JP2595964Y2 - 油圧式サーボ機構のリテーナ支持装置 - Google Patents

油圧式サーボ機構のリテーナ支持装置

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JP2595964Y2
JP2595964Y2 JP1991095371U JP9537191U JP2595964Y2 JP 2595964 Y2 JP2595964 Y2 JP 2595964Y2 JP 1991095371 U JP1991095371 U JP 1991095371U JP 9537191 U JP9537191 U JP 9537191U JP 2595964 Y2 JP2595964 Y2 JP 2595964Y2
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JP
Japan
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retainer
piston
lid
fitting hole
fitted
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JP1991095371U
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JPH0744035U (ja
Inventor
成治 兼松
満明 上原
Original Assignee
株式会社フジユニバンス
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、自動変速機に組み込ま
れたクラッチドラムの制動および解除用ブレーキバンド
を制御する油圧式サーボ機構のリテーナ支持装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来の技術として図2に示すものがあっ
た。図2において、1はアルミニューム合金製のケース
であり、このケース1内に上面が閉塞されかつ下面が開
口したリテーナ嵌合孔2を形成する。このリテーナ嵌合
孔2に合成樹脂(フェノール樹脂)製のリテーナ3およ
び蓋4を嵌合させ、スナップリング5によりケース1に
係止する。上記リテーナ3は、異径の第1〜第3シリン
ダ孔6〜8を有し、これらに合成樹脂(フェノール樹
脂)により形成されたサーボピストン9および端部ピス
トン(オーバドライブピストン)10を嵌合させてリテ
ーナ3内に上下方向に分割された第1〜第4油室14〜
17を形成する。また上記蓋4は円板状に形成してリテ
ーナ嵌合孔2の下部に嵌合させるとともに、その外周部
をリテーナ3の下端縁に当接させて該リテーナ3の底面
を閉塞し、リテーナ嵌合孔2の下端部内周に溝嵌合させ
たスナップリング5により上記蓋4の底面を係止して抜
け止めする。
【0003】上記サーボピストン9は、大径の第1ピス
トン9aと小径の第2ピストン9bとを上下に一体に有
し、端部ピストン10は第1ピストン9aと第2ピスト
ン9bとの中間の径に形成し、上記サーボピストン9お
よび端部ピストン10の軸心部に棒状のステム18を挿
通する。このステム18は上部が大径軸に下部が小径軸
となる段付きに形成し、上端部をケース1の上壁から上
方に突出させる。上記サーボピストン9はステム18の
小径軸部に摺動可能に挿通する。また端部ピストン10
はステム18の下端部に圧入固定する。
【0004】また、第1油室14および第3油室16内
に上部リターンスプリング20および下部リターンスプ
リング21を収容し、上部リターンスプリング20はそ
の上端をリテーナ嵌合孔2の底面(上面)に、その下端
をサーボピストン9の上面に当接させ、下部リターンス
プリング21はその上端をサーボピストン9の下面に、
その下端をステム18の下部に係止した円板状のばね受
け22に当接させ、これら上部リターンスプリング20
および下部リターンスプリング21によりステム18を
下方に押圧付勢する。上記ばね受け22は、ステムの外
周に形成した段部に下方から当接させ、該ばね受け22
の軸心部の下面をステム18の外周に溝嵌合させた小径
のEリング23により係止する。なお、図2中、25〜
28は第1〜第4油室14〜17に連通する第1〜第4
連通孔であり、第1連通孔25、第2連通孔26および
第4連通孔28は、自動変速機の3速時、2速時および
4速時に油圧が発生する制御油路にそれぞれ接続し、第
3連通孔27はドレン油路に接続する。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】上記従来のものは、リ
テーナ3の下端縁が蓋4の内面に直接対面していたた
め、この対面間に隙間が存在すると、第1、第2油室1
4,15内の油圧発生時と第4油室17内の油圧発生時
とにおいて、リテーナ3がリテーナ嵌合孔2内で上下動
し、この上下動によってスナップリング5に大きな衝撃
が作用し、該スナップリング5が破損する欠点があっ
た。本考案は上記欠点を解消した新規な油圧式サーボ機
構のリテーナ支持装置を得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案は上記目的を達成
するために、以下の如く構成したものである。即ち、ケ
ース内に一端が閉塞され、他端が開口したリテーナ嵌合
孔を形成し、リテーナ嵌合孔に異径のシリンダ孔が形成
された筒状のリテーナを嵌合させ、各シリンダ孔にそれ
ぞれピストンを嵌合させ、各ピストンによって仕切られ
た油室を制御油路に接続し、前記ピストンの軸心部に嵌
挿支持されたステムの先端部を前記ケースの一端側から
外部に突出させ、前記ピストンをケースの他端方向に押
圧するリターンスプリングを設け、リテーナ嵌合孔の他
端部にスナップリングによって蓋を係止し、該蓋の内面
により前記リテーナの他端縁を支持するとともに、該リ
テーナの他端を閉塞してなる油圧式サーボ機構のリテー
ナ支持装置において、前記リテーナと蓋との当接部に弾
性体を圧縮状態で介在させる構成にしたものである。
【0007】
【作用】本考案は上記構成にしたものであるから、リテ
ーナは弾性体の弾力により常時上方へ押圧され、その反
作用として蓋は常にスナップリングへ押圧されて、リテ
ーナ嵌合孔の上端部とスナップリングとの間に隙間がな
くなる。制御油圧によってリテーナが蓋方向に付勢され
て移動すると、弾性体が変形してリテーナとの衝突
が緩和され、スナップリングが支承する荷重が衝撃的に
急増しないよう緩和される。
【0008】
【実施例】以下本考案の実施例を図面に基いて説明す
る。図面において、図1は本考案の実施例を示す要部断
面図である。図1において、1はケース、2はケース1
内に形成したリテーナ嵌合孔、3はリテーナ嵌合孔2に
嵌合させたリテーナ、4はリテーナ3を支持するととも
にその底部を閉塞する蓋、5は蓋4を係止するスナップ
リング、10はリテーナ3の第3シリンダ孔8に嵌合さ
せた端部ピストンであり、これらは前述した従来と同様
の構造となっている。11は上記リテーナ3と蓋4との
当接部に介在させたリング状の弾性体である。この弾性
体11は皿ばねにより形成し、その上端縁11aをリテ
ーナ3の下端縁に当接させ、その下端縁11bを蓋4の
内面外周部に当接させ、上記弾性体11の反力により上
記リテーナ3を常時上方に押圧付勢する。
【0009】上記実施例によれば、第1、第2油室1
4,15内の油圧発生により、リテーナ3が下方に移動
付勢されると、弾性体11が変形して蓋4への衝突が緩
和される。また上記第1、第2油室14,15内の油圧
が解除された際には、上記弾性体11の反力によりリテ
ーナ3が上動され、次回の緩衝機能を発揮することにな
る。これにより、蓋4を係止するスナップリング5への
衝撃が緩和され、該スナップリング5は損傷されなくな
る。なお、上記弾性体11はゴム材により形成されるO
リングであってもよい。
【0010】
【考案の効果】本考案によれば、蓋は弾性体の弾力によ
り常にスナップリングへ押し付けられており、それらの
間に隙間がないので、各部品が浮動状態にある場合に比
して、無用の衝突が回避される。また、制御油圧によっ
てリテーナが蓋方向へ移動された際に、弾性体を変形さ
せて蓋への衝突を緩和させるようにしたから、スナップ
リングが破壊したり溝から外れたりする不具合がなく、
スナップリングの寿命が延引する効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本考案の実施例を示す要部断面図であ
る。
【図2】従来例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 ケース 2 リテーナ嵌合孔 3 リテーナ 4 蓋 5 スナップリング 6 第1シリンダ孔 7 第2シリンダ孔 8 第3シリンダ孔 9 サーボピストン 9a 第1ピストン 9b 第2ピストン 10 端部ピストン 11 弾性体 11a 上端縁 11b 下端縁 14 第1油室 15 第2油室 16 第3油室 17 第4油室 18 ステム 20 上部リターンスプリング 21 下部リターンスプリング 22 ばね受け 23 Eリング 25 第1連通孔 26 第2連通孔 27 第3連通孔 28 第4連通孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16H 61/26 - 63/38 F16D 65/32

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ケース内に一端が閉塞され、他端が開口し
    たリテーナ嵌合孔を形成し、リテーナ嵌合孔に異径のシ
    リンダ孔が形成された筒状のリテーナを嵌合させ、各シ
    リンダ孔にそれぞれピストンを嵌合させ、各ピストンに
    よって仕切られた油室を制御油路に接続し、前記ピスト
    ンの軸心部に嵌挿支持されたステムの先端部を前記ケー
    スの一端側から外部に突出させ、前記ピストンをケース
    の他端方向に押圧するリターンスプリングを設け、リテ
    ーナ嵌合孔の他端部にスナップリングによって蓋を係止
    し、該蓋の内面により前記リテーナの他端縁を支持する
    とともに、該リテーナの他端を閉塞してなる油圧式サー
    ボ機構のリテーナ支持装置において、前記リテーナと蓋
    との当接部に弾性体を圧縮状態で介在させてなる油圧式
    サーボ機構のリテーナ支持装置。
JP1991095371U 1991-10-24 1991-10-24 油圧式サーボ機構のリテーナ支持装置 Expired - Lifetime JP2595964Y2 (ja)

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JPH0744035U JPH0744035U (ja) 1995-10-24
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JPH0750602Y2 (ja) * 1989-01-06 1995-11-15 日産自動車株式会社 油圧サーボ装置

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