JPH07117660A - ブレーキ反力伝達機構 - Google Patents
ブレーキ反力伝達機構Info
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- JPH07117660A JPH07117660A JP5262671A JP26267193A JPH07117660A JP H07117660 A JPH07117660 A JP H07117660A JP 5262671 A JP5262671 A JP 5262671A JP 26267193 A JP26267193 A JP 26267193A JP H07117660 A JPH07117660 A JP H07117660A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- air valve
- brake
- piston
- force
- rod
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Braking Systems And Boosters (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 高精度が要求されず、製作工数の低減、低コ
スト化が図られる構成とすることを目的とする。 【構成】 ブレーキ操作部材の操作に応じてマスタシリ
ンダを駆動するブレーキブースタに装着し、マスタシリ
ンダ側に配置する弾性体の反力ディスク432と、ブレ
ーキ操作部材側に配置しブレーキブースタ内の案内孔に
摺動自在に収容する反力ロッド42を介して、ブレーキ
操作部材に対しブレーキ反力を伝達するブレーキ反力伝
達機構において、反力ディスクに対向する側の反力ロッ
ド42の端面42aの中央部に形成される凹部423を
備えたことを特徴とするブレーキ反力伝達機構。
スト化が図られる構成とすることを目的とする。 【構成】 ブレーキ操作部材の操作に応じてマスタシリ
ンダを駆動するブレーキブースタに装着し、マスタシリ
ンダ側に配置する弾性体の反力ディスク432と、ブレ
ーキ操作部材側に配置しブレーキブースタ内の案内孔に
摺動自在に収容する反力ロッド42を介して、ブレーキ
操作部材に対しブレーキ反力を伝達するブレーキ反力伝
達機構において、反力ディスクに対向する側の反力ロッ
ド42の端面42aの中央部に形成される凹部423を
備えたことを特徴とするブレーキ反力伝達機構。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用ブレーキ装置の
ブレーキ反力発生装置に関し、特にマスタシリンダを駆
動するブレーキブースタに装着し、反力ロッドと弾性体
の反力ディスクを介して、ブレーキ操作部材に対してブ
レーキ反力を伝達するブレーキ反力伝達機構に関する。
ブレーキ反力発生装置に関し、特にマスタシリンダを駆
動するブレーキブースタに装着し、反力ロッドと弾性体
の反力ディスクを介して、ブレーキ操作部材に対してブ
レーキ反力を伝達するブレーキ反力伝達機構に関する。
【0002】
【従来の技術】車両用ブレーキ装置は、ブレーキ操作部
材の操作力によりマスタシリンダを作動させ、これによ
り生じたマスタシリンダ液圧を各車輪のホイールシリン
ダに供給して車輪に制動力を生じさせるものである。し
かし、運転者のブレーキ操作部材の操作力には限界があ
り、この操作力に対応したマスタシリンダ液圧も、大型
車の場合これを確実に制御し得る値となり得ない。そこ
で、通常の車両用ブレーキ装置には、ブレーキ操作部材
の操作力を倍力してマスタシリンダに入力するブレーキ
ブースタが用いられる。
材の操作力によりマスタシリンダを作動させ、これによ
り生じたマスタシリンダ液圧を各車輪のホイールシリン
ダに供給して車輪に制動力を生じさせるものである。し
かし、運転者のブレーキ操作部材の操作力には限界があ
り、この操作力に対応したマスタシリンダ液圧も、大型
車の場合これを確実に制御し得る値となり得ない。そこ
で、通常の車両用ブレーキ装置には、ブレーキ操作部材
の操作力を倍力してマスタシリンダに入力するブレーキ
ブースタが用いられる。
【0003】一方、ブレーキブースタにおいては、ブレ
ーキ操作部材の操作しはじめにある程度の制動力を発生
し(ジャンピング特性)、且つブレーキ操作部材に及ぼ
される操作力が少ないうちは操作力の増加量に対する制
動力の増加量を大きくして運転者に制動力不足を感じさ
せないようにすることと、ブレーキ操作部材に及ぼされ
る踏力が大きくなるに連れて操作力の増加量に対する制
動力の増加量を小さくしてやり運転者に操作感を与えさ
せるようにすることが望ましい。
ーキ操作部材の操作しはじめにある程度の制動力を発生
し(ジャンピング特性)、且つブレーキ操作部材に及ぼ
される操作力が少ないうちは操作力の増加量に対する制
動力の増加量を大きくして運転者に制動力不足を感じさ
せないようにすることと、ブレーキ操作部材に及ぼされ
る踏力が大きくなるに連れて操作力の増加量に対する制
動力の増加量を小さくしてやり運転者に操作感を与えさ
せるようにすることが望ましい。
【0004】この種の従来の技術としては、特開昭56
−8749号公報に開示される技術が知られている。こ
れは、常時負圧となっているの負圧室と、通常時は負圧
で作動時には大気圧が導入される変圧室とを備えてい
て、負圧室と変圧室との差圧を用いてブレーキ操作部材
の操作力を倍力してマスタシリンダを駆動するものであ
る。そして、ブレーキ操作部材に連動するエアバルブA
(図4)のリアクションディスクB(図4)側の端面の
中央部には、凸部A1(図4)が設けられている。尚、
リアクションディスクBとは、反力ディスクのことであ
る。図5は、横軸にブレーキ操作部材の操作力、縦軸に
マスタシリンダ液圧を表し、上記した従来技術に開示さ
れるブレーキブースタの特性を示したものである。同図
において、ブレーキ操作部材が操作されリアクションデ
ィスクBがエアバルブの凸面A2(図4)に当接する過
程で、マスタシリンダ液圧は点aから点bまで上昇して
車輪に制動力を生じる。更にブレーキ操作部材が踏み込
まれて、リアクションディスクBがエアバルブAの基準
面A3(図4)に当接するまでは点bから点cの線分で
示されるように操作力の増加量に対する制動力の増加量
が大きく、リアクションディスクBが基準面A3に当接
してからは点cから点dの線分に示されるように操作力
の増加量に対する制動力の増加量が小さくなり、運転者
に操作感を与えるようになっている。そして、点dにな
った時点でブレーキブースタによる助勢力の上昇が終わ
り、操作力の増加量とマスタシリンダ液圧の増加量とが
等しくなる。
−8749号公報に開示される技術が知られている。こ
れは、常時負圧となっているの負圧室と、通常時は負圧
で作動時には大気圧が導入される変圧室とを備えてい
て、負圧室と変圧室との差圧を用いてブレーキ操作部材
の操作力を倍力してマスタシリンダを駆動するものであ
る。そして、ブレーキ操作部材に連動するエアバルブA
(図4)のリアクションディスクB(図4)側の端面の
中央部には、凸部A1(図4)が設けられている。尚、
リアクションディスクBとは、反力ディスクのことであ
る。図5は、横軸にブレーキ操作部材の操作力、縦軸に
マスタシリンダ液圧を表し、上記した従来技術に開示さ
れるブレーキブースタの特性を示したものである。同図
において、ブレーキ操作部材が操作されリアクションデ
ィスクBがエアバルブの凸面A2(図4)に当接する過
程で、マスタシリンダ液圧は点aから点bまで上昇して
車輪に制動力を生じる。更にブレーキ操作部材が踏み込
まれて、リアクションディスクBがエアバルブAの基準
面A3(図4)に当接するまでは点bから点cの線分で
示されるように操作力の増加量に対する制動力の増加量
が大きく、リアクションディスクBが基準面A3に当接
してからは点cから点dの線分に示されるように操作力
の増加量に対する制動力の増加量が小さくなり、運転者
に操作感を与えるようになっている。そして、点dにな
った時点でブレーキブースタによる助勢力の上昇が終わ
り、操作力の増加量とマスタシリンダ液圧の増加量とが
等しくなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来技術に開
示されるブレーキブースタでは、凸面と基準面との段差
の大きさにより操作力の増加量に対するマスタシリンダ
液圧の増加量が変化する点(以後、折点とする)の、操
作力及びマスタシリンダ液圧の値を変化させることがで
きる。一方、従来のブレーキブースタに内蔵されるブレ
ーキ反力発生装置では、エアバルブの中央に凸部が設け
られていて、反力ディスクは凸面に当接した後、外周側
に張り出して基準面に当接するので、反力ディスクが基
準面に当接するには大きな力が必要になってくる。この
ため、凸面と基準面との段差が少し大きくなると、リア
クションディスクが基準面に当接するのに大きな力が必
要となってきて、折点を設計通りの値に製作しようとす
ると、高精度が要求されるので製作工数が多く掛かった
り、高精度な製作装置を用いなければならず高コストと
なっていた。
示されるブレーキブースタでは、凸面と基準面との段差
の大きさにより操作力の増加量に対するマスタシリンダ
液圧の増加量が変化する点(以後、折点とする)の、操
作力及びマスタシリンダ液圧の値を変化させることがで
きる。一方、従来のブレーキブースタに内蔵されるブレ
ーキ反力発生装置では、エアバルブの中央に凸部が設け
られていて、反力ディスクは凸面に当接した後、外周側
に張り出して基準面に当接するので、反力ディスクが基
準面に当接するには大きな力が必要になってくる。この
ため、凸面と基準面との段差が少し大きくなると、リア
クションディスクが基準面に当接するのに大きな力が必
要となってきて、折点を設計通りの値に製作しようとす
ると、高精度が要求されるので製作工数が多く掛かった
り、高精度な製作装置を用いなければならず高コストと
なっていた。
【0006】本発明は、高精度が要求されず、製作工数
の低減、低コスト化が図られる構成とすることを技術的
課題とする。
の低減、低コスト化が図られる構成とすることを技術的
課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記した技術的課題を解
決するため本発明において講じた技術的手段は、反力デ
ィスクに対向する側の反力ロッドの端面の中央部に形成
される凹部を備えたことである。
決するため本発明において講じた技術的手段は、反力デ
ィスクに対向する側の反力ロッドの端面の中央部に形成
される凹部を備えたことである。
【0008】
【作用】本発明の作用を説明する。凹部が反力ロッドの
反力ディスク側の端面の中央部に形成されていることに
よって、中央部から張り出してくる反力ディスクが凹部
を埋めるのに必要な力は少なくすむ。このため、基準面
と凹部の底面との差の寸法のばらつきが大きくなって
も、反力ディスクが凹部の底面に当接するために必要な
力のばらつきは少なくてすむので、凹部を形成するのに
高精度が要求されず、工数低減、低コスト化に繋がる。
反力ディスク側の端面の中央部に形成されていることに
よって、中央部から張り出してくる反力ディスクが凹部
を埋めるのに必要な力は少なくすむ。このため、基準面
と凹部の底面との差の寸法のばらつきが大きくなって
も、反力ディスクが凹部の底面に当接するために必要な
力のばらつきは少なくてすむので、凹部を形成するのに
高精度が要求されず、工数低減、低コスト化に繋がる。
【0009】
【実施例】本発明に係る一実施例を図面に基づいて説明
する。
する。
【0010】図1は本発明に係るブレーキ反力伝達機構
を備えた負圧式ブレーキブースタの断面図、図2は図1
のエアバルブ周辺の部分拡大図、図3はリアクションデ
ィスクが張り出す順を追った図である。ハウジング10
は、第1シェル13、第2シェル12、第3シェル11
から構成される。ハウジング10は第3シェル11の内
部に第2シェル12と第1シェル13を気密的に嵌合さ
せたものである。
を備えた負圧式ブレーキブースタの断面図、図2は図1
のエアバルブ周辺の部分拡大図、図3はリアクションデ
ィスクが張り出す順を追った図である。ハウジング10
は、第1シェル13、第2シェル12、第3シェル11
から構成される。ハウジング10は第3シェル11の内
部に第2シェル12と第1シェル13を気密的に嵌合さ
せたものである。
【0011】第1シェル13と第2シェル12の間には
密閉された空間Rbが形成される。
密閉された空間Rbが形成される。
【0012】空間Rbは内には可動壁15が固定されて
いる。空間Rbの内部は可動壁15によって、更に定圧
室Rb1と変圧室Rb2に分割されている。可動壁15
は、ピストン151と、環状プレート152と、ダイヤ
フラム153を備えている。
いる。空間Rbの内部は可動壁15によって、更に定圧
室Rb1と変圧室Rb2に分割されている。可動壁15
は、ピストン151と、環状プレート152と、ダイヤ
フラム153を備えている。
【0013】環状プレート152の内周部はピストン1
51の外周部に係合されている。又、ダイヤフラムの内
周部153aはピストン151の外周に支持されると共
に、狭持部材154、155に狭持され、外周部153
bは第1シェル13及び第2シェル12に気密的に狭持
されている。
51の外周部に係合されている。又、ダイヤフラムの内
周部153aはピストン151の外周に支持されると共
に、狭持部材154、155に狭持され、外周部153
bは第1シェル13及び第2シェル12に気密的に狭持
されている。
【0014】ピストン151の内部には連通路151a
と151bが形成されている。連通路151aは定圧室
Ra2と定圧室Rb2を接続している。連通路151b
は変圧室Ra1と変圧室Rb1を接続している。
と151bが形成されている。連通路151aは定圧室
Ra2と定圧室Rb2を接続している。連通路151b
は変圧室Ra1と変圧室Rb1を接続している。
【0015】第1シェル13には複数のボルト21が固
定されている。第1シェル13はボルト21によってダ
ッシュボート(図示省略)に取り付けられている。
定されている。第1シェル13はボルト21によってダ
ッシュボート(図示省略)に取り付けられている。
【0016】第3シェル11にはマスタシリンダ(図示
省略)を固定するための凹部111が形成されている。
この凹部111内には、第3シェル11と出力ロッド4
3との間を密閉するシール35が固定されている。
省略)を固定するための凹部111が形成されている。
この凹部111内には、第3シェル11と出力ロッド4
3との間を密閉するシール35が固定されている。
【0017】第3シェル11の内部には第2シェル12
が挿入されている。第3シェル11と第2シェル12の
間には密閉された空間Raが形成される。空間Ra内に
は可動壁14が固定されている。空間Raの内部は、可
動壁14によって、更に定圧室Ra1と変圧室Ra2に
分割されている。可動壁14は、環状プレート142
と、ダイヤフラム143を備える。環状プレート142
の一端はピストン151の段部151aに支持されてい
る。ダイヤフラム143の外周端部143aは、第2シ
ェル12及び第3シェル11に気密的に狭持され、内周
端部143bは、ピストン151、環状プレート14
2、狭持部材144により狭持されている。
が挿入されている。第3シェル11と第2シェル12の
間には密閉された空間Raが形成される。空間Ra内に
は可動壁14が固定されている。空間Raの内部は、可
動壁14によって、更に定圧室Ra1と変圧室Ra2に
分割されている。可動壁14は、環状プレート142
と、ダイヤフラム143を備える。環状プレート142
の一端はピストン151の段部151aに支持されてい
る。ダイヤフラム143の外周端部143aは、第2シ
ェル12及び第3シェル11に気密的に狭持され、内周
端部143bは、ピストン151、環状プレート14
2、狭持部材144により狭持されている。
【0018】第3シェル11の内側には補強板16が固
着されている。補強板16にはマスタシリンダを固定す
るための複数のボルト22が固着されている。
着されている。補強板16にはマスタシリンダを固定す
るための複数のボルト22が固着されている。
【0019】又、第3シェル11には空間Ra2を内燃
エンジン等の負圧源(図示省略)に連通するコネクタ1
7が、弾性体よりなるシール部材17aを介して固着さ
れている。
エンジン等の負圧源(図示省略)に連通するコネクタ1
7が、弾性体よりなるシール部材17aを介して固着さ
れている。
【0020】又、第2シェル12とピストン151の間
には、第2シェル12に固定された環状のシール31
と、ブッシュ32が設けられている。又、第1シェル1
3とピストン151の間には、第1シェル13に固定さ
れた環状のシール33とブッシュ34が設けられてい
る。そして、ピストン151はシール31とブッシュ3
2、シール33とブッシュ34によって支持されてお
り、ハウジング10の軸方向に摺動できる。
には、第2シェル12に固定された環状のシール31
と、ブッシュ32が設けられている。又、第1シェル1
3とピストン151の間には、第1シェル13に固定さ
れた環状のシール33とブッシュ34が設けられてい
る。そして、ピストン151はシール31とブッシュ3
2、シール33とブッシュ34によって支持されてお
り、ハウジング10の軸方向に摺動できる。
【0021】ピストン151の内部には、セパレータ5
1、エアクリーナ52、入力ロッド41、エアバルブ4
2、出力ロッド43が挿入されている。ピストン151
の内部には、エアバルブ42がキー151cによって動
きを規制されながら摺動可能に挿入されている。入力ロ
ッド41の一端にはボールジョイント部411が形成さ
れている。ボールジョイント部411は第1エアバルブ
421の内部に挿入されると共に、かしめ固定されてい
る。入力ロッド41は第1エアバルブ421によって摺
動可能に支持されている。エアバルブ42は、入力ロッ
ド41を支持する第1エアバルブ421と、凹部423
が形成された第2エアバルブ422とから構成され、凹
部423は第2エアバルブの基準面422aの中央部に
設けられている。尚、ジャンピング特性は第2エアバル
ブ422の基準面422aとリアクションディスク43
2の間の隙間により設定されるが、この寸法精度を細か
く設定するためにネジ424が第2エアバルブ422に
噛合されている。
1、エアクリーナ52、入力ロッド41、エアバルブ4
2、出力ロッド43が挿入されている。ピストン151
の内部には、エアバルブ42がキー151cによって動
きを規制されながら摺動可能に挿入されている。入力ロ
ッド41の一端にはボールジョイント部411が形成さ
れている。ボールジョイント部411は第1エアバルブ
421の内部に挿入されると共に、かしめ固定されてい
る。入力ロッド41は第1エアバルブ421によって摺
動可能に支持されている。エアバルブ42は、入力ロッ
ド41を支持する第1エアバルブ421と、凹部423
が形成された第2エアバルブ422とから構成され、凹
部423は第2エアバルブの基準面422aの中央部に
設けられている。尚、ジャンピング特性は第2エアバル
ブ422の基準面422aとリアクションディスク43
2の間の隙間により設定されるが、この寸法精度を細か
く設定するためにネジ424が第2エアバルブ422に
噛合されている。
【0022】入力ロッド41とエアバルブ42の間に
は、バルブ機構60が配置されている。バルブ機構60
は、バネ61によってエアバルブ42に向かって付勢さ
れた弁体62を備える。
は、バルブ機構60が配置されている。バルブ機構60
は、バネ61によってエアバルブ42に向かって付勢さ
れた弁体62を備える。
【0023】出力ロッド43の一端にはカップ部431
が形成されている。カップ部431の内部にはリアクシ
ョンディスク432が挿入されている。出力ロッド43
は第3シェル11の凹部111の狭持部材36により狭
持されたシール35によって摺動自在に支持されてい
る。又、リアクションディスク432はピストン151
に当接している。
が形成されている。カップ部431の内部にはリアクシ
ョンディスク432が挿入されている。出力ロッド43
は第3シェル11の凹部111の狭持部材36により狭
持されたシール35によって摺動自在に支持されてい
る。又、リアクションディスク432はピストン151
に当接している。
【0024】カップ部431と第3シェル11の間には
メインスプリング45が設けられている。メインスプリ
ング45は板バネ46を固定すると共にピストン151
を非作動位置に向かって押しつけている。板バネ46
は、出力ロッド43をピストン151側に押しつけてい
る。
メインスプリング45が設けられている。メインスプリ
ング45は板バネ46を固定すると共にピストン151
を非作動位置に向かって押しつけている。板バネ46
は、出力ロッド43をピストン151側に押しつけてい
る。
【0025】次に、本実施例の作動について説明する。
【0026】ブレーキペダル(図示省略)が踏み込ま
れ、入力ロッド41が出力ロッド43に向かって移動す
ると、入力ロッド41のボールジョイント部411がエ
アバルブ42を押しつける。この時、エアバルブ42も
出力ロッド43に向かって移動する。エアバルブ42が
出力ロッド43に向かって移動すると、最初に弁体62
がピストン151に当接し、次にエアバルブ42が弁体
62から離れる。この時、連通路151bにセパレータ
51とエアクリーナ52を通して、大気が流入し変圧室
Ra1、Rb1の圧力が上昇する。変圧室Ra1、Rb
1へ導入された空気圧と定圧室Ra2、Rb2へ導入さ
れた負圧の圧力差により、可動壁14、15が第3シェ
ル11方向(図1中左方)に向かって移動する。
れ、入力ロッド41が出力ロッド43に向かって移動す
ると、入力ロッド41のボールジョイント部411がエ
アバルブ42を押しつける。この時、エアバルブ42も
出力ロッド43に向かって移動する。エアバルブ42が
出力ロッド43に向かって移動すると、最初に弁体62
がピストン151に当接し、次にエアバルブ42が弁体
62から離れる。この時、連通路151bにセパレータ
51とエアクリーナ52を通して、大気が流入し変圧室
Ra1、Rb1の圧力が上昇する。変圧室Ra1、Rb
1へ導入された空気圧と定圧室Ra2、Rb2へ導入さ
れた負圧の圧力差により、可動壁14、15が第3シェ
ル11方向(図1中左方)に向かって移動する。
【0027】一方、リアクションディスク432は、ピ
ストン151からの押圧力によって弾性変形し、第2エ
アバルブ422の基準面424及び凹部423の底面に
当接して入力ロッド41に反力を生じる。そして、リア
クションディスク432が張り出してきて第2エアバル
ブ422の基準面422aに当接する過程で、マスタシ
リンダ液圧は図5の点aから点bの線分で示すように点
bの値まで上昇して車輪に制動力が生じる。更にリアク
ションディスク432が張り出して凹部423の底面に
当接するまでは、図5の点bから点cの線分で示すよう
に操作力の増加量に対するマスタシリンダ液圧の増加量
が大きく、リアクションディスク432が凹部423の
底面に当接してからは図5の点cから点dに示すように
操作力の増加量に対するマスタシリンダ液圧の増加量が
小さくなり、運転者に操作感を与えるようになってい
る。そして、図5の点dでは変圧室Ra1、Rb1の圧
力が大気圧と等しくなり、定圧室Ra2、Rb2との圧
力差はこれ以上上昇しないために、操作力の増加量とマ
スタシリンダ液圧の増加量とが等しくなる。
ストン151からの押圧力によって弾性変形し、第2エ
アバルブ422の基準面424及び凹部423の底面に
当接して入力ロッド41に反力を生じる。そして、リア
クションディスク432が張り出してきて第2エアバル
ブ422の基準面422aに当接する過程で、マスタシ
リンダ液圧は図5の点aから点bの線分で示すように点
bの値まで上昇して車輪に制動力が生じる。更にリアク
ションディスク432が張り出して凹部423の底面に
当接するまでは、図5の点bから点cの線分で示すよう
に操作力の増加量に対するマスタシリンダ液圧の増加量
が大きく、リアクションディスク432が凹部423の
底面に当接してからは図5の点cから点dに示すように
操作力の増加量に対するマスタシリンダ液圧の増加量が
小さくなり、運転者に操作感を与えるようになってい
る。そして、図5の点dでは変圧室Ra1、Rb1の圧
力が大気圧と等しくなり、定圧室Ra2、Rb2との圧
力差はこれ以上上昇しないために、操作力の増加量とマ
スタシリンダ液圧の増加量とが等しくなる。
【0028】次に、ブレーキペダルが開放され、入力ロ
ッド41が出力ロッド43から遠ざかる方向(図1中右
方)へ移動すると、入力ロッド41のボールジョイント
部411がエアバルブ42を引っ張る。この時、エアバ
ルブ42も図2中右方へ移動する。エアバルブ42が図
1中右方へ移動すると、最初に弁体62がエアバルブ4
2に当接して連通路151bが大気と分離される。次に
弁体62がピストン151から離れる。この時、連通路
151bが連通路151aに接続され、連通路151
a、151bを通して変圧室Ra1、Rb1へ負圧が導
入される。この時、変圧室Ra1、Rb1と定圧室Ra
2、Rb2間の圧力差が消失するので、メインスプリン
グ45の付勢力により、可動壁14、15が第1シェル
13へ向かって(図1中右方)移動する。
ッド41が出力ロッド43から遠ざかる方向(図1中右
方)へ移動すると、入力ロッド41のボールジョイント
部411がエアバルブ42を引っ張る。この時、エアバ
ルブ42も図2中右方へ移動する。エアバルブ42が図
1中右方へ移動すると、最初に弁体62がエアバルブ4
2に当接して連通路151bが大気と分離される。次に
弁体62がピストン151から離れる。この時、連通路
151bが連通路151aに接続され、連通路151
a、151bを通して変圧室Ra1、Rb1へ負圧が導
入される。この時、変圧室Ra1、Rb1と定圧室Ra
2、Rb2間の圧力差が消失するので、メインスプリン
グ45の付勢力により、可動壁14、15が第1シェル
13へ向かって(図1中右方)移動する。
【0029】本実施例では、凹部423が第2エアバル
ブ422の基準面422aの中央部に形成されているこ
とによって、中央部から張り出してくるリアクションデ
ィスク432が凹部423を埋めるのに必要な力は少な
くすむ。このため、基準面422aと凹部423の底面
との差の寸法のばらつきが大きくなっても、リアクショ
ンディスク432が凹部423の底面に当接するために
必要な力のばらつきは少なくてすむので、凹部423を
形成するのに高精度が要求されず、工数低減、低コスト
化が図れるものである。
ブ422の基準面422aの中央部に形成されているこ
とによって、中央部から張り出してくるリアクションデ
ィスク432が凹部423を埋めるのに必要な力は少な
くすむ。このため、基準面422aと凹部423の底面
との差の寸法のばらつきが大きくなっても、リアクショ
ンディスク432が凹部423の底面に当接するために
必要な力のばらつきは少なくてすむので、凹部423を
形成するのに高精度が要求されず、工数低減、低コスト
化が図れるものである。
【0030】
【発明の効果】本発明の効果を説明する。凹部が反力ロ
ッドの反力ディスク側の端面の中央部に形成されている
ことによって、中央部から張り出してくる反力ディスク
が凹部を埋めるのに必要な力は少なくすむ。このため、
基準面と凹部の底面との差の寸法のばらつきが大きくな
っても、反力ディスクが凹部の底面に当接するために必
要な力のばらつきは少なくてすむので、凹部を形成する
のに高精度が要求されず、工数低減、低コスト化に繋が
る。
ッドの反力ディスク側の端面の中央部に形成されている
ことによって、中央部から張り出してくる反力ディスク
が凹部を埋めるのに必要な力は少なくすむ。このため、
基準面と凹部の底面との差の寸法のばらつきが大きくな
っても、反力ディスクが凹部の底面に当接するために必
要な力のばらつきは少なくてすむので、凹部を形成する
のに高精度が要求されず、工数低減、低コスト化に繋が
る。
【図1】本発明に係るブレーキ反力伝達機構を備えた負
圧式ブレーキブースタの断面図を示す。
圧式ブレーキブースタの断面図を示す。
【図2】図1のエアバルブ周辺の部分拡大図を示す。
【図3】リアクションディスクが張り出す順を追った図
を示す。
を示す。
【図4】従来技術に開示される負圧式倍力装置に備えら
れた反力ディスクが張り出す順を追った図を示す。
れた反力ディスクが張り出す順を追った図を示す。
【図5】横軸に踏力、縦軸にマスタシリンダ液圧を表し
たブレーキブースタの特性線図を示す。
たブレーキブースタの特性線図を示す。
10・・・ハウジング 11・・・第3シェル 12・・・第2シェル 13・・・第1シェル 14、15・・・可動壁 41・・・入力ロッド 42・・・エアバルブ 43・・・出力ロッド 45・・・メインスプリング 60・・・バルブ機構 151・・・ピストン 421・・・第1エアバルブ 422・・・第2エアバルブ 423・・・凹部 432・・・リアクションディスク
Claims (1)
- 【請求項1】 ブレーキ操作部材の操作に応じてマスタ
シリンダを駆動するブレーキブースタに備えられ、前記
マスタシリンダ側に配置する弾性体の反力ディスクと、
前記ブレーキ操作部材側に配置し前記ブレーキブースタ
内の案内孔に摺動自在に収容する反力ロッドを介して、
前記ブレーキ操作部材に対しブレーキ反力を伝達するブ
レーキ反力伝達機構において、前記反力ディスクに対向
する側の前記反力ロッドの端面の中央部に形成される凹
部を備えたことを特徴とするブレーキ反力伝達機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5262671A JPH07117660A (ja) | 1993-10-20 | 1993-10-20 | ブレーキ反力伝達機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5262671A JPH07117660A (ja) | 1993-10-20 | 1993-10-20 | ブレーキ反力伝達機構 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07117660A true JPH07117660A (ja) | 1995-05-09 |
Family
ID=17378988
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5262671A Pending JPH07117660A (ja) | 1993-10-20 | 1993-10-20 | ブレーキ反力伝達機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07117660A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002356159A (ja) * | 2001-03-26 | 2002-12-10 | Aisin Seiki Co Ltd | 車両用ブレーキ液圧発生装置 |
JP2005313896A (ja) * | 2004-04-29 | 2005-11-10 | Robert Bosch Gmbh | スタッドを備えたフィーラーを有するブースター付ブレーキ |
JP2008081069A (ja) * | 2006-09-29 | 2008-04-10 | Bosch Corp | 負圧倍力装置およびこれを備えたブレーキ倍力装置 |
JP2009073478A (ja) * | 2007-08-29 | 2009-04-09 | Honda Motor Co Ltd | ブレーキ装置のストロークシミュレータ |
-
1993
- 1993-10-20 JP JP5262671A patent/JPH07117660A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002356159A (ja) * | 2001-03-26 | 2002-12-10 | Aisin Seiki Co Ltd | 車両用ブレーキ液圧発生装置 |
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JP2008081069A (ja) * | 2006-09-29 | 2008-04-10 | Bosch Corp | 負圧倍力装置およびこれを備えたブレーキ倍力装置 |
WO2008044610A1 (fr) | 2006-09-29 | 2008-04-17 | Bosch Corporation | Dispositif d'augmentation de la pression négative et servofrein utilisant celui-ci |
JP2009073478A (ja) * | 2007-08-29 | 2009-04-09 | Honda Motor Co Ltd | ブレーキ装置のストロークシミュレータ |
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