JP2005313896A - スタッドを備えたフィーラーを有するブースター付ブレーキ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 ブースター12によって作動するマスターシリンダー14を備えているブースター付ブレーキであって、可動隔壁18に固定されているブースターの可動ピストン24は、プライマリーピストン30の後端に固定されているリアクションディスク28を経由してマスターシリンダー14のプライマリーピストン30に作用する前面26を備えており、その前面を貫通して、ブースター12の制御ロッド36に固定されているフィーラー44が配置されていて、リアクションディスク28に接触してマスターシリンダー14の反力を制御ロッド36に伝達することができるようになっている、ブースター付ブレーキにおいて、フィーラー44の前端48が、軸方向に平行に突出する少なくとも1つのスタッド50を備えていることを特徴とするブースター付ブレーキ。
【選択図】 図1
Description
より具体的には、本発明は、以下の特徴を有する自動車用のブースター付ブレーキに関しており、即ち、マスターシリンダーを作動する空圧式ブレーキブースターを備えており、前記ブースターは、剛性のあるケーシングを備えていて、その内側では、横断する隔壁が、第1圧力を受ける前方チャンバと第2圧力を受ける後方チャンバの境界を密閉可能に定めながら動けるようになっており、前記ブースターは、可動隔壁に固定され、プライマリーピストンの後端に固定されているリアクションディスクを経由してマスターシリンダーのプライマリーピストンに作用する前面を備えている可動ピストンを備えており、前記ブースターは、戻しばねによってロッドに加えられる戻し力に抗して前方向に加えられる軸方向入力の関数として、選択的にピストン内で動く制御ロッドを備えており、制御ロッドの前端は、ピストン内に滑動可能に取り付けられ、可動隔壁を動かせるように、前方チャンバ内の第1圧力より高い第2圧力を後方チャンバ内に設定できる弁の少なくとも1つの環状シートに接続されている少なくとも1つのプランジャを備えており、前記ブースターは、プランジャの前端に配置され、ピストンから繋がっているボアを通って伸びるフィーラーを備えており、前記フィーラーは、制御ロッドが非作動位置にあるときは、リアクションディスクから所定のジャンプ距離に配置され、制御ロッドが、第1の所定の強さより大きな強さの入力で駆動されたときは、リアクションディスクと接触して、マスターシリンダーの反力をプランジャと制御ロッドに伝達する、自動車用のブースター付ブレーキに関する。
そのようなブースター付ブレーキでは、マスターシリンダーのプライマリーピストンに加えられるブースターの出力は、制御ロッドに加えられる入力で決まる。
無効行程段階と呼ばれる第1段階の間、出力は実質的にゼロである。この行程は、戻しばねの力に打ち勝つのに必要な制御ロッドの行程に対応する。
フィーラーの前端は、フィーラーと同軸の単一のスタッドを備えており、
スタッドは、実質的に円筒形で、その直径はフィーラーの直径より小さく、
スタッドの直径はフィーラーの直径と等しく、
スタッドの端部は、平坦な横断面で構成されており、
スタッドの端部は、窪みが開口している平坦な横断面で構成されており、
窪みは円錐台形状であり、
スタッドの端部は、円錐台形状である。
便宜上、用語「前」「後」「上」「下」は、それぞれ、図1から図16の左、右、上、下に向いている要素又は位置を示す。
既知の方式で、ブースター付ブレーキ10は、マスターシリンダー14を作動させる空圧式ブレーキブースター12を備えている。ブースター12は、剛性のあるケーシング16を備えており、その内側では、横断する隔壁18が、第1圧力「P1」を受ける前方チャンバ20と第2圧力「P2」を受ける後方チャンバ22の境界を密閉可能に定めながら動けるようになっている。
これらの段階は、図12に示されており、Y軸は、制御ロッド36に加えられる力の関数としてプライマリーピストン30に加えられる力をバールで示しており、この制御ロッド36に加えられる力は、X軸上にニュートンで表わされている。
次に、ジャンプ段階と呼ばれる第2段階「PS」の間、そして或る所定の入力の値に対して、出力は、第1の所定の値「S1」まで、入力値の値とは無関係に急激に上昇する。この行程は、フィーラー44によるジャンプ距離の吸収に対応する。
この段階「PA」は、ブースターによって出力に与えられるブーストに対応する。
本発明はこの構成に限定されず、フィーラー44の前端48は、フィーラー44の軸の回りに角度方向に分散配置されている所与の形状の複数の軸方向スタッド50を備えていてもよい。
更に具体的には、図8に示している本発明の第1の実施形態では、スタッド50の端部は、平坦な横断面で構成されている。
無効行程段階「PCM」の完了時、図2に示すように、スタッド50はリアクションディスク28に入り込んでいるが、フィーラー44は前記リアクションディスク28にまだ完全には入り込んでおらず、制御ロッド36の入力の一部を伝達している。この形態が、ジャンプ行程「PS」の全長に沿って確立されており、これによって、図1−4に示している型式のフィーラー44に対する入力の関数として、出力の漸進性を実現させることができるようになる。
出力は、もはやブースター12から追加のブースト力を何ら受け取らない。
この構成では、図13で分かるように、第2ジャンプ段階「PS」の間に、出力は、急激に、且つ入力に比例して増加する。
図9と図10に示している本発明の第2と第3の実施形態では、スタッド50の端部48は、窪み52が開口した平坦な横断面である。
図14と図15で分かるように、この構成では、第2ジャンプ段階「PS」の間に、出力は、急激に、且つ入力に比例して増加する。スタッド50の直径「T1」「T2」が小さくなるほど、第2段階「PS」と第3段階「PA」の間の移行を表す出力「S2」の値が小さくなり、即ち、第3ブースト段階「PA」が現れるのが早くなる。段階「PS」の曲線の勾配「Ω1」と「Ω2」は、関係するスタッド50の直径「T1」「T2」と関連する値の直接関数である。
従って、この構成では、スタッド50の特徴は、フィーラー44の端部が特殊な方法で形成されていることにある。
図11に示している本発明の第5の実施形態では、スタッド50の端部48は、フィーラー44と同じ直径の平坦な横断面で構成されており、その面内に窪み52が開口している。この窪み52は、円錐台形状であるのが望ましいが、例えば球のような別の形状でもよい。
従って、本発明は、制御ロッドによってペダルに伝達される感触の型式を実質的に修正し、ブースター付ブレーキ10のユーザーの快適性を改良することができる。
12 空圧式ブレーキブースター
14 マスターシリンダー
16 ケーシング
18 可動隔壁
20 前方チャンバ
22 後方チャンバ
24 可動ピストン
26 前面
28 リアクションディスク
30 プライマリーピストン
36 制御ロッド
38 戻しばね
40 プランジャ
42 弁
44 フィーラー
46 ボア
48 フィーラーの前端
50 スタッド
52 窪み
P1 第1圧力
P2 第2圧力
Claims (8)
- 自動車用のブースター付ブレーキ(10)であって、
マスターシリンダー(14)を作動する空圧式ブレーキブースター(12)を備えており、
前記ブースター(12)は、剛性のあるケーシング(16)を備えていて、その内側では、横断する隔壁(18)が、第1圧力(P1)を受ける前方チャンバ(20)と第2圧力(P2)を受ける後方チャンバ(22)の境界を密閉可能に定めながら動けるようになっており、
前記ブースター(12)は、前記可動隔壁(18)に固定され、プライマリーピストン(30)の後端に固定されているリアクションディスク(28)を経由して前記マスターシリンダー(14)の前記プライマリーピストン(30)に作用する前面(26)を備えている可動ピストン(24)を備えており、
前記ブースター(12)は、戻しばね(38)によって制御ロッド(36)に加えられる戻し力に抗して前方向に加えられる軸方向入力の関数として、選択的に前記ピストン(24)内で動く制御ロッド(36)を備えており、
前記制御ロッド(36)の前端は、前記可動ピストン(24)内に滑動可能に取り付けられ、前記可動隔壁(18)を動かせるように、前記前方チャンバ(20)内の前記第1圧力(P1)より高い第2圧力(P2)を前記後方チャンバ(22)内に設定できる弁(42)の少なくとも1つの環状シートに接続されている少なくとも1つのプランジャ(40)を備えており、
前記ブースター(12)は、前記プランジャ(40)の前端に配置され、前記ピストン(24)から繋がっているボア(46)を通って伸びるフィーラー(44)を備えており、前記フィーラー(44)は、前記制御ロッド(36)が非作動位置にあるときは、前記リアクションディスク(28)から所定のジャンプ距離に配置され、前記制御ロッド(36)が、第1の所定の強さより大きな強さの入力で駆動されたときは、前記リアクションディスク(28)と接触して、前記マスターシリンダー(14)の反力を前記プランジャ(40)と前記制御ロッド(36)に伝達する、自動車用のブースター付ブレーキ(10)において、
前記フィーラー(44)の前記前端(48)は、軸方向に平行に突出し、且つ前記フィーラー(44)が、前記リアクションディスク(28)と完全に接触する前にジャンプ距離をカバーするジャンプ段階(PS)の少なくとも一部分で、前記プランジャ(40)によって前記リアクションディスク(28)に伝達される力と前記マスターシリンダー(14)の前記プライマリーピストン(30)に加えられる力との間に比例関係を提供できるようにする少なくとも1つのスタッド(50)を備えていることを特徴とするブースター付ブレーキ(10)。 - 前記フィーラー(44)の前記前端(48)は、前記フィーラー(44)と同軸の単一のスタッド(50)を備えていることを特徴とする、請求項1に記載のブースター付ブレーキ(10)。
- 前記スタッド(50)は、実質的に円筒形で、その直径は、前記フィーラー(44)の直径より小さいことを特徴とする、請求項2に記載のブースター付ブレーキ(10)。
- 前記スタッド(50)の直径は、前記フィーラー(44)の直径と等しいことを特徴とする、請求項2に記載のブースター付ブレーキ(10)。
- 前記スタッド(50)の端部(48)は、平坦な横断面で構成されていることを特徴とする、請求項3に記載のブースター付ブレーキ(10)。
- 前記スタッド(50)の端部(48)は、窪み(52)が開口している平坦な横断面で構成されていることを特徴とする、請求項3に記載のブースター付ブレーキ(10)。
- 前記窪み(52)は円錐台形状であることを特徴とする、請求項6に記載のブースター付ブレーキ(10)。
- 前記スタッド(50)の端部(48)は、円錐台形状であることを特徴とする、請求項5に記載のブースター付ブレーキ(10)。
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