により小さな前進力が与えられるが,
これらの前進力と弁筒戻しばね27の力とが釣合って,
両ブースタピストン4,6は後退限から僅かに前進した
ところで停止している。
を踏込んで,入力杆20を前進させると,弁ピストン1
8も前進する。当初,両ブースタピストン4,6は不動
であるから,弁ピストン18の前進により大気導入弁座
31が弁体34から離れて,第2ポート29bを環状通
路32及び弁体34内部を通して大気導入口39に連通
させる。その結果,大気導入口39から弁筒10内に流
入した大気は大気導入弁座31を通過し,第2ポート2
9bを経て両作動室2b,3bに素早く導入され,該室
2b,3bを両負圧室2a,3aより高圧にするので,
それらの気圧差に基づく前方推力を得て両ブースタピス
トン4,6は,弁筒10及び作動ピストン15を伴いな
がら弁筒戻しばね27の力に抗して入力杆20の動きに
追従するように前進するので,作動ピストン15が弾性
ピストン22を介してカップ体21,即ち出力杆25を
前方へ押動してブレーキマスタシリンダMのピストンM
bを駆動するので,車両の各ホイールシリンダを作動し
て,車両に制動をかけることができる。
ピストン17及び弾性ピストン22間には一定の間隙g
が設けてあるので,出力杆25の作動に伴う反力により
圧縮されて小径シリンダ孔16aに食み出した弾性ピス
トン22の一部に,入力杆20と共に前進する反力ピス
トン17が当接するまでは,出力杆25の反力は入力杆
20に伝達されない。したがって,出力杆25の出力
は,図4の線a−bのように急速に立ち上がるジャンピ
ング特性を発揮し,これによりマスタシリンダMやホイ
ールシリンダ等における無効間隙を早期に排除すること
ができる。
接してからは,弾性ピストン22の後端面には,作動ピ
ストン15に加わる両ブースタピストン4,6の推力
と,入力杆20から弁ピストン18及びコイルばね48
を介して反力ピストン17に加わる操縦者の踏力(入
力)とが作用し,またその前端面には出力杆25の作動
反力が作用することになるので,出力杆25の作動反力
の一部が弾性ピストン22を介して入力杆20に伝達さ
れる。
48のセット荷重を下回っている間は,入力杆20及び
反力ピストン17間は一個の剛体を構成しているので,
出力杆25の出力は,図4の線b−cに示すように,弾
性ピストン22に当接する作動ピストン15及び反力ピ
ストン17の受圧面積の比に応じた倍力比をもって上昇
し,操縦者は出力杆25の出力の大きさを適度に感受す
ることができる。
ット荷重を上回ると,そのコイルばね48が弁ピストン
18及びリテーナ47間で圧縮変形を余儀なくされるよ
うになり,その圧縮変形によって,反力ピストン17か
ら弁ピストン18への反力の伝達が減衰されるため,倍
力比が増加したようになり,出力杆25の出力は,図4
の線c−dのように立ち上がる。
れた支軸46は,リテーナ47のボス47aに対して前
方へ摺動して,反力ピストン17に当接するリテーナ4
7の前面から突出しても,その支軸46の突出部は反力
ピストン17後端面の凹部51に受容されていき,反力
ピストン17と干渉することはない。
続される倍力限界点dに達すると,図3に示すように,
弁ピストン18の前端面が弁筒10のストッパ部45に
当接し,その後,反力ピストン17により後方へ押圧さ
れるリテーナ47のボス47aが弁ピストン18の支軸
46の大径軸部46aに押し付けられるようになる。
点dに至る出力杆25の出力の特性は,効果的な制動を
行うに理想的な二次曲線に近似したものとなる。
出力は,図4の線d−eに示すように,ブースタピスト
ン4,6の気圧差による最大推力と,入力杆20への入
力との和となる。
及びリテーナ47は,入力杆20に連結された弁ピスト
ン18の支軸46に取付けられて,入力杆20等と共に
一組の組立体を構成するので,負圧ブースタBの組立
時,入力杆20の弁筒10への挿入と同時に,小物部品
のコイルばね48及びリテーナ47を弁筒10内の所定
箇所に装着することができ,組立性が良好となる。
は,弾性ピストン22の装着前に,弁筒10の前面側か
ら小径シリンダ孔16aに容易に嵌装することができ
る。
ルばね48の圧縮変形時,支軸46の先端部を受容する
凹部51が設けられるので,ボス47aの所定の軸受長
さを確保しながら,支軸46と反力ピストン17との干
渉を回避することができる。
8前端面の凹部18c底面とリテーナ47間に装着さ
れ,その一部を凹部18cに収容したので,弁ピストン
18及びリテーナ47間の狭いスペースに比較的長いコ
イルばね48を設置することが可能となり,そのばね定
数の低下を図ることができる。
ダルPから踏力を解放すると,先ず入力杆20及び弁ピ
ストン18が入力戻しばね41の力をもって後退する。
これに伴い,弁ピストン18は,大気導入弁座31を弁
体34に着座させながら,その弁体34を負圧導入弁座
30から大きく離間させるので,両作動室2b,3bが
第2ポート29b,環状通路32及び第1ポート29a
を介して両負圧室2a,3aと連通する。その結果,両
作動室2b,3bへの大気の導入が阻止される一方,両
作動室2b,3bの空気が両負圧室2a,3aを経て負
圧限Vに吸入され,それらの気圧差が無くなるため,ブ
ースタピストン4,6も,弁筒戻しばね27の力をもっ
て後退し,マスタシリンダMの作動を解除していく。
方延長筒12の内向きフランジ12aに当接させる後退
限まで後退すると,後部ブースタピストン6は,一旦,
後部ダイヤフラム7の突起7aをブースタシェル1の後
壁に当接させる後退限まで戻り,今度は負圧導入弁座3
0を弁体34に着座させると共に,弁体34を大気導入
弁座31から離間させるので,再び両作動室2b,3b
に大気が導入されるが,それにより生ずる気圧差により
両ブースタピストン4,6が僅かに前進すれば,負圧導
入弁座30にも弁体34が着座し,制御弁38を当初の
中立状態にする。こうして両作動室2b,3bには,大
気に希釈された負圧が保持され,負圧ブースタBは,図
1及び図2の休止状態となる。
はなく,その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が
可能である。例えば,負圧ブースタBを,ブースタピス
トンを単一とするシングル型に構成することもできる。
また入力杆20のストッパ板40及び後方延長筒12の
内向きフランジ12aを廃止し,負圧ブースタBの休止
時には,負圧導入弁座30を開放したまゝにして,作動
室2b,3bを負圧室2a,3aとの連通状態に保持す
るようにしてもよい。
ば,ブースタシェルに,その内部を負圧源に連なる前側
の負圧室と後側の作動室とに区画するブースタピストン
を収容し,このブースタピストンに連設される弁筒に,
該弁筒に前後方向摺動自在に嵌合する弁ピストンと,こ
の弁ピストンに前端部を連結する入力杆と,前記弁ピス
トン及び前記弁筒間で前記入力杆の前後動に応じて前記
作動室を前記負圧室と大気とに連通切換えする制御弁と
を配設し,前記弁筒,前記弁ピストン及び,前記弁筒に
摺動可能に嵌合する出力杆の三者間に,前記弁筒及び前
記出力杆間に介在する弾性ピストンと,前記出力杆と反
対側で前記弾性ピストンに対向する,それより小径の反
力ピストンと,この反力ピストン及び前記弁ピストン間
に圧縮方向のセット荷重を付与されて介裝されるばねと
を備える反力機構を設けた負圧ブースタにおいて,前記
弁ピストンと,該弁ピストンの前端面に突設された支軸
にボスを一定ストローク摺動可能に連結して前記反力ピ
ストンの後端面に当接するリテーナとの間に前記ばねを
縮設し,該ばねの圧縮変形に伴い前記リテーナ前方へ突
出する前記支軸の前端部を受容する凹部を前記反力ピス
トンに設けたので,入力杆への入力が前記ばねのセット
荷重を上回ることにより,そのばねが弁ピストン及びリ
テーナ間で圧縮されるとき,それに伴いリテーナの前面
から突出する支軸の前端部は反力ピストン後端面の凹部
に受容され,該ピストンとの干渉を回避することができ
る。したがって,リテーナのボスの所定の軸受長さを確
保しながら,支軸と反力ピストンとの干渉を回避するこ
とができる。
特徴に加えて,前記弁ピストンの前端面に,前記支軸を
囲繞する凹部を形成し,この凹部の底面前記リテーナと
の間に,前記ばねを縮設したので,弁ピストン及びリテ
ーナ間の狭いスペースに比較的長いばねを設置すること
が可能となり,そのばね定数の低下を図ることができ
る。
タを入力杆の休止状態で示す縦断面図。
に対応した作用説明図。
Claims (2)
- 【請求項1】 ブースタシェル(1)に,その内部を負
圧源(V)に連なる前側の負圧室(2a,3a)と後側
の作動室(2b,3b)とに区画するブースタピストン
(4,6)を収容し,このブースタピストン(4,6)
に連設される弁筒(10)に,該弁筒(10)に前後方
向摺動自在に嵌合する弁ピストン(18)と,この弁ピ
ストン(18)に前端部を連結する入力杆(20)と,
前記弁ピストン(18)及び前記弁筒(10)間で前記
入力杆(20)の前後動に応じて前記作動室(2b,3
b)を前記負圧室(2a,3a)と大気とに連通切換え
する制御弁(38)とを配設し,前記弁筒(10),前
記弁ピストン(18)及び,前記弁筒(10)に摺動可
能に嵌合する出力杆(25)の三者間に,前記弁筒(1
0)及び前記出力杆(25)間に介在する弾性ピストン
(22)と,前記出力杆(25)と反対側で前記弾性ピ
ストン(22)に対向する,それより小径の反力ピスト
ン(17)と,この反力ピストン(17)及び前記弁ピ
ストン(18)間に圧縮方向のセット荷重を付与されて
介裝されるばね(48)とを備える反力機構(24)を
設けた負圧ブースタにおいて,前記弁ピストン(18)
と,該弁ピストン(18)の前端面に突設された支軸
(46)にボス(47a)を一定ストローク摺動可能に
連結して前記反力ピストン(17)の後端面に当接する
リテーナ(47)との間に前記ばね(48)を縮設し,
該ばね(48)の圧縮変形に伴い前記リテーナ(47)
前方へ突出する前記支軸(46)の前端部を受容する凹
部(51)を前記反力ピストン(17)に設けたことを
特徴とする,負圧ブースタ。 - 【請求項2】 請求項1記載の負圧ブースタにおいて,
前記弁ピストン(18)の前端面に,前記支軸(46)
を囲繞する凹部(18c)を形成し,この凹部(18
c)の底面前記リテーナ(47)との間に,前記ばね
(48)を縮設したことを特徴とする,負圧ブースタ。
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